映画版『おしん』で“ひとりだけ浮いていた”SMAP稲垣吾郎のウィッグ問題とは?

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映画『おしん』公式サイト
 10月12日公開の映画『おしん』の試写会が今月から始まった。 「やはり名作だけあって、試写室でもすすり泣く声はあちこちから聞こえてきましたね。おしん役の濱田ここねちゃんもよかったですし、泉ピン子さん、岸本加世子さんの演技は、圧巻の一言でした。終始スッピンの上戸さんも違和感はなかったのですが、やはりアノ人だけはどこか浮いている感じがしましたね」(芸能事務所関係者)  アノ人というのは、SMAP・稲垣吾郎のこと。おしんの父親の谷村作造役で出演しているのだが、やはり山形の原風景にはその姿はマッチしなかったようだ。それでも、出演が決まった際には、こんなコメントを出していた。 「無精ひげ、日焼けメーク、初めての方言、貧しい設定など、すべてが初めてのチャレンジ。特に髪形は自ら提案している。僕は髪が長くてくるんとはねている固定のビジュアルイメージがあると思うのですが、ガラッとビジュアルを変えたほうが作品世界にお客さんを引き込むことができると思いました。僕もふだんの自分を忘れて、役に没頭できるのでやりやすいです」  公式HPを見ると、そこには短髪の稲垣吾朗の姿が。あたかも髪を切って撮影に挑んだかのようだが、実際は違ったようだ。 「最後のエンドロールで、『ウィッグ担当 稲垣吾朗』という文字を見て、興醒めしてしまいましたね。みんな極寒の地で体当たりの演技をしているのに、ひとりだけウィッグをつけていたのかと。威勢のいいコメントに期待していただけに、ガッカリしました。髪を切っていたら、また彼の評価も上がったんでしょうけどね」(映画関係者)  キムタクからも「髪形命」という認識を持たれている稲垣だけに、どんな名作への出演だとしてもその髪を切ることだけはできなかったようだ。

『あまちゃん』ブームだからこそ振り返りたい、金字塔ドラマ『おしん』の意外すぎたリアル

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『おしん』(NHKオンライン)
 初回視聴率は7年ぶりに20%超えを記録し、ロケ地の岩手県久慈市はドラマ効果で観光客が急増と、数字も評判も上々のNHK朝ドラ『あまちゃん』。  東北の朝ドラヒロインというと、これまでも女性初の新聞記者を描いた『はね駒』(1986年)や、シングルマザーを描いた『私の青空』(00年)のほか、古くは『繭子ひとり』(71年)、『雲のじゅうたん』(76年)などさまざまなタイプがいたが、そんな中でも忘れてはいけない「最強ヒロイン」がいる。  朝ドラ史上最高視聴率を誇り、世界60カ国以上で放送され、世界中にブームを巻き起こした『おしん』(83年)だ。  現在、BSプレミアムで1年をかけて放送中だが、あらためて見てみると、記憶と異なっている点がかなり多いことに驚かされる。  以下に、『おしん』の意外性を取り上げてみたい。 ■「おしんのしんは、辛抱のしん」→実は辛抱しない女!  苦しい時代を生き、ひたすら辛抱した女性のイメージが強いが、意外と辛抱しない。夫に歯向かうし、姑にも口答えするし、自分が納得できないことは絶対に受け入れない。意外なほど「NOと言える女」。というか、「NOばかり言う女」にも見える。 ■実は、かなり進歩的な女  自立心が強く、死んだ姉の夢であった髪結いの見習いとなるため上京。その後、天才的な才能を開花。仕事のことを考え始めると、周りの人の気持ちなどそっちのけになってしまうほど没頭する仕事人間で、進歩的な考え方の持ち主。 ■デキる女。だからこそ、夫はツラい  ぼんぼん育ちの夫はビジネスセンスがいまいちで、おしんの仕事ばかりがうまくいく。しかも、自分で稼いだお金を、そっと夫の商店の資金繰りに充て「こんなご時世だもの。私とあなた、げんじいの3人でこうして揃ってご飯を食べられるだけで幸せよ。また良い時代になったら、思いきり贅沢させてもらうわ」などと言う。しかも、日々充実しているからこその、イキイキとした表情で言ってのける。ここまでされると、夫はかえって惨めな気持ちになりそうだ。 ■男たちは、みんな味方になっていく  最初は「小作人の娘」ということで、おしんを嫁として疎ましく思っていた夫のお目付け役「げんじい」は、すぐに一番の味方になる。また、おしんをいじめる姑とは対照的に最初から好意的な態度を示す舅、途中から肩を持ち始める義兄など、男性はみんなおしんに魅せられ、味方になっていく。ある意味、魔性の女? ■「現代」が記憶よりも頻繁に登場する  貧しい暮らしを経て、後に金持ちで幸せになった「現在」を最初から見せることで、安心して見られる構成になっていたが、これが、記憶していたよりも頻繁に登場している。ちなみに現代編は、普通の橋田壽賀子ドラマを見ているよう。 ■濃い方言がてんこ盛り  『あまちゃん』では序盤に、海女さんたちの言葉を「字幕」で見せる“遊び”を盛り込んでいたが、『おしん』には当然字幕もなく、解説もないままに、ビックリするほど濃厚な方言がてんこ盛り。しかもテンポもかなり早く、ときどき聞き取れないほどだが、「いびり」のニュアンスは表情や語気から伝わるせいか、なんの違和感もなく見ていたようだ。  このほかにも、今見てみると、『おしん』のスゴさを痛感する点は多数。対比してみると、『あまちゃん』がかなり保守的に見えるほどだ。『あまちゃん』にハマっている人たちは、まったく似ても似つかないもう一人の東北ヒロインを、あらためて見てみるのも面白いかも。