E-girlsは年々若返る!? ガーリーポップ路線で新規ファンを開拓中

「Diamond Only」のミュージックビデオが遂に解禁となった。

 E-girlsが2月26日にリリースするニューシングル『Diamond Only』のミュージックビデオが解禁された。今回のダンスのコンセプトは、女の子が大好きなアイテム"バッグ"を持って、キラキラ輝ける場所を探しに出かける"お出かけダンス"。人さし指で髪の毛にカールを作ったり、鏡を開けて薬指でリップを塗るしぐさなどで、お出かけの準備をイメージさせる振り付けが特徴的だ。  同曲は、ファッションブランドSamantha Vega「Honey Bunch -Disney NewCollection」のCMソングとして起用されるうえ、メンバーが主演を務めることで話題のドラマ『恋文日和』の主題歌にもなるというダブルタイアップの作品。とくに Samantha VegaとのタイアップではミュージックビデオとCMが完全連動した「ファッション×音楽」のスペシャルコラボが実現し、アートワークの中でメンバーが着用しているバッグや洋服がすべて商品として発売される企画となっている。  E-girlsが株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドとタッグを組むのは今回で3度目。セカンドシングル『One Two Three』、サードシングル『Follow Me』は、Samantha ThavasaのCMソングとしての起用だったが、今作からはSamantha VegaのCMソングとして使われている。Samantha Thavasaが「エレガントで上品なファッション性」をコンセプトにしたブランドだったのに対し、Samantha Vegaは「元気でキュート、実用性、トレンド感」をコンセプトにした大人のカジュアルスタイルのブランドで(いずれもブランドのオフィシャルサイトより抜粋)、後者はとくに最近のE-girlsのイメージに適っているといえそうだ。 【リアルサウンドより】  最初のタイアップである『One Two Three』の時は、Samantha Thavasaのブランドコンセプトにあった「大人っぽさ」が前面に出されていたように思えたが、次の『Follow Me』から、少しずつ彼女らに変化が訪れていく。2013年の前半にリリースされた『THE NEVER ENDING STORY』や『CANDY SMILE』に関しては、まだ様子を見ている部分が見受けられるものの、『ごめんなさいのKissing You』『クルクル』、そして今作である『Diamond Only』と、ここ3作のシングルに関しては一気にガーリーポップな路線に移行した。タイアップ先がSamantha Vegaに変わったのも、彼女たちのパブリックイメージの変化を反映してのことかもしれない。  そもそもE-girlsはDream、Happiness、Flowerなどのユニットにいるメンバーで構成されたグループであり、前身のユニットの頃から、ダンスにポイントが当てられていた要素が強かった。言いかえれば、今よりもEXILE色が強く、本格的なパフォーマンス・グループとして見られていた向きがあり、楽曲もEDMやK-POP路線に近い、セクシーで重厚なメロディーが多用されていた。  しかし、アイドルブームの影響もあってか、「ポップで可愛い」路線へと移行。その施策は当たってメディアへの露出も増加し、今回リリースとなる『Diamond Only』も、グループとして初のシングルランキング1位がほぼ確実視されるなど、人気が高まっていることが伺える。  これまではEXILEの妹分として売り出して、支持層を拡大してきた彼女たち。今回の起用を機に、若年層女性のファッションアイコンとしての地位を確立しそうだ。 (文=中村拓海)

中居正広が鈴木香音の“才能”に釘付け モー娘。が『Sound Room』に初登場 

20140201-morning.jpg

モーニング娘。'14 『笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE? 初回版A [Single, CD+DVD, Limited Edition]』(ZETIMA)

