終わらないソチ五輪“罵り合い” 韓国「ヨナ採点」紛糾の裏で、中国国内の反韓感情が過熱中!

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『キム・ヨナ~銀盤の妖精』(ユニバーサル ミュージック クラシック)
 ソチ五輪女子フィギュアで銀メダルに終わったキム・ヨナへの採点をめぐり、韓国で疑惑追及報道が過熱している。  ヨナはショートとフリーで計219.11点を獲得したものの、地元ロシアのアデリナ・ソトニコワが224.59点をマークしたため、銀メダルに終わった。ソトニコワがジャンプを1回失敗したのに対し、ヨナはほぼ完璧な演技。当然、韓国内では「採点がおかしい」「ロシアびいきだ!」との声が噴出し、新聞は1面で「キム・ヨナの金メダルは“盗まれた”」と大々的に報じた。  インターネット署名サイト「Change.org」では「ソチ冬季オリンピック女子フィギュアスケーティング審判判定に対する調査と再審査を促す」という題目で、署名運動が本格化。半日で150万件が集まる過熱ぶりとなっている。  だが、国際オリンピック委員会(IOC)は22日、韓国側の申し入れを拒否。アダムズ広報部長は22日の記者会見で「採点の再検討はしない。(審判団は採点の)厳格なルールを持っている」と述べた。  それでも韓国メディアは判定が覆るまで、採点疑惑を追及していく構えのようだ。  一方、政治面では韓国とガッチリ握手を交わしている中国で、今回の五輪をきっかけに反韓ムードが高まっている。15日に行われたスピードスケートショートトラック男子1000m決勝では、中国の武大靖が韓国のシン・ダウンに接触されてメダルを逃し、同日の女子1500m決勝でも、中国の李堅柔と米国選手が韓国のキム・アランの転倒に巻き込まれた。  これに、中国メディアの網易体育は「中国の選手が何度も韓国選手に妨害されているが、こうした卑劣な妨害は過去にもあった」という記事を掲載。08年のワールドカップ(W杯)で中国の周洋が韓国選手に押されてコースを外れ、頸椎を損傷したことや、10-11年シーズンのW杯男子500mでも、中国の韓佳良が韓国選手に妨害された挙げ句、同選手のスケート靴の刃で腹部を負傷したことを列記した。ついには、ネット上に12-13年シーズンのW杯女子1500mの試合直後、選手が休憩する中、上位に入れなかった韓国選手が2位に入った中国の李堅柔に近づき、腹部を殴ったとみられる写真が出回る事態に……。  中国では日に日に反韓感情が高まっており、ネット上では「韓国人は卑劣だ」「負けを認めることを知らない」と大ブーイングだ。現地取材するスポーツ紙記者は「ソチでも韓国はズバ抜けて不人気でしたね。浅田真央への過熱取材もそう。女子500mで韓国選手を転倒させてしまった英国のアリス・クリスティのTwitterには、韓国のネットユーザーから『 韓国人は永遠に許さない』など、悪意ある書き込みが集中。クリスティはアカウントを削除してしまいました」と話す。  次の冬季五輪は2018年に韓国・平昌で行われる。それまでには幾多の遺恨を解消し、“平和の祭典”となってほしいものだ。

プルシェンコ、クワン、クリスティ・ヤマグチも……浅田真央“ラストダンス”にレジェンドから絶賛の嵐

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Twitter / EvgeniPlushenko
 ソチ五輪後の引退を表明している浅田真央の“ラストダンス”に、世界中が魅了された。  日本時間の21日に行われたソチ五輪フィギュアスケート女子シングルのフリーで、トリプルアクセルを含む8回の3回転ジャンプをすべて成功させた真央。前日のショートプログラム(SP)で大崩れし、16位に沈んだ姿はそこにはなかった。  五輪前から、キム・ヨナとの一騎打ちムードが大きな盛り上がりを見せていた国内だけでなく、世界中から注目を集めていた真央。その関心の高さを裏付けるように、フリー演技終了後の真央にはスケート界の“レジェンド”たちから惜しみない賛辞が贈られている。 「五輪・世界選手権合わせて5個の金メダルを持っているエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)は、Twitterでメダリストたちに祝福を贈ったあと、真央個人に呼びかけるように“あなたは偉大だ、本当のファイターだ”と絶賛。また、世界選手権5度優勝を誇るミシェル・クワン(米国)も“マオに泣かされた”“永遠に忘れられない演技”とつぶやいている。ほかにも、エルビス・ストイコ(カナダ)、クリスティ・ヤマグチ(米国)など歴代の世界王者から特別なメッセージが届いた。真央が本当に尊敬されている証拠ですよ」(専門誌記者)  金メダルを期待されて旅立った成田に真央が帰国するのは、25日の予定だ。

キム・ヨナ八百長疑惑に荒川静香が反論!「ジャンプの浅田、芸術性のキム・ヨナ」は誤解!?

