14日、クラブワールドカップ準決勝が行われ、鹿島アントラーズが下馬評を覆し、南米王者のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)に3対0で勝利した。Jリーグのクラブが同大会で決勝戦に進出するのは、初めての快挙となる。 今大会はFIFA(国際サッカー連盟)主催で初めてのビデオ判定を導入した大会であり、鹿島の先制ゴールは、そこから生まれたものだった。前半28分に左サイドで鹿島が直接FKを獲得、キックは一度クリアされてしまうが、そのとき、逆サイドに走り込んでいた西大伍が、相手DFに足を引っかけられていた。これがビデオ判定の対象になり、主審がピッチサイドで確認すると、見事に鹿島がPKを獲得。これを土居聖真が冷静に決めた。その後もアトレティコ・ナシオナルの猛攻を耐え忍び、カウンターで2点を追加した鹿島が決勝進出を決めた。 3-0と、結果としては快勝に見えるスコアだったが、内容ではアトレィティコ・ナシオナルが優勢だった事は間違いない。1点目のPKがなければ、違った結果になっていた可能性も高い。ビデオ判定という新ルールが鹿島の決勝進出の大きな理由になったということだ。そして、このビデオ判定が正式に採用されるようになれば、日本は今よりも断然世界のレベルに近づくという。 「マリーシアという、ポルトガル語でズル賢さを表す言葉があります。これはPKをもらうためにわざと倒れたり、審判に見えないところで肘打ちをしたりと、海外の選手、特に南米の選手が使う卑怯なテクニックのことです。今回のPKも、ボールとは離れたところで行ったファウルから生まれたものであり、このマリーシアに当たるものですね。日本人は昔からこのマリーシアが苦手と言われ続けてきたのですが、もしビデオ判定が正式に採用されるようになれば、マリーシアを使う選手たちは一気に不利になるでしょう。今まで真面目にやり続けてきた日本選手に追い風のルールですよ。日本のファン達からも『W杯予選がだいぶ楽になる』『中東勢終わった』『南米との差がだいぶ縮まったんじゃないか?』と、喜びの声が上がっていますよ」(スポーツライター) ビデオ判定が正式採用されれば、悪質なファウルも減り、怪我をする選手も激減するだろう。今はまだ賛否両論のこのルールだが、早急に正式採用される事を願いたい。もうおかしな判定で勝敗がついてしまうのは見たくない。 (文=沢野奈津夫)鹿島アントラーズ公式サイトより
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丸高愛実と結婚発表のセレッソ大阪・柿谷曜一朗“合コン三昧”からの脱却で覚醒なるか
Jリーグ、セレッソ大阪に所属する元日本代表FWの柿谷曜一朗と、タレントの丸高愛実が結婚を発表した。約2年半前から交際が始まり、今年から大阪の柿谷の自宅で同棲生活を送っていたという。柿谷といえば、“セレ女(セレッソの熱烈な女性サポーター)”の間でも抜群の人気を誇るだけに、彼女たちの悲鳴が聞こえてきそうだ。 「まったくノーマークだっただけに、突然の結婚発表には驚かされました。口さがないセレ女からは、『丸高クラスのタレントと結婚するなんて失望した』なんて声もあります。結婚相手に格も何もないとは思うのですが、少なくとも現在の柿谷は丸高のタレントとしての格をウンヌン言えるような立場にはないでしょう」(サッカーライター) セレッソの下部組織で育った柿谷は、クラブ史上最年少の16歳でプロ契約デビュー。J2徳島ヴォルティスへの期限付き移籍を経て、12年にセレッソに復帰してからは“天才”の名を欲しいままにして日本代表にまで登りつめた。代表の次期エースの誉れも高く、14年にスイスリーグの強豪FCバーゼルに移籍したが、出場機会に恵まれず今年からJ2だったセレッソに復帰していた。 「今シーズン、セレッソはプレーオフでJ1昇格を決めましたが、かつて天才とまで呼ばれた男がこんなところでくすぶっているのは寂しい限りです。