金曜深夜に放送されている『デッドストック~未知への挑戦~』(テレビ東京系)は、テレ東の深夜ドラマならではのカルトな作品だ。 物語の舞台はテレビ東京。新人ADの常田大陸(村上虹郎)は、2016年の社内移転の際に発掘された大量の番組素材を整理する部署・未確認素材センターに配属される。 VTRを整理する日々の中で、常田は心霊現象の映った映像を発見する。常田の同僚で、同センターに配属された女性ディレクター・二階堂早織(早見あかり)は、心霊映像を素材にして新しい番組を制作しようと思い、常田と共に取材を開始する。 過去の映像を元に怪事件を調査する常田たちは、どんどんひどい事件に巻き込まれていく。物語はもちろんだが、昔のVTRを多用した映像が不気味で、唐突に終わることも多いためか、後味がめちゃくちゃ悪い。 それも含めて、深夜に見るにはもってこいのホラードラマなのだが、違う意味で大きな見どころとなっているのが、二階堂を演じる早見あかりの存在だ。 二階堂は常田を振り回す“困ったお姉ちゃん”という感じ。色白で目鼻立ちがくっきりしているため、海外のホラー映画で悲鳴を上げる美女のようで、本作のようなホラーテイストの作品とは相性がいい。 身長は165cmと、今の女優としては決して高くはないのだが、肩幅が広いためか、どのアングルから見ても普通の女優より大きく見える。そのたくましい感じが、それこそ二階堂のような大人の女を演じると見事にハマる。 二階堂が「あんた、しっかりしなさいよね」と上から目線で常田に言う場面は、見ていて気持ちがよく、ついつい自分も叱られたいと思ってしまう。 早見の声には迫力があり、いつも怒っているように聞こえるのだが、それが身内に心配されているようで、妙な親近感を抱いてしまう。 筆者は現在40歳で、2倍近く年が離れているのに、早見を見ていると「お姉ちゃん、ごめんなさい」と、年下の弟のような気分になってしまうのだ。 これは、彼女がアイドルだった頃から感じていたことだ。 今ではAKB48と並ぶメジャーアイドルとなったももいろクローバーZが、まだ“ももいろクローバー”だった時代、早見はサブリーダーとしてグループを支えていた。 リーダーの百田夏菜子を筆頭に、ももクロは子どもっぽさが前面に出ていたアイドルグループだったのだが、そんな中、一人だけ大人っぽい雰囲気を漂わせていたのが早見だった。 今、当時のライブ映像を見返すと、子どもの中に一人だけ思春期の少女がいるみたいで、そのアンバランスな立ち位置が彼女の魅力だった。 アイドルというのは不思議なもので、元AKB48の前田敦子や島崎遥香のように、アイドルの世界になじめずに違和感を抱えて苦悩している女の子のほうが、魅力的に見えることがある。そこに思春期の葛藤が交わるとなおさらで、つまり最もアイドルに向いていない人がアイドルとして輝いてしまうのだ。それは早見も同様で、本人はアイドルに向いていないと思っていたが、ももクロ時代の早見は誰よりも、アイドルとして輝いていた。 だからこそ、女優として成功して、(できれば朝ドラで主演を務めて)ももクロとNHK『紅白』で共演してほしいと多くのファンは思っていた。 だが、ももクロ卒業後、早見は女優としてすぐに成功したわけではなかった。 アイドルグループに所属していた時は、女優やファッションモデルのほうが似合っていると思われたが、いざ、女優として活動するようになると、何をやっても同じ口調で独自のぎこちなさが残る。普通に話していても芝居がかって見えたので、現代を舞台にしたリアルな作品だと、どうしても、その存在が浮き上がってしまうのだ。 逆に相性がよかったのは、朝ドラ『マッサン』(NHK)や『ちかえもん』(同)といった時代劇だった。着物を着てかしこまった言葉で話している時のほうが、物語にうまくハマっていた。 おそらく早見は、自然な演技よりも、極端にキャラクターを作り込んだ時のほうが、女優としての魅力が際立つのだろう。その意味で、極めてアイドル的な女優だったといえる。 映画『百瀬、こっちを向いて。』や連続ドラマ『ラーメン大好き小泉さん』(フジテレビ系)などで演じた、クールなキャラクターが多かったが、こういった役柄はももクロ時代の“あかりん”の立ち位置の延長線上にあるものだった。 