新たな仲間が判明! 今期No.1ドラマ『怪盗 山猫』が絶好調な理由と“謎”

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『怪盗 山猫』公式サイト(日本テレビ)
 23日に放送された『怪盗 山猫』(日本テレビ系)。第2話では、さらなる展開が待ち受けておりました。  第1話では、大泥棒である山猫(亀梨和也)の策略によって、雑誌記者の勝村英男(成宮寛貴)、天才ハッカーの高杉真央(広瀬すず)が仲間(?)となりました。弱きを助け、悪事を働く強者からカネをせしめる“義賊”として活躍する山猫……と思いきや、真央が来るまでハッカーを担当していた細田(塚地武雅)を「カネに目がくらんで裏切った」という理由で、山猫が射殺したかのようなラストで終了。かなり衝撃的でしたね。  そして第2話。翌日、細田の死体が海から上がったことがニュースで報じられますが、山猫は細田を殺したことを否定しました。誰かが犯人を山猫に仕立て上げ、罪を被せようとしていると話すのです。山猫は、細田が半年前に芸能事務所と暴力団の関係を追っていたと明かし、関係者を調べようと動きだします。  亀梨さんは、前回と変わらずテンションかなり高め。亀梨さんも、こういったタイプの役柄を演じるのは初めてではないでしょうか。思い切って演じられているように見えて、好感が持てます。  細田が追っていた芸能事務所「ファインブレイク」は、所属タレントに借金を背負わせ、芸能活動で食えなかった場合キャバクラで働かせ、裏で売春のあっせんをするというブラック極まりない商売をしております。そして、「ファインブレイク」には、真央をいじめていた高校の同級生・結菜(伊藤沙莉)も所属しており、ほどなく彼女もキャバクラへ……。  キャバクラまで結菜追いかけた真央は、「売春の手ほどき」を受けそうになる結菜の悲鳴を聞いて、山猫に助けを求めるように頼む。山猫の殴り込みで結菜は保護されますが、いじめっ子で性格のひねくれている結菜は「余計なことしてんじゃねえ!」と悪態をつき、真央に礼も言うことなく山猫たちのもとを離れるのです。バカですねえ。  案の定、再び誘拐されてしまう結菜。そして山猫はといえば、「ファインブレイク」の先代社長(笹野高史)と「組の金を盗んだら、“ユウキテンメイ”の居場所を教える」という約束を交わし、大泥棒を決行するのです。  再び誘拐された結菜、山猫を追う関本修吾(佐々木蔵之介)と霧島さくら(菜々緒)、そして山猫一派が複雑に絡み合い、事件はドトウの展開へ。そして、「日本最大のフィクサー」とされる、ユウキテンメイの正体とは……。  いやあ、第1話の時点で、私は「今期No.1」とこの作品を評したわけですが、それが偽りじゃなかったと確信しました。ストーリーのテンポがよく、次々と新たな謎が生まれ、第2話では思いもよらない人が「仲間」だったことも明らかになるなど、1話ごとにさまざまな要素をプラスしてくれるのが、好調の要因といえます。  『怪盗 山猫』は、まだ始まったばかり! 今のうちに復習して、『山猫』ワールドに浸ることをオススメします! (文=どらまっ子KYOちゃん)

“清純派”高畑充希がお色気演技に初挑戦 イメチェンで朝ドラ『とと姉ちゃん』は大丈夫?

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フジテレビ系『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』公式サイトより
 ガチガチの“清純派”で鳴らす新進女優・高畑充希が、まさかのお色気演技に挑戦中だ。  フジテレビ系連続ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(以下、いつ恋)』(月曜午後9時~)第1話の冒頭において、上半身下着姿で、布団の上で主演の高良健吾とキスをするシーンが流れ、ファンを絶句させた。  高畑によると、同ドラマでは、脚本家・坂元裕二氏から“お色気担当”を任じられたとのことで、今後もラブシーンが見られることもありそうだ。  同ドラマは、ともに民放連ドラ初主演の有村架純、高良をはじめ、6人の若い男女による群像ラブストーリーで、高畑は高良の恋人役。  この1月期、高畑はテレビ東京系の深夜ドラマ『東京センチメンタル』(吉田鋼太郎主演/金曜深夜0時12分~)にもヒロインで出演。こちらは、高畑らしい役どころで、主演の吉田が経営する和菓子屋のアルバイト店員役を演じている。  13年度後期のNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』で、主役の杏の夫・東出昌大の妹役を演じてブレークした高畑は、その後、着実にキャリアを積んできた。そして、4月4日スタートの次期朝ドラ『とと姉ちゃん』では、待望のヒロインを務める。  同ドラマの時代背景は昭和初期、主人公である小橋家の長女・常子(高畑)は12歳で父を亡くし、「父(とと)代わり」になって、母と2人の妹を懸命に養っていく。その後、一家は祖母を頼って上京し、戦時中を生き抜く。終戦後、「女の人たちのためになる雑誌をつくりたい」と家族で小さな出版社を起こし、雑誌『あなたの暮し』をつくる。これが、多くの女性たちの共感を呼び、やがて、混乱の終戦直後から高度経済成長を生きる昭和の女性たちの道しるべになっていく。モチーフとなっているのは、戦後、全盛期には100万部を越える販売部数で一世を風びした生活総合誌『暮しの手帖』(暮しの手帖社)。  主なキャストは、常子の父役が西島秀俊、母役が木村多江、叔父役が向井理といった豪華版。脚本は映画『おっぱいバレー』『信長協奏曲』などの西田征史氏。主題歌は活動休止中だった宇多田ヒカルが担当する。これだけのプラス材料が集約されれば、『とと姉ちゃん』も『あさが来た』に続くヒットが期待される。  ただ、不安要素がないわけではない。朝ドラのヒロインには“清廉性”も求められるからだ。『いつ恋』では、“お色気”を担当することで、高畑はちょっとしたイメチェンを図ることになる。これが、朝ドラの視聴率を支える中高年層の心証を悪くしなければいいのだが……。  とはいえ、これは役の上でのことで、高畑の実体というわけではない。すでに、その演技力は高い評価を受けている。お色気チャンレンジで、演技の幅を広げた高畑の朝ドラでの躍動ぶりに注目したい。 (文=森田英雄)

