凍らせておいしいお菓子を研究する、製菓メーカー菓子研究家

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製菓メーカー菓子研究家の稲垣章さん。毎日、新商品を見つけては実際に食べて記録しているという。
身の回りにいそうでいない、ちょっと変わったことをしている人や、面白そうな場所に、文筆家のやきそばかおるが直撃取材!  「それにしても暑い! アイスを買いに外に出るのもイヤだ!」というアナタ。もしもそばにお菓子があったら、それを凍らせて食べてみてはどうだろう? 実は、コンビニやスーパーで手軽に手に入る製菓メーカー菓子が大好きで、凍らせて食べるとおいしいお菓子を調べている人がいる。名前は稲垣章さん。稲垣さんおすすめの、凍らせておいしいお菓子は一体なんなのか? 早速聞いてきた。 ■初めて凍らせて食べたお菓子
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やきそば(以下「や」) 「お菓子を冷蔵庫に入れることはありますが、凍らせてみようと思ったきっかけは?」 稲垣さん(以下「い」) 「小さな頃からお菓子が好きで、駄菓子屋さんに売っている『蒲焼さん 太郎』『焼肉さん 太郎』といったようなお菓子をよく食べてたんですけど、小学生の時に食べかけの『蒲焼さん』を、腐らないようにと思って冷凍庫に入れたんです」  「おお~、いきなり冷凍庫に入れちゃうところが、いかにも小学生的発想ですね(笑)」  「カチンカチンに凍らせて食べてみたら、パリパリ感がたまらなくて、駄菓子独特のベタつき感もなくなってて、非常においしかったんです」  「性の目覚めならぬ、氷(ヒョウ)の目覚めですね」  「大人になってから、ある日、急にそのことを思い出して、それでいろいろなお菓子を凍らせてみるようになったんです」  稲垣さんは書籍や雑誌の編集の仕事をする傍ら、8年ほど前からいろいろな製菓メーカー菓子を研究するようになったという。お菓子を凍らせて食べるのは、その研究の一環である。毎日、コンビニやスーパーで新商品を見つけては実際に食べて、味や特徴を記録する日々だ。  「凍らせて食べると、常温の状態のものと食感や味の違いが出てくるんです」  稲垣さんの話では、人間は冷たいものに対しては甘味を感じにくく、逆に塩気を強く感じるようになるという。お菓子によって、常温と凍らせた時とでは味にギャップが生じるというわけだ。  「では、凍らせて食べるとおいしいお菓子を教えてください」
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 「『パイの実 塩バニラアイス味』です」  「アイスではなく、常温のお菓子として売られてるんですね」  「常温と凍らせた時の味のギャップが楽しめます。常温で食べると、黒糖の香りと甘さがフワッと口の中に広がっておいしいんですけど、塩バニラの味があまりしないんです。でも凍らせると、塩バニラの風味が感じやすくなります。凍らせてもサクサク感は失われないので、ぜひ凍らせて食べてみてください。パッケージにも、冷やして食べてもおいしいと書いてあります」  「お菓子メーカー側も、冷やして食べることを意識してるんですね」
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 「次は『バームロール』です」  「出た! 全国のおばちゃんの御用達、ブルボン」  「ポイントはお菓子の空洞です。凍らせて口に入れると、噛んだ瞬間に空洞部分の冷たい空気がフワッと口の中に広がって、気持ちいいんです」  「食感は?」  「常温だとしっとりしていますが、凍らせるとクッキーに近いものになります」 冷たい空気がフワっと口の中に広がる感触は、かなりヤミツキになるそうだ。
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 「次はコチラです」  「懐かしい! 『LOOKチョコレート』ですね」  「食べたことがある方ならお分かりだと思いますが、『LOOK チョコレート』は手で持った時に溶けやすいんです」  「あ~、確かに!」  「凍らせると、溶けにくくなるほか、パリっとした食感が味わえます。ポイントは、チョコの部分は凍っても、中のクリームの部分は凍らないっていうところでして。パリっとした食感の後で、中のクリームが出てくるんです。『パリッ&トロ~ン』その食感が楽しいですね」  「すごい! お菓子のことを語る稲垣さんの目もトロ~ンとしてますね」 ■賛否両論のお菓子 okashi06.jpg  「次は『禁断のラムネ』」  「あ! これは今、話題になってますね。ウチの近所のコンビニにも置いてあって『おいしいという意見と、そうでないという意見が真っ二つ!』ってPOPに書いてありました」  「う~~ん。実はそうなんです。中はサクサクしたラムネで、外はチョコレート。酸っぱさの中に、チョコの味がしてくるっていう……」  「(実際に常温で食べてみました)う~ん……確かに、なんともいえない味ですね。グルメレポーターだったら、『好きな人にとっては好きな味ですね』って言って逃げそう……」  「でも、凍らせて食べたらおいしいんです」  「ひょえ~~」  「凍らせると、甘味をあまり感じられなくなります。チョコの風味がトロ~と広がる前に、噛んでしまうのがおすすめです」 ※後日、実際に凍らせてみると、ホントに冷たくて、ラムネを噛んでいるような食感が味わえておいしかったです。