ブラック企業大賞で露呈、恐ろしい過労死の実態〜ワタミ、東急ハンズ、人気アパレル…

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。
「ブラック企業大賞2013」授賞式の模様
 労働問題に取り組む弁護士や大学教授、労働組合(労組)関係者らが主催し、日本におけるブラック企業の“頂点”を決める「ブラック企業大賞 2013」。昨年に続いて第2回の開催となった同賞の授賞式が8月11日に開催され、ワタミフードサービスが大賞と一般投票賞を受賞した。  主催者発表によれば、投票総数はウェブ投票と会場投票を会わせて3万501票。ワタミフードサービスがこのうちの72%を占める2万1921票を獲得した。同社代表者は授賞式に姿を見せず、賞状とトロフィー、副賞の労働六法は、主催者の一人が“代理”で受け取った。 <受賞結果> 大賞:ワタミフードサービス 特別賞:東北大学 業界賞:クロスカンパニー(アパレル) 教育的指導賞:ベネッセコーポレーション 一般投票賞:ワタミフードサービス つづきを読む

ステーキのくいしんぼ、過労死認定を否定「他殺の可能性。失恋原因」〜パワハラの実態露呈

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「ステーキのくいしんぼ」渋谷センター街店の看板
 労働問題に取り組む弁護士や大学教授、労組関係者らが主催し、日本におけるブラック企業の頂点を決める「ブラック企業大賞」。2回目の今年、ノミネートされた企業の1つに、飲食チェーン「ステーキのくいしんぼ」を経営する株式会社サン・チャレンジがある。  同社では2010年11月、くいしんぼ渋谷センター街店の店長だった和孝さん(当時24)が、上司から休みをもらえず、連続勤務90日目の夜に過労自殺している。ノミネート理由にもなったその経緯は、今年6月に当サイトで報告した。「ステーキのくいしんぼ社員、過労死の認定…休日、残業代、ボーナスなし 社長は看過」  だが、同社の問題はこれだけではない。  和孝さんの遺族が損害賠償を求めて会社や上司らを訴えた裁判で、会社側は、労働基準監督署が労災認定しているにもかかわらず、責任を全面否定しているのだ。その理由がおぞましい。 つづきを読む

ワタミ、庄や…過労死ラインを超える長時間残業、なぜ“合法的に”横行するのか?

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ワタミ本社(「Wikipedia」より/Rsa)
 世の中には「ブラック企業ランキング」「不人気企業ランキング」といったものが存在する。しかし、ブラック企業アナリストの新田龍氏によれば、「ブラック企業」に該当しない企業が含まれていることがあるという。内情は優良企業でさえあるのだが、その企業が属する業界や、一部の個別企業によるダーティなイメージが投影されている可能性があるためだ。新田氏がそのような企業を取り上げ、「何がブラック企業イメージの原因か」「実際はどうなのか」について、多角的に分析していく。  とあるジャーナリストの、次の一言が印象に残っている。 「日本の社会は、どこで線を引くかという議論は好きだけど、実際に線を引く人(決断する人)はいない」  まさにその通りであり、昨今盛況を呈しているブラック企業の議論にも当てはまるポイントだ。例えば4月上旬、「日経ビジネスオンライン」(日経BP社)上で立て続けにユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正社長、ワタミの桑原豊社長が登場し、自社がブラックだと言われていることへの反論を述べていた。それに対し、労働問題の論者からも賛否両論の意見が噴出していた。  その論調はおおむね、次のように分けられる。 <賛成派>  厳しい労働環境であろうが、合意の上で入社した分には問題ない。それくらい高いハードルを要求して仕事をさせているからこそ、成果も挙げられるのだ。 つづきを読む

