歌手・川本真琴とタレント・加藤紗里の二股交際疑惑が取り沙汰される芸人・狩野英孝には、この騒動の前から、知人の間で「メンヘラキラー」なる呼び名があったことがわかっている。 狩野は2012年2月に3歳年上の一般女性と結婚するも、その6日後に不倫が発覚し、14年9月に離婚。結婚当初の浮気が直接の離婚理由ではなかったが、当時、筆者は別の女性との不倫疑惑を東京スポーツ紙で報じている。これは芸人仲間からのリークで、不倫相手の女性が過去に別の芸人の元恋人だったことから、話が芸人仲間に漏れたものだった。 この女性は狩野と不倫している理由を「彼の奥さんが不倫しているから、かわいそうだと思って救った」などと吹聴していたことから、芸人仲間の間では「狩野の女好きも病的だけど、浮気相手もちょっと変な人」とささやかれていた。 狩野はブログで離婚発表した際、「私の未熟故に軽率な言動が妻に大変苦労をかけさせた」と、自らに非があったことを認めていたが、当時、有吉弘行がラジオで「奥さんは偉いと思う。だって狩野英孝って本当に変わり者じゃん」と話していた。この「変わり者」というのが「メンヘラキラー」を指すのだと芸人仲間は話しているのだ。 「女遊びが激しいだけなら、変わり者とは言わないでしょ? 狩野はちょっと頭のネジが外れた女性を見ると興奮するタイプで、メンヘラ女にありがちな、リストカット(自傷行為)をする子がいると『やべえ! 勃ってきた』とか言うんですよ。3分ごとにメールを一晩中送ってくる女とか、自分を神だという女とか、メンヘラ女が大好きなんで、あいつはメンヘラキラーですよ」 今回の二股騒動でも、狩野の相手選びに首をかしげる人は少なくない。 この騒動は2月2日、東京中日スポーツのスクープに端を発している。1月25日にTwitterで恋人の存在を明かした川本が、相手について「誰かは言えない。いったらまじでおこられるっす。やふートップっす」と記していたところ、同紙は、その相手が狩野だと報じた。川本のツイートでは交際期間は半年とされていたが、おかしかったのは「特定の人へのメッセージです。わたしの彼氏を取らないでください。一生一緒にいようって話してるし、思ってます」と、狩野に別の女性の存在がいることを自ら明かしていたことだ。 とても分別ある40代の女性の言動とは思えないが、そもそも川本は過去のアルバムで曲解説としながら自身の私生活を必要以上に暴露するなど、奇妙な言動でも知られていた。そのため加藤の存在が表に出る前、同紙の記者に話を聞いたところ「今後、おかしな展開になるかも」という予測もしていたのだった。 その後に登場した加藤も、これまた強烈なキャラクターで、東京中日紙の報道が出るや、インスタグラムで「去年の冬からお互い事務所公認の上、狩野英孝とお付き合いさせていただいています」と宣言しただけでなく「英孝からは川本真琴さんとゎ昔付き合っていたが半年前くらいからストーカー状態化になりつつあると聞いていました。(中略)最近、私の男をとるななど事務所への嫌がらせも多く彼にはゆっていなかったのですが、悩んでいました」(原文ママ)と、自ら三角関係のバトル状態を暴露。さらに、その強烈なルックスは爆笑問題・太田光が「パーティグッズみたいな顔」、テリー伊藤が「ハロウィンのとき、お面いらない」と言ったほど。 こうしてみると、確かに狩野の“変人好き”という説には納得させられるのだが、前述の不倫相手について、芸人仲間は「狩野が、夜が空いたとき食事ぐらいのつもりでデートに誘ったら、その女性はヨーロッパ方面の航空券を用意してきたとか。