過剰なテロップで肝心な場面が台無し! 日本シリーズ中継に見る、民放各局の「足し算」体質

carp1027.jpg
『THE TRIUMPH of 真赤激! ~CARP2016リーグ制覇の軌跡~』(広島ホームテレビ)
 今年の日本シリーズは、きっと面白い……ファンの間ではそんな話で持ち切りだった、プロ野球日本シリーズ・広島東洋カープ対北海道日本ハムファイターズ。戦前の見立て通りの「熱戦」が続いている。  逆転劇あり、延長あり、采配の妙あり、と、さまざまな点で見どころが多い。それなのに、中継する側は、どこまでも画一化して伝えようとしている。  民放中継だけを見ていると、今年の日本シリーズは「広島対日本ハム」ではなく、「男気対二刀流」であるらしい。  とにかく「男気」と「二刀流」、つまり“黒田博樹と大谷翔平を扱わなければいけない病”にかかっている状態だ。  たとえば第2戦のフジテレビ。黒田は第3戦の先発が発表されていたため、この日の登板は絶対にない。だからなのか、「黒田の思いを受け継ぐ野村が先発」といったテロップを何度も差し込んでいた。こうなるから、黒田は日本シリーズ前に引退発表をしたくなかったはずなのだ。  一方、日本ハムの攻撃では、こんなところで大谷を出すわけがない、という場面で「大谷の代打はあるのか?」とミスリード。同様に第4戦のTBS中継では、テロップで何度も「日本ハム3番大谷でタイへ」と表示。結果、大谷はノーヒットに終わり、中田とレアードのホームランで、日本ハムは2勝2敗のタイへと持ち込んだ。  民放よ、そんなに野球の力を信じられないのか? と言いたくなる。  野球の力を信じられないから、過剰なテロップで「演出」しようとする。もっといえば、野球の力を信じていないから、クライマックスシリーズ・ファイナルステージ中継をしない、という失態を演じてしまうのだ。  テレビ局側の言い分があるとすれば、プロ野球は人気がなく、視聴率が取れないから、というものがあるだろう。野球初心者も興味が湧くように、黒田と大谷の看板を掲げているのだ、との考えもあるかもしれない。  だが、本当に面白い試合は、それだけで優良なコンテンツだ。ましてや、舞台は日本シリーズ。視聴者は、演出された感動ではなく、もっと野球の機微を伝えてほしいのだ。  過剰なテロップは目にうるさいだけでなく、肝心な場面でプレーの上にかぶさり、細かい部分が見えないことがある。試しにNHK-BSの日本シリーズ中継とワールドシリーズ中継を見ると、その差は歴然。「BSO」「ランナー」「得点」「イニング」表示以外に無駄な情報やテロップのないNHKの中継画面は、野球が持つ「時間にも空間にも縛られない」魅力を伝えてくれる。  優れたデザイナーほど引き算でデザインし、要領を得ないデザイナーは足し算のデザインをするというが、もっと引き算の野球中継を民放にも目指してほしい。  もし、野球を知らない人にも興味が持てるように……と考えるのなら、野球中継以外でそういった番組を組むべきだ。好例は、クライマックスシリーズ前に放送された『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「広島カープ芸人」だろう。残念なことに、日本シリーズ前、民放テレビでそのような番組は見つけられなかったが、NHK-BSとラジオでは野球の魅力を伝える好番組があったので紹介しておきたい。  ひとつは、NHK-BSで21日に放送された『スポーツ酒場“語り亭”』の「名捕手が語る日本シリーズ」。野村克也、古田敦也、里崎智也の3名の元捕手が、日本シリーズを捕手目線で語る、という内容だった。  この番組で、古田と里崎が注目選手として挙げたのが、広島はエルドレッド、日本ハムはレアード、という「恐怖の下位打線」。この2人をどんなリードで抑え込めばいいのか、という議論が交わされていた。  果たして、エルドレッドは3戦連発弾を放り込み、レアードは第4戦で決勝ホームランを放った。名捕手の見立ては正しかったわけだ。  もうひとつが、TBSラジオで21日放送された『荻上チキ・Session-22』の「久米宏&伊集院光&えのきどいちろう&加藤弘士!開幕前夜に熱く語る『プロ野球・日本シリーズ』」。芸能界屈指のハムファンである伊集院とえのきどが涙ながらに語る日本ハムについての熱量は、『アメトーーク!』における「カープ芸人」に引けを取らなかった。  そして、とにもかくにも久米宏だ。あの冷静な久米が妙にテンション高く、トークも若干上滑りする興奮具合は聴いていておかしかったし、リスナーが日本シリーズに向けてテンションを上げる効果を含んでいた。  TBSラジオでは、翌22日も『久米宏 ラジオなんですけど』を広島から生中継。久米はその後、同局の野球中継『エキサイトベースボール』にもゲスト解説として出演。「久米祭り」が展開された。 「リーグ優勝して、99%満足してるんです。でも思いのほか、残りの1%が大きかった(笑)」と語る声は、野球がどんな大人も純朴な少年にしてしまう無垢な魅力を代弁していた。  かつてカープ優勝を賭け、『ニュースステーション』(テレビ朝日系)で坊主頭にまでなった男・久米宏のカープ話を、なぜテレビは扱わないのだろうか?  いずれにせよ、日本シリーズの足し算演出は今さら変わらないだろう。となると、気がかりなのは、来年のWBCだ。きっと、ごてごてと余計な装飾が施されてしまうのだろうなぁ……。 (文=オグマナオト)

