「EXILE一族は“平成の悪役商会”!?」演技経験ゼロの登坂広臣が能年玲奈の恋人役をゲットできたワケ

jsoul1029.JPG
三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「冬物語」
 『あまちゃん』でブレイクした能年玲奈(20)が主演を務める映画『ホットロード』(来年夏公開予定)で、相手役をEXILEの弟分ユニット・三代目 J Soul Brothersの登坂広臣(26)が演じることが発表された。  原作は、1986~87年にかけて連載された少女漫画。神奈川・湘南地域を舞台に、14歳の中学生・和希の思春期の葛藤を描く物語。和希は、暴走族に所属する16歳の少年・春山と出会い、不良の世界へ。髪の毛をオキシドールで脱色したり、コンパスの針で腕に恋人の名前を彫るなど、当時のヤンキー文化が詰め込まれている。  好感度ナンバーワン女優・能年の恋人役という、大チャンスを掴んだ登坂。ルックスに春山の面影はあるものの、演技経験はほぼゼロに等しい。当然、演技力を心配する声が上がっている。 「それを助長させているのが、先輩たちの“棒演技”。放送中の連ドラ『ハニー・トラップ』(フジテレビ系)で主演を務めるEXILE・AKIRAや、前クールの『町医者ジャンボ!!』(日本テレビ系)でドラマ初主演となったMAKIDAIをはじめ、視聴者の間では『EXILE一派に演技力は期待できない』という空気が定着しつつある。事務所としては、07年に『劇団EXILE』を旗揚げするなど、俳優育成にはかなり力を入れているのですが、評価されるまでには至っていません」(テレビ誌ライター)  それでも、EXILEや、GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーらは、『ろくでなしBLUES』(日本テレビ系)、『シュガーレス』(同)といった連ドラや、来年公開の映画『クローズEXPLODE』など、不良学園モノに引っ張りだこだという。 「今の芸能界には、一昔前の不良を違和感なく演じられる若い役者が少ない。その点、EXILE・HIROの血を受け継ぐ後輩たちは、ルックスは不良そのもの。どこか素人っぽい顔つきも、リアルな不良と重ねやすいのでしょう。某広告代理店関係者が、『EXILEの事務所は“平成の悪役商会”、HIROは“ポスト八名信夫”』と例えてましたが、言い得て妙ですね(笑)」(同)  原作では、大勢の不良たちが登場する『ホットロード』。もしかしたら、注目の能年主演映画は、EXILE一族総出演となるかもしれない。