“急ごしらえ”じゃキツかった!? 沢尻エリカ『大奥』空振りの裏にあった“事件”とドタバタ劇

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 22日、スペシャルドラマ『大奥』(フジテレビ系)の第1部が放送された。主演である沢尻エリカが2週にわたって「悪女」「聖女」を演じ分けるということで放送前から注目されていた同作品だったが……。  平均視聴率は9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と2ケタ獲得とはならず、スペシャルドラマとしては「不発」に終わったといえるだろう。同時間帯に放送されていた『わたしを離さないで』(TBS系)ともども、スタジオジブリの名作『金曜ロードショー 魔女の宅急便』(日本テレビ系)が相手だったことを考えれば、健闘したほうと言えなくもないか。  主演の沢尻に関しては「きれい」「やはりかわいい」「内容が入ってこないくらいクギづけ」など、その容姿に対する絶賛の声であふれた。沢尻とレズビアンの関係となるAKB48・渡辺麻友との対比で「AKBは公開処刑要員」というコメントが出るほど、その美貌の差は圧倒的だった様子。  その渡辺に関しては「AKBが出るって時点で見る気失せた」「数字取れなかったのってAKBのせいだろ」と、渡辺というよりはAKB48自体に対する拒否反応と、2ケタ視聴率を取れなかった理由づけとする声が多かった。むしろ、渡辺自身に対しては「素朴な感じがいいじゃん」「意外と演技いけるね」という声もあったくらいである。  ただ、このドラマの内容そのものは、とてもスペシャルドラマで放送するレベルのものではなかったというのが、多くのネットユーザーの反応のようで……。 「第1夜のサブタイトルは『最凶の女』だったんですが、あまりにも脚本が稚拙すぎて『最安の女』とネット上では叩かれまくっているのが現状です。徳川家斉役を演じた成宮寛貴も、時代劇だとイマイチという声がチラホラ……。展開がジェットコースターのようで楽しんだ人もそれなりにはいたようですが、“悪女”として有名な史上最強の側室に成り上がっていく沢尻の姿も、どこか陳腐でしたね」(芸能記者)  これまで、フジテレビのコンテンツの中でも「確実」に数字と評価を得てきた『大奥』シリーズだが、今回は上手く着地できなかったようだ。最も得意とする分野で結果を残せなかった理由を、記者は続けた。 「本来、『大奥』は米倉涼子主演で昨年末に3日連続放送する予定でした。数字の取れる女優である米倉に『大奥』となれば高視聴率も大いに期待でき、フジとしても相当な制作費を投じていたとされています。しかし、米倉と同じオスカープロモーション所属のタレント・高部あいの薬物逮捕で事態は急変。高部が重要な役どころだっただけに、編集でカットするわけにもいかずお蔵入りになってしまいました。沢尻主演の『大奥』はいうなれば“急ごしらえ”だったんです。ハチャメチャな脚本になったのも、致し方ないのかなと」(同)  フジテレビの不運もあってのこの結果、ということらしい。

