ホテルに泊まるだけで月収数十万円!? 中国「美人試睡員」が“敏感なカラダ”で……

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ネットで話題の美人試睡員。
 中国で最近、「ホテル試睡員」というアルバイトが話題になっている。なんでも「ホテルに泊まるだけで月収数万元(数十万円)」というから、かなりオイシイ話に聞こえるが……。  「京華時報」の記事に登場した付夢晨さんは26歳の女性。彼女はネットショッピングサイトに自分の店を持ち、“兼業”としてホテル試睡員をやり始めて4年になるという。 「ホテル試睡員になるには、敏感なカラダが必要なのよ」と付さんは言う。  ホテルのフロントでチェックインを済ませた付さんは、エレベーターに乗り込んで11階のボタンを押すなり時間を計り始めた。エレベーターが11階に着くまでの時間を計っているのだ。11階の廊下では、部屋の声が外に漏れてこないか耳を澄ませる。そして部屋に入ると、掃除は行き届いているか、クローゼットの中は整っているか、バスルームのアメニティグッズはそろっているか、タオルは清潔か、お湯が出てくるまでには何秒かかるかなど、さまざまなチェックを行っていく。「お湯は10秒以内に出てくれば合格。3秒がベスト。冬場は寒くて、服を脱いでから、そんなに長く我慢できないから」と付さんは言う。  一番重要なのがベッド。枕は何種類あるか、柔らかさはちょうどいいか、サイドテーブルの高さはベッドより低いか(ベッドより高いと、寝返りを打った時に頭をぶつける可能性がある)、ベッドの寝心地はどうか、シーツの肌触りはどうか、実際に寝そべって体感していく。  実際には、ホテルに予約を入れる段階からチェックは始まっている。予約は入れやすいか。ホテルまでの交通は? ホテルの周りの環境は? チェックイン・チェックアウトにかかる時間は? などなど。  翌日、チェックアウトを終えるとレポートを書き、インターネットの旅行予約サイトに写真とともに送る。これがホテル試睡員としての仕事である。つまり“敏感なカラダ”とは、ホテル内の状態を五感で感じることのできる鋭い感覚のことを指すようだ。レポートはサイトに掲載され、ユーザーがホテルを予約する際の参考となっている。  それにしても、たったこれだけで本当に1カ月に数万元も稼げるのだろうか?
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 実は、付さんがこれで得られるのは現金ではなく、旅行予約サイトのポイント。このポイントは、同サイト上で予約するホテル宿泊費用や日用品購入に使うことができるのだ。  では“月収数万元”というのは単なる都市伝説だったのかというと、あながちそうともいえない。2009年、ホテル市場を発展させるために大手旅行予約サイト「去★児(★は口へんに那/チューナー)」が、6名の“月収数万元の常勤試睡員”を募集していたのだ。  ところが、あまりにも応募が殺到したため、翌年中止に。常勤という形態を取りやめ、付さんのような社外モニター制度に移行した。現在、同サイトには兼業の試睡員が4,700人以上もおり、“月収数万元”という話だけが伝説として残ってきたというのが真相のようだ。  2月半ばには、このほかにもいくつかのニュースサイトで試睡員に関する記事が連続して掲載されたが、登場する試睡員たちはすべて女性で、不思議なことになかなかの美人ぞろい。このミッションには、容姿も重要なのだろうか……。 (文=佐久間賢三) キャプション

