なんらかの事情でテレビ局を退社後、フリーとして再ブレイクを果たす元局アナがいる。記憶に新しいのが、日テレを退社してから報道番組のキャスターの座を手にした夏目三久アナだが、このほかにも独特な方向性で再ブレイクを期する女子アナがいる。そこで今月の「女子アナ名鑑」では、ここ最近になって復活の兆しを見せる元アナドルたちにスポットを当てていく。 まず、2010年に日本テレビを寿退社した脊山麻理子アナは、今年1月に「週刊プレイボーイ」(集英社)のウェブサイトで水着グラビアに挑戦。すでに三十路を越えて33歳になっていながら、Dカップとウワサされる抜群のプロポーションを披露して男性ファンの注目を浴びた。脊山アナといえば、学生時代に「渋谷109広告モデルコンテスト」でグランプリを獲得したり、99年の「週プレ」にグラビアアイドルとして紹介されたほか、女優としてVシネマに出演するなど、数々の輝かしい肩書の持ち主。入社直後からアイドル級のルックスと天然キャラでアナドルとして注目され、先輩の鈴江奈々やTBSの青木裕子などの活躍で盛況だった女子アナブームを支えたひとりでもある。しかし、早朝の情報番組『Oha!4 NEWS LIVE』に出演するも次第に低迷を続け、09年にアナウンス室からコンテンツ事業局に異動。そして、その翌年にひっそりと寿退社するとしばらくは表舞台から遠ざかっていたが、今年になってかつてのアナドル時代を彷彿とさせる新境地を開拓させたのだ。しかも、そのルックスは衰えるどころか、昔と変わらぬ若々しさであり、とても三十路とは思えないほどの魅力たっぷり。このまま行けば、“美魔女”としてさまざまなメディアから引っ張りだこになりそうな予感さえ覚える。ちなみに、今年4月からスタートする東京MXの『モーニングCROSS』やニッポン放送の『大谷ノブ彦 キキマス!』への出演が決まっており、いよいよ本格始動するので大いに注目したい。 この脊山アナと同じく、かつてのアナドルから脱却した姿を見せたのが元テレ東の亀井京子アナ。在局中は深夜放送でバナナを食するようなセクハラ演出の女王として、“ポスト・大橋未歩”と呼ばれた逸材だった。その後、結婚を機に家庭へ入るが、2010年にキャスター事務所へと所属してフリー活動をスタート。しばらくはゲスト出演のような単発の仕事で目立たなかったものの、今年2月に放送された『しゃべくり007×人生が変わる1分間の深イイ話 合体SP』では強烈な風水マニアぶりを告白して、視聴者に鮮烈な再デビューを印象づける。その内容は「ダンナに赤いパンツしかはかせない」や「トイレの神様である烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)のために赤い花を飾っている」など、あまりにディープすぎるために若干引いてしまうものの、合間に「股間が第一チャクラ」と往年のエロトークを挟むなど、バラエティの才能がいまだに健在であることをアピール。まだ大きな番組の担当には至っていないが、この強烈なキャラクターを武器に躍進する可能性は十分に考えられる。 アヤパンやナカミー、西尾由佳理アナのように絶大な人気を誇っていた元局アナたちは、そのほとんどがマジメ路線に走ってしまいがち。本人たちの意向やスタッフの遠慮などでアナドル時代のようなぶっ飛んだ演出を受けることもなく、さまざまな番組に抜擢されても無難な演出のために往年の魅力をうまく見せることができていない。アナドル時代を超えるようなインパクトを武器に再起を狙う元局アナたちがみるみる台頭して、大物と呼ばれるフリーアナたちのポジションを脅かす日が来るのはそう遠くないかも? (文=百園雷太)「週プレ No.13 3/31号」(Kindle版/集英社)
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テレ東・大江麻理子×日テレ・鈴江奈々 人気と実力を兼ね備えた「三十路アナ論」
アナウンサーというよりも、タレント的な仕事を数多くこなしている昨今の女子アナたち。そのためか、年齢を重ねるにつれて出番が減少する傾向にあり、“定年”といわれる30歳あたりで退社する者たちも多い。そんな中、30歳を越えても第一線で活躍する逸材が存在する。今月の女子アナ名鑑では、若手アナドルよりも人気の三十路アナたちにスポットを当てていこう。 人気の三十路アナといわれて真っ先に思い浮かぶのは、テレ東の大江麻理子アナ(35)だろう。20代後半で担当した『モヤモヤさまぁ~ず2』をきっかけに大ブレークを果たし、その後も『出没!アド街ック天国』や冠番組である『麻理子の部屋』などを獲得。また、バラエティのほかにも『田勢康弘の週刊ニュース新書』や『池上彰の現代史講義』など堅めの番組もこなし、同局になくてはならない存在感を示してきた。そして、昨年4月にはニューヨーク勤務となって露出が減りながらも、女子アナとして史上初の単独カレンダーが発売されて人気の健在ぶりをアピール。