冬ドラマは軒並み低調な出足……初回15%超えはテレ朝『スペシャリスト』だけ 日テレはオール2ケタ、TBSは全滅

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テレビ朝日系『スペシャリスト』公式サイトより
 プライム帯(午後7~11時)の冬ドラマの初回放送が、すべて終了した。  前クールは、14番組中、『相棒season14』(テレビ朝日系/水谷豊主演)、『下町ロケット』(TBS系/阿部寛主演)など12番組が2ケタ台での好スタートを切ったものの、今クールは12番組中、5番組しか2ケタを取れない低調な出足となった。そこで本項では、ランキング形式で冬ドラマの初回を振り返りたい。 ☆2016年1月期民放プライム帯連続ドラマ初回視聴率ランキング(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同) 1位 『スペシャリスト』(テレビ朝日系/木曜午後9時~)17.1% 2位 『怪盗 山猫』(日本テレビ系/土曜午後9時~)14.3% 3位 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系/月曜午後9時~)11.6% 4位 『ヒガンバナ~警視庁捜査七課~』(日本テレビ系/水曜午後10時~)11.2% 5位 『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(日本テレビ系/日曜午後10時半~)11.1% 6位タイ 『フラジャイル』(フジテレビ系/水曜午後10時~)9.6% 6位タイ 『お義父さんと呼ばせて』(フジテレビ系/火曜午後10時~)9.6% 8位 『家族ノカタチ』(TBS系/日曜午後9時~)9.3% 9位 『ダメな私に恋してください』(TBS系/火曜午後10時~)9.0% 10位 『ナオミとカナコ』(フジテレビ系/木曜午後10時~)7.9% 11位 『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~』(テレビ東京系/金曜午後8時~)7.0% 12位 『わたしを離さないで』(TBS系/金曜午後10時~)6.2% ※参考1 主な深夜帯連続ドラマ初回視聴率 ◎『マネーの天使~あなたのお金、取り戻します!~』(日本テレビ系/木曜午後11時59分~)3.8% ※参考2 NHK総合連続ドラマ初回視聴率 ◎『逃げる女』(土曜午後10時~)2.4% ◎『愛おしくて』(火曜午後10時~)6.2% ◎木曜時代劇『ちかえもん』(木曜午後8時~)5.3%  昨年10月期は、人気シリーズモノの『相棒season14』を除けば、『下町ロケット』が16.1%で文字通りロケットスタートを切ったが、今クールはSMAP草なぎ剛主演『スペシャリスト』が17.1%でぶっちぎりのトップ。同ドラマは、これまで「土曜ワイド劇場」枠で4回スペシャル版が放送され、好視聴率を取っていただけに当然の結果ともいえる。ただ、初回放送の前日に、SMAP解散・分裂問題が報じられたため、“実力”以上の視聴率をマークした可能性もありそう。今後の推移が気になるところだ。  一方ここ最近、主演ドラマが不振続きだったKAT-TUN亀梨和也。今回と同枠の『東京バンドワゴン~下町大家族物語』(13年10月期)では平均7.1%と大爆死したが、『怪盗 山猫』は、パートナー役の成宮寛貴の好アシストもあり、14.3%の好発進。  初回で、“好視聴率”を取ったといえるのは上記2作のみ。『いつ恋』『ヒガンバナ』『火村英生の推理』は11%台のスタート。『いつ恋』はブレーク中の若手、有村架純&高良健吾による王道の青春ラブストーリー。視聴者はどうしても若年層になりがちだが、脚本がしっかりしているだけに、どこまで中高年層を取り込めるかがポイントになりそう。  結婚後、初の連ドラ主演となった堀北真希の『ヒガンバナ』は11.2%と、いまひとつ伸び悩んだ。枠を考えると、もっと高い数字が望まれるだけに、堀北も踏ん張りどころ。  斎藤工主演『火村英生の推理』は、日曜午後10時半という難しい時間帯を思えば、健闘したほうか……。いま最も旬な俳優・窪田正孝が持つ潜在視聴率が貢献しているようだが、今後も2ケタ台をキープし続けられるか?  フジの長瀬智也主演『フラジャイル』、遠藤憲一&渡部篤郎主演『お義父さんと呼ばせて』は、ともに9.6%でスタート。『フラジャイル』は、「水10」対決で裏の日テレに負け続けている枠だけに、大きな期待はできそうにない。『お義父さんと呼ばせて』は実力派俳優である遠藤、渡部の演技力が出色。ヒロインの蓮佛美沙子もいい味を出しており、一度ドラマを見てもらうチャンスがあれば、もっと数字が上がるはずだが……。 『下町ロケット』の後枠であるSMAP香取慎吾主演『家族ノカタチ』は9.3%の1ケタ発進で期待外れに終わり、草なぎとは明暗を分けた。ここから、どこまで巻き返すことができるか? なんとか2ケタ台には乗せてほしいものだが……。  広末涼子&内田有紀主演『ナオミとカナコ』は、テーマがDVとあって、どうしても暗いドラマになってしまい、いきなり7.9%と苦しいスタート。ドラマの性質を考えると、今後も高い視聴率を望むのは難しそうだ。  小泉孝太郎主演『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~』は7.0%で、テレ東ドラマとしては健闘といってよさそう。前クールの同枠は話題作『釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助』(濱田岳主演)で、初回10.8%だった。それと比べれば低い数字だが、テレ東だけに上々。小泉はこれまで主演ドラマでなかなか結果を残せていなかったが、前クールは『下町ロケット』で“悪役”を演じ、演技の幅を広げた。2ケタ台は期待薄だが、同枠ドラマとしては好成績を残せそうな雰囲気。  今クールの注目ドラマのひとつだった、綾瀬はるか主演『わたしを離さないで』は6.2%で、まさかのビリでスタート。これがどこまでひどいかというと、伝説的低視聴率となった『HEAT』(フジテレビ系/15年7月期/AKIRA主演/平均4.1%)でさえ、初回は6.6%。初回は延々と子役の演技が続き、主役の綾瀬らの登場シーンがほとんどなかったのが響いたと思われる。この先、どこまで数字を上げられるか推測は難しいが、厳しいことに変わりはなさそう。  局別に見ると、日テレは3ドラマともオール2ケタ台、TBSはすべて1ケタ台で全滅。フジは毎クール同じで、月9だけは2ケタ台だったが、ほか3作は1ケタ台。TBSとフジは苦戦を強いられそうで、好発進の日テレ、金曜ナイトドラマ『スミカスミレ 45歳若返った女』(桐谷美玲主演)が2月5日にスタートするテレ朝が、どこまで数字を上げられるか注目されるところだ。 (文=森田英雄)