『半沢直樹』の独走、『あまちゃん』のスキャンダル、フジの“大コケ”……「夏ドラマ」総まとめ

hanzawa0924.jpg
TBS『半沢直樹』公式サイトより
 「倍返し」「じぇじぇじぇ」と、ドラマから誕生した言葉が今年の「流行語大賞」確実か、と言われていた矢先、滝川クリステルが発した「おもてなし」という強敵が出現し、ちょこっと揺れたドラマ業界。今月、続々と最終回を迎えた春ドラマを、ランキング形式で振り返ります。 ■『半沢直樹』の上昇が止まらなかったワケ  まず、平均視聴率のトップ10は以下の通り(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。 1位『半沢直樹』(TBS系)28.7% 2位『あまちゃん』(NHK、第14週~第25週の週間最高視聴率から算出)22.4% 3位『DOCTORS2 最強の名医』(テレビ朝日系)18.3% 4位『救命病棟24時』(フジテレビ系)14.6% 5位『八重の桜』(NHK、7月~9月22日放送分)14.3% 6位『Woman』(日本テレビ系)13.6% 7位『なるようになるさ。』(TBS系)13.0% 8位『SUMMER NUDE』(フジテレビ系)12.7% 9位『斉藤さん2』(日本テレビ系)11.9% 10位『ショムニ2013』(フジテレビ系)11.1%  トップは、最終回の平均視聴率が関東地区で42.2%、関西地区で45.5%という驚異の数字を叩き出した『半沢直樹』。これは、ビデオリサーチ社がオンライン調査を開始した1977年以降の民放連ドラ史上、最高記録だという。  初回視聴率は19.4%と、『あまちゃん』や『DOCTORS2』を下回っていたが、評判が広まりみるみる上昇。第7話で30%に達してもなお、勢いは止まらなかった。  “金融”という取っつきにくい題材であったが、「途中から見始めても、味方と敵がすぐに分かった」「銀行のことは分からなくても、登場人物の表情を追っているだけで楽しい」といった声が多く、これは上昇が止まらなかった一つの要因と言えそうだ。  最終回では、半沢(堺雅人)が、父親を死に追いやった大和田(香川照之)に土下座をさせ、「100倍返し」に成功……と思いきや、最後の最後で思わぬどんでん返しが用意されていた。これに「話を完結させてほしかった」「すっきりしない」との声も噴出したようだが、同時に次回作への期待も高まっているという。 ■『あまちゃん』スキャンダル連発も、ファンの熱冷めず  2位は、早くも続編が熱望されている『あまちゃん』。最高平均視聴率(24日現在)は、8月24日の23.9%。アキ(能年玲奈)が、母親役の鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)と、映画『潮騒のメモリー』の芝居稽古をする回であった。  放送前から、「東日本大震災をどう描くのか?」という点が注目されていた同作。視聴者の間では、「夏ばっぱ(宮本信子)が死ぬ」「ユイ(橋本愛)が行方不明になる」などと予想合戦が繰り広げられていたが、脚本の宮藤官九郎がかねてから「悲しい物語にはしない」と言っていたように、震災後は全員が元気に、地元の復興を目指す展開となった。  クランクアップ後は、バラエティ番組で素の表情を見せる機会も増えた能年。20日に出演した同局の情報番組『あさイチ』では、司会のV6・井ノ原快彦らとのトークで、芸能人らしからぬ挙動不審ぶりを見せた。これを受け、ドラマファンらの間で「ほとんど放送事故だったけど、天然すぎてかわいい!」「こんなにピュアな女優は、ほかにいない」と話題になった。  また、同ドラマに出演する若手キャストがスキャンダルを連発。アキの親友役の橋本が、俳優の落合モトキや、綾野剛とのデート現場を報じられたほか、アキの母親(小泉今日子)の少女期を演じた有村架純は、ジャニーズのアイドルグループHey!Say!JUMP・岡本圭人とのキス写真が週刊誌に掲載され、ブログで謝罪した。  さらに6月には「週刊新潮」(新潮社)が、能年の父親が『あまちゃん』撮影中に起こした交通死亡事故を報道。しかし、ネット上には「玲奈ちゃんには関係ないじゃないか」「アキちゃんの足を引っ張るな」などと、新潮への批判的なコメントであふれた。  能年の次回作はまだ発表されておらず、「『あまちゃん』のイメージを拭えるか?」など、今後の役柄に注目が集まっている。 ■通い不倫報道も無傷の沢村一樹  3位は、最終回で21.7%を記録した『DOCTORS2』。同じく医療ドラマの松嶋菜々子主演『救命病棟24時』と比べられることも多かったが、沢村一樹演じるスゴ腕ドクターや、高嶋政伸演じるライバルの外科医の独特なキャラクターが人気を博し、「『救命病棟24時』よりも面白い」「『救命病棟24時』がつまらないから、こっちを見始めた」という声も。  思い起こせば初回放送の前日、「週刊文春」(文藝春秋)が沢村の“通い不倫”を報道。妻子がいながら、27歳のOL・A子さん宅に足しげく通う様子がキャッチされ、記者の直撃に「セックスをしたかしてないかは、皆さんの想像にお任せします。いやもう、したでもいいですよ。バックでしました」「はあ~、でも彼女に会えないのがつらいなぁ。奥さんに怒られるよりもそっちのほうがつらいかな」などと開き直ってみせた。  矢口真里の不倫騒動が、まだ熱を帯びていた時期だったため、視聴率への影響を心配する声も上がっていたが、どうやら影響はなかったようだ。  7位の『なるようになるさ。』は、橋田壽賀子が『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)以来、約2年ぶりに連ドラの脚本を手掛けたホームコメディー。かつて、『あぶない刑事』(日本テレビ系)で共演した舘ひろしと浅野温子が、3人の息子を育て上げた夫婦役として共演。  開始当初は、浅野の生活感のなさに違和感を覚える視聴者も多かったようだが、間もなく固定ファンを付け、安定した視聴率を誇った。 ■“大コケ”ドラマの量産で問われる、フジテレビの企画力  今クール一番の“大コケ”と話題になったのが、広末涼子主演『スターマン・この星の恋』(フジテレビ系)。広末は、17年ぶりの連ドラ主演に意気込んでいたそうだが、演出を映画『20世紀少年』などの堤幸彦が手掛け、脚本を人気作家の岡田惠和が担当するも、平均視聴率は1ケタ続き。最終回は、6.9%まで落ち込んでしまった。  しかし、見続けた視聴者の満足度は高く、敗因は、多くの人が「見る気にならなかった」「宣伝を見ても、面白そうに思えなかった」と興味が湧かなかったことにありそうだ。  フジはほかにも、山下智久主演の“月9”『SUMMER NUDE』や、江角マキコ主演『ショムニ2013』、織田裕二主演『Oh,My Dad!!』(平均9.3%)と、派手に宣伝をした作品がどれも振るわなかった。これに、業界内外から、フジの企画力を疑問視する声が上がっているという。  『半沢直樹』という突然のビッグウェーブの訪れに、活気であふれていた7月クール。10月からは、前作の最終回が平均視聴率24.4%を記録した米倉涼子主演『ドクターX~外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)や、『相棒 season12』(同)といった人気シリーズもスタート。SMAP・木村拓哉主演で話題の『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』(TBS系)や、連続ドラマ小説『ごちそうさん』(NHK)は、これに追いつけるだろうか? (文=林タモツ)