今年はニューヨークから帰国して、3月31日から『ワールドビジネスサテライト』のメインキャスターを務める予定と、まさに絵に描いたような出世コースをひた走っているのだ。 大江アナは『モヤさま』の印象から、どうしてもその好感度ばかりに目がいきがちになるが、その汎用性の高い能力には目を見張るものがある。先に述べたようなバラエティや報道系の番組のほかにも、2008年の北京オリンピックでは現地キャスターに抜擢されている。このオールマイティな能力こそが、三十路を越えても活躍を続ける大きな要因となっているのだ。 そんな大江アナに勝るとも劣らない活躍を見せているのが、03年入社の日テレ・鈴江奈々アナ(33)だ。彼女は遅咲きの大江アナと異なり、入社直後から元ミス慶応という肩書でアナドルとして注目された。特に、深夜の情報系番組『エンパラナイト』では、同期の森麻季アナ、後輩の脊山麻理子アナ(現在はともに退社)と「エンパラ☆☆ガールズ」というユニットを組み、セクシーなミニスカ姿で男性視聴者を虜にしている。ほかにもバラエティやスポーツ番組をこなし、わずか入社4年目で『NEWS ZERO』という報道番組に抜擢された。そこではアナドル時代を感じさせないクールな存在感を見せて、キャスターとしての認知度と実力をアップさせていく。その後も『真相報道 バンキシャ!』や24時間テレビの総合司会などで結果を出していき、08年には結婚。昨年に妊娠・出産で休養を取っていたが、今年の復帰直後から報道番組『news every.』のMCという大役を任されている。 彼女がすごいのは大江アナと同様の万能派であることはもちろん、アナドルから完全に脱却を果たしたこと。入社当時はフジのアヤパンやナカミーが活躍していた女子アナブーム全盛の時代であり、彼女もまた日テレのアナドルとして局から重用されている。普通はバラエティ偏重になるためにアナウンサーとしての実力を伸ばしきれないのだが、彼女は順調にアナドルの色を排してキャスターへとシフトしていくところに非凡さがうかがえる。 バラエティで獲得した知名度を足がかりに、年を重ねることでしか得られない信頼性や技術が必要になる報道へとシフトしていくのが、局アナとして生き残るひとつの理想型。それには並々ならぬ努力と才能が必要となるが、できなければ“30歳定年説”が現実となってしまう。いま人気を集めている若手アナドルたちにはぜひとも、大江アナや鈴江アナのような道を歩んでほしいものだ。 (文=百園雷太)「大江麻理子アナウンサー 2014年カレンダー」(テレビ東京)
静岡朝日テレビ・牧野結美×NHK沖縄・竹中知華 キー局の人気アナドルを凌駕する「地方女子アナ論」
テレビ不況の昨今、ギャラがかからない女子アナはキー局の頼みの綱。似て非なる彼女たちの魅力を、女子アナウォッチャーが語り尽くす! インターネットが普及したことにより、昨今は地方局に在籍する女子アナにもスポットが当たるようになった。その中にはキー局の女子アナを超えると評判の逸材も見られ、ネット上の女子アナ関連のスレでは盛んにキャプチャー画像がアップされている。そこで今回の「女子アナ名鑑」では、地方アナの魅力について考察する。 まず、地方アナが全国区になる要因のひとつが「ルックス」であり、これまではキー局のように洗練されていない、どこか親しみやすさを感じさせるような“癒やし系”が人気を集めてきた。しかし近年は、キー局の人気アナドルと比べて遜色のないルックスで、かつ、ミスコンやタレント活動などの美貌を裏付ける経歴の持ち主が登場している。 その中でも特に話題なのが、2012年に静岡朝日テレビへ入社した牧野結美アナで、同志社大学在学中に「ミスキャンパス同志社2010」のグランプリを獲得したほか、日本テレビ系の『恋のから騒ぎ』やウェザーニューズの携帯電話向け動画配信コンテンツ『おは天』に出演していた過去がある。そのアイドル顔負けのルックスから、入社1年目のときに「FRIDAY」(講談社)や「週刊プレイボーイ」(集英社)で取り上げられ、2年先輩の広瀬麻知子アナに「新人(牧野アナ)の人気が脅威的」と揶揄された。また、入社後に初鳴きしたニュースが動画サイト「YouTube」にアップされると、わずか5日間で25万回再生という記録を叩き出し、まさに“脅威の新人”と呼ぶにふさわしい偉業を達成した。現在は『とびっきり!しずおか』のリポーターやお天気コーナーなどの小さな仕事をメインとしているが、近い将来、局を背負って立つ逸材になることは間違いないだろう。 「ルックス」のほか、もうひとつの要因は身体的な魅力。端的に言えば「巨乳」である。過去には“スイカップ”と騒がれた元NHK山形の契約キャスターの古瀬絵理、“しゃちほこカップ”と呼ばれた元テレビ愛知の荒井千里など、その類いまれなるバストで全国区の知名度を獲得している。