FUJIWARAフジモン「ピカル終わってザマァ!」発言でノブコブ吉村とバトル勃発!

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『ピカルの定理マガジン』(扶桑社)
「吉村さんからすれば、かなり痛いところを突かれたんでしょうね。顔を真っ赤にして反論してましたから」(テレビ局関係者)  先日、あるバラエティ番組で平成ノブシコブシとFUJIWARAが一緒になった際、藤本敏史が吉村崇に向かって放った発言が話題を呼んでいる。 「フジモンが、『ピカル終わってザマァ!』と吉村さんを挑発したんです。吉村さんも『うるせぇ!』と返したんですけど、さらにフジモンが『視聴率が2ケタいかなかったんだよな!』と追い打ちをかけると、何も言えなくなっていました。ただ、顔を赤くして『うるせぇ!』と言うだけで、現場の空気も冷めきってしまった。案の定、オンエアを見ると、そこの部分はカットされていませんでした。フジモンも別に悪意があってその話を振ったワケじゃないと思いますし、“破天荒キャラ”を発揮させようとチャンスを与えたつもりだったんでしょうが……」(番組スタッフ)  以前にも、有吉弘行にかみついてスベリ倒した経験のある吉村。 「本人も、発言した割にはオンエアが少ない番組があるなんて言ってましたが、あのときの吉村さんはマジ切れしていた感じでしたね。『ピカルの定理』が終わって全国のレギュラー番組はなくなったわけで、本人もかなりの危機感を抱いているはずですよ」(同)  ひな壇で並ぶ機会も多いフジモンとの遺恨が長引けば、吉村の出番はさらに減ってしまうかもしれない。

「ラブ注入されるほうだった!?」頻発する楽しんごのスキャンダルが“ネコ・タチ論争”に発展

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 元相方の友人への拉致暴行や、元付き人への暴力行為などが報じられ、すっかりブラックなイメージが定着。現在、「恐ろしんご」「殴りんご」などと揶揄されている、オネエ芸人の楽しんご(34)。  最近もプロデュースした焼肉店の閉店や、練炭自殺騒動、裏営業疑惑など悪い報道が続き、テレビから干されている現状の中、本人は気にする素振りも見せず、ショッピングモールでのお笑いライブの“営業”などを元気にこなしているようだ。  また最近では、「週刊大衆」(双葉社)の男性記者が、東京・新宿のサウナで「楽しんごが巨大なアソコも隠さず、迫ってきた」と告白。「ねえ、私のマッサージ受けてみない?」「おいでってば、気持ちいいよ♪」と声をかけられたが、記者は断ったという。  パブリックイメージ通りの肉食ぶりを見せる楽しんごだが、このサウナナンパ報道を受け、世間では「楽しんごは“ネコ”か“タチ”か?」という疑問を抱く人が続出。一部ネット上では論争に発展しており、普段の柔らかい口調や、クネクネとしたしぐさから「ネコでしょ!」という声や、最近の報道でオラオラ系の本性が明らかとなったことから、「絶対、タチだ!」「タチでかつ、サドだ」といった意見などが飛び交っている。  真相を確かめるべく、彼を知るよしもと関係者に話を聞いた。 「“注入注入”と言ってますが、彼は主にネコだそうですよ。ただ、どちらもイケるくちのようなので、相手によって変えているのでは? 普段の彼は、子どもっぽい素振りを見せたかと思えば、事業経営やお金のことには急にシビアになったりと、多面性が目立つ。また、空気の読めない行動で周囲を唖然とさせることも珍しくないため、周りの芸人たちもビビッています」  このほかにも、自身が経営する整体店で、客に法外な価格でサイドビジネスを持ちかけたことが報じられたり、死亡事故を起こした千野志麻アナウンサーに関するツイートでバッシングを浴びるなど、騒動の絶えない楽しんご。  これ以上、スキャンダルが続けば、楽しんご渾身のオモシロギャグに笑えなくなる日が来てしまうかもしれない。

芸人から「行きたくない」の声も……不便すぎるイオン幕張よしもと新劇場は大丈夫か?

