今年7月28日、韓国の江原道(カンウォンド)にある中部戦線最前線で地雷の爆発事故が起こった。現場で国防の業務に当たっていた陸軍一等兵・コウ(仮名、21歳)さんは、右脚を失う大けがを負った。 その事故をめぐり、軍や政府の対応に批判が集まっている。「兵役義務に従事させられていた若者に対するケアが、あまりにも不十分である」というのだ。 事件当時、コウさんは現場で、前日の雨でごみがたまってしまったダム水門周辺の清掃活動を行っていた。すると突然、足元で何かが爆音とともに吹き飛んだ。爆発したのは「M14対人地雷」だったのだ。 息子が大けがを負ったという知らせに、コウさんの母親は動転。すぐに病院へ駆けつけ、治療の経過を見守ったが、母親は、その後の軍の対応に憤慨することになる。というのも、見舞金として、たった800万ウォン(約80万円)しか支給されなかったからだ。国が兵役義務を課し、21歳という前途有望な若者の未来を奪ったのにもかかわらずだ。 母親は「国を守る過程で地雷の爆発が起こり、脚を失ったにもかかわらず、たったの800万ウォンの補償がすべてだなんて悔しい。私の息子を消耗品として扱っている」と、軍当局に対して悔しさを吐露した。 コウさんの姉も、メディアの取材に対して「21歳の若者の脚を800万ウォンと交換するような現実を受け入れなければならないなんて。(中略)弟の夢は、小さい頃から俳優になることだった。それなのに、こんな仕打ちはあまりにも残酷です」とコメントしている。 なお、国軍首都病院によれば、韓国では「兵役義務で軍に従事した人の障害補償金は、最高で800万ウォン。それ以上の補償を受けるためには、除隊後に国家有功者の申請をする必要がある」という。つまり、普通に兵役に就いただけでは、事故があってもほとんど補償が受けられないことになる。 国防部は、批判の高まりを受けてか「軍の任務中に負ったけがは、基本的には国家報勲処(愛国者と退役軍人に関する政策の立案と実施を行う機関)から補償することを原則とする(中略)コウ一等兵の場合、報勲処の審査を経て、毎月報勲給与(135万ウォン=約13万5,000円)を支給する予定 」と発表。加えて、各名目で追加支給ができるように努力するという。 大統領のスキャンダルで揺れる韓国社会だが、特に若者に対する冷遇ぶりは以前から問題になっている。今回の件も、家族やメディアが騒がなければ無視されていた可能性が高いだろう。今後、政府は若者たちの未来にどう責任を取るのか? 注目が集まる。 (文=河鐘基)大けがを負ったコウさん(dispatchより)
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白血病の娘をダシに、父親が3,200万円の募金詐欺? 実は3軒の高級不動産を所有する富裕層で……
先月、「心臓病の甥を救うため」として、都内に住む女性が1億円以上の募金を呼び掛けていたものの、後に虚偽だったことが判明した事件があったが、人の善意につけ込む募金詐欺は、お隣・中国でも続発している。 「狐捜網」(12月5日付)などによると、広東省深セン市で暮らす5歳の女の子・笑笑ちゃんは今年9月、白血病と診断された。関係者の話によると、笑笑ちゃんの母親は入院した娘のため、3カ月以上も病室に寝泊まりし、必死に看病をしているという。そんな中、父親は11月25日、インターネット上で娘の治療費を工面すべく、募金を呼び掛けた。すると、かわいらしい笑笑ちゃんの写真が多くの人々の心を動かしたのか、わずか5日間で200万元(約3,200万円)もの募金が集まったのだ。 30日、父親は募金が目標額に達したことを発表。すると、多くのネットユーザーから安堵の声が寄せられた。ところが、あるユーザーがSNSに投稿した書き込みがきっかけで、この父親の社会的評価は、「娘を愛する優しい父親」から「募金詐欺の犯人」へと一変する。実は、父親は市内に3軒の高級不動産と2台の車を所有する富裕層だったのだ。そればかりか、治療費も保険が適用されるため、3万元(約50万円)で済むというのだ。 父親はメディアの取材に対し、この告発の内容をおおむね認めた上で、「不動産は書類の不備の関係で売却することができなかった。募金の余ったお金は、難病の子どもたちのための基金設立に充てるつもりだった。しかし、こうなった以上、全額返金したい」と話しているが、地元警察は詐欺事件の疑いで捜査を開始した。笑笑ちゃん(新浪新聞)