おすすめ。  「買ってみたものの、なんだかイマイチだな~というお菓子があったら、とりあえず凍らせてみましょう。意外においしくなるかもれません」  「おお~。たくさんのお菓子を凍らせて食べてきた稲垣さんならではの、説得力のあるお言葉!」 okashi07.jpg  容器に2~3個(粒)ずつ入れて、冷凍庫へ。なんのお菓子かが分かるように、容器には番号が書かれてある。冷凍庫で一度に30種類以上を凍らせている時も。 ■その他、おすすめのお菓子  せっかくなので、稲垣さんにおすすめのお菓子をさらに2点紹介してもらった。コチラは冷やすというよりは、そのまま常温で食べることを推奨。 okashi08.jpg  「『やわらかく濃厚な半熟仕立てのしっとりスイーツ チーズケーキ風味』」  「(食べてみました)おお! 『禁断のラムネ』もカバヤ食品だったけど、こちらは本当においしいですね。いや、『こちらは』って言うと語弊がありますけど(笑)」 okashi09.jpg  「あとは、『ファッジ fudge』です。砂糖を結晶状態で利用したお菓子で、しっかりと森永キャラメルの味わいがありながら、ほろほろと崩れる感じがたまりません」  「これ、ガツガツ食べられますね。キャラメルにありがちな、歯につく感じがありません」  「キャラメルって、好きだけど舐めて溶かすのには時間がかかりますが、これなら仕事の合間にもサッと食べられておいしいです」  最後に、稲垣さんにお会いした時から気になっていた、あるコトについて聞いてみた。  「ところで、稲垣さんはお菓子をたくさん食べているのに、なぜ痩せてるんですか?  「自分でも分からないんですよ~。体重はずっと50キロ以下なんで、体質なんですかねぇ~」  もはや、空気を吸ってても肉がつくような私とは訳が違う。稲垣さんはお米をほとんど食べないそうで、お菓子とお酒とツマミがメインの日々だそうだ。量も一度にたくさん食べるということはしないそうなので、そのへんが太らない秘訣なのかもしれない。
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稲垣さんのスマートフォンの待ち受け画面。お菓子の中でも一番好きだというチェルシー。
niyaniyasss.jpg ●やきそば・かおる 山口県出身、東京都在住。ライター、構成作家、写真家。趣味は、変わった人に会って、変わった話を聞くこと。「相づちだけはうまいと言われます」(本人談) Twitter@yakisoba_kaoru

1000種類の性癖を集める女性2人組

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みんなの性癖展。ボードにギッシリと性癖が書かれていく。書けなくなったら新しいボードに書くのだが、それもすぐにいっぱいになる……。
身の回りにいそうでいない、ちょっと変わったことをしている人や、面白そうな場所に、文筆家のやきそばかおるが直撃取材!  人の性癖を集め続ける2人組がいる。名前は水の人美さん&まゐさん。2人は、いろんな人々の性癖をひたすらコレクションしている。実は以前、会いしたことがあるのだが、また新たなる取り組みを始めたとの情報を聞きつけ、訪ねた。  まずは、2人の簡単なプロフィールから。 水の人美:帰国子女の仮面をかぶった変態。おむドル(おむつアイドル)を世に輩出すべく、奔走中。 まゐ:嘔吐と悲鳴が好き。考える前に言葉にしてしまうため、どうしようもないタイプの変態。地方に住んでいる。  この時点で、すでに読者の皆さんにとってはツッコミどころ満載だと思うが、そのツッコミ衝動は小出しにしていくとして、今回は水のさんのお話を。 ■みんなの性癖展2013  2人は主に、年2回開催される「デザインフェスタ」のブースで性癖を集めている。通りすがりの人に聞いたり、Twitterのハッシュタグを使って募集した性癖をボードにひたすら書いていくというもの。集まったものの中から、お見せできる範囲の性癖を紹介(それでも、ごく一部です)。
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やきそば(以下「や」) 「マイルドなものからキツめのものまで、いろいろ集めましたね。これまでに何種類くらい集まりました?」
水の人美さん(以下「み」) 「Twitterを通じて集まったものなど、過去数年間分を全部合わせると、1000種類です」
「そんなに!? そもそも、なぜ性癖を集めようと?」
「『性癖』の『性』は『性質』の『性』と書くように、性癖って本来は恥ずかしいものではないはずなのに、言葉のインパクトに押されて口に出せなくなってるんじゃないかと思いまして。それで、まずは自分たちから積極的に言っていこうと思ったんです。『私たちの性癖は○○なんです』って言えば、いろいろな人が教えてくれるようになるんじゃないかと思いまして」
 「性癖の傾向は?」
 「『腋』に関する性癖は多いですねー。なんでこんなに多いんだ? って思うくらいありますよ。ムダ毛が好きっていう人もいました。ちょっと処理が残っているほうがキュンとする、みたいな」
 「あ~、分かります~~(共感)。1000種類の性癖を見てきた水のさんですら、なかなか理解し難い性癖ってありますか?」
