香川の天敵、マンUを去る 日本代表にもあった「監督と選手の確執」

kagawa0429.jpg  香川真司の天敵がマンUを去った。監督のディヴィッド・モイーズである。モイーズ監督は10年間、エバートンの監督を務め、決してビッグでないクラブにもかかわらず、年間最優秀監督を3度受賞した。モイーズが作り上げたのは、フェアで、スピーディーなチームだった。それが認められ、マンUの監督、「the chosen one(選ばれた男)」になったのだが、1年を待たずして解任となってしまった。多くのファンが歓喜の声を上げる一方、元マンUのキャプテンであり、歯に衣を着せぬ物言いをするロイ・キーンは、「モイーズには的確なサポートがなかったし、もっと時間を与えるべきだった。何人かの選手は彼ら自身を恥じるべきだし、彼らは監督を裏切った」と擁護する。 「実は、モイーズ監督とエースFWであるロビン・ファン・ペルシに、戦術上の意見の相違をめぐる確執があったんです。日本代表でも、岡田武史監督の思惑と違うプレーをし続けた小笠原満男が、ハーフタイムに叱責されたということがありました。その後、小笠原は日本代表復帰を熱望したものの、W杯メンバーには選出されず。こういった戦術的確執は、サッカー界ではよくあることなんです。だからこそ、監督にはそれを埋める人心掌握術が求められるんです」(サッカー関係者)  モイーズ監督が志向したサッカーは、ボールを高い位置から奪うために、全体のポジションを固定化する。そして奪ったら即サイドに展開し、クロスボールを入れて、得点を目指す。ポジションを固定化するため、ファーガソン前監督時よりも流動性が減少。そのためイングランドでは「守備的かつ後ろ向き」と批判されていた。それでも、そういったサッカーが悪いわけではない。だが、その体制転換に時間がかかり、プレミアリーグ、欧州チャンピオンズリーグ共に早々と優勝の可能性がなくなり、今回の解任となってしまった。しかし、これは予見できたことだと前出の関係者は言う。 「モイーズ監督に悪評がつきまとっていますが、むしろ無能なのはフロントですよ。分かりやすく言えば、マンUはロングボールを多用しない静岡学園やセレッソ大阪のようなサッカーから、ロングボールを多用する国見高校やサガン鳥栖のサッカーに変更しようとしたわけです。すぐに結果が出ないのは当然です」(同)  つまり、モイーズ監督が本来の力を発揮するためには時間が必要だった。さらにいえば、手元にいた選手が、目指す戦術と合致していなかった。その最たる例が、香川である。モイーズ監督がオフェンシブの選手に求めたのは、サイドを独力で突破できる力や何度もスプリントできるパワフルな選手。香川のように、距離感を近くし、狭いスペースをこじ開けられる“バルセロナ型”の選手は重宝されなかった。それを物語るように、今季リーグ戦出場は16試合と、出場機会に恵まれていない。  さて、日本代表発表まであと2週間。今のところ、ザッケローニ監督と特定の選手の確執は聞こえてこない。ただし、戦術的理由から、待望される中村俊輔や闘莉王の代表選出はないという声が多い。