フジテレビ渾身の“DV演出”に驚愕……『ナオミとカナコ』のサスペンス感と「中国人」

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『ナオミとカナコ』公式サイト(フジテレビ)
 冬ドラマはまだまだ始まったばかりですが、21日放送、広末涼子さんと内田有紀さんがダブル主演する『ナオミとカナコ』(フジテレビ系)は、早くもドトウの展開でございます。  前回、直美(広末)は大学時代からの親友の加奈子(内田)が、夫である達郎(佐藤隆太)から激しいDVを受けていることを知ります。少女時代、父親が母に暴力をふるっていた場面を間近で見ていた直美は、加奈子を救うべく考えをめぐらせますが、暴力は止まず……。直美は、やつれ切った加奈子を抱きかかえ「いっそ殺そうか、あんたの旦那」と口走るのでした。  そして第2話。「殺そう」と思わず提案した直美に、加奈子は「そんなことできるわけない。絶対に捕まる」と語ります。この時点で「捕まらないなら、殺してもいい」という心理状態がうかがえますね。  その翌日、加奈子は達郎に「不妊治療」を始めないかと提案されます。このDV男、日常的に暴力をふるう輩なのに、いっぱしに子どもをもとうとしているわけです。典型的なエゴイストですね。結婚してから子どもができないのは、実は加奈子がピルを飲んでいるからというのが真相なのですが、業を煮やした達郎が提案したというわけです。  加奈子は「まずは一人で行ってみる」と、達郎に返答。紹介されたクリニックの先生はどうやら腕利きらしく、達郎と一緒に行くとすぐにでも子どもができてしまう恐怖から、一人で行く「時間稼ぎ」をしたのだと思われます。しかし、医師には「次回は夫とくるように」と、説明されてしまうのですが……。  一方、直美は勤め先の百貨店でのトラブルで知り合った中国人社長・李朱美(高畑淳子)に呼び出され、チャイナタウンの部屋を借りるに当たって連帯保証人になってほしいと頼まれます。特に怪しいものではないらしく、直美は百貨店売上のノルマに協力してもらうことを引き換えに、保証人になることを了承したのですが、そこで、達郎そっくりの林竜輝(佐藤隆太)に再会。そのソックリ具合に直美も驚くほかないのでした。それにしても高畑さん、もう中国人にしか見えない……。  直美はその後、百貨店の客で資産家の未亡人・斎藤順子(富司純子)の担当になるのですが、この順子が認知症を患っていることに直美は気づくのです。  達郎と加奈子の結婚記念日は、高級ホテルでディナーとなりました。この直前、加奈子は直美に「一度暴力をやめてほしいと話をする」と宣言していました。恐怖に震えながら、加奈子は自分の思いを告げ、「このままでは子どもは作れない」と打ち明けます。達郎は震える加奈子の手を握り「わかった。もう二度としない」と誓うのです。涙する加奈子。良かったね、ホント。  となるわけもなく、自宅に帰ったらちょっとしたことでまたDV男に変身。舌の根も渇かないうちに、とはこのこと。乱暴にひきずられた加奈子は、大雨のベランダに投げ出されて、朝まで放置されてしまうのです。ヘタすりゃ、死ぬって。  朝方にようやくベランダから部屋に入るができた加奈子に、達郎は「早く朝飯作って」と無表情で命令。震えながら料理する加奈子の姿は、もう見ていられません。フジテレビも徹底しています。  達郎が仕事に行き、もうろうとする意識の中で直美に電話した加奈子。直美は加奈子の介抱をした後、以前より考えた殺人計画を具体的に練っていきます。  DV男、認知症の客、達郎にそっくりな中国人……すべてをつなぎ合わせた直美は、「私、見つけたよ。あんたの旦那殺しても捕まらない方法」と、加奈子に語ります。果たして、その殺人計画とは!?  奥田英朗さんの小説原作とあって、なかなかにスリリングなストーリーです。佐藤隆太さんの最低男具合も、真に迫っていますね。フジテレビとしても作品の世界観に手応えがあるのでは? 2話くらいならすぐに復習できます。今からでも見直すことをオススメしますよ。 (文=どらまっ子KYOちゃん)