 「例えば『相手にツバを飲ませる』っていう性癖があって、それは行きすぎた愛情表現なんだろうな~と。気持ちは分かるんですが、『マスカラがついた女の子のまつ毛を毎晩見て寝る』っていう性癖を挙げた女性がいらっしゃいまして……。アイドルの自撮りの写真の、マスカラでモサっとしてるまつ毛を見て寝るっていう……」
 「……」
 「かわいい女の子を見てから寝たいって気持ちは分かるけど、なんでマスカラ&まつ毛に特化してるんだろうって」
 ほかにも「休日はスクール水着を洋服の下に着ています」という男性や(もちろん、人に見せるわけではないらしい)、「ブラを着けて歩く」(もちろん、以下同文)という男性もいるとか。 ■ある意味、究極の性癖  「性癖展に来るカップルの反応も面白いですね」  「みんな引くんですよ(笑)。カップルで来てると最初は『性癖展だってぇ』って感じで寄ってきて興味を示してくれるけど、ボードのどこかを見て自分の許容範囲を超えた瞬間“うわっ!!”ていう顔をするんですよ。それが、見ていて『たまらん!』って(笑)」  「究極の性癖!!(笑)」  「心の中では『もっと嫌がれ』って思ってます。私、人のトラウマになりたいんですよ。強い感情を揺さぶった時のほうが、覚えてもらえるじゃないですか? 初対面の人を怒らせたり悲しませたりするのって、難しくないですか? でもトラウマって、けっこう一瞬で作れるから、その人は思い返してくれるんじゃないかと。帰ってからも、私たちのことを覚えててくれるかなって」  「うんうん(いや、感心している場合ではない)」  「好きな人も、最終的に別れるなら、別れる時にすごいトラウマを植え付けて別れたいって思うんですよ(笑)。これずっと言い続けてるけど、誰も納得してくれなくて……」  「『日刊サイゾー』の読者なら、今ごろ大きくうなずいてると思いますよ。ちなみに、相手に植え付けるなら、どんなトラウマがいいですかね?」  「トラウマなら、なんでもいいんですよ。なんか、ものすごいグロ画像を急に見せたりとか。私も見るから、同じトラウマを共有しようねって(笑)。昔からよくやるので、嫌われるんですけど」  (付き合った彼氏は大変そうだな……)  「性癖展で許容範囲を超えた性癖を見てしまって、彼氏との大事な時間を台なしにされた、と思って帰ってもらえたら成功だなと(笑)。基本、性格があまりよろしくないんですよ」  「うんうん(いや、ここでも感心している場合ではない)」 ■新鮮! 新たなる研究の誕生  性癖を集めている2人が、新たに研究対象としているカテゴリーがある。それが「クズ」「ゲス」「カス」だ。  「やらなきゃいけないのにやれない、ダメと分かっているのに行動に移せない、『でも』『だって』が口癖。負のルールで身の回りを囲い込み、しまいには『まあ、これが私(俺)だし』と謎のポジティブ思考にたどり着き、社会のほうが私(俺)について来いといわんばかりのクズ人間。この人たちも特殊性癖の持ち主であるととらえ、研究することにしたんです」  初めは「クズ」について考えていたが、クズ以外にも「ゲス」「カス」に細分化できることに気づき、「クズ」「ゲス」「カス」について突き詰めていくことにしたそうだ。
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■クズ・ゲス・カスの違いについて  「そもそも、クズ・ゲス・カスの違いって、なんですか?」  「クズは、生活面を中心にだらしないないタイプ。遅刻が多いとか、お金の管理ができてないとか。クズって、一定の距離を保って見ているとチョー楽しいんですよ。クズ・カス・ゲスの中では、一番割合が多いです。 ・「ゲス」とは?  「クズなんだけど、顔や外面は良いし、才能もあるのに性格がやばいタイプ。これは私の相方のほうが詳しくて、『悪の教典』のハスミンが、まさに『ゲス』だって言ってました」 ・「カス」は話にならない  「カスは、大物ではなく小物で、見た目も悪くて、頭のキレも悪いタイプ」  「ひょえ~~」  「ごめんなさい。普通にカスな人の悪口になっちゃってますけど(苦笑)。『クズとゲスはまだ許せるし、好きにもなれるって言う人がいるんですけど、カスは話にならない』と言う人が多いです。とりわけ、小物系は嫌われる傾向がありまして……」  あぁ、何がなんでも、カスにはなりたくないもんだ。 ■新たなる野望!「おむつアイドルオーディション」開催!  ところで、水のさんは現在、おむつアイドルを募集している。全国の皆さんが一斉にキョトンとしたところで、水のさんからお知らせを。  「おむつってかわいいと思うんです。セーラー服を着て、下は柄の入っていないおむつを成人女性がはいたら、めちゃめちゃかわいくないですか? おむつって、私の性癖でもあるんですけど、かわいい写真(作品)を撮れたらと思ってます。モデルになってくれる方を募集していまして、このたびオーディションを行います」  腕利きのカメラマンによる撮影あり。 興味のある方は、「季刊 性癖」Twitter@seihekiseiheki もしくは「季刊 性癖」のサイトのトップページの下にあるメールフォームから問い合わせを。 すでに応募が集まっているそうだ。先着順ではないが、気になるという方はお早めに。 ※締め切りは2013年7月31日(水)
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「みんなの性癖展」で配布される「季刊 性癖」。好評につき絶版。
●「季刊 性癖」 <http://seiheki.is-mine.net/>
・性癖の一部も公開中!