代表から長らく遠ざかっているし、その間に同世代の大迫勇也(1FCケルン=独)や原口元気(ヘルタ・ベルリン=独)といった新たなスターが登場していますからね。でも、丸高との結婚で私生活が落ち着くのはいいと思いますよ。というのも、柿谷はあれでなかなかのオンナ好きなんです。モデル、タレント、一般人を問わず合コン三昧な上、大阪・北新地の高級キャバクラにもお気に入りのコがいて入れあげていたこともありましたからね。地方局の女子アナにも手を出していたという話もあります」(同) 伴侶を得たことで成績を伸ばしたりするなど、トップアスリートにとって結婚は重要な転機でもある。柿谷には今後の巻き返しに期待したいところだ。柿谷曜一朗公式サイトより
マニアックすぎ!! ネタの「狭さ」で勝負をかけるNHK『球辞苑』とフジ『スポーツの神様たち』
年末年始はスポーツ系特番も花盛り。12月5日放送のテレビ朝日系『中居正広のスポーツ!号外スクープ狙います!』を皮切りに、ここから怒濤のようにアスリートを「ネタ」にした特番でにぎわうはずだ。 プロ野球やJリーグが束の間のオフシーズンを迎える今、アスリートの素顔に迫るコンテンツは、それはそれで価値がある。ただ、年末特番という性質上、ターゲットを広く構える必要があるため、どうしたって薄くてぬるくて物足りない企画に陥りがちだ。 冒頭で挙げた『中居正広のスポーツ!』にしても、その内容に「スクープ」と呼べるようなネタは(当たり前だが)なく、むしろ、TBSの『プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達』と『壮絶人生ドキュメント プロ野球選手の妻たち』の二番煎じ的な話題も多かった。個々のキャラクターでの面白さや発見はあっても、見終わった後に何か心に残るものはほとんどない。 そんな低温調理が並ぶスポーツ特番をあざ笑うかのように、レギュラー番組で圧倒的な熱量を誇るスポーツ番組がある。NHK-BS『球辞苑~プロ野球が100倍楽しくなるキーワードたち~』(毎週土曜23時~)だ。 究極の野球辞典「球辞苑」の編さんを目的に、野球界で話題となったキーワードを、選手・研究者のVTR証言を基にスタジオトークで研究していく、というこの番組。2014年から不定期な特番として回を重ね、今年7月、第6回衛星放送協会オリジナル番組アワードで「情報番組・教養番組部門」の最優秀賞を獲得。この受賞が決め手となったのか、11月から満を持してのレギュラー昇格を果たしたのだ。野球ファンが今、最も見るべき番組が、この『球辞苑』だと思う。 ランチビュッフェのように、企画もタレントもとにかく数を並べようとする多くのスポーツ特番と違い、『球辞苑』の魅力は「一品」勝負であること。そしてその「一品」が、本来であればメニューの裏面に小さく載っているようなキーワードばかりなのがたまらない。 たとえば、レギュラー放送1回目のテーマが「クイックモーション」。MC(球辞苑編集長)のチュートリアル・徳井義実をして、「第1回にして、くっそ地味でしょ!」が第一声だった。ちなみに、先週放送の第3回テーマ「インハイ」では、「また狭いですねぇ……球種でもなく、コースに絞ってお送りするという」が第一声。自ら重箱の隅をつついていくようなこの「狭さ」こそが、『球辞苑』の肝だ。狭い分、とにかく深く深く掘り下げていく。 野球という競技は、プレーや試合の価値を「技術」「データ」「歴史」「キャラクター性」など、さまざまな側面から語り合えるのが魅力のひとつだ。そこで『球辞苑』では、「技術」については解説者と現役選手が、「データ」についてはアナリストが、「歴史」は野球ライターが、「キャラクター」は徳井とリポーターのナイツ・塙宣之が……といった具合にうまく役割分担がなされていて、にぎやかしの女性タレントなどひとりもいないが、見ていて飽きることがない。 そして、取材VTRがまた見どころばかりで、名言もよく飛び出す。稀代の名捕手・野村克也が語った「クイックモーション開発秘話」は、さながら同局の『プロジェクトX~挑戦者たち~』のようだったし、世界の盗塁王・福本豊がいたからこそクイックモーションは生まれた、として語った「ライバルこそが最大の功労者」は、さすがの野村節だ。 