関ジャニ∞・錦戸亮主演ドラマ『ごめんね青春!』(TBS系/日曜21時~)の最終回が21日に放送され、平均視聴率5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。これに、視聴者から疑問の声が相次いでいる。 同作は、仏教系の男子校・東高と、カトリック系の女子校・三女の合併をめぐる学園コメディドラマ。国語教師を演じた錦戸のほか、満島ひかり、ジャニーズWEST・重岡大毅、AKB48・川栄李奈、トリンドル玲奈、森川葵らが出演していた。 初回こそ10.1%と2ケタだったが、その後1ケタが続き、第7話で5.7%まで低迷。最終回は、裏番組の沢口靖子主演スペシャルドラマ『科捜研の女』の14.8%に差をつけられてしまった。 なお、全話平均7.6%。これは、1993年に単発枠から連ドラ枠に移行した「日曜劇場」史上、最低記録。2009年以降、最下位だったオダギリジョー&長澤まさみ主演『ぼくの妹』の全話平均7.9%を下回ってしまった。 同作の脚本を手掛けた宮藤官九郎は、先月の『宮藤官九郎のオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)で心境を吐露。「俺の感覚がズレてるのかと思うと、不安になっちゃって……」「俺が面白いと思うことは、ダメなんじゃないか」「何かが違ってるんだろうな」「心はズタズタ」などと弱音を連発し、まさに青息吐息。 一方で、TBS編成局長は、今月行われた定例会見で「めちゃくちゃ面白い」「(今期のドラマで)話題を含めて、ナンバーワン」と自画自賛し、「なんで数字が“ごめんね”なのか……」と困惑した。 また、多くの視聴者の意見も同様だ。ネット上では「クドカンの独特な笑いの世界がツボ」「レベルの高い役者さんが、くだらないコメディを真剣に演じてるのが最高」「笑って、泣けるすばらしいドラマ」など、絶賛コメントが圧倒的。ゆえに、「こんなに面白いのに、なんでみんな見ないの?」「低迷する理由が分からない」「評判と視聴率がちぐはぐ」といった書き込みが見受けられる。 「理由は、多々考えられますが、1つは錦戸が所属する関ジャニ∞が、潜在視聴率を持っていないということ。錦戸主演の『パパドル!』や、大倉忠義主演『Dr.DMAT』(共にTBS系)は、ゴールデン帯で5~6%台まで落ち込み、大コケ。今期の丸山隆平主演『地獄先生ぬ~べ~』(日本テレビ系)も、評判は散々。業界内では『ソロ活動が弱い関ジャニ∞では、数字が取れない』という空気が漂っています。 また、劇中に散りばめられた細かいギャグに対し、好みが分かれてしまったことも一因。主人公が授業中に『へいへいへい、これ誰の~?』とブラジャーを振り回し、『湘南乃風か!』とツッコまれるシーンや、男子学生が眠気から授業中に勃起するシーンなどに対し、『笑えない』『くだらない』と見限ってしまった視聴者も少なくないようです」(芸能ライター) TBSが太鼓判を押しながらも、不発に終わってしまった『ごめんね青春!』。『半沢直樹』で跳ね上がった「日曜劇場」のブランド力も、いよいよ打ち止めのようだ。TBS『ごめんね青春!』番組サイトより
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クドカンの確信犯か!? TBS系ドラマ『ごめんね青春!』謝罪騒動の舞台裏
