ソチ五輪金の経済効果は5700億円! 韓国国民が熱望する第2のキム・ヨナ

――「サイゾーpremium」今注目の記事をご紹介!!  冬季五輪の花形ともいえるフィギュアスケート。現在、女子フィギュアのトップに君臨するのが韓国のキム・ヨナだ。常に完璧な演技を見せる彼女のテクニックは、もはやここで紹介するまでもないが、日本同様、彼女の周りにも"金"をめぐる話は少なくないようで……。
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『ワールド・フィギュアスケート 35』(新書館)
 本号が発売される頃にはソチ五輪が開幕し、連日の報道が盛り上がりを見せているだろうが、お隣の国、韓国でもそれは同様だ。前回大会のバンクーバー五輪で金6、銀6、銅2(全出場国中5位)を獲得した韓国冬季五輪選手団だが、今回もメダルラッシュが期待されている。  2月に入ったあたりから、韓国のスポーツ関連媒体はウェブ上でソチ五輪の特集を組んでいるが、内容を精査してみると、メダルの期待がかかる種目は2つある。ひとつは得意種目のスピードスケートで、もうひとつが、いわずもがなキム・ヨナ擁するフィギュアスケートだ。  日程的にも前半に行われるスピードスケートでメダルを獲得し、その流れで最後はキム・ヨナが登場するフィギュアを金で締めくくりたい──というのが、韓国国民の期待であろう。  振り返れば2010年、キムがバンクーバー五輪で金メダルを獲得してから、もはや韓国国民で彼女の名前を知らない人はいなくなった。テレビや雑誌、百貨店、地下鉄、バスなどの広告塔として起用されるのは当然、今でもキムには多くのスポンサーやCM出演などの依頼が舞い込んでいるが、4年前の韓国メディアの見出しを見れば、その影響力がよく見える。  各媒体には、莫大な経済効果を例えて『ヨナノミクス』という単語が飛び交い、「キム・ヨナが韓国を養う!」という表現も散見できた。4年前の金メダル獲得による全体の経済効果は5兆2350億ウォン(約5000億円)、ソチ五輪に至っては6兆ウォン(約5700億円)と発表されたが、これはキム・ヨナの個人収入、CM出演による広告商品の売り上げ、国家イメージの宣伝効果などの合計金額。ひとりのスポーツ選手がこれだけの経済効果を上げるのは異例のこととして、韓国国内では衝撃を与えた格好だ。  また、12年6月時点で韓国の広告代理店イノーション・ワールドワイドが調査したところ、現代自動車、KB国民銀行、サムスン電子、毎日乳業などを中心に、136ものCMに出演したと報告。ちなみに国内最大手のKB国民銀行はキムを長らくスポンサードしているほか、サムスン電子やエコLPガス専門企業のE1の広告モデルに起用する見返りとして、トレーニングにかかる費用を別途支援している。  韓国の有力スポーツ紙「イルガンスポーツ」の元フィギュア担当記者で、現在はフリーライターのソン・エソン氏は、「韓国国内におけるキム・ヨナの存在は、すでにスポーツ選手の枠を超えています」と語る。 「キム選手がスポンサーから絶大な人気があるのは既知として、国民的に愛されるスター選手でもあり、実際に広告塔として起用すると製品の売り上げは伸びるといわれており、その効果は韓国トップクラス。現在はソチ五輪の準備もあってメディア露出が減ってきた印象ですが、大会終了後はまた回復すると予測されます。2月初旬、韓国のテレビ局SBSがキム選手の広告収入を分析していましたが、そこではソチ五輪後100億ウォン(約9億5000万円)の広告収入があると見込んでいました。広告収入だけでこの金額なので、もはや"歩く中小企業"などの呼称で呼ばれることもあります」(ソン氏)  一方で、いちスポーツ選手に対して莫大な金額が動くことに、韓国国内では「あまりにも広告に出すぎてはいないか」という批判的な声もあるという。 「韓国社会や韓国人は、選手の副業に対して少なからず保守的なところがあります。例えば12年、キム選手がビールのCMに出演したことで、韓国国内では批判的な声が上がりました。