ちょんの間からニュー風俗へ──移り変わるソウル風俗の未来「ヨンジュコル」

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10年程前のイエローハウス。路地はちょんの間がズラリと並んでいる。
(前号ルームサロンから続く)  ポシンタン(犬ナベ)で精をつけたのに、ルームサロンではお持ち帰りもできず(経費が!)、記者のパンツの中はモヤモヤ状態。たぶん、同じ状況のピョ氏は残念ながらここで時間切れとなり家路へ。チョ氏のクルマで2人で向かったのは、最後の取材地となる仁川(インチョン)のちょんの間街「イエローハウス」だった。  イエローハウスは韓国4大ちょんの間街のひとつといわれるが、久しぶりに行ってみると、その名とは相反する激変ぶりだった。歩きながら数えてみると、当日開いていたちょんの間は15軒ほど。前回訪れた10年前とは比べ物にならないほど小さく、寂しくなっている。 「そうです、随分減りました。このマンションがあったところも、元はちょんの間でした」  チョ氏と話しながら歩いていると、オバちゃんが記者の腕をつかんで強引に客引きしてきた。その腕をすり抜けると、オバちゃんは罵声と思える言葉を吐いた。 「今、オバちゃんなんて言ったの?」  チョ氏に聞くと、 「キタナイ言葉です。『チンコ小さい』みたいな(笑)」  なんだって!? こっちはさっきから悶々としててはち切れそうなんだよ! だからヌキに来たのに、イイ女ひとりもいねーじゃねえか!! それに、チンコはデカイっていわれるよ(見栄)!
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現在のイエローハウス。カメラの精度が上がったのでキレイに見えるが、実際は暗く寂しいだけ。
 そうなのだ、オーパルパルに比べるとサイボーグ率は低いが、そもそも女のコレベルが低くて、とても上がる気にならないのだ。 「ハァ~、イエローハウスも終わりか」  ため息まじりにそうつぶやくと、チョ氏は言った。 「ヨンジュコル行きましょうか」 「えっ、ヨンジュコル?」 「ヨンジュコル」とは、北朝鮮国境近くにある巨大なちょんの間街で、近くの基地に駐留する軍人のためにつくられた街。ちょんの間街の中に美容室やスーパー、ATMもあり、店で寝泊まりする女のコたちは、街から出なくても生活できるようになってる。  サイボーグ率は低くナチュラルな女のコが多いが、その分、ブスやデブもいる。しかし、絶対数が多いので、選びがいがあり、サービスも非常にいい。それでいて30分10万ウォンと、コスパもいいちょんの間なのだ。
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まばゆい程に輝くショーウインドーの中には女のコが並んでいる。ただし、空っぽの店もあるが。
 しかし、問題は遠いこと。ソウルからクルマで1時間以上もかかり、スケジュール的にも無理と今回は予定に入れなかった。チョ氏はそこに行こうと誘ってくれたのだ。こうなることも想定してか、チョ氏はルームサロンでもコーラしか飲んでいなかった。 「ボクも久しぶりです。行きましょ行きましょ」  お言葉に甘えて、深夜の高速をぶっ飛ばして久々のヨンジュコルにやって来ると、この街もやっぱり以前より開いている店が格段に減っている。それに、はじめて来た15~6年前と比べると、女のコの引きも弱い。当時は腕や足にしがみついてきたものだが、今は、みんなガラスのショーウインドーの中でスマホをのぞき込んでいる。
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記者が遊んだのは右の女のコ。オッパイは大きそうだが、ブラを取ったら自ら「スモール」と笑う程度だった。
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彼女の部屋へ。背中と腰のムッチリとしたカラダの線がけっこうエロい。
 そこで筆者が見つけたのは、小柄でナチュラルフェイスのカワイイ系アガシ。日本語はほとんどできないが、メルヘンチックな彼女の部屋で、オーパルではとても味わえないアナル舐めや生フェラで興奮! ここまで来た甲斐あるおもてなしプレイを堪能するのだった。最後に、使用済みのコンドームをトイレに流していたのは証拠隠滅といったところか? 配管が詰まらないか心配になってしまった。  最後にカワイイ女のコの濃厚サービスも味わえ、ソウル弾丸風俗ツアーも終わりを告げた。ちょんの間が激減する中、ソウルの中心部に現れるニュー風俗の様子は、80~90年代の日本の風俗事情とかぶって見える。その行く末も日本と同じだとするなら、楽しめるうちに存分に味わっておくのがいいだろう。そして、また新たな風俗が現れることを楽しみに待っていたい。
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自室兼やり部屋。鏡台の前にはコスメもズラッと並び、写真左にはエアロバイクも。
(写真・文=松本雷太)

進化系『ルームサロン』は現代版“キーセンパーティー”だった!