関ジャニ∞錦戸亮主演のTBS系連続ドラマ『ごめんね青春!』が、ドラマ内の表現で「配慮が足りなかった」と公式サイトで謝罪している。 問題の表現は10月26日放送の第3話で、錦戸演じる高校教師・原平助が受け持つクラスの落ちこぼれ生徒7人が、平助の実家(お寺)で勉強合宿をしているシーンでのセリフ。平助の義理の姉の原エレナ(中村静香)に生徒の一人が「お姉さん、この問題……」と勉強を教えてもらおうとお願いすると、エレナが「それは無理。私、堀越だから」と返すやりとりだ。 原エレナは元グラビアアイドルという設定だけに、ここで飛び出した「堀越」が数多くの芸能人を輩出する堀越学園(東京都)を指すことは自明。これに堀越側が猛抗議し、TBSは番組ホームページ上で「台詞に実在の学校名を使い、視聴者の皆様に誤解を与える表現がありました。校長先生から、今現在の学校についてのご説明もいただき、私どももお詫びすべきことと考えました」とし「このような表現は、日々の学業に励んでいらっしゃる在校生の皆様、今後の進路として考えている受験生を始めとして、先生、保護者の皆様、学校関係者の皆様にご迷惑をおかけするものでした」と謝罪した。 だが、テレビ業界ではTBS、いや脚本家・宮藤官九郎の“確信犯”だと、もっぱらのウワサだ。 「クドカンらしいですね。彼はドラマに虚像と実像を入り混ぜて皮肉ることを得意としている。堀越側がどんな反応をするか、試した部分はあるでしょう。反省どころか、今ごろ『やっぱり(抗議が)来ましたね~』と笑っていると思いますよ」(テレビ関係者) 社会現象となったNHKの朝ドラ『あまちゃん』でも、クドカンの“皮肉”は随所に見て取れた。能年玲奈演じる主人公・天野アキの母親を演じたのは小泉今日子だったが、これについても「アイドルを目指すも挫折し、娘にその夢を託す母親役でしたが、キャラクターは素のキョンキョンそのものでした。彼は実在の俳優をそのままのキャラクターで配役する“当て書き”の天才。ドラマを作りながら、『俺のプロファイリングによると、キョンキョンってこんな人でしょ!?』という感じで楽しんでいた」(同)という。 懲りない男だけに、今後も同ドラマでギリギリの問題シーンが飛び出すかもしれない!?日曜劇場『ごめんね青春!』|TBSテレビ
視聴率なんて信用できないと言ったじゃないか! クドカンの真骨頂 『ごめんね青春!』
「今は誰とも付き合えない」 関ジャニ∞・錦戸亮演じる教師・原平助は生徒たちに向かって「簡単なクイズ」と称して、そう女子に言われたとき、実際に付き合える確率は何%か、と問いかけた。平助は「とんこー」と呼ばれる偏差値44の男子校の教師。女子との接点がほとんどない「とんこー」の男子生徒たちは「50%!」「だって彼氏いないってアピールじゃん」「だったら80%じゃね?」などと口々に答えていく。 『ごめんね青春!』(TBS系)は、宮藤官九郎が『あまちゃん』(NHK)以来、約1年ぶりに連ドラ脚本を手がける作品だ。初回の視聴率は10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と決して高いものではなかったが、『あまちゃん』の高視聴率を「たまたま」だと宮藤本人が繰り返していたように、もともとクドカンドラマは視聴率には縁がない。けれど、錦戸をはじめとするキャスト陣の好演、真島昌利による劇伴や主題歌「言ったじゃないか」のハマりっぷり、そしてクドカンの脚本を生かした軽妙洒脱な演出は、まさにクドカン作品の真骨頂。深く愛されるドラマになりそうだ。 『ごめんね青春!』は、平助の母校であり、勤め先である仏教系男子校の駒形大学付属三島高校(通称「とんこー」)と、その隣に建ち、犬猿の仲であるカトリック系の名門女子校・聖三島女学院(通称「さんじょ」)との合併をめぐるコメディドラマである。 冒頭10分、初回とは思えないほどのスピードで、状況設定とキャラ立ちした主要登場人物を次々と紹介していく。満島ひかりと波瑠が姉妹という説得力と、錦戸亮とえなりかずきが兄弟というファンタジーが同居したドラマであること。暴力的なまでに潔癖で勝ち気なヒロイン・満島ひかりと、生徒思いだが気弱な主人公・錦戸亮の対比。過去に何か“事件”があったらしいこと。それに平助が絡んでいるらしいこと。「さんじょ」と「とんこー」の因縁。