資産売却で“ゴキブリ企業”となったソニー テレビは今期も赤字?

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) “つぶやき”“ウィキ”等ネット情報から重大事件を予測する、国家プロジェクト始まる 30歳の平均貯蓄額は約330万円!! 貯蓄出来る人と出来ない人の違いとは? 「表紙は山岸舞彩」「GOETHE」の秘書特集に垣間見るオヤジリビドーのほとばしり具合 ■特にオススメ記事はこちら! 資産売却で“ゴキブリ企業”となったソニー テレビは今期も赤字? - Business Journal(6月11日)
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プレステ頼み。(「ソニーHP」より)
 ソニーは2014年3月期決算で「テレビ事業は黒字化。エレクトロニクス部門も黒字」との見通しを発表した。テレビが黒字になると信じているアナリストは皆無に近い。10年連続してテレビは赤字になると予想する。テレビ部門の累積赤字は9年間で7000億円に上る。9年間の金融部門の累計の黒字額、8800億円を、テレビという名のモンスターが喰い潰してしまった。  液晶テレビの14年3月期の販売台数(予想)は1600万台。13年同期は1350万台を売って696億円の営業赤字だ。12年同期(1960万台を売って2075億円の大赤字)に比べて「赤字幅は縮小した」と書いた全国紙が多かったが、「4Kテレビ」で黒字になることは絶対にない。経済に絶対はないから、ほぼ100%ないと言っておく。  加藤優CFO(最高財務責任者)は「エレクトロニクス部門で今期1000億円規模の営業利益を見込んでいる」と黒字化に自信をみせた。他方、「同部門の赤字は圧縮されるだろうが、300~400億円の赤字は残る」とみるアナリストが多い。「1000億円規模の赤字が続く」という悲観的な見方さえある。会社側の発表は楽観的すぎる。  その根拠は13年3月期決算にある。売り上げ全体の7割を占めるエレクトロニクス事業を見渡すと、テレビなどが赤字を計上。平井一夫社長の“故郷”であるゲーム事業の営業利益はたった17億円だった。 ●ソニーの主要商品の販売台数(今期は見通し)(単位万台)          14/3   13/3  12/3 液晶テレビ    1600  1350  1960 スマートフォン  4200  3300  2250 デジタルカメラ  1350  1700  非公表 ビデオカメラ    300   370   440 パソコン      750   760   840 据え置き型ゲーム 1000  1650  1800 携帯型ゲーム    500   700   680  今期、スマートフォンは30%近く(27.2%)伸ばす計画だが、アップル、サムスンとの差は大きい。世界第3位の座を中国勢に奪われる月もあり、巻き返しは容易ではない。  為替想定レートは1ドル=90円前後、1ユーロ=120円前後だが、スマホはドル建てで部品を調達して、製造コストの低い海外で生産して、国内で輸入販売している。想定レート以上に円安が進むと、ドルに対して1円の円安で営業利益は年間30億円のマイナスになる。円安万々歳とはいえないのだ。  13年3月期決算の最終利益は430億円となり、08年同期以来5期ぶりに黒字に転換した。営業利益は2301億円で2期ぶりの黒字だ。売上高も5期ぶりに増え、前期比4.7%増の6兆8008億円。いいことずくめのようだが、内実はニューヨークの米国本社ビルやJR大崎駅前のソニーシティ大崎など資産の売却と金融事業の稼ぎが上振れしたからにすぎない。子会社、エムスリーの株式の売却益も寄与した。5期ぶりに黒字に転換した企業を“ゴキブリ”と呼ぶが、ソニーも立派な“ゴキブリ”企業である。 「ソニーは電機メーカーなの? それとも金融会社なの?」(ソニーの若手社員)、「何をやりたい会社なのかが、よくわからない」(中堅社員)。「ソニー製品で欲しいものがありますか?」(ソニーの有力OB)。資産売却がなくなる今期の営業利益の予想は2300億円で、前期とまったく同じ数字だ。たぶんこれも希望的な数字なのだろう。というのも、前期には資産売却分だけで2000億円超の増益要因になっていたからだ。  今期は、資産売却分(2000億円の増益要因)を本業で稼ぎ出さなければならない。決算の数字を見る限り、14年3月期のエレキの黒字は一筋縄ではいかない。ソニー全体で2000億円の営業利益を叩き出せば、実質的には大幅な増益になるわけだが、それでもピーク時(98年3月期)の4割の利益水準にすぎない。  ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は10日(日本時間11日午前)、新型ゲーム機「プレイステーション4」(PS4)を世界最大のゲーム見本市「E3」に合わせてロサンゼルスで初公開した。価格は399ドル(約3万9000円)。年内に発売して2年後にはゲーム事業で200億円の営業利益を上げると強気だが、新型機の発売当初は認知させるための広告宣伝費もかさむ。価格を抑える必要があって利益は出にくい。「スタートダッシュできるかどうかは不透明だ」とソニーに超優しい朝日新聞(11日付夕刊1面)でさえ書いている。ゲーム愛好家がゲーム専用機よりスマホで手軽に遊ぶようになっていることもあって、据え置き型のゲーム機市場はここ数年、右肩下がり(マイナス成長)が続いている。  結論を急ごう。ソニーは金融事業会社であり、本業といわれてきたエレクトロニクス部門の低空飛行は今期も続く。 ●ソニー、ストリンガーの退職金はどうなる?  ハワード・ストリンガー氏は05年にソニーの経営トップに就任した。13年6月まで8年間、実質トップにあった。  この間、ソニーの株価は1000円割れという歴史的な安値をつけた(12年11月の安値は772円)。12年10~12月には月間高値が900円台で1000円に届かないという惨状を呈した。13年1月まで月間安値は900円台。13年2月になってやっと同1265円に回復した。12年の株主総会では株主から「株価1000円割れは(我々にとっても)屈辱以外の何者でもない」という発言が飛び出したほどだ。  米国のヘッジファンドの物言う株主からの「映画・音楽事業を分離して、米国で株式を上場せよ」という提案が現実味を帯びてきたことから、久しぶりにソニー株式が人気化。5月22日には一時、前日比約250円高の2413円まで急伸した。しかし、その後の急落で6月7日に1810円まで下げた。  疫病神のストリンガーが去り、ソニーは事業再編に踏み出す。だが、そう、シナリオ通りにはならないし、平井一夫社長は動かないだろうから残念である。物言う株主が発言したことで、本当に久しぶりにソニーに日が当たったことだけは間違いない。 (文=編集部) ■おすすめ記事 “つぶやき”“ウィキ”等ネット情報から重大事件を予測する、国家プロジェクト始まる 30歳の平均貯蓄額は約330万円!! 貯蓄出来る人と出来ない人の違いとは? 「表紙は山岸舞彩」「GOETHE」の秘書特集に垣間見るオヤジリビドーのほとばしり具合 東京チカラめしへの逆風 出店ペース鈍化、大幅減益…御三家の包囲網でブームに陰り? 歴史ある巨大ホテル、ホテルニューオータニの運営の裏側と、優秀なホテルマンの条件

ユニクロ株価高騰で、柳井社長は資産3兆円!? ヒートテックを超える新兵器「エアリズム」?

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 自分好みのニュースを集めてくれるGunosy、なぜ話題?ユーザー発信重視が斬新 報告、連絡、残業、ネクタイ、命令、ノルマなどすべて禁止!! “非常識”で成功を収めた会社 懐かしい「ブラウザが無限に開く」ブラクラがスマホにも登場! 挑発メッセージ付きでイライラ!? ■特にオススメ記事はこちら! ユニクロ株価高騰で、柳井社長は資産3兆円!? ヒートテックを超える新兵器「エアリズム」? - Business Journal(4月11日)
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(「ユニクロHP」より)
 ユニクロの「エアリズム」はヒートテックを超えるのか?  国内でかつてのような成長力を失い、踊り場に差しかかっていたユニクロに成長エンジンが点火した。ユニクロが再び独走できるかどうかは、エアリズムが大ヒットするかどうかにかかっている。  ファーストリテイリングが運営するカジュアル衣料、ユニクロは、春夏用の機能性肌着のブランド名を「空気のように軽く、着ていることを忘れる」というコンセプトを込めて「エアリズム」に一本化した。従来の男性向け「シルキードライ」と女性向け「サラファイン」の2ブランドを統一し、この春から本格的に世界展開を始めた。2013年の販売目標は前年比56%増の5300万枚。秋冬用の「ヒートテック」と並ぶ主力ブランドに育てるという。  柳井正会長兼社長は3月19日の説明会で「日本の繊維メーカーの技術は世界最高。日本のサービス業の技術も世界最高。これ(エアリズム)は、日本だからできた。日本発のグローバルブランドとして世界中で売りたい」と意気込みを語った。  エアリズムは繊維メーカーの東レ、旭化成との共同開発。速乾性、防臭機能、なめらかな肌触りなどが持ち味。