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真央ブログより
 連日、盛り上がりを見せるソチ五輪だが、目玉はなんといっても、引退を表明している女子フィギュアスケートの浅田真央が、バンクーバー五輪の金メダリストであるキム・ヨナに雪辱を果たせるかどうかだろう。  しかし、この世紀の対決を前に、根強くささやかれてきた“ある疑惑”が噴出している。それは、ヨナ陣営および韓国による八百長や買収疑惑だ。  たとえば、「週刊文春」(2月20日号/文藝春秋)は『浅田真央「金」最大の壁 キム・ヨナ高得点の「闇」に迫る!』と題し、ヨナの高得点の背景としてIOC(国際オリンピック委員会)のスポンサーである韓国の電子企業サムスンの影響力を指摘。「アサヒ芸能」(1月23日号/徳間書店)でも、『キム・ヨナ「怪しい高得点」の裏カラクリ』として、国際スケート連盟に対する韓国スケート連盟の猛プッシュがあることを示唆している。  もちろん、このような疑惑が生まれるのには理由がある。浅田が難易度の高いトリプルアクセルを成功させても得点は伸びず、一方のヨナはジャンプに慎重な姿勢をとり、簡単なジャンプしか飛ばないにもかかわらず、芸術性や色気などという主観的かつ曖昧な評価で高得点を叩き出しているからだ。  特に、この結果に憤慨しているのはネット民である。ネット上では、試合が行われるたびにキム・ヨナの高評価に疑問の声が寄せられ、浅田がヨナに負けたときには「八百長」「買収」という言葉が飛び交う。ついには、ヨナの高得点に異論を唱え、ネット上で人気を博す「ときどき黒猫」のブログ主が『フィギュアスケート疑惑の高得点』(東京図書出版)なる本まで出版、話題を集めた。採点に納得できない結果が、ヨナへの“疑惑”を増長させていることは間違いない。  だが、こうした疑惑に苦言を呈し、反論を行う者がいる。トリノ五輪で金メダルに輝いた、プロフィギュアスケーターの荒川静香だ。  荒川は、1月に出版した『誰も語らなかった 知って感じるフィギュアスケート観戦術』(朝日新書)で、現在の採点システムについて「技術と芸術が融合したフィギュアスケート本来の戦いに戻ってきた」「(よく「公平か」と質問されるが)ほとんどの場合、納得できるもの」と肯定。その上で、ネット上で叫ばれる“キム・ヨナ八百長説”に真っ向から反論しているのだ。  そもそも、浅田とキム・ヨナの対決についてメディアでは「技術力の真央 vs 表現力のキム・ヨナ」と語られがちだが、荒川はこれについて「一般的には浅田選手はジャンプ技術が持ち味で、ヨナは表現力で勝負していると思われがちですが、私から見るとむしろ逆なのです」と主張する。実際、バンクーバー五輪や昨年の世界選手権における浅田とヨナの技術点・演技構成点を比較すると、いわゆる芸術点に当たる演技構成点の差はさほどなく、それ以上に技術点に大きな差があるのは確か。ヨナとの比較を抜きにしても、ここ数年の浅田は、技術点はほかの選手たちを下回りながらも、演技構成点で勝つケースが目立っている。  これは先日行われた団体戦でのショートプログラム(SP)でも同様だ。荒川が指摘するように、“技術力の真央”というよりも、演技構成点に助けられているといってもいい。  さらに荒川は、「ヨナは技術点のうちGOE(技の出来映えに対する加点)が高すぎる」という“キム・ヨナ八百長説”を唱える人々に反駁するように、「一つ一つのジャンプの質を見て、どちらが加点のつくジャンプを跳んでいるかというと、ヨナはやはりすごく強いジャンパーです」と断言。着氷率の高さはもちろん、テイクオフのスピードと勢いがあると解説している。また、ヨナの武器であるルッツやフリップなど難易度の高いジャンプで3回転+3回転のコンビネーションができる選手はシニアの女子ではごくわずかであるとし、なおかつ「彼女(筆者注・ヨナ)ほどの確実性がある選手は他にいません」と称賛。ヨナの技術点の高さと加点の多さには、きちんと理由があることを強調する。  一方、浅田に対しては、「ヨナよりも体に柔軟性があり、スパイラルやスピンのポジションが美しい。ステップなどもすごくうまい選手だと思います」「彼女は常に姿勢が美しく保たれて、スケーターとしての天性の美があります」とジャンプ以外の要素を評価しつつも、「スピードに関して言うなら、プログラム全体を通してあまり緩急がなく、演技中にものすごくスピードを出している、という部分はありません」と指摘している。  また、ヨナの八百長説のもうひとつの論拠となっている「ヨナは不正エッジをとられない」という点についても、荒川は昨年の世界選手権でヨナが不正と判定されたことを例に挙げ、 「ジャッジも技術スペシャリストたちも、復帰してきた選手に対しては半信半疑の厳しい目で見ていますから、SPではまだ点が抑えられていたと思います。彼女のフリップのエッジが不正エッジに判定されたのは、少しびっくりしました。というのは、彼女のフリップは本当にギリギリの、どちらともとれるエッジなので、これを不正としたら多くの選手が不正に該当してしまうのではないだろうか、というほど微妙なところだったのです。FS(フリー・スケーティング)でもまったく同じように跳んだのですが、判定は不正エッジにはなっていなかった。だからやはりSPではちょっと厳しすぎたのではないかと思います」 と正反対の感想を述べている。  そして、ネットの動きをこう批判するのだ。 「時々、理解不十分な結果に対して『不正だ』『八百長だ』という言葉を使って、感情的にブログなどに書き込む人を見かけますが、このスポーツを愛する者の一人として、とても残念に思います」  フィギュアの国際大会における採点が「公平」かどうかはさておき、そもそもフィギュアスケートの本質は美の追求。ソチ五輪では、荒川も書いているように、「採点のことよりもフィギュアスケート本来の良さ」を楽しむべきではないだろうか。 (文=エンジョウトオル)