……などなど、普通なら1話分をかけて伝えるものすごい情報量を、たった10分足らずで終えてしまったのだ。だから、物語は加速するようにどんどんと進んでいく。これまで停滞していた合併話は、3年生の1クラスの生徒を半分ずつ交換し、共学のクラスを半年間「お試し」でやってみる、という平助の提案が採用され、急速に動きだす。 お試しでの共学化が決まり、平助はクラスの生徒たちに、共学のメリットとデメリットについて講義する。そのメリットもデメリットも、平助は「思いつかない」という。なぜなら、自分も男子校しか経験がないからだ。平助は男子生徒たちに語りかける。 「(男子校に)デメリットがないってことは、居心地がいいってことだ。しかし、卒業したら外の世界には女がいる。そんな居心地の悪い世界で、とりあえず脱いで爆笑取れるか?」 そして、平助は冒頭の「簡単なクイズ」を出題したのだ。付き合える可能性のほうが高いと色めき立つ生徒たちを前に、きっぱりと言う。可能性は「0%」と。 「彼氏はいないけど、お前とは付き合いたくない」 それが相手の本音だと。 「だいたい誰とも付き合わないって言った女が、誰とも付き合わなかったことなんかないんだよ。付き合うからね、必ず。お前以外の誰かと!」 と、急に熱を帯びて語る平助。かつて平助は「誰とも付き合えない」と祐子(波瑠)に振られ、その恋を応援してくれていた親友サトシ(永山絢斗)と祐子が花火大会の日、「さんじょ」の礼拝堂の屋上でキスをしているのを目撃した。親友の裏切りと失恋で自暴自棄になった平助は、礼拝堂に向けてロケット花火を数十発打ち込んだ。そしてその日、礼拝堂が燃えてしまう。自分が原因ではないかと思いながらも、その現実に向き合うことができず逃げてしまった。平助はその後悔を抱えたまま、「青春」を卒業できずにいるのだ。そんな自分と重ねるように、生徒たちに呼びかける。 「女子と向き合え! そして冴えない自分と向き合え!」 青春とは、自分には無限の可能性があると勘違いさせてくれる魔法の言葉だ。平助たちが「友達からでよかったら」という返事を「友達」に目をつぶり、「から」を重視して「友達から墓場まで」「結婚を意識してる」と、むやみにポジティブに解釈してしまったように。青春は無責任で無鉄砲に夢中に輝ける時間だ。 一方で、青春時代は、そんな自分がまだ何者でもないという現実を残酷なまでに教えてくれる。本当のことを知りたいと思いながらも、それを知りたくないという矛盾と苦悩に満ちた時間だ。あまりに楽しく、笑えて、そして切ない。それはまさに『ごめんね青春!』そのものだ。青春時代に悔いや思い残しのない人なんて、きっといないだろう。『ごめんね青春!』は、僕らをそんな青春時代にちょっとだけ戻してくれるドラマなのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから日曜劇場『ごめんね青春!』|TBSテレビ
『中学生円山』が、そのままラジオになった!? 『宮藤官九郎のオールナイトニッポン GOLD』
ラジオ解説者・豊田拓臣がラジオ難民に贈る、必聴の番組ガイド 今回紹介するのは、『宮藤官九郎のオールナイトニッポン GOLD』。2013年にNHK連続テレビ小説『あまちゃん』が大ブームとなった「クドカン」こと、宮藤官九郎がパーソナリティーを務める番組である。 放送時間は毎週火曜日の22:00~24:00。ニッポン放送をキーステーションに、全国のラジオ局でネットされている。 さて、あまりしゃべるイメージのないクドカンだが、自ら「たけしチルドレン」だと公言している。81年1月から90年12月まで放送された、『ビートたけしのオールナイトニッポン』の多大な影響を受けているというのだ。正確には、「たけしになりたかったけど無理なので、その前で笑っている高田文夫になりたい」と思ったそうだ。