イケイケ中国経済の“亡霊”か――中国最大規模の廃墟「広州の九龍城」に潜入!

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「こっちに住んでる日本人が“広州の軍艦島”と呼ぶ、巨大な廃墟があるんです。行ってみますか?」  広州在住の日本人にそう教えられ、さっそく現地へと向かった。場所は市内中心部で、繁華街にも近く、立地のいいエリアにある。典型的な中国の社区(集合住宅が密集してひとつのコミュニティーを形成している、日本でいうマンモス団地に似た共同体)で、入り口には「セン村(センはニスイに「先」)」と書いてある。奥に入っていくと、徐々に解体途中で放棄された建物が見えてきた。しかし、人々が行き交い、営業中の商店もある……。いったい、どういうことなのか?
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廃墟の後ろには高層ビルが立ち並ぶ
 この社区は1999年に建設された。ワンブロックがまるごと社区になっており、総面積は4.07平方キロメートルもあり、最盛期には4万人の人が生活していたという。しかし経済成長で再開発が進む中、この社区を含む一帯は金融・ビジネスの中心である「広州CBD」エリアに指定された。そこで広州市は2010年のアジア大会開催決定に際し、住民を強制立ち退きさせ、再開発することを決定。しかし、住民たちの反対運動が巻き起こり、計画が難航した。当局は警察と軍隊まで動員して排除を行ったが、住民はなおも抵抗。とくに10年8月の大規模な衝突では、死者も出たほどだ。15年現在もいまだに解決せず、社区は半ば解体されつつも、まだ1万人ほどが住み続けているという。
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解体途中のまま、放置された集合住宅
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社区の中はに今にも崩れ落ちそうな建物があり、大変危険だ
 社区をくまなく歩いてみるが、解体途中の集合住宅がいくつもあり、ホコリ臭く、いつコンクリ片が落ちてきてもおかしくない状況で、危険極まりない。足元には鉄くずやガラス片などが散乱し、上下左右を常に警戒しないと歩けない。住民たちは慣れたもので、素知らぬ顔で廃墟の中を歩いている。水道や電気などライフラインが止まっているエリアもあり、昼間なのに真っ暗な道もある。軍艦島というより、かつて香港に存在した、あの有名な九龍城の雰囲気に似ているかもしれない。  この巨大な廃墟の中で、野菜や鶏を売る市場があったり、営業を続ける理髪店があったりして、カオス状態だ。上を見上げると、バルコニーには干し肉や洗濯物があり、まだ住居として使用している人がいることがうかがえる。
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露店商や住民が行き交う様子
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廃墟の中に営業中の野菜市場も
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この瓦礫の山を登ると、別エリアに抜けられる。瓦礫が新たな道となる
 一眼レフカメラを首から下げた、若い中国人女性や欧米人の姿もチラホラ。巨大な廃墟は、ちょっとした観光スポットと化しているようだった。しかし、迷路のように入り組んだ中心部の路地には、平日昼間だというのに目つきの悪い男たちが目的もなくにウロウロ歩いており、かなり不気味だ。光を遮る路地は真っ暗で、人の目だけが白く光り、筆者のようなよそ者を鋭くにらみつける。
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汚れきったため池。生活用水として利用していたのだろうか
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閉鎖された学校。子どもたちはどこへ行ったのか
 案内してくれた広州在住の日本人は言う。 「市が強引に再開発を決めてから、すでに5年以上がたちますが、立ち退きが完了する気配はありません。ここはもともと、800年以上の歴史のある古い村だったので、代々住んできた住民も多く、立ち退きは難しいでしょう。また再開発計画に際し、社区のトップの収賄など、お決まりの汚職事件も報じられた。毎年、経済成長率10%以上を叩き出していた、イケイケドンドンの中国経済を象徴する“亡霊”みたいなものです」
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入り組んだ路地は、昼間だというのに真っ暗だ
 一部では、「観光資源」として、この巨大な廃墟を保存しようという動きもあるという。経済成長の負の面を象徴する「セン村」は、今後どうなってしまうのだろうか――。 (取材・文・写真=金地名津)