ヒット景気冷めやらず『あまちゃん』能年玲奈と『半沢直樹』堺雅人のCMギャラが高騰中!

51miiO7tatL._SS500_.jpg
『能年玲奈 2014カレンダー』
 今夏の大ヒットドラマといえば、『あまちゃん』(NHK)と『半沢直樹』(TBS系)。広告業界では、それぞれのドラマに主演した能年玲奈と堺雅人のCMギャラが倍増する勢いだという。  能年の昨年時点でのCM契約基準価格は300~800万円だったが、ドラマ効果で最高2,000万円にまで跳ね上がりそうで、一方の堺も2,000万円から3,500万円にアップ。 「能年に至っては、朝ドラのヒロインに抜擢された時点で1,000万円にアップしたばかりなのに、ここにきてさらにアップですからね。堺にしても、ドラマ放送中の3カ月間で1,500万円も値上がりしましたから、両者ともすさまじいほどの“インフレぶり”です」(週刊誌記者)  ちなみに、2人のギャラは芸能・スポーツ界の相場ではどの程度かというと、堺の3,500万円は山下智久や福山雅治などと同レベル。能年の2,000万円は剛力彩芽や鈴木京香、ベッキーらと並んでいる。 「能年の場合は、当分は“あまちゃん人気”が続くでしょうから、CMギャラのさらなる上昇も見込めますが、問題はあまちゃん後の出演作。従来のあまちゃんで確立したイメージを踏襲するのか、それともマンネリを避けるためにイメージを一新して新たな路線を歩むのか、それによって人気もCMギャラも大きく左右されそうです。その意味では、あまちゃんの“次”が勝負だといえるでしょう。ユイ役で能年と共演した橋本愛のほうは早くも次回作が決まっているのに対し、能年はいまだ決まっていないわけですから、所属事務所が慎重に次回作を吟味しているところなのでしょう。一方、人気と実力がお茶の間に定着した感のある堺は、今後CMギャラが大きく上下することは考えにくく、“高止まり”した状態が続くのだと思います」(同)  いずれにせよ、この夏の話題を独占した能年と堺には当分の間、CM出演のオファーが殺到するに違いない。