楽天・松井裕「2軍行き」で再浮上する、“デーブ降ろし”の罠

51nasrGn9ZJL.jpg
『打てるもんなら打ってみろ!』(講談社)
 プロ野球・楽天の森雄大投手が24日、東京ドームで年1回行われる主催試合で5回2/3イニングを投げて1失点。試合は6-1でプロ初勝利が転がり込んだ。注目のルーキー・松井裕樹と入れ替わって1軍昇格を果たし、即初勝利。「アイツの分まで頑張ろうと思った」と後輩を思いやったが、球界関係者の間ではルーキーの2軍行きで、再び大久保2軍監督を“ハメる”罠に松井が利用される、と危惧する声が上がっている。  前日、星野仙一監督は松井について「もう一度、ピッチングのABCから勉強してもらう。みんながここまで我慢したんだからな」と、最短の10日間での1軍復帰ではなく、長期戦になる覚悟で2軍行きを命じたことを示唆。この日は、結果を残した森に対して「あーよかった。どっち(松井か森か)が先(に勝つ)かと思っていたけど。球に力もあるし、(今後)どう変わるか楽しみだね!」と目を細めた。  当面は松井の登板ローテ枠を森が埋める形となりそうだが、となると、ルーキーを待ち受けているのは“鬼軍曹”で知られる大久保博元・2軍監督のキビし~い猛練習。だが、心配されているのはここで松井がバテたり、音を上げることではない。「3度目の事件」勃発を心配する声だ。 「デーブさんはこれまで、2010年に西武でのコーチ時代に傷害の疑いで書類送検されて解雇(※その後、名誉棄損で訴えるも、楽天のコーチ入閣で取り下げる)されたり、今年も2軍の久米島キャンプ中、柿澤外野手が脱水症状による意識喪失発作の診断を受け、球団から厳重注意受けたばかり。実は、球界内では知られた話ですが、前者は某200勝投手左腕(※現在は引退)が暗躍して、後者は球団ベッタリな某地方紙系列のスポーツ紙が球団に告げ口したことで発覚、騒ぎが大きくなった。確かに、デーブさんも昔ながらの体育会系の人だったり、女性関係に甘かったりと隙がないとはいえない。でも、あのキャラで実績は出しているので、面白くないと思っている球界関係者は意外と多い。そこで、あらゆる手段で“デーブ降ろし”を画策するんです。今回、松井が2軍に行くことで、彼の言動がそれらの材料に悪用される可能性もあるため、デーブサイドはかなり警戒をしているようです」(球界関係者)  松井はともかく、当面はデーブ監督の言動にも注目が集まりそうだ。

サッカーW杯、外国人選手の体に刻み込まれた「神家庭」「あな」「安東尼奥」……って何!?

soccer2424.jpg
F.C.INTERNAZIONALE MILANO 公式サイトより
 いよいよ6月に迫ったサッカーブラジルW杯。ここ日本でも、本田や香川、長友など主力選手のコンディションが毎日のように報道され、熱気を帯び始めている。そんな中、外国人選手のある“奇妙なもの”が、サッカーファンの間で話題だ。 「外国人選手の体に刻み込まれた、日本語のタトゥーです。特にここ数年、“変わり種”が目立ち、サッカーファンの楽しみの一つとなっています」(スポーツライター)  オリエンタルな雰囲気が“かっこいい”として、外国人から人気の日本語タトゥー。たいがい、「愛」や「力」といった漢字一文字や、「精神」「努力」といったスタンダードな熟語、さらに、家族の名前を漢字で当て字にするパターンなどが一般的だが、サッカー選手の変わり種には、いったいどんなものがあるのだろうか? 「最もインパクトがあるのが、グループステージで日本と戦うギリシャ代表のテオファニス・ゲカスの右腕に掘られた、『寒冷殺人拳』というタトゥー。どうやら“クールな点取り屋”という意味を持たせたかったらしいが、ファンの間では『なんとも不気味な日本語だ』と話題になっている」(同)  また、グループリーグで日本と当たるコロンビア代表のフレディ・グアリンの右腕には、“意味不明”なタトゥーが確認できるという。 「彼の腕には、『丹尼宗』という文字が彫られている。これに関しては、読み方も意味も謎。ファンの間でも、臆測が飛び交っている。また、イタリア代表のアントニオ・カッサーノの左腕には『安東尼奥』と、自身の名前の当て字を入れている。悪童で知られるカッサーノにしては、なんともほほえましいタトゥーだと、日本人ファンからも人気。さらに、シャルケで内田篤人のチームメイトとしても知られるガーナ代表、ケビン・プリンス・ボアテングの右ワキ腹には、『家族 健康 愛 成功 信任』の文字が。こちらは、プリンスの名に恥じない誠実なタトゥーとして称賛されています。ちなみにボアテングは、ゴールを決めて興奮すると、ユニフォームを脱いで右腕を振り回すことが多いので、その時に確認できますよ」(同)  ほかにも、ベルギー代表のエデン・アザールが左胸に刻んでいる「ジャンニス」をはじめ、出場できるかは微妙だが、ブラジル人MFのチアゴ・ネーヴィス・アウグストの「神家庭」、アルゼンチン人FWディエゴ・ガルバンの「あな」など、奇妙な日本語タトゥーは数知れず。もし、試合に飽きてしまったら、選手の体を注視してみてはいかがだろうか? (文=沢野奈津夫)

1トップ候補筆頭も“8戦連続不発スランプ”の柿谷曜一朗に、ファンから「今こそ阿波踊りを!」の大合唱!?