今後の放送予定はというと、明日12月10日が「外野手の補殺」。以降、「リード(離塁)」「ホームランキャッチ」「ファウル」「球持ち」……と渋すぎるラインナップが続く。このままブレずに続いてほしい。 この『球辞苑』同様、「狭さ」勝負を挑んでいるのがフジテレビ系『村上信五とスポーツの神様たち』だ。この秋から新企画「○○だけで30分」がスタート。「他のスポーツ番組ではぜったいに扱わないネタだけで構成。果たしてこれで30分持つのか!?」というコンセプトで、ここまで「ヒーローインタビュー」「胴上げ」「ユニフォーム」「ロッテファン」の4回を放送。ひな壇のタレントの数も少しずつ減らし、洗練度も増してきている。 『球辞苑』がどちらかといえば、データと理論、VTRが中心とすれば、『スポーツの神様たち』はパッションとエピソード重視。「ロッテファン」の回では、熱狂的ロッテファンとして知られるリットン調査団・藤原光博がプレゼンター。地上波は4年ぶりの出演だったというが、タレントありきではなく、企画ありきだからこその人選は好感が持てた。 にぎやかしばかりの特番が続いて、食傷気味になりそうな年末年始。コツコツと地道な企画を積み重ねるレギュラー番組たちの狭くて深い魅力も、ぜひとも味わってもらいたい。 (文=オグマナオト) ◆「熱血!スポーツ野郎」過去記事はこちらから◆NHK-BS『球辞苑~プロ野球が100倍楽しくなるキーワードたち~』
高校サッカー強豪校“異端の指導者”の体罰が発覚!「部員を自由にさせすぎて、コントロール不能に……」
「少々危なっかしくても、“ちょい悪”でも、ちょっとセクシーな選手を輩出していけたらいい」 そう語っていた滋賀県立野洲高校サッカー部の山本佳司総監督(53)が部員に暴力を振るったとして、県教委から厳重文書訓告を受けていたことがわかった。報道によると、昨年12月28日夜、全国高等学校サッカー選手権大会のために滞在していた都内のホテルで、酒に酔った山本総監督が男子部員2人に暴力を振るったという。県教委は3月24日付で厳重文書訓告としていたが、公表していなかった。2002年に全国高等学校サッカー選手権大会初出場を果たし、06年には優勝。その後もコンスタントに全国大会に出場してきた強豪チームだけに、驚きの声が上がっている。 そんな“名将”がなぜ、教え子に手を上げたのか? 高校サッカー関係者に話を聞いた。 「山本さんが“名将”というより、野洲の選手の技術やスタイルは、小中学校時代に培われたもの。セゾンFCという街クラブがあり、地域一丸で子どもたちの育成を行っているんです。そもそも山本さんは、レスリング畑出身ですしね」 山本総監督の手腕といえば、その部員たちを自由にプレーさせたことくらいだろう。ただ、先の関係者は、その放任主義が今回の事態につながったのではと分析する。 「野洲が全国優勝してから、山本さんの謙虚さがなくなったといわれています。『金遣いが荒くなった』と陰口を叩く人もいる。部員たちもやりたい放題だったようで、校内でもヤンチャだったとか。今回の問題は、自由にさせすぎた結果、部員たちが自分の言うことを聞かなくなり、それにキレた、といったところしょう」 確かに以前、高校サッカーの内情を取材した時にも、野洲高校のいい話はあまり聞かなかった(参考記事)。 山本総監督は、厳重文書訓告を受けて一度はサッカー部から離れたものの、その後、同校が保護者に対して謝罪や説明を行い、6月から総監督として復帰している。野洲高校サッカー部は、09年には部員が恐喝などの疑いで逮捕されているが、「それも氷山の一角」と語る高校サッカー関係者は多い。同部は本年度の全国大会の出場を決めているが、辞退はしない方針。全国高等学校体育連盟や日本サッカー協会は、きちんと内部調査を行うべきだろう。 (文=TV Journal編集部)滋賀県立野洲高等学校 公式ページより
活躍していない本田圭佑を、ミランが急にアゲ始める! その理由とは?