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宣陵(ソンヌン)の歓楽街。ニュー風俗だけでなく、飲みも宣陵~江南(カンナム)が主流となっている。
(前号、モラン市場から続く)  滋養強壮に効くポシンタン(イヌ鍋)を食べたせいか、ピョ氏、チョ氏の3人で夜の街を歩いていると、なんか胸がドキドキワクワクして落ち着かない。ソウル弾丸風俗ツアーも最終日にきて、やっと楽しむ余裕が出てきたのだろうそう思ってみたけど、本当の理由は違った。これから向かうのが、今回一番の楽しみのルームサロンだからだった。  ルームサロンとは、韓国流のキャバクラで、個室でカワイイ女のコとお酒を飲んで楽しむお店のこと。個室なんで、ノリのいい女のコならチューとか、モミモミとか、クリクリとかできちゃうところがお楽しみというわけだ。  そして最近、新たに出て来たのが『フルサロン』と呼ばれる店で、ルームサロンよりオトナの遊びが楽しめるところ。ルームサロンが2方向に分かれ、一方はレベルの高い女のコと落ち着いて飲める高級志向に。また一方は、個室内で××や○○ができ、連れ出しもOKのエロい方向へと、それぞれ専門分野に特化し始めているらしい。 「前に行った長漢洞のルームサロン覚えてますか? アソコが今はフルサロンです。今、ルームサロンは、江南が人気です」
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個室だからこそできる、こんなお楽しみも(写真は、以前撮ったイメージです。/以下同)。
 実は以前、チョ氏に連れられて行ったルームサロンがめっちゃ楽しかったので、今回もそれを楽しみにしていたのだ。さらに、チョ氏は新情報を。 「江南のルームサロンは、店が終わってからが面白いです。深夜、店に素人の女のコが集まってきて、一緒に飲んだり連れ出したりできます」  ってことは、出会い系みたいなもの? でも、韓国語が話せないと、ちょっとなあ……。
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これは穿いてる、穿いてない? 安心……できない。
「ルームサロンには、『テンプロ』(韓国人の10%程度しかいないという意味)って呼ばれる、すごい美人がいますよ!」  ピョ氏絶賛の高級ルームサロンも、やっぱり言葉の壁は大きい。初日に行ったノレバン(カラオケ)も、それがネックだったし。それより、オレはもっとこう、即物的なカラダとカラダのトークがしたいんだよなぁ。  チョ氏はそんな記者のスケベ色の顔色を読んだのか、ひとり4万円もする高級ルームサロンではなく、超リーズナブルなフルサロンに案内してくれるのでした。最終日だと経費も寂しいんです、ハイ。  最近は「ミラーチョイス」と呼ばれる、マジックミラーの“金魚鉢”の中にいる女のコを選べる店もあるようだが、入った店はノレバンと同様に、個室内に女のコを並ばせて選ぶ普通のシステムだ。それでも、日本にはない指名方法なので、ワクワクは隠しきれない。  それぞれ、好みの女のコを指名してウイスキーで乾杯すると、場を盛り上げるピョ氏とチョ氏。日本のキャバクラやオッパイパブと違って、女のコもバンバン酒を飲む。  当然、ノリも大違いで、30分もすると女のコは半裸でテーブルダンスを始め、1時間後には全員パンイチに。90分もたつと、対面座位でチューもモミモミもし放題。このままここでデキちゃうんじゃないかと思える程、酒池肉林の120分なのでした。
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狂乱の宴が終わった後、ホンの少し虚しさが押し寄せる瞬間(。
 これでひとり2万円程度(連れ出し別)なら、ワクワクも当然でしょう?  そして夜も更けたその後、チョ氏と2人で向かったのは、やっぱり韓国ならではのア・ソ・コなのでした。  最終回へ続く……。 (写真・文=松本雷太)

