痴漢ごっこに励む男女に「トゥエンティー・ミニッツ」が見出した理想のカップル像

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『10分間の官能小説集』/講談社文庫

■今回の官能小説
『トゥエンティー・ミニッツ』勝目梓(『10分間の官能小説集』/講談社文庫より)

 時々「男と女は、セックスなんてなくたって、愛があれば続くもの……」という男女観を語る人がいる。しかし、それは建前で、やはり男女にとっての “セックス”は重要なポジションを占めているのではないだろうか? 希望する年収や職業もクリアしていて、一緒にいても楽しいし、趣味も合う……けれどセックスがイマイチだと、どうだろう。結婚し、一生このつまらないセックスを強要されることになる――セックスの相性は、女の死活問題かもしれない。

 逆に、どんなダメ男でも肌の相性が良いと、なかなか別れられなかったりする。セックスは、唯一2人の“つながり”が目にはっきりと見える行為。愛する人の一部を受け入れるという愛おしい行為だからこそ、心は満たされなくても身体が満たされれば、これ以上に強く繋がれる絆はないとも言えるだろう。