しくじりにつながりそうな発言だが、9年ほど前に高田先生を取材させてもらったとき、クドカンを褒めていたので、すでに本人公認の話なのだろう。 それはさておき、この番組はクドカン自身がラジオ好きなことと、番組の作り手でもあることが相まって、ラジオの魅力が詰まった番組になっている。偉そうな言い方をさせてもらうと、ラジオでの遊び方が分かっているのだ。 その点は「烏丸せつこ最強説!」と、「お母さんに代わって!」の2コーナーが端的に示している。まず「烏丸せつこ最強説!」は、2本の映画の濡れ場をクドカンが鑑賞し、より興奮させてくれた女優が勝ち残るというコーナーだ。映画の音声は放送に乗らないが、クドカンが拙い(失礼)言葉で状況を説明してくれる。最初はリスナーが好きな女性芸能人とその魅力を投稿し、クドカンが最強だと唱えている烏丸せつこを超えられるか競う内容だったのだが、回を重ねるうちに趣旨が変わっていった。そして、14年2月4日現在で勝ち残っているのは、津川雅彦である。……もう、何がなんだか分からない。 「お母さんに代わって!」は、投稿をくれた若い女性リスナーと電話をつなぎ、本人とのトークはそこそこに、その母親とじっくり話をするコーナーである。何を意図してこんな内容にしたのか、考えれば考えるほど深みにはまる。 ただ、これがラジオなのだ。何事においても「情報がなければ価値がない」と判断されがちな現在において、「下らない」「意味がない」の一点突破で2時間の番組が作れてしまうのである。 「いやいや、テレビでもできるのでは?」と思う向きもあるだろう。だが、「烏丸せつこ最強説!」を映像付きでやろうとするとどうなるか。まず、権利関係の問題が発生する。映像を流すために、著作権者などの許可を取らなければならない。さらに、最近では出演者本人の許可も必要な風潮になっている。となると、OKしない女優もいるだろう。権利権利とうるさい昨今、「面白い」だけでは企画が通らなくなっているのだ。と同時に、良識がある(と自分では思っている)方々からの抗議も覚悟しなければならない。番組の作り手からすれば、はっきりいって面倒臭い。これらが各種エンタテインメントをつまらなくしている「自主規制」につながっていくのだが、余談なので今回は割愛させてもらう。 ともかく、映像や音声を使わなければ、上記の点は一切気にしなくていい。鑑賞者の言葉から想像を膨らませ、一緒になってリスナーが盛り上がっている分には文句のつけられようがない。しいていえば、「その姿が気持ち悪い」などの意見があるかもしれないが、完全に無視して構わない。なぜなら、そんな発言をする時点で、「私は仲間になれません」と表明しているからだ。リスナーになり得ない人間の意見で軸がブレる。これほど本末転倒なことはないだろう。 「お母さんに代わって!」も同様である。映像ありでやろうとすると、相手の元へカメラが行き、「画作り」が始まる。「娘さんは1カメで撮るので、目線はそっち。お母さんは2カメで撮るので、顔をあっちに向けるように」的な指示である。そして映像の世界では、画作りが出演者の行動を制限することがままある。「カメラのフレームに入らないから、この範囲内で動いてください」なんてことが、平然とまかり通ってしまうのだ。そんな不自然な姿を見て、面白いとは思えないだろう。何より「お母さんに代わって!」は、声だけだから笑えるのだ。映像があったら想像の余地がなくなる。結果、一部の嗜好の人にしか楽しめない内容になってしまう。 もちろん迫力を伝えるには映像のほうが優れているし、画で見せれば誰にでも分かるといった長所はあるので、「映像はすべてダメ」といっているわけではない。ただ、音だけでも楽しめる方法があると、頭にとどめておいてほしいのだ。 話を『宮藤官九郎のオールナイトニッポン GOLD』に戻そう。 この番組の面白さは何かを突き詰めていくと、「中学生がそのまま大人になって遊んでいる」感に行き着く。