今年も汚名返上できず!? 世界の自動車メーカーが「ソウル・モーターショー」をスルーするワケ

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 4月3日に開幕した「2015ソウル・モーターショー」。韓国国内最大規模の総合産業展示会として1995年から始まり、国際自動車工業連合会(OICA)からも公認されている。今回で10回目を迎えるが、開幕4日目にして23万4,000人(ソウル・モーターショー組織委員会公式発表)が来場するほど盛況だという。「今年は国内外32の自動車メーカーが参加」計370台が展示される。そのうち世界初公開が7モデル、アジア初公開が9モデル、韓国初公開が41モデルと、計57モデルの新車が発表される」という宣伝文句が、韓国の自動車ファンたちの関心を集めたせいかもしれない。  ただ、実際に足を運んだ人たちの間では落胆する声が多い。というのも、世界初公開(ワールドプレミア)されたのはヒュンダイ、起亜(KIA)、サンヨン(双竜)、ルノー・サムスン、韓国GMなど国産メーカーばかりで、メルセデセス・ベンツ、BMW、アウディなどの世界的な自動車メーカーのワールドプレミアがあったわけではなかったのだ。「アジア初公開」「韓国初公開」といううたい文句はあったが、実際にはすでにほかのモーターショーで公開済みのものばかり。とある自動車ファンは「輸入車のニューモデルを楽しみにしていたが、高級ホテルの駐車場や江南(カンナム)の街並みに路駐されている車と、さほど変わらなかった」と皮肉るほどだ。
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 しかも、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、ランドローバー、ポルシェ、ベントレー、マセラッティなど、海外メーカーの展示車のほとんどがドアロック。新型車は当然としても、すでに販売中のモデルまでドアがロックされていて内装などを確認することもできない。「これなら街のディーラーに行ったほうがまだマシだった」という不満の声もあるという。ちなみにトヨタ、日産などはドアロックせずに開放しており、ホンダはロボット“ASIMO”を投入してさまざまなイベントを行うなど、日本車メーカーの評判は上々の様子だが、ランボルギーニ、クライスラー、ボルボなどは出展すらしていない。  ただ、それがソウル・モーターショーの現実でもあるのだろう。ただでさえ市場規模が日本や中国に比べて小さい上に、ヒュンダイなど国産車がシェアのほとんどを占める韓国に総力を注ぐほど、世界の自動車メーカーたちもヒマではない。実際、ランボルギーニ、クライスラー、ボルボなどはソウル・モーターショーには出展しないが、4月20日に開幕する上海モーターショーには出展するとのこと。それどころか、上海では20数台のワールドプレミアが予定されているというウワサもある。  ジェノバ、パリ、フランクフルト、デトロイト、ニューヨーク、北京などのメジャーなモーターショーと比べると知名度は落ち、OICA未公認の上海モーターショーにも及ばないソウル・モーターショー。美しくセクシーで、時に過激な露出も多いコンパニオンばかりが話題になり、一部では「ソウル・モデルショー」とも皮肉られてきたが、今年もその汚名を晴らすことはできないのか……。ちなみに、12日まで行われる。

【現地ルポ】「あいつらはインド人以下だ……」あふれかえる“傲慢”中国人観光客に、スリランカ人が爆発寸前!

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 スリランカを二分する争点となっている、中国資本によるコロンボ沖の埋め立て開発計画。スリランカの対中感情の悪さも、反対派を加勢させる要因となっている。    昨年9月、習近平主席はスリランカを公式訪問。その際、中国メディアがスリランカの親中ぶりを強調して伝えたこともあり、スリランカの各観光地では、中国人観光客が激増した。いまやゴールやキャンディといったスリランカの観光地を歩いていても、街中には中国語の看板があふれているほどだ。
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 観光立国であるスリランカにとって、外国人観光客の増加は歓迎すべきことだが、相手は世界中でその素行が問題視されている中国人。多くのスリランカ人も、彼らに辟易してしまったようだ。  土産物店やレストランの呼び込み、客待ち中のスリーホイラー(三輪タクシー)のドライバーたちは、モンゴロイドである筆者を見つけては「ニイハオ」と声をかけてくる。そこで、こちらが日本人であることを伝えると、「ジャパニーズか?」と驚き混じりの笑顔を浮かべ、中国人観光客の苦言を漏らし始めるのが常なのだった。いわく、 「彼らはどうしてあんなに声がデカイんだ?」 「彼らの礼儀はインド人以下」 「もうこれ以上、中国人は増えてほしくない」  日々目にする中国人観光客の、悪い印象ばかりが記憶に残っているのかもしれない。しかし筆者自身、コロンボのショッピングモールで、購入した商品の返品が認められなかった中国人女性が喚き散らしていたのを目にした。そして彼女は、中国東北地方訛りの北京語で、こう捨てゼリフを吐いた。 「中国大使館に言いつけてやる。そしたらこんな店はオシマイよ!」  まるでスリランカを、中国の植民地くらいにしか思っていないような口ぶりなのである。  同プロジェクトの埋め立て予定地にも、数多くの中国人観光客が訪れていた。祖国の覇権ぶりを、その目で見ようというのだろうか。青い海を切り裂くように伸びる埋め立てをバックに、記念写真の撮影に勤しんでいる人もいた。  ちなみに、スリランカの対日感情は極めて良好だ。内戦中から日本がインフラ支援を続けてきたことが、大きな理由であるという。現段階では賛否両論の「ポートシティ・プロジェクト」だが、その成功を機にスリランカ国民に親中の芽が角ぐむこととなるのだろうか……。 (文=奥窪優木)