【リアルサウンドより】  中居正広とリリー・フランキーがMCを務める音楽番組『Sound Room』(TBS)の2月3日放送回に、1月29日にニューシングル『笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE?』をリリースしたモーニング娘。'14と、昨年ドラマ『ラスト・シンデレラ』の主題歌を担当したケラケラが出演した。   最初のゲストはモーニング娘。'14。冒頭、中居からグループ名に「'14」を付けた理由について質問されると、道重さゆみが「『この子はどの時代のメンバーだっただろう?』という疑問に対し、その年のグループ名を見て簡単にわかるようにした」と説明した。ちなみに、この「'14」は、2015年になると「’15」という風に変わっていくようだ。これに対しリリーが「’50になったらお孫さんがメンバーに入る」と話せば、すかさず中居が「その頃にはリリーさん生きてないですよね」と返し、リリーが「そうだね、墓石になってるね」と二人ならではの軽妙な掛け合いにメンバーも爆笑した。  メンバーの年齢の話になった場面では、ハスキーな声をもつ工藤遥が最年少の14歳であることに驚愕し、しばらく無言の後、中居は「酒飲んでたわけじゃないよね?」と質問。リリーも「1件ぐらいお店出してそう」と続けた。  一番所属期間の長い道重は、中居と『うたばん』で共演をしていた過去を持つ。中居はかつて「世の中に私以上に可愛い人はいない」と豪語していた頃の道重と、今の違いが感慨深いようで、他のメンバーに当時のことを明かした。しかし、メンバーは全員「今も道重さんは一番可愛いです」と即答し、その様子に中居とリリーは思わず「完全に制圧しているね」と苦笑した。  「もしモー娘。内で総選挙があったら?」という質問に対しては、「嫌だけど、もしあったら道重さんが圧倒的に1位になると思います」と他のメンバーが全員で同意し、リリーから「パイプ持ちの教頭みたい」と揶揄される場面も。  また、同番組では昔の踊りと今の踊りをVTRで比較。「個性的かつ分かりやすいダンス」の路線から、「一糸乱れぬ圧巻のダンス」の路線に変更したことで、鈴木香音は「自分だけが置いて行かれないように必死だった」と語った。そんな彼女の“キャラの濃さ”は、中居の好奇心を大いに刺激したらしく、『うたばん』当時のように「どう料理してやろうか」という目になり、テロップにも「中居が見つけた逸材、鈴木香音」と表記された。  歌詞をひも解いていくコーナーでは、ソチ五輪の日本代表公式応援ソングにもなった新曲「君の代わりは居やしない」について分析。リリーが「モーニング娘。は、LOVEマシーンの時もそうだけど、常に日本を元気にする歌を歌ってるよね」と、これまでも現在も日本を明るくし続けるモー娘。を称えた。さらに中居が「LOVE 才能なんてあると思うな じゃないと努力しないだろ」というフレーズを取り上げると、リリーは「才能があると思うと、そのことをひたすら突き詰めていかなければいけなくなってしまうから、才能がないと思って色んなことに挑戦するのが一番いい」という感想を述べた。その含蓄のある言葉に、メンバーも中居も感嘆の声をあげた。  「才能」についてのトークでは、「アイドルだけどNGがないことが才能」と言った鈴木が変顔を披露。中居からの無茶振りにも対応し、リリーも爆笑、その才能が最大限に発揮された瞬間だった。また、モー娘。から中居に対しての「自分自身で才能を感じたことがありますか?」という逆質問に「そんなの感じたことない」という中居。「モー娘。は新曲が出来ると2回程レッスンをして、そこからやっていくのですが、SMAPはその日に練習してすぐMVを撮ったりするという噂を聞きましたが本当なんですか?」という質問には、「そうだね、その日に全部やっちゃう。レコーディングも早くて、俺のレコーディングは1曲7分で終わる」という衝撃の裏話を明かした。さらに「他のやつらはダラダラやってるけど俺は2回で終わるから、そこらへんは才能かな?」とドヤ顔で語り、スタジオが爆笑した。  後半では、昨年ドラマの主題歌でブレイクしたバンド、ケラケラが登場。結成のきっかけはmixiだそうで、一番最初に会った時はおたがいに警戒したそうだ。これには中居とリリーも驚愕し、「ネットで会うって当たり前なの? 危なくない?」と心配したが、メンバーは「現代はスタジオの張り紙より、ネット上でメンバーを募集して組むことが多い」と、昨今のバンド事情を語った。  歌詞を取り上げるコーナーでは、今回披露した「ひとつだけ」の中から「ねえ神様 教えてよ ふたりのことを」など、女心を歌いあげるフレーズに注目。一見、女性であるボーカルのMEMEが書いているように見えるが、実際は男性メンバーである、ふるっぺと森さんの2人が書いているそうだ。そのことに対し、リリーは「俺らの層は理想の女の子像を、松本隆の書いた歌詞に重ねてみていたから」と男性目線から語る女性像の方が崇高なものになりやすいことを語った。MEMEは2人が書いた歌詞に対し、「女の子はそんなんじゃないんだけどなー」と感じることもある反面、「なんでこんなに女の子のことをわかるんだろう」と思うこともあるそうだ。これに対し、中居とリリーが「次はMEMEが男性目線の楽曲に挑戦してみて欲しい」と語った。  番組の最後では、モー娘。の生田の「才能」として、持ちネタの「ちちんぷいぷい魔法にか~かれ」を披露し、リリーが魔法にかかってしまう場面も。「結婚しようか」と生田を誘うリリーに対し、始めは喜んでいた生田だったが、「帰りにそのまま役所行きましょう」としつこく誘われたため、最終的には困惑した様子だった。 (文=編集部)

AKBグループ内の力関係に変化か――『大組閣』を控えたSKE、NMB、HKTの長所・弱点とは?

20140203-AKB48.jpg

AKB48 - 前しか向かねえType A (初回限定盤)(多売特典なし) [Single, CD+DVD, Limited Edition, Maxi](キングレコード)