10代後半は、大人と子どもの間で揺れ動く思春期の不器用な少女を演じることがあった早見だが、最近は『デッドストック』の二階堂のような、大人の女性を演じる機会が増えてきている。早見自身も22歳となり、大人っぽくなった外見に、ようやく内面が追いついてきたのだろう。 相変わらずぎこちなさはあるが、それはもはや、彼女の個性といっていいだろう。 『デッドストック』がきっかけで、「早見あかりに叱られたい」という新規ファンが増えるのではないかと、ひそかに期待している。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。 ◆「女優の花道」過去記事はこちらから◆スターダストプロモーション公式サイトより
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欅坂46・平手友梨奈(16)がファンから痴漢被害!? 過去にはももクロ・玉井詩織も……
欅坂46の16歳のセンター・平手友梨奈が、ファンにおっぱいを触られたのではないかと騒ぎになっている。 ラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)でレギュラーを務める平手は27日、番組主催のイベントに“応援ガール”として出演。平手が移動のため会場の外に出ると、たちまち人だかりに。その後は笑顔で集合写真などに応じていたという。 その際の写真を一般人がTwitterに投稿すると、平手のすぐ隣に陣取っていた欅坂46ファンの男性が「軽めにちっぱい触ったけど平手テンション高くていけたwwwww」と、知人のアカウントに自慢げにリプライ。これに批判が殺到したため、男性はただちに問題のツイートを消し、「ネタ」と弁明。その後は、批判を投げかけるアイドルファンたちを「暇人」と揶揄し、「暇人おもろすぎwwwwwwwww」「ヲタク怖すぎわろたwwwww」といった投稿を続けている。 この男性が平手のおっぱいを触ったか否かは不明だが、過去にはアイドルが実際にファンに胸を触られ、大問題に発展したケースも。5年ほど前には、ももいろクローバーZの玉井詩織がコンサート中に客席に降りた際、男性に胸を揉まれ、怯えて泣いていたと騒ぎに。 また、ネット上では、人気声優の田村ゆかりがコンサート中に胸を触られている動画が有名だ。 「アイドルがファンサービス中に胸を触られることは、昔からよくあること。ドルヲタの中には“厄介ヲタ”と呼ばれるモラルのない若い集団もおり、接触イベントなどでメンバーのおっぱいに触ることを目的にするヲタも。4月には、アイドルグループ・RipukA-HOT HEAT HEAT-のメンバーが、物販中にファンから抱きつかれ、キスされる事件が起きています」(カルチャー誌記者) 6月には、欅坂46の握手会に果物ナイフを持ち込んだ男が逮捕されたほか、今月には平手がコンサート中に突然体調不良で離脱するなど、ファンを心配させる出来事が続いている欅坂46。それだけに、今回の痴漢騒動はファンも気が気でないだろう。『真っ白なものは汚したくなる (Type-A)(DVD付)』(SMR)
欅坂46・平手友梨奈(16)がファンから痴漢被害!? 過去にはももクロ・玉井詩織も……
欅坂46の16歳のセンター・平手友梨奈が、ファンにおっぱいを触られたのではないかと騒ぎになっている。 ラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)でレギュラーを務める平手は27日、番組主催のイベントに“応援ガール”として出演。平手が移動のため会場の外に出ると、たちまち人だかりに。その後は笑顔で集合写真などに応じていたという。 その際の写真を一般人がTwitterに投稿すると、平手のすぐ隣に陣取っていた欅坂46ファンの男性が「軽めにちっぱい触ったけど平手テンション高くていけたwwwww」と、知人のアカウントに自慢げにリプライ。これに批判が殺到したため、男性はただちに問題のツイートを消し、「ネタ」と弁明。その後は、批判を投げかけるアイドルファンたちを「暇人」と揶揄し、「暇人おもろすぎwwwwwwwww」「ヲタク怖すぎわろたwwwww」といった投稿を続けている。 この男性が平手のおっぱいを触ったか否かは不明だが、過去にはアイドルが実際にファンに胸を触られ、大問題に発展したケースも。