というのも、男子選手がアルコール飲料のCMに出演することはありますが、キム選手のファンは未成年が圧倒的に多く、悪影響を及ぼすことが懸念されたんです。とはいえ、それでもフィギュアスケートはほかのスポーツに比べて莫大な練習費用がかかるので、広告収入は必要だったといえます。今では練習費用が足りないとか、そういうことはありませんが」(同)  さらに、「キム・ヨナ人気に便乗する形でスポンサー数は比例して増えていくも、ソチ五輪期間は露出が少ない」とソン氏は繰り返す。その理由は国際オリンピック委員会が、五輪会場で選手を使った商業的な活動を制限しているからにほかならない。現にキムを支援するスポンサー企業のひとつLSネットワークスは一時的に宣伝を中止した。ただ、五輪の公式スポンサーの活動には制限がないため、そこに名を連ねるサムスン電子は、キムをモデルにした広告活動を展開しているという。 ■18年冬季五輪にキム・ヨナの後継者は現れるのか?  このように圧倒的な人気を誇るキムだが、既報の通り、ソチ五輪で引退を示唆している。無論、韓国メディアは後継者に注目しているが、「"第2、第3のキム・ヨナ"が現れるのには時間がかかります。日本のフィギュアスケートでは次々と若手選手が台頭するのに比べて、韓国にはその土壌が弱い」とソン氏は語る。 つづきはコチラから。 「サイゾーpremium」ほかにもフィギュアスケートのカネと欲望に迫る記事が満載です!】氷上に舞うのは美の競演かそれとも……フィギュアスケートの"金"をめぐる残酷物語中京大学とトヨタ自動車に支えられる最強・名古屋のフィギュアスケート事情小川彌生の愛と苦悩が入り乱れるスケートマンガ『キス&ネバークライ』
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キム・ヨナ八百長疑惑に荒川静香が反論!「ジャンプの浅田、芸術性のキム・ヨナ」は誤解!?

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真央ブログより
 連日、盛り上がりを見せるソチ五輪だが、目玉はなんといっても、引退を表明している女子フィギュアスケートの浅田真央が、バンクーバー五輪の金メダリストであるキム・ヨナに雪辱を果たせるかどうかだろう。  しかし、この世紀の対決を前に、根強くささやかれてきた“ある疑惑”が噴出している。それは、ヨナ陣営および韓国による八百長や買収疑惑だ。  たとえば、「週刊文春」(2月20日号/文藝春秋)は『浅田真央「金」最大の壁 キム・ヨナ高得点の「闇」に迫る!』と題し、ヨナの高得点の背景としてIOC(国際オリンピック委員会)のスポンサーである韓国の電子企業サムスンの影響力を指摘。「アサヒ芸能」(1月23日号/徳間書店)でも、『キム・ヨナ「怪しい高得点」の裏カラクリ』として、国際スケート連盟に対する韓国スケート連盟の猛プッシュがあることを示唆している。  もちろん、このような疑惑が生まれるのには理由がある。浅田が難易度の高いトリプルアクセルを成功させても得点は伸びず、一方のヨナはジャンプに慎重な姿勢をとり、簡単なジャンプしか飛ばないにもかかわらず、芸術性や色気などという主観的かつ曖昧な評価で高得点を叩き出しているからだ。  特に、この結果に憤慨しているのはネット民である。ネット上では、試合が行われるたびにキム・ヨナの高評価に疑問の声が寄せられ、浅田がヨナに負けたときには「八百長」「買収」という言葉が飛び交う。ついには、ヨナの高得点に異論を唱え、ネット上で人気を博す「ときどき黒猫」のブログ主が『フィギュアスケート疑惑の高得点』(東京図書出版)なる本まで出版、話題を集めた。採点に納得できない結果が、ヨナへの“疑惑”を増長させていることは間違いない。  だが、こうした疑惑に苦言を呈し、反論を行う者がいる。トリノ五輪で金メダルに輝いた、プロフィギュアスケーターの荒川静香だ。  