そして現在も、「巨乳」で騒がれる地方アナは多く、上述の静岡朝日テレビの広瀬アナもまた、体にぴったりとフィットした社交ダンス衣装のときのふくらみがネットで注目を集めた。 そんな巨乳の地方アナの中でいま最も注目されているのが、NHK沖縄の契約キャスター・竹中知華アナだろう。彼女はもともと青森朝日放送の女子アナだったが、結婚を機に退職。三浦という姓に変わり、フリーアナとして岩手朝日テレビの番組に出演。その後、姓を竹中に戻して現職に就くという、結構な紆余曲折を経ている苦労人でもある。そんな彼女が担当する朝の情報番組『おはよう沖縄』では、ごく普通の衣装に身を包んでいながら、驚くほどのふくらみを披露。ネットでは「放送事故レベル」や「推定Hカップ」といわれていて、あくまで私見だがキャプチャー画像を見る限り“スイカップ”よりも大きいのではないかと思われた。おそらく、今後も規格外の巨乳アナとしてネットを中心に注目を集めていくはずだ。 地方に住んでいない限り、これら人気の地方アナはもっぱらネットの画像や「YouTube」のような動画サイトでしか目にすることができない。しかし、地方アナは「かわいい」や「エロい」という限定された情報だけしか目にできないため、キー局アナに比べて人気が低迷しやすいということもある。彼女たちのような地方の逸材は人気を武器に地方から全国へと羽ばたき、より多くのファンを魅了するフリーアナとしてぜひ活躍してもらいたい。 (文=百園雷太)牧野結美 プロフィール|静岡朝日テレビ
2014年は大躍進!? フジ・三上真奈×テレ東・鷲見玲奈「タレント出身女子アナ論」
テレビ不況の昨今、ギャラがかからない女子アナはキー局の頼みの綱。似て非なる彼女たちの魅力を、女子アナウォッチャーが語り尽くす! 2013年もさまざまな話題を振りまいてくれた各局の女子アナたち。今回の「女子アナ図鑑」では、良くも悪くも2014年の活躍が期待される、注目のニューフェイスを取り上げてみたい。 まず、昨年は、エースアナたちの出産休暇や退社による若手アナの起用が顕著であった。フジでは本田朋子アナの寿退社で三田友梨佳アナや宮澤智アナが後任の担当になり(宮澤の番組は終了)、日テレ・鈴江奈々の産休で入社2年目の久野静香アナが『ザ!世界仰天ニュース』に抜擢されている。ほかにもテレ朝・前田有紀アナの退社で久冨慶子アナが、テレ東・大江麻理子アナのNY異動で狩野恵里、須黒清華がそれぞれ人気番組に抜擢された。 そんな状況の中、話題性という点で優れていた新人は、フジの三上真奈アナで間違いないだろう。同局新人が担当する冠番組『ミカパン』を手にして、未来のエース候補のポジションについている。ちなみに、彼女は早稲田大学時代に三桂というフリーアナウンサー事務所に所属して、『関口宏のザ・ベストセレクション』(BS-TBS)に出演。また、幼少期を台湾や中国、香港で過ごした帰国子女で、高校時代にはアメリカへの留学経験もあるためか、事務所所属と同時期に東京都の「中央区観光大使」にも選出されている。 この実にアナドルらしい経歴もあり、彼女が『ミカパン』に抜擢された当初は期待感を匂わせる逸材という評価を受けていた。しかし同番組がスタートすると、一転して正反対の評価を受けることになってしまう。ネットでの評判は「笑顔が下品」や「空気が読めない」など、かなり辛らつなものばかり。実際、『ミカパン』に出演した芸人のネタをオチの途中でバッサリと切ったり、ライトなエロネタに乗ることを拒否するなど、MCとしての実力不足を感じさせる。筆者も『ミカパン』を見たときは、彼女に対して若さとルックスだけのキャバ嬢が気合いを入れすぎて空回りするような寒々しさを感じた。とはいえ、酷評でもとにかく注目されたことは間違いなく、賛否両論のブリッコキャラを土台に伸びていったTBS・田中みな実アナの例もある。この悪評を糧にして飛躍できるかどうか、ミカパンの2014年に注目したい。 一方、大きな話題を集めることはなかったが、大器を感じさせる新人はテレ東の鷲見玲奈アナだ。彼女もまた首都大学東京時代にテレビやCMで芸能活動を行っていた経歴があり、ルックスはほかの新人アナと比べても遜色ないレベル。それでいて、3歳の頃から始めた詩吟が特技という渋い一面を持つように、新人としては落ち着いた雰囲気も感じさせる。 そんな彼女の魅力といえば、まずはネットでFカップと話題を集めている巨乳。担当番組でエクササイズの体験レポートを行った際、タイトな衣装でボリュームのあるバストラインを披露している。アナドルのウリのひとつが巨乳であることは確かであり、これだけでも大きなアドバンテージの持ち主であることが分かる。 また、彼女はアドリブ力でも才能の片鱗を覗かせている。ある映画イベントでクイズに答えたが、出演者から「(正解ではないけれど)方向性は合っています」と言われた際、会話の切れ目を狙って「私のアナウンサーとしての方向性は合ってますか?」と質問。そのユニークな機転で会場の爆笑を誘い、共演していた先輩の大橋未歩アナから「バラエティに向いている」とお墨付き(?)をもらっている。同局では相内優香アナや紺野あさ美アナなど、将来を期待された逸材たちが伸び悩んでいるだけに、彼女のバラエティ向きなキャラクターはこれから大きな武器になりそう。大橋アナのような巨乳、大江アナのような空気を読める機転を兼ね備えた新星だけに、2014年はバラエティ番組への大抜擢があるかもしれない。 (文=百園雷太)フジテレビ公式サイトより
