「城を男性に見立てて攻め落とす……?」奇本・珍本が大集合した「日本トンデモ本大賞2013」

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 2013年6月8日、「AKB48総選挙」が行われた日に、もう1つのオタクイベント「日本トンデモ本大賞2013」(と学会主催)が東京・お台場で行われた。  トンデモ本とは、「著者は大マジメなのに、常識からするとギャグとしか思えない本」「作者の意図とは別の意味で楽しめる本」のことで、と学会メンバーはそんな「トンデモ本」を収集、持ち寄って楽しんでいる。  「日本トンデモ本大賞」は前年に刊行された本の中から最もトンデモない作品を選ぶイベントで、今年は東京カルチャーカルチャーに120名ほどの一般客を集めて行われた。  イベントの構成は、まず「と学会エクストラ」と称し、ふだん会員が集まる会で披露されたネタの中から厳選された3つを披露。その後、候補作の発表があって、投票という流れ。  まず、「と学会エクストラ」はこんな感じ――。 ○明木茂夫氏(中京大学教授) 教科書の中国語地名・人名が漢字なしのカタカナのみで表記されているため、すごいことになっているという話をオタクネタで笑わせながら。そういう方針が決まった歴史的経緯にも迫っていた。 ○近衛秀一氏(神主) 存命の人物を祭った神社の研究書『本邦生祠の研究』(加藤玄智、国書刊行会)を解説し、現代版の「本邦生祠」を紹介して笑わせていた。 ○皆神龍太郎氏(ジャーナリスト) 江戸時代に漂着したとされるUFO型のうつろ舟の絵の横に書かれている不思議な文字の謎に迫る。柳田國男も解読できなかった文字を見事に解読してみせたので、知的興奮を覚えた人も多かったのではないか。  休憩を挟んで、山本弘・と学会会長により、トンデモ本大賞候補作が発表された。候補作は次の4つ。 ○『エナジーバンパイア撃退ハンドブック』(アセンション連合編、ヒカルランド) ○『ぜんぶ実験で確かめた 宇宙にたった1つの神様の仕組み』(飯島秀行、ヒカルランド) ○『ドクター苫米地が真犯人を追う! 11大未解決事件』(苫米地英人・本橋信宏、宝島SUGOI文庫) ○『お城でBL』(ポストメディア編集部、一迅社)  各作品のどこがトンデモか、どこが笑えるかを山本会長が丁寧に紹介。会場は爆笑の渦に包まれていた。その後、休憩時間を取って、会場の客とネットでUSTREAM中継を見ている人たちが投票。開票時間中に、 ○原田実氏(歴史研究家)による熱血授業 「江戸しぐさを斬る!」  が行われた。最近「江戸しぐさ」なるものが話題だが、江戸時代の人たちが本当にそんなことをしていたのか、きわめて怪しいことを暴いてみせた。  さて、いよいよ結果発表である。冒頭で書いた通り、『お城でBL』が圧倒的な票を集め、「日本トンデモ本大賞2013」に選ばれた。  『お城でBL』は日本の名城を擬人化し、「城攻め」を男同士の絡みに見立てたBL(ボーイズ・ラブ)作品で、城の特徴を生かしたエロティックなストーリーにいかにもBLなイラストがつく。山本会長が生々しい描写を読み上げ、挿絵を見せるたび、会場の笑いを誘っていた。  最後に壇上の出演者やと学会運営委員が総評を述べ、イベントは無事終了。運営委員の一人、唐沢俊一氏は「アマゾンのレビューに、『城をなぜ男性に見立てる必要があるのかわからない』と書かれていたが、まさにそのわからないところが今回の受賞理由でしょう」と大賞受賞作の感想を語っていた。 (取材・文=コレコレ) ※今夏、『タブーすぎるトンデモ本の世界』(と学会)が、サイゾーより出版されます。楽しみにお待ちください。