旅館街が風俗街に? 都心に潜む、ちょんの間旅館「ヨガンバリ」

(前号、モラン市場から続く) 「ああ、とうとうヤッテしまった」  地下鉄でソウル中心部に戻る途中、軽い自己嫌悪に陥る根っからイヌ派の筆者。ポシンタンを食べたことで、以前飼っていたミニチュアダックスの愛犬「カブ」の位牌を思い浮かべ、そっと合掌するのでありました。  ピョ氏と向かっているのは、南大門市場のすぐ近くにある小さな旅館街だ。旅の最終日にゲストハウスから旅館に引っ越し? というわけではなく、そこは「ヨガンバリ」と呼ばれるちょんの間旅館の集まる路地である。  が、その前に、ピョ氏の用事に付き合って一旦下車した新沙駅で見た光景に驚いてしまった。いくらブームだからといって、美容整形のビフォーアフターのポスターが駅構内に張り出されるなんて、日本ではあり得ないんじゃない。なんでこんな巨大ポスターが?
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ポスターの真ん中には驚愕のビフォーアフターが!!
 そう思ったら、 「新沙は、美容整形外科が集まってる街なんです。週末には若者で賑わう、ソウルの代官山とか表参道ですかね」  ピョ氏はそう説明してくれた。 「オシャレな街で美女に生まれ変わった成れの果てが、オーパルパルのサイボーグちょんの間街ってこと?」 「たぶん、彼女たちもここでしょうね(笑)」  韓国では、大学入学のお祝いに両親が娘に整形美容をプレゼントするってくらい一般的とはいうが……。
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「カロスキル」と呼ばれる並木道には人気のショップが並び、夜になるとバーのネオンが輝きだす路地も近くに。
 そして、夕方到着したのが南大門市場と大通りを境にした反対側にある「会賢(フェヒョン)」の路地だった。中規模のホテルもあるが、狭い路地にはなるほど、温泉マークの簡易旅館がポツポツと点在していて、そこが風俗店になっているようだ。
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狭い路地にホテルと民宿、温泉マークが並んでいる。
「だいたい1回8万ウォン(8,000円)くらいです。新林(シンリム)にもヨガンバリはあるけど、あっちはおばさんが多いです。こっちのほうが少し若いです。でも、ピキ(客引き)がいるところはダメですよ。ブスかデブかおばさんです(笑)」  遊び方は、旅館に入っておばちゃんに女のコのタイプを伝え、やって来たコとちょんの間遊びとなる。が、果たして本当にタイプのコがやって来るかは、 「誰にもわかりません(笑)」(ピョ氏)  らしい。そのヨガンバリも摘発が増え、明洞や南大門市場に隣接している立地から、旅行者用のゲストハウスに変わる旅館も出始めている。次回は、ここらの旅館やゲストハウスに泊まってみるのもいいかもしれない。
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そういえば、以前入った釜山の旅館も同様の“ところ”だった。3人で入って、時間差で3兄弟にされてしまった……。
 そうこうしているうちに、滋養強壮に効果があるといわれるポシンタンを食べたせいか、体が火照ってきた。合流したチョ氏と共に向かったのは、今回、一番お楽しみのルームサロンだ。果たしてポシンタンの効果を発揮することはできるのか?  続く……。 (写真・文=松本雷太)

旅館街が風俗街に? 都心に潜む、ちょんの間旅館「ヨガンバリ」

(前号、モラン市場から続く) 「ああ、とうとうヤッテしまった」  地下鉄でソウル中心部に戻る途中、軽い自己嫌悪に陥る根っからイヌ派の筆者。ポシンタンを食べたことで、以前飼っていたミニチュアダックスの愛犬「カブ」の位牌を思い浮かべ、そっと合掌するのでありました。  ピョ氏と向かっているのは、南大門市場のすぐ近くにある小さな旅館街だ。旅の最終日にゲストハウスから旅館に引っ越し? というわけではなく、そこは「ヨガンバリ」と呼ばれるちょんの間旅館の集まる路地である。  が、その前に、ピョ氏の用事に付き合って一旦下車した新沙駅で見た光景に驚いてしまった。いくらブームだからといって、美容整形のビフォーアフターのポスターが駅構内に張り出されるなんて、日本ではあり得ないんじゃない。なんでこんな巨大ポスターが?
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ポスターの真ん中には驚愕のビフォーアフターが!!
 そう思ったら、 「新沙は、美容整形外科が集まってる街なんです。週末には若者で賑わう、ソウルの代官山とか表参道ですかね」  ピョ氏はそう説明してくれた。 「オシャレな街で美女に生まれ変わった成れの果てが、オーパルパルのサイボーグちょんの間街ってこと?」 「たぶん、彼女たちもここでしょうね(笑)」  韓国では、大学入学のお祝いに両親が娘に整形美容をプレゼントするってくらい一般的とはいうが……。
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「カロスキル」と呼ばれる並木道には人気のショップが並び、夜になるとバーのネオンが輝きだす路地も近くに。
 そして、夕方到着したのが南大門市場と大通りを境にした反対側にある「会賢(フェヒョン)」の路地だった。中規模のホテルもあるが、狭い路地にはなるほど、温泉マークの簡易旅館がポツポツと点在していて、そこが風俗店になっているようだ。
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狭い路地にホテルと民宿、温泉マークが並んでいる。
「だいたい1回8万ウォン(8,000円)くらいです。新林(シンリム)にもヨガンバリはあるけど、あっちはおばさんが多いです。こっちのほうが少し若いです。でも、ピキ(客引き)がいるところはダメですよ。ブスかデブかおばさんです(笑)」  遊び方は、旅館に入っておばちゃんに女のコのタイプを伝え、やって来たコとちょんの間遊びとなる。が、果たして本当にタイプのコがやって来るかは、 「誰にもわかりません(笑)」(ピョ氏)  らしい。そのヨガンバリも摘発が増え、明洞や南大門市場に隣接している立地から、旅行者用のゲストハウスに変わる旅館も出始めている。次回は、ここらの旅館やゲストハウスに泊まってみるのもいいかもしれない。
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そういえば、以前入った釜山の旅館も同様の“ところ”だった。3人で入って、時間差で3兄弟にされてしまった……。
 そうこうしているうちに、滋養強壮に効果があるといわれるポシンタンを食べたせいか、体が火照ってきた。合流したチョ氏と共に向かったのは、今回、一番お楽しみのルームサロンだ。果たしてポシンタンの効果を発揮することはできるのか?  続く……。 (写真・文=松本雷太)