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よしもと幕張イオンモール劇場 公式サイトより
 12月20日にオープンする吉本興業の新劇場「よしもと幕張イオンモール劇場」に、早くも集客を心配する声が上がっている。  同劇場は、千葉県千葉市に新設される国内最大級の商業施設「イオン幕張新都心」内に設置され、収容人数は約300人。人気芸人によるお笑いライブのほか、タレントによるワークショップ、ダンスパフォーマンス、アイドルの公演などが行われる予定だという。  吉本興業の大崎洋社長は、先月行われた概要記者会見で、「イオンモールのお客さまに夢中になっていただけるように、芸人ともども夢中になって、新しい情報の発信基地を作ろうと思っています」と意気込みを語っていた。  現在、吉本興業グループが運営する劇場は、東京・新宿駅直結の「ルミネtheよしもと」や、大阪の大劇場「なんばグランド花月」をはじめ、合計7カ所。2年前に客足が伸びず閉館した「品川よしもとプリンスシアター(東京)」や「京橋花月(大阪)」を除いては、劇場に通う固定ファンのほか、地方からの団体客などをうまく動員につなげてきた。  しかし、「イオン幕張新都心」の建設地は、運行本数が少ない上に、臨海部のため強風で止まることも多いJR京葉線の「海浜幕張駅」と「新習志野駅」のほぼ中間に当たる場所。お世辞にも「駅近」とは言えず、近くには大型展示施設「幕張メッセ」や、千葉ロッテの本拠地球場もあるが、とんぼ返りの客が大半だ。  さらにここ数年、周辺のオフィスビルに入っていた企業や店舗は次々と撤退。特に夜は「ゴーストタウン」と揶揄されるほど人通りが少なく、地元住民の間でも「なぜ、こんなところにお笑いの劇場を?」と疑問の声が上がっているという。 「東京のよしもと芸人の間でも、『幕張には行きたくない』という声が高まっています。新宿から電車で往復2時間以上かかるだけでなく、交通費も優に1,000円を超える。日頃、出演ライブのチケットの買い取りを強いられている上に、劇場への交通費も出ない若手芸人らは戦々恐々としています」(吉本興業関係者)  新劇場の舞台に、どのランクの芸人が立つかはまだ不明だが、2年前に閉館した品川の劇場でさえ、お笑いファンの間では「行きづらい」と悪評を買っていただけに、この関係者は「ほかの劇場と同じようなプログラムなら、平日の300席を埋めるのは難しい」としている。  オープン前に、不入りが危惧されている「よしもと幕張イオンモール劇場」。ゴーストタウンに笑いを届けることはできるだろうか?

「また売名に利用された!」芹那に続き……元SDNの“大好き”アピールに南キャン山里が激怒している!?

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『山里亮太の「たりない」英語』(ロングセラーズ)
「本人は『また売名行為に利用されたよ!』と、ネタのように言っていましたが、内心はかなり怒っているみたいですよ。一度だけでなく、同じグループから2人目ですからね。『俺の名前を出しとけばいいのか!?』って、半ば自棄になっていましたよ」(バラエティスタッフ)  9月25日に放送された『ナカイの窓SP』(日本テレビ系)での、南海キャンディーズ・山里亮太に対するある“演出”が波紋を呼んでいる。 「芹那とのくだりは、まあ、ネタだったからいいんですけど、番組の最後で同じ元SDN48の光上せあらに告白されて、抱きつかれたシーンですよ。あれは、ちょっとやりすぎでしたね。実際、MCの中居クンが『これ、オンエア(放送)しなくてもいい?』と聞くと、光上は『嫌です!』と即答していましたからね(苦笑)」(番組関係者)  山ちゃんからすれば、自分に近づいてくる女は「すべてドッキリ」で、今回ももちろんそう思っているそうだが、 「さすがに最近は、そういうのが多くて疲れたとこぼしていますね。このままだと、本当に山ちゃんにアプローチしてきた人でさえも、彼は疑って見ないといけなくなりますからね。本人は結婚願望もあるみたいですから、この状態が続けば、しばらくは難しそうですね」(芸能事務所関係者)  芸人としては“おいしい”が、男性としては難しいところなのかもしれない。