「ネックはヒロイン・杏の顔!?」『あまちゃん』の呪縛付きまとう次期朝ドラ『ごちそうさん』の前評判

gotisousan0912.JPG
NHK『ごちそうさん』公式サイトより
 “3世代で楽しめる朝ドラ”として人気を博す『あまちゃん』(NHK)も、いよいよラストスパート。今月30日からは、杏主演の新番組『ごちそうさん』がスタートする。  同作は、食い倒れの街・大阪を舞台に、東京から嫁いできた卯野め以子(杏)が関東・関西の食文化の違いを克服しつつ、自ら作る料理と夫への愛情で、大正~昭和の時代を生き抜いて力強い母へと成長していく物語。出演者は杏のほか、財前直美、吉行和子、宮崎美子など、派手さはないが安定感のある俳優らを揃えている。  10日に行われた“ヒロイン・バトンタッチ”セレモニーに出席した杏は、「明治から大正、昭和と、和食から洋食へと変わっていく時代のおいしいところを切り取ったドラマ。みなさんにお腹の空く朝を届けしたいと思っています」と意気込みを語った。  そんな『ごちそうさん』の前評判を、12日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報じている。  一週間分を見た同誌の記者によれば、「毎回、オムレツ、ステーキ、ミートパイなど、豪華料理が3~4品出てくるが、ちょっとしつこい感じで食傷気味になりそう」といい、2日の完成披露試写会に訪れた記者らも「杏はイメージが暗すぎる」「目立つ脇役がおらず、話題性に欠ける」と評判はイマイチ。  杏や財前らが出席した会見もまったく盛り上がらず、無表情で台本を読み上げるように受け答えをする杏に「2~3質問終わると、会場はシーンとなってしまった」とか。  さらに記事では、2年前に放送されたドラマ『妖怪人間ベム』(日本テレビ系)で杏が演じたベラ役を挙げ、「(ベラ役は)顔がイメージにぴったりだった。妖艶な高笑いやしぐさも堂に入っていた」「ベラのイメージが強すぎて、朝の顔としてはしっくりこない」としている。 「アイドル業界や震災を描いた『あまちゃん』、押し付けがましく騒がしいヒロインのキャラが賛否を巻き起こした『純と愛』と、最近は刺激的な作品が続きましたが、『ごちそうさん』は久々に朝ドラの伝統にのっとったような“らしい”ドラマ。毎朝、習慣的に眺めるにはちょうどいいと思います。ただ、杏さんがビジュアル的に地味だという点は否めません。また『あまちゃん』と比べてしまうと、物足りなさを感じるでしょう」(テレビ誌編集者)  “『あまちゃん』の後”というハンデを背負ってのスタートとなる『ごちそうさん』。食を題材とした朝ドラは、根強いファンを付けることができるだろうか?

「そう甘くはなかった!?」レプロのアイドルグループが『あまちゃん』人気便乗も、CDが思ったより売れず……

repuro0912.jpg
「暦の上ではディセンバー」(ポニーキャニオン)※右はジャケット裏面
 新垣結衣や能年玲奈と同じレプロエンタテインメントに所属するアイドルグループ・ベイビーレイズが、5枚目のシングル「暦の上ではディセンバー」(ポニーキャニオン)を11日に発売。初日の売り上げ枚数が予想を下回ったことが、業界内で話題となっているという。  同シングルのオリコンシングルデイリーランキングの結果は、5位。5万枚以上を売り上げた堂本剛、2位に付けたハロプロのアイドルグループ・Juice=Juiceの2万3,997枚や、3位のTHE ポッシボーの1万2,189枚に負けてしまった。  同曲は、視聴率20%を超える人気ドラマ『あまちゃん』(NHK)の劇中に登場する架空のアイドルグループ「アメ横女学園芸能コース」の楽曲を、「ベイビーレイズVer.」としてレコーディングし直したもの。ベイビーレイズと、声優の水瀬いのりが歌う劇中音源は、7月にiTunes Storeで配信されると、シングル総合チャート首位に。また、先月末に発売された同曲を含むコンピレーション・アルバム『あまちゃん 歌のアルバム』(ビクターエンタテイメント)は、初週売り上げ7万4,000枚に達し、ランキング1位となった。  当初、「暦の~」はビクターが発売する番組関連CDにのみ収録予定であったが、グループたっての希望でベイビーレイズの楽曲としてポニーキャニオンから発売が決定。CDのデザインは、表がベイビーレイズのメンバー、裏が『あまちゃん』ヒロインの能年の顔写真となっている。  音楽関係者によれば、同シングルは「『あまちゃん』効果で初動2万5,000枚はいくと言われていた」というが、実際は半分以下。しかし、最近のアイドルCDには珍しく“1形態”でのリリースであったったことも、一つの要因といえるだろう。 「能年が所属するバーニング系プロダクションのレプロは、『あまちゃん』人気に便乗して自社のアイドルも売ってしまおうと、CD化の企画をねじ込んだのですが、そう甘くはなかった。リリース前には、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)や『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にも出演しましたが、思ったほどの効果は出なかったようですね」(同)  「乗り込み!乗っ取り!!アイドル」として、昨年5月に結成されたベイビーレイズ。アイドルファンの間では、「このまま売れちゃうのでは?」「『あまちゃん』のNHKに便乗して紅白出場も!?」などと期待する声も上がっていたようだが、『あまちゃん』ファンを乗っ取るのは、そう簡単なことではなかったようだ。