『それは無理だ』と狩野が伝えると、ショックを受けて泣きわめいたそうですが、後日女性は『(狩野が)お詫びに高級ホテルのスイートルームを取ってくれた』という話を、うれしそうに語っていました」という。 今回の二股疑惑には、ほかにも同時交際していたと名乗り出た一般人女性が2人おり、4股疑惑まで浮上。狩野とやり取りしたとされるLINE画像の流出もあった。その数だけでも驚くが、いずれも奇特な女性ばかりだとしたら、狩野の真性メンヘラフェチの方にビックリだ。 (文=片岡亮)『笑魂シリーズ 狩野英孝の生まれつきイケメンです』(Victor Entertainment,Inc.(V)(D))
「014お笑い」カテゴリーアーカイブ
宇田あんり“神の乳首”は、ピンクで敏感!?「恥ずかしくて、まだ全部見てない」
一部で、“神の乳首を持つ女”と呼ばれているグラドルの宇田あんりが、初のイメージDVD『永遠の君』を発売し、東京・秋葉原で記念のイベントを行った。 10月に沖縄で撮影したという本作。スチールは週刊誌グラビアで経験済みだったが、初の動画撮影に緊張したという。 ――内容を教えてください。 「初めて付き合った彼氏と旅行に行くという内容なんですが、セリフもあって、あらためて自分が“大根”だなと。緊張のせいもあったんですが、もっと修業しなければと思いました!」
――オススメのシーンは? 「お風呂、ベッド、浜辺と一通りいろんな衣装で撮影したんですが、ボンデージで夜ベッドのシーンが気に入っています。Sな気分になりました! あと、浴衣をだんだん脱いでいくシーンもオススメです!」 ――恥ずかしかったシーンは? 「全部恥ずかしかったです(笑)。恥ずかしくて、まだ全部通して見てないんです。特に最初に撮影したのが、タンクトップでバランスボールに乗るシーンで、一番恥ずかしかったです!」 沖縄で撮影ということで、いくらかの開放感はあったものの、初めての体験は恥ずかしさが先に立ったようだ。話題の乳首については、「ピンクで敏感です!」と言い切っていた。 宇田あんり オフィシャルブログ「あんりの日記」 <http://blog.livedoor.jp/udaannri/>
宇田あんり“神の乳首”は、ピンクで敏感!?「恥ずかしくて、まだ全部見てない」
一部で、“神の乳首を持つ女”と呼ばれているグラドルの宇田あんりが、初のイメージDVD『永遠の君』を発売し、東京・秋葉原で記念のイベントを行った。 10月に沖縄で撮影したという本作。スチールは週刊誌グラビアで経験済みだったが、初の動画撮影に緊張したという。 ――内容を教えてください。 「初めて付き合った彼氏と旅行に行くという内容なんですが、セリフもあって、あらためて自分が“大根”だなと。緊張のせいもあったんですが、もっと修業しなければと思いました!」
――オススメのシーンは? 「お風呂、ベッド、浜辺と一通りいろんな衣装で撮影したんですが、ボンデージで夜ベッドのシーンが気に入っています。Sな気分になりました! あと、浴衣をだんだん脱いでいくシーンもオススメです!」 ――恥ずかしかったシーンは? 「全部恥ずかしかったです(笑)。恥ずかしくて、まだ全部通して見てないんです。特に最初に撮影したのが、タンクトップでバランスボールに乗るシーンで、一番恥ずかしかったです!」 沖縄で撮影ということで、いくらかの開放感はあったものの、初めての体験は恥ずかしさが先に立ったようだ。話題の乳首については、「ピンクで敏感です!」と言い切っていた。 宇田あんり オフィシャルブログ「あんりの日記」 <http://blog.livedoor.jp/udaannri/>
「芥川賞作家に……」ピース・又吉直樹の“ヨゴレ仕事”に文壇関係者からクレームが!?
