ゲスLINE、主人公の首吊り、セルフ血抜き……視聴率低迷のフジ『僕のヤバイ妻』、強引展開に振り回されろ!

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関西テレビ『僕のヤバイ妻』公式サイトより
 伊藤英明主演の連続ドラマ『僕のヤバイ妻』(関西テレビ制作、フジテレビ系)の第2話が26日に放送された。  前回の初回2時間スペシャルでは、伊藤英明演じる浮気夫がいとも簡単に改心したり、警察に捕まりそうになった途端、突然首吊り自殺を図ったりと、強引すぎる展開が目立ったものの、このジェットコースター感はエンタメ作品として見応え充分といえます。  しかし、なかなかどうして初回平均視聴率は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2回は7.7%と寂しい結果に。なぜ見ない!? フジだから!? 英明がチャラい主人公を地で演じてるから!?  何はともあれ、『僕のヤバイ妻』第2話の見どころを、木村佳乃の怪演ぶりと共に振り返ってみましょう。

ゲスLINEは、こうして見つかる

 愛人の杏南(相武紗季)と情事を繰り返すゲス不倫夫の幸平(伊藤)。それに気付いている妻の真理亜(木村)は、夫に懺悔させるために自作自演の誘拐事件を企てます。  初回では、2時間にわたり幸平目線で描かれた誘拐事件ですが、一転して木村目線でなぞっていく第2話。すなわち、視聴者はここで事件の真相を知ることになります。  注目すべきは、真理亜が夫の浮気に気づいた瞬間。なんと幸平ってば、LINEメッセージが待ち受け画面にピコッと表示される設定にしたまま、グーグーと寝ているではありませんか! なんと脇の甘いことよ。まあ実際、世の8割くらいの浮気がこんな感じでバレてるんだろうけど……。  その後、夫と愛人のゲスLINEなどのやり取りから、自分を毒殺しようとしていることを知った真理亜。その瞬間、ゲーッと嘔吐し、“ヤバイ妻”へと生まれ変わります。ゲロ吐いて変身って、ほんとヤバくていいですね!  真理亜は、自作自演の誘拐事件を実行へ移します。自ら血液を抜き、ベリッと生爪を剥がし、共犯者の画家・緒方くん(眞島秀和)に自分の頭を石で殴らせ、山中に置き去りにさせ……と、狂気に満ち溢れていますが、なんとも満足そうな真理亜の表情が恐い!

佐々木蔵之介が鍵!?

 山中で発見された真理亜は、傷も回復し退院。今回の一件で真理亜への愛情を取り戻した幸平は、「お帰り、真理亜!」と、自宅を色紙や風船でかわいく飾り付け。幸平の首に自殺の跡を見つけた真理亜は、計画の成功を確信。幸平がキッチンに向かうのを確認し、寝室のコンセントにしかけておいた盗聴器を外そうとします。  次の瞬間、カメラワークは何者かの視点に。カチャカチャと盗聴器を外す真理亜に、背後からどんどん近づいていきます。木村ー! 後ろー!!  「全部、お前がやってたのか」、肩を落とす幸平。ああ、こんなケアレスミスでバレちゃうなんて……。しかし、やはりヤバイ妻のほうが上手です。警察に連絡しようとする幸平を、密かに隠し持っていた手札で逆に追い詰めます。いいぞー! ヤバイ妻ー!  と、ここで第2話は終了。この夫婦、一体どうなってしまうのでしょうか? 仮面夫婦のまま冷戦が続く? はたまた、映画『Mr.&Mrs.スミス』(2005)ばりに激しすぎる夫婦喧嘩が繰り広げられる? とりあえず、佐々木蔵之介演じるバーのマスターがまだほとんど登場していないことからも、さらに驚きの新展開が待っていそうです。 (どらまっ子TAMOちゃん)