杉浦友紀×井上あさひ お堅さの中に光る、チラリズムの美学「NHK女子アナ論」
テレビ不況の昨今、ギャラがかからない女子アナはキー局の頼みの綱。似て非なる彼女たちの魅力を、女子アナウォッチャーが語り尽くす! 清楚かつ上品で実力もある女性アナウンサーという印象のNHKアナは、アイドル化した民放に在籍する女子アナとは一線を画す存在だ。そんなお堅いイメージのある彼女たちだが、民放アナに負けないくらい魅力的。そこで今回の女子アナ名鑑では、民放アナとひと味違うNHKアナにスポットを当てる。 NHKアナの魅力のひとつは意外性。マジメでお堅い印象の彼女たちが、ふとしたときにフランクな言動をしたり、セクシーな姿を見せたとき、普段の姿とのギャップに萌えるのだ。 その意外性で視聴者のハートをつかんでいるのが、『ニュースウォッチ9』でキャスターを務める井上あさひアナ。NHKにおいて『ニュース7』に次いで重要な同番組に若干30歳で抜擢され、目力たっぷりの鋭い双眸と報道向きの低い声がクールな印象を与える実力派として知られるようになった。しかし、見た目も中身も“できる女”でありながら、彼女はたびたびフランクな言動で視聴者を驚かせている。 印象的だったのは、つい先日の『~ウォッチ9』でユーキャンの流行語候補になっている「激おこぷんぷん丸」という言葉を紹介したときのこと。この「激おこ~」はギャル語で強い怒りを表現する言葉だが、それを聞いた井上アナはアヒル口をしながら両手を軽く振るコケティッシュな仕草(おそらく彼女が思うプンプン怒るイメージ)をアドリブで披露した。普段、クールに原稿を読んでいる彼女からは考えられない姿であり、これにヤラれた男性視聴者は多いはずだ。ほかにも共演する大越健介アナから「あさひさん」と気安く呼ばれたときも動じることなく笑顔で言葉を返したり、インタビューコーナーで結構な短さのスカートを着用するなど、要所要所で男性のツボを突くようなシーンが目につく。これらは、ひとつ間違えばあざとくて鼻につくが、井上アナにそれは感じられない。普段からマジメにニュース原稿を読んでいるからこそ、一連の言動も好意的に受け止められるのだろう。 一方で、民放のように身体的な魅力をアピールするセクハラ的な演出がないわけではない。現在『サンデースポーツ サタデースポーツ』を担当する杉浦友紀アナは、ほかの民放アナドルと同様に「巨乳」で注目されている。ちなみに彼女は上智大学在学中にミスソフィアコンテストでグランプリを受賞した経歴の持ち主で、NHKの中でもアナドル色が強い逸材だ。そんな美貌と巨乳という特徴を最大限に生かすため、担当番組ではバストにスポットを当てる演出が顕著。スタジオではバストラインが分かるタイトな衣装の着用率は高く、乳揺れを狙っているであろう体験レポートを任されることも多い。おそらく、ネットの画像サイトにおける女子アナの巨乳ネタでは、杉浦アナの話題がトップクラスに盛況であることは間違いない。 それほど注目される理由は、民放のように露骨すぎないところにある。衣装はタイトでも胸元を開くタイプのものは着用せず、激しく動くレポではゆったりした服を選んでいる。民放のように“見せる”ではなく、あくまで“見えちゃった”と感じさせるレベルに抑えることで、逆にエロさを引き立てる結果になっているのだ。 この男性のツボを突く演出の絶妙なさじ加減こそ、NHKアナの大きな見どころのひとつ。マジメそうなNHKアナたちが垣間見せる女性的な魅力は、露骨なお色気シーンよりもエロスを感じさせてくれる。アナドルにきわどい発言をさせたり、予定調和のハプニング演出に終始する民放には、NHKのようなチラリズムの美を見習ってほしいものだ。 (文=百園雷太)NHKアナウンスルームより
滝クリ+エレーヌ=加藤シルビア? 変わりゆく「ハーフ女子アナ論」
