総額3億円超!? “偽ベートーベン”佐村河内守を待つ賠償請求ラッシュ――

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『火の鳥/東京佼成ウインド・オーケストラ・ライヴ』(日本コロムビア)
 ゴーストライターを使っていたことが発覚した“偽ベートーベン”の佐村河内守氏は、今ごろ賠償金地獄に戦々恐々だろう。  桐朋学園大非常勤講師・新垣隆氏の告発によりすべてが明らかとなり、佐村河内氏には批判の声が集中している。同時に彼の人生は暗転。コンサート企画会社の「サモンプロモーション」は、今月から5月まで予定していた全国17公演の中止を発表。チケットはすでに5,000枚以上が売れており、払い戻しだけでも4,000万円近い損失を被ることになる。押さえていた会場のキャンセル料などを含めれば被害は総額1億円を超え、同社は佐村河内氏への損害賠償を検討中だ。  このほか、同氏の「交響曲第1番 HIROSHIMA」や、男子フィギュアの高橋大輔の使用楽曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」の楽譜をレンタル・販売する音楽出版社も、数百万円の損害賠償請求を起こす構えという。  最もシャレにならないのは、CD発売元の「日本コロムビア」だ。騒動のせいで全CDは出荷停止。「ソチ五輪で高橋選手が活躍すれば、再び楽曲がヒットすると考えていた。それも全部オジャンになった」(同社社員)という。  そればかりか、同社には購入者から返金を求める電話も殺到している状況。現時点で個別の返金に応じる予定はないというが「今後、全聾(ろう)と思われていた佐村河内氏の耳が実は聞こえていたとなれば、コロムビアにも『本当は知っていたんだろ!』と批判の声が浴びせられる。CD購入者が集団で返金を求めるケースも考えられる。もしそうなれば、返金分の損失は佐村河内氏に請求することになる」(同)という。  仮にすべてが賠償請求されれば、総額は「3億円以上」(音楽関係者)とも……。世間を欺き続けた代償は甚大なものになりそうだ。

作曲家ゴースト告白の“タイミング”に賛否 坂上忍が新垣氏に苦言「今じゃないでしょ!」

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サモンプロモーション公式サイトより
 「交響曲第1番 HIROSHIMA」(日本コロムビア)が18万枚を超える売り上げを記録するなど、クラシック界で異例の人気を誇る作曲家・佐村河内守氏が、長年にわたってゴーストライターに曲を書かせていた問題で、実際に楽曲を制作していた桐朋学園大非常勤講師の新垣隆氏が都内で会見を開き、波紋を広げている。  新垣氏は、佐村河内氏からの依頼で18年間にわたって20曲あまりを作曲し、700万円前後の金銭を受け取っていたと告白。また佐村河内氏が「一切、聴覚を失っている」と自称していることについて、「私が録音したものを彼が聴き、それについて彼がコメントするというシーンは何度もありました」などとして聴覚障害そのものに疑念を呈し、佐村河内氏のプロフィールやソフト商品の紹介などに聴覚障害を装った記載がされていた可能性が高いことを示唆した。  この騒動について、7日放送の情報番組『ノンストップ!』(フジテレビ系)では、司会のバナナマン・設楽統、坂上忍、千秋、田中美奈子らが、新垣隆氏に「同情できるか?」をテーマに、活発な議論が行われた。  ソチ五輪でフィギュアスケート男子代表・高橋大輔選手が佐村河内氏が作曲したとされる楽曲を競技で使用する予定であったことから、この時期に告白した理由を新垣氏が「高橋選手には、真実を知った上で戦っていただきたい」と発言したことに対し、坂上は「(告白のタイミングは)今じゃないでしょ」「高橋大輔さんの気持ちになったら、(五輪が)終わった後のほうがよっぽどマシ。あんなに繊細な競技やってるのに、心がブレちゃう」と反論。これに設楽も、「“このタイミングで言ったほうがいい”っていうのは、あの人(新垣氏)の都合に感じた」と同調した。  これらの意見に、ネット上では、「確かに、坂上の言う通り、告白のタイミングは今じゃない」「芸能人は、ゴーストが書いてたことには拒否反応を示さないんだな」「新垣さんが責められててかわいそう」など、賛否が飛び交っている。  同番組では、特に“告白のタイミング”が問題視されたが、会見を取材した別のスポーツ紙記者は、この発表のタイミングに一定の理解を示す。 「五輪となれば、国際的な規模で莫大な金額が動くことになる。当然、競技の放送やDVDソフトの販売、映像の配信などで、さまざまな権利の処理が必要になります。また、高橋選手が好成績を残せば、世界中でこの楽曲が『“現代のベートーベン”作』として販売されることになる。仮に五輪後に“第三者からの告発”などといった形でこの騒動が持ち上がれば、高橋選手の周囲やフィギュア界のみならず、IOC(国際オリンピック委員会)や各国の音楽市場を巻き込んだ国際問題になった恐れもありますよ」  新垣氏は楽曲の著作権について、すでに「放棄する」と明言。今回の告白が“金銭トラブル”によるものでないことを明かしているが、いずれにしろ、高橋選手の競技結果次第で、また波紋が広がりそうだ。