クドカン監督の映画『中学生円山』のテイストが、音声だけのメディアで繰り広げられていると考えてほしい。 また、フリートークでは、脚本家としても役者としても売れっ子であるクドカンの私生活が垣間見える。芝居の共演者との関係や稽古場であった妙なこと、さらには娘と遊んだときの様子など、他メディアでは聴けない話も満載だ。ラジオファン、クドカンファンだけでなく、演劇好きや業界通ぶりたい人も必聴の番組といえよう。 (文=豊田拓臣/文中敬称略)大人計画 公式サイトより
「質問に1分以上フリーズ!?」宮藤官九郎のツボにハマった、能年玲奈の“ド天然”ぶり
今年で30回目を迎えた「2013ユーキャン新語・流行語大賞」表彰式が2日、都内で行われ、年間大賞に「じぇじぇじぇ」「倍返し」「今でしょ!」「お・も・て・な・し」の4語が選ばれた。 滝川クリステルが久しぶりに「お・も・て・な・し」の封印を解き、注目を集める中、NHKの朝ドラ『あまちゃん』のヒロイン・能年玲奈が“らしさ”を発揮。脚本家の宮藤官九郎と共に現れ、受賞のスピーチでは「え~っと……。『じぇじぇじぇ』は聞くだけで楽しい、リズムもいいし大好きな言葉です」と抑揚のない話し方でコメント。その後、数秒間フリーズした後「『じぇじぇじぇ』と叫びたい気分です。ありがとうございました」と締めた。 この様子をニヤニヤ隣で観察していたのがクドカンだ。その時の様子はテレビで何度も流れているので、ぜひ見直してほしいのだが、クドカンがとにかく笑いをこらえるのに必死なのだ。 「いまや能年とクドカンのセットは有名ですよ」 そう明かすのはスポーツ紙記者。10月22日に行われた『東京ドラマアワード2013』の授賞式でも、能年は『あまちゃん』の好きなシーンを聞かれ、1分間以上もフリーズ。それでも答えが出ず、同席した小泉今日子が「今日は、この辺で勘弁してあげてください(笑)」と助け舟を出した。 しかし、一緒にいたクドカンはこらえることができず、能年とは逆の方向を見て「アハハ!」と大爆笑。完全に能年の存在がツボなのだ。 前出スポーツ紙記者は「クドカンにも娘さんがいるので、保護者の感覚なのでしょう。年齢差はありますがね(笑)。アイドルなのに素人っぽさが抜けないどころか、素人以上に反応が遅い。そんな彼女のキャラクターを誰よりも買っているのが、クドカンです」と話す。 ほかの“あまちゃんファミリー”の能年評も、総じて「ぽわ~んとしている」「不思議な子」といったところ。全員が彼女の成長を見守っている感じだ。一方には「女優としていかがなものか?」という声もあるが、それが能年の“強み”であることは間違いない。「能年玲奈 2014カレンダー」
『あまちゃん』大ヒットの陰で“クドカンの師匠”松尾スズキの嫉妬とぼやきが止まらない
最終回を目前に控え、注目が高まるNHKの朝ドラ『あまちゃん』。その人気と共に、脚本を担当した宮藤官九郎の評価もうなぎ上りに高まっている。以前からコアなファンが多く、俳優からも「宮藤さんの作品なら、ぜひ出たい」というラブコールが絶えなかったが、『あまちゃん』の大ヒットで認知度は高年齢層にまで拡大。幅広い名声を得て、東京オリンピック開会式の演出にも名前が挙げられるほど、いま日本を代表する作家のひとりに駆け上がろうとしている。 そんな輝きの裏で微妙な空気を漂わせているのが、宮藤の師匠である松尾スズキだ。松尾といえば、宮藤が所属する劇団「大人計画」主宰であり、原稿用紙の使い方もままならなかったという宮藤の才能を見抜き、脚本家としての礎を作り出した育ての親。宮藤の作品にも数多く出演しており、『あまちゃん』にも原宿の喫茶店マスター役として出演している。 ところが、松尾はその宮藤の活躍に対してかなり複雑な思いを抱いているらしい。