同胞の香港もブチギレ! 中国人観光客“イナゴ”の大群襲来に「自分のところで税金払って買え!」

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デモ隊による暴力行為に警察も出動した
 日本列島に中国人観光客が大挙した今年の春節(中国正月)シーズン。1月だけで、中国国内にある日本領事館では約25万人分の韓工ビザが発行され、1カ月の記録としては過去最高のものとなった。日本各地では、彼らの“爆買い”による経済効果を歓迎する声が上がる半面、マナー違反に対する苦言も相次いだ。  一方、大陸からの観光客に関しては、日本よりも付き合いの長い香港で、中国人観光客に対する“排外運動”が巻き起こっている。
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中国人観光客に対しブーイングをするデモ隊。日本の排外デモを彷彿とさせるが、相手は同胞だ
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中国人に対する憎悪が極限まで高まっている
 香港ではここ数年、大陸からの訪問客による食料品や生活用品の買い占めや転売行為に批判が高まっており、集団で飛来し災害をもたらすという意味で、彼らを「イナゴ」と呼ぶ風潮もある。  1週間の春節連休中には、陸路だけで数百万人の中国人が香港を訪れたとされ、同時に彼らに対する反発の声も高まった。各地では大陸客に対するデモが幾度となく行われ、香港のベッドタウン、沙田では、中国からの旅行者を取り囲んで口々に罵り、警察とも衝突する一幕もあった。  また、春節を前にした2月8日にも、大陸側西部に位置する屯門で、同様のデモが発生している。デモ参加者らはイギリス国旗を掲げたり、「中国人よ、国を愛してるなら、自分のところで税金を払って物を買え」といったプラカードで旅行者に迫るなどして、大陸からの訪問客に対して強い嫌悪感をあらわにした。警察は、催涙ガスと警棒でデモ隊に対応し、3人を拘束している。  香港当局は、度の過ぎたデモを違法行為として取り締まる一方で、香港市民らの不満に応え、中国人の香港入境に関する規制を強化することも検討するとしている。  本来、同胞であるはずの香港人にも拒絶された中国人観光客。来年の春節は、行き先を失ったイナゴたちが日本に襲来し、さらなるパニックを引き起こす!?

部下男性の“ブサイク”理由にボーナス減額し「鏡を見ろ」と言い放つ中国・女上司の恐怖

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Photo By Shinsuke Ikegame from Flickr.
 中国のIT企業に勤める男性が、顔が醜いことを理由に年下の女上司にボーナスを下げられ、ネット上で話題となっている。女上司と友人とのチャットのログを見てボーナス減額の真相を知った男性が、自身のブログで告発した。  男性は同社に5年勤めており、本人いわく「その貢献度はかなりのもので、会社も認めるところ」だという。ところが最近、直属の上司がこの女性に替わってからというもの、男性の担当する顧客が減らされた上、ボーナスも10万元(約190万円)から3万元(約57万円)に引き下げられた。  不満に思った男性が問うと、彼女は「鏡を見ろ」と言い放ったという。  そんな折、男性は彼女が第三者と行ったチャットの会話記録を目にすることとなる。そこでは、男性の容姿について「豚」「見るだけで吐きたくなる」「客も逃げ出す」などと酷評されており、彼はボーナス減額の理由が自身の容姿にあることを知ったのだ。  男性は少年時代の交通事故が原因で鼻の骨を失ってしまったというが、顔でボーナスが減額されるのはおかしいとして、ブログに会話記録を公開。会社は彼に対し、すぐに例年と同程度のボーナスを補填し、部署換えを行ったが、女上司からの謝罪は一切ないようだ。   中国社会では、これまで男性の容姿の良し悪しはそれほど重要視されてこなかった。しかしここ数年、化粧品やスパなど、男性向けの美容産業が盛況となりつつある。また、就職活動を前に美容整形手術を受ける男子大学生も増加しているという。  こうした変化について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は話す。 「中国では、男の価値とはすなわち『稼ぎ』だったが、女性の社会進出が進んだ結果、いまや男性より稼ぎのいい女性も少なくない。今まで男性が女性を消費してきたように、これからは女性も男性を消費するようになってきたということでしょう。これまで中国では、モデルのような美女と、腹の出た成り金風のおっさんが腕を組んで歩いているのをよく見かけたが、そんな不釣り合いなカップルも減少するかもしれない」  男余りが社会問題となっている中国だが、カネもカオも並以下の男たちにとっては、ますますツラい時代となりそうだ。

中国発「電動一輪車」が大フィーバー! 粗悪品も多数流通で、路上の新たな凶器に!?