【リアルサウンドより】  ここ数年、アイドル業界では事実上独り勝ちであったAKBグループだが、最近は公式ライバルである乃木坂46の台頭や、他アイドルの健闘なども目立ってきている。また、アイドル業界での勢力図の変化と時を同じくして、AKBグループの内部でも変化が起こり始めている。  これまで「本店」と呼ばれていたAKB48と、「支店」と呼ばれていたSKE48、NMB48、HKT48の力関係が、次第に変わりつつあるというのだ。加えて3月には「大組閣」という、大きな人事異動も控えている(現時点で詳細は不明)。  AKB48グループに詳しい芸能ライターは、その動向について次のように語る。 「AKB48はエースである大島優子の卒業が控えており、チームとして早急に体勢を立て直さないといけない状況です。今回用意された『大組閣』も、AKB48の立て直しが一番の理由だと思います。次世代のメンバーはまだ育ちきっていないので、他グループからの主力を引き抜くことが目的だといわれていますね」  核であるAKB48の立て直しは、グループとしても急務だ。即戦力である他グループの主力メンバーを引き抜くことは、一番手っ取り早い戦力強化にはなるだろう。だが、ほかのグループは主力メンバーを引き抜かれることで、なんらかの影響を被ることは免れないはず。結成から一番日の浅いHKT48には、いったいどんな変化が予測されるのだろうか。 「HKT48に関しては、他グループからすればまだ安全圏ですね。若い世代が多く、ファンもメンバーも今から育てていくという意識で見ているため、ハロプロエッグのような若いアイドルグループが好きな層には確実に浸透してきています。そういう意味ではこれから一番息が長いグループかもしれません。また、『AKB48の強化』がメインになるであろう今回の組閣では、有名メンバーが少ないHKT48は影響を一番受けにくいと思います。現体制からそれほど大きく変わることはないのではないでしょうか」  たしかにHKT48はメンバーが指原以外のメンバーが全員10代と若く、これからに期待出来るメンバーが多い。親元から通っているメンバーも多いため、移籍の可能性は少ないと言えるだろう。可能性があるのはむしろ、指原のAKB48復帰かもしれない。では、HKT48に次いで若いグループである、NMB48についてはどういう見立てができるのか。 「NMB48は、芸能人としてのレベルが高いメンバーが多い。よしもとがオーディションをやっただけあって、タレント的に使いやすい逸材が揃っていますね。トークもグループの中では一番上手な子が多いように感じます。運営もよしもと仕切りでやっているため、AKSと対等な立ち位置です。そのため、主要メンバーは引っ張られにくいのではないでしょうか。また、もし抜けたとしても山田菜々や小笠原茉由など、センター並の存在感を見せるメンバーも多いですし、組織としての完成度は他のグループと比べて高いと思われます。NMB48も、比較的安泰なのではないでしょうか」  組織として強固たる編成が出来ている以上、組閣も怖いものなしといったところか。では、姉妹グループとしては一番歴の長いSKE48はどうか。 「昨年はメンバー11人の大量卒業という危機に見舞われながら、ツアーを行ってきました。最初の神戸公演では新鮮味に欠ける部分もあり、心配しましたが、最後のナゴヤドーム公演は良かったです。パフォーマンスとして『魅せよう』という意識が垣間見えるだけではなく、シングルメドレーの他にも、乃木坂46や、NMB48、HKT48のカバーを披露し、レパートリーの幅広さも感じさせました。また、カバー曲にもきちんとSKE48の色が付いているのが印象深かった。大量にメンバーが卒業したことに対しては、すでに気持ちを入れ替えているように思えましたね。今後は、AKB48が東京ドームから日産スタジアムを目指したのと同じように、SKE48はトヨタスタジアムを次の目標にするのではないかと予想しています。ただ、組閣の最大の目的が、松井珠理奈のAKB48への完全移籍だと噂されているのは気になりますね。もし松井が移籍した場合、正直なところ、次のセンターがすぐには思い浮かばないのが現状です。SKE48はAKB48グループ内では、次世代のセンター育成に一番課題があるグループともいえるのではないでしょうか」  総選挙やライブの動員など、現在のグループ内で一番安定した結果を出しているのはSKE48であることは間違いない。だが、松井珠理奈の動向によってはその勢いも止まってしまう恐れがある。そこに対して運営側からのアクションはあるのだろうか? 「今回のナゴヤドーム公演で初披露された新曲では、山田みずほなどの新しいメンバーを前に打ち出してきています。運営としてはその中から次世代のセンターが出てくることを望んでいるのかもしれません」  一番露出の多いAKB48の体制が不安定で、数字の一番高いSKE48が育成に悩みを抱えている現在のAKB48グループ。3月の大組閣で、数多く抱える難題をクリアーにすることはできるのだろうか。 (文=松下博夫)

いま「お面系バンド」が台頭中 マンウィズ、FACTらが人気の理由とは?

20140202-manwith.jpg

海外進出も目前に迫っているMAN WITH A MISSION。

【リアルサウンドより】  狼のかぶり物をしていることでも注目を集めるMAN WITH A MISSIONが、3月12日にニューアルバム『Tales of Purefly』をリリースし、2014年の秋にはEpic Recordsより全米デビューが決定している。海外では以前から、スリップノットやダフト・パンクなど、かぶり物をすることで人気に拍車をかけたバンドやユニットは少なくない。日本でもまた、同じ要素で人気になっているバンドは沢山いる。ここではそういったバンド達を「お面系バンド」という形で紹介するとともに、なぜ今、そういったバンドの人気が高まっているのかに迫りたい。

BEAT CRUSADERS

 1997年から2010年にかけて活躍した日本のお面系バンドであり、海外ファンからの評価も高かったバンド。メンバー全員が自分の似顔絵が描かれたお面を被っていた。ストレートな英語詞と、洋楽の面白い部分を数多く取り入れたサウンドは、高く評価された。また、ライブでは素顔で演奏したり、卑猥なコール&レスポンスをすることから、その部分を楽しみに足を運ぶファンも少なくなかった。惜しまれつつも2010年に解散してしまったが、当時のメンバーは別々のプロジェクトで現在も活躍している。

MAN WITH A MISSION

 エレクトロサウンドとロックを取り入れた、エモーショナルなミクスチャーサウンドと、物珍しい見た目で若年層のファンから人気を獲得している。ライブでも素顔を見せることはなく、MCもカタコトでおぼつかない日本語を話すなど、頑なにその匿名性を守っている。しかし色物という訳ではなく、ライブやフェスでの動員やCDの売り上げも高いことから、実力派のバンドであることが伺える。

FACT

 1999年に結成。ハードコアやスクリーモ、スラッシュメタルなどの骨太の音を軸に、ドラムンベースなどダンスミュージックを混ぜ込んだ、多才なバンド。このバンドは日本よりも先に海外で評価され、2009年8月にイギリスのSonisphere Festivalに出演した。彼らはメジャーデビュー以降、能面を被った姿でミステリアスな雰囲気を演出しており、それもファンに人気の要因とされている。ライブでは素顔を見ることが出来るので、気になる方は行ってみることをおすすめする。

