無修正エロ動画サイト「FC2」捜査に、いよいよ当局が本腰! 違法アップロードの小銭稼ぎにご用心

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 2014年6月、「FC2ライブ」でわいせつな行為を配信していたカップルの自宅に、警察が踏み込んだ。公然わいせつ容疑での現行犯逮捕なのだが、何も初めての公開というわけでもない。半年前から、性行為中の映像を配信していたのだ。その間の売り上げ、なんと4,000万円。彼らが利用していたのは、「FC2」という会社が運営するサービス。視聴者は課金することで閲覧でき、投稿者には動画の再生数に応じて金が支払われる仕組みだ。埼玉で逮捕された男は、1年半で1億円を稼ぎ出している。  FC2は1999年に設立されたサービスで、95%は日本国内で利用されている。しかし、本社はアメリカのラスベガスにあるため、海外のサービスという建前だったのだ。ご存じ、海外のエロサイトでは無修正は当たり前、著作権法違反の動画もなかなか取り締まれないという状況にあった。しかし、12年に民事訴訟法が改正され、日本に営業所を置いたり、日本において事業を行う場合、管轄が日本になるように変わったのだ。  そこで、9月30日に動画投稿サイト「FC2」に捜査のメスが入った。実質上の運営主体とみられる大阪のホームページ管理会社に、家宅捜索が入ったのだ。冒頭で紹介した件で、公然わいせつほう助と風営法違反の疑いというわけ。今後は、国内の法律から外れた動画は、どんどん取り締まられることだろう。  同時に、「FC2動画」という、YouTubeやニコニコ動画と同様な動画投稿サイトでも、逮捕者が相次いでいる。こちらはアダルトコンテンツもOKのために、さまざまなAV作品が違法アップロードされているのだ。これらの投稿者は戦々恐々としているだろう。9月には11都道府県で16人を一斉摘発、4人が逮捕されている。13年にも映画を違法アップロードした5名が有罪判決を受けているので、今回も似た結果になることだろう。  FC2が日本の事業として認められたことで、AVメーカーなどは訴訟の動きを起こしている。FC2に対しても訴訟を起こしているが、投稿者にも損害賠償を求めている。数百万円の請求が多いようだが、昨年ニコニコ動画に総合格闘技の映像を違法アップロードした男性には1,000万円の賠償命令が下されているので、妥当なところか。自社のコンテンツを違法にアップロードされたテレビ局なども、民事訴訟に積極的だ。  コンテンツをアップロードし、その再生回数やダウンロード回数に応じて報酬が出るウェブサービスは多い。しかし、小銭目当てで違法アップロードするのはリスクが高すぎる。逮捕されて実名が公表されたら、人生台なしだ。海外のサービスだから、という言い訳も利かなくなっている。もし投稿した記憶があるなら、一刻も早く削除、退会することをお勧めする。  とはいえ、この手のアクションは本人が忘れたころにやってくることが多いので、安心できない。ニュースを見て怖くなってアカウントごと削除しても、FC2が捜査機関に情報を開示すれば、身バレは必至。出勤前の時間に、警察がピンポーンとやってくるわけだ。穏やかに過ごしたいなら、くれぐれも違法アップロードには手を出さないようにしておこう。 (文=柳谷智宣)

AppleのiCloudとGoogleのGmailアカウントの漏えいが発生! 個人情報保護は自己責任で

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iCloud 
 8月にAppleのiCloudがハッキングされ、ハリウッド女優のプライバシー写真が流出、9月にはGoogleのメールアドレスとパスワード約500万件が漏えいした。Googleアカウントの漏えいに関しては、2次被害まで出かねない状況だ。  iCloudのハッキングでは、若手女優の中でも注目を集めているジェニファー・ローレンスの過激なヌード写真が流出。アメリカ版2ちゃんねると言える掲示板サイト「4chan」に掲載され、情報サイトが引用して広まってしまった。それ以外にも、アリアナ・グランデやリアーナ、キルスティン・ダンストなども同様の被害に遭っている。Appleは公式声明として、iCloudのシステムには不具合はなく、メールアドレスとパスワード、セキュリティー質問が突き止められて不正アクセスされた、と公表している。つまり、なんらかの方法で本人のメールアドレスを手に入れ、パスワードを試したり、パスワードを忘れた時のセキュリティー質問にチャレンジ、突破したというわけだ。  被害者は写真をばらまいた人間はすべて訴えるとしており、FBIも捜査を開始。犯人は十分に罰せられるべきだが、本当に人に見られたくない写真であれば、対策が不十分すぎた。まず、クラウドストレージに自分や恋人のヌード写真を保存するなど、常識を逸脱している。この行為自体がありえない。慎重に、ひっそりと、USBメモリーに保存し、自分で管理すべきだ。クラウドも人が運用していることを忘れないように。また、パスワードやセキュリティー質問が、想定の範囲だったことも問題。以前、「『QWERTY』『1qaz2wsx』も要注意! 多発するSNSアカウントの乗っ取りを防ぐ方法」でも紹介したように、パスワードは強固な文字列にすべき。もし、簡単なパスワードや複数サービスで共通のパスワードを使っている人がいれば、週末にでもまとめて変更することを強くお勧めする。  とはいえ、Googleの漏えいのように、メールアドレスとパスワードがセットになって漏えいしてしまうとどうしようもない。そんな時にも被害に遭いたくないなら、「LINEなりすましの被害続出! SNS乗っ取りの対抗策」で紹介した、2段階認証をオンにしておくこと。今回の事件も、2段階認証を使っていれば、被害は発生しなかった。  Googleアカウントの漏えいに関しては、Gmailアドレスを登録させるウェブサービスから流出したデータとみられており、漏えい元はGoogleではない。また、ロシア語と英語、スペイン語圏のユーザーがターゲットになっており、日本のユーザーは心配ない。しかも、古いデータらしく、漏えいしたメールアドレスとパスワードでGoogleアカウントにサインインできるのは2%未満という。この2%も、2段階認証を利用していれば、不正アクセスされずに済む。  しかし、初めはGoogleからの漏えいのようにニュースに取り上げられ、同時に「Is my email leaked?」というサイトが紹介された。入力したメールアドレスが漏えいしているかどうかを確認してくれるサービスなのだが、今になってこのサイトが怪しい、という話も出てきた。日本はターゲットになっていないのに、わざわざ自分が使っているGmailアドレスを入力してしまった人も多いことだろう。心当たりがある人は、すぐにパスワードを変更し、できれば2段階認証を有効にしよう。  面倒くさい、とスルーするなら、自分にいくつか質問してほしい。過去の送受信メールがすべて公開されて大丈夫か? 恥ずかしいメールを送っていないか? DQNな行為を自慢してないか? 企業や同僚の悪口を言っていないか? Googleドライブに変な画像を保存していないか? Picasaにプライベートな写真を入れていないか? Google+に変なことを書かれたらヤバい? 一つでも心当たりがあるなら、スルーせずに対処しておこう。 (文=柳谷智宣)