5年ほど前には、ももいろクローバーZの玉井詩織がコンサート中に客席に降りた際、男性に胸を揉まれ、怯えて泣いていたと騒ぎに。 また、ネット上では、人気声優の田村ゆかりがコンサート中に胸を触られている動画が有名だ。 「アイドルがファンサービス中に胸を触られることは、昔からよくあること。ドルヲタの中には“厄介ヲタ”と呼ばれるモラルのない若い集団もおり、接触イベントなどでメンバーのおっぱいに触ることを目的にするヲタも。4月には、アイドルグループ・RipukA-HOT HEAT HEAT-のメンバーが、物販中にファンから抱きつかれ、キスされる事件が起きています」(カルチャー誌記者) 6月には、欅坂46の握手会に果物ナイフを持ち込んだ男が逮捕されたほか、今月には平手がコンサート中に突然体調不良で離脱するなど、ファンを心配させる出来事が続いている欅坂46。それだけに、今回の痴漢騒動はファンも気が気でないだろう。『真っ白なものは汚したくなる (Type-A)(DVD付)』(SMR)
AKB48グループは「絶対に握手会を辞められない!?」 非接触系アイドル・ももクロZとの大きな違いとは?
ニュースバラエティ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)でMCを務める東野幸治が、乃木坂46の握手会に関する発言に対し、「ホントに言ってんのかな?」と疑問を呈した。 欅坂46の握手会で起きた襲撃未遂事件から4日後、乃木坂46が新CM発表会に出席。キャプテンの桜井玲香は、「やっぱり一番支えてくださっているのはファンの皆さんです。私たちを(ファンと)つなぐ大事なイベントだと思っているので、できればやっていきたい」と、握手会の大切さを訴えた。 この桜井のコメントに対し、2日放送の『ワイドナショー』で東野は、「ホントに言ってんのかなって。立場上、言ってるだけで、自分の中で空気読んで。やっぱり『握手会したくない』って言えないじゃないですか」と発言。コメンテーターのヒロミも「俺もそう思う」と同調し、メンバーの本心を疑った。 なお、2014年5月にAKB48握手会で起きた“ノコギリ襲撃事件”の2日後、HKT48・指原莉乃は「私たちは1人のせいでファンの皆さんとの交流を失いたくありません」「交流の場がなくなるのはつらいです」などとコメント。実際、事件から41日後にAKB48の握手会は再開された。 「AKB48は事件以降、ファンとの接触が減るどころか、接触の種類が多様化。『じゃんけんサイン会』『自撮り2ショット写真会』『メンバー録音会』『メンバー1ショット動画会』『プレミアムカードサイン会』など、多すぎてファンすら把握できないほどの状態。入場時のチェックを“ザル”だと感じているファンも多く、ストレスを抱えているメンバーもいるはず」(AKB48ファン) 同日放送の『ワイドナショー』で、ダウンタウン・松本人志も、「周りがどんだけ安全に気を使ったって、不特定多数の人間を集めて、ましてや触れ合ってるわけやから、100%の安全なんてありえない。“毒霧”吹いてくる奴もおるかもわからんからね」とコメント。今のアイドル界について、「握手会やるのか、アイドル辞めるのか、どっちか選べよって世の中になっちゃってる」と印象を述べた。 「基本的に接触イベントをしないアイドルグループに、5人組のももいろクローバーZがいるが、AKB48と違っていまだに6万人規模のライブ会場を埋めることができる。AKB48グループのライブには魅力がなく、昨年8月に開催したNMB48のコンサートでは、神戸ワールド記念ホールのスタンド席が全席空席になったことも。AKB48グループや坂道シリーズは、あくまでも“握手会アイドル”であり、握手会を辞めてしまったら、一瞬でビジネスモデルが崩れます」(芸能関係者) 事件の次の日も、同じ場所で握手会を開催していた欅坂46。この異常さに、ファンも早く目を覚ましてほしいものだが。フジテレビ公式サイトより
柴咲コウ・北川景子所属スタダのビルに『マルサ』、“クビ切り”元社長は「ドルヲタから有名だった……」