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中国の路上で使用される電動一輪車
 高速道路に出没するヤギの群れや牛車、交差点を縦横無尽に爆走する電動自転車など、中国の公道には危険がいっぱいだが、路上に新たな「厄介者」が出現している。日本ではあまりなじみがないが、セグウェイと似たような仕組みで動く、「電動一輪車」が急増し、社会問題になっているのだ。 「昨年末から年明けにかけて、一気に路上でも見かけるようになりましたね。多いのは大学生や子どもで、歩道をビュンビュン走ってるので危ないです。大人もけっこう乗ってて、僕の知り合いの会社員は『通勤ラッシュの地下鉄に乗りたくないから』という理由で、毎日片道15キロくらいこれで往復しているそうです。通行方向も気にすることなく、階段があれば持ち上げて歩けばいいので、便利といえば便利ですね。いつも会社で充電していると言ってました(笑)」
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 このセグウェイもどきの一輪車、もともとはアメリカやヨーロッパで普及していたという。日本でも一部の業者が輸入販売しているが、セグウェイ同様、公道での利用は不可だ。中国でも原則は公道での使用は禁止されているが、遵法精神がユル~いお国柄もあり、警察もあまり積極的に取り締まっていないという。ただし、電動一輪車の都市部での急増を受け、北京市は新たな法律を作って禁止する意向だという(「中国広播網」2014年12月20日付)
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ネット上でも多数の電動一輪車が販売されている。安価なものは要注意!?
 ちなみに、この電動一輪車の多くは2~5万円の価格帯が多いという。重さは約10kgと重いが、満充電で30~40kmの走行が可能だ。一般的なもので時速十数キロと自転車よりは遅いが、歩く速度よりは3倍近く早くなるという。作りは至ってシンプルで、一見、ただのタイヤ状のものに見える。これに両足を載せて体重をかけると走りだす。深セン市で機械系の委託生産工場を営む日本人は言う。 「心臓部となるジャイロセンサーの量産・低価格化が進んだのと、電動一輪車で使用する小型で大容量のバッテリーも普及したことで、各社が一気に参入しているようです。ただし、そのへんの町工場がテキトーに作った粗悪品もたくさん流通しているので、注意が必要ですね。とくにこっちで1~2万円前後で売られているものはヤバイ。友人は『満充電したばかりなのに突然、電池切れとなって止まり、転倒した』と言ってました。転倒ならまだいいですが、暴走や爆発で死亡事故が起こったらシャレになりませんよ。日本で並行輸入販売されている中国製は、避けたほうがいいかもしれません」  新たな移動手段として期待される電動一輪車だが、中国においては新たな路上の狂気、いや凶器となる可能性もあるようだ。 (取材・文=金地名津)

右足切除、家族の死を乗り越え……中国「美しすぎるがん少女」20歳を目前に逝く

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李娜さんの「微博」より。昨年12月27日、見舞いにきてくれた友人たちと一緒に。
 中国のネット上で「美しすぎるがん少女」と呼ばれて話題となっていた陜西省西安市に住む李娜(リー・ナー)さんが、2月8日に地元の病院で亡くなった。20歳の誕生日まであと1カ月弱という、あまりにも早すぎる死だった。  少女時代はおてんばだった李娜さんが病魔に襲われたのは、11歳の時。学校から帰宅した彼女が「脚が痛い」と訴え検査を受けたところ、骨肉腫と診断された。いろいろな治療を試みたものの治癒には至らず、12歳の時に手術で右足を切断した。  それにもめげず、義足をつけて活発に動き回っていた李娜さんは、14歳の時に卓球の選手に。努力のかいあって、陜西省の障害者運動大会では金メダルを獲得。優秀スポーツ選手にも選ばれたという。  しかし、悲劇が再び彼女を襲った。娘が脚を失ったことにショックを受けて以来、病気がちだった母親が2012年に他界。その翌年には、祖父も病気で亡くなってしまった。  家族の経済的な負担を軽くするため、李娜さんは学校卒業後に西安市の広告会社で働き始めた。しかし、そんな彼女に対して、運命はあまりにも非情だった。昨年8月、彼女は自宅アパートで倒れ、検査の結果、骨肉腫が肺に転移していることが判明。しかも、すでにがん末期に突入していたのだ。  がんが再発してからも李娜さんは明るさと希望を失わず、昨年10月には、夢を持つ人たちの手助けをするテレビ番組『中国夢想秀』(チャイニーズ・ドリーム)に出演。「これからは、お父さんにもっといい生活を送ってもらいたい」と、父親のために嗚咽をこらえながら熱唱し、会場の観衆の涙を誘った。
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『中国夢想秀』に出演した時の李娜さん
 「笑って過ごすのも一日、笑わないで過ごすのも一日。どのような生活にも私は笑って立ち向かっていきたい」と笑顔で語る彼女のけなげな姿に、番組に出演していた有名コメディアンの周立波と有名歌手・韓紅は、その場で彼女に10万元(約190万円)ずつ寄付することを決めたのだった。  番組出演以来、李娜さんはネット上でも注目を集めるようになり、彼女の「微博」には多くの人がコメントを寄せるように。そして2月8日、彼女が亡くなったというニュースは瞬く間にネットを駆け抜け、ネット住民たちからは「一路走好!(天国でもお幸せに)」「あなたのほほえみは永遠にみんなを励ましてくれる。あなたの前向きな姿勢には感動させられる」などといった声が上がった。  こうした美談の裏で、似たような境遇でもまったく人に知られることなく、貧しくて治療費を捻出できない人が中国には大勢いるのも事実。そういった人たちに、政府から救いの手が差し伸べられる日は来るのだろうか? (文=佐久間賢三)

