
「丸三タカギ」より
もしあなたが立派な家を建てたら、次にすることはなんでしょうか?
そう、表札を用意しますよね。できれば表札も、家に見合った立派なものにしたい。表札をオーダーする際、表札屋さんのサンプルを参考にすることになる。するとそこには、迫力のある書体でこう書かれている……「徳川家康」と。
立派な邸宅や表札に一生縁がないことがハッキリしている筆者だが、以前から“表札のサンプルに使用されがちな有名人”については気になっていた(何それ? 見たことないという方は、「表札 開運」というワードで画像検索してみてほしい!)。
歴史上の偉人の名がよく使われているイメージだが……、実際のところどうなんだろう? 今回、インターネットの力と少しの脚力を駆使してさまざまな表札メーカーのサンプルを調査し、出現度の高い有名人のランキングを作ってみた!
表札を扱っているショップのサイトを訪問し、そこにアップされている制作見本の画像を片っ端からチェックしていくという、地道で素朴な作業。それプラス、近所の商店街に表札屋がないかと歩き回った。そうやって調べた、合計70店ほどの表札店のデータを集計した発表します!
まずは第5位から!
「織田信長」得票数10
戦国時代・安土桃山時代からランクイン。武将といえば、まずその名を浮かべぬ人はいないでしょう。表札に書かれた名前をあらためてまじまじと見ると、クールでかっこいい字の並びだなーと思った。
お次の第4位は!
「豊臣秀吉」得票数11
織田信長が来たら、もちろんこの人も! 縦書きの表札では、スーッと縦に一本線が通った感じで、非常にバランスが良く見える。
第3位は!
「福沢諭吉」得票数14
さすが、一万円札経験者! 名前にも重みがある。ちなみに、表札見本は「澤」でなく、「沢」を使ったものばかりだった。面倒だからかな?
第2位は!
「坂本龍馬」得票数15
表札界でもやっぱり大人気の志士。「龍馬」という字の並びの力強さよ! 表札見本に採用したくなる気持ちも分かる気がする。書いていて楽しそうだ。
さてさて、第1位は!
「徳川家康」得票数23
群を抜いて見本に採用されていたのが家康。武将としての人気では織田信長に譲るような印象だが……、堂々とした字面がいいのだろうか。家が栄える、といったイメージ付けもあるのかもしれない。
と、福沢諭吉を除いて武将・武士が独占! 体育会系全盛といった勢いだ。
ちなみに5位以下だと、「夏目漱石」「伊藤博文」「聖徳太子」など文系男子の名も並ぶ。それにしても、「聖徳太子」と書いてある表札って面白い。近所にそんな家があったら、勢いで訪ねてみたくなるではないか。
その他、気になったところでは、「鈴木一郎」という名が結構使われていたのだが、これはあの野球選手のイチローなのかという点だ。イチローであれば「郎」でなく「朗」の字が正しいのだが、私が見つけたものはどれも「郎」のほう。「山田花子」みたいな平凡な名前の例として使っているのか、どっちなのか微妙なところ。また、なぜか「織田裕二」を採用している店が2つあった。「織田信長じゃありふれてるし、裕二いっとく?」という、店長とその妻の会話でもあったのかもしれない
得票数1で並ぶ中には、「中田英寿」「石川遼」といった名前も。今回の調べで見つけられなかっただけで、人気の名には違いないと思われる。「石川遼」と「最上義光」が並ぶ表札見本の世界は奥が深い。「タイガーウッズ」という、カタカナ書きの表札見本もあった。
ちなみに、なぜ歴史上の人物の名がサンプルに使用されがちなのか、とある表札メーカーの方に伺ってみたところ、「特に明確な理由があるわけではありません。誰でも知っている名前のほうが馴染みがある、というレベルのものです。あえて言うなら、歴史上の偉人の名前のほうがインパクトがある、というのはあるかもしれません」との回答が。姓名判断的に強運を持つ名だから、などといった理由はないそうである。
みなさんも、ご近所に表札を扱うお店があったら、ぜひサンプルの名に注意してみてほしい! 地域差なども発見できそうだ。
(文=スズキナオ
http://roujin.pico2culture.jp/)