・Twitterの「#季刊性癖」で性癖を募集中 niyaniyasss.jpg ●やきそば・かおる 山口県出身、東京都在住。ライター、構成作家、写真家。趣味は、変わった人に会って、変わった話を聞くこと。「相づちだけはうまいと言われます」(本人談) Twitter@yakisoba_kaoru

鉄道ネイルを提唱する女子鉄・久野知美さん(with“鉄ヲタ”南田マネジャー&JR企画・手老さん)

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左から南田マネジャー、久野さん、JR企画・手老さん。
久野さんの「両手に花」ならぬ、「両手に鉄道賢人」。
久野さんと南田さんは「鉄道手帳」を愛用している。
身の回りにいそうでいない、ちょっと変わったことをしている人や、面白そうな場所に、文筆家のやきそばかおるが直撃取材!  大の電車好きで、鉄道の車両の色をモチーフにした「鉄道ネイル(レールネイル)」を提唱する女子鉄(鉄道ファン)がいる。彼女の名は久野知美さん。鉄道というと男性がハマる趣味というイメージがあるが、なぜ久野さんが鉄道にハマり、鉄道ネイルを提唱することになったのかを、ご本人に会って話が聞きたい! ということで、目黒のホリプロに行ってきました。  まずは略歴から。久野さんは大阪府寝屋川市出身(高校・大学時代は、おけいはん)。立命館大学卒業。2003年度準ミス立命館大学。現在は(株)ホリプロ アナウンス室所属。11年7月には、鉄道チャンネルの局アナウンサーに就任するほどの女子鉄だ。  ということで、早速、鉄道ネイルを見せていただいた。 【上毛電鉄デハ101号の場合】
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モチーフにした、上毛電鉄デハ101号
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「クラシカルなチョコレートブラウンベースです。ゴールドのラメを散らして、スタイリッシュにしていただきました。屋根やヘッドライトの輝きのイメージで、シルバーレースをまとってエレガントさを追求してもらったんです」(久野)
【三陸鉄道36形の場合】
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モチーフにした、三陸鉄道36形
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「ホワイトベース型の逆フレンチには“明日への希望”をイメージし、光沢のあるパールを混ぜていただくようリクエストを。赤と青の三陸カラーはストーンで表現しています。シルバーのラインは、果てしなく延びるレールの姿を重ねてもらいました」(久野)
【今日の鉄道ネイル】
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「京急のスカイトレインカラーです。2編成しかなくて、出会うと幸せな気持ちになるというブルーです」(久野)。
ちなみに、鉄道ネイルは40ストックもあるという。
■鉄道ネイルが生まれたきっかけ やきそば(以下、や) 「そもそも、なぜ鉄道ネイルを提唱しようと?」 久野さん(以下、久) 「女性が鉄道に興味を持ってくれる、きっかけづくりになったらと思いまして。ネイルを見た人が『いいねー』って言ってくれたら、すかさず『京急の2000形をモチーフにしてるんだよ~』って教えてあげて、相手が少しでも鉄道に興味を持ってくれたらうれしいな~と」  「確かに『2000形』って言われて『わかる~』って言うような女性は、なかなかいないでしょうからね……」  「そこで、事務所の先輩の貞包みゆきさんのご紹介で、貞包さん行きつけのサロンのネイリストさんに相談させていただけることになったんです。いつもファッショナブルなネイルを手がけていらしてたんですけど、私が車両の写真を持ってサロンに行って『この車両のネイルにしてください』ってお願いしまして」  「ヘアーサロンでいうところの『綾瀬はるかさんみたいな髪型にしてください』的な話ですね(笑)」  「まさに(笑)。最初は若干、引いてましたけど」  「まさか、持ってきたのが車両の写真だなんて!」  「『鉄道の車両はかわいいものが多いんです!』とプレゼンしまして、デザインは合作・施術担当はネイリストさんという、鉄道ネイルが生まれたんです。今では『この車両カワイイ!』『この顔いいね』など、ゆる女子鉄トークができるほどの関係になっています」  「いい意味で、久野さんワールドに引きずり込まれてますね(笑)」 ■おしゃ鉄―SLにはチェックが似合う  久野さんは「鉄道ネイル」以外にも「鉄道ファッション」を提唱している。  「女子鉄は車両に恋をするんです。好きな車両に会いに行きたくて、わくわくして、やっと出会えた時に、車両と似合う格好をしていたほうが楽しいと思うんです。そこで、鉄道に似合うファッションを考えました」 【真岡鐵道 C12形66号機 蒸気機関車】
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「SLにはチェックが似合うんですよ~。特別にスタイリストさんにも相談しまして、ISBITのデコラティブなチェックのコートで、お嬢様風に。ピアスもゴールドの文字盤に合わせてみました。こちらは自分のオリジナルですが、前出の上毛電鉄デハ101号に乗車した際のコーディネートは、特別にスタイリストさんにお願いしました!」(久野)