荒川は、1月に出版した『誰も語らなかった 知って感じるフィギュアスケート観戦術』(朝日新書)で、現在の採点システムについて「技術と芸術が融合したフィギュアスケート本来の戦いに戻ってきた」「(よく「公平か」と質問されるが)ほとんどの場合、納得できるもの」と肯定。その上で、ネット上で叫ばれる“キム・ヨナ八百長説”に真っ向から反論しているのだ。  そもそも、浅田とキム・ヨナの対決についてメディアでは「技術力の真央 vs 表現力のキム・ヨナ」と語られがちだが、荒川はこれについて「一般的には浅田選手はジャンプ技術が持ち味で、ヨナは表現力で勝負していると思われがちですが、私から見るとむしろ逆なのです」と主張する。実際、バンクーバー五輪や昨年の世界選手権における浅田とヨナの技術点・演技構成点を比較すると、いわゆる芸術点に当たる演技構成点の差はさほどなく、それ以上に技術点に大きな差があるのは確か。ヨナとの比較を抜きにしても、ここ数年の浅田は、技術点はほかの選手たちを下回りながらも、演技構成点で勝つケースが目立っている。  これは先日行われた団体戦でのショートプログラム(SP)でも同様だ。荒川が指摘するように、“技術力の真央”というよりも、演技構成点に助けられているといってもいい。  さらに荒川は、「ヨナは技術点のうちGOE(技の出来映えに対する加点)が高すぎる」という“キム・ヨナ八百長説”を唱える人々に反駁するように、「一つ一つのジャンプの質を見て、どちらが加点のつくジャンプを跳んでいるかというと、ヨナはやはりすごく強いジャンパーです」と断言。着氷率の高さはもちろん、テイクオフのスピードと勢いがあると解説している。また、ヨナの武器であるルッツやフリップなど難易度の高いジャンプで3回転+3回転のコンビネーションができる選手はシニアの女子ではごくわずかであるとし、なおかつ「彼女(筆者注・ヨナ)ほどの確実性がある選手は他にいません」と称賛。ヨナの技術点の高さと加点の多さには、きちんと理由があることを強調する。  一方、浅田に対しては、「ヨナよりも体に柔軟性があり、スパイラルやスピンのポジションが美しい。ステップなどもすごくうまい選手だと思います」「彼女は常に姿勢が美しく保たれて、スケーターとしての天性の美があります」とジャンプ以外の要素を評価しつつも、「スピードに関して言うなら、プログラム全体を通してあまり緩急がなく、演技中にものすごくスピードを出している、という部分はありません」と指摘している。  また、ヨナの八百長説のもうひとつの論拠となっている「ヨナは不正エッジをとられない」という点についても、荒川は昨年の世界選手権でヨナが不正と判定されたことを例に挙げ、 「ジャッジも技術スペシャリストたちも、復帰してきた選手に対しては半信半疑の厳しい目で見ていますから、SPではまだ点が抑えられていたと思います。彼女のフリップのエッジが不正エッジに判定されたのは、少しびっくりしました。というのは、彼女のフリップは本当にギリギリの、どちらともとれるエッジなので、これを不正としたら多くの選手が不正に該当してしまうのではないだろうか、というほど微妙なところだったのです。FS(フリー・スケーティング)でもまったく同じように跳んだのですが、判定は不正エッジにはなっていなかった。だからやはりSPではちょっと厳しすぎたのではないかと思います」 と正反対の感想を述べている。  そして、ネットの動きをこう批判するのだ。 「時々、理解不十分な結果に対して『不正だ』『八百長だ』という言葉を使って、感情的にブログなどに書き込む人を見かけますが、このスポーツを愛する者の一人として、とても残念に思います」  フィギュアの国際大会における採点が「公平」かどうかはさておき、そもそもフィギュアスケートの本質は美の追求。ソチ五輪では、荒川も書いているように、「採点のことよりもフィギュアスケート本来の良さ」を楽しむべきではないだろうか。 (文=エンジョウトオル)

【ソチ五輪】過熱する韓国報道陣に、“銀盤の女王”キム・ヨナは……?