kakitani0421.JPG
「Sports Graphic Number」2014年3/27号(文藝春秋)
 日本代表FW・柿谷曜一朗に対し、「柿谷には、阿波踊りが足りない! 柿谷に阿波踊りを!」という声が、一部ファンの間で広がっている。  昨シーズン公式戦では、通算42戦24得点を決めた柿谷。しかし今年は、開幕8試合ノーゴールと、6月にブラジルW杯を控える日本代表にとって相当な痛手。このまま不調続きだと、ザックとしても本大会に召集しづらい状況だろう。  そもそも柿谷は、デビュー以来“天才”と呼ばれながらも、長らく不遇の時代を過ごしてきた。 「実は、J1で結果を残したのは、2シーズンだけ。2006年、セレッソ大阪のクラブ史上最年少でプロ契約を結び、U-17W杯で大会No.1ゴールに選出されるなど、最高のプロ生活スタートを切った柿谷ですが、快進撃は長くは続かず……。07年、1歳年上の香川真司にポジションを奪われ、翌年には、横浜F・マリノスから移籍してきた乾貴士の台頭で、シーズン後半はベンチ外にまで追いやられてしまった」(スポーツライター)  天狗の鼻をへし折られ、ふてくされた柿谷は、練習への遅刻を繰り返すように。ついには、徳島ヴォルティスにレンタル移籍を言い渡されてしまう。 「徳島ヴォルティスには、サポーターとの交流を深めるために、地元の阿波踊りに参加するイベントがあった。まだ10代で尖っていた柿谷は当然、同イベントに否定的だった。しかし、新参者のため断れず、嫌々ながらも参加。初めは身を隠すように踊っていた柿谷だったが、翌年には少しずつ前に出ていくようになり、3年目には最前列で踊り狂っていた。『同じアホなら踊らにゃ損々』という言葉が素直に受け入れられるようになった柿谷は、阿波踊りで前に出るにつれ、サッカーでも結果を出すようになった」(同)  当時、阿波踊りによって、つまらないプライドやプレッシャーを跳ねのけることに成功した柿谷。現在、不振続きの彼に必要なのは、すべてを忘れて自分を解放できる、阿波踊りなのかもしれない。 (文=沢野奈津夫)

プロ野球・阪神 打棒爆発「3タテ」に隠れた“5月攻勢崩壊”の危機度

tora0423.jpg
『阪神タイガース公式イヤーブック 2014』(阪神コンテンツリンク)
 新外国人・ゴメスの大活躍で、ここまで14勝8敗(※4月22日現在)と好調な和田阪神。だが、ド派手で目立つ打撃陣の陰で、現場では早くも「5月攻勢崩壊の危機」の声が上がっている。  開幕から22試合。ここまで、リーグトップの29打点を稼いだ絶好調のマートンが急ブレーキ。代わりに「本領発揮」をし始めたのがゴメスだ。20日のヤクルト戦でも、タイムリー2本で5打点を稼ぐ好調ぶり。和田監督も「とにかく、得点圏にランナーを置いた時の集中力がいい!」とべた褒めだ。  一方、これらの足を引っ張ること間違いなしなのが投手陣だ。この日、1軍昇格即先発となった左腕・岩田稔が5回4失点で降板。前日投げた榎田大樹も炎上し、2軍に落とされるなど「先発で安定しているのは能見、メッセンジャー、藤浪の3人だけ」(プロ野球番記者)と厳しい状況。試合後、指揮官も「次は(岩田も)しっかりやってくれるでしょう……いや、やってくれ、だな」と、険しい表情を浮かべていたという。  現時点で貯金があるのは、阪神のほか巨人、広島の3チームのみ。だが、番記者の間では「このままじゃ危ない……」と口にする者が多い。 「確かに、今年は韓国からオ・スンファン投手を獲得するなど、懸案事項だった抑えを補強してシーズンに臨んでいるが、勝ちパターンの中継ぎの顔ぶれを見ると福原、安藤、加藤……全員、アラフォーなんです。そんな中、最低でもあと2人は先発が欲しいのに、連日連夜中継ぎをつぎ込むと、間違いなく5月でガタがきてしまい、ゲームの中盤から終盤で逆転されるケースが出てくる。となると、“勝つのは鯉のぼりの季節(5月)まで”がお約束の広島はさておき、宿敵・巨人とマッチレースをするには、あまりに脆弱すぎます」(スポーツ紙記者)  打線に元気があるうちに、課題の投手陣の整備を行わないと、虎が沈むのは目に見えている──。