今年2月には浙江省の若い夫婦が、白血病の子どもを救いたいと、治療費名目で30万元を募金で集めたものの、その後、高級車を乗り回し、豪遊している写真を自らSNSに掲載。それがきっかけで詐欺の疑いが持ち上がり、批判の的となったばかりだった(参照記事)。 続発する募金詐欺の背景について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏はこう話す。 「2008年の四川大地震以降、中国では募金文化が根付いている。しかし、相手が本当に困窮しているかどうかをよく見極めず、『慈善行為をしたという事実をカネで買う』との行動原理に基づいた募金も少なくないんです」 「やらない善よりやる偽善」とはよく言ったものだが、せっかくの偽善も本当に困っている人のもとへ届かなければ意味がない。 (文=青山大樹)002=募金詐欺を行ったとされる疑惑の父親(網易新聞)
白血病の娘をダシに、父親が3,200万円の募金詐欺? 実は3軒の高級不動産を所有する富裕層で……
先月、「心臓病の甥を救うため」として、都内に住む女性が1億円以上の募金を呼び掛けていたものの、後に虚偽だったことが判明した事件があったが、人の善意につけ込む募金詐欺は、お隣・中国でも続発している。 「狐捜網」(12月5日付)などによると、広東省深セン市で暮らす5歳の女の子・笑笑ちゃんは今年9月、白血病と診断された。関係者の話によると、笑笑ちゃんの母親は入院した娘のため、3カ月以上も病室に寝泊まりし、必死に看病をしているという。そんな中、父親は11月25日、インターネット上で娘の治療費を工面すべく、募金を呼び掛けた。すると、かわいらしい笑笑ちゃんの写真が多くの人々の心を動かしたのか、わずか5日間で200万元(約3,200万円)もの募金が集まったのだ。 30日、父親は募金が目標額に達したことを発表。すると、多くのネットユーザーから安堵の声が寄せられた。ところが、あるユーザーがSNSに投稿した書き込みがきっかけで、この父親の社会的評価は、「娘を愛する優しい父親」から「募金詐欺の犯人」へと一変する。実は、父親は市内に3軒の高級不動産と2台の車を所有する富裕層だったのだ。そればかりか、治療費も保険が適用されるため、3万元(約50万円)で済むというのだ。 父親はメディアの取材に対し、この告発の内容をおおむね認めた上で、「不動産は書類の不備の関係で売却することができなかった。募金の余ったお金は、難病の子どもたちのための基金設立に充てるつもりだった。しかし、こうなった以上、全額返金したい」と話しているが、地元警察は詐欺事件の疑いで捜査を開始した。笑笑ちゃん(新浪新聞)
今年2月には浙江省の若い夫婦が、白血病の子どもを救いたいと、治療費名目で30万元を募金で集めたものの、その後、高級車を乗り回し、豪遊している写真を自らSNSに掲載。それがきっかけで詐欺の疑いが持ち上がり、批判の的となったばかりだった(参照記事)。 続発する募金詐欺の背景について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏はこう話す。 「2008年の四川大地震以降、中国では募金文化が根付いている。しかし、相手が本当に困窮しているかどうかをよく見極めず、『慈善行為をしたという事実をカネで買う』との行動原理に基づいた募金も少なくないんです」 「やらない善よりやる偽善」とはよく言ったものだが、せっかくの偽善も本当に困っている人のもとへ届かなければ意味がない。 (文=青山大樹)002=募金詐欺を行ったとされる疑惑の父親(網易新聞)