今シーズンの本田圭佑は、ACミランで思うような活躍ができていない。15試合を消化し、セリエAは中盤戦に差し掛かっているが、先発出場1、途中出場3、ゴールとアシストはいまだに記録できていない。しかし、なぜか今ミランで謎の本田アゲが起きている。 最近になって急に、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は「今まで指導した中でも5本の指に入るプロフェッショナル」と本田を褒めちぎり、番記者は「ミランに必要な選手」と、その有能ぶりを語っている。 前節のクロトーネ戦、本田は5試合ぶりに10分間の出場機会を得ることができた。しかしそれは、ケガ人が複数出ている中でのこと。さすがに“5本の指に入るプロフェッショナル”というにはムリがあるだろう。では、なぜ急にムリヤリな“本田アゲ”が起きているのだろうか? 「この冬の移籍市場で、できるだけ高く売りたいからでしょう。現在ミランでこそ出場機会を得られていませんが、本田が優秀な選手であることに変わりはありません。レギュラーを張れるクラブは、欧州にもたくさんあります。それをミランはアピールしたいわけです。出場できないクラブにいつまでもいるよりも、少し小さな規模のクラブにでも移籍して、試合に出場した方が本田にとっても有益だと思いますよ。前節のクロトーネ戦で、FKを蹴ってラパドゥーラのゴールをお膳立てすることができました。直接のアシストこそつきませんが、他クラブへのいいアピールになったかもしれません」(スポーツライター) 本田ももう30歳とベテランと呼ばれる年齢になってきている。ある程度は試合に出場していないと、日本代表でのパフォーマンスにも影響が出てしまうだろう。年明けには、ミラン以外のクラブに移籍し、以前のようにピッチで活躍しているニュースを日本に届けてもらいたい。 (文=沢野奈津夫)
鹿島アントラーズ逆転優勝の「チャンピオンシップ」主審への猛烈バッシングに見る、メディアの歪んだ報道姿勢
鹿島アントラーズの逆転優勝で幕を閉じたJリーグチャンピオンシップ(CS)。平均視聴率は10.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と昨年以上の盛り上がりを見せたが、準優勝となった浦和レッズからは不満の声が上がっていた。「われわれは年間で鹿島よりも15ポイント多く取ったチームとしてこのファイナルを戦ったが、どこにアドバンテージがあったのか?」と、ミハイロ・ペトロビッチ監督がCSのレギュレーションに疑問を投げかけたのだ。というのも、CS準決勝は引き分けならば、年間上位チームが勝つ。そのままのレギュレーションだと、CS決勝第1戦1-0、第2戦1-2の浦和が優勝となった。しかし、CS決勝はホーム&アウェイのため、ワールドスタンダードのアウェイゴールが優先される。浦和レッズは、決勝で大きなアドバンテージを得られず、「来シーズンも2ステージ制であれば、もしかしたらファイナルのレギュレーションが変わったかもしれない」と皮肉った。 そんなCSの裏で、試合の黒子である審判員が、ウェブメディアから大バッシングを受けていた。第1戦で鹿島のファウルを取り、PKを与えた家本政明主審に批判が集まったのだ。試合を見る限り、ジャッジに問題はなさそうだが、なぜここまで問題視されたのか? 元サッカー誌編集者に訊いた。 「家本主審は2008年『ゼロックススーパーカップ』の鹿島対サンフレッチェ広島戦で、鹿島が止めた3度のPKセーブのうち2度をやり直させたんです。これは副審が『キッカーが蹴るより先に前にGKが動いた』と判定したのを受けてのもので、ジャッジとしては正しいのですが、試合後、敗れたことに腹を立てた鹿島サポーターが暴徒化。それ以来、家本主審はコアなサポーターには嫌われている。その家本主審の記事を書けば、事実がどうであれ、アクセス数を稼げる。今回もそういった思惑でしょう」 今回の場合、ファウルをした鹿島の西大伍選手は「足もかかってないし、手も使ってない」と抗議したが、「ボールにプレーできていなければファウル」というのは常識。「鹿島の西選手、ルール知らずPKを与える」といった内容の記事もあってもよさそうだが……。 「そんな記事を書いたら選手個人だけでなく、クラブとの関係も悪くなります。特に鹿島は厳しいクラブですからね。一方で、審判員は批判しても、誰からも咎められない。つまり、審判員はバッシングしやすいんです」(前出の元編集者) また一部メディアは「家本主審は浦和の柏木陽介とFacebookでつながっていた」と、八百長をほのめかすような記事も掲載、家本主審はアカウント閉鎖に追い込まれる事態となっている。まるでイジメのような構造だが、こういったメディアの歪んだ報道姿勢こそ、糾弾されるべきだろう。 (文=TV Journal編集部)鹿島アントラーズ公式サイトより
錦織圭が試合前に聴くのは大橋トリオ! 音楽の好みが変わったワケとは?