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■久野さんは、おけいはん&テレビカーで通学  さて、そんな久野さんは、どういう人なのかというと、ある意味、鉄道エリートだ。高校・大学時代は、京阪電車で通学していたという「おけいはん」。毎日、「今日はテレビカーに乗ろうか、ダブルデッカーの車両に乗ろうか」と、鉄道ファンにとっては贅沢な悩みを抱えながら過ごしていたという。  「当時から、鉄道にドップリとハマってたんですか?」  「今思えば学生時代から、青春18きっぷの旅に出たり、『ムーンライトながら』で就活したりしてました。関西の私鉄の雄・京阪電車の沿線に住んでいたので、テレビカーやダブルデッカー通学が当たり前すぎて、それが普通だと思ってたんです」  つまり、自分では女子鉄だと思っていなかったということだ。大学卒業後は大阪でリポーターとして活躍した後、08年に上京。ホリプロのアナウンス室に所属する。  ホリプロと鉄道……。そう、その後、“あの人”と出会う運命となる。  「2年目に、南田(裕介)さんがマネジャーになったんです。まさか、鉄道マニアの南田さんがアナウンス部の担当になるとは予想してなくて、正直にいうと“大丈夫かな?”という不安がありまして……」  南田さんの熱烈なマニアぶりを知っていたため、「ひょっとすると、私のことよりも、鉄道のことばかり考えてるんじゃないだろうか?」と心配していたという。  「でも、すっごくいい方で……」  と、そこへ! 南田さん(以下、南) 「遅れてすみません、南田です」  「ひょえ~~~!」  ウワサをすれば影……。しかも、前の打ち合わせで一緒だったという『車両基地DVD』の監修でおなじみの、手老善さん(株式会社ジェイアール東日本企画)も登場! 手老さん(以下、手) 「すみません、私もついてきちゃいました」  “鉄道賢人”そろい踏みである! 南田さんと手老さんには、取材の様子を見守っていただくことに。  「担当が南田さんになってから、何か変化は?」  「南田さんとお仕事をしたり、話していくうちに、私は自分自身が鉄道ファン(女子鉄)だということに気付いたんです」  「ある意味、南田さんと同類だったわけですね!」  (笑)  「私、普通の女性に比べると、鉄道に対してかなり前のめりになっていたらしくて……。それまでは、“普通の女子”だと思っていたんですけど」  久野さんが自分自身を「女子鉄」だと意識する、きっかけとなった出来事があるという。南田さんも出演していた『拝啓!!鉄道人』(CSテレ朝チャンネル)にMCとして久野さんが出演した際のこと。「大回り乗車」の話が出た時に、思わず久野さんの「大回り乗車トーク」が炸裂したというのだ。 「久野さんは、鉄道ファンだったの!?」  これには南田さんもビックリ。その後、鉄道がらみのお仕事が増えたそうだ。  「ちなみに、久野さんのおすすめの遠回り乗車は?」  「以前、村井美樹さんと宇都宮方面に行く計画があって、秋葉原待ち合わせ→山手線で上野→常磐線で水戸(水戸グルメ探索休憩)→鹿島臨海鉄道大洗鹿島線で鹿島神宮→鹿島線で香取→成田線(総武本線乗り入れ)で千葉~東京方面へという、経路に落ち着きました」  「南田さんから見て、そのルートはいかがですか?」  「……変わった乗り方になりますね(笑)」  「宇都宮に行くことを考えると、かなりユニークです」  (キョトン……)  「私、いろんな路線に乗るのが好きなんです」  「南田さんが宇都宮方面に行くとしたら、どうします?」  「私なら、東武鉄道に乗って、新栃木からおもちゃのまちを通って行きますね。それか、湘南新宿ラインの宇都宮行きに乗って、1本で行けるありがたみをかみしめます。東武は5050系……」  「あ、6050系、2ドアのクロスシートです」  「そうでした! 5050系だったら、大変なことになる。6050系は西武鉄道でいうところの4000系です」  「そうです。4000系になりますね」  (キョトン……) (ヘンだな。会話が日本語で行われているのに、2分間ほど、理解できない言葉が飛び交っている……)  話はかなり飛んだが、とにかく、久野さんは女子鉄なのである。 ■アロマよりも消毒液  「今後の夢はありますか?」  「昨年末に開催された『鉄道紅白歌合戦』で、ダーリンハニーの吉川正洋さんも巻き込んで、全身真っ赤の『京急ファッション』をコーディネートしたんです。今後はもっと、女性の皆さんにも鉄道とおしゃれのコラボレーションを楽しんでもらえたらと思っています。鉄道初心者でも楽しめるような、女子だけの鉄道ツアーとか、鉄道サミットも開催してみたいですね。あと、もっと連載を増やして、本を発売したいです。アナウンサーなので、駅や車内の自動音声のアナウンスにも憧れています!」  さすが、夢について話し始めたら、ブレーキがきかなくなってきた。  「あと、『アベノミクス』ならぬ『テツノミクス』が実現したらなぁ~って思ってます」  「テツノミクス?」  「鉄道ファンの女性が増えたら、出生率が上がると思うんです。鉄道ファンの男性はいい人が多いので、鉄道ファンの女性とはきっといい関係になると思います。だから、女性のファンを増やしたいな~と思っているんです」  「なるほど!」  と、ここまでは南田さんも手老さんもうなずきながら静かに聞いていたが、久野さんが次の話をした瞬間、一斉に2人の口が開いた。  「あとは、車内でアロマをたいたり……」  「(急に真面目な顔になり)車内で火気系を使うのはダメですからね……」  「私は、どちらかというと、消毒液のにおいのほうがいいですね」  急に現実的な話になってしまったではないか。