白血病の娘をダシに、父親が3,200万円の募金詐欺? 実は3軒の高級不動産を所有する富裕層で……
先月、「心臓病の甥を救うため」として、都内に住む女性が1億円以上の募金を呼び掛けていたものの、後に虚偽だったことが判明した事件があったが、人の善意につけ込む募金詐欺は、お隣・中国でも続発している。 「狐捜網」(12月5日付)などによると、広東省深セン市で暮らす5歳の女の子・笑笑ちゃんは今年9月、白血病と診断された。関係者の話によると、笑笑ちゃんの母親は入院した娘のため、3カ月以上も病室に寝泊まりし、必死に看病をしているという。そんな中、父親は11月25日、インターネット上で娘の治療費を工面すべく、募金を呼び掛けた。すると、かわいらしい笑笑ちゃんの写真が多くの人々の心を動かしたのか、わずか5日間で200万元(約3,200万円)もの募金が集まったのだ。 30日、父親は募金が目標額に達したことを発表。すると、多くのネットユーザーから安堵の声が寄せられた。ところが、あるユーザーがSNSに投稿した書き込みがきっかけで、この父親の社会的評価は、「娘を愛する優しい父親」から「募金詐欺の犯人」へと一変する。実は、父親は市内に3軒の高級不動産と2台の車を所有する富裕層だったのだ。そればかりか、治療費も保険が適用されるため、3万元(約50万円)で済むというのだ。 父親はメディアの取材に対し、この告発の内容をおおむね認めた上で、「不動産は書類の不備の関係で売却することができなかった。募金の余ったお金は、難病の子どもたちのための基金設立に充てるつもりだった。しかし、こうなった以上、全額返金したい」と話しているが、地元警察は詐欺事件の疑いで捜査を開始した。笑笑ちゃん(新浪新聞)
今年2月には浙江省の若い夫婦が、白血病の子どもを救いたいと、治療費名目で30万元を募金で集めたものの、その後、高級車を乗り回し、豪遊している写真を自らSNSに掲載。それがきっかけで詐欺の疑いが持ち上がり、批判の的となったばかりだった(参照記事)。 続発する募金詐欺の背景について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏はこう話す。 「2008年の四川大地震以降、中国では募金文化が根付いている。しかし、相手が本当に困窮しているかどうかをよく見極めず、『慈善行為をしたという事実をカネで買う』との行動原理に基づいた募金も少なくないんです」 「やらない善よりやる偽善」とはよく言ったものだが、せっかくの偽善も本当に困っている人のもとへ届かなければ意味がない。 (文=青山大樹)002=募金詐欺を行ったとされる疑惑の父親(網易新聞)
マイクの存在を忘れて「中に出してないよね?」 人気生主が生配信中にSEXして“丸刈り謝罪”
韓国版・ニコニコ生放送といわれる「アフリカTV」の人気女性BJ(ブロードキャスト・ジョッキー)、パン・ヨリムが行った配信が、話題になっている。 今年7月から配信を始めた彼女は、すぐに約2万3,000人の固定視聴者を集め、アフリカTV総合ランキング7位まで駆け上った。 通称“ベーグル女”と呼ばれる、ベビーフェイスにグラマーな体がその人気の秘訣で、配信中によく披露するセクシーダンスやサバサバした性格は、男女ともに受けがよく、男性BJからはコラボ配信のオファーも相次いでいた。 ところが11月のある日、事件は起こった。生配信に入る前に過去の配信分を流していたパン・ヨリム。マイクはオンにしたまま新しいコメントを入れていたのだが、なぜかところどころ息を切らす。しばらくそんな状況が続き、挙げ句の果てには男性の声も聞こえ始めた。しかも、マイクがオンになっていることを忘れた彼女がポロリと漏らした一言は、「中に出してないよね?」。 視聴者からは、「明らかにヤッてたよね?」「失望した」「タダ者じゃない」などといったコメントが殺到。当然のごとくコメント欄は炎上し、視聴者も激減した。 もはや言い逃れはできないと観念したパン・ヨリムは、視聴者に謝罪。「どうすれば許してくれますか?」と問いかける彼女に、視聴者の多くは「丸刈りにしろ」と要求する始末だった。 すると、驚いたことに、彼女はそれを受け、生配信中にいきなりスパッと髪を切った。ビフォー