This is Not a Business

 「オオカミの次は天狗バンド!」という公式ホームページの言葉や、「WITH A MISSION」という曲のタイトルからわかるように、明らかにこのブームに乗っかろうとしているバンド。だが、実力がないかと言えばそうではなく、ドラムレスであることを活かした、デジタルなダンスミュージックとラウドロックが融合したサウンドは評価が高く、今年の1月8日にファーストアルバム『WELCOME TO THE TENGU WORLD』をリリースし、まさにこれから人気を獲得していこうとしているバンドだ。  このように、お面やかぶり物をしたバンドは少なくないが、そこにはどのような意味合いがあるのか。ライター・物語評論家のさやわか氏は、お面系バンドについて以下のように分析する。 「お面系バンドには二つの意味合いがあります。ひとつは匿名性を高めるということ。お面系バンドでテクニックがあったり、玄人好みな音楽をやっていると、いったい誰がやっているんだろう、という興味が湧き、ミステリアスな魅力が高まります。BEAT CRUSADERSなどは、そういった側面が強かったバンドではないでしょうか。もうひとつは、キャラクターを付与して、新たな魅力を生み出すということ。たとえば聖飢魔IIなどが『俺たちは悪魔だ』とか言うのがこれに当たります。そして最近、流行しているお面系バンドに関しては、後者の意味合いが強くなっている印象です」  たしかに、ミステリアスであることで、より興味を持ってもらえる要素は大きい。では、キャラクター作りをすることが流行している背景にはどのような事情があるのだろうか。 「インターネットでニコニコ動画などが流行してから、マンガ的なキャラクターが歌っている、という体で作品を発表するミュージシャンが人気となっています。相対性理論やさよならポニーテールのようにイラスト主体のビジュアルを使うグループもそうですし、ボカロ作品で、キャラクターのイラストを描くのも、それに当たるでしょう。その動きと並行して、近年はアイドルのように『与えられたキャラクターを演じる』タイプのミュージシャンが人気を集めるようになってきました。そういった流行に乗るために、キャラ作りをするバンドが増えているのかと。しかしバンドの場合は、より自意識に対するこだわりがあるので、あくまでも『キャラ』としてやっているというのではなく、自分たちが演奏しているという側面を残しておきたいはずです。そこで彼らは、マンガ的な覆面を被ってキャラクターを付与しつつも、生身での演奏にこだわるという、いわば折衷案的な感じで現在のスタイルとなっているのではないでしょうか。MAN WITH A MISSIONなどは、その典型的なパターンかと思います」    この流れはロックバンドにとどまらず、メンバーの中にお面を被ったものが一人だけいるSEKAI NO OWARIや、アイドルなのにお面を被っているアリス十番など、バンドの枠を超えつつある。また、お面系バンドは後々、素顔を披露するケースも少なくない。BEAT CRUSADERSはすでに素顔を晒して、メンバーがそれぞれの場所で活躍をしている。現在お面を被っているバンドも、いずれはお面を脱ぐ瞬間が訪れるかもしれないので、その点にも注目すると、より楽しみが増すかもしれない。 (文=編集部)

モー娘。道重、『Mステ』で14歳工藤遥に対抗「肌質は負けるけど、かわいさは負けてない」 

20140201-morning.jpg

モーニング娘。'14 『笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE? 初回版A [Single, CD+DVD, Limited Edition](ZETIMA)』

【リアルサウンド編集部】  1月31日放送の『ミュージックステーション』に関ジャニ∞、モーニング娘。'14、aiko、家入レオ、SPYCY CHOCOLATE 、back numberが出演した。  冒頭、家入レオが自身の体験になぞらえて制作したという、バレンタインのシーズンにぴったりの楽曲「チョコレート」を披露したあとは、現在、シングルが3作連続1位獲得中で、今作『笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE?』も1位になればグループ内では4作連続の新記録となるモーニング娘。'14が登場。トークで工藤遥は「初期の『LOVEマシーン』もASAYANも、まだ生まれる前だったので知らない」と発言し、会場を驚かせた。道重さゆみも14歳の工藤に対し「肌質は負けるけど、かわいさは負けてない」とアピールすると、すかさずタモリから「道重よりかわいい子はいっぱいいるよ」と突っ込まれた。  ステージではこの日だけのスペシャルメドレーとして、「LOVEマシーン(updated)」を披露。原曲よりもEDMの要素が入ることで、骨太になった楽曲と、現在のスタイルであるフォーメーションダンスを取り入れた振り付けが、パフォーマンス力の高さを際立たせていた。続く新曲「What is LOVE?」は高速ダブステップに合わせて踊るダンスと、サビのユニゾンが印象的な楽曲だった。  続いては、SPYCY CHOCOLATEが配信チャート19冠のCMソング「ずっと」を披露。テレビ初登場で緊張していると言っていたものの、堂々と人気曲を歌い上げた。  関ジャニ∞と一緒に登場したaikoは「最近初めてしたことは?」という質問に「Twitter」と回答。「この番組に出る前もつぶやいてきた。いろんな人と繋がれて面白い」と、Twitterにハマっている様子。彼女に「Twitterやってないですよね?」と訊ねられたタモリは、「なりすましアカウントが多いらしいね。わかっててどこまでなりすませるかを試してるらしいよ」と語った。また、関ジャニ∞は同じ質問に「新年会」と回答。横山の自宅にメンバーを集めて行ったそうで、「関ジャニ∞が家に来るってなったらめっちゃ緊張しました」と語る。横山の家は綺麗で、メンバーに対し、「トイレを借りるときはまず一声掛けること、必ず座ってすること」というルールを課してきたそうだ。しかしメンバーはこれを途中から無視し、錦戸に至っては全裸で絨毯に転がっていたそうだ。  ステージで関ジャニ∞は「キング オブ 男!」を披露。雄々しいフレーズ満載の歌詞と、男前なパフォーマンスで会場を盛り上げた。aikoは、浅田真央出演中のCM曲で、冬にぴったりの少し切ないナンバー、「君の隣」を披露した。  トリを飾ったのは、切ない歌詞でAKB48の峰岸などがファンを公言するロックバンド、back number。トークではファンである南海キャンディーズの山里とカラオケに行ったことを話し、「フラワーカンパニーズばかり歌ってた」と、山里は意外と歌がうまいという事実と合わせて話した。新曲「fish」は7年間温めてきた失恋バラードソング。切ない男心をスロウな楽曲に乗せて歌い上げた。  アイドルからジャニーズ、ポップスにロックと、ここ最近の『Mステ』らしい、音楽シーンを広く網羅した内容で楽しませる放送だった。 (文=編集部)