韓国版“出会い系”で13歳の少女が死亡 年齢確認なしの“無責任”モーテルに非難殺到!

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イメージ画像 Photo By General Eccentric from Flickr.
 日本同様に新学期を迎えた韓国で、衝撃的な事件が起きた。3月26日、ソウル市内にあるモーテルの一室で13歳の少女Aさんの死体が発見されたのだ。少女は家出中で、SNSで知り合ったキム容疑者(38歳)と1時間当たり13万ウォン(約1万3,000円)で“チョコン・マンナム”(出会い系援助交際)をし、殺害されたという。13歳の少女が援助交際していたことも衝撃を与えたが、まだ高校生にもならない少女がモーテルに出入りしたことに、人々は驚きを隠さない。  というのも、韓国の青少年保護法第2項には「不特定な者同士の性行為が行われたり、類似した行為が行われる憂慮があるサービスを提供する営業所」を青少年有害業所として規定しており、行政機関である女性家族部は青少年の立ち入りや雇用を禁止している。モーテルなど有害業所と指定された事業者とその従業員には、利用者の年齢確認が義務付けられており、未成年の利用を許可した場合には、3年以下の懲役もしくは2,000万ウォン(約200万円)以下の罰金が科せられる。そういった法的縛りがあるにもかかわらず、13歳の少女がモーテルに出入りしていたため「モーテル業者の怠慢」が指摘されているのだ。実際、あるネットメディアがソウル市内のモーテル17カ所を覆面調査したところ、年齢確認をしたモーテルはひとつもなかったという。「化粧をしている者もいれば、男と女が別々に入ってくる場合もある。年齢を見誤ると客が不快に感じて利用を避けられる。いちいち年齢確認はできない」と、苦言を漏らす業者までいたほどだった。  さらに深刻なのは、最近は“ムインテル”と呼ばれるものまで登場していることだ。「ムイン(無人)のモーテル」の略語であるそれは、文字通りフロントに人がいないモーテルのこと。業者側は受付に設置されたCCDカメラで客を確認し、客はフロントに設置された“成人認証端末機”に身分証明書をかざし料金を支払うだけで、好みの部屋のキーを自動的に受け取ることができる。男女どちらか一方の認証だけでよく、他人の身分証明書を使っても問題ない。つまり、どちらかが成人であれば簡単に出入りできるため、少女たちがチョコン・マンナムの場所として悪用しているというのだ。  こうした状況に警鐘を鳴らすのは、前述の女性家族部である。同部が2012年に家出経験のある青少年398名を対象に行った「性売買被害の青少年の空間パターン研究」によると、性売買の方法で最も多いのはチョコン・マンナム(53.2 %)。そして、そのほとんどがモーテル(65.8%)で行われているという。  そんな統計データがあるにもかかわらず、前述の少女Aのような事件が起きてしまっただけに、関係者たちは悔しさを隠さない。女性家族部のとある関係者は韓国メディアの取材に対し、「未成年者たちの性売買の場所は、地下鉄駅の500m圏内に90%が密集している。その500m圏内にあるモーテルのガサ入れと監視を強化すべき」としており、とある関係者は「少女Aの家族は、彼女の出入りを許したモーテル業者に損害賠償訴訟を起こすべき」ともしている。有識者やメディアはチョコン・マンナムの温床となっているムインテルの法規制を訴えているが……。日本の援助交際も深刻だが、韓国のチョコン・マンナムも、なかなか根が深い問題のようだ。