その翌日には、美容室で丸刈りにされていく姿も生配信。まるでAKB48峯岸みなみを思わせる“丸刈り謝罪”に視聴者は驚きながらも、その潔さに「本当にやるとは」「見直した」「メンタル強すぎ」「クールだな」などと高評価が集まり、再び人気が復活。固定視聴者は4万人と跳ね上がった。 「危機をチャンスに変えた」とは、まさにこのことだろう。それにしても、“丸刈り謝罪”が韓国でも通じるとは……。アフター
小学生のわいせつ画像も……中国大手通販サイト「淘宝」に児童ポルノ販売業者が乱立
つい先日、中国でもブルセラ販売が流行の兆しを見せているとお伝えしたばかり(参照記事)だが、今度はなんと、児童ポルノまでもがネットショッピングサイトで売られていることが判明した。しかも、そのサイトというのが、中国最大手の「タオバオ(淘宝)」で、隠すことなく堂々と売られているというから、さらに驚く。 香港のニュースサイト「東網」によると、これらのネットショップは、表面上は普通のホームページ素材や資料などを販売しているように見えるのだが、実際には、違法な児童ポルノの映像や画像を大量に紛れ込ませているのだという。 実際にタオバオ上で「映像画像素材」を意味する中国語をキーワードに検索すると、「小学生映像画像素材」「人気者映像完全套図素材芸術写真映像」などのフレーズが並ぶショップの商品が数多くヒットする。明らかにまだ子どもとわかる少女の写真が並ぶ
それぞれのトップには露出度の高い少女の写真が並んでいるが、かといって法律に触れるほどのものではない。しかし、実際に販売されている商品の中には、さらに過激なものが含まれており、それはサイト上には公開されていない。仕組みはこうだ――。客が商品を購入すると、ショップ側は客にクラウド上からデータをダウンロードできるURLとパスワードを送る。そこからダウンロードしたデータに、児童ポルノの映像や画像が入っているのだという。 この記事が出たあとも、タオバオではなんら改善された様子も見られず、先のキーワードで検索すると、相変わらず露出度高めな写真を並べたネットショップがヒットする。 ブルセラといい児童ポルノといい、最近の中国における風紀の乱れの原因は、いったいどこにあるのだろうか? (文=佐久間賢三)わかる人にだけわかるようにしているのか、「工口小学生」の文字が見えるショップも。「工口」とは、日本語の「エロ」を転用したものだ。
クレーマーにもほどがある! 相談窓口に2,000回超の「セクハラ電話」をかけた男が逮捕
お隣・韓国はクレーマーが多く、オールシーズンを通して、地下鉄の温度調整などに関して、「暑すぎる」「寒すぎる」といった苦情がひっきりなしだという。最近はそんなクレーマーたちによる暴走が相次ぎ、問題となっている。 11月16日、悪質電話の常習犯・イ容疑者(51)が逮捕された。イ容疑者は、今年4月15日から8月5日までの間、学校暴力通報センターにしつこく電話をかけ続けては、女性蔑視発言やセクハラ発言などを繰り返していたという。 イ容疑者が同センターに狙いを定めたのは、原則的に女性警察官が相談員を務めているから。さらに、同センターが緊急通話に対応しており、どんな電話からでもかけられるところに目を付けて、未契約の携帯端末を使用していたという。 身バレしないことに味を占めたイ容疑者は、なんと4カ月の間に2,018回もの悪質電話を繰り返したという。しかし、あまりにも調子に乗りすぎた。