国際親善試合のジャマイカ戦(10日)とブラジル戦(14日)を戦う、サッカー日本代表のメンバー23人が発表された。海外組ではMF香川真司(ボルシア・ドルトムント=ドイツ)、FWハーフナー・マイク(コルドバ=スペイン)がハビエル・アギーレ監督就任後初招集となった一方で、ブラジルW杯でキャプテンを務めたMF長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト=ドイツ)がメンバーから外れた。 「今回招集されたフィールドプレーヤーは、全員30歳未満。記者会見でアギーレ監督は『3年後のロシアW杯を見据えて選んだ』と語っていたので、30歳の長谷部は選考に漏れたのでしょう。あくまでも若手の力を試したいということだと思うので、このまま呼ばれないというのはないでしょうが、若手の起用にメドがつけば、一気に“世代交代”の可能性もなきにしもあらずです」(サッカー雑誌編集者) 今回の注目は、なんといっても香川だろう。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)時代、出場機会を得られなかったために試合勘が鈍り、W杯では不振を極めた。今季、古巣のドルトムントに移籍して、どの程度復調しているのかもチェックポイントだ。 「ドイツでの復帰第1戦では、1ゴール1アシストと大活躍して称賛されましたが、その後は尻すぼみの印象。まあ、“完全復活”はこれからでしょうね。アギーレ監督の布陣はトップ下を置かないシステムなので、ウイングかインサイドハーフの位置で起用だと思っていたのですが、今回はどうやら中盤のインサイドハーフで起用が濃厚のようですね。これは右ウイングを務めるFW本田圭佑(ACミラン=イタリア)との共存を考えているからでしょう」(同) システムという観点からすると、ザッケローニ監督時代とは異なり、センターFWには高身長のポストプレーヤーを起用するのが、アギーレ監督の特徴。ハーフナーの招集は、そのためなのだが……。 「ハーフナーも今季、オランダリーグのフィテッセからスペインのコルドバに移籍したのですが、活躍しているとは言い難い状況。ザッケローニ時代にも招集されたことがありますが、欧州の強豪国相手に何もできなかった。今回の代表戦で機能しないようなら、今後呼ばれない可能性も。ただ、それはハーフナーに限らず、エースの香川も同様だし、所属のミランでは好調ながら代表で本領を発揮しているとは言い難い本田にしてもそう。これからいろんな選手を試しながら、能力を見極めていくのだと思います。その意味では、すべての選手に可能性があります」(同) ザックジャパンでは早くからメンバーを固定したために、チームが硬直化してしまう弊害が見られたが、アギーレ監督には同じ轍を踏まないよう願いたいものだ。
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“新生”日本代表の初陣に記者から批判殺到! なぜ、アギーレ監督はメディアに嫌われる?
ハビエル・アギーレ監督の初陣となった「キリンチャレンジカップ2014」だが、ウルグアイに0-2、ベネズエラに2-2と勝利を手にすることはできなかった。守備に定評のある監督が4失点ということで、早くも不安視する声が上がっている。 ウルグアイ戦後、記者からは「新チームの門出となるワールドカップ後の初戦で、歴代の日本代表監督は準備期間のない中で勝っている。今日、負けたことに我々は失望している」という批判的な質問が上がり、ベネズエラ戦後には「ロングボールを多用しすぎでは?」「2戦とも勝てなかったが、自分がサッカージャーナリストなら、自分の仕事に何点つけるか?」と辛らつな質問が相次いだ。 その兆候は、キリンチャレンジカップ前から垣間見えていた。選出メンバーに、メディアが注目していないDF坂井達弥(鳥栖)の名前があったため、「坂井は左利きのセンターバックという理由だけで選ばれた」と嘲笑するような声もあった。そして、「その坂井のミスでウルグアイに負けるところに、選手を見る目のなさを感じる」と結論付ける記者もいる。 だが、高校や大学の監督たちはアギーレ監督を評価している。 「確かにウルグアイ戦で、坂井はやってはいけないミスをした。ただ、それ以上に評価できる点がありました。