韓国文化の闇……犬市場と魚市場の違いってなんだ?「モラン市場」

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開催日には市が立つ、広い駐車場。左側が常設の犬肉、犬料理屋。
(前号、ミアリから続く)  ソウル3日目の朝、窓のないゲストハウスの二段ベッドの上段で目が覚めた(いきさつはvol.02 永登浦参照)。  真っ暗な中、手探りでハシゴを降りると足が痛い。筋肉もそうだが、右の足裏に水ぶくれができていて、そこが一番痛い。本日がソウル取材最終日なので、なんとかあと1日持ってくれればいいのだが……。  昼近くに宿を出て向かったのは、韓国名物の市場である。といっても、ファッションの発信基地・東大門市場でも、メガネと激安革ジャンの南大門市場でもなく、地下鉄「牡丹(モラン)」駅近くにあるモラン市場である。その市場で売られているもの、それは「犬」だ。  犬市場といっても、ペットショップではない。ご存このように朝鮮半島には犬食文化があり、「ポシンタン(補身湯)」と呼ばれる鍋料理が有名だが、その具となる食肉用の「犬」が売られているのだ。本来、市が立つのは毎月4日と9日だが、常設の犬屋さんもあるというので行ってみることにした。  牡丹駅でピョ氏と落ち合い、地上に出ると、その途端、麦焦がしのような甘く香ばしい匂いが漂ってきた。 「香辛料の匂いですね。犬肉の臭いを消すために使うんです」  犬肉の臭いとは、羊みたいな獣臭ということか? ピョ氏が言うように、駅から市場までの路地に並ぶ店では香辛料を売っているのだが、束ねたムカデのような虫も売っているのが気になった。
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店の前にある檻は、単なる犬小屋ではない。そして、右の冷蔵ケースの中にある肉は……。
 車がポツポツ停まっている大きな駐車場があり、開催日にはそこにテントが張られて市場になるらしい。その隣には常設の店があり、店前の檻の中には柴犬のような茶色い毛並みの犬が数頭入れられている。近くを通ると吠える犬もいて、それは近い将来、自分の身に起こることを知って助けを乞うているかのように聞こえた。カメラを向けたら店のオヤジに大声で怒鳴られたが、それは、韓国文化の闇の部分と認識しているからに違いない。 「ソウル五輪の頃から世界的に非難されるのを恐れて、隠れて食べるようになったんですけど、最近また食べる人が増えています。ボクも食べたことあります。でも、好んでは食べないです。チワワ飼ってますから(笑)」  ピョ氏が言うとおり、食うか食わないかは自分が決めればいい。日本のクジラやイルカと同じで、風土も文化も違うんだから、欧米諸国が文句を言う筋合いなんて、まるでないのだ。
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ヤギやウサギはわかるが、このネコも食用らしい。
 犬以外にも白ヤギに黒ヤギ、ウサギにネコも檻に入れられているが、シーズーのような小型犬がリードにつながれていて、そっちはペットとして飼われているようだが、そのへんの線引きはどうしているのだろうか。  かと思えば、すでに丸焼きにされ冷蔵のショーケースに入れられているおぞましい姿の犬もいて、そんな光景を目にした後で食堂に入っても、肝心のポシンタンは全然おいしく感じなかった。  魚屋で魚を買い、自宅で調理して食べるのと何も変わらないはずなのに、なぜ? せめて、最後の1日を乗り切る精力になることだけを祈って口に運んだが、それが、最後の取材に役に立つとは、そのときは知る由もなかった。  続く……。
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ポシンタン。犬肉は精力がつくと言われている。食感は固めで脂身は少ない。香辛料とコチュジャンのおかげで臭みはないが、あまりおいしいとも思わない。最後のおじやが一番うまかった。
(写真・文=松本雷太)

ビールにおつまみ、花電車宴会付きのちょんの間「ミアリ」に上がってきた!