柴咲コウや北川景子が所属する大手芸能プロ・スターダストプロモーションのビルに先月17日、マルサこと東京国税局査察部のガサ入れがあったと、23日発売の「週刊新潮」(新潮社)が報じている。 記事によれば、監査のターゲットとなったのは、同事務所の子会社で、所属タレントのグッズを手掛けている株式会社SMOOCHの前社長・A氏。グッズ発注の見返りとして、製造元から賄賂を受け取っていた疑い。本人は、同誌の記者に対し、ブランドの洋服やバッグのほか、「お礼」の提供を受けたと、一部容疑を認めている。また、親会社の社長は、A氏の個人的な問題であることを強調。A氏がリベートを認めたため、先月30日付で解任したと話している。 「SMOOCHは、もともと梨花や松雪泰子などがプロデュースするファッションアイテムを細々と手掛けてきましたが、ももいろクローバーZのブレークで急成長。以降、アイドルグッズの企画・管理・販売が主となり、サイリウムやTシャツが飛ぶように売れることから、ももクロのグッズ売り上げは“女性アイドル界一”といわれるように。数万人規模のライブや、ツアーが開催されるたびに新しいグッズが大量発注されるため、メーカーにとっては“超大口”の客といえる」(アイドルに詳しい記者) 現在、ももクロのほか、私立恵比寿中学、チームしゃちほこ、たこやきレインボーなど、多くのアイドルグループを抱えるスターダストプロモーションだが、SMOOCHは原価の数倍の値段でグッズを販売し、利益の一部を親会社へ流してきた。 「SMOOCHの前社長といえば、ももクロ初期の路上ライブの司会を務めていたことで知られるほか、事務所オーディションの司会を務めたり、所属アイドルグループのテレビ番組やイベントにも出演。せんだみつお似の顔と、愛嬌のあるキャラクターでドルヲタから親しまれていました」(同) A氏のクビ切りだけでこの件が収まるか否かは、今後の調査次第だが、夢を売る商売にこんな闇が隠されていたとなれば、タレントのファンは少なからずショックだろう。
中年アイドルオタは本当に迫害されているのか?『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』
日本人は、何かと卒業したがりだ。 学校の卒業はともかくとして、暴走族、番組、アイドルグループ、この支配からの……などなど、いろんなものから卒業していく。 何かに関するオタクを辞めることを「オタ卒」なんて言ったりもする。卒業とはいうものの、「もう○○歳だし、オタクやってる年でもないよな」的な意味合いのほうが強い言葉だといえるだろう。 まあ、何をやる上でも「年齢」っちゅうのは判断基準のひとつとなるもんで、「だいたい○○歳くらいまでには、こういうことをやるのは辞めましょうね」的な暗黙の了解というのは世の中にたくさん存在する。 ただ、インターネットが一般に普及して以降、さまざまなジャンルにおいて「もう○○歳だし」というハードルが、かなり低くなっているのではないだろうか。 だって、ネットの世界を見渡せば「いい年こいて」なことを、キーポン○○な精神でずーっとやり続けているスゴイ先達がいっぱいいるのがわかっちゃうんだもん。 そんな感じで、かつては「いい年こいて」と言われていたようなジャンルにも、いい年こいた人たちがわんさか残っていて、エイジレス状態となっているのだ。 ■中年アイドルオタクって、迫害されてる? で、この本『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』(ワニブックス)だ(コレのレビュー記事を頼まれていたんだった!)。 プロレスファンならば「週刊プロレス」(ベースボール・マガジン社)の、アイドル好きならば、ももクロの公式記者としておなじみのライター・小島和宏さんの新刊。 ボクも、ももクロ好きとして小島さんの記事はしょっちゅう読んでいたので、小島さんの語る中年アイドルオタク論とはどんなものかと期待していたのだが……。すみません、正直あんまピンとこなかったっす。 本書の中では、 ・中年アイドルオタクは冷たい目線にさらされている ・世間の理解がまったく進んでいない ・「恥じらい」や「うしろめたさ」を抱いていたほうがアイドルを楽しめる というのが前提としてあり、そのアンチテーゼとして『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』となっていくのだが、本当に中年アイドルオタクって、そんなに冷たい目線にさらされているだろうか? もちろん、中年アイドルオタクに対して「キモイ!」