坂井は中央より、左側に位置する左のセンターバックです。現代サッカーでは、センターバックが攻撃の起点になる(ビルドアップ)のですが、センターバックにボール扱いがうまい選手は少ない。坂井は、ビルドアップや、ボールの持ち運びがうまく、歴代の代表選手の中でも屈指の好縦パスを配給していた。左に位置する選手が、左利きというメリットは思った以上です。我々も、ビルドアップできるということにプラスして、左利きのセンターバックを育てるということを意識しなければいけないなと思いました」 ほかにも、「確かに4失点したが、すべて選手のミスだった」「MF柴崎岳(鹿島)の得点までのプロセスも良かった」と評価する声がある。監督たちとメディアで、ここまで評価が分かれるというのは不思議である。なぜ、アギーレ監督は批判されているのか? 「日本の大手メディアは、ポゼッションサッカー(ボールをキープしながら、守備の姿勢の整った相手を崩して攻め込む戦術)を志向する監督が攻撃的だと考えている。アギーレ監督は、ポゼッションサッカーではなく、高い位置でボールを奪い、速く攻めるのが狙いです。いわゆる“トップ下”も置かない。サッカーに詳しくないメディアほど、アギーレ監督をどう評価していいか分からないんです。ただ、キャラはある。となると、厳しい質問を浴びせて、そのリアクションを記事にしたいからでは」(サッカーメディア関係者) 確かに今回のメンバー発表会見では、「日本代表はフェアプレーのチームだが、過去に監督は、過去に何度も退席させられている」と、気性が荒いとされるアギーレ監督を煽るような質問もあった。こうした背景には、日本サッカー協会内部から愛されていたザッケローニ前監督と違い、アギーレ監督に対して懐疑的な目があることも影響しているのかもしれない。 アギーレ監督とメディアの戦いは、始まったばかりである。「サッカー批評(70)」(双葉社)
サッカー代表アギーレジャパン、試合も視聴率も“惨敗”スタートで早くも深刻な事態に!?
5日に行われたサッカー日本代表対ウルグアイ戦。アギーレジャパンの初陣となった一戦だったが、守備のミスから2点を失い、いいところなく敗戦。さらに、視聴率的にも惨敗を喫したことが明らかになった。試合を中継したのはフジテレビだったが、視聴率は従来の代表人気からは考えられない13.6%(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。 「やはりW杯での惨敗が響いたのでしょう。“史上最強”の触れ込みだったザックジャパンは、コアなサッカーファン以外の“にわか”による人気も手伝って、代表戦の中継も視聴率が高かったのですが、W杯のあの体たらくではファンも逃げちゃいますよね。そして何より、日本代表が本当は強くないというのがバレてしまったというのが、一番の理由でしょう。まあ、そんなことは少しでもサッカーに詳しければ、常識なのですが……」(サッカーライター) ちなみに、ザッケローニ前監督の初陣の視聴率は19.6%だった。 「2010年の南アフリカW杯でベスト16という、望外の好成績を受けての船出だったことが大きかったですね。本田圭佑や長友佑都など、南ア大会の中心メンバーもそのまま残っていたので、ファンの期待も大きかった。そんな期待の大きさが視聴率に表れたのでしょう。しかし、今回は逆にブラジル大会でファンの不興を買った本田らが代表メンバーに再び選ばれたこともあり、盛り上がりに欠けたのだと思います」(同) W杯の惨敗を受けての初陣といえば、やはり06年のドイツW杯で惨敗を喫したジーコジャパンを引き継いだオシム監督のケースが想起される。 「ジーコジャパンも、中田英寿(引退)や中村俊輔(横浜F・マリノス)、小野伸二(コンサドーレ札幌)、稲本潤一(川崎フロンターレ)ら“黄金世代”を擁し、やはり史上最強のほまれが高かったのですが、ドイツ大会では惨敗。W杯後は代表人気も低下したのですが、それでもオシムジャパンの初陣の視聴率は17.3%。当時は、ジェフユナイテッド市原・千葉を率いてJリーグに旋風を巻き起こした実績を持つオシムへの期待があったゆえの視聴率とはいえ、今回の低視聴率は深刻です」(同) W杯で惨敗と好成績を繰り返す日本代表だが、このループから抜け出さないと、今度こそファンに見放されるかもしれない。JFA公式サイトより