宮藤官九郎の売名行為!?『あまちゃん』は震災をどう描いたのか

ama0913.jpg
『あまちゃん』公式サイトより
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。  『あまちゃん』(NHK総合)は、2008年から始まる東北を舞台にした長編ドラマである。だから、2011年に起きた東日本大震災を描くことになるのは、放送開始当初から話題になっていた。脚本を担当する宮藤官九郎は「(震災を)やらないのも嘘、それだけをやるのも嘘」(MSN産経ニュース)と語っていたし、放送開始前の今年3月11日に書かれたブログでは「『あまちゃん』は震災を描くドラマではありません。お茶の間の皆さんが愛着を持って見守って来たキャラクター達が、その時を経て何を感じ、どう変わるかは、ちゃんと描くことになると思います」と書いている。  その言葉どおり、『あまちゃん』における「震災」は数あるエピソードのひとつにすぎない。しかし、重要な分岐点のひとつであることも事実だ。果たして、『あまちゃん』は震災をどう描いたのか。  132話(8/31放送)では、3月12日に東京で開催される天野アキ(能年玲奈)念願のライブに向けたリハーサル風景が描かれていた。北三陸の人たちも楽しそうだ。「最近地震が多い」ということ以外、何も変わらない。アキのライブを見るため、ついに上京することになったユイ(橋本愛)はみんなに温かく見送られ、大吉(杉本哲太)と共に北三陸鉄道に乗り込んだ。物語上の母娘の確執や、春子(小泉今日子)と鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)と太巻(古田新太)のいざこざなど、整理すべき問題も片付けられていた。それは、そういった問題解決の理由や動機に「震災」を使いたくないという、作り手の意思の表れだろう。  そして、あの日がやってくる。  133話(9/2放送)は緊急地震速報で携帯電話が激しく振動するシーンから始まった。“みんな助かってくれ”。そう強く願いながら画面に見入ったのは、もちろんこれまで愛してきた登場人物たちへの思い入れもあるが、まだ脳裏にこびりついている僕たち自身の震災の記憶を呼び起こされたからだろう。  いつものように軽快なOP曲が流れだす。この明るいテーマ曲を流さない、という選択肢もあったかもしれない。むしろ、そのほうが演出としては定石だ。この状況に明るい曲はそぐわない、と感じる視聴者も多いだろう。だが、この日もいつもと同じだった。音楽を担当した大友良英は言う。 「最初から震災が来るというのを想定して作った曲。演出の井上剛さんはじめ、みんなが『これずっとかけ続けるから』って、最初からかなり強い意志でおっしゃっていて。何が起ころうと変わらない日常があるわけですし、聴こえ方が違うと思うんですよね。震災の時に限らずなんですけど、アキちゃんが笑ってる時、泣いている時、それぞれ聴こえてくるところが違う。今日は今日で違う聴こえ方がしてくると思うんですよね」(『スタジオパークからこんにちは』)  地震や津波の被害はジオラマによって表現された。ドラマ開始当初から何度となく登場し、観光協会長・菅原(吹越満)の道楽のように扱われてきたあのジオラマだ。そしてトンネルで急停止し、辛くも難を逃れた北鉄の車両から、外の状況を見ようと歩き出した大吉が気持ちを鼓舞して歌ったのもまた、小ネタとして何度も歌われた「ゴーストバスターズ」だ。  一方、東京では、被害状況を映すテレビ画面に見入りながら、気持ちが追いついていないアキたち。そこに豚汁を差し入れする安部(片桐はいり)に「なんか今は、まめぶ食べて文句言いたかった」「安部ちゃんといえば、まめぶだもんね! ドラえもんの、どら焼きみたいなもんたい!」とGMTのメンバーが言うと「まめぶはポケットには入りません!」と安部がちょっと的外れなツッコミを入れ、ようやくみんなに笑顔が戻る。  「ジオラマ」「ゴーストバスターズ」「まめぶ」。これまで小ネタでしかなかったものが、一転して大きな意味を持つ。非日常の中にも日常は潜んでいる。それが、かけがえのない救いになったのだ。  北三陸の住民の安否は「みんな無事 御すんぱいねぐ(ご心配なく)」という祖母の夏(宮本信子)の短いメールでのみ伝えられた。そして、地震や津波の被害から奇跡的に逃れた北三陸鉄道が「1区間でも1往復でもいい。誰も乗らなくてもいい。運行を再開することが使命だ」と大吉たちの奮闘で震災からわずか5日後に運転を再開させたという、ほぼ実話を基にしたエピソードが挿入される。  しかし、震災後の北三陸の描写は、アキが北三陸に戻るまでの3話(134~136話)の間で、わずか5分足らずのこのシーンだけだった。