日本ハム・斎藤佑樹への“ポルシェ接待”に、ベーマガ社内から怒りの声「やってられねぇ!」

yukisaito0727.jpg
『佑樹 家族がつづった物語』(小学館)
 北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹に、高級車ポルシェやマンションを与えるなど過剰な接待をしていたことが発覚したベースボール・マガジン社(以下、ベーマガ)の池田哲雄社長だが、この件には社員や関係者が憤慨しているという。同社の発行する雑誌に執筆しているフリーライターによると、「社員が『やってられねえ』と本気で怒っていた」という。 「経営悪化でリストラが相次ぐ中、社長だけが3,000万円ともいわれる年収をキープして、ハンカチ王子に贅沢させていたっていうんですから、社内の士気は下がりっぱなし。本気で会社に利益をもたらそうって人は、激減していると思う。そうなれば、なお会社が傾く悪循環になる」(同)  ライターによると、最近のベーマガ社は「特に経費に渋いことで知られていた」という。それだけに、社員の怒りが、なお爆発しているようだ。 「取材に行っても、交通費は出ません。たとえば地方の試合取材で会場が駅から徒歩30分以上かかるところでも、タクシー代はライターの自腹。編集者との打ち合わせは喫茶店を使わず社内でやったり、もし行っても『500円以内で』なんて言われますからね。若い社員が入社して、最初に上司に言われた言葉は『うちにいたら、(給料が安いから)外に昼飯を食べに行けなくなるよ。弁当を作る習慣にしたほうがいい』だったとか……」(同)  1~5月期は1億円以上の赤字となっているベーマガ社は3年前、経営悪化で30名以上の社員をリストラし、今年はついに東京・水道橋の本社ビルも売却。 「日本橋の賃貸オフィスに引っ越したときは、荷物の整理をしていた編集者がスポーツグッズをこっそり持ち出し、ほかで売却してボーナス代わりにしたってエグい話も聞きました。思えば5年前あたりから、会社がかなり厳しくなった印象で、ベーマガ社が発行する『週刊プロレス』のライバル誌、『週刊ゴング』を発行する日本スポーツ出版社が破産手続きで残り資産を処理したとき、同社が一部購入したことがあったんです。当時のプロレス関係の写真の束があって、これは3,000万円ぐらいの価値があったはずなんですけど、日本スポーツの責任者が『80万円ぐらいに買い叩かれた』って言ってたんです。ずいぶん渋いなと思ったものですが、会社が苦しかったからなのでは」(同)  出版界では珍しくなくなった経営難のエピソードだが、そんな苦境の出版社に似合わず、池田社長は有名人に弱く、斎藤以外でも有名なプロスポーツ選手に対しては、出す金を惜しまないという評判だ。 「ただ、その見返りがまったくないのが、また社員の不満なんですよ。斎藤にポルシェを買ってやっても、せいぜい雑誌のインタビュー記事に応じてくれるぐらいで、そんなものは車を買わずともやれるもんですからね」(同)  聞けば、社員の中には生活苦に陥っている者もいるというから、こうなると「おねだり王子」の斎藤にまで恨み節が届きそうだ。 (文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)