「“芥川賞作家”という肩書がついてしまったので、事務所としても、いわゆる体を張るような仕事は、本人に事前相談なしで断っているようです。“品格を損なわないように”というのが理由だとか。実際、所属事務所である吉本のところには、文壇のエライさん方からクレームも入ってるみたいですよ」(芸能事務所関係者) 大みそかに放送されたNHK『紅白歌合戦』で、ふんどし姿を披露したピースの又吉直樹。 「吉本は反対したそうですが、『自分は芸人だから』という本人の強い意志があったようです。とにかく今は文化人枠の仕事が増えていて、『芸人以外の仕事が増えてしんどい。芸人としてよりも作家で売れてしまったので、今後が厳しい』と、親しい人に相談してるようです」(テレビ局関係者) 確かに又吉は、年末年始に放送されたどの番組でも、基本的にはお笑い芸人というよりも、芥川賞作家として紹介されていた。 「仕事が増えたことで『次の本を書く時間がない。今は徹夜して書いてるけど、もっと書く時間がほしい』と漏らしていました。同じ芥川賞作家で、今ブレークしている羽田圭介に対しても『羽田くんは、本業が作家だからうらやましい』とも言ってましたね」(放送作家) 次回作は、まだまだ日の目を見ることはなさそうだ。
バナナマン・日村勇紀“ゴルフ中毒”で、さらに結婚が遠のく?「彼女の話をしなくなった」証言も
「今は年末年始の特番で大忙しのようですが、いつも『これが終わったら、ゴルフに行けるから頑張れる』って言ってますね。本当に少しでも時間があれば、千葉のほうまで車で行ってますからね。完全に“ゴルフ中毒”ですよ」(放送作家) いまや説明不要の活躍を見せているお笑いコンビ・バナナマン。設楽は先日発表されたメディアの調査・分析を行うニホンモニターの「2015タレント番組出演本数ランキング」でも、2年連続の2位となった。 「一方の日村さんも、番組数こそ設楽さんには及びませんが、かなり出演されてるはずですよ。ただ、やはり帯番組を持っている差がありますよね。日村さんは『設楽が帯でやってるから、なかなか一緒にゴルフに行けないんだよな。行けても土日だから、混んでるんだよね』って嘆いてましたね(笑)」(芸能事務所関係者) 以前から2人のゴルフ好きは有名だが、特に日村は、最近はさらに拍車がかかってきたという。 「もともと日村さんはこれといった趣味がなかったようで、『ゴルフと出会ってよかった』って話してましたね。それで、周囲の人を頻繁に誘っているようです。オードリーの若林正恭さんも、山崎弘也さんや日村さんに誘われてゴルフを始めたみたいで『今度一緒に行く』って、楽しそうに話してましたね。最近、日村さんは口を開くとゴルフの話ばかりで、彼女の話をしなくなりました。一時は年内にも結婚するといわわれてましたが、本人も『今は結婚よりもスコアで80を切りたい』って宣言してるくらいですからね」(同) 日村の、結婚という“ホールインワン”は、まだまだ遠そうだ。
「出演本数ランキング」3位だけど……大躍進するハライチ・澤部佑の“不安要素”とは?
先ごろ発表された「2015タレント番組出演本数ランキング」(ニホンモニター調べ)で昨年同様、TOKIOの国分太一とバナナマン設楽統が“ワンツーフィニッシュ”を果たしたが、そんな中、大躍進を見せたのが3位にランクインしたハライチの澤部佑。今年は458番組に出演し、『スッキリ!!』(日本テレビ系)のような帯番組に出演する加藤浩次、売れっ子の有吉弘行や坂上忍ら同ランキングの常連を抑えて、昨年の圏外からトップ3に食い込んだのだから、快挙といえる。 「番組タイトル本数ランキングでも、澤部は3位。このランキングは同一番組タイトルが複数回放送されても1本としてカウントされるので、それだけさまざまな番組に出演しており、総合的に露出度が高いということです」(芸能ライター) ベスト10にランクインした芸人は設楽や加藤、有吉、フットボールアワーの後藤輝基、博多華丸・大吉が40代、オードリーの春日俊彰が30代半ばと、それなりのキャリアを積んだ中堅であるのに対して、澤部はまだ29歳と、若手の部類。20代でこれだけの露出を誇っているのは、極めて異例だ。 「ハライチといえば、相方の岩井勇気のどんなネタ振りにも澤部がボケ倒すというスタイルは評価が高いですが、その澤部の才能は多くの番組で共演する先輩芸人たちにも認められています。先輩芸人からのムチャ振りやイジリに対して次々とアドリブでボケ返していく澤部に、各テレビ局からニーズが殺到するのは当然でしょう。