これまで東京編でも頻繁に北三陸の人々の生活を描写してきたことを考えれば、異様なことだ。それは、東京といわゆる被災地の、あの「断絶」をあえて描かないことで、痛烈に表現していた。  北三陸鉄道を復旧したように、とにかく前へ進むしかないと踏ん張って生きようとする北三陸の人々に対し、東京では迷い立ち止まっている人々の様子が描かれる。  震災発生当初、娯楽は「自粛」を余儀なくされていた。 「娯楽に関わる多くの人が自分自身に問いかけました。ドラマや映画や歌がなくても人は十分生きていける。でも水や食べ物、電気や燃料がないと人は困る。生きられない――」(春子・語り)  鈴鹿はドラマの出演依頼に対し「もちろん出たい! だけど東北の方々に申し訳ない……」と後ろ向き。それに対し、社長の春子は言うのだ。 「東北の人間が『働け』って言ってるんです!」  一方、GMT5マネジャーの水口(松田龍平)が懇願し、プロデューサー太巻が「恩売るだけだぞ。お前に対する“売名行為”だ」と承諾して実現したアキとGMT5のテレビ収録。そこで「地元に帰ろう」を歌ったのを最後に、アキは北三陸へ帰ることを決意した。  人はドラマや映画や歌や笑いがなくても生きていける――そんなわけがない。震災後の東京の描写は、作り手のそんな強い意志を感じずにはいられない。震災後わずか2年で(もちろん、震災を描くのがメインではないという注釈がつくにせよ)国民的ドラマで震災が描かれたというのは、誰もが思い浮かべるような傑作が生まれていない阪神大震災後のドラマ・映画製作状況を鑑みれば、いかに異例で偉大なことか分かる。ちなみに阪神大震災を描いたドラマ・映画の中で、最も印象的なドラマのひとつである『その街のこども』(NHK総合)の演出は、『あまちゃん』のメイン演出であり、震災が起こった週を担当した井上剛だ。「朝ドラ」で震災を扱う。それは脚本家、演出家にとって、ある意味で「売名行為」なのかもしれない。  三陸に戻ったアキを迎えたのは、「地元」の人々の以前と変わらないとびきりの笑顔だった。そして「ふさぎこんでてもしゃあねえからな」と、家が流されたり、全壊したことなど、地震や津波の被害を笑いながら語る。かつて、「みんないろいろあって、最終的にここさ、帰ってくんの」と、自分たちの過去を笑い話にしていたように。そして夏は、アキが初めて北三陸に来た日と同じように、海女として海に潜っていた。「なして潜ってんだ?」と問うアキに、夏は以前と同じように答えた。「おもしれえがらに決まってんべ!」  アキは、袖が浜では一番被害ひどかったという海女カフェを訪れる。海女カフェは、アキが作った、このドラマにおける「娯楽」の象徴のような場所だ。 「決めた! 海女カフェ復活させっぺ!」その廃墟と化した惨状を見て、アキは宣言する。 「正直、分がんねかった……。オラにできること、やるべきことって、なんだべってずっと考えてた。(略)頑張ろうとか、ひとつになろうとか言われても息苦しいばっかりでピンとこねえ。んでも帰ってきたら、いろいろハッキリした。とりあえず人は元気だ。みんな笑ってる。それはいいことだ。食べる物もまあある。北鉄も走ってる。それもいいこと。んだ。東京さいたら、いいことが耳さ入ってこねえんだ。オラが作った海女カフェが流された。直すとしたらオラしかいねえべ! これぞまさにオラにできることだべ!」  アキは、壊れてしまった居場所を「逆回転」させ、再生させることを誓ったのだ。 「笑わないことが追悼ではない。だったら365日笑っちゃいけないはずだ。むしろ亡くなった人の分も笑ったり泣いたり喜んだり悲しんだりしながら生きるのが供養なんじゃないかなと思います」(宮藤官九郎ブログより)  何が起ころうと変わらない日常がある。その日常を変わらず、「普通」に生きることは、いまや困難を伴うことだ。しかし、その尊さと大切さを『あまちゃん』は「笑おうぜ」というメッセージに乗せて伝えている。「自粛」したってしょうがない。「不謹慎」だとか「売名行為」だとか批判を浴びたって、そんなことお構いなしに立ち向かった娯楽や笑いに、僕たちは希望を感じ救われてきたのだ。  海開きの日、震災後わずか4カ月でアキたち海女の実演が行われるということで、多くの取材陣や見物客が駆けつけた。 「アキちゃんとユイちゃんが揃う、滅多にないチャンスだもの。ただ指をくわえて見てるわけにはいかねえべ」と商魂たくましい菅原、大吉たちは「K3RKDNSP(北三陸を今度こそ何とかすっぺ)」と書かれたお揃いのシャツを見せつけながら不敵に笑う。 「よろしく頼む。だって“被・災・地”だもの」 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