国内がダメなら海外で!? 収入減であの手この手……中国「物乞いビジネス」最前線

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棒を押すと、ドラが鳴る……その棒を操るのは!?
 中国でまた、新種の「物乞いビジネス」が誕生したようだ。瀋陽市内の繁華街に4月5日、白と黒の2匹の犬が出現した。犬の目の前には、金属のドラを装着した木製の拙い機械が……。先端の棒を犬が押すとドラが鳴る仕組みで、2匹の犬は一生懸命、この棒を押し続けていたという。この光景が物珍しかったのか、犬たちがかわいかったのか、“犬の物乞い芸”にお金をあげる通行人が後を絶たなかったという。
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若い女性が犬たちにお金を恵んでいる
「光明網」(4月6日付)によると、2匹の犬は半日間で約1,000元(約2万円)近く稼いだという。中国の物乞いはもとより、日本人でも1日で2万円稼ぐ人はそう多くはないだろう。中国には物乞いや、芸をしてお金を得る路上生活者が数多く存在するが、こうした新種の登場は、中国国内でも話題になっているようだ。しかし、犬の後ろにいる老夫婦が気になるところ。彼らは、物乞いビジネスに携わる者なのだろうか?
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犬を操る怪しげな老人。物乞いビジネス関係者なのか
 香港駐在の大手紙特派員は言う。 「中国では、孤児や身体障害者などを集めた物乞いビジネスが歴然と存在しますが、近年ではネット上で彼らが“出勤”する姿などが広がり、みんなあまり同情しなくなった。収入減に陥った物乞いビジネスの元締めは、シンガポールやタイ、マレーシアなどに中国人の物乞いを“輸出”して海外進出する者まで現れるほど。国内では人間だともはや同情されなくなったので、動物を使おうという魂胆でしょう。次々と新しいアイデアが生まれていくんでしょうね」  今月1日には、四川省綿竹市内で物乞いしていた足が不自由な身体障害者が、仕事を終えると立ち上がり、付近の店で酒を飲んで一服している姿が報じられた。また2月には、長春市内の街頭で物乞いが着替えて、別の物乞いと“勤務交代”する画像が撮影されて話題となったばかり。中国人の間では「物乞いは完全にビジネス」と定着してしまっており、動物を使った新手も物乞いは今後も増えてくると予想されている。  動物に芸を強要する姿は、動物虐待以外の何ものでもない。一方で犬泥棒が社会現象となる中で、盗まれた他人のペットがこうして路上での物乞い行為をさせられている例も少なくないだろう。中国の闇は、まだまだ深い。 (取材・文=金地名津)

JKがナイフ片手に「殺!殺!」 中国の学生向け“軍事訓練”本気ぶりがすごい

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ナイフの訓練では、8つの基本動作を学ぶという
「シャーッ、シャーッ!」  学校の校庭にJKたちの甲高い叫び声が響き渡る。よくある体育の授業の光景かと思いきや、ジャージ姿の彼女たちが手にしているのは、なんと小型ナイフ……。手が振り上げられるたびに、銀色の刃が鈍く光る。  ここは、広東省恵州市にある高校の校庭。ただし、これは体育の授業ではなく、「軍訓」と呼ばれる軍事訓練だ。「シャーッ!」という掛け声は、漢字で書くと“殺!”。うら若き乙女たちが叫ぶには、あまりにも物騒な言葉だ。 「中国の高校や大学では、新入生たちは1学期の最初に、1週間から10日程度の軍事訓練を受ける。中国は9月が学校始めなので、軍事訓練が行われるのはまだ夏真っ盛りのころ。“毎年必ず、熱中症で死者が出る”というウワサが学生たちの間でまことしやかにささやかれるほど、現代のひ弱な若者にとってはつらい訓練だといわれています」と語るのは、上海に住むライターの光村晃司氏。
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「確かに、女子学生の間で軍訓は“日に焼けて色が黒くなってしまう”と不評ですが、逆に“1週間で数キロは痩せられる”と、ダイエット効果を期待している子もいるようです」(同)  軍事訓練といっても、やることといえば朝から晩まで行進の練習ばかり。銃を撃ったり、ほふく前進で有刺鉄線の下をくぐり抜けていくなどというハードな訓練はない。とはいえ、団体行動を大の苦手としている中国人にとって、隊列を作って一糸乱れず手脚を振り上げて行進するというのは、日本人が想像する以上に苦労を伴うものなのだろう。
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こちらは軍訓の行進や整列の訓練
 この学校の軍訓が注目を浴びたのは、通常なら行進の練習しかしないのに、小型ナイフを使った訓練をしていたため。女子高生が受ける訓練でここまで必要なのか、という疑問が湧き起こったからだった。  同校の学生課課長である黄先生は地元メディアに対し、このように説明した。 「小型ナイフといっても、プラスチック製の偽物ですから。学校では毎年、女子学生たちに護身術を教えているのですが、今年からは模造ナイフを使った訓練もすることにしました」  訓練を担当する譚教官も、ナイフを使った訓練には護身の上での効果があると自画自賛する。 「もし危険に遭遇した時、ナイフの代わりに箸やフォークといった先のとがったもので防御することもできるようになります」
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 しかし、中国のネット民たちからは疑問の声も上がっている。 「なんで軍事訓練で女性用護身術を教えるんだ?」 「つまり、中国は女性がナイフを使わなきゃ身を守れないほど、危ないということなんだな」 「襲われそうになってヘタにナイフなんかで抵抗したら、かえって危険だろ。女性が身の危険を感じたら、まずは大声を出して逃げるのが先決」  口先がナイフほどに鋭い中国人女性たちが本物のナイフの使い方まで覚えてしまったら、もはや鬼に金棒か!? (取材・文=佐久間賢三)