坊主頭でずんぐりした愛嬌のあるビジュアルも嫌みがなく、好感度が高い」(同) とはいえ、そんな澤部にも不安要素がないわけではない。 「澤部の出演本数の内訳を見ると、澤部個人での出演が392本、ハライチとしての出演が66本と、圧倒的に個人の比率が高い。しかし、設楽や後藤、大吉、春日は、個人とコンビの比率が半々ぐらい。澤部は、ソロとコンビの出演本数のバランスが悪いんです。やはりコンビ芸人はコンビとして人気や評価を得た上で、個人のソロ活動が増えていくというのが正しい順序だと思うんですよ。そう考えると、ハライチが一般層からの人気の浸透度がそれほどない中で、澤部の露出が突出しているというのは、設楽たちと違って人気が盤石なものだとはいえないのでは」(同) もっとも、澤部人気がハライチを引き上げる可能性だってあり得る。澤部の真価が問われるのは、来年以降の活動だといえそうだ。
元アニマル梯団・おさるの“書道家活動”は大丈夫? 片岡鶴太郎、木梨憲武……「お笑い→芸術」の系譜
元アニマル梯団のおさるの書道家活動が話題だ。おさるは、もともと母親が書家であり、幼少期から中学まで書道を習っていた。その縁で7年ほど前から、書道雑誌に連載を持つなど、再び書道への取り組みを始める。その後は書道展に入選するなど頭角を現し、“書家・宇都鬼”を名乗る。ウッキーの読みは芸名にちなんだものであり、芸人活動も継続中だ。 新境地を求めて、芸術方面へシフトする芸人は多い。代表例としては片岡鶴太郎があげられるだろう。 「彼はものまね芸人としてデビューし、80年代には『俺たちひょうきん族』(フジテレビ系)で活躍するなど人気芸人となります。ですが、“今までの自分が嫌になった”と、プロボクサーテストを受験。さらに、俳優活動のほか水墨画、陶芸など芸術方面の活動も始めます。きっかけはドラマで版画家として知られる棟方志功を演じたことによるといわれています」(業界関係者) 鶴太郎に同じく、絵を描く芸人としてはとんねるずの木梨憲武が知られる。個展開催など木梨の芸術志向は、とんねるず解散説の根拠としてたびたびささやかれる。 さらにビートたけしも絵描きとして知られる。自身の絵はヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した監督作『HANA-BI』にも大胆に取り入られている。 芸人が求める芸術は絵ばかりではない。落語家転身も芸術方面へのシフトといえる。山崎邦正が月亭八方に弟子入りし月亭方正に、世界のナベアツが桂三枝(現・六代桂文枝)に弟子入りし、桂三度となっている。末高斗夢も三遊亭好楽につき三遊亭とむを名乗っている。 中には芸術志向が強すぎて、一時的にせよ芸人そのものを廃業してしまう例もある。 「元底抜けAIR-LINEの古坂大魔王は、お笑いライブに取り入れていたテクノミュージックに傾倒し、一時、芸人は廃業状態でした。ロンドンで音楽ライブをしたいと『マネーの虎』(日本テレビ系)に出演したこともあります。古坂と同じボキャブラ芸人として知られる、金谷ヒデユキも、強いミュージシャン志向から、芸人をやめストリートミュージシャンとなりました。ですが、双方とも現在はお笑い芸人としての活動を再開しています」 世界的な映画監督となった北野武は、テレビでは芸人ビートたけしとして、徹底してくだらない悪ふざけをやり続けている。文化人や芸術家となっても、芸人の原点にある“笑い”や“おかしみ”の血がさわぐのかもしれない。 (文=平田宏利)書家 宇都鬼公式サイトより
福田彩乃、今度は“歌マネ”転身も、悩む日々……たんぽぽ・白鳥久美子と2人で号泣!?
モノマネタレントの福田彩乃が、年末年始に地上波民放局で放送されるバラエティ特番で「歌マネ」に初挑戦することがわかった。だが、あまりの不出来に“芸人仲間”に相談。それでも、解決には程遠いようだ――。 福田といえば、大手芸能事務所・アミューズ所属ながら、お笑い芸人の枠で活動。主にモノマネタレントとしての知名度が高い一方、ドラマなどにも出演し、そのたびにネット界隈で批判が殺到。また、バラエティの現場でも「芸人なのか女優なのか、どっちで扱えばいいのかわからず、困惑しているスタッフも多い」(芸能関係者)という。そんな中、本人は芸人としての軸をより強くさせるべく「歌マネ」に挑戦。成果のほどは近日中に明らかになるのだが、どうもうまくいっていないようだという。 「周りよりも、歌唱力の点で劣ってしまい、力不足を痛感したようです。かといって、モノマネでカバーできればいいのですが、そこまでのパワーもない。要は中途半端にやってしまったということ。それを泣きながら、お笑い芸人・たんぽぽの白鳥にも最近、深刻な表情で相談したようなんですが、結局解決するどころか、一緒に2人して号泣する始末。今後の活動方針が、さらにブレブレになってしまう可能性もあります」 荒波の芸能界で福田が漂流から抜け出すには、しっかりとした「芸磨き」が不可欠だ。福田彩乃オフィシャルサイトより