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カーテンを開くとオーパルとは違い、女のコは店内にペタンと座っている。愛想は悪い。
前号・オーパルパルから続く)  ある程度予想していたとはいえ、オーパルのガッカリ感はそれ以上だった。そこにいくと、これから向かおうとしているその街は、元々がビジュアルよりも“芸”の街。期待は大きくない分、ガッカリ感も少なく済みそうだ。  深夜、清凉里(チョンニャンニ)駅からタクシーに乗り、運ちゃんに「ミアリテキサス」と告げると、降ろされたのが地下鉄吉音(キルム)駅出口近くにある「シャープ」というちょんの間の前だった。  運ちゃんからオバちゃんへの連携プレイで、腕を引かれて店に連れ込まれるが、他の店も見たいので、その店はチラッと覗くだけ。特にブサイクが多いわけではないが、最初の店でヌクわけないだろ。目的は駅出口前にある、暖簾のような目隠しの垂れ下がったR19指定の暗くて狭い路地なのだ。
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ミアリの路地。ビニールの覆いは屋台の食べ物屋。この真っ暗な路地の両側に黒いカーテンが引かれたちょんの間が並んでいる。
 その路地に入った瞬間、暗くて何も見えなくなり、足元がフラついた。オーパルパルとは違い、店のガラス戸には黒いカーテンが引かれ、薄明かりしかないからだ。  暗闇に目が慣れて歩き出すと、オバちゃんが「見ルダケ、見ルダケ」と腕をつかみ、店の前に連れていく。ガラス戸のカギを開け、カーテンを開くとそこにいたのは、オンドル床に並んで座るドレス姿の女のコたちだった。  1軒の店にいる女のコは3人から6人程度。フォトショ嬢はいない代わりに、スゴイ美女もいない。“まあまあ”の女のコと遊ぶ街なのだ。  オバちゃんたちはしきりに「セックス&ショー、9万ウォン」と誘ってくる。ミアリではコレを繰り返して、気に入ったコを探して遊ぶことになる。  数軒の店を見てまわるが、どうにも決め手に欠ける。そう思うと、最初のシャープにいた女のコは、まずまずだったような……。でも今さら戻れない。オーパルでも遊ばなかったので、ここでは上がっておきたいという気持ちに押され、5軒目くらいでようやく黒いロングヘアーの女のコを指名して上がることにした。  まず、連れていかれたのは座卓のある小部屋。女のコは半ダースのビールとおつまみの乾き物を持ってきて、ビールの栓を一気に全部開けてしまった。 「アーァ、そんなに飲まないのに」  たった2人の宴会が始まった。
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かつて知人と訪れたときの図。珍しいマン芸とはいえ、一回見れば十分な気もする。
 カンパイして宴会がスタートすると、女のコがアソコに筆を入れて習字したり、火のついたタバコの吹き矢で風船を割るマン芸を披露してくれる。しかし、女のコひとり客ひとりでは盛り上がりようもない。ミアリに行くなら絶対的にひとりより2人、2人より3人の方が楽しいのだ。  20分程の虚しいマン芸宴会を楽しんだ後は別の個室に移動してちょんの間プレイを。ここまで〆て9万ウォン。ちょっとだけおかしかったのは、想像より寸胴ボディーだった女のコが、それまで日本語はひとことも話さなかったのに、最後の最後、使用後のゴムを目の前でぶら下げて、「コレダケ?」って。そりゃどうもすんませんでした!
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韓国でもっとも日本語が通じるのは、ちょんの間なのかもしれないと感じたミアリの出入り口。
(写真・文=松本雷太)

新時代に突入した「オーパルパル」その路地はまるでSF映画のよう……

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女のコたちは夏でも冬でも、このスタイルでニコニコ誘惑してくる。
前号・カラオケサロンから続く)  ひと足違いで美女の群れるカラオケサロンで一杯飲むことができなかった梨泰院をあとに、次に向ったのは、「ソウルの風俗といえばココ」と、誰もがいうアソコである。  案内してくれたピョ氏と別れ、タクシーの運ちゃんに伝えた場所は、「清凉里駅(チョンニャンニヨク)」。目指すはもちろん、オーパルパル。ここ3年ほどソウルに来てなかったので、どうなっているのか気にはなっていた。  ちなみに“清凉里のオーパルパル”とは、韓国でもっとも女のコのレベルが高いといわれるちょんの間街で、性売買特別法が施行される前までは、数といいレベルといい、壮観で圧倒的な存在感のあるちょんの間だった。  しかし、特別法施行後は、他のちょんの間同様、残っていても、女のコの数は激減し、レベルも低下の一途をたどっているという。とにかく最高だったちょんの間の現状が知りたかった。  午前0時近くに清凉里駅前でタクシーを降り、記憶と地図を頼りにオーパルパルに向って歩くと、さっそくポン引きオバちゃんが寄ってきた。ポン引きについて行っても、ろくなことがないのは重々知っているので完全無視でピンクの照明輝く路地に侵入する……。
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高架の横にあった店。今はここが人気店らしい。広めの路地なのでクルマがズラッと駐車している。
 週末の夜だけあって、照明がついている店が多いとはいえ、全体の8割ほど。が、それは見せかけだけで、女のコがいるのは、さらにその半分程度だ。  それでも、ウキウキと路地を歩いてみたが、女のコの顔を見て驚いた。前回来たときもその兆候はあったが、今回ほどひどくはなかった。それは、女のコがほぼ全員、サイボーグというか、リアルフォトショップばかりなのだ!  整い過ぎた目鼻立ちにポッテリした唇。不自然に飛び出たオッパイにくびれ過ぎたウエスト。近未来のSF映画にちょんの間が出てきたら、きっとこんなんだろう。 「これじゃヤル気も失せるわ……」  最近のちょんの間モードはローライズのようで、ペラペラの薄い生地でピチピチのロングパンツやロングスカートはどれも股上が極端に浅く、ヘアーまで見えそうだ。顔は無視して下半身だけ見ながら全ての路地を廻り、「オニサーン」と、日本語で話しかけてきた数人の女のコに料金を聞くと、 「15分 ナナマンウォン」  と、教えてくれた。料金は変わってないけど、アンタたちは変わり過ぎだよ。
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日本語で話しかけてきた女のコのうちのひとり。板野友美をフォトショにかけた感じで、お世話になった諸兄も多いのでは。
 帰り道、日本人の若い男性が数人たむろしていたので立ち話をした。すると、その中のひとりが、 「少女時代みたいなコがいるって聞いたんだけど、どこかにいました?」  夢見てやってきた若者には悪いが、オーパルパルには、少女時代ではなく、“フォトショ時代”が到来しているのだった。  続く……。
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写真右側。市場に隣接した一番端の列の建物は、取り壊されていた。
(写真・文=松本雷太)