「大人げない!」「ロリコン!」という偏見全開で接してくる人も少なくない……というか、結構多いとは思う。 でもそれが、ハロウィンにドンキで買ったコスプレを着て渋谷を闊歩するヤングたちに向けられる「ウザイ!」「邪魔!」「頭悪そう!」「どーせこれからセックスするんだろ!? ハロウィンでもクリスマスでも、なんでもいーんじゃねーか!」という偏見と、どっちが多いかといえば、まあ同じようなもんなんじゃないだろうか? 取り立てて中年アイドルオタクが迫害されているわけでもなく、価値観が多様化しまくって小さなジャンルの村社会が大量に作られた結果、なにかっちゅうと村人同士が石を投げ合っているのが現代なのだ。 アイドル界隈だけでいっても、中年アイドルオタクはピンチケ(AKB48劇場で販売される中高生向けのチケットのこと。転じて、マナーを守らない若者を揶揄する言葉として使われる)をバカにしがちだし、モノノフ(ももクロのファン)はCDを大量買いするAKBオタクをバカにしがち。かと思えば、他のアイドルグループのファンは、やたらとももクロだけを神聖視するモノノフをウザがったり……。 もちろん、アイドルとかにまったく興味のないリア充は、そんなオタクたちをひとまとめにして「キモイ!」と思っているし、オタクのほうはオタクのほうで、Facebookでステキな飲み会写真ばっかりアップしているリア充をバカにしまくっていることだろう。 以前、アニメオタクの友人と話している時に、 「アイドルオタクはバカだ。いくらCD買ったってアイドル自身には金なんか入らないで、秋元康みたいなおっさんが儲かるだけだろ?」 「だったらオメーの買ってる美少女フィギュアも、作ってるおっさんに金入るだけだろーが!」 みたいな不毛極まりない議論となり、つかみ合いになりそうになったが、もうね……オタクもリア充もヤンキーも意識高い系も、人間は理解し合えないと考えたほうがいい。 こんな時代なんだから、村の外の人たちの目線を気にしても仕方がないのだ(「清潔感」とか、最低限のラインは守りたいところだが)。 学校や会社で、周囲から冷たい目で見られたとしても、気持ちの通じ合える仲間はネットや現場でいくらでも探せるし、もちろん「いい年こいて……」という世間の目を気にしてオタ卒する必要もない。 『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』……と、最終的なところで小島さんと意見が一致するんだけど。 ■アイドル記者奮戦記として読もう 『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』の帯には「アイドルを追いかけることは大人の立派な“たしなみ”である!」とのキャッチフレーズが書かれているが、同時期に発売された、大森望さんの『50代からのアイドル入門』(本の雑誌社)の帯にも「アイドルは大人のたしなみだ!」との文字があるのも興味深い。 まあ「中年がアイドルを追いかけるなんてキモイ!」という声に対しての理論武装として「大人のたしなみだ!」なんだろう。 小島さんも大森さんも、ボクのひとまわりぐらい上の世代の方たちなのだが、「上の人たちって、周りの目をいろいろ気にして大変そうだなぁ~……」と思ってしまう。 「大人のたしなみだ!」なんて強がらなくても、周りが何と言おうと「ボクは好きだから好きなんだもーん!」でよくない? ……ほら、理解し合えないでしょ? ちなみに本書は、中年アイドルオタク論うんぬんは置いといて、ももクロをはじめとしたアイドルに密着取材してきた、アイドル記者である小島さんの奮闘記として読めばすごく面白いよ。 (文=北村ヂン)『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』(ワニブックス)
中年アイドルオタは本当に迫害されているのか?『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』