カニもマツタケも中国経由で大量輸入中! 日本の北朝鮮制裁が“ザル法”すぎる!?

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中国・延辺朝鮮族自治州・延吉の魚市場。北朝鮮の水差物だが、カニは小ぶり。
 昨年7月から続いてきた日本と北朝鮮の政府間交渉が、暗礁に乗り上げた。理由の1つは、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の許宗萬(ホ・ジョンマン)議長の自宅などへのガサ入れだ。捜査当局は5年前に起きた在日韓国人によるマツタケ密輸の外為法違反事件を名目にしているが、そもそも北朝鮮産品の全面輸出入禁止は「“ザル法”でしかない」と、ある日本人の貿易ブローカーは断言する。拉致問題の日朝交渉をやめるほどのヤマなのか、密輸が横行する実情を知る関係者からは疑問の声も出ている。  日本政府はテポドン発射や核実験強行などの理由から、2006年10月に北朝鮮向け輸出、09年6月からは北朝鮮からの輸入を全面禁止とする独自の制裁を始めた。制裁前の06年貿易統計では、カニ約6億円、マツタケは約7億円分が北から日本に輸入されていた。こうした利益を北に与えない、経済制裁の一環だった。  現在はどちらもゼロだが、日本と中国、北朝鮮を行き来する貿易ブローカーは「北朝鮮のマツタケ、カニは圧倒的に仕入れ値が安い。箱を詰め替えて、『中国産』として出荷している。中国の市場に行くとよく分かるが、北朝鮮産のカニやマツタケの一級品はあまり置いていない。優先して日本へ輸出しているからだ」とほくそ笑む。  北朝鮮は、中国からありとあらゆる物資を輸入しているが「衣料品やタバコ、酒は、中国製品より圧倒的に日本製品のニーズが高い。女性用下着なんて、北の外貨ショップに行くと、日本円の値札やタグが付いたまま販売されている」(同)。
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北朝鮮の外貨ショップにあったブラジャー。日本のタグがそのままで販売。
 ブローカーによると、日本からまずは中国に向けて輸出し、ブローカーが北朝鮮向けの荷物に積み替える。最近はお菓子や調味料といった安価な物まで日本製品が席巻し、ステータスのある贈答品としてよく売れているという。  平壌の外貨ショップには日本の商品があふれ、日本の食卓には中国産と称した北朝鮮産のカニやマツタケが並んでいる現実――。“密輸”は難なく日本と中国の通関をくぐり抜ける。  一方、直接北朝鮮から届く郵便物には、日本の税関当局によって徹底した検査が入る。日本に住む在日朝鮮人の30代男性は「どう見ても手紙しか入っていない薄い封筒なのに、100%中身を開けられている。年末、向こうの祝日が印刷されたカード型カレンダーと手紙を送ったと連絡があったが、手紙ごと没収された」と、ヘンなところに労力を割く日本の税関に腹を立てる。
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手紙でも北朝鮮からの郵便物であれば、税関が開封する。
 行き詰まる日朝交渉に、男性はこう苦言を呈する。 「ザル法で両国の交渉がつまずくぐらいだったら、ないほうがいい。マツタケやカニはもっと安く買えるようになるし、今のままだと、手間賃を抜く“密輸”ブローカーだけが儲かる構図だ」  拉致問題解決を阻む、日本政府の経済制裁。その実態把握と抜本的な見直しが望まれる。 (文=金正太郎)