警察は本来の業務に支障を来すと判断し、イ容疑者の声を録音して科学捜査による分析を実施。あえなく御用となった。 また11月25日には、泥酔して釜山(プサン)市庁に乗り込んで暴れた60代男が逮捕された。この男は2013年から逮捕される直近まで、同庁へしつこく電話をかけたり、直接訪ねたりするなどして、50回以上にわたってクレーム行為を行っていたことも明らかになっている。 一方、京畿道(キョンギド)のコールセンターでは、こうしたセクハラ行為やクレーマーへの対処に成功している。このコールセンターは12年、「悪質なクレームに対しては告訴も辞さない」とする方針を発表すると、年間1,300件以上あったクレーム数が翌年には大幅に減少。さらに、この地域では16年に、暴言やセクハラ電話を3回以上すれば、検察に告訴されるスリーアウト制を導入。効果は上々で、9月末までの悪質電話は600件ほどに落ち着いているそうだ。 電話を通せば、相手の顔を見ないで言いたいことを言える。しかし、対応する相手も人間である以上、我慢の限界がある。クレームがすべて悪いわけではないが、節度を持って行ってほしいものだ。イメージ画像
「これが本場の味!?」火鍋店で客の残飯を再利用する“唾液スープ”がまん延中
中国で以前、工場などの排水溝や下水溝にたまった油をろ過して精製した「地溝油(下水油)」が社会問題となり、日本でも大きく報じられたが、今度は火鍋店で新手の手法が流行している。客が残したスープをろ過し、再利用した「口水油」がそれである。「口水」は中国語で唾液の意味。つまり、「唾液スープ」ということだ。 「江南都市報」(11月21日付)によると、江西省南昌市にある火鍋チェーンでこの唾液スープが利用されていたことが、店員による告発で発覚した。南昌の火鍋店。看板下に「人民のための服務(サービス)」と掲げられているが、唾液スープも人民のためのサービス!?
その店員は働き始めたばかりだったため、何も事情を知らずに客が帰った後のテーブルを片付けようとしたところ、先輩店員に怒鳴られたという。その時はなぜ怒られたのかがわからなかったが、厨房に入って、その意味がわかった。客が残した具材は水洗いし、鍋のスープはろ過して桶にため、再加工。それらを別の客に再提供していたのだ。 いまや懐かしの、「船場吉兆」のささやき女将もびっくりの残飯使い回しだが、似たようなケースはこのところ中国各地で多発している。10月には、広東省深セン市にある火鍋店で内部告発があった。「騰訊新聞」(10月30日付)などによると、同店では、前日に客が残したスープをろ過し、水を足すなど手を加え、翌日、別の客に提供していたという。告発者がオーナーに、どうしてこんなことをするのかと尋ねると、「これは重慶火鍋の基本であり、辛味と香りが増す」と豪語したとか。ところが客の中には、食後に体の不調を訴える者が少なくないと、告発者は指摘している。客が残したスープをろ過して取り出し、一晩寝かせたと思われる油。これを煮込んで再利用する
リツ陽の火鍋店の唾液スープ製造の様子
ほかにも浙江省温州市、江蘇省リツ陽市と、ここ2カ月半の間に唾液スープ事件は多発している。どうしてこのような現象が起きているのだろうか? 上海市の食品商社に勤める日本人駐在員は、こう指摘する。 「四川や重慶の料理だった火鍋は、庶民食として中国全土に広がった。しかし、全国チェーンを展開する大手も増えて過当競争が進んだ結果、もともと薄利多売だった業界にさらなるコストダウンが迫られている。そんな中、こうした常軌を逸した手段に走る店が増えているというわけ。もともと四川や重慶の家庭においては、具材やスパイスの味が染み出た料理の残りスープを再利用する習慣があったので、罪悪感も小さいようです」 老舗うなぎ店の「つぎ足しのタレ」とは、ワケが違うのだ……。 (文=中山介石)5厨房というよりも、工場と表現したほうがしっくりくる