日本人は、何かと卒業したがりだ。 学校の卒業はともかくとして、暴走族、番組、アイドルグループ、この支配からの……などなど、いろんなものから卒業していく。 何かに関するオタクを辞めることを「オタ卒」なんて言ったりもする。卒業とはいうものの、「もう○○歳だし、オタクやってる年でもないよな」的な意味合いのほうが強い言葉だといえるだろう。 まあ、何をやる上でも「年齢」っちゅうのは判断基準のひとつとなるもんで、「だいたい○○歳くらいまでには、こういうことをやるのは辞めましょうね」的な暗黙の了解というのは世の中にたくさん存在する。 ただ、インターネットが一般に普及して以降、さまざまなジャンルにおいて「もう○○歳だし」というハードルが、かなり低くなっているのではないだろうか。 だって、ネットの世界を見渡せば「いい年こいて」なことを、キーポン○○な精神でずーっとやり続けているスゴイ先達がいっぱいいるのがわかっちゃうんだもん。 そんな感じで、かつては「いい年こいて」と言われていたようなジャンルにも、いい年こいた人たちがわんさか残っていて、エイジレス状態となっているのだ。 ■中年アイドルオタクって、迫害されてる? で、この本『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』(ワニブックス)だ(コレのレビュー記事を頼まれていたんだった!)。 プロレスファンならば「週刊プロレス」(ベースボール・マガジン社)の、アイドル好きならば、ももクロの公式記者としておなじみのライター・小島和宏さんの新刊。 ボクも、ももクロ好きとして小島さんの記事はしょっちゅう読んでいたので、小島さんの語る中年アイドルオタク論とはどんなものかと期待していたのだが……。すみません、正直あんまピンとこなかったっす。 本書の中では、 ・中年アイドルオタクは冷たい目線にさらされている ・世間の理解がまったく進んでいない ・「恥じらい」や「うしろめたさ」を抱いていたほうがアイドルを楽しめる というのが前提としてあり、そのアンチテーゼとして『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』となっていくのだが、本当に中年アイドルオタクって、そんなに冷たい目線にさらされているだろうか? もちろん、中年アイドルオタクに対して「キモイ!」「大人げない!」「ロリコン!」という偏見全開で接してくる人も少なくない……というか、結構多いとは思う。 でもそれが、ハロウィンにドンキで買ったコスプレを着て渋谷を闊歩するヤングたちに向けられる「ウザイ!」「邪魔!」「頭悪そう!」「どーせこれからセックスするんだろ!? ハロウィンでもクリスマスでも、なんでもいーんじゃねーか!」という偏見と、どっちが多いかといえば、まあ同じようなもんなんじゃないだろうか? 取り立てて中年アイドルオタクが迫害されているわけでもなく、価値観が多様化しまくって小さなジャンルの村社会が大量に作られた結果、なにかっちゅうと村人同士が石を投げ合っているのが現代なのだ。 アイドル界隈だけでいっても、中年アイドルオタクはピンチケ(AKB48劇場で販売される中高生向けのチケットのこと。転じて、マナーを守らない若者を揶揄する言葉として使われる)をバカにしがちだし、モノノフ(ももクロのファン)はCDを大量買いするAKBオタクをバカにしがち。かと思えば、他のアイドルグループのファンは、やたらとももクロだけを神聖視するモノノフをウザがったり……。 もちろん、アイドルとかにまったく興味のないリア充は、そんなオタクたちをひとまとめにして「キモイ!」と思っているし、オタクのほうはオタクのほうで、Facebookでステキな飲み会写真ばっかりアップしているリア充をバカにしまくっていることだろう。 以前、アニメオタクの友人と話している時に、 「アイドルオタクはバカだ。いくらCD買ったってアイドル自身には金なんか入らないで、秋元康みたいなおっさんが儲かるだけだろ?」 「だったらオメーの買ってる美少女フィギュアも、作ってるおっさんに金入るだけだろーが!」 みたいな不毛極まりない議論となり、つかみ合いになりそうになったが、もうね……オタクもリア充もヤンキーも意識高い系も、人間は理解し合えないと考えたほうがいい。 こんな時代なんだから、村の外の人たちの目線を気にしても仕方がないのだ(「清潔感」とか、最低限のラインは守りたいところだが)。 