「従業員に監禁されるかも!?」シチズン子会社も“合法的夜逃げ”に走った中国日系企業の現在

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イメージ画像 Photo By Robert Scoble from Flickr.
 2月5日午後、広州にあるシチズングループの中国子会社「西鉄城精密(広州)有限公司」が突然、約1000人の全従業員との労働契約を解除し、工場を閉鎖すると通知した。「東方早報」によると、寝耳に水の従業員たちはあっけにとられ、一部が会社の担当部門に説明を求めに走ったが、担当者は「何も分からない」と回答。納得のいかない従業員らにより、デモが勃発した。  シチズン側の説明によると、今回の広州工場の閉鎖は、本社が推し進めている構造改革の一環で、戦略的縮小調整を目的とするもの。事前に解雇通知を出さなかったのは、従業員たちの仕事に対する士気に影響が出ないようにするためと説明した。また、従業員に対しては、労働法に従い、経済補償をしていくつもりだという。  10日時点では、約1000人の従業員のうち、9割以上が解雇に同意したというが、いまだ彼らの間には不安も漂っている。勤続5年半になるという男性従業員は、同紙の取材にこう話している。 「16~7歳の頃から、ここで働いていた。突然、こんなことになってしまって、本当にショック。会社が私たち労働者に、納得いく賠償をしてくれるか分からない」  一方、シチズンの撤退について「うらやましい」と話すのは、広東省でプラスチック成形工場を営む日本人男性だ。 「人件費や地代、原料費が高騰し、円安人民元高の中、中国でモノを作るメリットはもはやまったくない。しかし、中国の労働法では、従業員を解雇したり会社を閉鎖する場合、告知後1カ月分の給与と、勤続年数1年につき1カ月分の給与を支払わなくてはならず、うちみたいな零細企業にとって大きな負担で、おいそれと撤退もできない。うちも含め、仕方なくジリ貧状態で操業を続けている日系メーカーは少なくないんです」  また、寝耳に水の閉鎖・全従業員の解雇になったことについて、中国事情に詳しい奥窪優木氏はこう話す。 「解雇や閉鎖を前もって通知した場合、従業員が徒党を組み、少しでも多くの補償金をせしめようと、幹部や経営者を監禁するという事件も起きている。労働争議で稼ぐ弁護士が従業員に接近し、話がややこしくなることもある。労働法にのっとった補償金さえ払えば、夜逃げ同然で会社を畳むのが一番賢明といわれている。いわば合法的夜逃げです」  中国の物価上昇や為替変動のほか、種々のチャイナリスクも懸念される中、外資系企業に同様の動きが広がる!? (文=井上嘉久)

「盗難防止パンツ」に「大人用紙おむつ」まで! 春節“中国民族大移動”の必需品が斬新すぎる

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盗難防止パンツ
 中国で、民族大移動の季節がやってきた。交通運輸部の試算によると、18日から40日間に国内の中長距離の旅客輸送数は、前年比で3.4%増、延べ28億人以上となる見込みだ。  所得の増加に従い、空の旅が一般化し、陸上でも高速鉄道網が発展している中国だが、農民工と呼ばれる出稼ぎ労働者たちが利用するのは、鈍行列車の「硬座(インツオ)」と呼ばれる二等車の座席か、立ち乗りの「無座(ウーツオ)」。広大な中国では、十数時間から数十時間の移動も珍しくない。  そんな中、2月4日付のニュースサイト「中国新聞網」では、過酷な長旅の心強い見方となる必需品を紹介。アイマスクや耳栓、モバイルバッテリーなど、万国共通のアイテムにも触れられているが、中には「中国ならでは」というものもある。  例えば「ペンキの空容器」。プラスチックバケツにフタが付いたものだが、中には荷物を入れることができ、スーツケース代わりに。さらにフタを閉めれば座ることもできるので、電車やバスの立ち乗り時には心強いというわけだ。  そして、日本人にはなじみのない「盗難防止パンツ」。一見、なんの変哲もないブリーフパンツだが、ポケットが付いており、現金や貴重品を入れられるのだ。置き引きやひったくりの危険も増加する春節の車中も、これがあれば安心して寝ることができそうだ。  そして極めつきが、「大人用紙おむつ」。帰省ラッシュのピークには、すし詰め状態の車内でトイレに行くこともままならない。しかし、あらかじめおむつをはいておけば、いつでもどこでも用を足すことができるというわけだ……。  春節シーズンには、中国人観光客たちによる海外での乱行や爆買いぶりばかりが注目されるが、国内にとどまる人民たちも気楽ではなさそうだ。

中国人観光客は潜在的“転売ヤー”!? 温水洗浄便座、炊飯器……春節休みで高級家電が狙われる!