「夜のほうも勉強熱心!?」新婚高学歴芸人ロザン・宇治原史規の性癖を20歳女性が暴露

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『宇治原史規特別監修版 今さらこんなこと他人には聞けない辞典』(ベストセラーズ)
 アパレルネットショップ社長の一般女性・じゅんこさん(31)と、8日に結婚したお笑いコンビ・ロザンの宇治原史規(37)。彼に、「入籍直前に弄ばれた」という女性・Aさん(20)が、27日発売の「フライデー」(講談社)で、その一部始終を生々しく暴露している。  宇治原といえば、京大卒の高学歴をウリにクイズ番組に引っ張りだこ。来年4月5日に大阪市内で挙式・披露宴の予定で、夫人は妊娠していないという。結婚報告時には、「クイズ番組の賞金で家を建てる予定です」と幸せいっぱいに語っていた。  しかし結婚発表のわずか16日前、婚約者の存在を知らなかったAさんは、焼肉デートの後に彼の自宅へ。「付き合う前にセックスして分かることもあんねんで」などとしつこくアプローチを受けたAさんは、「そういう始まり方もアリなんかな」と体を許したという。  その後の行為については、「ブラのホックを片手で外され、乳首を攻められたんですけど、これがまたネチッこい。左を手でいじりながら右をナメて、今度は左右を逆にして……コレを延々続けるんです」「アソコもいじられすぎて痛くなりました」「挿入から15分くらいして、私が疲れてきたので、『ちょっと休憩したい』と言うたんです。(略)もう眠りたかったのに、またキスされて続きが始まったんですよ!」などと赤裸々に告白。勉強熱心な性格がここにも影響しているのか、2時間半にも及ぶ行為に、彼女は疲れ果てたという。  その半月後、ネットニュースで結婚を知ったAさん。「婚約者がいると言うてくれてたら、ついて行かんかった」と後悔しているようだ。  「フライデー」の記者は、新妻と共に帰宅した宇治原を直撃。宇治原は「知らない」「分からない」を連発したが、記事にはA子さんが撮影した宇治原の自宅室内の写真や、メールのやり取りも公開されている。 「宇治原さんがじゅんこさんにプロポーズしたのは、今年の春。もうすぐ同居を始めるようですから、一人暮らしのうちに、駆け込みで若い子と遊んでおきたかったのでしょう。しかし、初めてベッドインする女性と、2時間半は長いですね。日本人の7割以上が“30分以内”(日本放送出版協会『データブック NHK日本人の性行動・性意識』より)といいますから、彼の尋常じゃない性欲の強さがうかがえます」(芸能記者)  今月、よしもと芸人らが出席した会見で、先輩芸人の今田耕司に「嫁がストレス感じて、すぐ離婚しますよ!」と言われた宇治原。これがシャレで済まされればいいが。

“あっちゃん”モノマネのキンタロー。が『クロユリ団地』リメイクの『シロユリ団地』に主演する!?