「ユイが行方不明に!?」ついに東日本大震災が描かれる『あまちゃん』、結末は……

ama0829.JPG
『あまちゃん』公式サイトより
 最終回まで残り1カ月。いよいよラストスパートをかける『あまちゃん』(NHK)だが、9月2日から放送される第23週「おら、みんなに会いでぇ!」では、いよいよあのシーンが描かれる。  発表されている第23週のあらすじはこうだ(ネタバレあり)。アキ(能年玲奈)にとって念願だったGMTとの初ライブの前日、2011年3月11日に東日本大震災が発生。ライブは延期となり、アキの初主演映画『潮騒のメモリー』も海を扱った作品であるため、公開1週間で打ち切りに。  北三陸市も津波の被害を受け、大吉(杉本哲太)を中心に北三陸鉄道の復旧が始まる。そんな中、アキが出演する子ども番組『見つけてこわそう』がタイトルを変え、放送を再開。アイドルとしての仕事を必死で続けるアキだったが、震災から3カ月後、ついに北三陸へ帰ることを決意。できることから始めようと、壊滅的な被害を受けた「海女カフェ」の再建に立ち上がる……。  同作のナレーションは、東京編開始を境に祖母の夏(宮本信子)から孫のアキへと引き継がれたが、この週から別の人物に引き継がれることが発表されている。制作サイドがかねてから「3世代の物語」とうたっているところから察すると、小泉今日子演じる母・春子と予想するのが自然だろう。  いずれ震災が描かれることは、番組開始前から発表されていた。しかし、いざ放送が近づくと、ネット上は「お願い! 全員、無事でいてけろ!」「悲しそうなアキちゃんは見たくない」「あ~、見たくないけど、見たい!」といった書き込みであふれ、ファンの落ち着かない様子が伝わってくる。  また、以前からドラマファンの間では、震災後の展開の予想合戦が繰り広げられていた。「夏ばっぱが津波に流され、アキが後を継いで立派な海女になる」「行方不明となった安部ちゃん(片桐はいり)が、最終回でまめぶカーに乗って戻ってくる」「復興のため、GMTが『海女カフェ』を拠点として活動を開始。北三陸が全国的に知れわたり、海女志望者が殺到する」「アキと種市先輩(福士蒼汰)の子ども“フユ”が産まれる」などさまざま。  現在は、公開されている数少ない第23週のスチール写真などから、東京でのアキのライブを見るために北三陸鉄道に乗ったユイ(橋本愛)と、吉田(荒川良々)が行方不明に。ユイは無事だったが、吉田は……というような予想をする人が目立つ。 「NHKが小出しにする情報を元に、先の展開を予想するのも『あまちゃん』の楽しみ方の一つ。居酒屋などにファンが集う『あまちゃんオフ会』もあちこちで開かれ、最近は『見つけてこわそう』が震災後、どんなタイトルになるか? といった話で朝まで盛り上がっているそうです。後半になるにつれ、じわじわと視聴率が上がっている同作ですが、震災が描かれる第23週はさらなる上昇が期待されています」(テレビ誌ライター)  同作の舞台となっている岩手県久慈市は、実際に大きな津波被害にあった場所。ついに宮藤官九郎が描く震災が提示されることで、オープニングの美しい海岸や、小袖海岸の堤防を疾走するアキの姿が、また違ったものに見えてくるのかもしれない。