テレビ不況の昨今、ギャラがかからない女子アナはキー局の頼みの綱。似て非なる彼女たちの魅力を、女子アナウォッチャーが語り尽くす! 帰国子女、留学、TOEICなど、「海外」にまつわる経験や才能が、女子アナのウリのひとつになっている。それらの特化系といえるのが、日本人と外国人を父母に持つハーフであり、キー局ではこれまでに幾人かのハーフアナが誕生してきた。今回は、そんなハーフアナについて考察してみたい。 日本人はハーフに対して、ある種の固定観念を抱いているように思われる。単一国家で培われた精神性なのか、コンプレックスなのか、とにかくハーフを特別視する傾向があるのは間違いない。それはハーフの女子アナに対しても同様であり、彼女たちは「知的」もしくは「奔放」という、相反する言葉で形容されることが多い。そして、このふたつのイメージのどちらが定着するかによって、その後のアナウンサー人生は大きく違ってくる。 まず、「知的」という印象を損なわずに大成したハーフアナは、滝クリこと滝川クリステルだ。『ニュースJAPAN』(フジテレビ系)での“斜め45度”で知的かつクールな美女というイメージをつかみ、フリー転身後もインテリ派であることを定着させていく。それは巧妙なイメージ戦略であり、違和感は若干残るものの、その徹底ぶりには舌を巻く。バラエティ色を極力排除して報道番組やイベント司会のような仕事を選び、親善大使のような文化的色合いの強い地位をこれでもかと獲得していく。その集大成がフランスの芸術文化勲章シュヴァリエの受賞であり、「お・も・て・な・し」で話題を集めた夏季東京五輪誘致のプレゼン担当であったわけだ。正直なところ、アナウンサーとしての滝クリは決してうまいわけではなく、報道キャスターとして続けていくのは厳しいだろうと思っていた。だが、『ニュースJAPAN』を降板する前後から、テレビやCM出演のほかに社会や文化事業系の仕事を増やしていき、現在ではアナウンサーというより文化人として活動できるまでになったのには驚かされた。最初はインテリ派として期待されながらも、度重なる不倫で没落していった山本モナとはえらい違いである。 一方、「奔放」というイメージがすっかり定着してしまったのは、日テレの石田エレーヌアナ(旧姓葉山)。バラエティ番組特有の自虐ネタを控えてきた滝クリと異なり、石田アナは新人時代から合コンネタを暴露されたり、自身の恋愛ネタを面白おかしく告白するなど、いわゆる「奔放さ」をウリにする演出を数多くこなしてきた。その「奔放さ」はハーフへの固定観念と相まって視聴者の注目を集め、メディアの登場回数も増えて抜群の知名度を獲得するようになったが、それと平行して「知的」というイメージから遠ざかっていくことになる。そして現在、滝クリと同じく日本人とフランス人のハーフでありながら、メディアから“肉食系アナ”と揶揄されるような、インテリとは真逆のキャラクターとして認知されるようになった。 そんなふたりの後継者と目されているのが、TBSの加藤シルビアだ。日本人とポーランド人のハーフである加藤アナは、サバサバとした豪放磊落な性格が印象的で、『女子アナの罰』(TBS系)では後輩の田中みな実アナのブリッコ発言に堂々と物申し、ラジオ番組で「田中みな実が嫌い」と公言するツワモノ。また、TBSきっての巨乳アナとして話題を集めるなど、セクシーな魅力でも石田アナに負けない個性派アナとしてブレークした。そんな「奔放さ」をウリにしていながら、今年4月から報道番組『Nスタ』(同)のサブキャスターに抜擢され、ソツのない仕事ぶりを披露。ハーフアナの特徴である「知性」という面でも、才能を垣間見見せている。 滝クリと石田アナという、ハーフアナの代名詞的なふたりのよいところを掛け合わせたかのような加藤アナ。新たに登場したハイブリッドな逸材には、滝クリ以上の大物へと成長することを期待したい。 (文=百園雷太)TBSアナウンサーオフィシャルサイトより
「キーワードは食べっぷり!?」日テレ・水卜麻美×テレ東・狩野恵里 無防備女子アナ論
テレビ不況の昨今、ギャラがかからない女子アナはキー局の頼みの綱。似て非なる彼女たちの魅力を、女子アナウォッチャーが語り尽くす! ネット上でよく見られる“女子アナ”への反感は、その多くが「アナウンサーのくせに」という意味を内包している。昨今の“女子アナ”たちはニュース原稿を読むことのほかに、多種多様な仕事を与えられるようになってきた。それを考えれば、この手の批判は必然のことだが、その「アナウンサーのくせに」という仕事の内容で、視聴者から支持を受けている女子アナもいる。 その最も顕著な人物は、『ヒルナンデス!』の飲食レポートで話題を集めている日テレの水卜(みうら)麻美アナだ。この水卜アナは「ラーメンは飲み物」や「好きな言葉は肉汁」などの迷言を番組内で発していて、それを証明するかのように、とにかくよく食べる。よく女優やモデルなどが気さくな女性像を狙って豪快に食べる姿をアピールしたりするが、そんなあざとさを微塵も感じさせないほどの食べっぷり。実際、同番組で高級中華料理の飲食レポを行った際には、ギャル曽根と共に50品目をぺろりと平らげていた。また、ある時には、焼きそばを焼いているシーンを見てヨダレを流すという、女子アナとしてはありえない姿まで晒している。もちろん、大食いキャラが定着していることから頑張っている面はあるにしても、料理を前にした時の表情は、仕事を忘れたかのように無邪気なものであることは疑いない。 