学校や会社で、周囲から冷たい目で見られたとしても、気持ちの通じ合える仲間はネットや現場でいくらでも探せるし、もちろん「いい年こいて……」という世間の目を気にしてオタ卒する必要もない。 『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』……と、最終的なところで小島さんと意見が一致するんだけど。 ■アイドル記者奮戦記として読もう 『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』の帯には「アイドルを追いかけることは大人の立派な“たしなみ”である!」とのキャッチフレーズが書かれているが、同時期に発売された、大森望さんの『50代からのアイドル入門』(本の雑誌社)の帯にも「アイドルは大人のたしなみだ!」との文字があるのも興味深い。 まあ「中年がアイドルを追いかけるなんてキモイ!」という声に対しての理論武装として「大人のたしなみだ!」なんだろう。 小島さんも大森さんも、ボクのひとまわりぐらい上の世代の方たちなのだが、「上の人たちって、周りの目をいろいろ気にして大変そうだなぁ~……」と思ってしまう。 「大人のたしなみだ!」なんて強がらなくても、周りが何と言おうと「ボクは好きだから好きなんだもーん!」でよくない? ……ほら、理解し合えないでしょ? ちなみに本書は、中年アイドルオタク論うんぬんは置いといて、ももクロをはじめとしたアイドルに密着取材してきた、アイドル記者である小島さんの奮闘記として読めばすごく面白いよ。 (文=北村ヂン)『中年がアイドルオタクでなぜ悪い!』(ワニブックス)
miwaがももクロとヒャダインの橋渡し役に? アイドル全盛時代を生き抜く、新しいスタイルを確立か
女性アーティストとしては初となる、日本武道館での2日間連日アコースティックギター弾き語りライブ「miwa live at 武道館 ~acoguissimo~」を今年3月に成功させ、そのライブDVDが今月30日にリリースされる歌手のmiwa。そんな彼女が、確執がウワサされていたももいろクローバーZと音楽プロデューサー・ヒャダインの仲を取り持ったのではないかと、ネット上でささやかれている。 「ヒャダインといえば、『行くぜっ!怪盗少女』(ユニバーサルJ)をはじめ、初期のももクロの代表曲を多数手掛け、ももクロブレークのきっかけを作ったといっても過言ではない、売れっ子音楽プロデューサー。ですが、2013年に発売された2ndアルバム『5TH DIMENSION』(キングレコード)に収録されている『灰とダイヤモンド』を最後に楽曲提供を行っていないことや、そのアルバムに対して批判的なコメントをツイートするなど、ももクロとの確執がウワサされていました。しかし、7月に開催された『ももいろクローバーZ 桃神祭2015 エコパスタジアム大会』に出演したことで、和解が成立したことをファンに印象付けました」(音楽関係者) 今月4日、ヒャダインは自身のラジオ番組『ヒャダインのガルポプ!』(NHK-FM)にmiwaをゲストに迎え、ライブの感想やももクロについて熱く語り合うなどしたことから、ももクロファンの間では、「ももクロとヒャダインの仲直りのきっかけを作ったのはmiwaなのでは?」という臆測も広がっているようだが……。 「miwaはももクロファンを公言し、ライブでは“miwaクロ”なるコラボユニットを組むこともしばしば。8月に行われた『GIRLS’ FACTORY 2015』では、miwaクロでの出番を終えた後、モノノフになってサイリウムを振って踊っていたようです。そんなももクロ愛あふるmiwaだけに、ヒャダインとの仲直りに一役買った可能性はあるかもしれません」(同) 真相のほどはわからないが、miwaがももクロファンからも愛されていることは間違いない。アコースティックギター1本で弾き語るライブを成功させる一方で、アイドルとのコラボもこなすmiwaは、アイドル全盛期といわれる今の音楽シーンを生き残っていく新たなモデルだといえよう。『360°』(SMR)
KISSコラボで2位発進も……ももクロCD“3枚でライブ応募抽選権”商法の波紋