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キンタロー。オフィシャルブログより
「最近は以前に比べて仕事が減ったからなのか、かなり挨拶回りに力を入れているようですよ。この前のバラエティ番組の収録のときも、特番で出演者が多かったんですが、出演者の表を持って片っ端から楽屋回りをしてましたね」(バラエティスタッフ)  モノマネ芸人のキンタロー。が、瀬戸際に立たされているという。 「やっぱり、“一発屋芸人”扱いになりますよね。AKB48の前田敦子のモノマネでブレークしてからはイベントなどにも引っ張りだこでしたし、今でもイベントの数はある程度こなしていますが、以前の勢いがないのは確かです。今は彼女に代わるニューヒロインがいないだけですからね。今のうちに新しい芸や違う道を探さないと、かなり厳しいんじゃないでしょうか」(テレビ局関係者)  そんな彼女が、ある映画のリメイク作品に主演するのでは、といわれている。 「それが、今年の5月に前田敦子が主演してヒットした『クロユリ団地』です。興行収入も10億円を突破するなどかなりのヒット作になり、彼女が女優として初めて結果を出した作品になりました。それをリメイクして『シロユリ団地』を製作すると聞きました。すでに監督も決まっていて、スケジュールの取れないキンタロー。のために、現場に追いかけていって撮影するなど、具体的な話も出ているようですよ」(映画関係者)  やっぱり、頼みの綱は“あっちゃん”ということか――。

安室奈美恵との“壮絶束縛愛”を反面教師に!? ロンブー淳が結婚を決めたワケとは

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『ロンブー淳の2人ごはん 恋する77皿』(角川マーケティング)
 数々の女性スキャンダルを起こし「結婚できない男」と揶揄されたロンドンブーツ1号2号・田村淳が17日、元ファッションモデルの西村香那さんとの結婚を電撃発表した。  29歳の香那さんは身長174センチのスレンダー美女。2人は5年前に出会い、一度は破局を経験したが、昨年秋ごろに再びヨリを戻し、ゴールインした。淳いわく、決め手となったのは「包容力」で「いろいろな方と付き合ってきた中で、自分のことを理解してくれる人」とベタ褒めした。  芸能リポーターによると「香那さんは彼の仕事を最優先に考え、テレビ関係者や後輩芸人と飲んで朝帰りしたとしても決して文句は言わない。今どき珍しい昭和タイプの女性」という。淳といえば「お笑い界きってのプレイボーイ」で知られ、“歌姫”安室奈美恵を筆頭に、藤崎奈々子や坂下千里子らと交際。米倉涼子や若槻千夏、中越典子ともウワサになった。一部夕刊紙では素人も含めると、経験人数は「400人」に達するとも……。  中でも、2010年に発覚した安室との交際は大騒動となった。当時を知るスポーツ紙記者の話。 「“格差カップル”と言われましたが、実はゾッコンだったのは安室さんのほう。仕事が多忙で彼が睡眠不足でも『会いにきて』ですからね。淳さんがどこで何をしているのか把握していなければ気が済まず、少しでも連絡が遅れると、途端に機嫌が悪くなったそうです」  当初は天下の安室をモノにし、淳も得意げだったというが、安室の束縛に息苦しさを覚えるようになり「周囲に『あんなに面倒くさいとは思わなかった』とタメ息交じりにグチをこぼしていた。最後は、安室さんに別れを切り出させる方向に持っていった」(同)という。  香那さんとの結婚を電撃発表した17日放送のテレビ朝日系『ロンドンハーツ 3時間SP』では、淳が香那さんを伴って淳の実家がある山口県下関を訪れた様子も放送。母の久仁子さんは、息子が芸能界きってのモテ男であることに苦労させられたようで「何度も泣きましたよ。胃が痛くなって胃カメラも飲みましたよ。取材がすごいの」と告白。「それはいつ?」というスタッフの質問に「安室……」と実名を挙げてしまった。 「マスコミにも追いかけ回されるし、『有名人と結婚しても何もいいことがない』とわかったことでしょう」(テレビ関係者)  安室との交際を反面教師にし、淳は香那さんとのゴールインを選んだようだ。