アノ芸能人有名人もお持ち帰りした!! 日本人御用達「連れ出しカラオケサロン」

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暗い路地にあった看板のあるビルの地下へと続く階段。日本人客専門というだけあって、スタッフも日本語が堪能。
前号・梨泰院から続く)  ソウルナンバー1イケてる街・梨泰院(イテウォン)で、立ちんぼ美女の代わりに見つけたのは、まだ知られていないちょんの間だった! その喜びもつかの間、ブッサイクなオバちゃんばかりで撃沈したあと、記者とピョ氏は、ちょんの間近くの1軒のバーのカウンターにてビールで喉を潤していた。 「梨泰院って、大通りの向こう側とこっち側で、全然色が違うんだね」 「そうです。あっち側は若い女のコや芸能人も遊びに来るけど、こっちはオヤジかオカマだけです(笑)」  記者的には、向こう側よりこっち側の方が居心地がいいってことは、やっぱりオカマ……じゃなくて、オヤジってことなのだろう。そう思いつつ、予定していたネタが減った分をどうやって取り戻そうか考えていた。その時、ピョ氏が言った。 「近くに日本人観光客専門のカラオケサロンがありますけど、行ってみますか? 日本の芸能人とかも来てますよ。まだ開いてればいいけど……」  へ? 日本の芸能人が来るカラオケって、昨日のノレバン(カラオケボックス)の高級店みたいな感じ? ネタがかぶっちゃいそうだけど行きますよ、こうなったら。  オカマのママが抱きついてくるバーを出て向かったのは、梨泰院のこっち側でも、さらに地味な暗い路地。本当にこんな所に芸能人が来るのかよと思い始めた時、小さな看板が見えた。 「ここです」  店は地下にあり、怪しい雰囲気を醸し出している。その店に入ろうと階段を下りたとき、店から出てきたふたりの美女とすれ違った。 (あれ、モデルさんかな? 韓国の芸能人も出入りしてるのか。こっち側もまんざらじゃないな)  すると、美女に続いて出てきたスタッフがピョ氏の顔を見たとたん、大きな声で挨拶したのだ。どうやらスタッフとピョ氏は知り合いらしい。 「久しぶり。今出ていったのは店の女のコ?」 「そうです。今日はヒマで早めに店じまいしました」  記者の手前、日本語で話してくれているようだ。店はたった今閉店して、女のコも全員帰してしまったという。さっきすれ違ったモデルみたいな女のコも、芸能人じゃなくて店の女のコということだ! あ~、もうちょっと早く来てれば……。にしても、昨日のノレバンとは、女のコのレベルがケタ違いなんですけど。  その理由は店に入ってすぐにわかった。個室のカラオケボックスというよりは、広いラウンジのある高級クラブで、ソファーも超柔らかそう。何よりも、店のエントランスには遊びに来た日本の芸能人の写真がズラッと飾られているのだ。
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カラオケサロンと言っても、店内は高級クラブ風。ここに夜ごと日本の観光客や芸能人が遊びに来る。
 中でも目を引くのは、最近はいろいろな問題で干され気味の球界の番長や、一時は名を馳せた格闘家“神の子”に、日本語でも英語でも“猿”という名のお笑い芸人、写真こそないものの、貧乳美尻の有名グラドルYのサインもある。他にも、まだ多数の日本の芸能人が来ているという。さっきの女のコの美女っぷりも納得だ。
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個室も完備なので、有名人はこちら側。「カラオケ」という日本の娯楽文化は、アジアではもはや「風俗」という意味に?
 でも待てよ、ひょっとしてあのコたちって、お持ち帰りは……? 「できますよ(笑)」 「番長もお持ち帰りした?」 「ん、まあ、しましたよ(笑)」  言いにくそうに、それでも笑顔でスタッフはそう教えてくれた。  ちなみにシステムは、ボトルが12万ウォン~、女のコ1人付けると10万ウォン、お持ち帰りは40万ウォンからと、意外にリーズナブル。日本の団体客が、ガイドに連れられて来るらしい。女のコを気に入って常連になり、連絡先を交換して現地妻にしている日本人駐在員も多数いるという。  あんな美人の現地妻がいたら、駐在ライフも天国だろうな。サイゾーでも駐在させて……ムリだよね。  そしてこのあと、午前0時をまわってから向かったのは、ソウルの遊び場として一番有名なアノ街だった!  続く……。 (写真・文=松本雷太)

