
「ものまね王座決定戦データベース」では、トーナメント表を再現! こちらは日髙さんのお気に入り『第8回 爆笑!スターものまね王座決定戦』
身の回りにいそうでいない、ちょっと変わったことをしている人や、面白そうな場所に、文筆家のやきそばかおるが直撃取材!
『ものまね王座決定戦』(フジテレビ系)が好きで好きでしょうがなく、「ものまね王座決定戦データベース」(
http://www.ze.em-net.ne.jp/~hdk/monomane/)というサイトを作った男がいる。名前は日髙大介さん。なぜ、そこまで『ものまね王座決定戦』にハマったのか、お話を伺ってきた。

「『ものまね王座決定戦』で一番多く“ものまね”された人は誰なのか?」
日髙さんが真剣に調べたデータベース。

ノートにもびっしりと記録してある。
やきそば 「なぜ、『ものまね王座決定戦』にまつわるサイトを作ろうと?」
日髙さん 「『第4回 爆笑!スターものまね王座決定戦』(1988年)の放送から録画し始めたんですけど、それ以前の映像がなくて……。ホームページを作ったら情報が集まるんじゃないかと思って、ちょうど10年前に立ち上げたんです」
やきそば 「合理的!」
日髙さん 「すると、全国の『王座』ファンから続々と掲示板に情報が集まってきました」
やきそば 「よかったですね~! サイトにあるトーナメント表が、いい味を醸し出してますね」
日髙さん 「ペイントソフトで作りました(笑)。ちなみに、『第3回 爆笑!スターものまね王座決定戦』のセットで使われたトーナメント表は、角の部分がほかの回に比べてカクカクしているので、そこも再現しつつ……」
やきそば 「細かい!(笑)」
日髙さん 「背景の色も、明るい歌ネタが多かった回は明るい色……というふうに、雰囲気で変えています」
やきそば 「ギャフン!」
※とはいえ、まだまだ初期の放送に関しては情報が不足しているため、何かの情報やビデオ等をお持ちの方は、ぜひご連絡をお願いしますとのこと。
■調査!「ものまねされた王座」決定戦

日髙さんはビデオを見ながら、針すなお先生のイラストを鉛筆で再現。手書き文字のハートマークが、いかにも『ものまね王座』っぽい。

ちなみに、針先生は中森明菜だけでも数パターンのイラストを描いているという。
日髙さん 「放送内容の記録だけではなく、“一番多くものまねされた人”は誰なのかを知りたくて、一人でコツコツ調べました」
やきそば 「誰かに頼まれたわけでもないのに、調べるところが偉い(笑)」
日髙さん 「回数別に見ますと、1位は森進一さんで、2位は玉置浩二さん、3位は五木ひろしさんと続きます。ランキング上位はTwitterでも発表したんですけど、せっかくなので、『ものまね王座』でおなじみの針すなお先生のイラストを僕が再現して、その絵と共に発表しました」
やきそば 「ギャフン! ギャフン! 素晴らしい!」
■熱烈! クリカンさん(栗田貫一さん)に憧れる!
やきそば 「日髙さんが、ここまで『ものまね王座決定戦』にハマったきっかけは?」
日髙さん 「栗田貫一さんです。初めの頃は、親が『もしもシリーズ』などのネタで笑っているのを横目で見ていた程度だったんですけど、僕が小学5年の時に栗田さんの『ドレミの歌』のネタを見て、それはそれは衝撃を受けまして。ドから高い方のドまで、横1列に8本のマイクを立てて、マイクを移動しながら、『ド』なら郷ひろみさんのまねで『ド』を、『レ』は五木ひろしさんのまねで『レ』、同様に『ミ』は田原俊彦さん、『ファ』は森進一さん、『ソ』は沢田研二さん、『ラ』は近藤真彦さん、『シ』はシブがき隊のフッくん、高い方の『ド』は小林旭さんで、マイクごとに声を変えるというネタだったんです」
やきそば 「あ、かすかに覚えてます!」
日髙さん 「これがとにかくすごくて、結局、対戦相手のビジーフォーのエルビス・プレスリーに2点差で負けちゃうんですけど、テレビの前で『なんでアレで負けちゃうんだよー!』と憤ったのを覚えています(笑)。実は、今でも僕はマイクスタンドが8本欲しいんです。『SASUKE』(TBS系)の戦士が自宅の庭にセットを作るように、僕も実際にあの8本のマイクを家に並べて、実際に練習してみたい」
やきそば 「ギャフン! ギャフン! じゃあ、そこからクリカンさんを毎回応援するように?」
日髙さん 「そうです!『第4回 爆笑!スターものまね王座決定戦』からは、ビデオに録画して真剣に見るようになりました。ところが、その回で栗田さんはいきなり1回戦負け。その後、回をいくら重ねても、栗田さんはいつまでたっても優勝できないんです(涙)。『ものまね四天王』の一角を占めているのに、いつも2回戦までで姿を消してしまう。同点の場合はジャンケンで勝負をつけるルールなんですが、いつも、ここぞという時に同点でジャンケン、しかもいつも『グー』で負けちゃうんです。例えば、『第7回 爆笑!スターものまね王座決定戦』では、2回戦でトム・ジョーンズのまねをしたビジーフォーと、長渕剛のまねをした栗田貫一さんとの対決があったんですけど、史上初めて100対100の引き分けになったんです。そこで、じゃんけんをすることになったんですけど、やっぱり『グー』で負けてしまって……」
やきそば 「う、う~~~(涙)」
日髙さん 「でも、何度負けてもあきらめない姿に、子ども心に『クリカンさん、ガンバレ!!』と、とにかく熱中して応援を続けていました」
日髙さんがクリカンさんを応援し始めて、4年以上がたった頃。ついにその時が訪れる。
日髙さん 「『第23回 オールスターものまね王座決定戦スペシャル』(1991年)で、栗田さんは4年ぶりに決勝に進み、桑田佳祐さんのまねで『愛の讃歌』を歌って優勝したんです!!!」
※準優勝は松居直美(石川さゆりのまねで『天城越え』)、3位はしじみとさざえ(シュガーのまねで『ウェディング・ベル』)
やきそば 「おお!!」
日髙さん 「この優勝をきっかけに、きんさんぎんさんや財津一郎さんのまねで100点をとったり、クリスタルキングの圧倒的高音の歌唱力で2回目の優勝を果たしたりして、僕が言うのもおこがましいけど、どんどん軌道に乗っていかれた記憶があります。その頃を思い出すと、今でも本当にうれしくて、僕は日本一の栗田貫一さんファンだと自分では思っています」
やきそば 「と、いうことは、今後の夢は?」
日髙さん 「いつか、栗田貫一さん(ご本人)にお会いして……あの頃のお話をいっぱい聞いてみたいですね!」
うう~~。なんていい話なんだ。クリカンさんに、この想いが届きますように。
■疑問! 「オールスター」と「爆笑!スター」の違い

