瑛太主演の連続ドラマ『最高の離婚』(フジテレビ系)の最終回が先月21日に放送された。平均視聴率は12.7%とまずまずの結果だったが、ドラマ自体の評価は高かった。 「このご時世ですから、できれば15%というのがひとつの目安ですが、一方でドラマの評価というのも重要になってきます。たとえば、長谷川博巳主演の『鈴木先生』(テレビ東京系)なんかは、視聴率は低くても映画化もされましたし、ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞や、日本民間放送連盟賞テレビドラマ番組部門最優秀賞を受賞するなど、内容は評価されたわけです。このドラマも数字はそこそこですが、社内ではそういった賞を狙えるドラマだと全員が認識しています」(フジテレビ関係者) そんな中で打ち上げが行われたのだが、意外にもあまり盛り上がっていなかったと出席者は語る。 「主演の瑛太さん、尾野真千子さん、真木よう子さん、綾野剛さんらは撮影を通じて仲良くなったのか、終始4人で話をしていましたね。そのため、八千草薫さんをはじめとするベテランの他の出演者は、手持ち無沙汰というか、どこかつまらなそうにしている印象がありましたね」(芸能事務所関係者) また、会が始まってすぐに、番組内でも登場したアイドル「でんぱ組.inc」が登場し、瑛太が“ヲタ芸”を披露する場面もあったというが、「お酒も飲んでないですし、いきなりですからね。みんなポカーンとしていましたよ」(同)。 それでも、恒例のビンゴ大会では、瑛太が15万円のペア旅行券、尾野が10万円のペア旅行券、真木がシャングリ・ラ・ホテル東京のスパ付き宿泊券など豪華賞品を提供し、大いに盛り上がったのだが、「実際、一番盛り上げていたのはガッツ石松さんでしたね。いまだに『OK牧場!』と連呼していて、主役より場を盛り上げていました」(ドラマスタッフ)。 最後のあいさつでも、尾野を除く3人はボソボソと話したせいで、後ろのほうでは何を言っているのか聞こえなかったという。 「ドラマは最高の終わり方をしましたが、こんなお通夜みたいな打ち上げは久々でした。スタッフの一人は『最高の離婚』なのに『最低の打ち上げ』だって、冷ややかに笑っていましたね」(同) フジテレビ内ではすでに続編の話も出ているというが、次回は“最高”の打ち上げができるだろうか?『最高の離婚』-フジテレビ
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人気フジドラマ『最高の離婚』の“最高の”楽しみ方 ツイッターもどき「イマつぶ」?
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人気フジドラマ『最高の離婚』の“最高の”楽しみ方 ツイッターもどき「イマつぶ」? - Business Journal(3月28日)
日々忙しいビジネスマン&ウーマンに代わり、世に溢れるメディアの中から、知れば“絶対に”人に話したくなる報道や記事を紹介。日常でなんとなく耳にするあのニュース・情報の裏側や、テレビなどでは報じられないタブーに迫ります。 【今回ピックアップするテレビ番組】 『最高の離婚』(フジテレビ系/1〜3月放送) 終わってしまった。 久しくフジテレビのドラマで満足感を得ることはなかったわけですが、3月21日に最終回が放送された『最高の離婚』は最高でした。すでに、各所で内容についてのレビューは書かれ尽くされた感もあるので、今回はひと味違うこのドラマの楽しみ方を書いてみたいと思います。 ところで、読者のみなさんはツイッターって使っていますか? そして、フジテレビには「イマつぶ」という、ツイッターもどきのようなサービスがあるのをご存じでしょうか? フジテレビの番組を見ていると、「みなさまからのご意見ご感想を、『イマつぶ』でお寄せくださ〜い」と女子アナウンサーが言っているのをよく目にします。 