ももクロ・玉井詩織“免許取得”の極秘プラン「種子島の教習所で……?」

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『AMARANTHUS』(キングレコード)
 4月2日に行われた西武プリンスドーム公演で、「ももいろクローバーZ」がCMキャラクターを務める軽自動車「ハスラー」(スズキ)とのコラボが発表された。  自動車メーカーのCMに出演していながら、ももクロメンバーは誰も運転免許を持っていない。そこで5人のうちの1人が免許を取ることに決定し、玉井詩織が指名された。突然の発表に驚く玉井は「できるのかな?」と不安げな表情を浮かべながらも、「頑張って免許を取得して、5人でドライブ行こうね」と宣言した。  だが、アイドル誌のライターはこう指摘する。 「同公演で、ももクロがニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイの3カ所で4公演行う『アメリカ横断ウルトラライブ』開催も発表されました。その最中、玉井1人だけ抜け出して自動車学校に通えるものでしょうか? それに、全盛期の安室奈美恵が自動車学校に通ったところ、ファンが殺到してパニックになり、やむなく営業時間外に技能教習を受けさせたのがバレて、自動車学校が行政処分を受けたことがありました。当時とはファンの意識も変わっているし、玉井クラスで大混乱になるとは思えないのですが、モノノフはパワーがありますからね」  そこで飛び出したのが、かつて武田鉄矢が種子島の自動車学校で免許証を取得したのをなぞるというプランだ。 「種子島は南北に細長く国道が1本きりで、高速道路もない。人口も3万人と少なく、ストレスを感じずに運転の練習ができるはずです。たったひとつだけの自動車学校で、合宿コースを選択、集中して練習に励めばスムーズに取れそう。しかも、玉井の出生地は種子島。母親が里帰り出産した、ゆかりの地ですし」(同)  玉井は公約通り、免許を取得することができるのか? また、そもそも「ハスラー」は4人乗りだが、公約のドライブでは誰が置き去りにされるのだろうか?

武田鉄矢が語る、ユニークすぎるアジア文化論『101回目のプロポーズ』が愛される理由とは?

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劇場版『101回目のプロポーズ~SAY YES~』に20年後の星野達郎として出演した武田鉄矢。単なるカメオ出演ではなく、鉄矢節で盛り上げている。
 「僕は死にませ~ん!」 武田鉄矢が浅野温子に向かって叫ぶ名ゼリフで知られる『101回目のプロポーズ』(1991年/フジテレビ系)は、テレビ史に残る人気ドラマとして語り継がれている。平均視聴率23.6%、最高視聴率36.7%を記録した一方、「リアリティーがない」「家族背景が描かれていない」といった辛口の批評も当時トレンディードラマを連発していたフジテレビには向けられていた。ところが、だ。このリアリティーのなさが『101回』伝説を海外へと広めることになった。台湾、香港、韓国などで『101回』は度々オンエアされ、2003年にはチェ・ジウ主演の中韓合作によるリメイク版が作られるなど大人気を博した。家族のしがらみに縛られることのない主人公たちの自由な恋愛観が、自由化・民主化が進みつつあったアジア各国で支持されたのだ。  さらに時間が流れ、『101回』に胸を躍らせた若い世代から映像クリエイターたちが育った2013年、上海を舞台にした劇場版『101回目のプロポーズ~SAY YES~』が完成した。全12話あったオリジナル版のエッセンスを106分に凝縮したこの劇場版は、中国で観客動員660万人を越える大ヒットに。そして10月19日(土)より日本での“里帰り”公開が決まった。