テニスの錦織圭が11月27日に放送された『スポーツLIFE HEROS』(フジテレビ系)に出演し、キャスターを務める加藤綾子のインタビューに答えた。 テニスバッグの中身について根堀り葉堀り突っ込んだカトパンは、錦織から「ファイナルファンタジーをしている」「試合でラケットは7~8本、グランドスラムだと10本使う」など、あまりお茶の間には知られていない答えを引き出すことに成功。中でも視聴者が関心を持ったのは、錦織が試合前に聴いているという音楽の話だった。 「錦織が好きな歌手としてあげたのは大橋トリオで、一番好きな曲は『はじまりの唄』と明かしていました。大橋はソロのシンガーソングライターで、映画やCM音楽も手がけ、SMAPにも楽曲提供しています。錦織は『試合前によく聞いています。ゆっくりした曲が好きなので』と語っていました」(テレビ誌ライター) 錦織はこれまでもたびたび好きな音楽をあげ、その都度、話題を呼んでいる。 「14年に全米オープン準優勝した時期には情報番組のインタビューの中では、2010年に亡くなったDJ兼トラックメーカー『Nujabes』(ヌジャベス)の曲を聴いていることを明かしています。この時はラップ調の曲で、気持ちを高めていたそうですから、現在は試合前にゆっくりした曲調を選んでいたことは意外でしたね」(スポーツライター) 多くのトップテニスプレーヤーが大きな大会でコートに入る前、集中力を高めるために音楽を聴くといい、スポーツ心理学の研究では「音楽は脳の構造や機能に大きな影響を与え、視覚、注意力、身体運動制御を強化する」ということもわかっている。 「テンポの速い大音量の音楽は脳を刺激し瞬発力を向上させ、選手をより高いレベルの覚醒に導き、情緒をよりポジティブな状態にすることができる。逆に、ダウンテンポの音楽は鎮静剤と同じように心を落ち着かせ、選手がその場の状況に圧倒されて、のまれないよう助ける役割をするといわれています」(前出・スポーツライター) 今や世界ランク5位の錦織、音楽の好みの変化は、「挑戦者」から「平常心を保てれば勝てる」へとメンタルが成長した証しかもしれない。『錦織圭 in ATPワールドツアー 2015 [DVD]』より
赤字覚悟のビッグネーム補強も続々!? 2,100億円の“放映権料”はJリーグを救うか
J1、J2ともに2016年の全日程を終え、残すは12月3日のチャンピオンシップ決勝戦を残すのみとなったJリーグだが、早くも多くのクラブが17年シーズンに向けて水面下で動き始めている。すでに移籍情報がメディアを賑わせている中、とりわけ選手補強に積極的なのがサガン鳥栖だ。 先頃も川崎フロンターレに所属する日本代表FWの小林悠に対して、1億8,000万円もの高額年俸でオファーしたかと思えば、セリエAのユベントスに所属するイタリア代表GKのジャンルイジ・ブッフォンの獲得に動いていたことも明らかになっている。また今年初めには日本代表MFの長谷部誠の在籍したこともあるVfLヴォルフスブルクのフェリックス・マガト元監督と2億5,000万円の年俸で契約寸前だったことも報道された。しかし、鳥栖は15年度の営業収益が24億8,900万円と、J1全18クラブの中で13位という弱小クラブだけに、この金満ぶりは意外に映る。 「小林に対しては他クラブと競合しましたが、ヴィッセル神戸が1億7,000万円、ガンバ大阪が1億円プラス出来高と各クラブが高額年俸を提示する中、予算規模が一番小さい鳥栖が最も高額だったですからね。ブッフォンにしても、38歳という高齢だけに市場価格が200万ユーロ(約2億4,000万円)と、ヨーロッパの移籍市場ではさほど高くはありませんが、それでもJクラブにとっては高額の移籍金です。いずれも契約は成立しませんでしたが、強気の補強姿勢が目を引きます」(サッカー誌記者) 実は、鳥栖は14年度まで2期連続して赤字を計上していたが、15年度は黒字に転換。といっても、選手獲得の予算が潤沢になったわけではない。増収といっても、営業利益がそれぞれ60億円の浦和レッズや47億円のFC東京などに比べれば微々たるもの。 「黒字とはいえ、純利はわずか300万円ですからね。