出ていてよかった『真田丸』! 山本耕史も“痛感”した『OUR HOUSE』の惨敗とフジの憤死ぶり

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NHK大河ドラマ『真田丸』公式サイトより
「つい先日、『真田丸』の中打ち上げが行われて、主演の堺雅人さんをはじめ、主要キャストはみなさん参加されていたんですけど、山本耕史さんはかなり酔っていて“爆弾発言”をしていましたよ」(NHK関係者)  24日に放送された第16回「表裏」の視聴率も、BSプレミアムの平均視聴率が自己最高となる5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録するなど、好調を維持しているNHK大河ドラマ『真田丸』。 「大坂編から登場している石田三成役の山本さんの評判もいいですね。そういった好評の声も届いているのか、この日はかなりご機嫌でした。最近は多忙であまり飲みに行けてないのか、『酒がうまい!』などと言いながら、かなり飲んでいました」(ドラマスタッフ)  問題の発言があったのは、出演者の挨拶のとき。 「山本さんは『真田丸は視聴率18%を取ってます! 実は今、もうひとつドラマに出ているんですけど、そっちは4.8%でした! 『真田丸』に出ていてよかった~!!』といった挨拶をして、会場を爆笑の渦に包んでいました」(同)  山本の言う「もうひとつのドラマ」というのが、芦田愛菜とシャーロット・ケイト・フォックスのW主演のドラマ『OUR HOUSE』(フジテレビ系)。 「3年ぶりに復活したフジの日曜午後9時枠でしたが、ものの見事に惨敗しました。NHK朝ドラ『マッサン』のヒロインを務めたシャーロットの民放初連ドラ出演や、歴代の子役を集めて話題性を狙ったにもかかわらず、これですからね。今はフジテレビのドラマというだけで、出演を見合わせている事務所もあるみたいですよ。そういう意味では、山本の『真田丸に出ていてよかった』というのは本心でしょうね。もっと言うなら、『真田丸にだけ出たかった』でしょうけどね」(テレビ局関係者)  落ちるところまで落ちたフジテレビの逆襲は、果たしてあるのか――。