プロ野球・阪神 ゴメスより機転利かず!? 上本の「口ベタ」ぶり

gomesu.jpg
マウロ・ゴメス選手プロフィール - 阪神タイガース
 19日、プロ野球・阪神はヤクルトと対戦し、7-5と勝利。前日の“和製ライアン”小川泰弘に続き、この日も5点差のビハインドから左腕・石川雅規を攻めて、6回までに7点を取って引きずり降ろし、本拠地7連勝を飾った。  この日、目立ったのは甲子園初アーチを飾った新外国人のマウロ・ゴメス。お立ち台での冗舌ぶりに、チーム関係者の間では「だいぶ日本になじんできた」と感心されたが、反対に選手会長・上本博紀の「口ベタ」ぶりが際立ってしまったのだから、どうしようもない。  開幕から絶好調だった5番・マートンが、石川の甘い球で大きな当たりを狙うあまり、引っかけるなどして4打数ノーヒットと振るわない中、今度は虎の“救世主”ゴメスがその実力を遺憾なく発揮した。前カード・広島戦(マツダスタジアム)では、ようやく来日1号を放ったばかり。 「ボールの見極めは思った以上にできているし、コンディションは整っていた」(関川浩一打撃コーチ)という言葉通り、この日は2回、4回に回ってきた打席でヒットを放つと、5回の第3打席には、石川の緩いボールを広い甲子園の左中間スタンドに一発を見舞ってノックアウト。試合後には「気分も体調もいい。この国、このチーム、阪神ファンが気に入っているし、甲子園でのホームランは格別だね!」と笑みを浮かべた。  お立ち台でも「オオキニ!」と、覚えたての関西弁を繰り出したゴメス。 「試合後、報道陣が取材しようとすると、そのまま素通りするフリをするなど、早速ボケをかまして笑いを誘っていた。取材が終わったら『オオキニ! オオキニ!』とナニワの商人のごとく決めゼリフを連発。手厳しいトラ番記者の間でも『好感が持てる!』と評判です」(プロ野球番記者)  だが、主砲と一緒にお立ち台に上がった上本はというと、早大野球部でキャプテンを務め、プロ入り5年目にもかかわらず、どこか浮かない表情。そこで、事件は起こった。 「ヒーローインタビューで、上本が今のチーム状況について聞かれて『良いチームです!』と話したのですが、これをある記者が『具体的にどういうことをイメージしてるのか?』と聞いたんです。チームも好調だけに、どうとでも話ができるはずなのに、当の上本は『とっさに聞かれて困ったんで言っただけです……』と苦笑い。今年、メジャー移籍した田中将大は『人と同じインタビューはイヤ!』とプロとしての自覚を持って、お立ち台や報道陣に自らの言葉を発信して、一流の選手へと成長しましたが、これでは“バカ丸出し”と揶揄されても仕方ないですよね」(同)  骨折した西岡剛の“代役”として、好成績を残している上本。だが、プレーするだけがプロと思っているうちは、いつまでたっても実力でレギュラーは奪い取れないだろう。