中国発・17股の超プレーボーイ 病院で鉢合わせた女たちが修羅場→“被害者の会”発足「カネ返せ!」

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くだんのモテ男・ユエン。イケメンでもないし、女性からカネまで借りていたということは、よほどのテクニシャンなのか……。
 一人っ子政策を背景とした産み分けの横行により、人口の男女比が世界一偏っているといわれている中国では、結婚恋愛市場における男余りが深刻化している。  ところが、そんな状況下にあっても、モテる男はモテるようだ。  最近、湖南省に住む男が、少なくとも「17股」をかけていたことが発覚し、話題となっている。  4月4日付の「中国江蘇網」によると、21歳の小麗(シャオリー)さんは3月24日の夜、彼氏である袁(ユエン)が交通事故で重体だと、病院から連絡を受けた。ところが病室に駆けつけると、そこには衝撃的な光景が広がっていた。10人以上の女性が自らの恋人を取り囲み、それぞれが「我こそが本命カノジョ」と主張をしていたのだ。小麗さんはショックのあまり、目の前が真っ暗になったという。 「私と彼が出会ったのは去年の3月。すぐに仲良くなって、恋愛関係に発展しました。彼には、私の車を貸してあげたりもしていました。1年以上も付き合っていたのに……。涙が止まりません」(小麗さん)  しかし、小麗さんは真実から目をそらさなかった。彼女はSNSのグループチャット機能を利用し、男のお見舞いに来た女性たちを全員、このグループチャットに招待したのだ。するとその数は、なんと17名にも上ったという。そして彼女たちは、SNS上のチャットで、彼との関係を語り始めたのだ。 「私は彼との子どもも産んだわ。もう彼に対して愛情はないの。ただ、子どもの戸籍をどうすればいいか分からなくて……」 「いまだに信じられない。彼は私に結婚しようと言ってくれたのに」 「“怪しい”と思うことはあったけど、彼に恋をしていたから全部を信じてしまっていたの」  そんな彼女たちの被害告白には、ある共通点があった。それは皆、男に20~40万円ほど貸しており、一度も返してもらったことがないというのだ。  そこで彼女たちは、地元警察に被害届を提出。警察は、詐欺事件として捜査を開始したという。男の恋人だとそれぞれ信じていた彼女たちだが、真実を知って「被害者の会」として連携した格好だ。  この事件に関し、中国版Twitter「微博」では、 「17人と同時交際できるなんて、才能だよ。でも、決してイケメンではないな」 「こんなブサメンですら彼女がいるというのに、俺は……」 「これだけ多くの女性が虜になってしまうということは、もしかしてアレがうまいということか!」 など、さまざまな反響が見られる。  現在、男は事故による頭部へのダメージで意識不明となっているが、意識が戻ってからも、彼にとっては新たな修羅場となりそうだ……。