ちなみに、ツイッターを使ってハッシュタグでも付けておけばいいようなものの、マスメディアのプライドとさまざまな大人の事情からツイッターをそのまま使えないので、仕方なく“ツイッター風な”システムを自前でつくってしまったという代物です。お金の無駄のようにも思えます。 しかし私は、そんな箸にも棒にもかからないような「イマつぶ」が大好きです。 特に、タレントがドラマのキャラクターになりきってつぶやく内容が好きで、もちろん、そのつぶやきは(恐らく)放送作家や脚本家、もしくはディレクター、演出家などが原稿を作成し、番組スタッフがつぶやいているのでしょうが、キャラクターがつぶやいている体として見ていると、シンプルにとても楽しいです。 そして、今回の『最高の離婚』の瑛太が演じる「濱崎光生」です。あの、キャラクターのあの独特の言い回しこそが、このドラマの最高な部分のひとつであったことは間違いなく、まとめ系サービス大手「NAVERまとめ」でも、『ドラマ「最高の離婚」の深くて面白い名言まとめ』(http://goo.gl/FgNvk)として、多くのセリフがまとめられているほどです。しかし、それらのセリフはオンエアを見れば済む話で、「イマつぶ」では「ハマザキさん」、ではなく「ハマサキさん」が深いつぶやきをしてます。 以下、ハマサキさんのつぶやきです(http://goo.gl/Ud9gT)。 「スマホ買い替えついでにつぶやきも始めます。宜しくお願いします」(2013/2/2 15:42) 「アメリカでは、9割のFacebookユーザーが元カレ・元カノのページを覗いてるらしいですね。覗いても何も良いことないのに。でも覗きたい。ぼくたち人間はいつの間にかインターネットに弄ばれるようになりました。皆さん、今日もインターネットに弄ばれていますか?」(2013/2/4 18:52) 「僕は自販機の管理会社に勤めてます。年に1回ほど自販機の商品の補充、売上金の回収等の作業をいかに早く正確にできるかを競う社内コンテストがあります。1位にはならず、真ん中位でいいと思いやっています。1位になったら、実際の現場でもあの人1位だから凄く早いんでしょ的な目でみられますもんね?」(2013/2/10 11:34) 「バレンタインデーなんてくだらないとは思いません。チョコをあげたければあげればいい。お返しも、ホワイトデーにキャンディー的なものをあげれば済むからわかりやすい。問題は、チョコでないものをもらったときです。チョコではないものをもらったら、1カ月後に何を返せばいいのかわかりません」(2013/2/14 13:51) 「家族ってとても大事だと思います。僕が言うと家族のイメージダウンだって家族団らん協会系の所から文句を言われそうですが、本当に思っています。僕は面倒くさい人間だと思われています。でもそんな僕ですら細かい事をグジグジいってないで皆で幸せつかもうぜ! って叫びたくなる事がありました!」(2013/2/17 18:12) 「クラスの中でもわりと可愛い部類に属してる系の派手な子が自分のことを明らかに好きで、それは自惚れじゃなくて、これはこのまま付き合おうっていえば何でもできちゃうくらいの感じであっちがこっちを思ってたのに、ある日いきなりカレシとか作っちゃう女の人の意味がわかりません」(2013/3/2 17:57) 「昔から行きつけの床屋ができません。十中八九名前間違えられる所から始まって、そこからトークの探り合いに入って、床屋側は色々質問を放り込んでくるわけです。そうか、ここは色々話す場なんだなって思ってこっちの話したい事話すじゃないですか、そうすると、だんだん相手の話を聞かなくなるんです」(2013/3/10 20:05) 「そうそう、今日も僕はあれしましたよ。自分改造計画、自分をがさつにする訓練。着ている服や靴下を脱いだら脱ぎっぱなしにしてみました。つらいですね。それでは皆さん、ごきげんよう。いつかまたどこかで。え? どこで? 『最高の離婚2』で? また離婚すんのかよ!」(2013/3/27 13:36) これらの内容、知っているだけで、ちょっと得した気分になりませんか? 