そんな水卜アナと同様に、テレ東の狩野恵里アナも『モヤモヤさまぁ~ず2』での飾らない言動で注目を集めている。彼女の前任であった大江麻理子アナは、決してメインのさまぁ~ずの邪魔にならず、必要な振りに必要な分だけ乗るという奥ゆかしい仕事ぶりが好評だった。しかし、狩野アナは自らのキャラクターを前面に押し出して、時にさまぁ~ずを瞠目させる言動を行う。もともと体育会系ということから体を使うシーンではテレビを忘れて全力を出し、特技の英語やピアノもフル活用。水卜アナと同様に食欲も旺盛で、焼肉店を訪れた時には、撮影を忘れて真剣な表情で肉を焼いていたこともある。とにかく個性的すぎて、さまぁ~ずから「空気が読めない」と評されているが、そのやりすぎ感は視聴者を不愉快にさせるどころか、おおむね好感を持って迎えられている。 本来、視聴者たちの多くに「アナウンサー=インテリジェンス」という固定観念が根強くあり、だからこそ、タレントまがいの仕事をする女子アナに対して、冒頭に述べた「女子アナのくせに」という反感が生まれる。しかし、多くのアナドルたちとは趣が違うとはいえ、水卜アナも狩野アナも、その固定観念から逸脱していながら、好意的な評価を受けているのは非常に興味深い。 その理由として考えられるのは、自分の素の部分をあっけらかんと晒してしまう無防備さにあるのではないだろうか? 昨今の女子アナたちは、アナウンサーという自負を持ちながらもタレント化を受け入れ、テレビ慣れした器用な仕事ぶりを見せるようになった。制作サイドもアナウンサーという領分を超えた仕事を期待して過激な演出を要求するようになり、バラエティ番組では芸人顔負けの言動で自分をアピールする女子アナも珍しくない。それが人気取りのあざとさに見えるため、どうしても反発する部分が生じてしまうのだが、水卜アナや狩野アナは番組が用意した演出に対して、てらいなくありのままの自分をさらけ出してしまう。その迂闊さが視聴者の苦笑を誘い、どこか憎めなさを感じさせるのだ。 本来なら非難されるべき言動をプラスに変えてしまうという、いろいろな意味で規格外の女子アナともいえる両名。前例がないだけに、これからどんな道を歩んでいくのか、先の読めない逸材であることは間違いない。 (文=百園雷太)日テレアナウンスルーム - 日本テレビ
“ブリッコ”田中みな実דSキャラ”三田友梨佳 新旧「嫌われアナ論」
テレビ不況の昨今、ギャラがかからない女子アナはキー局の頼みの綱。似て非なる彼女たちの魅力を、女子アナウォッチャーが語り尽くす! 女子アナに必要な要素としてよく挙がるのが「好感度」だが、実はこの「好感度」を人気に結びつけるのはかなり難しい。報道番組や情報番組を担当している女性アナウンサーであれば、清潔感や知的という、視聴者に好かれるイメージが重要になるが、多くのメディアに取り上げられるようなアナドルはバラエティ番組から生まれる。そのバラエティ番組で彼女たちが割り振られるのはアシスタントという脇役であり、「好感度」だけでは視聴者へのアピール力は弱い。そんなとき、ミニスカなどのセクシーな衣装を着用したり、過激なエロ発言を行うなど、インパクトのある演出で視聴者に訴求するのが通例だが、その演出のひとつに「嫌われる」という行為がある。わざと視聴者のかんに障るような、とっぴな言動を行うことで、良くも悪くも印象づけるという手法だ。 現在、その“嫌われる演出”を最も顕著に体現しているのは、おそらくTBSの田中みな実アナだろう。昭和のアイドルもかくやという強烈なブリッコキャラは賛否両論で、とにもかくにも、彼女を知っている視聴者は多いはずだ。この“嫌われる演出”は、実はTBSのお家芸だったりする。過去には、小林麻耶アナがブリッコで視聴者の眉をひそめさせ、青木裕子アナが奔放な男性関係を吐露してひんしゅくを買い、それぞれが人気アナとしてのポジションを築いた。そして、田中アナは、小林アナ顔負けのブリッコキャラを操り、青木アナに優るとも劣らないスキャンダラスな私生活を披露して、この“嫌われる演出”を完成させた感がある。実際、今年「週刊文春」(文藝春秋)や「J-CASTニュース」が行った「嫌いな女子アナランキング」で堂々の1位を獲得した。 この手の演出は“やらされている感”が見えると興ざめしてしまうが、彼女はそれを感じさせない。昨年、ADとオリエンタルラジオ・藤森慎吾との二股疑惑が浮上したときには、「みな実はみんなのみな実だから、誰のものにもなれません」という名言を残し、不名誉なスキャンダルでさえも、彼女を強く印象づける要素とした。ここまでくると、もはや見事としか言いようがなく、ある意味において、現在最強の女子アナと言っても過言ではない。嫌いな女子アナでトップを獲得するまでになった現在、彼女のレギュラーは7本(不定期、ナレーションも加えると9本)と、局にとって欠かせない存在となっているのだ。 