ジャスティン・ビーバーお騒がせの背景は? 「奇行」を誘発する米メディアとの対立

20140131-justin01.jpg

ジャスティン・ビーバー『ビリーヴ-デラックス・エディション(DVD付) [CD+DVD](ユニバーサル インターナショナル)』

【リアルサウンド編集部】  1月23日に飲酒運転の容疑などで警察に逮捕され、2500ドルの保釈金を払って釈放された、カナダ出身の人気歌手ジャスティン・ビーバー。過去にもワールドツアーで訪問した各所でトラブルを起こすなど「奇行」の多さで知られる彼だが、ここにきて米国内で「国外退去を求める嘆願書」の署名が21万人分も集まるなど、社会的にも渦中の人物になりつつある。  それにしても、ジャスティン・ビーバーはなぜ、奇行とも言うべき振る舞いを続けるのか。海外のアーティスト事情にも通じているライターの麦倉正樹氏は、「パパラッチメディアの取材が過激化したこと」を背景のひとつに挙げる。 「ジャスティンはもともと中性的な容姿で声も高く、アイドル性があったため、瞬く間にティーンたちのスターになりました。しかしジャスティン自身はここ数年、タトゥーを入れたり、髪型を変えたり、ズボンを腰履きにしたりと、ヒップホップや西海岸周辺の文化に対する興味を持ち始めています。友人関係もそれに伴い変化し始めていることが、彼自身がここ数年で一番大きく変わった部分でしょう。そうした変化をパパラッチメディアは見逃さず、交友関係やパーティの様子などをさかんに報じ、ジャスティンもそれに激しく反発。しだいに行動がエスカレートしていった面は見逃せません」  今回の逮捕劇では、ジャスティン本人の写真がバッチリ撮られたことも、彼の形勢を不利にしているようだ。 「これまではたびたびゴシップを報道されてきたものの、ジャスティン本人であるかどうかが不確かな情報が多かったのです。しかし、今回のマイアミで起こった事件では、本人の写真も撮られていることから、ジャスティンを叩きたいと思っていたメディアから総バッシングを浴びる結果となりました。『若くて金持ち』の『マスコミに反抗的な子供』が、『飲酒』をして『ランボルギーニ』で『スピード違反』を起こしたという格好のネタだったからです」  今回の事件が大きな話題になっている要素はもう一つある。それは前述のアメリカの政府機関の象徴であるホワイトハウスの目安箱のようなものであるサイト「ウィー・ザ・ピープル」に、ジャスティンの国外退去を望む声が約21万人(現在も増加中)から上がったからだ。  このことについて麦倉氏は「ホワイトハウスはここに寄せられた意見が10万通を超えると、国家として公式な回答を、1ヶ月以内にはしなければならないというルールがある。オバマ大統領は愛娘がジャスティンのファンで、過去にホワイトハウスに招待したこともあるため、複雑な心境でしょう。しかし、対応しないとなると、アメリカの民主主義の根幹に関わるので、2月22日(署名が10万通を超えた1月22日から1ヶ月後)までには確実に何か動きがあるでしょう」と予想した。  予想を超えた規模で問題になっていることに対し、本人はどう受け止めているのだろうか?  「これまでのスターであれば、一切の活動を自粛していたかもしれません。しかし、彼にはTwitterに約4000万人のフォロワーがいます。これは彼にとって心強いことだと思っているようで、騒動の後もMVの告知をしたり、写真をアップしたりとファンに対してメッセージを送り続けています。逮捕後に撮られたマグショットが笑顔だったのも、『自分が悲しんでいると、ファンが悲しむ』と思ったゆえのものだったのかもしれません」  最新作は昨年末に配信限定でリリースされた『Journals』。1月31日には「マリファナ陽性反応が出た」との報道もなされており、ジャスティン・ビーバーの今後の音楽活動については不透明さが増している。 (文=編集部)

『芸人マジ歌選手権』で再注目――ドリフターズからマキタスポーツに至る“芸人と音楽”の歴史

20140130-tetutomo-thumb.jpg

テツandトモ「桜前線」(ワーナーミュージック・ジャパン)