フジテレビでの放送から22年が経過した今も、『101回』がアジアでこれだけ根強く愛されているのは何故か? オリジナル版で主人公・星野達郎を演じ、劇場版でも若い主人公たちの背中を押すキーマンを演じた武田鉄矢“先生”にご登場願おう。 ──劇場版『101回目のプロポーズ~SAY YES~』は今年2月に中国で公開され、660万人動員、興収30億円の大ヒット。オリジナル版と劇場版に出演された武田さんは人気の秘密をどう見ていますか? 武田鉄矢(以下、武田) フジテレビのえらい人たちをそこに並べてさ、説教せんといかんよね(笑)。「作るんだったら、こんなドラマを作れよ」とね。『101回』はそれこそアジア的な大ヒットドラマになったわけでしょ? なぜヒットしたのか、テレビ局とあろうものがちゃんと分析しないでどうするの。捜査線ばっかり張ってないでさ(笑)。でも、そういうことでしょ。捜査線が他の国には広まらないということは、捜査事情は国によって異なるということですよね。その点、『101回』は非常にアジア的だった。例えるなら麺類みたいなものじゃないかな。同じ麺類でも、ベトナムではフォー、日本では冷やし中華、北朝鮮では冷麺……と麺と具材の組み合わせ方で、いろんな麺料理が根づいている。
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中国とフジテレビとの合作による『101回目のプロポーズ~SAY YES~』。バブルに湧く上海を舞台に新たな純愛ストーリーが繰り広げられる。
──『101回』は国境を越えて愛されるテイストだったわけですね。 武田 そうだと思うなぁ。よくシコシコ麺だとか喉ごしツルツルだとか麺類が好きな人はこだわるよね。歯ごたえや喉ごしって、実は英訳できないんだってね。麺をすする楽しさ、味わいっていうのはアジア人特有のものらしい。自分が出演し、好評だったこともあり、『101回』のことを僕は愛しているわけだけど、あのドラマは麺類が愛されるのと同じようにアジア中に広まったんじゃないかなぁ。ミャンマーでは視聴率90%だったらしいよ。といってもテレビを持っている人は1000人にひとりの割合らしいけどね(笑)。でもなぜ、こうもアジア一帯で『101回』は人気を得たのか。わかり易い言葉にすれば、それは“格差”ですよ。 ■男女にとっての究極の恋愛ドラマ、それは“異類婚”! ──90年代に純愛ブームを呼び起こした『101回』のテーマは“格差”だった? 武田 僕みたいな男が、浅野温子みたいなイイ女に恋をする。その設定はまさにノンリアリティーなんだけど、僕も浅野温子も懸命に演じたわけです。格差という言葉は冷たく感じるけど、恋愛ってそもそも格差じゃないかな。格差のない恋愛って、つまんないですよ。同じ価値観を持つ男女がお友達感覚でくっついても、簡単に別れちゃう。芸能人でも多いでしょ、そういうカップル。つまりね、男と女って違う世界に住んでいるからこそ、激しく恋が燃え上がるわけです。日本のおとぎ噺は、そんな男女の話ばっかりじゃないですか。絶世の美女にある男が恋をするけど、その美女は実は雪女だったとかね。よくできた女房は本当は鶴だったとか、平凡な男が天女に恋をしてしまうとか。遠野には娘が馬と結ばれた逸話が残されているし、日本書紀や古事記では蛇が嫁をもらうわけです。昔話の世界は格差なんて生易しいもんじゃない、人間という種を越えて異類と恋におちてしまう。異類婚の伝説は日本だけじゃなくて、アジア各地に残っている。自分とはまるで違うものに魅了されるという面白さ、激しさが一種のアジアンテイストなのかなぁ。 ──なんと、『101回』は現代の異類婚ですか!? 武田 『101回』が人気を集めた国を見てみると、まぁ異類とは言わないけど格差がある社会ですよ。香港で『101回』がリメイクされたときは、韓国の大スター、チェ・ジウが矢吹薫役でなくてはダメだったわけです。そんな大スターに、中国から出稼ぎにきた男が恋をしてしまうというね。格差を乗り越えて、手の届かない存在に恋をする。それが『101回』の面白さじゃないかな。 ──『レッドクリフ』(08)にも出演した台湾の誇る美人女優リン・チーリンが、劇場版『101回』のヒロインに。まさに適役ですね。