でも、黒字化したことが、今回の積極補強につながっているんです。Jクラブは債務超過に陥るか、3期連続して赤字を計上した時点でJ1、J2のクラブライセンスが発行されないことになっており、2期連続赤字だった鳥栖は15年度に黒字に転じなければJ3降格の恐れもありました。しかし、スマートフォンゲーム大手のCygamesがスポンサーになったことで、広告収入が前期比52.4%増と業績が好転したんです。そして3期連続して赤字にならなければいいのだから、一度黒字化すれば、あと2年は赤字が許されます。加えて、Jリーグが動画配信大手の英パフォームグループと結んだ10年総額2,100億円という放映権契約によって、Jクラブへの分配金は大幅に増額されるという見通しもある。より好成績を残せば、高額の分配金がさらに増えるので、赤字覚悟で積極的な選手補強に打って出ているというわけです。今オフ、鳥栖のようなクラブが次々と出てくると思いますよ」(同) 身の丈経営といってしまえば聞こえはいいが、冒険をしないJクラブの消極的な経営によって、近年のJリーグは各クラブの熱心なサポーター以外の一般サッカーファンにとっては魅力に乏しいリーグと化していた。“放映権効果”で鳥栖のようなクラブが増えれば、Jリーグの今後の活況に期待が持てそうだ。サガン鳥栖公式サイトより
平凡JリーガーからJ1昇格・コンサドーレ札幌の社長に上り詰めた、野々村芳和氏の素顔
2012年以来となるJ1昇格を決めた、北海道コンサドーレ札幌。そんなコンサドーレ札幌の顔といえば、社長である野々村芳和氏だ。野々村氏は、慶應義塾大学卒業後、ジェフユナイテッド市原でプロ生活をスタートさせ、00年にコンサドーレ札幌へ移籍。翌年引退するも、北海道を拠点に、サッカー解説者として活躍する傍ら、コンサドーレのチームアドバイザーに就任。また、北海道のテレビ番組にも出演して、知名度を獲得していった。 「野々村さんは、セルフマネジメントがうまかったですよね。正直、彼クラスのJリーガーはゴロゴロいました。日本代表歴もないですし、Jリーグで活躍していたわけでもない。普通ならセカンドキャリアで大苦戦となるのですが、北海道に特化することで、居場所を作ったんです。引退した時期も、02年のFIFAワールドカップ日韓大会前と、ベストだった。ある意味では、中西哲生氏と似ています」(サッカーライター) 引退後もコンサドーレ札幌と良好な関係を築いてきた野々村氏は、13年にコンサドーレの代表取締役社長に就任。すると、解説者やタレント業で売ってきた自らの“顔”を最大限に使い、元日本代表である稲本潤一や小野伸二を獲得したり、広告代理店との長期大型契約を結ぶなど、辣腕を振るう。観客動員数も伸び、今年はJ1昇格と、名経営者と呼ぶにふさわしい実績を残した。そんな野々村氏の評判を聞くと、すこぶる良い。ただ、一部からは、こんな声も。 「例えば、元鹿島アントラーズ社長の大東和美さんは、誰にも同じ接し方をするのですが、ノノ(野々村)さんは結構、相手を見るんですよね。Jリーグ幹部やスポンサーのお偉方にはいい人なんですけど、下には結構厳しい。今のところ、就任してからは右肩上がりなので不満は出てきていませんが、低迷した時に、どうなるかですよね。経営者としては、J1に上がる来季が勝負ではないでしょうか」(サッカー関係者) 元サッカー選手でありながら、名古屋グランパスの社長にまで上り詰めた久米一正氏は、J1での戦いに敗れ、J2降格と共に社長を半ば辞めさせられる形でチームを去った。野々村氏とケースは違うが、いずれにせよ、注目の集まるJ1でこそ、経営者としての真価が問われる。戦いは、すでに始まっている。 (文=TV Journal編集部)北海道コンサドーレ札幌公式サイトより
気配りの人、中居正広が語った「野球と自分とSMAPと」