【リアルサウンドより】  テツandトモが2月26日(水)にリリースするシングル『桜前線』が、笑いの要素一切なしの「マジな歌」だと話題を呼んでいる。また昨日、マキタスポーツが、テレビ東京系で放送中の『ゴッドタン』の企画である「芸人マジ歌選手権」から生まれたユニット「Fly or Die」で、配信シングル『Virgin Marry ~聖母マリア~』を約100カ国で、楽曲配信リリースすることが決定した。この他にも、ダイノジ大地が率いる豊満乃風がいくつかの音楽フェスに出演をするなどしている。  最近、このように芸人が音楽に関わるケースが目立っているが、そもそも芸人と音楽には密接な関係がある。ここではその歴史についてひも解いてみたい。  芸人が歌を歌ってヒットするというのは1960年代のクレイジーキャッツ、1970年代のザ・ドリフターズがその先駆けである。1980年代にはバラエティ番組発信のものも多く、『欽ちゃんのどこまでやるのか?』から生まれたわらべや、秋元康が手掛けたとんねるずの『雨の西麻布』などがヒットした。これらはいわゆる「ノベルティソング」と呼ばれ、速水健朗の著書『1995年』によると「本業ではないという『なんちゃって感』や、お笑いであることの『申し開き感』といった、ギミックの要素」があるとされ、これらの要素はノベルティソングの武器であり特徴でもあった。しかし、1990年代以降、この流れは大きく変わることになる。  1995年に結成された、小室哲哉プロデュースによるダウンタウンの浜田雅功のユニット「H Jungle with t」は、同年にリリースされた『WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント』で、芸人が出した楽曲としては最高売上となる、200万枚を超す大ヒットを記録する。先述の『1995年』によると、この曲に関しては「ギミックの要素が感じられない」とされ、ストレートな表現とサウンドは、まさに当時のJPOPの本流に乗ったものであり、歌詞もいたって真面目な応援歌だった。  このムーブメントをきっかけとして、ウッチャンナンチャンのバラエティからデビューしたポケットビスケッツ、ブラックビスケッツや、『進め!電波少年』からデビューした猿岩石、とんねるずのバラエティで結成された野猿が次々とヒットチャートを席巻する。このような「テレビ番組発の企画ユニット」の流行はアイドル文化にも飛び火し、テレ東系列の『ASAYAN』では、シャ乱Qのオーディションの落選組を束ねたモーニング娘。が企画の中で誕生した。1990年代後半は、バラエティ出身ながら、ストレートにJPOPをやるグループの時代だったといえよう。  2000年代に入ると、お笑い業界では「お笑い第五世代」のムーブメントが押し寄せ、世代交代が進んでいく。Re:Japanの『あしたがあるさ』は90年代のムーブメントを残しながら大ヒットした稀有な例であるが、その他はロンドンブーツ1号2号、藤井隆、くずなどがヒットチャートに名を連ねるなど次世代の台頭が目立ち、90年代に活躍した先述のグループは、モーニング娘。以外すべて解散している。そして2000年代後半には「バンドブーム」と「お笑い第五世代」が同時にブームの収束を迎えたことにより、その勢いを失っていく。芸人がリリースする楽曲に大物ミュージシャンが名を連ねることは少なくなり、はっぱ隊や一発屋芸人たちなど、よりコミカルな方向のノベルティソングに戻っていく傾向が見られた。  しかし10年代に入ると、そうして収束を迎えたと見えた芸人と音楽の結びつきに、新たな変化が生まれてくる。音楽界ではアイドルブームによる本格派JPOP路線の再興がある一方、芸人側のアクションは沈静化していた。その均衡を破るきっかけになったのが、テレビ東京系で放送中の『ゴッドタン』内で放送されているコーナー「芸人マジ歌選手権」だ。この企画は、「芸人が作詞作曲した歌をパフォーマンス込みで面白がる」というスタイルで始まったが、楽曲のクオリティが高いことや、業界関係者からの評価が高く、過去2回にわたって日比谷公会堂で行われたイベントは大盛況。直近の放送では、遂に作曲クレジットに前山田健一が入るなど、プロのミュージシャンも巻き込みつつある。かねてよりミュージシャンとしても活躍していた、テツandトモの楽曲に改めて注目が集まっているのも、こうした流れを汲んでのことだろう。  今のところ、『ゴッドタン』内から楽曲のリリースが決定しているのは今回のマキタスポーツのみだが、今後さらなる展開や、大物ミュージシャンを巻き込んでいくことが予想される。また、プロデューサーの佐久間宣行氏が音楽好きで、たびたび自身のTwitterではインディーミュージシャンを取り上げていることからも、今後、芸人とミュージシャンがより深くコミットしていく可能性は高い。新たな形で関わりを持ち始めた芸人と音楽は、今後どのようなコンテンツを生み出していくのか。 (文=中村拓海)