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『お~い!竜馬』の原作者でもある武田鉄矢。「心の師」と仰ぐ坂本竜馬についても熱く語ってくれた。悩んだときは心の中の竜馬に相談するそうだ。
武田 上海ロケで本物に会ったけどさ、本当に腰を抜かしそうなくらいのベッピンさん。ヒール履いたら180センチくらいあるから、僕なんか軽く見下ろされてしまう(笑)。見るからに台湾の財閥のお嬢さんって感じ。実際に政治家の娘さんなんだってね。そんな育ちのいい美女に、いかにもチンタオから上海に出てきましたといった風情のホアン・ボーくんが恋をしてしまう。ホアンくんは志村けんさんの若い頃みたいな雰囲気なんだけど、どう見ても地方出身の労働者顔ですよ。汗まみれで働く男が、絶世の美女と出会い、どうしようもなく恋におちてしまう。そこが国境を越えて、アジア中で愛された要因じゃないかなと僕は思うよ。 ──劇場版『101回』はオリジナル版に対するリスペクト感がハンパない。しかも現代の上海で経済格差が生じていることにも触れている理想的なリメイク作品に仕上がっていました。 武田 レスト・チェン監督は台湾出身で、高校生の頃にオリジナル版を見ていてくれたらしいね。「お前、饅頭の食い過ぎだぞ」って言いたくなるような顔なんだけど、すごくシャープな感覚の持ち主。でも、可哀想に周りから「武田鉄矢って、すぐ説教したがる面倒くさい俳優らしいぞ。お前に演出できるのか」みたいに冗談半分で吹き込まれたみたいで、撮影現場で全然近寄ってこないんだよ(苦笑)。離れたところから、「じゃあ、お願いします」って言うだけなの。主演のふたりは逆にすごく熱くて、僕ともっと絡むことで『101回』をただの恋愛ドラマよりもっと深いものにしたいという熱意がすごく伝わってきた。こういう風にこれからも若い人たちが作る作品のお役に立てればいいなぁと思いましたね。まぁ、もうちょっと若ければ、チーリンさんにちょっかい出してたかも知れないけど(笑)。 ■“国家”よりも“地域”で物事は考えたほうがいい ──上海というと、『お~い!竜馬』の原作者である武田鉄矢さんにとっては感慨深い地ですよね? 武田 そうなんだよ、『お~い!竜馬』では坂本竜馬が唯一踏んだ海外の地が上海なんだよね。これはまったく史実を無視したフィクションではなく、ちゃんと長州藩に記録が残っているんです。竜馬が土佐藩を脱藩してから徳島までの足取りは分かっているけど、江戸に行くまでの半年間ほど空白期間がある。それもあって、竜馬は上海で高杉晋作に出会うというストーリーを僕は考えたんです。長州藩の記録に高杉晋作が上海に行った記録があって、最後のほうに竜馬の名前も入っているんです。現実的には竜馬が上海に渡航したことは考えにくくて、明治時代になって誰かが手を加えたのではないかと言われているんだけどね。でも、高杉晋作ら幕末の志士たちが上海に足を運んだのは事実。この地で「幕府を倒さないと日本に未来はない」と考えたんだなぁと、そのことは思いましたねぇ。
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町工場を営むホアン・ダー(ホアン・ボー)とチェリストのイエ・シュン(リン・チーリン)の恋を日本から来た星野達郎(武田鉄矢)が励ますことに。