お笑い評論家・ラリー遠田評『キングオブコント2013』かもめんたるが優勝した3つの理由

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『キングオブコント2013』公式サイトより
 9月23日、コント日本一を決めるお笑いイベント『キングオブコント2013』が行われた。激戦を制して2,988組の頂点に立ったのは、岩崎う大・槙尾ユウスケの2人から成る「かもめんたる」。1本目のネタ「言葉売り」で923点、2本目のネタ「白い靴下」で982点という高得点を叩き出し、合計点で2位の鬼ヶ島と51点差をつける快勝。昨年3位だった2人が、悲願の優勝を果たした。  かもめんたるのコントはなぜ面白いのか? その理由は大きく分けて3つある。まず、「芝居としての質が高い」ということ。昨今のお笑い界では音楽や歌を取り入れた変則的なコントもはやっているが、コントの基本はやはり芝居にある。かもめんたるのコントでは、2人の芸人が役者としてきちんと地に足のついた芝居をしている。  設定や状況に多少奇抜なところがあっても、登場人物のキャラクターには現実味がある。性格や言動が面白おかしく誇張されてはいるが、それでも「こういう人、いるいる」と思わせてくれる要素が残されている。いわば、かもめんたるのコントでは、「人間」がきちんと描かれているのだ。それができるのは、鋭い観察力と確かな演技力の賜物だろう。  第2に「深く刺さるフレーズがある」ということ。かもめんたるのコントでは、せりふの一言一言がナイフのように研ぎ澄まされている。4分のコントの中で、省いても構わない無駄なせりふが1つもなく、ネタがせりふを軸にして有機的に組み立てられている。その上、1つ1つの言葉に独自の視点が宿っていて、爆笑を引き起こす仕掛けが随所にある。  どういう言葉が繰り出されるか読めないから、受け手は常にドキドキしながら次のせりふを待つことになる。すると、思わぬ角度から言葉が飛び出してきて、不意を突かれて笑ってしまう。でも、あとから振り返ると、その登場人物にはそのせりふを言う必然性がきちんとある。論理的な整合性はあるのに、せりふ自体は決して予測できない。かもめんたるのコントの独自性は、まさにこの点にある。  第3に「ネタに深みがある」ということ。世の中に存在するコントのほとんどは、初めて見るときが一番面白い。2回目以降に見るときには、展開やオチがわかっている分だけ、どうしても楽しみは減ってしまうものだ。  でも、かもめんたるのコントは何度見ても飽きない。コントの中で人間がきちんと描かれている上に、切れ味鋭いせりふがたくさん出てくるので、一度見ただけでは味わい尽くせないのだ。  また、人物の描き方にも独特のクセがあって、ひねりがきいている。ボケ役とツッコミ役が限定されていないのはもちろん、受け手にとっての味方と敵もはっきりしていない。彼らのコントでは、その物語をどういう立場から見るべきなのか、という視点さえも与えられないことがほとんどなのだ。  例えば、今回の『キングオブコント2013』で披露された1本目のネタ「言葉売り」について考えてみよう。このネタは一見すると、路上で言葉を書いた色紙を売る若者の生き様を皮肉っているような印象を受ける。薄っぺらい若者とそれを真正面から批判する中年女性、という構図に見えるのだ。  でも、このネタはその構図だけにとどまらない。若者を批判する中年女性にもちょっとした心の歪みがあり、手放しでそちらの味方をする気にもなれないようになっている。むしろ、物語が進むにつれて、面倒な中年女性に絡まれた若者に同情する気持ちすら浮かんでくる。そして、ここからさらに話は二転三転して、意外なところに着地する。  これだけの密度を持ったストーリーを、笑いをまじえてたった4分で演じきっているのは驚異的なことだ。かもめんたるのネタは、まさに現代コントの進化の最先端。見れば見るほど深みにハマる、底なし沼のようなコントだ。 (文=お笑い評論家・ラリー遠田)