28歳新富町職員、業務集中による過労で薬物自殺…危険把握していた町長は放置

サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 「かぶると問答無用で開発者を潰すアップル」山本一郎氏が見る最近のiOS、Android界隈のアプリ話 初音ミクの画像は勝手に使ってよい? 『初音ミク』の販売元のクリプトン社に聞く イオン、ダイエー子会社化の舞台裏と再建のカギ…丸紅との確執、店舗老朽化、社員の反発 ■特にオススメ記事はこちら! 28歳新富町職員、業務集中による過労で薬物自殺…危険把握していた町長は放置 - Business Journal(4月16日)
亡くなられた松本美香さん
 松本美香さん(当時28歳)の朝は、規則正しく慌ただしかった。  5時15分に起床して自分で弁当をつくり、バタバタと出かけていくのだ。だが、朝から雨が降っていた2008年5月19日、起床時間になっても起きてこなかった。6時ごろに母が起こしにいくと、いびきをかいて寝ていた。「よっぽど疲れているのかな」と思ったという。 ●「役所の顔」の総合窓口カウンター担当に  美香さんは、大学卒業後の02年4月から、地元・宮崎県児湯郡の新富町役場の正規職員として働き始めた。  最初の配属先は税務課。相当勉強したようで、税務署の職員ではないのに、農家から頼まれて確定申告の手伝いをしたり、相談の指名を受けるようになっていた。入庁5年目の06年7月に、税務課から町民生活課(現・町民こども課)の町民生活グループに異動。「役所の顔」ともいえる総合窓口のカウンターが美香さんの席だ。  多少の残業もあったが、異動翌年の07年度に入ると状況が変わり始めた。  新富町は全電算システムの一新を決定しており、07年後半から本格的に移行作業が始まった。住基データの移行を担当したのが美香さんだ。住基データは住民サービスの根幹であるうえ、新富町は翌年度から新システムによって課税業務を行うとされていた。  だが、旧システムのデータにはミスが多かったらしい。データチェックの作業量が07年12月ごろから増加し始め、08年の美香さんの仕事は、午後から1時間半ほど在庁した1月1日に始まり、4日以降毎日夜8時まで残業している。 ●過労は医者が入院を勧めるレベルに  住民の転入出が増える3月に入ると、稼働したばかりの新システムにトラブルが発生して対応に追われたほか、航空自衛隊の新田原基地があるため「自衛隊の異動の時期は、昼食が15時ごろになることもあるんです」と母が言うほどの忙しさになった。  移行作業は残業で対応するしかなかった。課長は「毎夜23〜0時まで残業していたことはわかっています」と遺族に話している。ほかの職員が20時ごろに帰っても、美香さんだけが残って作業を続けていたそうだ。 「住基のことも詳しく、旧システムと新システムのことも詳しくて、どうしても美香さんに頼っていたようです」というのが、死亡時の課長の説明だった。  土日の短時間の在庁も含めれば、美香さんは3月23日から4月11日まで休むことなく仕事にあたっていた。3月下旬に医者にかかったときは話ができないほど疲れ切っており、医師は入院を勧めたという。  変調が目に余ることから、美香さんの母は4月6日に開催された地元の畜産祭りで、面識のあった土屋良文町長に負担軽減を求めて直談判。「病院に行って点滴を打ちながらやっているので、なんとかしてください」と訴えた。  この話を聞いた美香さんはほっとしたように喜んだというが、状況はいっそう悪くなっていた。 ●年度替わり、上司が全員交代、マニュアルづくり…  まず、年度末の異動で課長は1年で交代、町民生活グループの係長が2人とも退職した。産休中の同僚の代わりに配置されていた臨時職員も、別の臨時職員に代わった。  また、児童手当などを算定するために旧システムも継続使用しなければならないことが判明し、住民データを新旧両システムに入力する事態が生じていた。  加えて、地方自治法の改正により、5月1日から戸籍関係の窓口では本人確認が厳格化されることが決まっていたため、制度に詳しかった美香さんにマニュアルづくりが任された。ちなみに、美香さんがこの間一生懸命やってきたのは、税務作業が新システムでなければ処理できないとされていたからだが、4月下旬ごろ、旧システムでも作業が可能であることが判明した。  この間、負荷軽減を求めた母の訴えは放置されたらしく、遺族の聞き取りに町長は、「(美香さんの上司である)課長には言っていなかった」と答えたという。 ●課長が土下座を続ける  美香さんがいびきをかいて寝ていた5月19日の朝、町民生活課は大騒ぎになっていた。始業より1時間早く登庁し、準備を済ませてから総合窓口の業務にあたるのが日課だった美香さんが、始業時刻を過ぎても登庁しなかったからだ。  役場から電話があったのは、家族が「体調が悪いし、入院させないといかんね」と話していた時だった。そして母が部屋に行くと、美香さんは昏睡状態になっていた。救急車が来るよりも早く、美香さんの上司である課長が役場から到着。課長は家に入ってすぐに土下座をし続けた。  美香さんは同日午前10時15分、病院で死亡が確認された。急性薬物中毒による過労自殺だった。  その後、遺族が新富町に損害賠償を求めた裁判は昨年11月、宮崎地裁で和解が成立した。遺族への8000万円の支払いや職員の過重労働防止策の充実などの和解案を、町が受け入れた。 (文=佐藤裕一/回答する記者団) ■おすすめ記事 「かぶると問答無用で開発者を潰すアップル」山本一郎氏が見る最近のiOS、Android界隈のアプリ話 初音ミクの画像は勝手に使ってよい? 『初音ミク』の販売元のクリプトン社に聞く イオン、ダイエー子会社化の舞台裏と再建のカギ…丸紅との確執、店舗老朽化、社員の反発 韓国高級幹部極秘来日 金正恩に対して「弱い犬はよく吼える」 米倉涼子、結婚について「人と暮らす自信ない…」、理想の男性は「もう何でもいい…」

違法な長時間残業で死亡…労災認定の決め手は恋人へのメール?

サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 日本アカデミー賞が面白い謎 ハイレベルすぎるエリカ様いじめ、広末涼子のワイプ芸… 不動産屋さんのセールストークのウソ…毎月の支払い額同じなら購入がトク? 心配性の方に!「何も考えていない状態」の作り方 ■特にオススメ記事はこちら! 違法な長時間残業で死亡…労災認定の決め手は恋人へのメール? - Business Journal(3月12日)
Iさんの母親(左)と
婚約者だったアイコさん(右)=仮名=
 2010年9月下旬の朝、連休2日目だったIさんは就寝中に心室細動を起こし、搬送先の病院で死亡した。享年28歳。北陸地方にある自動車カスタム専門店の唯一の正社員として、月100時間を超える残業を繰り返していた。Iさんは、技術が専門誌に掲載されるほどの優れた職人だったが、1台1台に完璧な仕上がりが求められるなか、毎日、午前1〜2時まで仕事をしていた。実際にどのような働き方をしていたのか、母親と婚約者に話を聞いた。  Iさんが働いていたのは、北陸地方にある自動車カスタムの専門店「Z」。もともと別の自動車関係の会社で働いていたところZ社の仕事を引き受けるようになり、Iさんの力量を知ったZ社の社長に引き抜かれた。引き抜きにあたって、Iさんのためにブースをつくるなどの用意もしたという。  コーティングや塗装の技術に優れたIさんが入社したことで、Z社は幅広く仕事を受注できるようになった。「何から何までカスタムできる会社は、この地方ではZ社のほかにはない」と、婚約者だったアイコさん(仮名)は言う。  専門誌が取材に来ることもあり、仕上がったカスタム自動車を景観のいいところに運んで写真撮影をしたり、特殊コーティングの職人としてIさんの技術が誌面で取り上げられたこともあった。  愛車の改造だけに、自動車オーナーが注ぎ込むお金も大きい。 「1台に1000万円くらいかけて、オーディオから全部替えて、ショーに出す車を作っていたりするから」とIさんの母が、教えてくれた。車体のコーティングだけでも15〜25万円ほどかかるらしい。 ●完璧な仕上がり目指し、仕事終わらず  そんな世界だから、届いたパーツを取り付けて終了ではなく、1台1台、毎回異なる「一品物」を完璧に仕上げる。塗装やコーティングにほこりが1つついていてもダメ。「ちょっとほこりがついただけで、お客さんに指摘されちゃう」とアイコさんは話す。  自動車オーナーと相談しながら仕事を進めていくこともあり、1台を仕上げるだけでもかなりの時間がかかっていたらしい。 「追い付かないくらい本当にあったと思う。やっても終わらない。これが終わったら次」という状況だったとアイコさんが説明すると、母親も「それはよく言っていた」と言葉を継いだ。 ●毎日午前1〜2時まで働き、残業は月100時間以上  その結果、死亡前6カ月の平均残業時間は、労基署が認定した分だけでも97時間に及んだ。終業が午前1〜2時になるのは当たり前で、午前4時を過ぎたこともあった。そして翌日は朝10時から働く。  死亡前の6カ月(134日)のうち、早退が1度あるほかは、日付が変わる前に仕事が終わったのが27日(20%)しかない。残りの107日(80%)は、午前0時を過ぎてからの終業だ。午前2時を過ぎた日は35日(26%)もあった。  カスタム自動車のイベントが近くなると、納車を間に合わせるために徹夜で作業することもあった。だが、これだけ働いていても、残業代は正規の計算ではなく、「特別残業手当」という名目で月1〜5万円程度が支給されるだけだった。 ●メールが残っていなければ、労災認定はない  タイムカードのないZ社でIさんの長時間労働を証明したのは、Iさんが毎晩アイコさんに送った「仕事終わったメール」の送信時間だった。  死亡する年の3月、Iさんとアイコさんがそろって携帯電話をiPhoneに変え、それ以降のメールがすべて残っていたという。そして、それこそが、労災認定の決め手になった。  時間記録はメールだけという状況で労災認定されたことについて、遺族代理人の海道宏実弁護士は、「過労死事案がメールだけで認定されたのは、過労死弁護団が経験した事例の中でも珍しい」と話していた。  はからずも、ふたりのメールが、違法な長時間労働を裏づけることとなった。 (文=佐藤裕一/回答する記者団) 【詳細内容はこちら】 http://www.mynewsjapan.com/reports/1749 ■おすすめ記事 日本アカデミー賞が面白い謎 ハイレベルすぎるエリカ様いじめ、広末涼子のワイプ芸… 不動産屋さんのセールストークのウソ…毎月の支払い額同じなら購入がトク? 心配性の方に!「何も考えていない状態」の作り方 アップル、FBも…米IT大手へ相次ぎサイバー攻撃、国防総省「核抑止力で対抗」か? 消費税還元セール禁止へ 反発する小売り業界、納入企業への値上げ拒否の実態も