村井チェアマンへのけん制か? Jリーグ・新たに発足した「マーケティング委員会」の狙いとは

j0418.jpg
Jリーグ公式サイトより
・会議が多くなる ・同じやり方が3カ月以上続く ・取締役が営業しない ・文書が多い ・ケンカをしない ・社員が急に増える ・横文字が増える ・意味不明な部署が増える  これらの項目が当てはまる企業は“弱っていく”、つまり倒産する可能性があるといわれているが、そんな項目が5つも当てはまってしまうのが、公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)である。  先日、Jリーグが新たに「マーケティング委員会」を発足させた。「リーグマーケティング、スポンサー契約、テレビ・ラジオ等放送権、商品化事業、その他権利ビジネスに関する事項の検討・立案」を所管事項としているが、それはすでにあるJリーグエンタープライズやJリーグメディアプロモーションなどの仕事に思える。もちろん、今までJリーグ幹部と関わりのなかった有識者を外部から招聘しているならば話は別だが、委員は委員長の中西大介氏をはじめ、おなじみのメンバーばかり。  サッカー関係者の間では、「2ステージ制を推し進めたメンバーの集まりでは?」という声が上がっており、仰々しく委員会にする意味が感じられず、まさに「会議が多くなる」「横文字が増える」「意味不明な部署が増える」が当てはまる。  そもそも、なぜ「マーケティング委員会」は発足されたのだろうか? これが政治の世界ならば、委員の力の誇示以外に考えられないし、委員の面々からもそれが垣間見える。というのも、浦和レッズの“JAPANESE ONLY”問題が起こった際、記者団からその話を伝え聞いた村井満チェアマンは、「調査して、厳正に臨まなければいけない」と不快感をあらわにした。記者たちは当然、村井チェアマンが即座に動くものだろうと思った。ところが、Jリーグチェアマンとして公式発表をしたのは5日後。その間に何があったのか?  ここからは、あくまでも想像である。  村井チェアマンを言いくるめようとしたグループがいたのではないだろうか? そのグループは当然、Jリーグに長く居座る幹部たちである。Jリーグは、お役所並みに縦割りで、幹部がチェアマンを操っても、下の職員が幹部を突き動かす風土はない。ケンカをしない体質は有名である。だが、村井チェアマンは屈しなかった。その結果が、浦和レッズへの処分であり、村井チェアマンの動きは十分に評価できるものだったと、サッカー関係者たちは口をそろえる。  この一件から、リクルート時代に幹部に大ナタを振るった村井チェアマンが、Jリーグ内部で力を持ちすぎるのは恐ろしいと感じ、マーケティング委員会を発足させ、“Jリーグの運営は我々で決めます”とけん制したのではないだろうか? 「今のところ、両者に対立は起きていません。ただ、村井さんは、チェアマン就任前に決まった2ステージ制には反対だったと聞いています。両者の考えるJリーグの方向性に、齟齬があるとは思います」(サッカー関係者)  イレブンミリオンキャンペーン(「2010年シーズンに年間1100万人の観衆を集めよう」という目標を掲げ、07年シーズンから大々的に展開)での損失、Jリーグの地上波放映減少、2ステージ制への逆行。間違った方向に舵取りしてきたJリーグ幹部たちを、村井チェアマンが正せるかどうか。期待しているサッカー関係者たちは多い。

プロ野球・好調「首位」オリックスでくすぶる“ブチ切れ”糸井嘉男の心境とは

itoiy.jpg
糸井 - オリックス・バファローズ
 今年のプロ野球界OB諸氏の順位予想で、軒並みBクラスに位置付けられていたオリックス・バファローズ。ところが、対戦がひと回りした15日終了時点で、ソフトバンクと同率の首位をキープ。“春の大珍事”に、ファンの間では早くも1996年以来、18年ぶりのリーグVを期待する声も聞こえてくるが、実はそのアキレス腱にいるのが“超人”糸井嘉男。キャンプから元気のよかった彼が今、“ブチ切れ”状態となり、周囲が慌てているのだ。  13日のソフトバンク戦(ヤフオク!ドーム)では、右ワキ腹に違和感があり長期欠場もあり得るとみられていたが、15日に本拠地・京セラドームで行われた日本ハム戦では3番センターでスタメン出場。タイムリー1本を含む3打数2安打と結果を残し、チームも3-1と勝利。先発の西勇輝は7回3安打無失点とファイターズ打線を抑え、投打のヒーローが首位陥落のピンチを救った。  試合後、森脇浩司監督も「(痛みとは)付き合いながら(の出場)になるんじゃない?」とコメントするなど、万全ではない状況でも、可能な限りスタメン出場させることを示唆。糸井本人も、痛みについて「はい、大丈夫です」と気丈に振る舞ったが、今後については「気持ちが落ちてるんで……ソーリー……」とだけ言い残して帰路に就いた。  この日、ほぼすべての報道陣が“超人”を取り囲んだ形となったが、駐車場で並んで歩く数十メートルの区間は「俺に話しかけるな! という空気をめっちゃ出してましたね」(プロ野球番記者)。それもそのはず、糸井はある取材手法に「再び怒っている」というのだ。 「確かに、球団はここしばらく低迷していたことと、関西では阪神タイガースの記事が優先されるため、バファローズの選手が活躍してもなかなか大きく扱われないんです。となると、報道陣もその日、活躍したり動きがあった選手だけ追っていれば、最低限の記事は成立する。そんなマスコミの姿勢を、糸井は近しい人物に『あまりにも低レベルすぎるやろ』と、ずっとあきれていたんです。現在、彼は関西に単身赴任中ということもあり、移動手段は関係者の車に頼っている。そんなこともあって、話せるタイミングはほかの選手以上にあるんです。それなのに、誰も行こうとしない。それは、チームが好調でも変わらなかった。今回、ケガをしたことで“原稿になる選手”になり、一斉に記者が集まった。このことで、本人は相当苦々しい思いをしているはず。裏返すと『俺の厳しい態度で目を覚ましてほしい』という思いがあってこそ。よく『記者は選手を育て、選手は記者を育てる』といいますが、チームだけ一流になっても仕方がないという考えがあるため、今回のような素っ気ない対応になったのでしょうね」(チーム関係者)  バファローズの好調がどこまで維持できるかは、意外にもそれを取材するマスコミ関係者たちの対応にかかっているといっても過言ではない。