『第16回 オールスターものまね王座決定戦』(1984年放送) 堀ちえみさん、柏原芳恵さんも。

『第1回 爆笑!スターものまね王座決定戦』(1985年放送) ヒップアップ、ビートきよしさんも。(共に『ものまね王座決定戦データベース』より)
やきそば 「そういえば、『ものまね王座』って、『オールスターものまね王座決定戦』と『爆笑!スターものまね王座決定戦』の2種類がありましたけど、その違いを知りたいです。子どもの頃からずっと疑問に思ってて、モヤモヤしたまま今日まで生きてきました」
日髙さん 「あ、まさに“ものまね王座ファンあるある”ですね(笑)。僕もハッキリした答えは分からないので、あくまでも推測ですが、『オールスター』の出演者はアイドルや演歌歌手が中心で、『爆笑!スター』は漫才ブームの頃(1985年)に始まりまして、芸人さんが中心です」
やきそば 「なるほど!『爆笑!スター』は、B&B、オール阪神・巨人、『オールスター』の方には、石川秀美さん、とんねるず、角川博さん、ラッツ&スターも出ていますね」

『クイズ番組・問題研究ノート』。日髙さんは、クイズ番組の問題文を一言一句書き写して、番組ごとの言い回し等の研究している。
■本業! 日髙さんは人気クイズ作家

日髙大介さん。『ものまね王座』について語り始めると止まらない。この日も2時間、しゃべりっぱなし。
ここまで読んで、「日髙さんが『ものまね王座決定戦』が好きなのは分かったけど、一体ナニモノ?」と思った方もいるかもしれない。実は、日髙さんは『全国高等学校クイズ選手権(高校生クイズ)』『パネルクイズ・アタック25(優勝経験あり)』など、数々のクイズ番組への出演を経て、現在は『高校生クイズ』『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』などで使用する問題を作っているクイズ作家だ。年間で作成する問題の数は、およそ1万問!
やきそば 「ちなみに、奥様も『パネルクイズアタック25』の優勝者なんですよね」
日髙さん 「『プロポーズの言葉は、アタックチャンスですか?』って、何人もの人に聞かれます(笑)。いちいち切り返すのも面倒くさいので『はいはい』って返事をしてますけど(笑)」
●「ものまね王座決定戦データベース」
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http://www.ze.em-net.ne.jp/~hdk/monomane/>
●やきそば・かおる
山口県出身、東京都在住。ライター、構成作家、写真家。趣味は、変わった人に会って、変わった話を聞くこと。「相づちだけはうまいと言われます」(本人談)
Twitter
@yakisoba_kaoru