フルーツポンチ村上の“貯金額2,500万円”に見る若手芸人たちの「堅実経営学」

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吉本興業株式会社 芸人プロフィール | フルーツポンチ
 お笑いコンビ・フルーツポンチの村上健志が、17日に放送された『有田とヤラシイ人々』(TBS系)で現在の貯金額を自ら暴露して話題になっている。「若手芸人といえばお金がないイメージがあると思うが、自分はそんなことはない」「自分が頑張った成果」と話しながら明かした貯金額は、なんと2,500万円。 「同じく番組内で年収が1,000万円前後だと推測されていたことを考えると、2,500万円という貯金額は相当な額ですよね。よほど貯蓄に努めたということでしょうか。先頃も、スギちゃんの貯金額が数千万円単位であることが話題を呼びました」(芸能ライター)  最近は『爆笑 大日本アカン警察』(フジテレビ系)や『ナカイの窓』(日本テレビ系)など、テレビ番組で芸能人の収入や貯金額が暴露されている。それによると、ゆってぃの貯金額は約440万円、バイきんぐ西村が約130万円、我が家の坪倉が約700万円、ムーディー勝山が約530万円といった具合。松村邦洋に至っては、5,000万円も貯め込んでいるという。 「意外に持っているんだな、という印象です。やはり、お笑いブームに乗じてブレークしても、長らく人気を保つ芸人などごくわずかですからね。将来に備えているんでしょう。スギちゃんも、ダンディ板野の忠告で貯金に努めたといいますからね。もっとも、松村の場合は結婚資金らしいですが(笑)」(同)  今をときめくパンサー尾形のように、貯金どころか所属事務所のよしもとクリエイティブ・エージェンシーに借金があるため、残高がマイナスのようなケースもないわけではない。だが番組内で、村上は「ガンガンいけよ。その分、仕事が入ってくるんだよ」と先輩芸人に言われたが、「仕事がなくなったときの保証、誰がしてくれるんだ」と異を唱え、土田晃之も「本当にガンガン使って、ダメになっていってる先輩もいっぱい知ってる」と村上を支持していた。最近の芸人は、総じて堅実なようである。