「車でオリンピックを」究極のドライバーズバトルレース『インタープロトシリーズ』の世界

kurosawa_takuya_0414.jpg
レーシングドライバー黒澤琢弥(右)と、イメージガールの小泉みゆきちゃん
 同じ車で走ったら、いったい誰がいちばん速いんだ──?  モータースポーツファンなら誰もが一度は考えたことがあるそんな疑問に、真正面から回答が提示されようとしている。  昨年6月、「Driving Competition」をテーマに、レース界の“レジェンド”関谷正徳氏(現SUPER GT トムス監督)が立ち上げた新カテゴリー「インタープロトシリーズ」。日本初の量産型レーシングカーとなる「Kuruma」によるワンメイクレースは、日本のレース界にどんな変化をもたらしてくれるのか。昨年から同シリーズに参戦し、今年は自ら「Team Kurosawa」を立ち上げ、監督兼ドライバーとして開幕を迎えるレーシングドライバー・黒澤琢弥に話を聞いた。 ──今年で2年目を迎える「インタープロト」ですが、まずは、どんな車によるどんなレースなのか、簡単に教えてください。 黒澤 自分の先輩である関谷正徳さんが、将来的には車でオリンピックをやりたいということで立ち上げたのが、「インタープロト」です。極力、車の差を出さずに、人間の争い、ドライバーのテクニックの部分でレースをしようと。どうしても、SUPER FORMURAやGTなんかは自動車メーカー主体なんですね。そうすると、GT-Rが速いとかSCが速いとか、車の会話になってしまう。「インタープロト」では、必要最低限の車のレベルさえ揃えて、あとは運転手のバトルを見ようということ。もちろんワンメイクとはいえエンジニアの技術の差は多少出てきますが、そこも車のレギュレーションをあまりセンシティブにしないで、均整を取っていく。ドライバーズレースにしていくということです。 ──車はすべて同じ部品ということですか? 黒澤 1つ1つの部品はみんな共通で、ボルト1本までの細かいプラモデルのような状態で、レーシングチームに納品されてきます。それをメカニックが組んで、ドライバーがセットアップして、走って勝負するということですね。 ──その1台の車で、プロとアマチュアがそれぞれのレースを走るのも「インタープロト」の特徴ですね。 黒澤 そうですね。「ジェントルマンドライバー」という制度で、アマチュアとプロのドライバーが交替で乗ることになります。1台の車をシェアして、プロは自分のレースもしつつ、ジェントルマンをレッスンして、コーチングしていくという。 ──レーシングカーって、アマチュアでも乗れるものですか? 黒澤 もともとそういう設定になっているので、エンジンのパワー的には360馬力くらいで抑えてるんですね。それと、ジェントルマンの方でも壊さずに乗れるように、パドルシフトになってるんです。最近では市販車でもありますが、スタートするときだけクラッチを使って、あとはレバーでアップとダウンをする。そうすると、いわゆるヒール&トゥをしなくていいんです。コンピューターが勝手にブリッピングしてくれるんで。だいたいアマチュアの方が乗って壊すパターンは、無理矢理ギアを入れてギアボックスを壊しちゃうとか、早めにシフトダウンしてエンジンオーバーレブしちゃうとかが多いんですが、このパドルシフトは、いくら早くレバーに触っても、適度な回転、適度な速度じゃないとギアが落ちないんで、壊すことがないんです。
interproto000.jpg
3,950ccのV6エンジンを積んだボディは1,000kg~1,100kg。最大トルク45kgmを4,000rpmで発生する。富士スピードウェイ周辺のレーシングガレージが長年培ってきた知識や技術を集結し、設計・製作されているという。
──では、誰でもジェントルマンとして参加できるということですか? 黒澤 自動車の免許を持ってて、今年であれば富士スピードウェイのライセンスを持ってれば。クラッチ付に乗れる人なら、女性でも大丈夫ですよ。入り口としては、どなたでも乗れるようになっています。あとは、この車を買うお金が必要ですけれど(笑)。ただやはり、最後の1秒、コンマ5秒という争いになってくると、相当技術が必要になります。 ──プロはその世界で争っている。 黒澤 これはモノコックがカーボンなんで、たとえばル・マン24時間を走ってるアウディとか、TOYOTAの030とかと剛性自体は変わらないんですよ。それに、コーナーでテイルtoノーズ、バンパーtoバンパーで走れるように、あえて空力部品を付けてないんです。空力部品を付けると、その人は速く走れるんですけど、後ろに入ると空気が来ないんで、等間隔のつまらないレースになっちゃうんですね。