脱北少年に聞く、北朝鮮イマドキ10代のおしゃれ事情「国が配給する制服なんてダサくて着られない!?」

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 先月、北朝鮮の海外向け週刊新聞「統一新報」が、北朝鮮の学生服のデザインとカラーが30年ぶりに変わったと伝えた。金正恩氏が学生たちの制服についても気を配る「人民大衆に優しい指導者」というイメージを打ち出すためだ。  北朝鮮当局は、こうした宣伝を通じて学生たちの忠誠心を育もうとしているが、そもそも10代のファッション事情とはどのようなものなのだろうか?  デイリーNKは、昨年10月に脱北したリ・チョルフン君(10代仮名)に話を聞いてみた。 ――2月に北朝鮮が新しい制服を発表したけど、どう思う? 「色は明るくなったけど、やっぱりダサいかなぁ。もともと制服の色は濃紺だけど、男子は“黒色の制服”を好みます。特に明るい色を嫌がりますね」 ――どうして黒い制服が人気なの? 「政府の幹部連中がよく着る“詰め襟服(人民服)”が黒いから、“黒は高級”というイメージがあります。女子も黒は好きですが、やはり中間色を好みます。グリーン、グレー、ブラウン、紺など。女子の上着の色は悪くないけど、赤紫なのはちょっと嫌がられるかな」 ――制服のシルエットは? 「ズボン太すぎ(笑)。中3にもなれば、外見に気を使います。細身のズボンをはきたがりますよ。でも、女子の制服は、社会服(学校を卒業した成人女性が着る服)みたいで悪くないと思います。女子学生は、わざわざセーラー服に仕立てたり、夏には鮮やかな色の制服を着ます。ジーンズに似せた“韓流風の制服”も人気です」 ■北朝鮮の制服事情  ここで、北朝鮮の制服事情について少し解説しよう。北朝鮮で学生服は1959年から無償配給され始めた。77年の金日成65歳の誕生日より、全国の幼稚園から、小・中・高・大学までのすべての生徒・学生に、靴、バッグ、タオル、学用品を含めた制服上下セットが、「贈り物」として配給された。  この「贈り物」は80年代末までに3年ごとに実施されたが、90年代の食糧難時代からは中断された。ところが、2007年の金正日氏65回目の誕生日からは、制服は「有償配給」になる。  これも、3年ごとで1着5,000ウォン(現在のコメ価格1キロ分)だった。しかし、国家から配給される学生服は生地の質が悪く、学生たちからは不評を買った。  これに目を付けた商人たちが、市場で「学生服に似せた服」の販売を始めると瞬く間に広まり、7割以上の学生が市場で「制服」を購入するようになった。  北朝鮮当局の制服が市場の制服に負けた格好だが、当局も学校側も、この流れを食い止めることができなかった。 *** ――国や学校から配給される制服を着なければ、学校で怒られるんじゃないの? 「配給制服は、いやでも無条件購入です。でも、それを着るか着ないかまでは、さすがに学校側も取り締まれないんです。あんなダサい制服を着たら“人間の価値が下がる”とまで言われるぐらいですから(笑)。今では、教員の子どもでも配給制服は着ないです」 ――では、配給制服を着たらいじめられる? 「3割ぐらいの金銭的に余裕のない家庭の学生は、配給制服を着ます。金持ちの学生は、わざわざ市場であつらえますよ。この時期、3月末からは新制服に似せた服が市場で売り出されると思います」 ――値段はどのぐらい? 「配給制服は5,000ウォン(米1キロ分)だけど、市場で売られている服は3~4倍くらいしますね」 ――普段は、どんな服を着るの? 「男子も女子も、一番多いのはジャージです。ジーンズも人気ですが、学校の青年同盟指導員(風紀委員みたいな存在)が目を光らせていて、バレようものなら大目玉。それだけではなく、脱がされてハサミでズタズタに切られてしまうことだってあります」 ――女子は、ジャージ以外ではどんな服が人気? 「女子は、やっぱり体のラインが出るタイトな服を好みます。高いヒールは、平壌の女性には人気があるみたいですが、女子学生はあまり履かないかなぁ。ブーツも履いていたら指導員がうるさいので、スニーカーや低めのヒールの靴を履きます」 ■「覇気ヘア」は、本当に大流行しているのか? ――ヘアスタイルは、どんなのがはやってるの? 総連(在日本朝鮮人総連合会)の報道では、金正恩氏みたいな髪形「覇気ヘア」が大流行と伝えられていたけど? 「ヘアスタイルについては、一番取り締まりが厳しいです。男子は、無条件に“覇気ヘア”にしなければなりません。後ろを刈り上げず、前髪を伸ばしているのが青年指導員に見つかったら警告を受けます。それでも切らなければ、バリカンで虎刈りにされてしまいます」 ――女子は? 「女子のヘアスタイルは比較的自由です。長く伸ばす時は、後ろでまとめるように指導されます。しかし、古臭いと男子にからかわれるので、取り締まりされない程度に切ります。長い髪に髪留めをつけたりするけど、派手なリボンだったら注意されます。韓流や金正恩氏の夫人・李雪主さんの影響もあってか、ショートカットは人気ですね。ストレートパーマをかけたりする女子もいますよ」 ***  外の世界から見れば地味に見える北朝鮮の学生たちだが、「ダサい制服」に抵抗して、ささやかな「おしゃれ闘争」を繰り広げていた。男子も女子も、年頃になればおしゃれに敏感になるというのは、万国共通のようだ。 (「デイリーNKジャパン」<http://dailynk.jp>より)