賞味期限切れ食品使用は常識!? コストカットのため、「食の安全」を放棄する学校給食
11月21日、三重県鈴鹿市教育委員会は、野菜価格高騰を受けて市立小学校や幼稚園で2日間の給食中止を発表するも撤回。1日分を炊き出し訓練にし、1日分は献立を見直して、費用を捻出することを決定した。給食もタダではない以上、こうしたコストカットへの試みは称賛すべきだろう。一方、お隣・韓国では、給食経費削減のために犠牲になったのは、食品の安全性だった。 11月29日、水原(スウォン)地検が実施した学校給食施設一斉点検の結果、14カ所の寮付き私塾を摘発したことを発表。関係者16人を食品衛生法違反で逮捕した。 ある塾では、近所の養鶏所にある廃棄卵を、別の塾では賞味期限を3~7カ月も過ぎた食材を給食として提供していた。さらに、中国産キムチや輸入牛肉を国産と虚偽表示するなど、別の意味で“経費削減”に躍起になっていたのだ。 この報道を見たネット民は、「こんな私塾は潰してしまえ」「国の上のほうが最悪な状況なのに……もはや言葉も出ない」などと、怒りの声を上げている。 さらに驚きなのが、こうした不衛生な給食を提供しているのが、ごく一部ではないことだ。なんと、水原地検の報告の数日前には、ソウル市内の幼稚園10カ所のうち、7カ所が摘発される事態となっている。 こちらでも、やはり原産地偽装が横行。さらには、栄養士を雇うことなく名義だけ借りたり、そもそも雇っていないところまであった。今回の摘発の結果、食品衛生法違反の容疑で、幼稚園関係者や不正行為を黙認してきた栄養士など、総勢75人を略式で裁判所に引き渡した。 こうした悪質なコストカットが横行する韓国の給食事情だが、さらなる問題がある。それは異物混入事件だ。 最近でも、ある高校の食堂で提供されたタッカルビ定食からカマキリ丸々一匹の死体が見つかっている。 子どもの口に入る給食だけに、その衛生面はしっかりと管理してほしいものだ。問題の卵
賞味期限切れ食品使用は常識!? コストカットのため、「食の安全」を放棄する学校給食
11月21日、三重県鈴鹿市教育委員会は、野菜価格高騰を受けて市立小学校や幼稚園で2日間の給食中止を発表するも撤回。1日分を炊き出し訓練にし、1日分は献立を見直して、費用を捻出することを決定した。給食もタダではない以上、こうしたコストカットへの試みは称賛すべきだろう。一方、お隣・韓国では、給食経費削減のために犠牲になったのは、食品の安全性だった。 11月29日、水原(スウォン)地検が実施した学校給食施設一斉点検の結果、14カ所の寮付き私塾を摘発したことを発表。関係者16人を食品衛生法違反で逮捕した。 ある塾では、近所の養鶏所にある廃棄卵を、別の塾では賞味期限を3~7カ月も過ぎた食材を給食として提供していた。さらに、中国産キムチや輸入牛肉を国産と虚偽表示するなど、別の意味で“経費削減”に躍起になっていたのだ。 この報道を見たネット民は、「こんな私塾は潰してしまえ」「国の上のほうが最悪な状況なのに……もはや言葉も出ない」などと、怒りの声を上げている。 さらに驚きなのが、こうした不衛生な給食を提供しているのが、ごく一部ではないことだ。なんと、水原地検の報告の数日前には、ソウル市内の幼稚園10カ所のうち、7カ所が摘発される事態となっている。 こちらでも、やはり原産地偽装が横行。さらには、栄養士を雇うことなく名義だけ借りたり、そもそも雇っていないところまであった。今回の摘発の結果、食品衛生法違反の容疑で、幼稚園関係者や不正行為を黙認してきた栄養士など、総勢75人を略式で裁判所に引き渡した。 こうした悪質なコストカットが横行する韓国の給食事情だが、さらなる問題がある。それは異物混入事件だ。 最近でも、ある高校の食堂で提供されたタッカルビ定食からカマキリ丸々一匹の死体が見つかっている。 子どもの口に入る給食だけに、その衛生面はしっかりと管理してほしいものだ。問題の卵