この車は、スライドしながら走ってもタイムが落ちないような設計になっています。スポイラーに3cmくらいのガーニーは付いてるんですけど、今年はNASCARみたいにそれを5cmにして、もっとドラッグを増やして、後ろの車にもっとスリップが効くようにして、そうするとテレビゲームみたいに、後ろの車がぐいぐい追いつくんで、ストレートで2回くらい順位が入れ替わるようなシチュエーションも見られると思いますよ。プロにはガチンコで賞金が出ますしね。今のところ金額は高くないですけど、関谷さんは、最終的には近い将来、ゴルフみたいに1レース勝ったら1,000万円っていう賞金を掲げれば、F1に乗れなかったドライバーが稼ぎに来るだろうと、そういうカテゴリーを目指したいと言っていました。 ──とにかく「見て楽しめる」ことを追及しているように思えます。 黒澤 あとはですね、レースを見に来たときに、入場料が高いとか、スタンドからは見られるけど、パドックに入るのに1万円以上かかるとか、駐車場もすごい遠いとか、そういうのがあるんで、とにかく子どもたちとか若い子たちにもっともっと車を好きになってもらって、車を身近に感じてもらおうということで、パドックもフリーなんです。入っちゃいけないところがない。駐車場もタダですし、スピードウェイの場合は2,000円でどこにでも行けるっていう。 ──2,000円はすごい。 黒澤 で、実はドライバーっていうのはアスリートだっていう部分を関谷さんは伝えたくて、これも初めてなんですけど、レース前のお昼の時間に4回、同乗走行をやるんです、7台がグリッドに並ぶわけですよ。ドライバーの横に、抽選で当たった方だとか、雑誌とかで応募した方とか、一般の方が乗るんです。助手席にシートがついてるんで、それで、ローリングスタートからグリーンになって、1コーナーにドーンと入って行くのをやる。他でも、同乗走行で横に一般の方が乗るような機会もあるんですけど、だいたいシーズンオフだったり、乗れても1台でピットから出てってピットに帰ってくるだけ。インタープロトでは、グリッドに実際に並んでる車に実際に乗って、そのままフォーメーションしてローリングスタートから1周っていうことをやる。レーシングカーの迫力だけじゃなくて、1コーナーにぐーっと狭まって入っていくような、それでもプロが乗ってると、そこで接触がないっていう、そういう安全な設備で、安全なスピードウェイのレイアウトで、正しくセッティングされた車にプロが乗ると、そういう状態でも危険ではないっていうことを体験してもらいたい。いろんな方面から、もっと車を好きになってもらうっていう、そういうプロジェクトも含んで生まれてきたカテゴリです。 ──今日はレーシングクイーンの小泉みゆきさんにも来ていただいてます。 小泉 私は他のカテゴリーでレースクイーンをしたこともあるんですけど、やっぱりすごくお客さんとの距離が近いっていうのとか、それこそパドックなんかにもお客さんが入ってきやすいってことで、ドライバーさんとか車を近くで見ていただけることが、すごく楽しんでもらえるところなのかなと思っています。 ──近くで聞いていて、音なんかはどうですか? 小泉 あ、音も……。 黒澤 いいところを聞いてくれました! そう、音なんですよ! いわゆるこれは、最高速自体は250km/hくらいしか出ないので、レーシングカーの中では決して速い部類ではないんですけど、音にはすごくこだわって、エキゾーストの取り回しをものすごく工夫して、かなり高価なエキゾーストが付いてるんです。たかだか7,500回転くらいしか回っていなくても、1万回転を超えているような甲高い音がするんですよ。今年からSUPER FORMURAもSUPER GTも直4のターボになったんで、意外に静かなんですね。F1も、あり得ないくらい静かになっている。これの音はね、現存するレーシングカーの中で一番乾いた甲高い音がすると思いますむかしのキャブのころを知ってる時代の人がですね、この乾いた音は、たまんないと思いますよ。 (取材・文=編集部) ●インタープロトシリーズ(IPS)開催概要 ・実施場所  富士スピードウェイサーキット ・実施日時  4月19日(土)・20日(日) IPS第1戦  6月21日(土)・22日(日) IPS第2戦  9月20日(土)・21日(日) IPS第3戦  11月1日(土)・2日(日) IPS第4戦 Pasar Racing Car【Pasar IPS01】 | ドラぷら http://sapa.driveplaza.com/sapa/special/interprotoseries/index.html