「羽生結弦かわいい」で即炎上の芹那、過剰なリップサービスの代償は……

serina0214.jpg  タレントの芹那(28)が、ソチ五輪の男子フィギュア代表・羽生結弦(19)にラブコールを送ったことが引き金となり、ネット上で彼女への大バッシングが起きている。  芹那は14日、自身の写真集のPRイベントに出席。記者からバレンタインデーの予定を問われると、「雪も降ってるし、まっすぐ家に帰って、女の子の友達と過ごします」「食べてくれる人がいれば……」と苦笑い。“本命”がいないことをアピールした。  また、ソチ五輪の注目選手について聞かれると、前日のショートプログラムで1位となった羽生を挙げ、「すごくかわいい、王子様みたいだと思ってました」「今日みたいな(雪の)日は、スケートを教えてもらいたい」などと発言。  これに、ネット上では、「相変わらずのあざとさ」「羽生選手を売名に使うな」「その芸風、飽きた」といった批判コメントが相次いでいる。  しかし、お気に入りの選手の名前を出したくらいで、なぜ彼女はここまで叩かれてしまうのだろうか? 「芹那は、計算高いキャラが定着しすぎて、今や何を言っても“あざとい”と言われてしまう。また、本人も話題の人や、人気芸人の名前を出せば注目されることを分かっていますから、取材のたびに、本心かウソか分からないようなリップサービスを、自然に繰り返してきた。以前は、そんなあざとさも面白がられていましたが、最近はすっかり飽きられている。ネット上での嫌われっぷりを見る限り、そろそろこのキャラも潮時かもしれません」(芸能記者)  リップサービスの蓄積が、ここにきて自分の首を絞める事態となっている芹那。テレビ出演も減り、以前のような勢いは感じられない彼女だが、本人に秘策はあるのだろうか?

【ソチ五輪】過熱する韓国報道陣に、“銀盤の女王”キム・ヨナは……?