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久野さんの写真撮影中も、鉄道話に花を咲かせる、賢人2人。
 そんな南田さん、手老さんを横目に、女子鉄を増やすための久野さんの活動は続く……。 ●久野知美さんのオフィシャルブログ「アナウンサーダイアリー」<http://ameblo.jp/tomomi-kuno/> Twitter @tomomi_kuno ●日本旅行主催 鉄道ツアー 三陸鉄道南リアス線&岩手開発鉄道の旅 6月29日(土)~30日(日) 行先:岩手・三陸鉄道南リアス線 参加:田中いちえ、久野知美、南田マネジャー 南リアス線“キット、ずっと2号”に乗車! 詳細は「日本旅行」のサイトで。 <http://www.nta.co.jp/jr/train/kitto2/> 【Special Thanks】 鉄道ネイル:Shizuyo Miyamoto(施術、撮影) 上毛電鉄 デハ101スタイリング:miya niyaniyasss.jpg ●やきそば・かおる 山口県出身、東京都在住。ライター、構成作家、写真家。趣味は、変わった人に会って、変わった話を聞くこと。「相づちだけはうまいと言われます」(本人談) Twitter@yakisoba_kaoru

ラーメンのフタを集め続ける「顔ジャケラーメンコレクター」

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顔ジャケラーメンについて語る永井ミキジさん。見よ、このうれしそうな顔を!
身の回りにいそうでいない、ちょっと変わったことをしている人や、面白そうな場所に、文筆家のやきそばかおるが直撃取材!  店主の顔写真が載っているカップ麺のフタを集めている人がいる。名前は永井ミキジさん。「なぜ、そんなものを集めようと思ったのか?」という素朴な疑問を抱いた私は、彼に会いに池袋へ向かった。
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永井ミキジさん(以下「ミ」) 「これが、『顔ジャケラーメン』のファイルです」 やきそば(以下「や」) 「こんなにブ厚くて、こんなにたくさんあるんですか!! いきなり本題に入りますが、なぜ『顔ジャケラーメン』を集めようと?」  「10年ほど前、コンビニに『顔ジャケラーメン』が並び始め、ある日、気になって買ってみたんです。初めて買ったのが、コチラの『なんつッ亭 黒マー油豚骨』で」 kaojake2.jpg  「パンチが効いてますね~(笑)」  「コレクター仲間の先輩も気になってたみたいで、お互いに顔ジャケの話で盛り上がりつつ、これは一つの『ジャンル』なのではないか……という話になって、集めることにしたんです」  「なんだか、揃いも揃って顔がイカツイですねぇ……」  「顔ジャケって、最初の頃はタレントやアニメキャラクター、そして周富徳とかのタレント料理人が出てきていたみたいで、その後、ラーメンブームの影響もあって『大勝軒』や『麺屋武蔵』の店主の顔がラベルになっていったんです。要するにブランド化ですね」  ちなみに、やたらと見かける、ねじりハチマキをした店主。ミキジさんはそういう店主を「天使」とカテゴリ分けしている。  「店主の皆さんって、みんな体育会の顔なんですか?」  「中には文化系っぽい人もいますが、やっぱり体育会系ですね。しかも、いろいろな顔ジャケを見ていて分かったんですけど、なぜかアゴヒゲがW型で、真田広之似で、黒いTシャツ、首にタオル、頭は天使……っていう人が多い傾向がありまして……」  「顔ジャケあるある!」  「『オシャレな顔が載ってると、売れにくい』っていう傾向もあるんです。逆に、食欲が湧く顔っていうのもあるんですよ。例えばコチラ」 kaojake3.jpg  『大勝軒』の創業者、山岸一雄さんです。チャーシュー系の顔で、見ているだけで食欲がそそられますね。ちなみに、山岸さんの味はインスタントラーメンでもいろいろと継承されていて、ここ最近だと『山岸一雄継承の味わい 孫弟子が進化させた一杯・麺絆』『麺絆 第二章・山岸一雄の心の味を孫弟子がアレンジした一杯』と孫弟子まで登場しています」 kaojake4.jpg kaojake5.jpg  「肝心の山岸さんご自身の写真は、どれも同じで使い回しっぽいですね(笑)」 ■大発見!行列の写真の男の列に“彼女”が!?  「あと、顔ジャケではないけど、ちょっと珍しい例があります。一時期、人が写っているだけでも買っていた時期があって、思わず買ってしまったものの一つです。よく見ると右上の写真のサラリーマンの列にフリーターが混ざっていますよね。 kaojake6.jpg kaojake7.jpg  それから、翌年に同じ物が復刻されてパッケージがリニューアルされたんですけど、よ~く見ると彼女(?)がいるっていう……」 kaojake8.jpg  「うわ~。写真が男くさいから、“華”も入れておこうっていうことになったんですかね?