戦術家・トレンディエンジェルを優勝に導いた「Wハゲ」という“隠れみの”
2015年12月6日、東京・テレビ朝日で『M-1グランプリ2015』の決勝戦が行われた。総勢3,472組が参加したこの大会で見事に優勝を果たしたのは、トレンディエンジェル。前年末の『THE MANZAI 2014』でも準優勝していた彼らが、今大会では敗者復活戦を勝ち抜いて逆転優勝を成し遂げた。 5年ぶりに復活した今回の『M-1』では、従来の形を継承しながらも、さまざまな部分でマイナーチェンジが行われていた。その中で最も注目を集めたのは審査員の顔ぶれが変わったことだ。これまでは、松本人志、島田紳助など、押しも押されもしないお笑い界のレジェンド芸人たちが審査員を務めていた。一方、今年は中川家・礼二、笑い飯・哲夫など、過去の『M-1』で優勝した芸人9人が審査員として名を連ねることになった。 審査員が変わったことで、審査の基準や結果にどういう影響があったのか? 結論から言えば、それほど大きく何かが変わったわけではない。ただ、審査される側の芸人とそれほど大きく芸歴に差があるわけでもなく、似たような立場にある今回の審査員は、これまでの審査員よりも客観性や公平性を強く意識していたように見える。 例えば、番組を盛り上げるために、特に面白いと思った1組の芸人に極端に高い点数を付ける、といったスタンドプレーのようなことをする人はいなかった。それぞれが自分なりの基準で真剣にネタを見て、真面目に評価を下していた。その結果、それぞれが付けた点数の偏りが少なく、僅差で勝負が決まる接戦となっていた。 決勝ファーストステージを勝ち抜いたのは、ジャルジャル、トレンディエンジェル、銀シャリ。この3組が最終決戦に挑むことになった。いずれも、自分たちの漫才の形がはっきりしていて、それを堂々と演じられる技術とセンスを兼ね備えたコンビだ。 ただ、ファーストステージと最終決戦で2本のネタを披露したことで、3組の明暗が分かれた。ジャルジャルと銀シャリは、どこにも隙がないスマートなネタ作りを得意としている。ネタはきっちりした完成品として客の前に提示される。ただ、そのせいで、似たようなテイストのネタを立て続けに2本演じると、「2本目より1本目の方が良かった」などと、それぞれのネタの質の良し悪しに目が行ってしまいがちだ。 一方、トレンディエンジェルはそういうタイプではない。彼らの漫才には圧倒的な軽さと速さがある。自らの頭髪の薄さをネタにした軽いボケを矢継ぎ早に連発して、観客を強引に自分たちの世界に巻き込んでしまう。 そして、よくよく観察してみると、笑いの取り方の種類が豊富だ。若者ウケするキャッチーなボケから、お笑いマニアにウケそうなちょっとひねったボケまで、いろいろなテイストの笑いを1本の漫才に詰め込んでいる。緩急自在のボケを操り、見る者を翻弄しているのだ。実は相当な戦略家なのだが、「Wハゲ」という見た目の強烈さが隠れみのになっているため、こざかしい戦略を感じさせないのも強みだ。 また、決勝に出ていた9組の中で、時事ネタを積極的に取り入れていたのも彼らだけだった。賞レースに向けて何年もかけてネタを作り込むのが当たり前になっている昨今、すぐに古くなって賞味期限切れになりやすい時事ネタを取り入れる若手漫才師はあまり多くはない。トレンディエンジェルは「五郎丸」「トリプルスリー」「爆買い」「ライザップ」など、最近の流行りのキーワードをこれでもかというくらい詰め込んで、現代を生きる観客の心に刺さる漫才を仕上げていた。 最終決戦の審査では、審査員9人中6人がトレンディエンジェルに投票していた。彼らの漫才は観客だけではなく、審査員の気持ちもしっかりとつかんでいた。ジャルジャルや銀シャリの漫才は、いつどこで見ても安定して面白い、磨き抜かれた1つの「作品」だった。ただ、トレンディエンジェルの漫才は、良くも悪くも今この場所でしか楽しめない刹那的なパフォーマンスとなっていた。そこに独自の価値が出ていた。 トレンディエンジェルは、「トレンディ」という芸名の通り、ひたすら今という時代にこだわり、そこに特化したネタを地道に作り続けることで、ついに『M-1』というビッグタイトルを手にした。日本中の視聴者が彼らの漫才には脱毛、いや、脱帽したに違いない。 (文=お笑い評論家・ラリー遠田)テレビ朝日系『M-1グランプリ2015』公式サイトより