クズすぎる川栄李奈に、“ノーパン”堀北真希! 男性をクギ付けにする『ヒガンバナ』の演出

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 ここ数日になってぐっと寒くなり、遅まきながら冬本番といったところ。こんな日は、あったかい家でのんびりドラマを鑑賞するのも一興でございます。  20日に放送された、堀北真希さん主演の『ヒガンバナ』(日本テレビ系)は2話目。前回は船の爆破予告と女性の殺人事件を絡めつつ、警視庁捜査一課だった雪乃(檀れい)が、来宮(堀北)や伊東(高梨臨)らの所属する女性の関わる犯罪の捜査チーム・警視庁捜査七課(通称ヒガンバナ)に配属されるところまでが描かれました。  第2話は、テレビにも出演する大物弁護士が、朝のマラソン中に誘拐されるところからスタート。その後、家族に身代金を求める電話が入り、捜査一課は誘拐事件として捜査を開始します。犯人側の要求のひとつが「弁護士の娘に身代金を持ってこさせる」というもの。娘である女子高生の可南(川栄李奈)を危険にさらすわけにはいかないということで、警察は背格好などから来宮に“身代わり”を指示するのです。  と、ここまではドラマの序盤の説明なんですが、ここから日本テレビが打ち出した「男性視聴者ゲット」の策略が見て取れるわけです。  女子高生の代わり、ということで、堀北さんがなんと女子高の制服を着るんですね。これがまた、27歳にもかかわらず全然問題なし! はっきりいってかわいいです(ため息)。日テレの意図通りに動かされるのはシャクな気もしますが、かわいいものはかわいい。本当に結婚してしまったのかと思うと、ちょっと悲しいですね。  日テレの策略はこれで終わりません。都内のショッピングモールに呼び出された来宮は、犯人からメールされる「万引きしろ」「本を破れ」というなんとも幼稚な要求に応えていくんですが、挙げ句に、指定した女子トイレで「下着を脱げ」というとんでもない要求まで出てくるんです。来宮は、その場で下着を脱ぐ(ような仕草をする)んですが、その後も制服で走るので、「おいおい、ノーパンかよ」とドキドキを提供してくれるのです(もちろんこの要求は適当ではなく、後々意味を持ってくるのですが……)。  最終的に、古びたビルに呼び出された来宮ですが、そのビルの中で、彼女の特殊能力である、その場で起きた過去の出来事に“シンクロ”する力が発動。「もう限界です。許してください」という言葉を残して、気絶。身代金も奪われてしまうのです。  彼女の能力が発動するのは、何かしら犯罪が起こった場所のみ。このビルの中には何かがあると、ヒガンバナのメンバーは疑うことになります。  一方、誘拐された弁護士宅に訪れていた雪乃も、可南を警察から無理やり遠ざけようとする母親(山本未来)の態度に不信感を感じ、何か秘密があると“刑事のカン”を働かせるんですね。  そして、来宮と雪乃は、受験失敗をキッカケに可南の生活が毎晩大人たちとパーティに興じるなど、荒れに荒れていた事実を突き止めます。そして、可南が行った“いじめ”、パーティーで知り合ったチンピラ、来宮が倒れたビルで起きた自殺など、多くの事実が絡み合い、真相に近づいていくのです。  元AKB48の川栄さんが演技しているところは、恥ずかしながら初めて見たんですが、舞台『あずみ』で高評価を得たのも、まあ納得できるかなといったところ。役どころがなかなかのクズなので、それにしてはちょっと顔立ちが純情一途すぎるかなあと思いましたが……。ファンからすれば、うれしい出演だったでしょう。  ストーリーもひとひねりあって面白く、堀北さんと檀さんもそれぞれのテンポでリズムよく演じているように思います。謎のフリージャーナリストを演じるDAIGOさんの演技も、第1話よりだいぶよくなっていました(笑)。  気になるのは、来宮の“シンクロ”の力が、事件解決にそこまで役立っていないような……という点と、高梨臨さんや大地真央さん、YOUさんに知英さんという主要キャストが事件解決に絡まず、出番が捜査本部での「井戸端会議」になっているところですかね。それぞれ得意な分野があるので、今後どれだけ物語とうまく絡めるかで、評価も変わってくると思います。