SMAP中居正広が音楽番組を変える——司会者としての「成熟」と「進化」を検証

20140129-sound-thumb.jpg

『Sound Room』公式ホームページ

【リアルサウンド編集部】  これまで、TBS系の『うたばん』や、『カミスン!』、『火曜曲!』などの音楽番組でMCを担当し、特番などでも幾度となく司会者としての力量を発揮してきたSMAPの中居正広。昨年末からはリリー・フランキーと2人で『Sound Room』の司会を務めているが、この番組のコンセプトや彼の立ち位置は、今まで経験してきた音楽バラエティの要素とは少し毛色が違う。  昨年9月に放送されていた前身番組である『火曜曲!』が視聴率の低迷により打ち切りになり、渡辺正一編成部長が『火曜曲!』の終了時に「音楽番組については一度リセットしたい。(中略)30分のしっかりとしたパッケージで音楽と向き合う番組をやっていきたい」と語っていたが、ネット上ではそのコンセプトに合うMCが果たして中居に出来るのかという疑問の声も少なくなかった。  同番組は、中居とリリーが登場するゲストアーティストの楽曲を事前にリサーチして、ゲストとともに曲に隠された思いや制作における裏側の部分を紐解いていくという、公開インタビューに近い内容となっている。そしてこの番組における中居の役割は、「歌詞の裏側に隠された思いを真摯に見いだしていく(公式サイトより抜粋)」ことであり、リリー・フランキーの独特の雰囲気と下ネタ満載のトークを制御しつつ、積極的にアーティストから話を引き出すという重要な役割を任されている。  これまで中居がMCとして携わった音楽番組では、アーティストに対して様々な部分から切り込んでいき、音楽的な側面ではなくタレントとしてのキャラやエピソードを掘り下げるという「バラエティ番組のMCとしての中居正広」の側面を出すことが少なくなかったし、その手腕は年齢を追うごとに進化しつつもあった。近年の中居正広は、『ナカイの窓』で、場を盛り上げつつも、間に予備知識や一口メモを挟んで情報を届けたり、真剣な話を引き出す場面では綺麗にシリアスな空気感に持っていくなど、切り込むばかりではなく、ゲストの魅力を最大限に引き出すMCとしての才能が開花し始めている。  数多くの経験を経てきたうえで、新しい一面を見せることになった今回の『Sound Room』。実際の放送ではその役割を果たせているのだろうか。過去10回の放送では、バラエティ性の高い歌手には高いテンションで接しつつ、絶妙なタイミングで核心を突く心情に切り込んでいったり、苦労をしてきた若手アーティストに対しては、これまで音楽の世界で生きてきた先輩として、ねぎらいの言葉をかけるなど、見事にその役割を果たしている。    なぜ中居は音楽番組のMCとしてここまで見事に才能を開花させたのだろうか? その背景には中居にとって音楽への携わり方が変わったことが大きいと思われる。同じ事務所の後輩である「舞祭組(ぶさいく)」のプロデュースがその最たるものだろう。これまでも作詞、作曲で制作に関わることはあったが、初めてプロデューサーとして1つのグループが作る音楽やプロモーションに真摯に向き合ったことによって、彼自身の音楽への価値観が「プレイヤー」から「プロデューサー」目線になった分、貪欲に他の作り手から知識や発想を吸収したいという想いも強くなったのかもしれない。  音楽番組におけるMCとしての功績、実力が徐々に評価されつつある中居正広。プロデューサーとしても同じように道を切り拓いていき、評価される日がくるのだろうか。 (文=編集部)

AKB48『大組閣祭り』でどうなる? 大島卒業からチーム8発足までの流れを追う

20140128-akb-thumb.jpg

AKB48『次の足跡Type B』(キングレコード)

【リアルサウンドより】  1月26日に行われた、AKB48リクエストアワーセットリスト2014の最終日に、『AKBグループ大組閣祭り』が2月24日Zepp DiverCity TOKYOにて開催されることが発表された。スポーツ新聞やワイドショーのニュースコーナーなどでも取り上げられてはいたが、なぜファンがざわついているのか? 報じられた事実だけでは、正直わかり難い部分があるように感じられる。では、今回なぜ組閣が行われるのか。2014年のAKB48の現状を整理していこうと思う。  この『大組閣祭り』が過去の組閣同様に、劇場公演のチームメンバーの入れ替えで、それも全AKB48グループを巻き込んだものだとすれば、AKB48にとっては2012年8月の東京ドームでの発表以来一年半ぶり、3回目ではある。だが、SKE48にとっては2013年4月の日本ガイシホールとわずか十ヶ月強しか経っていない。また、AKB48の峯岸みなみがキャプテンを務める新Team4も結成は昨年8月。リクアワ当日も、多田愛佳が声を上げて抗議した通りHKT48のTeamKⅣに至っては今年1月12日に結成が発表されたばかりの状況である。今のタイミングで、今まで行われていたような組閣が行われるとすれば、あまりに場当たり的な判断のように感じる部分も否めない。  ただ、大島優子が今年行われる国立競技場のコンサートにて卒業することが正式に決定し、AKB48の各チームが総合的に競い合う『ペナントレース』導入が控えた現在。「TeamKはだいじょうぶか?」とスクリーンに映しだされた通り、劇場公演の募集倍率も大島優子を欠いた時のTeamKが苦戦しているとう現状の中“戦力の均衡”という、『ペナントレース』の参考にしている日本プロ野球機構のスタンスすら継承し、よりAKB48グループの『ペナントレース』としてのゲーム性を高めようとしているのかもしれない。  しかし、そうだとするとなぜ昨年にAKB48グループでドラフトを行ったのか?プロ野球においては、ドラフトが“戦力の均衡”の最も象徴的なシステムである。ただ、野球と違い、アイドルにとっての“即戦力”とは何なのか。正直誰にもその答えを持ち合わせていない。ドラフトにおいては各チームが持ち合わせていないキャラクターの娘を補充しようとしたり、逆にチームカラーに近い娘を獲得したりと、このドラフトを通して、これからのペナントに向けて戦力の補強以上に、チームというものを現在のメンバー間でも再確認する作業となったように思える。だからこそ、現在のチームを崩す組閣が行われることに不安を感じずには居られない。  また、リクエストアワー初日に発表されたTOYOTAとのタッグを組み47都道府県で人材発掘が行われる、新チーム8という存在が今回の組閣との関係をよりややこしくさせている。新チーム8は劇場公演も行うものの、全国各地でもライブ活動をしていくとのこと。ただし、あくまでも新人のみで形成されるチーム。例え、ライブパフォーマンスの技術が高いメンバーを集め、完成度の高いチームを作り上げたとしても、AKB48らしいチームとしての“味”が生まれるにはそれなりの時間がかかる。AKB48らしさを持ち合わせていないチームが全国でAKB48として活動するということに、多少なりとも違和感を感じるファンも少なく無いだろう。  そして、当コラムでは、AKB48グループの劇場回帰路線が現状の方向性であると唱えてきた。その根拠が昨年の8月の東京ドームで発表された各チームの新公演スケジュールである。昨年の10月のNMB48TeamNから始まり、今頃は4つ目の新公演としてAKB48TeamK公演がスタートしている……はずであった。だが、実際はTeamNの『ここにだって天使はいる』公演が11月にスタートしたのみ。過去の経験則からAKB48ファンであればスケジュール通りに進むはずが無いという達観はしていたが、ここまで進まないのは予想以上だったかもしれない。ただ、やはりAKB48のチームにとってオリジナル劇場公演というのは、チームカラーの投影先であり、チームとして作り上げる作品としての大きな結果である。そのオリジナル公演がTeamNを除いて無い現状は、劇場が原点のAKB48グループにとって、チームという概念を覆しかねない異常な事態ではある。  『大組閣祭り』に向け、現状をひと通り整理してみたところで、見通しが何も見えてこないのが正直なところである。『大組閣祭り』の前々日である2月22日には公式ライバルである乃木坂46もデビュー2周年の節目としての横浜アリーナを迎える。そんなことを考えると、何が起こるのか全く予想も出来ない。Google+でのメンバーの投稿によるとプロデューサーの秋元康氏は「涙涙の組閣にはしない」「必ずプラスになる組閣にする」と伝えているという。この言葉が真実であるならば、今までの組閣とは違う、ただのサプライズではない組閣であるのかもしれない。何を考えても憶測の域を出ることがない今回のサプライズ。とりあえずは当日まで静観していることしか出来ないのかもしれない。ただ、リクエストアワーのステージ上、武藤十夢、大島涼花、高橋朱里ら次世代のAKB48を担うメンバーたちの現Teamへの愛から生まれた熱き思いの涙が報われる。そんな組閣であることだけを切に願っている。 ■エドボル 放送作家。『妄想科学デパートAKIBANOISE』(TOKYO FM水曜25:00-)『安田大サーカスクロちゃんのIdol St@tion』(目黒FM隔週木20:00-)、『Tokyo Idol Festival2013』(フジテレビNEXT)など、テレビ・ラジオなどの構成を担当。サイゾー、SPA!などでもアイドル関連のインタビューを中心に執筆中。