戦術家・トレンディエンジェルを優勝に導いた「Wハゲ」という“隠れみの”
2015年12月6日、東京・テレビ朝日で『M-1グランプリ2015』の決勝戦が行われた。総勢3,472組が参加したこの大会で見事に優勝を果たしたのは、トレンディエンジェル。前年末の『THE MANZAI 2014』でも準優勝していた彼らが、今大会では敗者復活戦を勝ち抜いて逆転優勝を成し遂げた。 5年ぶりに復活した今回の『M-1』では、従来の形を継承しながらも、さまざまな部分でマイナーチェンジが行われていた。その中で最も注目を集めたのは審査員の顔ぶれが変わったことだ。これまでは、松本人志、島田紳助など、押しも押されもしないお笑い界のレジェンド芸人たちが審査員を務めていた。一方、今年は中川家・礼二、笑い飯・哲夫など、過去の『M-1』で優勝した芸人9人が審査員として名を連ねることになった。 審査員が変わったことで、審査の基準や結果にどういう影響があったのか? 結論から言えば、それほど大きく何かが変わったわけではない。ただ、審査される側の芸人とそれほど大きく芸歴に差があるわけでもなく、似たような立場にある今回の審査員は、これまでの審査員よりも客観性や公平性を強く意識していたように見える。 例えば、番組を盛り上げるために、特に面白いと思った1組の芸人に極端に高い点数を付ける、といったスタンドプレーのようなことをする人はいなかった。それぞれが自分なりの基準で真剣にネタを見て、真面目に評価を下していた。その結果、それぞれが付けた点数の偏りが少なく、僅差で勝負が決まる接戦となっていた。 決勝ファーストステージを勝ち抜いたのは、ジャルジャル、トレンディエンジェル、銀シャリ。この3組が最終決戦に挑むことになった。いずれも、自分たちの漫才の形がはっきりしていて、それを堂々と演じられる技術とセンスを兼ね備えたコンビだ。 ただ、ファーストステージと最終決戦で2本のネタを披露したことで、3組の明暗が分かれた。ジャルジャルと銀シャリは、どこにも隙がないスマートなネタ作りを得意としている。ネタはきっちりした完成品として客の前に提示される。ただ、そのせいで、似たようなテイストのネタを立て続けに2本演じると、「2本目より1本目の方が良かった」などと、それぞれのネタの質の良し悪しに目が行ってしまいがちだ。 一方、トレンディエンジェルはそういうタイプではない。彼らの漫才には圧倒的な軽さと速さがある。自らの頭髪の薄さをネタにした軽いボケを矢継ぎ早に連発して、観客を強引に自分たちの世界に巻き込んでしまう。 そして、よくよく観察してみると、笑いの取り方の種類が豊富だ。若者ウケするキャッチーなボケから、お笑いマニアにウケそうなちょっとひねったボケまで、いろいろなテイストの笑いを1本の漫才に詰め込んでいる。緩急自在のボケを操り、見る者を翻弄しているのだ。実は相当な戦略家なのだが、「Wハゲ」という見た目の強烈さが隠れみのになっているため、こざかしい戦略を感じさせないのも強みだ。 また、決勝に出ていた9組の中で、時事ネタを積極的に取り入れていたのも彼らだけだった。賞レースに向けて何年もかけてネタを作り込むのが当たり前になっている昨今、すぐに古くなって賞味期限切れになりやすい時事ネタを取り入れる若手漫才師はあまり多くはない。トレンディエンジェルは「五郎丸」「トリプルスリー」「爆買い」「ライザップ」など、最近の流行りのキーワードをこれでもかというくらい詰め込んで、現代を生きる観客の心に刺さる漫才を仕上げていた。 最終決戦の審査では、審査員9人中6人がトレンディエンジェルに投票していた。彼らの漫才は観客だけではなく、審査員の気持ちもしっかりとつかんでいた。ジャルジャルや銀シャリの漫才は、いつどこで見ても安定して面白い、磨き抜かれた1つの「作品」だった。ただ、トレンディエンジェルの漫才は、良くも悪くも今この場所でしか楽しめない刹那的なパフォーマンスとなっていた。そこに独自の価値が出ていた。 トレンディエンジェルは、「トレンディ」という芸名の通り、ひたすら今という時代にこだわり、そこに特化したネタを地道に作り続けることで、ついに『M-1』というビッグタイトルを手にした。日本中の視聴者が彼らの漫才には脱毛、いや、脱帽したに違いない。 (文=お笑い評論家・ラリー遠田)テレビ朝日系『M-1グランプリ2015』公式サイトより