フカキョン“処女”も大丈夫! 『ダメな私に恋してください』のブリっ子演技と「ドS慣れ」

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『ダメな私に恋してください』公式サイト(TBS)
 2016年の冬ドラマもほぼひと回り。ネット中で各ドラマの感想や意見のやりとりが頻繁に行われておりますが、深田恭子さん主演の『ダメな私に恋してください』(TBS系)は2話目を迎えました。  前回、深田さん演じる30歳独身彼氏なしの柴田ミチコが、金がなくなり、以前務めていた会社のSな上司・黒沢歩(ディーン・フジオカ)の家であり、脱サラして開店した「喫茶ひまわり」にバイト込みの居候に。最後には、焼肉屋で酔っ払った黒沢を家で介抱していたミチコが、寝ぼけて「ハルコ」と口走った黒沢にキスされる、というところで終了。ラブコメ漫画が原作ということで、甘々な展開でございます。  第2話の冒頭、朝ごはんを食べる黒沢はキスのことをまったく覚えてません(お決まり)。ミチコはとりあえず現状のバイト生活を脱するため、就職活動を開始するのですが、まあミチコのキャラ的におわかりかと思いますが、連戦連敗。履歴書の特技が「明るいところ」というのは、さすがにダメダメすぎるだろうと思いましたが(笑)。  フカキョンの33歳と思えないカワイイ感じはさすがで、年齢設定のわりに子どもっぽい役も妙にハマっております。ディーン・フジオカさんも黒沢の役柄に慣れてきたのか、Sっ気が出てきたように思います。顔は、やはりかわいい系なんですけどね。  就職活動がうまくいかない中で、黒沢はミチコに「お前の長所は根性だけだ」とキツイ一言。しかしこれは、かつて部下であったミチコのいいところを見定めての、優しいアドバイスなのでした。まさにツンデレ。そして「好きなことをやればいい」という黒沢の言葉を胸に、ミチコは自分の愛用するヒール靴の中敷きを作る会社に直行(募集はしていなかった)。無理くりお願いしていたら、会社の部長に「根性がある」とほめられ、奇跡的に採用されたのです。なんともツッコミどころが多いですが、これまでのミチコはあまりにもダメダメで不幸なので「このくらいはいいじゃない!」と思う気持ちはありますので、問題なし。  こうしてフリーターを脱したミチコに、高いお肉をごちそうしてくれる黒沢は、なんと優しい男でしょう。ミチコが年齢不相応な分、黒沢の大人っぷりが際立ちますね。意外といいバランスです。  就職した会社の中で、ミチコはなんと30歳で最年長。会社の方針で若い子を採用する方向性らしいのですが、あのダメダメなミチコでも「優秀な女子社員」になってしまうほど、グダグダ社員の宝庫なんです。同僚の中島美咲(内藤理沙)はお人よしのミチコに仕事を丸投げし、門真由希(佐野ひなこ)は何があろうと定時までしか働きません。一瞬、ゆとり世代へのアンチなのかなと思ってしまいますが、まあそこらへんもご愛嬌。  一人会社に残って残業の日々を送るミチコですが、そこで「運命の出会い」を果たします。何度か偶然出会っていた最上大地(三浦翔平)が、その会社の社員だったのです! これは運命!(興奮)。最上は、おそらくミチコにひとめぼれしているようで、彼女をデートに誘うんですね。いい感じになってきました……。  と思ったらその夜、黒沢が映画の割引チケットを2枚持っており、ミチコは黒沢ととも映画館、食事とまさに“デート”を体験。そして、キスの時に黒沢が口走った「ハルコ」のこと、「喫茶ひまわり」に花を届ける「春子(ミムラ)」さんとの関係が……。  第2話になって、物語がいよいよ動き出してきた感があります。今後は、女子悶絶のシーンが連続される展開となるでしょう。男性が見るなら、とにかく劣化知らずのフカキョンを堪能するのが一番。  結末が気になるよう、絶妙なタイミングで「次回に続く」となる『ダメ恋』。次回も要チェックですね。 (文=どらまっ子KYOちゃん)