(笑)」 ■目の前に立ちはだかる、地域限定の壁……  「そもそも、顔ジャケラーメンって、どのくらいの頻度で新商品が発売されるんですか?」  「多いときで1カ月に10種弱という感じですね。頻繁に発売される時と、そうでない時があります。しかも、顔ジャケラーメンは短期間しか発売されない商品が多く、3週間くらいでお店から消えてしまうので、いろいろなコンビニやスーパーを巡回してます。だから、引っ越す時も、引越し先は歩いて行ける範囲に、すべてのコンビニチェーンが揃っているところにしてますよ」  なんとストイックなんだ。しかも、コンビニはフランチャイズなので、同じコンビニチェーンでも、お店によって置いてある商品と置いていない商品があるため、とにかくたくさんのコンビニを巡回するそうだ。  「あと、地域限定の顔ジャケラーメンがあります。この場合、知り合いがその地域にいれば頼んで買ってもらいます。ただ、どうしても手に入らない場合は、コンビニに電話して、事情を説明して、『送料を払うから送ってください』とお願いします。それでも駄目なこともあって、某コンビニの本社に電話したら断られて、『それぞれのお店の判断に任せます』って言われたので、ある県にある某コンビニチェーンのすべてのお店に電話したこともありました」  「で、送ってもらえましたか?」  「それが、全部のお店に断られてしまって(涙)。でも、数カ月くらいしたら、東京のドン・キホーテとかのディスカウントストアで叩き売りされてまして……(苦笑)。でも、よくあるんです。漂流してくることが」  「手に入るのはうれしいけど、ちょっと複雑ですね~」 ■死活問題! スープ袋に悩まされる日々  ところで、ミキジさんによると、顔ジャケラーメンコレクションについて、最近、困っていることがあるという。  「実は、最近はフタの上にスープをくっつけて売っているカップ麺がありまして…… kaojake9.jpg  ラベルが隠れてるから、ここに顔写真が載っているかどうか分からなくて、死活問題なんです!」  「ひょえ~~。それは大変!」  「買おうかどうか迷うところですが、顔が載ってないと思って肩を落としていたら、フタの裏に顔がついていることがあるので、おちおちしてられません!」 kaojake10.jpg  「隠れ顔ジャケ!!」 ■過酷!「飽き」との勝負  と、ここで、また新たなる「素朴な疑問」が生じた。ミキジさんは、買ったラーメンを全部食べているのかということだ。  「もちろん食べてます。でも、正直言うと、食べるのが大変で……。僕はそもそもオーガニック志向だし」  「ひぇ~~。ミキジさんの口から『オーガニック』という言葉が飛び出してくるとは!」   「でも、さすがに頻繁に食べてると飽きてくるんです。カップラーメンの容器で食べることにすらストレスを感じてきたので、どんぶりに移して食べたりとか、それでも飽きたら野菜をトッピングして食べるとかして……」  「なんたる努力!」  「それでも飽きてきたので、冬場に薄着でベランダに出て、自分の環境を過酷にして食べたことも……」  「……」  「ほら、スキー場でカップヌードルを食べたら、おいしく感じるじゃないですか。あれと同じです」  「なるほど~」(納得している場合ではない)  こうなると、「ぜひ展覧会を開いてほしい~」と思うところだが、ミキジさんいわく「展覧会を開くには、まだ数が少ないので、もう少したくさんたまったら……」とのこと。(一体、どこまでストイックなんだ)  「なんつッ亭」の顔ジャケと目が合ったことで、ズルズルと引き込まれてしまったという顔ジャケラーメンの世界。寒い冬に薄着でカップラーメンをすすっていたら、それはミキジさんかもしれない。もし、そうだとしても、そっとしておいてあげてください。 ●永井ミキジさんのサイト 「ミキジ自己満足ページ」 <http://www.mikiji.tv/> 本職はグラフィックデザイナーさんです。 ●取材場所協力 ヴィンテージ雑貨、食器、カフェの店「プラトー」 <http://www.plateaux.jp/> niyaniya.jpg ●やきそば・かおる 山口県出身、東京都在住。ライター、構成作家、写真家。趣味は、変わった人に会って、変わった話を聞くこと。「相づちだけはうまいと言われます」(本人談) Twitter@yakisoba_kaoru

寝起きの写真を撮り続ける「寝起きモデル」

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身の回りにいそうでいない、ちょっと変わった活動をしている人や、面白そうな場所に、文筆家のやきそばかおるが直撃取材!  起きた直後の写真を撮りためているモデルさんがいる。名前は相川紗苗さん。今年(2013年)2月にパシフィコ横浜で行われた写真展「御苗場 vol.12 横浜 in CP+2013」にて、昨年12月の1カ月間に撮った寝起きの写真31枚を展示したところ、オーディエンス賞を受賞。自分の部屋の様子をバックに、毎朝、起きた時の写真を撮り続けるという、ありそうでなかった企画が大好評だった。私もその展示を鑑賞して感銘を受けた大勢のうちの1人なのだが、どうしても写真を撮った相川さんご本人にお会いしたい! ということで、渋谷でお話を伺ってきました。  まずは、実際に展示された寝起きの写真の一部を。 DSC_0660.jpg DSC_0749.jpg DSC_0787.jpg DSC_0825.jpg DSC_0971.jpg  そして、1カ月分がコチラ!