柳井会長は「今までの肌着の概念を変える」と述べ、夏に肌着を着る習慣のない欧米などでも販売する方針を示した。  エアリズム(シルキードライ、サラファインを含む)の07年以来の累計販売枚数は、8800万枚。12年の販売枚数が3400万枚と好調だったため、13年は56%増の5300万枚に引き上げた。一方、ヒートテックは03年の発売以来、昨年までの累計販売枚数が3億枚と、世界的なヒット商品となっている。  98~00年に防寒衣料フリース、08~10年に機能性肌着ヒートテックという超弩級のヒット商品を生み出した。だが、ヒートテックが誰でもどこでも着ている状態になったため既存店の売り上げが減少に転じた。再び、成長軌道に戻す“3本目の矢”として放ったのがエアリズムなのである。  ヒートテックが寒いシーズンに限定されているのに対して、エアリズムは年間を通して幅広いユーザーにアピールできる。ヒートテックを超えるヒット商品になる可能性は十分にある。  ファーストリテイが4月2日に発表した、3月の国内のユニクロの既存店売上高は前年比23.1%増だった。気温が高い日が続き、ボトムス(パンツなど)やエアリズムなどの春物商品の販売が好調だったという。客単価は同5.4%減だったが、客数が同30.0%増と大きく伸びた。  エアリズムのCMにはテニス世界ランキング1位でセルビア出身のノバク・ジョコビッチと、ロシアのバレリーナのポリーナ・セミオノワを起用した。「ラクな私が、いちばんカッコイイ」をコンセプトにしたレギンスパンツのCMも大量に流した。こうした販売促進キャンペーンが当たり、集客効果が高まった。  3月の既存店は09年10月の35.7%増以来、3年5カ月ぶりの高い伸び率となった。これが好感されてファーストリテイ株が買われた。  4月3日の株価は一時、前日比14%高の3万5800円に上昇。97年4月の東証上場以来の最高値(株式分割考慮後)を更新した。その勢いは止まらず、4月5日には3万8350円の史上最高値へと駆け上がった。  本日、4月11日に第2四半期(12年9月~13年2月)決算を発表。この調子が続けば、13年8月期の通期見通しを大幅に上方修正するとの期待が高まっていた。従来予想では、売上高は前年同期比15.1%増の1兆690億円、営業利益は同16.6%増の1475億円。通期業績を上方修正すれば、株価はさらに上昇するとの見方があった。実際には、1兆690億円(前期比15.1%増)から1兆1030億円(同18.8%増)に、経常利益予想は1465億円(同17.0%増)から1535億円(同22.6%増)となった。  ファーストリテイの株価の上昇は、東レの株価を刺激した。8日には660円をつけ、年初来の高値を更新した。リーマン・ショック直前の08年6月以来の水準だ。06年に1128円という高値があるが、これが次の目標だ。  日本経済新聞が6日付で、東レの14年3月期の営業利益が1200億円弱に拡大、13年3月期比で4割程度増加するとの予想記事を掲載した。加えてユニクロ効果が株価に弾みをつけた。  爆発的なブームをもたらしたヒートテックは、ユニクロと東レが共同開発した。綿100%が主流の下着市場に新素材で切り込もうとユニクロが提案。東レの合繊の高い技術力をフルに生かして作り上げた商品だ。エアリズムは男性向けが東レとの開発、女性向けは旭化成と東レと共同開発した。  株価、一時3万8000円乗せの異変は、こんなところにも表れる。米経済雑誌「フォーブス」が4月4日に発表した、2013年の「日本の大富豪50人」のナンバーワンはファーストリテイの柳井正会長兼社長。資産額は155億ドル(約1兆4400億円)で、前年の106億ドル(当時の為替レートで8800億円)から実に46%も増えた。  フォーブスが資産査定の算出基準に置いているのが保有株式。本人名義だけでなく、家族や資産管理会社などの分も含まれる。株価が上昇すれば資産は膨張する。下落すれば資産は目減りする。今年の最高値3万8350円で計算すると、柳井一族の資産総額(信託分も含む)は2兆6365億円となる。エアリズムがヒートテックを超えれば、資産総額3兆円の大富豪になるかもしれない。 (文=編集部) ■おすすめ記事 自分好みのニュースを集めてくれるGunosy、なぜ話題?ユーザー発信重視が斬新 報告、連絡、残業、ネクタイ、命令、ノルマなどすべて禁止!! “非常識”で成功を収めた会社 懐かしい「ブラウザが無限に開く」ブラクラがスマホにも登場! 挑発メッセージ付きでイライラ!? アパレル通販サイト「MENZ-STYLE」人気の秘訣は? 土手好き美人広報を直撃! 65歳雇用義務化、「若者vs.中高年」のワナ…“老益”活用でビジネス創出へ