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『キム・ヨナ~銀盤の女王』(ユニバーサル ミュージック クラシック)
 100人近い韓国報道陣が大挙して詰め掛けた、キム・ヨナのソチ入り。深夜のその一幕からもわかるように、韓国におけるキム・ヨナの人気は絶対的だ。アスリートとしての人気だけではなく、スポーツ紙が人気芸能人など237人を対象に実施した「恋愛したいスター」調査でも2年連続1位を記録するほど。それどころか、1月8日にはパク・クネ大統領がわざわざ彼女を訪ね、「後悔なく実力を発揮してほしい」と激励までしているのだから驚きだ。韓国でのキム・ヨナはアスリート以上の存在であり、彼女の一挙手一投足が韓国メディアを沸かす。  そんな韓国の絶対的な支持とは対照的に、日本ではしばしばキム・ヨナに懐疑の目が向けられる。“疑惑の高得点”“不可解な採点”、果てには“八百長”とまで言われるありさまだ。地元ロシアの“ホームアドバンテージ”がささやかれ始める中、彼女自身はフィギュアの採点についてどう考えているのだろうか? ソチに到着したキム・ヨナは、韓国メディアにこう語っている。 「審判の採点はどうにもならないことで、受け入れるべきこと。私が努力できる問題ではない。フィギュアは記録として成績が出るスポーツではないので、毎回同じ基準で審査されることもないと思う」  どうやらキム・ヨナ自身は、あまり気にしないというスタイルのようだ。 「選手やコーチの努力で、採点が変わるということもない。採点も競技の一部分であるし、不公平な採点を受けたとしても試合は終わる。抗議したとしても修正されるわけでもない。最善を尽くすことができれば、それが一番の満足」  韓国では不公平採点だけでなく、地元ロシアへの大声援を問題視する見方も出ている。12日のフィギュアペアでは、ロシア最大のライバルとされていたドイツの選手がミスすると、大歓声と拍手が巻き起こったという。中には、ブブゼラのような楽器を鳴らす観客もいたとか。 「選手に影響はないのだろうかとは思う。それでも、これまでいろんな観衆の前で演技してきた経験がある。全世界の人が見守るオリンピックだから、私を応援する人は少ないはず。特別な意識はしていない」  あくまでも自分の演技に集中するだけと、淡々と話すキム・ヨナ。彼女にはプレッシャーはないのか? スポーツ紙フィギュア担当の韓国人記者は、キム・ヨナについてこう話す。 「最近のキム・ヨナは、本当に負担を感じていないようですね。試合を心底楽しんでいるという感じが受け取れます。バンクーバーと同じく、ソチ五輪でも優勝は間違いなしですよ」  過熱気味にも見える韓国メディアをよそに、氷のように冷静なキム・ヨナ。ラストダンスをどう演じるか――。浅田真央とのライバル対決とともに、注目したい。

ソチ五輪スノボWメダル獲得で見直された“反省してまーす”國母和宏の功績

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國母のスポンサー・オークリージャパンの公式サイトより
 ソチ五輪スノーボード男子ハーフパイプ(HP)で15歳の平野歩夢が銀メダル、18歳の平岡卓が銅メダルを獲得し、日本中が沸いた。大本命のショーン・ホワイト(アメリカ)が失敗ジャンプに終わるなど波乱の競技となったが、若い2人が本来の力を発揮した。  この活躍で、あらためて注目が集まっているのが、元日本代表の國母和宏だ。 「國母といえば、前回のバンクーバー五輪で、空港での“服装の乱れ”がマスコミから大バッシングを受けた。その後の釈明会見でも『チッ、うっせーな』『反省してまーす』などと世論を逆なでするような態度を取ったことで、社会問題化。国会でも議論されるなど、競技以外の面で国民の記憶に残ってしまった」(スポーツ紙記者)  五輪後も“スノボ競技のイメージを低下させた”などと一部メディアから執拗に叩かれ続けた國母だったが、昨年夏に日本代表の技術アドバイザーに就任。以来、コーチとして帯同していた。 「バンクーバー後も、USオープンで2連覇を果たすなど、國母はもともと世界でも屈指の技術を持っている上、若い選手からの信頼も厚い。特に銀メダルの平野に対しては、私生活も含めて献身的なサポートを行ってきた。そうした國母の一面が、今回の2人の活躍で再びクローズアップされてきている」(同)  バンクーバーでの「反省してまーす」騒動から4年、ネット上でも「本当に反省してた!」などと絶賛されている國母。指導者として、歴史に残る仕事をしてみせた。

テロに加え、街中には野犬の群れも……ソチ五輪はマスコミも命がけ!