クラブにライブハウス、オカマバーにちょんの間も!? ソウル版六本木「梨泰院(イテウォン)」の夜

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梨泰院でもっともイケてる路地。確かにアカ抜けていて、韓国の街とは思えない。
前号・「エロ系コスプレガールズバー」から続く)  全然セクシーじゃない“セクシー・バー”にガックリ肩を落とし、次に向かったのは、ソウルの六本木「梨泰院(イテウォン)」だ。ここは、筆者たっての要望だが、その理由は、「最近の梨泰院は、『フッカーズストリート(娼婦の路地)』などと呼ばれていて、バーには援交娘たちが集まってくる」という情報をみたからだった。  てことは、 「バーで飲んでいれば物欲しそうな女のコが声をかけてきて、そのままお持ち帰りできちゃうかも!?」  東南アジアの歓楽街にありがちな妄想にワクワクしながら向かうと、そこは、予想だにしない変貌を遂げていた。  梨泰院は米軍基地のある街だけに、雰囲気は他の歓楽街とは大きく違っている。日本にたとえると、横須賀っぽい下町の雰囲気漂う路地があったり、六本木や西麻布のアッパータウンの部分があったりと、モザイク模様の街。  チョ氏は私用で帰ったため、ピョ氏と筆者、韓国と日本を代表するオヤジふたりで、梨泰院のランドマークである「ハミルトンホテル」裏の路地に向かった。ピョ氏いわく、そここそ「梨泰院でもっともオシャレなバーが並ぶ路地」だという。果たして韓国の援交美女は、そこに待っているのだろうか?  細い坂道を上ると、その先にあったのは、石畳の路地に洗練された建物が並び、まるでニューヨークかロンドンのクラブ街とも思える光景だった。道行く人々は白人も多く、“西洋人の街”を感じさせる風景である。 (こりゃダメだ、自分たちからもっとも遠い場所に来ちまった。こんなところでオヤジふたりで飲んでいても、誰も相手にしてくれるわけがない)  筆者がそう思ったとき、ピョ氏も同じことを感じたようで、 「ちょっと、向こうに行ってみましょう」  そう促して、場違いはなはだしい路地から現実味を帯びた路地に向かって歩き始めた。  若者で賑わう路地をグルッと回って向かったのは、「消防署通り」と呼ばれる路地だった。 「この標識に書かれているのは、『未成年進入禁止』の意味です」  ピョ氏は坂道の入り口にある標識を指差して言う。この辺こそオヤジふたりにピッタリの場所ということだ、イイぞ、イイぞー。
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未成年進入禁止の標識。ピョ氏も恐る恐るという感じで入っていった路地には何があるのか?
 坂道を上ると両側に怪しげな雰囲気のバーが並び、さっきまでのオシャレなアップタウン感は鼻くそほども感じない。その代り、若くてカワイイ女のコがいそうな感じもまったくしないが、言い寄ってくるオバちゃんはたくさんいそうだ。  ふと見ると、バーの隣に並んでいたのは、ピンク色のネオンに浮かぶガラスの小部屋。そう、ちょんの間なのだ。 「これちょんの間じゃないの!?」 「ホントですね。私も知りませんでしたよ」  なんと、夜遊び好きの韓国人も知らないちょんの間が、オシャレな街・梨泰院にいつの間にかできていたのだ! オシャレな街だけに、西麻布系のオネエちゃんがいるに違いないのだ。ふたりで遠巻きに覗いてみると…… 「オバちゃんの巣窟じゃねえか!」
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オシャレな街だけに、韓国美女がいるかと思ったら、熟女ちょんの間だった。
 筆者もピョ氏も大コケ。よく見りゃその周辺のバーも、窓から店内が覗けるようになっていて、同じようなオバちゃんがイスに座っている。たぶん、これもちょんの間に違いないだろう。そう確信したとき、ピョ氏が言った。 「気をつけてくださいね。この辺から先はオカマ地帯ですから」  先にあるバーの看板を見ると、そこには「LADY BOY」とか「Trans gender」なんて書かれている。てことは、このオバちゃんたちも……? そう疑わずにはいられない未成年進入禁止の路地なのだった。
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カメラを構えたところに、ちょうど顔を出したオカマちゃん。ドアには「Trans gender」の文字が。
 「フッカーズストリート」ってのは、きっと白人目当ての女のコのことだろうし、見つけたちょんの間もレベル激低。おまけにオカマ地帯と、カンナムのセクシーバーに続いてガッカリな取材となってしまった。  しかし! そのあと連れていかれた店は、なんと、日本の有名人も遊びに来る連れ出しカラオケ!! えー、グラビア系のあのコも来てたの!?  続く……。 (写真・文=松本雷太)