──カンフー映画へのオマージュを込めた『刑事物語』(82)にも主演していますし、中華圏の映画とは縁がありますね。 武田 うん、まだ中国が貧しかった頃は東宝が無料上映をやっていて、『刑事物語』もそのときに上映されていた映画の一本だったんです。『刑事物語』の僕の役名は「片山」だったんだけど、「ペイシャン、ペイシャン」って中国の街を歩くとよく声を掛けられたなぁ。ウイグル自治区に行ったら、取り囲まれるほどの人気でした。「よーし、高倉健までもう少しだ」と思ったんだけど、『刑事物語』に続くヒットが出なかった(苦笑)。今回、リン・チーリンさんたちが熱心に演技に打ち込んでいる現場に一緒にいて、とても楽しかったですよ。今、日本は中国や韓国とうまくいってないけれど、何だか国家、カントリーってさ、つまんないもんだよねぇ。国じゃなくて、アジアってエリアで物事を考えたほうが楽しいし、うまくいくよね。『101回』がさ、アジア中で愛されているのを見るとね。 ──人が人を愛する力は、政治や経済問題を軽く飛び越えてしまう? 武田 僕はそう思うなぁ。政治や経済なんて、大して面白いもんじゃないですよ。第一、政治や経済の問題で、トラックの前に飛び出そうなんて考えないでしょ? みんなさ、最近はポリティカルになり過ぎなんじゃないかな。アジアの人間を国境で分けてもあまり意味がないように思うんです。シルクロード寄りの山岳民族ですとか、椰子の実を拾って食べてる海人族ですとか、そういうざっくりした分け方でいいんじゃないかなぁ。アジアの歴史に関する本をいろいろ読んできたんだけど、中国という大きな国がユーラシア大陸には昔からドンとあって、中国で政治に飽き飽きとした人たちが逃げてきた先が日本なんじゃないかと思うことがあるんだよね。巨大国家で渦巻く政治から逃げてきた人たちにとっての楽天地が日本だったわけですよ。この国があまり国家とか民族とか口にするようになると、ロクなことが起きない気がするんだよ。日本って、のどか~なアジアの一角ってことでいいんじゃないかな。坂本竜馬がかっこよかったのは、土佐弁で日本を語ったからだと僕は思うんです。「このままじゃ、日本はいかんぜよ」と。これを「このままじゃ、日本はダメなんです」と標準語で語ると前東京都知事になっちゃう(笑)。国家よりも自分たちが暮らす地域を単位にして物事を考えたほうが本音で語り合えると思うなぁ。 ──『101回』はどうやら頭で考えるのではなく、食感や皮膚感覚で楽しむドラマのようですね。 武田 うん、『101回』には国境は関係ないんじゃないかな。今回の劇場版だって、“中国映画”じゃないと思うよ。開発の目覚ましい上海を舞台に、チンタオ出身の労働者が、台湾生まれの令嬢に恋するファンタジーですよ。地方から出てきたお兄ちゃんたちが「見てろよ、俺もいつかあんないい女を抱いてみせるぞ」と憧れるというね(笑)。『101回』は“地方出身者”たちの夢物語なんだと思いますよ。 (取材・構成=長野辰次/撮影=名鹿祥史) 『101回目のプロポーズ~SAY YES~』 原作/フジテレビ『101回目のプロポーズ』(脚本:野島伸司) 脚本/ジャン・ウェイ 監督/レスト・チェン  出演/リン・チーリン、ホアン・ボー、チン・ハイルー、カオ・イーシャン、武田鉄矢 配給/ポニーキャニオン 10月19日(土)より角川シネマ新宿ほか全国ロードショー  (c)2013 NCM FUJI VRPA HAM  <http://www.101propose.jp> 101kaime_03.jpg ●たけだ・てつや 1949年福岡県出身。1972年に「海援隊」でデビューし、73年に「母に捧げるバラード」が大ヒット。高倉健主演作『幸せの黄色いハンカチ』(77)で俳優デビュー。79年から『3年B組金八先生』(TBS系)に主演し、2011年まで32年間にわたって坂本金八を演じ続けた。原案&脚本&主演を兼任した『刑事物語』(82)もシリーズ化され、全5作が製作されている。『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)は2012年に『時代劇版 101回目のプロポーズ』として舞台化され、浅野温子と21年ぶりに再共演を果たした。