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イメージ画像(Wikipediaより)
 いよいよ始まったソチ五輪。日本勢では、スキー・ジャンプ女子の高梨沙羅や男子フィギュアの羽生結弦のメダル獲得が期待されおり、マスコミも現地に大挙押し寄せている。ただ、開催中にはテロの危険も……。 「開会式には、日露関係を重視する安倍晋三首相が出席しましたが、アメリカのオバマ大統領やドイツのメルケル首相などは、プーチン大統領が、ロシアの“同性愛禁止”方針を打ち出したことに抗議して、開会式の出席をキャンセル。しかし、これは表向きで、実際はテロの危険が高まっていることを察し、“逃げた”とみられています」とは国際ジャーナリスト。  事実、ソチ市内には警備員が大量投入され、駅には厳重な持ち物検査が課せられている。それでも警備の目をかいくぐり、チェチェン独立を目指すテロリスト、その中でも「白い未亡人」と呼ばれる危険度MAXの白人女性テロリストがすでに同国に潜伏しているという情報もある。  現地取材する雑誌記者は「我々は雑誌協会の仕切りでソチ入りしたのですが、事前に協会からテロの危険を説明され『夜間は1人で出歩かないように』と再三注意されました」と話す。  スポーツ紙記者も「今回は会社側も人員を厳選し、少数精鋭で現地に送り込んでいます。言い方は悪いですが、テロの被害を考慮してのものかと。社によっては、通常の海外出張手当を割増しにしているところもあるそうです」と明かす。  危険なのはテロだけではない。ソチ市内は野犬が多いことで有名なのだ。ロシア政府は五輪開幕を前に「野犬はゴミと変わらない」という理論のもと、大規模駆除を行ったようだが、それでもなお、ソチ市内では野犬の姿があちこちで見られるという。 「ペットの犬と違って凶暴だし、狂犬病などの病気に感染している場合もある。4~5匹の群れを成していることも多く、本当に怖いですね。現地の人からも『絶対に目を合わせてはいけない!』『もし襲われたら、持ち物を捨てて逃げろ!』とクギを刺されました」(同)  テロに加え、野犬の恐怖……マスコミも命がけのようだ。

「金メダルを獲るまでは、絶対に辞められない」スキージャンプ・葛西紀明を奮い立たせた、長野の雪辱

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葛西紀明オフィシャルブログより
アスリートの自伝・評伝から読み解く、本物の男の生き方――。  1998年に開催された長野オリンピック。スキージャンプ団体で、日本代表は2位のドイツを30ポイント以上引き離す驚異的な記録で金メダルをものにした。その活躍は、72年の札幌五輪の「日の丸飛行隊」を彷彿とさせ、日本中を熱狂の渦に巻き込んでいった。この快進撃の中心地となったのは長野県・白馬ジャンプ競技場。しかし、このジャンプ台の横で、歯を食いしばりながら彼らのジャンプを見ている男がいた。  彼の名は葛西紀明。今年41歳を数える、日本のトップスキージャンパーだ。  長野の4年前、94年に開催されたリレハンメル五輪で、銀メダルを獲得していた葛西。その実績も実力も、団体代表選手として出場するには申し分ないものだった。しかし、オリンピックシーズンに足首を捻挫し、その後、無理を押して試合に出場し続けたことが災いした。結局、本調子が戻らぬまま長野五輪を迎えた葛西は、ノーマルヒルこそ出場メンバーに入れたものの、小野学ヘッドコーチ(当時)はラージヒル個人、ラージヒル団体で彼を選手として選ばなかった。そして、その読みは見事的中し、日本チームはラージヒル個人で船木和喜の金メダルと原田雅彦の銅メダル、ラージヒル団体での金メダルを獲得したのだ。  当時を振り返るとき、葛西は平常心ではいられない。 「長野五輪で金メダルを取れなかったというのが、僕の人生の中で一番悔しい思い出なんです。五輪が近くなるとあの映像が流れるから、その度に腹が立ってくるんです。みんなが金メダルを持っているのに、W杯の成績では負けていない自分が持っていないのは許せなくて……それでモチベーションがすごく上がるんです。『金メダルを獲るまでは、絶対に辞められないぞ!』と思うんです」(『日本ジャンプ陣 栄光への挑戦!』世界文化社)  あの苦い経験から16年がたち、ソルトレイクシティー、トリノ、バンクーバーという3回の冬季五輪が開催された。しかし、欧米系の選手に比較して体格の小さい日本人選手には不利になるルール改正などが影響し、金メダルはおろか、メダル争いにすらも絡むことはできなかった。そして、いつの間にか葛西は40歳の大台を越えていた。  普通の選手ならば、当然引退を考えるだろう。しかし、葛西は違った。その肉体を極限まで酷使し、若い選手も舌を巻くような体力を維持し続けた。その筋力は、40歳を越えた今でも、ウエイトトレーニングで軽々と100kgを持ち上げているほどだ。 「自分の体をいじめるのが好きなんですね。だから毎日走ってるし、家の中にもウエイトルームを作っているんです。(中略)そういうところでは僕が一番、陰のトレーニングをしていますね」(同)  その結果、今年1月、オーストリア・バートミッテルンドルフで行われたスキージャンプW杯では、史上最年長優勝の記録を更新した。W杯での通算16勝は、日本人選手として船木の15勝を上回り、歴代トップ。世界ランキングでも4位をマークしている。  ソチ五輪を前に、“レジェンド”の称号で知られるようになった葛西。今回は、日本選手団の主将として、そして最年長選手として、若い選手たちを取りまとめる責任を背負っている。彼が念願の金メダルを奪取すれば、ほかの選手もまた奮起せずにはいられない。葛西の活躍に、日本選手団全体のモチベーションがかかっているのだ。  もはや、「人間離れ」という言葉が適切すぎるほど適切な41歳。長年の酷使によって膝の関節はボロボロになった。鍛えているとはいえ、全盛期ほどの体力を維持できているわけではない。だが、そんな状況でも彼は決して後ろを振り向かない。 「40歳を越えてしまうと、『いつ辞めようが同じかな』という感じですね。(中略)ここまで来たらやれるところまでやってみたいというか、気持ちが先に萎えるか、自分の膝が壊れるのか……。そこまで付き合ってみたいなと思っているんです」(同)  悲願の金メダルを手にするまで、葛西の伝説は終わらない。 (文=萩原雄太[かもめマシーン])