乃木坂46、悲願のAKB48越えなるか 西野センター抜擢が意味するものは?

20140127-nogizaka-thumb.jpg

乃木坂46『乃木坂46 1ST YEAR BIRTHDAY LIVE 2013.2.22 MAKUHARI MESSE【BD豪華BOX盤】』(SMR)

【リアルサウンドより】  乃木坂46が4月2日リリース予定の8thシングルの表題曲を歌う選抜メンバー16名を、1月26日(日)深夜放送のテレビ東京系「乃木坂って、どこ?」にて発表した。  2013年の乃木坂46は、5thシングル『君の名は希望』での生駒里奈、6thシングル『ガールズルール』での白石麻衣、7thシングル『バレッタ』での2期生・堀未央奈とすべての作品でセンターポジションが入れ替わった。2014年最初の新曲では、初めて西野七瀬がセンターポジションを務める。選抜発表後、西野は「私は昔から真ん中にくるような人じゃなかったので、何も実感が今湧いてないんですけど、センターになるような人は、周りの人たちのよさを引き出してあげられるような人って聞いたことがあって。自分もそうできるように、この機会にがんばりたいと思います」と意気込みを語った。  西野七瀬の抜擢から見えてくる乃木坂46の動きについて、アイドル番組を多数手がける放送作家エドボル氏はこう語る。 「昨年は生駒体制から一転、白石に代わっての『ガールズルール』が当たり、結果を残したところで、意外ともいえる堀の大抜擢があって『バレッタ』が生まれたりと、予想できない展開となりました。そこから今年はどうなっていくか……まず大前提として、西野は乃木坂46の中で、握手会では一番人気のメンバーだということが挙げられます。そういう意味で考えると、西野体制はファンの意見を最も汲み取っているともいえますね。また、乃木坂46は完全に運営が選抜とセンターを決めるスタイルです。ただ、乃木坂46のセンターに、握手会で1番人気の子を据えるというのは前例がありません。もともとはグループ全体の次のビジョンを決めて、それに合う子を選んでいた形ですから」  前例とは異なる、西野のセンター抜擢にはどんな意図があるのか。エドボル氏は続ける。 「今回の抜擢はかなり革新的で、いろいろと深読みさせる部分がありますね。ファンの意向をくみ取ろうとしたのか、それとも運営側に他の意図があるのか。いずれにせよ、西野がかなり人気のあるメンバーだということは間違いがないので、もしかしたら乃木坂46は次回作で勝負をかけているのかもしれません」  公式ライバルであるAKB48は同日、2月24日にグループ全体の大きな組織改革「大組閣」を行うと発表している。そんな中で、新年一発目のシングルで大胆な編成を組んできた乃木坂46。人気メンバーをセンターに据えた背景には、今年こそライバルのAKB48を越えようという意志があるのかもしれない。 (文=編集部)