そんな田中アナとやや趣は異なるが、“嫌われる”という才能の片鱗を感じさせているのがフジのミタパンこと三田友梨佳アナだ。かなり意外かもしれないが、ミタパンもネット上で批判の対象となることが多い。その内容の大半は、日ハム・大谷翔平選手のインタビューで熱視線を浮かべたことをはじめ、男性への媚びを感じる印象について。彼女の場合は意図的に見せているわけではないだろうが、田中アナ同様にブリッコ的な素養は備えている。 また、“嫌われる演出”もウケていて、今年5月に放送された『とんねるずのみなさんのおかげでした』では、錦野旦に対して「うるせーよ、錦野!」などと暴言を吐き、一部ネット上で大バッシングを受けている。こちらはブリッコで媚びをウリにする田中アナと異なり、上から目線で暴言を吐くSキャラという演出。このときは、はるか年上の大先輩が相手ということもあり、多分に“やらされている感”や後味の悪さはあったが、若手芸人を相手にするのであれば、十分にウリとなるキャラクターとなりそう。もともと、ミタパンは“パン枠”に抜擢されたエース候補でありながら、モノマネ番組でがに股ダンスを披露したり、天然ボケな言動を披露する個性派な一面を見せている。かなり人を選ぶであろう“嫌われる演出”も、うまくこなしてくれそうな気配は十分。共演者を暴言でブッタ切るという、これまでに類を見ないアナドルが誕生したら面白いのに! (文=百園雷太)田中みな実 オフィシャルブログより
皆藤愛子&山岸舞彩 絶妙なバランスを武器に生き残る、お天気キャスター論
テレビ不況の昨今、ギャラがかからない女子アナはキー局の頼みの綱。似て非なる彼女たちの魅力を、女子アナウォッチャーが語り尽くす! 星の数ほど存在するフリーキャスターで、特に放送局への就職経験がない“生え抜き”が、報道番組や情報番組のメインキャスターになることは非常に難しい。しかし、20代の若さでそれを成し遂げ、現在もテレビ業界の第一線で活躍しているのが、『めざましどようび』(フジテレビ系)の皆藤愛子アナと『NEWS ZERO』(日本テレビ系)の山岸舞彩アナだ。 皆藤アナと山岸アナは、共にお天気キャスター出身。フジの『めざましテレビ』に端を発した“お天気キャスターのタレント化”が各局に浸透していく黎明期に、皆藤アナは『めざまし』で、山岸アナはテレ朝の『やじうまプラス』で、現在の成功に至る足がかりをつかんでいる。この「タレント化」とは、気象予報士の資格を持たないタレントを番組のお天気コーナーに起用する流れのこと。すでに局アナがタレント化していたこともあり、同傾向は瞬く間にテレビ界を席巻した。ルックス重視のお天気キャスターが次々に粗製濫造されていき、曜日ごとに違うお天気キャスターを出演させる情報番組まで登場する始末。その結果、お天気キャスターが“キャスター”としてテレビに残り続けるのは難しくなった。そんな背景の中で、大きな番組のキャスターに就任した皆藤アナと山岸アナは、やはり抜きん出た存在といえる。 まず、『めざましテレビ』の4代目お天気キャスターとしてデビューした皆藤愛子は、その愛らしいルックスと純真そうなキャラクターで多くの男性ファンに支持された。彼女が優れていたのは、同番組の前任者である吉田恵や高樹千佳子の清純派路線を踏襲しながら、そこに“萌え”という要素をプラスしたことだろう。すでにタレント化していたお天気キャスターは、気象予報士のような天気の専門家である必要はなく、番組を華やかにするための添え物的なポジションになっていた。つまり、各局番組のお天気コーナーは、かわいらしい女の子たちのショーであったわけだが、そこに彼女の初々しいキャラクターはすっぽりとハマった。元気で、明るく、かわいらしいという彼女の素養は誰にとっても無害であり、『めざまし』での出演歴が長くなるにつれて、女性層の支持も拡大していく。実際、2008年には、幅広いファン層の支持が必要になるオリコンの「好きなお天気キャスターランキング」の総合部門で、女性キャスター初のトップに輝いている。良くも悪くも、個性の強さが求められるテレビ業界にあって、彼女の無害なキャラクターでこれだけの知名度を獲得できたのは、それだけで驚異的なことだといえるだろう。 一方、山岸舞彩は皆藤アナと異なり、お色気という武器を最大限に利用した。モデル出身という経歴の持ち主であり、お天気キャスター時代も洗練されたルックスとスタイルで注目を浴びている。『やじうま』を卒業後はその他大勢のお天気キャスターと同じく低迷したが、いつの間にか、NHKの『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』のMCに就任。そこで過激なミニスカ衣装でのパンチラを披露してネットや男性誌の話題をさらい、あれよあれよという間に日テレ『NEWS ZERO』のキャスターに収まってしまった。