フカキョン“処女”も大丈夫! 『ダメな私に恋してください』のブリっ子演技と「ドS慣れ」

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『ダメな私に恋してください』公式サイト(TBS)
 2016年の冬ドラマもほぼひと回り。ネット中で各ドラマの感想や意見のやりとりが頻繁に行われておりますが、深田恭子さん主演の『ダメな私に恋してください』(TBS系)は2話目を迎えました。  前回、深田さん演じる30歳独身彼氏なしの柴田ミチコが、金がなくなり、以前務めていた会社のSな上司・黒沢歩(ディーン・フジオカ)の家であり、脱サラして開店した「喫茶ひまわり」にバイト込みの居候に。最後には、焼肉屋で酔っ払った黒沢を家で介抱していたミチコが、寝ぼけて「ハルコ」と口走った黒沢にキスされる、というところで終了。ラブコメ漫画が原作ということで、甘々な展開でございます。  第2話の冒頭、朝ごはんを食べる黒沢はキスのことをまったく覚えてません(お決まり)。ミチコはとりあえず現状のバイト生活を脱するため、就職活動を開始するのですが、まあミチコのキャラ的におわかりかと思いますが、連戦連敗。履歴書の特技が「明るいところ」というのは、さすがにダメダメすぎるだろうと思いましたが(笑)。  フカキョンの33歳と思えないカワイイ感じはさすがで、年齢設定のわりに子どもっぽい役も妙にハマっております。ディーン・フジオカさんも黒沢の役柄に慣れてきたのか、Sっ気が出てきたように思います。顔は、やはりかわいい系なんですけどね。  就職活動がうまくいかない中で、黒沢はミチコに「お前の長所は根性だけだ」とキツイ一言。しかしこれは、かつて部下であったミチコのいいところを見定めての、優しいアドバイスなのでした。まさにツンデレ。そして「好きなことをやればいい」という黒沢の言葉を胸に、ミチコは自分の愛用するヒール靴の中敷きを作る会社に直行(募集はしていなかった)。無理くりお願いしていたら、会社の部長に「根性がある」とほめられ、奇跡的に採用されたのです。なんともツッコミどころが多いですが、これまでのミチコはあまりにもダメダメで不幸なので「このくらいはいいじゃない!」と思う気持ちはありますので、問題なし。  こうしてフリーターを脱したミチコに、高いお肉をごちそうしてくれる黒沢は、なんと優しい男でしょう。ミチコが年齢不相応な分、黒沢の大人っぷりが際立ちますね。意外といいバランスです。  就職した会社の中で、ミチコはなんと30歳で最年長。会社の方針で若い子を採用する方向性らしいのですが、あのダメダメなミチコでも「優秀な女子社員」になってしまうほど、グダグダ社員の宝庫なんです。同僚の中島美咲(内藤理沙)はお人よしのミチコに仕事を丸投げし、門真由希(佐野ひなこ)は何があろうと定時までしか働きません。一瞬、ゆとり世代へのアンチなのかなと思ってしまいますが、まあそこらへんもご愛嬌。  一人会社に残って残業の日々を送るミチコですが、そこで「運命の出会い」を果たします。何度か偶然出会っていた最上大地(三浦翔平)が、その会社の社員だったのです! これは運命!(興奮)。最上は、おそらくミチコにひとめぼれしているようで、彼女をデートに誘うんですね。いい感じになってきました……。  と思ったらその夜、黒沢が映画の割引チケットを2枚持っており、ミチコは黒沢ととも映画館、食事とまさに“デート”を体験。そして、キスの時に黒沢が口走った「ハルコ」のこと、「喫茶ひまわり」に花を届ける「春子(ミムラ)」さんとの関係が……。  第2話になって、物語がいよいよ動き出してきた感があります。今後は、女子悶絶のシーンが連続される展開となるでしょう。男性が見るなら、とにかく劣化知らずのフカキョンを堪能するのが一番。  結末が気になるよう、絶妙なタイミングで「次回に続く」となる『ダメ恋』。次回も要チェックですね。 (文=どらまっ子KYOちゃん)

テレビ史に残る名ドラマになるという確信──“偶然”を“奇跡”に変える方法『いつ恋』第1話

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『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』フジテレビ
 まず断言してしまうが、ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』は、フジテレビ月9の歴史に名前を刻む名作になるだろう。月9というか、テレビ史に残る作品だ。たとえば『東京ラブストーリー』(同)や『101回目のプロポーズ』(同)をリアルタイムで見ていたら、あるいは北海道が舞台というつながりで『北の国から』(同)をリアルタイムで見ていたとしたら、こんな気持ちになっていたのかもしれない。あらゆる場面が美しく、そして尊い。これがテレビで無料で見られる(かつ、公式サイトでは第1話の放送終了後7日間、無料配信までされている)というのがほとんど奇跡に近い、珠玉のテレビドラマだ。  脚本は坂元裕二。1991年に『東京ラブストーリー』の脚本を手掛け、社会現象を起こした張本人が、月9での恋愛ドラマに帰ってきた。近年は『それでも、生きてゆく』(2011年/同)、『最高の離婚』(13年/同)、『問題のあるレストラン』(15年/同)など、社会性の強い人間ドラマで視聴者をうならせてきた坂元が、満を持してのストレートな恋愛ドラマ。視聴者からの事前の期待も高かったわけだが、第1話において、すでにそのハードルをやすやすと飛び越えている。  恋愛を物語るということ。それは坂元にとって、脚本を書くという行為とおそらく本質として似ているのだろう。ゼロから何か出来事を起こすということではなく、登場人物に実際に起こった出来事を取捨選択して描くというのが坂元の手法だ。だから、そのリアリティが私たちの心を打つ。それは恋愛を物語るという行為も同じであり、人はしばしばただの“偶然”を、自分たちに起きた“奇跡”だと捉え、そうして特別な恋に落ちる。そこには語り手の意図が実は確かに存在しているのだが、恋をしている者はそれに気付かない。だからこそ、その恋は特別なのだ。  実際、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』でも、かなりの“偶然”が起こっている。ヒロインである音(有村架純)に手紙を渡すため北海道へ出かけた練(高良健吾)は、クリーニング店で初対面を果たしてから、3度も北海道で出会っている。そんなことがあるだろうか? 結構広いぞ、北海道。だが、あるのだ。あるから描かれている。それは“偶然”ではなく、ただの“奇跡”だ。  この“偶然”を、作劇上のご都合主義だと切り捨ててしまうのも理屈としては可能だが、そうさせないのが坂元の脚本、特にセリフだろう。実際に登場人物が生きている、今もどこかで暮らしていると思わせるリアリティがある。そのリアリティがあるからこそ、“偶然”は“奇跡”として私たちに届く。たとえば音と練の、こんなやりとりだ。 音「(トラックの荷台に積まれた大量のダンボール箱を見て)何が入ってんの?」 練「桃の缶詰です」 音「わたし、こんなに桃の缶詰持ってる人、初めて見た。これだけで、あなたのこと好きになる人いると思うよ」 練「(戸惑い)」 音「ねえ、東京ってさ、ひと駅ぶんぐらい歩けるって本当?」 練「本当です」 音「(すぐさま)ウソだ」 練「3駅ぐらい歩けますよ」 音「(練の胸を叩いて)ウソ言うな! 3駅って、選手やん」 練「選手じゃないです」 音「競技やん」 練「競技じゃないです。3駅歩く競技、ないです」 音「(笑ってアメを渡して)アメ食べ」  有村架純と高良健吾の演技によって、このセリフは本当に生きている人間の言葉になる。特に有村が演じる音の、本心を言うときにだけ関西弁になってしまうという設定、あるいは相手の言葉を待たずに自分の意見を言う勝手な性格、心の底では北海道を出たいと願っている彼女の気持ちが、このやりとりの中に集約されている。ちょっとあまりにも美しすぎるとしか言いようがない。  こういったリアリティこそが“偶然”を“奇跡”に変えているわけだが、それでも“偶然”をただのご都合主義として捉えたい方もいるかもしれない。そういった方には、こう言っておきたい。これはあくまでも、音が語る物語なのだと。この作品は音の主観で描かれていて、それは物語の最初の場面で示唆されている。  幼少期の音が、公園で草に向かって話しかけている。「あんな、お年玉返すから、お母さん返してほしいねん」と。そこで母親(満島ひかり)の声がする。「音」と、彼女を呼ぶ声が。幼少期の音が振り返ると、そこには彼女の養父となる男(柄本明)が立っている。  母親はすでに亡くなっている(音は母親の遺骨を抱いている)から、ここで母親の声が聞こえるというのは現実的にはおかしい。にもかかわらず、それが起こっているということは、これは音の主観であるということだ。だからこの物語は、音が振り返るひとつの特別な恋愛の話であり、少なくとも第1話において「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」と語っているのは音だ。これはあくまでも音が語る物語であり、実際にどこまで何が起こっていたのかを、他者である我々は知ることができない。音は練と3度も会っていないのかもしれないし、養母は本当は立ち上がっていないのかもしれないし、大雨の中でサイレンなんて鳴っていなかったのかもしれない。だが、音にとってそれは確かに起こったことであり、恋愛というのはしばしばそういうものだ。  こうして“偶然”は”奇跡”に変わる。それは恋愛に許された、あるいはテレビドラマを創るという行為に許された、ひとつの特権なのだ。 (文=相沢直) ●あいざわ・すなお 1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。 Twitterアカウントは@aizawaaa