「JAPANESE ONLY」の次は「ファックサイン」 問題行動続くJリーグは大丈夫か

wpid-up143598.jpg
問題のシーンのキャプチャ画像。
 J2第7節、栃木SC対松本山雅FC戦で、テレビ中継画面に衝撃の映像が映った。  スカパー!では試合前、審判員から、スパイクのポイントやネックレスなど装身具の確認を受ける選手たちの姿が映されるのが恒例になっている。そこでは、顔見知りの選手たちが握手を交わすシーンや、主審との会話などが映し出され、ピッチでは見ることのできない選手たちの意外な一面が垣間見える。  この試合でも、いつもと同じように、選手たちが挨拶を交わす様子が映し出されていた。そんな中、松本山雅FCの10番・船山貴之に、栃木SCのスタッフが声をかけた。すると、船山が中指を立てたファックサインを送ったのだ。もちろん、冗談ではあったのだが、テレビカメラに気付いたスタッフが「やめなさい」と船山を制する。  しかし、時すでに遅し。この場面はそのまま放送。獲った鬼の首は晒されるこの時代、すぐにキャプチャされ、ネット上で拡散されてしまう。さらに悪いことに、カメラに背中を向けた姿勢だったため、スポンサー名がバッチリ映ってしまっていたのだ。  いったい何があったのだろうか? サッカー関係者に話を訊いた。 「選手とクラブの間に遺恨があるケースもありますが、試合前に中指を立てたり、罵ったりということは、まずないです。船山選手と栃木FCに何か揉めごとがあったという話も、聞いたことがないですね。船山選手は栃木FCに所属していたこともあり、単純に仲の良かったスタッフだからこそ、“今日、勝つのは俺らだ”みたいな、悪ふざけをしていただけだと思いますよ」  とはいえ、テレビカメラがあり、さらにエスコートキッズがいる前で、そのような行動をとるのはいただけない。キャプチャされた画像だけを見ると、まるで格闘技界の悪童のようだ。船山とはいったい、どのような選手なのだろうか? 「船山は柏レイソルユースでストライカーとして活躍し、その後、大学を経てJリーガーになった選手で、悪いウワサは聞いたことがないです。Jリーガーには、Tのようなギャンブル依存症もいれば、IやMのような唯我独尊系の選手が多くいますが、船山は違う。別次元の問題ですが、根本は浦和レッズの一部サポーターが掲げた『JAPANESE ONLY』の垂れ幕と同じです。こういう行動をとったら問題になるという意識が、希薄だったんです」(同)  Jリーグは、新人選手たちを対象とした“Jリーグ新人研修”を行い、Jリーグのビジョン、メディア対応を含むPRコミュニケーションなどを行っている。ここで選手たちは「自分たちはアマチュアではなく、スポンサーや観客がいて初めてプロとして活動できている」ということを認識する。当然、船山もこの研修を受けており、実際にこれまで問題行動を起こさず、プロとして活動してきた。それだけに、この軽率な行動には、前出のサッカー関係者も驚きを隠せない。  唯一の救いは、松本山雅FCが早急に、ホームページに船山の謝罪文を掲載したこと。「JAPANESE ONLY」や「ファックサイン」など、問題行動が続くJリーグ。アジアチャンピオンズリーグでの活躍など、華々しい話題を提供してほしいものだ。