そんな彼女について語られるとき、お色気だけが強調されがちだが、さまざまな局の番組を転々としながら、確実に大きな番組を手にしているのは見逃せない点だ。彼女の最大の魅力が“エロ”であり、かなり露骨で鼻につく部類に入る演出を受けてきたことは間違いない。それでもどこかに清潔感を残しているのが大きな特徴であり、このエロと清潔感のバランスは、男性ファンがメインとなる若手の女性キャスターにとって得難い資質だ。 それぞれ、キャスター本来の資質とは異なる魅力で成功を収めている皆藤アナと山岸アナ。しかし、今までの魅力は若手という限定された条件だからこそ、成立したものでもある。キャスターとしてある程度のキャリアを手にした彼女たちが、これからどう変わっていくのか、非常に楽しみだ。 (文=百園雷太)左から『あいこ便り』(小学館)、『山岸舞彩 2013カレンダー』(トライエックス)
フジ・生野陽子&加藤綾子に見る、アイドル女子アナのエース論
テレビ不況の昨今、ギャラがかからない女子アナはキー局の頼みの綱。似て非なる彼女たちの魅力を、女子アナウォッチャーが語り尽くす! タレント的な女性アナ、いわゆる“女子アナ”を生み出した局はフジテレビだ。有賀さつき・河野景子・八木亜希子の“三人娘”から始まり、内田恭子や高島彩、中野美奈子など、男性ファンに訴求する魅力の持ち主をうまくプロデュースしてきた。とくに“王道”と呼ばれるアナドルを育てる力は、他局に比してフジが圧倒的に優れている。 そして今、フジで最も注目されているアナドルといえば、カトパンこと加藤綾子アナと、ショーパンこと生野陽子アナだろう。新人時代に『~パン』という冠番組を任されて知名度を増し、バラエティ番組を中心に活躍を広げていくという王道的なアナドル路線を踏襲してきた。オリコンの「好きな女子アナランキング」では上位の常連であり、ヘタな芸能人では太刀打ちできないほどの人気者だ。 メディアの注目度でいえば、ショーパンよりカトパンの人気が先行気味だ。その理由を端的に述べると、「エロイから」ということになる。身もフタもない理由だが、先ほどの“王道”は男性視聴者への訴求力が絶対に必要であり、その最も端的な手法が「お色気」になる。フジはプロデュース力に加えて、この「お色気」が活きる人材の見極めも優秀であり、採用面接の採点シートに「エロさ」という項目がありそうなほどである。 その点において、カトパンの素養は実にすばらしい。担当する『ホンマでっか!?TV』で胸のサイズはEカップと告白させられたり、『超潜入!リアルスコープハイパー』で下着を購入した際のレシートを公開されるなど、結構シャレにならないシーンを連発している。しかし、彼女は最初に嫌がりながらも、いつの間にか、うまくセクハラ演出に乗っていることが多い。なんというか、“言わされちゃいました感”を醸し出しながら、すべて計算ずくでの発言という巧妙さが感じられてならない。『ホンマでっか!?TV』で共演するマツコ・デラックスからの毒舌も、神妙な顔つきや仕方なさそうな笑いで受け流すところは、やはり「うまいな~」と思わされてしまう。 もう一方のショーパンもまた、新人時代はそれなりにセクハラ的な演出で話題を集めていたが、カトパンの洗練された印象には到底及ばなかった。なぜなら、とんでもなく田舎くささが際立っていたからだ。しかし、新人時代から同レベルを維持しているカトパンと比べて、ショーパンは飛躍的に進化した。『めざましテレビ』に抜擢される前後から田舎くささが抜けていき、今では当時の面影を残さないほどの変貌を遂げている。おそらく、多くの人から見られるようになったことで、彼女自身の意識が大きく変化したのだろう。注目を集めるほど、魅力的になっていく才能は、彼女にとって大きな利点だ。 “王道”という観点からすると、ショーパンはカトパンに及ばない。しかしながら、それでも将来性という点において、『めざまし』のメインMCを手にしたショーパンが一歩リードしている。アイドル的な素養を求められた女子アナの商品価値は、年齢の経過とともに下降線をたどるのは当然の流れ。局に残るにしても、フリーに転身するにしても、その決断を迫られるまでに、いかに知名度を維持できるかでその後の流れがまったく違ってくる。その中でも、『めざまし』のメインMCの座は大きい。アヤパンとナカミーの退社後の行方を見れば、いかに担当番組の存在が大きいか分かるというものだ。おそらく、ふたりともにアヤパン&ナカミーと同じく、フリー転向する可能性は高い。その際、経歴と大舞台で伸びる才能で、ショーパンが大活躍する未来も大いにありえる。 『めざまし』を担当してから、「お色気」を抑え気味にしているショーパン。そのおかげでカトパンにメディアの注目をさらわれたが、実はその裏で会心の笑みを浮かべているのかもしれない。 (文=百園雷太)『めざましテレビ』(フジテレビ)