そのひとつの現れが先日発売された、悩み相談をまとめた著書『人生に座右の銘はいらない』(朝日新聞出版)での発言だ。“これまでどんな絶望を感じ、脱出してきたか?”という相談に対して松尾は「いつでも、絶望は感じています」とした上で、こんな恨み節を吐露している。 「テレビドラマの脚本を書きたいのに、二十数年、舞台の脚本を書いてきて、それなりに名もあるのに、一向に話がこない」 もちろんこれは、松尾お得意の自虐ギャグだろう。演劇界では岸田國士戯曲賞の選考委員を務めるほどの大御所になり、サブカル業界でも絶大な支持を得ているくせに、弟子の宮藤に嫉妬して「俺にはテレビの脚本のオファーがない」とぼやく。そんな“ちっちゃい男”感を全開にするコラムは、この人のお家芸ともいえるものだ。 しかしだからといって、松尾のこうした恨み節がまったくの冗談かというと、そんなこともないらしい。松尾をよく知る編集者が、こう語る。 「松尾さんというのはややこしい人で、ああいう自虐ネタや恨み節を言っている時は、本当に黒い感情が渦巻いていることが多いんですよ。親しい人には、本気で愚痴や文句を言っていますから(笑)」 例えば以前、同じ弟子筋にあたる劇作家の本谷有希子がブレークしてメディアからひっぱりだこになった時のこと。松尾はやはりコラムなどで、「本谷はこんなに世話になってるのに、俺を敬わない」「本谷が『トップランナー』(NHK)に出た時もコメントを求められなかった」「著書も送ってこない」などの自虐ギャグを連発していた。だが、この時も裏でこんな行動に出ていたという。 「本谷さんのことを扱った新聞の特集記事で、記者が松尾を含む縁のある人たちにコメント依頼をしたところ、松尾さんが本谷さんに『師匠である自分が、その他大勢と同じは失礼だ』と怒鳴り込んだらしいです」(演劇関係者) 本谷は弟子筋といっても、大人計画に所属していたわけではなく、松尾が講師を務めていた演劇学校の授業に参加していた程度。それでこの怒りようなのだから、確かに今回、宮藤への“黒い感情”がめらめらと燃え上がっていても不思議はない。何しろ、今もサブカル、マニアック枠にとどまっている松尾に対して、宮藤はNHKの朝ドラという国民的な枠で一般ウケしないはずのギャグや小ネタを織り交ぜながら高視聴率を叩き出し、週刊誌では「松尾スズキらクドカンファミリー」と書かれてしまうほど、立場が逆転してしまっているのだ。 実は、松尾の『人生に座右の銘はいらない』には、当の宮藤からも質問が寄せられている。今から5~6年前に松尾へTENGAの差し入れがあり、宮藤もそれをもらうことになった時のこと。宮藤はTENGAの騎乗位タイプをチョイスしたのだが、その際、「ああ、宮藤は騎乗位だよね」と松尾に言われ、宮藤は「それ以来、騎乗位を避けるようになりました」という。「いったい俺の、どこが騎乗位なんでしょう」……これが、宮藤の松尾への質問内容だ。 なんとも他愛のない話だが、しかし、これに対する松尾の回答がじわじわと怖い。「それは、宮藤くんの人生が、受けから攻めに代わるタイミングとリンクしちゃったのかもしれませんね」と、宮藤の活躍ぶりを皮肉ったような発言をしたかと思うと、「しかし、宮藤は本当にTENGA話が好きだよね」と妙な距離感を漂わせて回答を締めくくる。 しかも、この本、ほかにも恨み節のオンパレードだ。「俺みたいに、作品や演技にギャグを入れないと気がすまない性分の人間は、日本では賞的なものとほとんど無縁です」と、演劇界で評価されない実情にもぼやきを炸裂させたかと思えば、「明らかに自分よりレベルの低い作家」が、ただシリアスな作風というだけで“いい賞”を獲り、高額賞金を受け取っていることを“イライラする現実”と言い切り、「人を笑わせるという技術を評価してくれる評論家なんて、ほぼいません」とぼやき続ける。 もっとも、こうしたルサンチマンをネタに変えてゆくことこそが、松尾の持ち味。ここは一つ、松尾のさらなる飛翔のためにも、師弟対決を実現させるべく、誰か松尾にテレビドラマの脚本を依頼してほしいところだ。宮藤への嫉妬がマックスとなっているであろう、今の“クドカンファミリーの”松尾なら、とんでもない作品を書いてくれるかもしれない。大人計画 公式サイトより