『あまちゃん』続編熱望の能年玲奈「ほかに大きなオファーがない!?」一方、橋本愛は……

ama0828.jpg
『連続テレビ小説あまちゃん Part2』(NHK出版)
 NHKの人気ドラマ『あまちゃん』に続編はあるのか――。打ち上げや記者会見では主役の能年玲奈が事あるごとに「あまちゃん2をやりたい」とNHK側にリクエストしていたが、同局のディレクターは「皮肉にも『あまちゃん』のブレークで、橋本愛や小泉今日子の仕事が増えてスケジュール的に難しい」と話している。  ただ「ここまでヒットしたら当然、『次をできないか』という上からの相談はあった」とディレクター。 「2001年放送の『ちゅらさん』はそういう上の要望で、03、04、07年と続編が制作されていますからね。今回もないとは言えない」(同)  ただ、脚本の宮藤官九郎は「続編はやらない」と断言。また、橋本サイドもスケジュール以前に否定的な態度だったとディレクターは話す。 「橋本さんと能年さんは映画『告白』でも共演していますが、そのときは橋本さんが立場的には上だったのに、今回は能年さんを引き立てるような感じだったので、そこはあまり面白くない様子だった」  実際、3次会まで行われた『あまちゃん』の打ち上げでも、橋本は1次会のみの出席でそそくさと帰っていったという話があり、ドラマ終了後もあまり大っぴらに感想を話すこともない。  これに反して能年が続編にこだわるのは、「ほかに大きなオファーがないからでは?」とスポーツ紙記者。 「ドラマや映画のオファーが届いても、あまりいい条件のものがなかったという話は聞こえていますね。どれも主役クラスのものではなく、脇役か男女複数の共演といった類いのものばかり。実のところ、朝ドラ主演後の方向性って意外に難しくて、例えば『純と愛』の夏菜も一本気なキャラクターがイメージとして定着してしまって、後の仕事がトーンダウンしていますし」(同)  前述『ちゅらさん』でも国仲涼子に清純派のイメージがつきすぎて、脱却に悩んだという例もある。能年と違い、橋本は10月からNHK・BSプレミアムで連ドラ『ハードナッツ!』の主演が早々に決まり、同じヒットドラマ出演でも明暗が分かれている。 「能年の所属事務所は、とにかく主役級の仕事を取ろうと強い営業をかけているそうですが、人気で能年がリードしても、仕事では橋本が恵まれるという感じになってしまうかもしれません」(同)  綾野剛とのデートをスクープされた橋本愛に「嫉妬します」とコメントした能年だが、その嫉妬の真意は別のところにあるのかもしれない。 (文=鈴木雅久)

NHK、あまちゃんビジネスの儲けはどこに?受信料・高給体質の裏で多額剰余金プールか

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。
CD「連続テレビ小説『あまちゃん』オリジナル・サウンドトラック」(ビクターエンタテインメント)
 6月に発売されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』のオリジナル・サウンドトラックはオリコンチャート初登場5位をマークし、ドラマの中で天野春子役の小泉今日子が歌う『潮騒のメモリー』(7月発売)は同2位と売り上げ絶好調。ドラマの中で歌われた劇中歌すべてを集めたCD『あまちゃん 歌のアルバム』も8月28日にリリースされる。また、今年1月に放送した『NHKスペシャル 世界初撮影! 深海の超巨大イカ』が好評だったことを受け、NHKはダイオウイカをテーマにしたコンテンツを続々と展開中だ。  大河ドラマや特集番組をDVD化したり、ヒットしたドラマの劇場版映画(『セカンドバージン』『ハゲタカ』など)を製作するなど、NHKのコンテンツ2次利用ビジネスは以前から行われてきた。そして、その都度問題視されてきたのは、NHKが特殊法人で公共放送局であるため、その商業化・肥大化はどこまで認められるのかということだ。 つづきを読む

どんな番組も『あまちゃん』色に染めてしまうNHKのゴリ推し力

女性向けWebサイト【messy】オープン記念とって出し! 全部読む
nounen_nikkan_0818.jpg
「SPOTTED701/VOL.20」SPOTTED PRODUCTIONS
 今年の花火大会は急な雷雨などで中止になることが多かったが、都内で行われる神宮外苑花火大会と多摩川花火大会は雨に降られることもなく同じ日のほぼ同時間帯に無事に開催されたようだ。どちらの会場にも花火を見に行っていない私は、その日の20時から始まるある番組を楽しみにしていた。その番組は、8月17日に生放送されたNHKの全国54放送局から選りすぐった「笑えて泣けて元気が貰えて感動できるニュース」だけを集めてお届けするという『しあわせニュース2013 夏』であった。  事前にテレビ欄を見ていたところ、同局の『あまちゃん』で大人気の能年玲奈ちゃんと福士蒼汰くんが生出演ということで、「これは見るっきゃない!」と興奮気味にテレビ前で待機していたのである。番組オープニングではしょっぱなから能年ちゃんを足元からカメラパーンした全身ショットが拝め、第一声はアキちゃんの「じぇじぇじぇ! 先輩! 番組始まっちまったど〜!」のセリフで始まり、福士くんが種市先輩状態で「じぇじぇじぇ!あ、天野、生放送は逆回転できねぇからな、がんばっぺ!」「よっしゃあ! じゃあ〜、行くべ!」…… つづきを読む