アイドルグループ・ももいろクローバーZと米ロックバンド・KISSによるコラボレーションシングル「夢の浮世に咲いてみな」が初週5.8万枚を売り上げ、9日付オリコン週間シングルランキング2位に初登場した。洋楽アーティストとのコラボシングルのベスト3入りは、俳優・反町隆史の歌手デビュー曲で、米ロックバンド・ボン・ジョヴィのリッチー・サンボラとコラボした「Forever」が97年に3位にランクインして以来のこと。ももクロのシングルベスト10入りは、通算16作目となる。 「これまでにも、ももクロはレディー・ガガ公演のオープニング・アクトを務めたり、氣志團や神聖かまってちゃんなどロックバンドとの“対バン”、ヘビーメタルの祭典『オズフェス』に出演したり、意表を突くコラボを次々に実現させてきました。今回のコラボは、ももクロ側からではなく、KISSのほうから打診してきたそうです。その意味では、ももクロの知名度もワールドワイドになってきたということでしょう。初登場2位と上々の滑り出しですが、一方で今回のシングルは“特典商法”だと、ファンの間でも賛否両論です」(音楽ライター) というのも、同シングルなど今年発売となるシングル3枚を買うと、購入者特典ライブの応募抽選権とライブ映像が当たるシステムを発表し、「CD複数売り商法だ」と物議を呼んでいるのだ。 「“3枚で抽選権”というシステムはAKBの握手券などとは違い、ハズれる可能性もあるので、より悪質だという声もあるほど。年度末へ向けて決算の数字を良くしたいレコード会社の思惑もあるのでしょうが、ももクロのCD売り上げが伸び悩んでいることも背景にあるのかもしれません。そもそも、これまで彼女たちがシングルで1位を取ったのは1曲しかないですからね。それに、今回のような奇をてらった展開もすでにお馴染みとなっていて、食傷気味のファンも多いようです」(同) モノノフで有名だった大リーグNYヤンキースの田中将大投手が、ファンをやめたことを示唆して話題になったが、一昨年あたりから“ももクロ飽きた”という言葉がバズワードになるなど、ファン離れが指摘されている。また、海外での人気や知名度も、世界ツアーを成功させたBABYMETALに取って代わられようとしている。ももクロにとって、今年は正念場といえそうだ。
「ライブ動員ランキング」女性アイドルは、ももクロが独走! AKB48はドーム“空席祭り”が仇に?
情報誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)が4日、アーティスト別の年間ライブ動員数ランキングを発表した。 トップは、31公演で105.3万人を動員したEXILE TRIBE。以下、BIGBANG(29公演、92.7万人)、嵐(18公演、89.4万人)、SMAP(19公演、83.8万人)、関ジャニ∞(16公演、78.2万人)と、男性グループが続く。 「トップ10には、上位には、EXILE系グループ、ジャニーズ、韓流グループのほか、福山雅治がランクイン。20位までには、ゆず、DREAMS COME TRUE、安室奈美恵、コブクロといった実力派アーティストが健闘している。CDチャートが“特典合戦”と化した今、ファン層の厚さを計る数字としては、こちらのほうが信用度は高そう」(音楽ライター) トップ10のうち、女性は9位のももいろクローバーZのみ。ももクロは今年、国立競技場、西武ドーム、日産スタジアム、さいたまスーパーアリーナといった大箱が目立ち、13公演で48.6万人を動員した。 一方、今年もミリオンセラーを連発したAKB48は、316公演で37万人を動員し、14位。CD売り上げではももクロを大きく上回るものの、動員数では10万人以上及ばなかった。 「AKB48は、昨夏に総動員数48万人という大規模ドームツアーを開催。しかし、福岡や札幌は7割ほどしか埋まらず、スポンサーにタダ券を大放出していた。これに懲りたのか、今年は全国ドームツアーは行わず、8月に東京ドーム3デイズを開催。しかし、1~2日目は3階スタンド席がガラガラ。アリーナ席も以前に比べ縮小し、潰した座席に置かれたカモフラージュ用の風船が話題となりました。御用メディアは、来場者数を『4万2,000人』と報じましたが、『さすがに盛りすぎ』との意見が相次いだ」(同) ライブ系アイドルとしての意地を見せつけた、ももクロ。“握手会アイドル”には、パフォーマンスで負けるわけにはいかないようだ。