「家族団らん協会系の所」ってどこだよ? って思わずツッコミたくなる感じですが、もちろん「ハマサキさん」意外のメインの登場人物3人もつぶやいていますし、何と「ハマサキさん」の飼い犬「はっさく&マチルダ」までもつぶやいています。それぞれのキャラ色が出ていて、なかなかいい。ここでは、「どうせ、スタッフがつぶやいてるんだろ?」などという下世話な感情は捨てて、ピュアな気持ちになるのがキモです。 ということで、『最高の離婚2』からの『最高の離婚 ザ・ムービー』を期待してます。 ちなみに、いま注目してるのは、もうすぐスペシャルが放送される予定のフジテレビ・ドラマ『リッチマン、プアウーマン』なのですが、こちらはテレビ局のサービスのご多分に漏れず、番宣モード全開です。 (文=アラキコウジ/ネタックス) ■おすすめ記事 結婚の矢部浩之「子供は欲しい。デキ婚は避けたかった。婚姻届の提出は細かい」と語る 携帯キャリアの映像コンテンツサービスの落とし穴 見放題のほとんどは… 眠くなる花粉症薬はもう古い! 新薬が続々登場の花粉症薬最前線 大手新聞社長、巨額財テク損の存在を認める!? 合併相手の追及を受け… 大赤字で事業売却続きのソニー・パナソニック 家電復活はアラサーエアコンに託す!?『最高の離婚』公式サイト(フジテレビ HP)より
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フジドラマ『最高の離婚』の勝因とは?最終回“秀逸”キスシーンに学ぶ、離婚という喜劇
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フジドラマ『最高の離婚』の勝因とは?最終回“秀逸”キスシーンに学ぶ、離婚という喜劇 - Business Journal(3月22日)
主要なテレビ番組はほぼすべて視聴し、「週刊新潮」などに連載を持つライター・イラストレーターの吉田潮氏が、忙しいビジネスパーソンのために、観るべきテレビ番組とその“楽しみ方”をお伝えします。 ここ数年のテレビドラマで、最高のキスシーンだった。 今クール(1〜3月)に放送されていた連続ドラマの中で、いやここ1年で、最も秀逸な出来栄えだった『最高の離婚』(フジテレビ系)である。観ていなかった人のために、さらっと中身をおさらいしておこう。 瑛太(濱崎光生役)と尾野真千子(濱崎結夏役)夫婦は、性格や価値観の違いから離婚に至った。が、離婚はしたものの、お互いになんやかんやと干渉したり喧嘩したりで、距離を置くことができずにいた。近所に住む瑛太の元カノ・真木よう子(上原灯里役)と浮気癖のある綾野剛(上原諒役)のカップルがひと波乱もふた波乱も起こし、その痴話喧嘩に瑛太も尾野も巻き込まれていく。このふたりが自分と向き合い、相手と向き合い、「とどのつまり、夫婦っていったいなんだろう?」と考え直していく、そんなストーリーだ。 昨日(3月21日)放送の最終回では、静岡の尾野の実家へ瑛太が両親とともに離婚報告に行く。が、尾野の実家では飲めや歌えやの大宴会状態。しまいには瑛太の両親、尾野の両親ともに大喧嘩を始めている。その姿を見ていた瑛太と尾野。お互いの心の中には、離婚したことへの後悔と、元に戻れないもどかしさが芽生える。 終電で東京へ帰る瑛太をホームで見送る尾野。発車ベルが鳴ったとき、瑛太は尾野の手を強く引き、電車に乗せてしまう。その後である。問題の、というか、秀逸なキスシーンは。誰もいない電車内で、突然瑛太が「アッ!」と叫ぶ。尾野が驚いた隙に、瑛太はなんとも不器用でそっけないキスをしたのだ。不意打ちである。 恥をしのんで告白する。このシーンを観ていて、肋骨のあたりが「キュン」となった。四十の中年女が「キュン」なんて反吐が出そうだが、事実、音が鳴った。ロマンチックでも欲情的でもない。音をつけるなら「ぶちゅ」。しかも瞬殺。それなのに、この愛しさは何? 結婚なんてそんなもの。夫婦なんてそんなもの。