日本ハム・斎藤佑樹への“ポルシェ接待”に、ベーマガ社内から怒りの声「やってられねぇ!」

yukisaito0727.jpg
『佑樹 家族がつづった物語』(小学館)
 北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹に、高級車ポルシェやマンションを与えるなど過剰な接待をしていたことが発覚したベースボール・マガジン社(以下、ベーマガ)の池田哲雄社長だが、この件には社員や関係者が憤慨しているという。同社の発行する雑誌に執筆しているフリーライターによると、「社員が『やってられねえ』と本気で怒っていた」という。 「経営悪化でリストラが相次ぐ中、社長だけが3,000万円ともいわれる年収をキープして、ハンカチ王子に贅沢させていたっていうんですから、社内の士気は下がりっぱなし。本気で会社に利益をもたらそうって人は、激減していると思う。そうなれば、なお会社が傾く悪循環になる」(同)  ライターによると、最近のベーマガ社は「特に経費に渋いことで知られていた」という。それだけに、社員の怒りが、なお爆発しているようだ。 「取材に行っても、交通費は出ません。たとえば地方の試合取材で会場が駅から徒歩30分以上かかるところでも、タクシー代はライターの自腹。編集者との打ち合わせは喫茶店を使わず社内でやったり、もし行っても『500円以内で』なんて言われますからね。若い社員が入社して、最初に上司に言われた言葉は『うちにいたら、(給料が安いから)外に昼飯を食べに行けなくなるよ。弁当を作る習慣にしたほうがいい』だったとか……」(同)  1~5月期は1億円以上の赤字となっているベーマガ社は3年前、経営悪化で30名以上の社員をリストラし、今年はついに東京・水道橋の本社ビルも売却。 「日本橋の賃貸オフィスに引っ越したときは、荷物の整理をしていた編集者がスポーツグッズをこっそり持ち出し、ほかで売却してボーナス代わりにしたってエグい話も聞きました。思えば5年前あたりから、会社がかなり厳しくなった印象で、ベーマガ社が発行する『週刊プロレス』のライバル誌、『週刊ゴング』を発行する日本スポーツ出版社が破産手続きで残り資産を処理したとき、同社が一部購入したことがあったんです。当時のプロレス関係の写真の束があって、これは3,000万円ぐらいの価値があったはずなんですけど、日本スポーツの責任者が『80万円ぐらいに買い叩かれた』って言ってたんです。ずいぶん渋いなと思ったものですが、会社が苦しかったからなのでは」(同)  出版界では珍しくなくなった経営難のエピソードだが、そんな苦境の出版社に似合わず、池田社長は有名人に弱く、斎藤以外でも有名なプロスポーツ選手に対しては、出す金を惜しまないという評判だ。 「ただ、その見返りがまったくないのが、また社員の不満なんですよ。斎藤にポルシェを買ってやっても、せいぜい雑誌のインタビュー記事に応じてくれるぐらいで、そんなものは車を買わずともやれるもんですからね」(同)  聞けば、社員の中には生活苦に陥っている者もいるというから、こうなると「おねだり王子」の斎藤にまで恨み節が届きそうだ。 (文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)

プロ野球日本ハム・斎藤佑樹が実戦復帰も「口だけ佑ちゃん」返上できず……?

41xao7lV55L.jpg
【オーナーズリーグ】斎藤佑樹 ノーマル(バンダイ)
 右肩関節唇損傷からの復活をかける北海道日本ハムの斎藤佑樹投手が8日、キャンプ地の名護で行われた紅白戦に先発。2回1失点と結果は残せなかったが「100%(の力は)出せた」と充実の表情。一方、チーム関係者からは「口だけ佑ちゃん」の“早期返上”を求める声が、今後一層強く上がりそうだという。  3,000人ものファンが集まった紅白戦。試合には斎藤、今年も“二刀流”で臨む2年目の大谷翔平が先発で登板。共に2回を投げて大谷は無失点、斎藤は高校以来、8年ぶりの対戦となった中田翔にレフト前に運ばれるなど、2安打1失点の内容だった。  昨年11月に、この日の登板を言い渡されていたという斎藤は、試合の中で新球・シュートを試し、打者のバットをへし折る場面も。 「ある程度使えると思いました。去年の投げられない時は、“ここでこの球を投げる”とかシチュエーションを考えて見ているだけだった。(今年は)去年とは違う。めちゃくちゃ楽しいです。今日も、高まる気持ちを抑えるの必死でした」と話したが……。 「この日は、大谷 VS 斎藤ということで、ある程度、集客ができた。要は、斎藤にもまだ“賞味期限”が残っていたということが証明された。一方で、本人は盛んに“去年と違う”と強調していたようだが、まだまだ道の途中といった感じ。これまで、斎藤といえばビッグマウス的な部分が強く、時にはファンの反感を買うことも多々あった。“有言不実行”さえ克服できれば今後、大谷を再び抜き、真のエースとして目立てるチャンスは十分ありますよ」(プロ野球番記者)  この日、栗山英樹監督も「彼は前に進み始めた。これから勝負できると思う」とコメント。その期待通りにはい上がっていけるのか、今後に注目が集まる。