SMAP・中居正広にとって激動の1年が、間もなく終わろうとしている。振り返れば今年、彼は自分の境遇が騒がれているはずなのに、周りを慮ってばかりだった。 SMAP解散騒動に揺れる中、むしろ番組では、それをネタにして場を和ませる姿を何度となく披露した。またある時は、引退危機にすら追い込まれていたベッキーのテレビ復帰を、見事にプロデュースした。先月放送された『中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2016』(フジテレビ系)では、徳光和夫とみのもんたという、立教大学放送部の先輩後輩による不毛ないざこざを軽快にいなしていた。 解散決定の報が世に出たのは、自身がTBSの五輪キャスターを務めているまっ最中。だからこそ彼はラジオ番組を通して、「リオのオリンピックの期間中に発表ということになったことを、スポーツ関係者の皆さま、アスリートの方々、それを支える方々、そして日本中で応援している方々、自分がキャスターとしてやらせてもらっているにもかかわらず、水を差すような時期だったことは申し訳なく思っております。深くお詫び申し上げます」と謝罪した。 いつも、周りの誰かに気を使っていた。 そんな中、先日放送された、フジテレビ系『たまッチ!』(11月13日深夜)では、今年現役引退を表明した巨人・鈴木尚広を交えて、こんなやりとりがあった。 「でもね、会見すら、試合すら、コメントすら残らず、本当に1行で『戦力外通告・引退』。これすら載らない選手のほうが、圧倒的に多いんですよね。そういう選手もいるっていうことを、頭に入れてほしいなって」 今の中居が発するからこそ、より重みのあるメッセージだった。 言いたいことも言えない状況だからなのか、野球を通して、何かを伝えようとする姿が目立った1年でもあった。そんな彼にとって救いだったのは、雑誌「週刊ベースボール」(ベースボール・マガジン社)で月1連載コラム「中居正広のとことん野球好き!!」が始まったことだったのではないだろうか。 好きな野球について、好きに語れる場。テレビでもその機会はあるだろうが、野球専門誌という立ち位置で語れることに対する喜びも大きかったはず。だが、彼の書くコラムは、マニアックな内容ではあるものの、決して好き勝手な話題ではなく、野球選手への配慮と尊敬、そしてここでも「気配り」が前に出る内容ばかりだった。 《(選手や監督と)仕事でご一緒することはありますけど、彼らと僕とでは立っているステージがまったく違うもの。それこそ1球で自分だけでなく、周りの人生にまで影響するような、すごい勝負をしているわけですから。あくまでも僕は一ファンとして「ああだ、こうだ」と考えて野球を満喫しているだけ。でも、それこそが野球ファンの醍醐味でもあるんですよね》(コラム第1回より) そんな彼は、この連載コラムを通して、野球以上に「自分」を語っていた。 自分が野球を好きになったキッカケ。 父親との、野球を通したコミュニケーション。 元野球少年から、今の野球少年へのメッセージ……etc. それは、SMAPファンやジャニーズファンでなくとも、ひとりの野球少年の歩んできた道程として、味わい深いものだった。 そして、ときにSMAPについての言及もあった。 《野球漬けの生活を過ごした小学校時代、僕は野球を通して学んだことがたくさんありました。その中の1つが「全員がエースや四番にはなれない」ということです。(中略)そのとき、ようやく分かったんです。自分の役割は“エースで四番”ではないんだ、ということが。(中略)例えばSMAPの中で僕の役割って何なのかなと考えたときに、まず歌ではないなと(笑)。もちろん僕だってセンターで歌いたいと思っているんですよ、一番華のあるポジションですからね。でも、まあ違うなと。(中略)歌は他のメンバーに任せて、自分はおしゃべりで一番になれるように精いっぱい頑張ろうと。》(コラム第4回より) 大好きな野球というフィルターを通して語る、大好きな(はずの)SMAPについて。それは、中居だからこそできる芸当であり、今さらながら伝わるものがあった。 そんな彼が、SMAPのメンバーであるのは、残り1カ月。いまや彼のライフワークのひとつともいえる『たまッチ!』は、12月30日にも放送される。NHK紅白出場がなくなった(とされる)今、ひょっとして「SMAP中居」としては、最後のテレビ出演かもしれない。好きな野球を通して、ファンにどんなメッセージを届けるのか? SMAPファンでなくても、注目して待ちたい。 (文=オグマナオト)









