7月18日、秋葉原の神田明神通り沿いにオープンした新店舗・AKIBAドラッグ&カフェ(アキドラ)。6月末から徐々に店舗の工事が進み、高そうな外車などが中に運び込まれていたので、一体なんの店かと思っていたのだが、なんとダイコクドラッグが運営するドラッグストア+カフェ+イベントスペースだという。
これまで、中央通り一帯はドラッグストアがなく、普通のダイコクドラッグがオープンするだけでも便利この上ない。それが、あえてカフェとイベントスペースも併設する新業態とは!
開店記念イベントめじろ押しの、最初の週末を取材した。
秋葉原のメインストリートである中央通りと交差する神田明神通り。付近には、オタク系ショップやPCパーツ店も多く、平日も週末も、人通りの絶えない通りである。そんな絶好の立地にオープンしたアキドラ。店の前には『ローゼンメイデン』の痛車となったリムジンと、『進撃の巨人』の痛車となったフェラーリ458スパイダーが並んだ(ちゃんとパーキングである、念のため)。
なんとこの車、ダイコクドラッグの所有する社用車なのだという。超高級外車が社用車なのも驚くが、それを惜しげもなくビジネスのために痛車にしてしまうとは、なんて素晴らしい会社だろうか!

長い

4000万くらい?

3人のメンバーからなるこのユニットは、全員がダイコクドラッグの店員だ。なんでも、ダンスができる店員の中から選ばれたメンバーなんだとか。
オープンを前にした7月17日に、秋葉原で定期開催されている街づくりイベント・秋葉原cafeでプレゼンしたアキドラ社長の寛座良基さんは「店舗の集客目標は、一日当たり2,000人です。大都市圏の繁華街と同じくらいの人数ですね」と語ったが、アキバ色を前面に打ち出した策が吉と出るか凶と出るか、注目が集まるところだ。
店舗側の本気の「遊び」を見るに、秋葉原に多くの人々が集まるこの時期、集客目標は軽く超えそうな予感。なお、100円ショップも併設されているので、いろいろ使い勝手がよさそうだ。
(取材・文=昼間たかし)
5月10日から、秋葉原に新たなフリーペーパー「アキメージュ」が登場する。タイトルが示す通り、老舗アニメ情報誌「アニメージュ」の秋葉原限定配布版だ。すでに数多くのフリーペーパーが乱立し、中にはフェードアウトしていくモノもある中での今回の参入。そこには、老舗ならではの戦略があった。
秋葉原のフリーペーパーの多くは、広告を出稿してくれた店舗の紹介と秋葉原の地図にページの多くを割いている。街頭で手に取ってもらい、地図を利用してもらいながら、お店に足を運んでもらおうという構成になっているのだ。どのフリーペーパーを読んでも、判型や扱っているお店は違うけれども、内容はさほど変わらない。
何よりの特徴は、万人受けを狙って制作されているものが多くを占めることだ。どのフリーペーパーも、ユーザー層は秋葉原をディープに利用したり、たまに上京した時には、必ず足を運ぶような「濃い」人々よりも、ライトな観光客を相手にしているように見える。さらにいえば、読者の男女比や年齢層も絞り切れていない。「万人受け」といえば聞こえはよいかもしれないが、有り体にいえば「オタクをナメてる」ものばかりなのだ。
対して「アキメージュ」は、これまでの秋葉原のフリーペーパーの失敗を学んでいるのか、かなり内容が濃く、特定読者層に寄った構成になっている。まず、今回配布される創刊号の表紙は『宇宙戦艦ヤマト2199』である。現在、人気を得ている同作だが、セレクトされた理由は1978年5月に創刊された「アニメージュ」の創刊号が『宇宙戦艦ヤマト』だったから。ホントに「わかる人にだけわかってもらえばいいよ」という、思い切った方針なのだ。そこで、一体どんな読者層を想定しているのか編集部に聞いてみたところ「年齢層では20~30代くらいまでの“アニメ萌え世代”と30~40代の“アニメシニア世代”。性別は主に男性に特化して企画しています」という。なんとも思い切った読者の絞り込みだ。
しかし、そこには勝算がある。「アキメージュ」は、今はやっているアニメの紹介など、無料配布のアニメ情報誌という内容になっているのだ。現在のフリーペーパーの多くは、街をうろうろするためにマップが必要だから手に取られるだけの使い捨てだ。対して「アキメージュ」は、じっくりと読ませようというもの。「このお店には、こんな品が置かれているんですよ」と羅列するのではなく、「この作品は面白いよ」と知らせて、さまざまな商品の購買意欲を高めようというもの。想定する読者層は、まさに作品そのものを愛し関連グッズも、たくさん購入するのが習慣になっている層というわけだ。
フリーペーパーなのに読み捨てには終わらせない、この企画。やはり老舗アニメ情報誌として培われた経験がものをいっている。編集部によれば、目玉連載も行われる予定で「あの『オタクの用心棒』の新作が始まりますから、楽しみにしてください!」という。
『オタクの用心棒』といえば、かつて「月刊少年キャプテン」(徳間書店)に連載された、オタクの自虐的ギャグセンスを磨きに磨いてくれた作品。まさに、あらゆる世代が本気で楽しめる雑誌がフリーペーパーの形で降臨するといえるだろう。秋葉原の街で、どのようにして認知されていくのか。今後の展開を大いに期待したいものだ。
(取材・文=昼間たかし)