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『キム・ヨナ~銀盤の女王』(ユニバーサル ミュージック クラシック)
 100人近い韓国報道陣が大挙して詰め掛けた、キム・ヨナのソチ入り。深夜のその一幕からもわかるように、韓国におけるキム・ヨナの人気は絶対的だ。アスリートとしての人気だけではなく、スポーツ紙が人気芸能人など237人を対象に実施した「恋愛したいスター」調査でも2年連続1位を記録するほど。それどころか、1月8日にはパク・クネ大統領がわざわざ彼女を訪ね、「後悔なく実力を発揮してほしい」と激励までしているのだから驚きだ。韓国でのキム・ヨナはアスリート以上の存在であり、彼女の一挙手一投足が韓国メディアを沸かす。  そんな韓国の絶対的な支持とは対照的に、日本ではしばしばキム・ヨナに懐疑の目が向けられる。“疑惑の高得点”“不可解な採点”、果てには“八百長”とまで言われるありさまだ。地元ロシアの“ホームアドバンテージ”がささやかれ始める中、彼女自身はフィギュアの採点についてどう考えているのだろうか? ソチに到着したキム・ヨナは、韓国メディアにこう語っている。 「審判の採点はどうにもならないことで、受け入れるべきこと。私が努力できる問題ではない。フィギュアは記録として成績が出るスポーツではないので、毎回同じ基準で審査されることもないと思う」  どうやらキム・ヨナ自身は、あまり気にしないというスタイルのようだ。 「選手やコーチの努力で、採点が変わるということもない。採点も競技の一部分であるし、不公平な採点を受けたとしても試合は終わる。抗議したとしても修正されるわけでもない。最善を尽くすことができれば、それが一番の満足」  韓国では不公平採点だけでなく、地元ロシアへの大声援を問題視する見方も出ている。12日のフィギュアペアでは、ロシア最大のライバルとされていたドイツの選手がミスすると、大歓声と拍手が巻き起こったという。中には、ブブゼラのような楽器を鳴らす観客もいたとか。 「選手に影響はないのだろうかとは思う。それでも、これまでいろんな観衆の前で演技してきた経験がある。全世界の人が見守るオリンピックだから、私を応援する人は少ないはず。特別な意識はしていない」  あくまでも自分の演技に集中するだけと、淡々と話すキム・ヨナ。彼女にはプレッシャーはないのか? スポーツ紙フィギュア担当の韓国人記者は、キム・ヨナについてこう話す。 「最近のキム・ヨナは、本当に負担を感じていないようですね。試合を心底楽しんでいるという感じが受け取れます。バンクーバーと同じく、ソチ五輪でも優勝は間違いなしですよ」  過熱気味にも見える韓国メディアをよそに、氷のように冷静なキム・ヨナ。ラストダンスをどう演じるか――。浅田真央とのライバル対決とともに、注目したい。

「ソチ五輪後に……」韓国“フィギュア女王”キム・ヨナに政治家転向の動き

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『キム・ヨナ~銀盤の妖精』
 2年ぶりに「世界フィギュアスケート選手権」で他を寄せ付けない強さを見せたキム・ヨナに、政治家転向の話が浮上している。  韓国の雑誌記者によると「ソチ五輪後の進路をめぐって水面下で争奪戦が展開されている」というのだが、これまで有力視されてきたのはタレント転身だった。  2年前から司会を務める韓国SBS放送のバラエティ番組『キム・ヨナのKiss&Cry』の視聴率が好調で「国内での人気は不動のものだと言っていい」と同記者。他にもバラエティ番組や化粧品CMへの出演など活躍が目立っており「複数のテレビ局からドラマ出演のオファーもあった」(同記者)という。  ただ、近年の韓国芸能界の腐敗はひどく、最近ではタレントに対する「セックス接待」が有名で、女優らが相次いで自殺。また、薬物汚染も浮上しており「キム本人は芸能界にはあまり良いイメージを持っていない話を周囲にしている」と同記者。 「普通に考えればソチ五輪までは、選手として活躍して引退後にショーを中心に活動するということでしょうが、ただ、その国民的人気に韓国政府が世界に誇れる人材だと外交の看板娘に利用したい動きを見せているんです」(同)  キムはすでにソウルG20広報大使を務めており、政界の人脈も着々と築いていると記者は話す。 「その中でなかなか交渉ごとも非常に上手だということが伝わってきて、この先は大使として各国を外遊していく可能性も出てきて、ひょっとすると本格的に政治家になるということもありそうなんです」(同)  実際、彼女の周辺にキム本人の印象を聞くと「非常に頭が良い」という話が多い。キムをインタビューしたことのある日本のフリーライターも「可愛い顔して竹島問題から韓国の経済まで語れるし、表では政治的発言を控えていますが、彼女自身はいろいろ考えを持っているので、それを発信すれば国民に与える影響は大きいと思う」と話している。  ただ、こうして自分を利用する人間が群がっていることについては「彼女自身も把握している」と前出記者。 「自分で自分をマネジメントしたいと常々、話していて、個人事務所のような会社組織も作っているので、誰かに担がれるよりは自分で動かしていく姿勢があるので簡単には動かせない感じもします」(同)  華麗な演技で世界を魅了するキム・ヨナだが、その進路も注目される。 (文=鈴木雅久)