“天性のヒール”出産発表の安藤美姫にフィギュア界から吹き荒れる逆風

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『空に向かって 増補版』 (扶桑社文庫)
 1日に放送された『報道ステーション』(テレビ朝日系)で、今年4月に女児を出産していたことを明かしたフィギュアスケート選手の安藤美姫に、フィギュア界から逆風が吹き荒れている。  2日、日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア委員長が安藤について「特別扱いは絶対にしない」という強い調子のコメントを発表。出産についても「テレビで見て驚いた」と不快感を示した。 「昨年10月に、せっかくお膳立てしたグランプリシリーズを安藤にドタキャンされたスケ連(スケート連盟)にしてみれば、“復帰するなら事情くらい説明しろ”と言いたくなるのも理解できる。2年も活動実績のない安藤を優遇すれば、ほかの選手からの反発も大きくなる」(スポーツ紙記者)  そんな安藤は、この1月にトヨタを退社して以降、無所属の状態が続いていた。今回の復帰にあたって「新横浜プリンスクラブ」に所属することになったが、強化指定からも外れており、10月の関東選手権から勝ち抜かなければならないことになる。 「それも自業自得ですよ。安藤がドタキャンした去年の中国杯は、当時所属していたトヨタが冠スポンサーになって、『トヨタレクサス杯』という大会名で開催された。まさにトヨタは、全社を挙げて安藤をバックアップするつもりだった。それをドタキャンしたわけだから、トヨタにいられるわけがない」(同)  また、ネット上ではフィギュアファンからも「ワガママすぎる」「いつまで被害者面をしているのか」「混乱を招くから出ないでほしい」などと、厳しい声が相次いでいる。  四面楚歌状態の安藤だが、ソチ五輪への出場の可能性はどれくらいあるのだろうか? 「3カ月後に関東予選が迫っている現段階でまだ3回転も飛べない状態だそうですから、相当厳しいと言わざるを得ない。ただし、安藤はモロゾフ元コーチとの関係がこじれて世間からも非難を集めていた10-11年シーズンで圧倒的な強さを見せるなど、逆境でこそ燃える“天性のヒール”のようなところがある。それに、もともと練習量が豊富なほうでないのに軽々と4回転を飛んでしまった才能の持ち主。ひょっとしたらひょっとするかもしれない」(同)  現状、コーチも決まっていないという安藤だが、もしかしたら来年2月のソチ五輪につながる鮮やかな逆転ドラマを見せてくれるかもしれない。