“クドカン”宮藤官九郎「公開前の作品にクレームも」 ドラマ『あまちゃん』絶好調でも映画では……
クドカンこと脚本家の宮藤官九郎が手がけた、NHK朝の連続ドラマ『あまちゃん』の勢いが止まらない。劇中で主人公の能年玲奈演じるヒロインらが使う方言「じぇじぇじぇ!」が流行語になり、ロケ地には観光客が殺到。今月10日放送分で最高視聴率の22.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした。 「能年の母親役の小泉今日子は劇中で挿入歌を歌い、すでに今年の紅白出場当確といわれている。24日からドラマの後半である『東京編』が放送されるが、ヒロインが東京でご当地アイドルグループ・GMT(地元)47の一員として奮闘するというストーリーで、さらに視聴率が伸びそう」(テレビ誌記者) NHKといえば、ドラマ部門では朝ドラと大河が二大看板だが、大河は昨年の『平清盛』に続き、今年の『八重の桜』も視聴率が低迷している。それだけに、朝ドラを大ヒットさせたクドカンはNHKにとって“救世主”のような存在となったが、一方で4年ぶり3作目の映画監督作品となる『中学生円山』が5月18日に公開されるも、コケてしまったというのだ。 「作品は下ネタに韓流ブームや認知症といった社会的事象を織り交ぜ、風刺を利かせたクドカン流のユーモアが盛りだくさん。監督本人や主演の草なぎ剛、共演者がメディアに登場し、バンバン宣伝も打ったが、どうも、“クドカンワールド”が暴走気味で映画ファンを取り込めず、公開初週の興行収入ランキングは約6,700万円で9位に低迷。公開館数が中規模だったとはいえ、最終的な興収は3億円台にとどまりそう」(映画ライター) さらに、クドカンが脚本を手がけ、クドカン作品には欠かせない阿部サダヲ主演の『謝罪の王様』(9月28日公開)が公開を控えるが、こちらは早くもケチがついてしまった。 「同作は架空の職業・謝罪師を生業とする阿部演じる主人公が、さまざまな事件を謝罪のテクニックを駆使して解決していく姿を描いた異色作だが、主人公が土下座で事件を解決する漫画『どげせん』『どげせんR』(ともに日本文芸社)の原作者であるRIN氏がTwitterで『宮藤官九郎ほどの才人に、、、、パクられたぜ!』と書き込んだのを皮切りに、同映画に“猛抗議”。ネット上で“パクリ疑惑騒動”に発展した。結局、RIN氏は制作サイドと円満に話し合い、問題の書き込みを削除。クドカンら映画の関係者に謝罪したが、クドカンにとっては迷惑な騒動だったはず」(同) 売れっ子の宿命とはいえ、NHKの外では逆風が吹き荒れているようだ。大人計画 OFFICIAL WEBSITEより
NHK、あまちゃん好調で加速する“クドカン推し”は戦略勝ち?一抹の不安も…
サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。
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NHK、あまちゃん好調で加速する“クドカン推し”は戦略勝ち?一抹の不安も… - Business Journal(6月3日)