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「象印IH炊飯器3合ステンレスブラウン」
 史上最多の中国人観光客が日本に上陸するといわれている春節休みが、18日にスタートした。多くの訪日観光客にとって、最大のお楽しみとなっているのが買い物だ。特に最近では、円安人民元高や、外国人観光客を対象とした消費税の免税制度により、日本での買い物は中国人にとってかつてなくお得になっている。  そんな中、CCTV(中央電視台)が報じた、「訪日中国人に人気の商品」は意外だ。ひとつは、殺菌消臭機能の付いた温水洗浄便座。そしてもうひとつが、20万円弱の高級炊飯器だという。秋葉原のある家電量販店では、これらの商品の購入者は、その8割が中国人だと答えたという。  ところが、これらの商品が中国人観光客に人気を博していることについて「不自然」と指摘するのは、中国在住フリーライターの吉井透氏だ。 「中国の一般家庭のトイレにはコンセントがないことが普通なので、温水洗浄便座を持って帰っても使えない場合が多い。電源の問題をクリアしても、庶民の家ではユニットバスであることが多く、シャワーの水がかかったら故障してしまう。最新式の高級アパートメントに住んでいる人が買って帰るなら分かるが、そんな人は限られているはず。また、日本の高級炊飯器を持って帰っても、中国のボロ米を炊いたのでは意味がない。かといって、日本米を買おうと思ったら日本の10倍くらいの価格になり、庶民は手を出せない」  では、なぜそんな限られた人にしか需要のないはずの商品を、観光客がこぞって買っていくのか? 「中国のネット上では転売市場が形成されており、日本で購入した物はいつも高値で取引されている。中国でも、日本で売られているものであれば、ほとんどの商品が正規流通しているが、『同じ日本製でも、中国販売用と国内販売用は質が違う』と信じる中国人は少なくない。一方、訪日観光客にとっては、日本旅行のついでに日本製品を持ち帰り、転売することはもはや常識。利ざやが大きく、持ち帰りの可能な高級家電が狙い目となっている」  ちなみにCCTVの報道では、日本国内では5万円ほどで買える炊飯器が、中国では約16万円で販売されているというから、「買わなきゃ損」である。  昨年のiPhone 6の販売時には、中国人転売ヤーの跋扈が問題となったが、日本に大挙する中国人観光客も、誰もが潜在的に転売ヤーといえるかもしれない。

マカオ賭博王と習近平が全面戦争へ!? ホテル売春“回遊魚”一斉摘発でカジノビジネスに激震

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管理売春の容疑で逮捕された、スタンレー・ホーの甥っ子
 マカオといえば、日本人男性観光客にとって、カジノの次にお目当てとなっていたのが風俗だ。立ちんぼからサウナ、持ち帰りOKのクラブまで多種多様な風俗遊びができるとあり、“性地”と化していた。  そんなマカオで、大異変ともいうべき事件が起こった。今年1月15日、マカオ名物「回遊魚」が一斉摘発され、消滅してしまったのだ。「回遊魚」とは、日本人観光客が名づけた名前で、マカオで最初のカジノホテル「ホテル・リスボア」のレストランフロアでぐるぐる歩き回る売春婦のこと。フロア内をモデル級の美女たち(中国大陸からの出稼ぎ)数十人がぐるぐる回遊するように歩き、男性客はタイプのコがいたら声をかけ、一緒にホテルの部屋に上がってセックスをするのだ。いわゆる「ちょんの間」で、プレイ時間は20~30分。摘発直前の相場は2万円ほどに上がっていたが、2~3年前まで1万円前後だったので、日本人観光客にも大人気だった。
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 摘発では、ホテル関係者5人が逮捕され、売春婦96人が事情聴取されたという。逮捕者の中には、マカオにカジノを作った賭博王スタンレー・ホーの甥が含まれていたことから、中国系メディアでも大きな話題となった。この甥はマカオ最大のカジノ企業の役員で、ホテル・リスボアの「回遊魚」の利権を牛耳っていたという。賭博王の一族に捜査の手が及んだことに、マカオ全体は激震に見舞われているという。またマカオはこれまで売春産業を建前上は非合法としながらも、実質的には「自由恋愛の延長線上」として店舗型に関してはほとんど摘発してこなかった。  一方、マカオ当局によると、「回遊魚」になるには、売春婦はまず約225万円の「入会金」を上納しなければならず、かつ毎月15万円の「守り代」を払う。これらを払えばホテル内で“営業”することができるが、さらにプレイルームとなる客室代も売春婦が負担するという。それでもマカオには中国大陸や日本を中心に、大勢の観光客が押し寄せていたので十分儲かったのだろう。ある売春婦は香港紙の取材に「月収は120万円」と語っていた。  賭博王の「聖域」にまで捜査のメスが入ったことについて、マカオ在住歴のある日本人ライターはこう証言する。 「習近平政権の反腐敗運動が、“治外法権”であるマカオにも及んでいるということです。昨年末、マカオは返還15周年を迎え、習近平はマカオ当局にカジノ業界の規制と監督を強化するよう命じました。一方、スタンレー・ホーは、地元マフィアや一緒に甘い汁を吸ってきた共産党の大物幹部との関係があり、習近平のマカオ改革に大反対していたと報じられています。ホー一族と習近平の戦いは、これから本格化しますよ」  それを証拠に、マカオにある米資本のカジノホテル「ベネチアン」にいる売春婦は摘発後も消えることなく、通常営業を続けているという。アジア最大のカジノ・シティは今後、どうなるのか、目が離せない。 (取材・文・写真=金地名津)