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画像提供:塩飽敏也
やきそば(以下「や」) 「カレンダー形式になってますね!」 相川さん(以下「相」) 「12月のカレンダーで、その日の実際の寝起きの写真です」  「よく見ると、何枚かは違う部屋で撮ってますが……」  「出張に行った時は、出張先のホテルの部屋で撮ってます。あと、年末には実家に帰ったので、実家で撮った写真もありますよ」  非常に真面目ではないか。毎日、写真を撮り続けるということは、簡単なようでなかなかできないことである。  「いつも、どういうふうに撮ってるんですか?」  「私の部屋で撮る時は、いつも同じ位置に三脚を立てて、起きてすぐにカメラのリモコンで撮ってます。起きてスグじゃないと意味がないですからねぇ~。それに私は、起きたばかりの時の、あのボーッとした感じが好きなので、その雰囲気を撮れたらと思ってまして」  起きてスグに撮っているから、よ~く見ると髪が乱れている日もあって、それがミョーにリアル。しかも、“起きてスグ”ということは、すっぴんということだ。すっぴんを見せるなんて、勇気がいることではないか! 若さの特権ということなのだろうか!?(ちょっと年寄りくさい言い方ですな)  「それにしても、なぜ、すっぴんの写真を?」  「モデルだったら、キレイなメイクをして、キレイな洋服を着て写真を撮られるのが当たり前ですが、女性って、起きてすぐの自然な姿とかが、一番かわいいんじゃないかと思っているところがありまして。普段は見せないリアルな姿に、女性の本当の美しいところがあると思うんです」  「なるほど~。部屋全体を入れた構図の写真のほかに、ブログでは、相川さんが起きた時の顔のアップの写真を公開してらっしゃいますね。まさに、“究極のリアル”ですね」  「実は、最初はちょっとイタズラチックな感じで、すっぴんの写真をネット上に載せてみたんです。『いつも見てくださっている方からは、どういう反応があるんだろう? もしも酷評だったら、すぐに消そう』と思いつつ(笑)。そしたら『いいね~』って言ってくださる方が多くて、それで少しずつ載せていくことにしました。寝起きの顔のアップの写真を載せると、アクセス数も多くて……。ブログのアクセス数って、普通はお仕事が終わる、夜の時間帯が多いらしいですけど、私は寝起きの写真を撮った日はすぐに更新するので、朝の時間帯が多いです。通勤途中に見てくださってる方が多いようで、ありがたいです」  「サービス精神も旺盛ですね! 相川さんは、モデル以外にもMCなどいろいろな分野で活躍されていますが、今後の野望を教えてください」  「寝起きの写真は撮りためているので、またどこかでまとめて展示したいですね。あとは、フランスかアメリカのニューヨークに住んで、撮影をしたり、自分の作品の展覧会を開催したりして、活躍できたらと思っています。できれば、好きな場所で三脚を立てて、自分で自分の写真を撮りたいですね。光をうまく使うといったような写真の技術はプロの写真家さんにはかないませんが、私なりに考えた視点で撮りたいです」  とまぁ、ここまで読んだ方は、「相川さんは、ものすごくしっかりしている」と思うかもしれないが(実際、しっかりしてらっしゃいますが)、ご本人によると、まわりからは「天然」と呼ばれることも多いらしく……  「自分ではそうは思わないんですけど、『不思議な性格』って言われちゃうことがあるんです……(汗)」 そこで、相川さんにカメラの使い方等のアドバイスをされてらっしゃる、写真家の野村原さんに相川さんの印象を聞いてみた。 野村さん 「天然ですよ(笑)。たまに、妖精的な発言もありますし。ただ、相川さんは、きらびやかなモデルさんなのですが、まれに寂しげな表情をする時があるんです。 ほかのモデルさんはあまり見せないような表情と言いましょうか、そこがまた魅力的なところですね」 ベタ褒めではないか。相川さんはモデルなのだが、どこかアーティスティックなセンスを備えている。ひょっとすると、この先、海外でも寝起きの写真を撮る日が来るかもしれない。よく見ると、窓からエッフェル塔やタイムズスクエアが見えてたりして……。その日が来るのが楽しみである。 ●ブログで寝起き写真公開中 「相川紗苗の田んぼ道」 <http://ameblo.jp/37sana37sana37/> ●相川さんへのお仕事の依頼はコチラへ Photo Office Grand Blue <http://photo-gb.jp/> 撮影ワークショップも開催。1モデルに対しカメラマン4~6人(特別企画を除く)までの少人数で撮影していただけるスタイル。ロケ場所等も所属のプロカメラマンが選び、参加者のご希望を取り入れ、いろいろなシチュエーションで楽しみながら撮影できる……とのことなので、気になる方はぜひ。 niyaniya.jpg ●やきそば・かおる 山口県出身、東京都在住。ライター、構成作家、写真家。趣味は、変わった人に会って、変わった話を聞くこと。「相づちだけはうまいと言われます」(本人談) Twitter@yakisoba_kaoru