合わせ鏡のような東京&ソウルの夜事情 現れては消える「エロ系コスプレガールズバー」

前号・按摩から続く)  ウォン高にMERS騒動で、経済、観光ともに踏んだり蹴ったりの韓国だが、夜の歓楽街でも酔客や観光客にとっては逆風が吹きすさんでいる。  身も心も解放し、揉みほぐしてくれる高級ソープみたいな按摩でスッキリしたあと、昨日の2人と待ち合わせ場所である、カンナムの飲み屋街へと向かった。  チョ氏の話では、ソウルでは今、ちょっとセクシーなガールズバーが人気だという。日本で流行ったものは、数カ月後には韓国で流行り、その逆もまたしかり、というのは事実のようだ。  日本には、パンチラガールズバーがあるくらいだから、ソウルでも同じようなのがあるのかもしれない。飲み屋街の路地を歩くと、いたるところに“Bar”の文字が並ぶ様子は、いやおうなしに妄想をかき立てる。ガマンしきれず、チョ氏にどんな店なのか聞いてみた。すると、 「これから行くのは、ビキニの女のコがいるガールズバーですよ、アハハハハ」  そう言って笑うチョ氏が、一番うれしそうだった。 (どうせならそっち行ってから按摩に行った方が楽しかったかも……)  内心、そう思ったが仕方ない。それでもビキニバーに近づくと、一旦は解放して静まったスケベ心が、またしても息づいてきた。が、チョ氏おすすめの店の前に着くも、様子が変わっているようだ。 「おかしいですね、看板が変わってますよ。ちょっと聞いてみましょう」
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ソウルの歓楽街でよく目にするエアー式の看板。ハングル文字は「コスプレバー」と書いてある。
 そう言って入っていったのは、雑居ビルの中にある“sexy bar”という看板の店だった。同じビルのほとんどのフロアを占めるのは大きな学習塾で、学問と風俗が同居するビルは、日本にはない新しいコラボレーションといえる(笑)。  オフィス然とした無機質なエレベーターや廊下の先にバーの入り口があり、店内に入ると、カウンターに5人ほどの女のコがいるが、客はゼロ。それに、女のコはビキニでもなければセクシーな服を着ているわけでもない。これはどういうこと……?  すぐに現れた美人マネジャーにチョ氏が何やら聞くと、個室に案内されるのだった。  バーなのに個室があるってのも、日本とチト違うところだが、そこで美人マネジャーに聞くと、日本と変わらないソウルの繁華街の実情がわかってきた。
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個室でシステムを説明してくれる美人マネジャー。非常に親切だった。
「去年までは他にも何軒か水着ガールズバーがあったけど、今年から摘発が厳しくなり、ほとんどの店が閉店したらしいです。今は“sexy bar”という看板を出していても、オフィスレディーのコスプレくらいになってるみたいです」  一番楽しみにしていたチョ氏が、残念そうに通訳してくれた。  ちなみに料金は、個室のルームチャージが5万ウォン、ボトル10万ウォン、ビール1500ウォン程度と、夕べのノレバンと同じくらいはかかってしまうようだ。 「それならカウンターで飲めば安上がりなんじゃないの?」  そう聞くと、 「客はみんな、個室に案内するシステムなんですよ」  ピョ氏がこっそりそう教えてくれた。“カモ”ってわけじゃないんだろうが、これだけヒマならさもありなん。 「マタ、来テクダサイネ」  個室を出るときマネジャーは記者に向ってカタコトの日本語でそう言った。
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店を出るときカウンターの女のコを確認すると、まずまずの美女揃いだった。
 その後もカンナムやヨクサム駅付近にある数軒のガールズバーをのぞいてみたが、どのバーも客はゼロに近く、やっぱり、店に入るとカウンターではなく、すぐに個室に案内されてしまう。 「韓国では、“女のコと安く軽く飲める店”という飲み文化は、まだ根付いていないんだなぁ」  そうひとり言をつぶやいたとき、思い出したようにピョ氏が言った。 「あ、梨泰院(イテウォン)ならあるかもしれないですね」  そうか、アメリカナイズされたソウルの六本木と呼ばれるあの街なら、セクシーな女のコと安く飲める店があるかもしれない! このあと予定があるというチョ氏と別れ、2人でイテウォンへと向かうことにした。そしてそこに見つけたのは、オシャレな街に似合わないアノ風俗だった!  続く……。
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“セクシー”に“シークレット”など、歓楽街には思わせぶりなバーが多いが……。
(写真・文=松本雷太)