「愛情は人に見せてナンボ?」男も女もメンツ重視の中国で、“壁ドン”が大盛り上がり!

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 去る2月14日のバレンタインデー。中国人はロマンチック好きが多いので、毎年大いに盛り上がる。地方都市のある大型ショッピングモールでは「みんなで壁ドン! イケメンが女の子のハートをゲットしちゃう」と題するイベントが行われた。2月14日付、安徽省発信のポータルサイト「万家熱銭」が伝えた。  「壁ドン」とはもちろん、日本の少女漫画における「壁ドン」のことで、男子が壁にドン! と手を突き、女子を動けなくした状態で愛の告白をすること。中国語でも同じように「壁★」(発音はビードン。★は口へんに冬、ドンという音を表現)と表記され、ネットを中心に若者の間では日本同様に理解されている。 ショッピングモールの中央広場に特設された「壁ドン告白スペース」で、カップルが一組ずつ壁ドン&愛の告白をしていく仕組みだ。司会者がカップルのやりとりをリードして、盛り上げていく。参加したカップルには主催側が撮影した記念写真とバラを一輪ずつプレゼントしてくれるとあって、参加希望のカップルにより長蛇の列ができた。  このイベントに夫と参加した、小学生の子どもがいる中年女性は「老夫婦だからね、壁ドンって! 考えるのもイヤってほど恥ずかしかったけど、やってみたら若い頃のトキメキを思い出してよかったわ~」と喜びを隠しきれない満面の笑みだった。子持ちやベビーカーを押したカップルの参加も多かった。
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もちろん、寂しいシングルの男女にも、壁ドンのトキメキを味わうチャンスあり。主催者が事前に用意したイケメンと美女がそれぞれ壁ドンの相手になり、カップル同様、写真撮影を行い、花をもらって、しばしカップルの気分に。ほかにもこのショッピングモールでは、シングル向けの企画として、無料の映画上映会を開催。奇数席に男子、偶数席に女子が順番に座っていき、148名が知らない人同士、隣の席に座ることになり、恋が芽生えるかも!? と盛り上がった。    中国のバレンタインデーは、日本式の「女の子から告白していい日」といった趣はなく、男性から女性にプレゼントや花束をあげたり、レストランで食事をしたりして女性を喜ばせる日。しかし中国が少々独特なのは、メンツを重視する文化とあって、愛情を人に見せるという意識が強いこと。    多くのオフィスでは、結婚を控えた女子宛てにフィアンセから大きな花束がわざわざバイク便で届く。カップルが2人の世界で愛情を確かめ合い満足すること以上に、周りの人が「わー、大きな花束!」「いいなー」と反応することが重要で「皆がうらやむほど彼氏に愛されている私」「彼女を喜ばせることができる(甲斐性がある)俺」をそれぞれアピールし、満足する構図となっている。そのような心理構成のため、本来女子の妄想である「壁ドン」も、中国人には愛情を披露する場として受け入れられやすかった……?