ベッキー×中居正広のWパンチも世間は歓喜!? 他人の不幸番組『金スマ』が起こした“大問題”の数々

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 ロックバンド・ゲスの極み乙女。のボーカルである川谷絵音との不倫が報じられたベッキー、そして、ジャニーズ事務所とマネジャーの対立などを契機として「解散」情報が流れ、日本中を大騒ぎさせたアイドルグループ・SMAP。いずれも2016年初頭を揺るがせたビッグすぎる芸能ニュースだが、このまったく異なる2つの出来事が唯一「リンク」するテレビ番組が存在する。  毎週金曜放送、『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)である。この番組は中居正広が司会、ベッキーがレギュラーを務めている番組であり、渦中の人物2人が共演する番組なのである。  18日の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で「これから自分たちは、何があっても前を見て進んでいきたい」と木村拓哉が語ってはいたものの、グループ存続を明言されていない以上、SMAP解散の可能性はいまだにくすぶったままだ。もし仮にグループ解散、中居が事務所を退社となれば、『金“スマ”』の冠をつけることは許されなくなるに違いない。  そしてベッキーも、女性をターゲットにした同番組において、今回の不倫報道のイメージダウンはスポンサーとの兼ね合いからも大きな痛手。少なくとも、ベッキーのレギュラー出演がなくなるのは濃厚といわれている。  今後、同番組が継続することはできるのか……そのレベルの話になってしまうが、これに対するネット上での反応は意外なものだった。 「この『金スマ』に対しては、『別に打ち切りでいい』『騒動以前に問題ある番組』『なんで今まで続いていたのか謎』という声が非常に多い。ベッキーに対して擁護のコメントは少ないですが、基本的にSMAPは『今のままでいて!』というファンの声が多い中で、こういった反応は意外ですね。2014年に同番組が、故・やしきたかじんさんの最後の闘病生活を描いた『殉愛』(幻冬舎)の特集を放送したんですが、著者の百田尚樹氏や、妻であるさくらさんの重婚疑惑などウワサが飛び交い批判殺到の中での“茶番”っぷりに、視聴者は辟易。毎週視聴率2ケタ確実だった同番組がその後1ケタ台を連発したという話もあります。他にも“ゴーストライター”騒動が出る前の佐村河内守氏の特集や、度重なる『他人の不幸バラエティ』っぷりで嫌われている番組ですし、こういった反応になってしまうのかもしれません」(芸能記者)  もともと問題のある番組だったようだが、出演者までお騒がせとなれば、そろそろ本当に“潮時”なのかもしれない。