いちいちムカついて感情をぶつけあったり、人格否定に近い罵詈雑言を浴びせあったり、相手よりも飼い猫や盆栽の安否が気になったり。それでも何かがつながっていて、失ったときその大切さを初めて知る。 結婚や離婚のリアルな間抜けさをきっちり描いたことで、このドラマは完成度の高い作品となった。登場人物が滔々と語る長いセリフに、嘘臭さや説教臭はまったくない。ハイレベルなのに虚栄心がまったくない脚本に、対応できる役者を揃えたことが勝因だと思う。ここに微妙なアイドルだの、芝居の下手な暑苦しい役者が入ったら台無しだもの。 慰謝料払って離婚した経験のある私としては、膝を打つことも多かった。離婚って、実はコメディ、喜劇そのものだから。もちろん、子供がいたら悲劇になる確率は上がるのだろうけれど。むしろ世間が悲劇に仕立て上げたがっているような気もする。 男と女が向き合おうとするのは滑稽なこと。だって一生わかり合えるはずがないのだから。わかり合えるなんて考えるほうが傲慢だし、ハッキリ言って幻想である。この幻想にもがく男女の姿は、なぜか過剰に盛られて悲観的に描かれることも多いのだが、『最高の離婚』は喜劇として確立させた。既婚者はぜひ観てほしい。絶対膝を打つから。 これだけレベルの高いドラマを観ると、4月期のドラマが不安だ。各局ラインナップを観る限り、超えるであろうと思われる作品は、今のところひとつもない……。 (文=吉田潮/ライター・イラストレーター) ■おすすめ記事 任天堂2期連続赤字 「3DS」も「Wii U」も大失速で下方修正 岩田社長は再び奇跡を起こせるか? 韓国サイバーテロの犯人と目される北朝鮮「日本も攻撃対象」…被害想定の大きさは? 北朝鮮、年間1000人のハッカー養成、要員3万人超…韓国へサイバー攻撃か 総合商社M、平然と取引先にバックマージンを要求する不正の実態…双方にメリット? 大手新聞社長、不倫もみ消すために海外へ飛ばした愛人帰国で戦々恐々!?『最高の離婚』公式サイト(フジテレビ HP)より
「離婚には人生のすべてがある」『最高の離婚』の息ができないすれ違い
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。 それは、光生が元恋人の灯里に「昔みたいに笑ってほしい」と語りかけた時だった。 「10年たってもなんにも分かってないんですね。私、濱崎(光生)さんとの間にいい思い出なんかひとつもありませんよ。あなたと別れるとき思ってました。死ねばいいのにって。こんな男死ねばいいのにって思ってました。そんな勝手にいい思い出にされても」 『最高の離婚』(フジテレビ系)の終盤には、いつも息ができないような修羅場が待っている。序盤はすれ違いの短いセリフの応酬でクスクス笑わせながら、針でチクチク刺すように刺激し、丁寧に伏線を張っていく。それが時限爆弾の起爆剤のようになって、後半で突如爆発。本音むき出しの長ゼリフで、鈍器で殴られたような衝撃を与える。そして、思わず「オイ!」とツッコミたくなる大オチが待っている。このドラマは、毎回そんな構成で見る者の胸をわし掴みにしている。 神経質で細かい性格だが、他人に対しては無神経な濱崎光生(瑛太)と明るく大雑把な結夏(尾野真千子)は性格が合わず衝突を繰り返し、ついに離婚届を提出した「もう終わってしまった」夫婦である。そんな光生と大学時代、恋人関係にあった灯里(真木よう子)は普段はクールだが、繊細で時折激しい感情を抑えることができない女性。彼女は女性にだらしがないマイペースな諒(綾野剛)と結婚生活を送っているが、実は諒が婚姻届を出しそびれてしまっている「まだ始まっていない」夫婦である。戸籍上は全員独身。 光生は言う。「結婚は人生の一部にしかすぎないけど、離婚には人生のすべてがある」と。「別れ」の時こそ、その2人の関係がむき出しになる。 光生と結夏は離婚届を出した後も、ずるずると同居生活を続けていた。そんな折、灯里と諒に出会い、壊れた夫婦同士の奇妙な家族ぐるみの交流が始まる。 