ファッションと髪形、同性を惹き付ける容姿と細腕からは想像出来ないような凛々しく強さを感じる正確なドラミング。心に沁みる切ないメロディーとシンプルな3ピースロックのカッコ良さを届けるつばきのドラマー。
日暮愛葉とのバンド、THE GIRL、新生SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER、そして驚異の11台ドラムバンド“DQS”でも活躍している。
DQS 『10 Drummers vs EARTH』 Trailer Movie
手数王の遺伝子 SATOKO(FUZZY CONTROL)
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言わずと知れたトップドラマー、手数王・菅沼孝三を父に持つ。自身のバンドでは豪快でパワフルなロックドラマーとして見る者を魅了しているが、DREAMS COME TRUEのサポートでは卓越したテクニックに裏付けられた歌モノのドラマーとしても活躍。力強さを感じるとともに、時折垣間見える可憐さも魅力的である。
通常とは逆に左手でハイハット、右手でスネアを叩く“オープンハンド”という手をクロスさせないで叩くスタイルが印象的である。左利きであり、利き足での「黄金の左足」とも呼ばれるハイハットのペダル捌きは圧巻だ。
そしていよいよ武藤彩未が登場。まさに後光を浴びながら現れた。しかも、『永遠と瞬間』の8曲、その「セブンティーン盤」の1曲を含めても、オリジナルは9曲のみなので、当然80年代カヴァーもあるのだろうと思っていたところ、新曲を4曲も用意し、すべてオリジナル曲のみでライヴをしてしまったのだ。並々ならぬ気合いの入り方だ。
冒頭の「Are You Ready?」も新曲ながら、武藤彩未には不安定さというものがない。「女神のサジェスチョン」では、振り付けで歌詞の世界を表現しながら、不意に指さしなどでファンを刺激して盛りあげていく。「Seventeen」を歌う武藤彩未は、前述のように18歳になったばかりだった。
そして最初のMC。セットからステージ上に降りてきただけでファンから歓声が上がる、という光景を非常に久しぶりに見た気がする。こんなセットが用意されるアイドルなど、いまどきそうそういないのだ。
リボンのようなスカートが印象的な2回目の衣装。
「時間というWonderland」では、手足が大きな動きを見せる一方、指先まで意識が届いているのが遠目にもわかる。「桜 ロマンス」で使われている80年代的なマイナーコードも心地いい。「とうめいしょうじょ」では、バラードでの歌唱の安定感が光っていた。「A.Y.M.」は、キャッチなメロディー、打ち込みのビート、そして森雪之丞の手による武藤彩未のイニシャルが織り込まれた歌詞から構成された楽曲だ。振り付けでも武藤彩未が身体で「A」「Y」「M」を表現する。ファンの歓声もひときわ大きかった。
2回目のMCでは、伊勢丹の「花々祭」のモデルに抜擢されたことや、グリコの「セブンティーンアイス」とのコラボによるオリジナル自販機のことが話題に出た。「夢みたいな世界が広がっていて……でも本当なんですよね!」と語る武藤彩未は、たしかに破格の待遇でソロ・デビューをしているアイドルだ。グループからソロになるアイドルは少なくないが、ここまで環境に恵まれているアイドルは武藤彩未しか思いつかないほどだ。
新曲「RUN RUN RUN」では、リズムに乗せてファンの身体を動かしたりタオルを回させたりする。これはPerfumeのライヴにおける「PTAのコーナー」を継承したもので、同じ事務所・アミューズの先輩が得たナレッジが惜しげもなく使われているのだ。「A」「Y」「M」のポーズをファンにもさせ、さまざまなコール&レスポンスが繰り出される、いわば機能性重視の楽曲だ。続く「交信曲第1番変ロ長調」も新曲で、テクノポップ色が強い。とはいえ前述のPerfumeとまったく雰囲気が異なるのは、80年代へのノスタルジーがあり、さらに本人の生のヴォーカルを非常に重視しているからだ。「永遠と瞬間」のリードチューン「宙」では、歌の世界を指先と両腕で表現するイントロでの姿が神々しいほどだった。