主要なテレビ番組はほぼすべて視聴し、「週刊新潮」などに連載を持つライター・イラストレーターの吉田潮氏が、忙しいビジネスパーソンのために、観るべきテレビ番組とその“楽しみ方”をお伝えします。 今、まさに「クドカンブーム」である。 朝の連続ドラマ小説『あまちゃん』の好調で、味をしめたNHKがこぞってクドカンこと宮藤官九郎を推している。映画『中学生円山』(東映/5月18日公開)の宣伝もここぞとばかりに便乗して、うまいこと軌道に乗っているようだ。映画公開日が大幅に遅れたのも、あまちゃん効果を見計らってのことか、と勘繰ってしまった。単純に、本人が忙しいだけなんだろうけれど。 ドラマ好きの間では、クドカン作品は鉄板である。正直、視聴率なんかどうでもいいと思っているし、低かろうが高かろうが最後までねっとり観続ける。劇中の細かいギャグや、日常で「あるある感」あふれる設定、キャラクターの凡庸性の中に滲み出るおかしみ。個人的には『タイガー&ドラゴン』(TBS系)が大好物だったし、ここ数年で言えば『うぬぼれ刑事』(同)や『11人もいる!』(テレビ朝日系)で毎回毎回涙した記憶がある(面白すぎて、涙どころか失禁寸前)。 でも、クドカンワールドにもクドカン本人にも親しみのない人々は「なんだか朝ドラが話題になっていて、すごい人らしい」と新鮮な心持ちなのだろう。そこで画面に現れたクドカンの、なんともいえない脱力感。帽子によれっとしたシャツ、無精ひげで猫背気味、キュートな歯並びで、テンション低め(血圧もたぶん低め)のしゃべり口。NHK信奉の年輩者が一瞬言葉を失う感じが想像できる。そもそも名前からして「歌舞伎役者?」と言いそうな気もする。うちの両親に聞いたら、たぶんそう返ってくるだろうな。 先日はNHK朝の情報番組『あさイチ』のプレミアムトークに出るわ、NHK Eテレの『SWITCHインタビュー 達人達』に葉加瀬太郎と出演するわ、と大忙し。これで一気に全国津々浦々のクドカン認識度が高まったことだろう。爺さんも婆さんもオッサンもオバチャンも「クドカン」をしっかり認識&把握。思えば、かなり前からNHKはクドカン推しを始めていた。深夜の生放送『おやすみ日本 眠いいね!』でMCをさせたり。それもこれも巧妙な「あまちゃん推しの包囲網」だったのかもしれない。パンクコントバンド「グループ魂」で紅白歌合戦に出場したときは、完全にノーマークだったのにね。 ●NHK、民放での成果をかっさらう? 今までは、クドカンドラマ=TBSのイメージが強かったが、NHKがガーッとかっさらった感もある。民放で、丁寧にこっそりサブカル混じりの良質ドラマを育てていたのに、その成果をNHKが根こそぎ奪う、みたいな。ま、NHKも虎視眈々とクドカンブームの導火線を時間かけてあちこちに張り巡らしていたのだから、作戦勝ちともいえるだろう。 『あまちゃん』は手放しで面白いし、毎朝15分間もクドカンワールドを堪能できて、今は本当に幸せである。ただ、NHKがクドカンを囲い込んだりしないか、不安でもある。大河ドラマの脚本をふっちゃったりしないか、心配でもある。うっすら三谷幸喜が頭をよぎる。NHKの「ウチ的には、ソレちょっとNGなんで……」が脚本の鮮度や味を奪わないとは限らない。スポンサー様にへりくだる民放局も、同じといえば同じだろうけれど。 気が早いとは思うが、今後、クドカンに期待したいのは、大御所系や煮ても焼いても食えない系をうまいこと料理するドラマである。高倉健とか吉永小百合とか藤原紀香とか酒井法子とか。この人たちに1ミクロンも興味はないが、クドカン作品だったら絶対観る。 (文=吉田潮/ライター・イラストレーター) ■おすすめ記事 ガンホー株価100万円超 ソフトバンクによるたくみな株価吊り上げの実態 【衝撃動画】ロイターがイランの「女忍者」報道で取材停止→解除の珍事件 動画は海外で大ウケ!! 西川史子、矢口真里について「酔うと大変なことになる」肉食キャラへ変身勧める 東京の五輪招致に赤信号!? アジア票に期待できず、公式サイトは“世界最悪”…… 新橋のビジネスマン133人が選ぶ、一足早い“勝手に”AKB総選挙結果…主力陣苦戦「あまちゃん 公式サイト」(NHK HP)より