『80年代テレビバラエティ黄金伝説』が教えてくれる、“破綻”がテレビにもたらす福音

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『80年代テレビバラエティ黄金伝説』(洋泉社MOOK)
 「コンビニの店員がアイスケースに入った」「宅配ピザのアルバイトがピザ生地を顔に貼りつけた」「大学生が某アミューズメントパークのアトラクションで迷惑行為」……昨今、急増しているこれら“SNSでの悪ふざけ自慢”。実際に店舗が休業に追い込まれたり、本人も学校を退学になるなど、単なるいたずらでは済まされない事態に発展することも多い。  これらの行為に対して、「最近の若者たちは幼稚すぎる」「ネットリテラシーを知らない」など一元的に断罪することは簡単だ。ただ1976年生まれの筆者にとって、連日メディアを賑わすこれらの自己中心的で稚拙でくだらないイタズラを、他人事のように笑えない。私たちは若者がアイスケースに入るより数倍過激で数倍くだらなくて数倍危険なことを、かつてテレビの向こうに見ていたからである。  『80年代テレビバラエティ黄金伝説』(洋泉社MOOK)のキャッチにはこうある。「早朝バズーカ!マムシ風呂!ポロリ!なんでもアリ!!過激でハチャメチャだったけど、刺激的な番組をもう一度観たい!!」。若者たちを熱くさせた80年代テレビバラエティ。新しいものが生まれては消えていったあの激動の時代を、タレント、番組、スタッフ、テクノロジーなどの視点から多角的に分析したのが『80年テレビバラエティ黄金伝説』である。『オレたちひょうきん族』のような大メジャー番組から、『ハロー・ジャガー』(千葉テレビ)に代表されるローカル魂溢れる局地的番組まで、等しい愛情と尊敬を持って言及している80年代バラエティ愛、いやテレビ愛に満ちたMOOKである。  80年代、すべてがキラキラして浮かれていてバカっぽかったあの時代。テレビで見る大人たちはみな襟を立て、セーターを肩からぶら下げて、よく分からない業界用語を口にしていた。その軽薄さこそがオシャレで、土曜8時に『ドリフ』の6チャンネルから『ひょうきん族』の8チャンネルに推し変することは大人の階段を上ることを意味していた。一方で『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』のような泥臭いバラエティも全盛。もっと身近で視聴者を煽りながら、本当とウソの間にあるゾクゾクするような面白さを素人のローカルヒーロー化という形で示したり。ウソだと思っていた大仏魂が近所の団地にやって来て、それを兵藤ゆき姐がリポートしているのを生で目撃した時、一小学生だった私はテレビという化け物に玉砕したのだ。  さて、本書でもかなりのページ数を割いて解説されている「フジテレビバラエティ」、そして「ビートたけし」。当時どうしても下に見られがちだった“お笑い”をテレビのメインに押し上げたのは、間違いなくこの2つのムーブメントだ。『THE MANZAI』『オレたちひょうきん族』『笑っていいとも!』などの番組を演出していた佐藤義和氏も本書のインタビューで「そのころお笑いって蔑視されている空気があったから『お笑い番組が世に出るにはどうしたらいいか?』ということを考えて、僕なりに実験をしていました」と語っている。思えば、佐藤氏自身が一般人から「サトちゃん」と呼ばれたり、独特の口調「○○だかだ~」が流行したり、フジバラエティにおけるスタッフのタレント化の先陣を切っていた。この内輪ノリを含め、ちょっと視聴者を突き放すような「この面白さ、分かる?」という挑戦的な姿勢が、『冗談画報』『夢で逢えたら』へと続き、80年代フジバラエティの黄金期を築いたのだろう。  そして「これを今やるのは無理だよね……」という枕詞で説明される80年代過激バラエティの先頭にいたのが、ビートたけし。たけしの実験性とテリー伊藤の狂気がうなりを上げた『元気が出るテレビ』、リアクションを芸として認知させた『お笑いウルトラクイズ』……本書で振り返ると、あらためてたけしの“今まで見たことないもの”への尋常ならざるこだわりを痛感させられる。そして視聴者もそれを期待し、受け入れていたことも。その辺りを片岡鶴太郎はインタビューでこう述懐する。 「芸人は、というか、テレビの作り手も含めて、多くの人に向けてなにかを表現したいという欲を持っている人間は誰しも、どこか破綻した部分を持っているものなんです。でも、その破綻した部分こそが魅力だったりするわけで。80年代という時代は、そのことを認めてくれる人が多かったような気がするんです」  先日、とある中堅芸人さんを取材したときに「中学生くらいのときですね。その頃テレビに出てた芸人たちはホント滅茶苦茶なことをやっていて、それを見て楽しそうだなって。それで芸人を目指したんですよ」と遠い目で語っていたのを思い出した。この本の面白さは、ただ単に80年代を「あの頃は良かった」と懐古するところではなく、80年代のバラエティを通して今のテレビが抱える現実が見えてくるところにある。あの頃、作り手たちはお笑いの地位向上のために戦っていた。もちろん今も面白い番組作りのために戦っている。しかし現代の難儀なところは、テレビの戦うべき相手がハッキリしていないということではないだろうか。局のエライ人たちなのか、予算なのか、視聴者なのか、コンプライアンスという名の世間なのか。そうしてテレビが「破綻」を手放した結果、冒頭の悪ふざけのような「破綻もどき」を若者たちが自作自演しだしたにすぎないようにも思えてくる。  暑苦しくてがむしゃらでデンジャラス、そしてちょっと切ない。80年代バラエティを季節にたとえれば、ちょうど今年のような猛暑の夏か。テレビを取り巻く環境がどんなに変わろうと、テレビにしかできないことがあるということを、この本はあらためて気づかせてくれるに違いない。 (文=西澤千央)