「嫌韓感情を強調」「日本名詐称はスルー」台湾“ニセAV嬢売春婦”逮捕を、韓国メディアはどう伝えたか

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「水澤真樹」を名乗り、台湾で荒稼ぎをしていた韓国人売春婦・金貞嘉容疑者(「自由時報」より)
 「韓国女看護士来台売淫」。去る3月17日、こんな見出しが台湾紙「自由時報」を飾った。台湾を訪れていた美容外科看護士の韓国人女性が「売淫」、つまり売春で逮捕されたのだ。報道によると、金貞嘉(キム・ジョンガ/29)容疑者は、韓国の知人から「台湾で売春すると儲かる」という話を聞き、売春斡旋組織と接触。2月末に観光ビザで台湾に入り、逮捕されるまでの18日間で25万台湾ドル(約95万円)、1日当たり5万円以上を稼ぎ出していた。  台湾の売春の相場は低いほうで、3,000台湾ドル(約1万1,000円)程度。金容疑者は、写真のような韓流女優並みの美貌と豊満な胸を武器に、1回当たり1万5,000台湾ドル(約5万7,000円)と高額にもかかわらず、客が殺到していたという。  台湾では2011年、各都市に設けられた「風俗エリア」の内部に限って売春が合法化されている。しかし、金容疑者は観光ビザで台湾入りし、違法行為を行ったとされ御用となった。この逮捕を受け、新聞各紙ほか地上波テレビ「CTS(中華電視公司)」などが、事件を繰り返し報道。ニュースは当日のうちに韓国、そして日本へ伝えられた。韓国では「TV朝鮮」「ヘラルド経済」「スポーツソウル」などが「国の恥晒し」という言葉で、母国の名誉を傷つけたという憤りを伝えている。  ただし、同じ事件を伝えたはずの日韓台の報道は、細部で微妙な食い違いを見せている。ひとつは金容疑者の「源氏名」。金容疑者に仕事を斡旋していた台湾の売春業者は、「日韓の女性モデル」をそろえていることをウリにしていたが、金容疑者は「水澤真樹(みずさわまき)」という日本人AV女優の名前で、業者の広告に登場していたのだ。  この日本人AV女優なりすましについても、複数の台湾メディアが写真付きで報道し、日本でも一部ニュースサイトやブログなどで話題に上った。ところが韓国メディアだけは、いずれも申し合わせたように総スルー。結果的に、日韓台で源氏名のことを知らないのは韓国人だけとなっている。  韓国人からすれば、日本人を詐称するのは、報道すらできない売春以上の「恥晒し」なのだろうか。確認できた限り、唯一源氏名を伝えたマイナーな報道メディアも、「みずさわまき」を「みず まき(Ms まき)」と誤表記する始末だった。  これと対照的に韓国メディアが強調したのは、台湾における「嫌韓感情」だ。メディアでは、「台湾メディアが事件を連日報道して嫌韓感情を煽っている」(「TV朝鮮」)、「事件は嫌韓志向の台湾ネチズン(ネットユーザー)を刺激する要素が多く、台湾メディアは集中して取り上げている」(「国民日報」)などと報じられている。
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韓流女優ユ・インナ(左)と金容疑者(右)。見出しは「真假劉寅娜(ユ・インナの本物と偽物)」と辛口(CTS(中華電視公司)YouTubeチャンネルより)
 「国民日報」は一例として、台湾メディアが金容疑者の「美容外科看護士」という職業を前面に出して報じていることを指摘。それによって「嫌韓ネチズン」たちの「韓国=整形大国」というバッシングが、また刺激されかねないと憤りを見せている。実際に台湾の地上波テレビでは、現地で人気の韓国人女優ユ・インナと金容疑者の写真を並べて紹介。映像は2人の外見の類似点を強調するよう構成され、あたかも整形手術で似た風貌になったように見せる意図も感じられる。  そもそもの売春も、韓国を久しく悩ませる問題だ。  韓国では04年の性売買特別法で国内の売春取り締まりを強化した結果、海外へ出稼ぎする「遠征売春」が急増。台湾でも早速、05年に26歳の女子大生が摘発されている。台湾紙「聯合報」によると、特に韓国人売春女性が増えたのは07年から。12年には中国語圏メディアが一斉に、「韓国人モデル約100人が台湾で売春している」と報道。13年にも、半月で30万台湾元(約116万円)稼いだ24歳の韓国人女性が捕まる事件があった。 「台湾ではドラマやK-POPで韓国への関心が高まっている半面、何かあった時のバッシングも激しい。韓国は92年に盧泰愚政権が中国との国交を樹立した際、一方的に台湾と断交して猛烈な怒りを買った『前科』もある」(日本人元韓国紙記者)  日本人AV女優の名を騙り、体を売った韓国人美容外科看護士。安易な「遠征売春」が母国にもたらした影響は、決して小さくはないようだ。 (文=コリアラボ)