光生にとって灯里は元恋人であり、人生の中で最も好きだった相手。灯里と結夏は、光生のひねくれた性格に苦しんできた、いわば戦友。と同時に、ある種のライバルのような微妙な関係でもある。諒はそんな3人の中にあって、どこまでもマイペースで何を考えているか分からない。光生はそんな諒を理解できず苛立っている一方で、どこか羨ましく思っている。そんな4人が複雑にすれ違う。 青森で生まれた灯里は、14歳の時に漁師だった最愛の父を海で亡くした。悲しみに暮れた彼女は、その頃流行していたJUDY AND MARY の「クラシック」という曲に救われる。ヴォーカルのYUKIに憧れ歌手になる夢を抱いて上京し、光生と出会い同棲を始めた。何カ月か経った頃、自分の夢や父のことを打ち明けようと「クラシック」を部屋に流していた。すると、その曲を聴いて光生がこう言い放った。 「何? このくだらない歌。安っぽい花柄の便座カバーみたいな音楽だ」 そうやって2人は別れた。 誰かにとっては「生きる希望」のようなものも、別の誰かにとっては「便座カバー」のようなものなのだ。みんな他人なのだから、それは仕方がない。それぞれが正しい方向、生きやすい方向を見ている。だから、見える風景は違う。その視線のズレがアンバランスな関係で成り立ち、人間関係を構築している。それを崩すのは、小さなきっかけで十分なのだ。 第6話で灯里は、浮気を繰り返す諒に別れてほしいと懇願する。「今度浮気したら、俺のおちんちん切っていいから」という諒に、「じゃあ、今切る」とハサミを手にする。それを見ていた結夏は、灯里の悲しみはそんな程度の痛みでごまかせるものではない、と制止する。すると灯里は、こんなことを口にする。 「悲しいとかじゃないの。苦しいとかじゃないの。だって負けてるんだもん。『浮気はやめて』とか『嘘はやめて』とか。負けてる方は正しいことばっかり言って責めちゃうんだよ。正しいことしか言えなくなるんだよ。正しいことしか言えなくなると、自分がバカみたいに思えるんだよ」 同居生活を続けていた光生たちも、このまま一緒に住んでいるのはおかしい、と結夏が家を出て行く。その際、結夏は光生に宛てて長い手紙を書いた。 「最近どうもまたあなたのことを見てると、変にざわざわとするのです。私なりにそのざわざわを打ち消すとか、あるいは元に戻す努力を検討してみたのですがどちらもうまくいきませんでした」 「好きな人とは生活上気が合わない。気が合う人は好きになれない。私あなたの言うことやすることには何一つ同意できないけど、でも好きなんですね。愛情と生活はいつもぶつかって、何というかそれは私が生きる上で抱えるとても厄介な病なのです」 別れを決意し、別れるために相手に向き合った時、お互いの機微が見えてくる。だから、光生と結夏、灯里と諒、それぞれが再びお互いに思い合っていく。けれど、この手紙が結夏自らの手で破り捨てられ、光生に読まれることはないように、決してその関係は元には戻れない。一度壊れた関係は、どんなに愛情があらためて芽生えようとも、元通りにはならないのだ。 諒と別れ東京にいる意味を失った灯里は実家の青森に帰ろうと思い立つも、その感情の代替品として、青森行きの切符代と同じ値段の加湿器を買う。その帰り道、それまで拒絶していた光生とばったり会い、2人は昔付き合っていた当時よく行っていた定食屋に向かう。弱っている2人は「過去」を代替品にするように寂しさを紛らわし、灯里は光生に「とりあえず寝てみよう」と言うのだった。同じ頃、結夏は光生を思いながら酔いつぶれ、その勢いで一緒に呑んでいた諒とキスをしてしまう―――。 人と人はすれ違う。いや、すれ違うのは「人と人」だけではない。「自分と自分」との間でもすれ違うのだ。感情と言葉も、言葉と行動も一致しない。ことごとくすれ違っていくのだ。それを徹底的に描いているのが『最高の離婚』なのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから『最高の離婚』-フジテレビ