『ラヴソング』『世界一難しい恋』が思わぬ苦戦 松本潤主演『99.9』が早くも独走ムード──春ドラマ初回総括

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TBS系『99.9-刑事専門弁護士-』番組サイトより
 4月期のプライム帯民放連ドラの初回がすべて終了した。  1月期は、平均視聴率10%を超えたドラマが、『スペシャリスト』(テレビ朝日系/草なぎ剛主演)と『怪盗 山猫』(日本テレビ系/亀梨和也主演)の2作しかないという“お寒い”結果となったが、今期はどうなるか?  いざ、スタートしてみると、話題作だった『ラヴソング』(フジテレビ系/福山雅治主演/月曜午後9時~)、『世界一難しい恋』(日本テレビ系/嵐・大野智主演/水曜午後10時~)が思わぬ苦戦を強いられている。  福山にとって、昨年9月の結婚後初、『ガリレオ』第2シリーズ(フジテレビ系/2013年4月期)以来、3年ぶりの連ドラ主演となったが、初回10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と大コケ。第2話=9.1%、第3話=9.4%と、まさかの1ケタ台が続いており、ここからの巻き返しは至難のワザ。同ドラマはヒロインに、福山と同じ事務所(アミューズ)の新人シンガーソングライター・藤原さくらを起用したため、“バーター感”たっぷりで、視聴者から総スカンを食らった格好だ。 『世界一難しい恋』主演の大野は『死神くん』(テレビ朝日系/14年4月期)以来2年ぶりの連ドラ主演。かつ、ヒロインは今最も旬な女優といえる波瑠が務めるとあって、15%は確実に超えるかと思われたが……。始まってみると、初回=12.8%、第2話=12.9%で、いまひとつ伸び切れず。ただ、微増とはいえ、第2話で数字を上げたのは好材料。日テレの同枠は数々のヒット作を生んだ看板枠だけに、今後どこまで上げていけるか注目だ。  逆に、意外といっては失礼だが、予想以上の高視聴率をマークしたのが、嵐・松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系/日曜午後9時~)。初回は15.5%と、全ドラマでトップ。第2話では19.1%と大きく上げ、早くも独走ムード。このペースなら、同枠で昨年10月期に放送された『下町ロケット』(阿部寛主演)の平均18.5%を上回る可能性も十分。  初回視聴率2位は、テレ朝の人気シリーズ『警視庁捜査一課9係 season11』(渡瀬恒彦主演/水曜午後9時~)で、13.9%をマークして、安定した人気を示した。  同3位は、竹野内豊主演『グッドパートナー 無敵の弁護士』(テレビ朝日系/木曜午後9時~)の12.9%で、僅差ながら、『世界一難しい恋』を上回った。竹野内の元妻役を演じるヒロイン・松雪泰子の劣化は少々気になるところだが、この数字をどこまでキープすることができるか?  テレ朝系『警視庁・捜査一課長』(内藤剛志主演/木曜午後8時~)は、これまで、『土曜ワイド劇場』枠で5回放送され、視聴者におなじみとあって、11.4%と上々の視聴率をゲット。実績があるドラマだけに、大崩れすることはなさそうだ。  TBS系『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(中谷美紀主演/金曜午後10時~)は初回、第2話ともに10.3%を記録。準主役は藤木直人で、それ以外のキャストは地味だが、ドラマの内容は好評で、なんとか2ケタ台を保ちたいところ。  福士蒼汰(主演)と土屋太鳳(ヒロイン)の若手人気コンビによる『お迎えデス。』(日本テレビ系/土曜午後9時~)は10.3%で、なんとか2ケタ台に乗せた。このタッグであれば、もう少し高い数字を望みたいが……。  人気脚本家・宮藤官九郎の作品である日テレ系の日曜ドラマ『ゆとりですがなにか』(岡田将生主演/日曜午後10時30分~)は初回9.4%と1ケタ台で、第2話では8.9%に落ちた。第3話では、なんとか2ケタ台に乗せたいところ。  民放連ドラ初主演となる黒木華の『重版出来!』(TBS系/火曜午後10時~)は初回9.2%、第2話では7.1%と大きく下げた。演技派の黒木は、これまで脇役で光を放ってきたが、果たして、主役でどこまで数字が取れるか? 『重版出来!』の裏番組『僕のヤバイ妻』(伊藤英明主演/フジテレビ系/火曜午後10時~)初回2時間スペシャルは8.3%と、いきなり1ケタ台。木村佳乃演じる“ヤバイ妻”に注目だが、ここから先、巻き返しはなるか?  松下奈緒が初めて3枚目を演じる『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ系/木曜午後10時~)は初回6.8%と惨敗スタートで、今後険しい道のりが待ち受けている。  芦田愛菜とシャーロット・ケイト・フォックスのW主演となった『OUR HOUSE』(フジテレビ系/日曜午後9時~)は初回4.8%と爆死、第2話でも5.0%までしか上がらず。フジ「日9」ドラマは3年ぶりの復活となったが、TBS系『99.9』が強すぎて、まったく勝負にならず。裏には人気番組『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)もあり、この状態が続けば、“打ち切り”の可能性も浮上しそうだ。  ビリとなったのは、テレビ東京系の金曜ドラマ『ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~』(谷原章介主演/金曜午後8時~)で初回4.2%。同枠の昨年10月期『釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~』(濱田岳主演)、1月期『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~』(小泉孝太郎主演)は同局としては健闘したが、『ドクター調査班』はいきなりの5%割れで、苦しい発進。  悲喜こもごものスタートとなった春ドラマ。初回視聴率が良くなかったドラマには、今後の巻き返しに期待したい。 <2016年4月期 民放プライム帯連続ドラマ初回視聴率ランキング> 1位 『99.9-刑事専門弁護士-』 松本潤主演 TBS系 日曜午後9時~ 15.5% 2位 『警視庁捜査一課9係 season11』 渡瀬恒彦主演 テレビ朝日系 水曜午後9時~ 13.9% 3位 『グッドパートナー 無敵の弁護士』 竹野内豊主演 テレビ朝日系 木曜午後9時~ 12.9% 4位 『世界一難しい恋』 大野智主演 日本テレビ系 水曜午後10時~ 12.8% 5位 『警視庁・捜査一課長』 内藤剛志主演 テレビ朝日系 木曜午後8時~ 11.4% 6位 『ラヴソング』 福山雅治主演 フジテレビ系 月曜午後9時~ 10.6% 7位 『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』 中谷美紀主演 TBS系 金曜午後10時~ 10.3% 7位 『お迎えデス。』 福士蒼汰主演 日本テレビ系 土曜午後9時~ 10.3% 9位 『ゆとりですがなにか』 岡田将生主演 日本テレビ系 日曜午後10時30分~ 9.4% 10位 『重版出来!』 黒木華主演 TBS系 火曜午後10時~ 9.2% 11位 『僕のヤバイ妻』 伊藤英明主演 フジテレビ系 火曜午後10時~ 8.3% 12位 『早子先生、結婚するって本当ですか?』 松下奈緒主演 フジテレビ系 木曜午後10時~ 6.8% 13位 『OUR HOUSE』 芦田愛菜&シャーロット・ケイト・フォックスW主演 フジテレビ系 日曜午後9時~ 4.8% 14位 『ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~』 谷原章介主演 テレビ東京系 金曜午後8時~ 4.2% ※参考1 NHK総合プライム帯連続ドラマ ◎『コントレール~罪と恋~』 石田ゆり子主演 金曜午後10時~ 5.7% ◎木曜時代劇『鼠、江戸を疾る2』 木曜午後8時~ 6.6% ※参考2 民放おもな深夜ドラマ ◎『ドクターカー』 剛力彩芽主演 日本テレビ系 木曜午後11時59分~ 4.5% ◎『火の粉』 ユースケ・サンタマリア主演 フジテレビ系 土曜午後11時40分~ 5.8% ◎『毒島ゆり子のせきらら日記』 前田敦子主演 TBS系 水曜深夜0時10分~ 2.1% ◎『不機嫌な果実』 栗山千明主演 テレビ朝日系 金曜午後11時15分~ 4月29日初回放送 (文=森田英雄)

視聴率は1ケタだけど……フジテレビ月9『ラヴソング』に漂う“本気度”と藤原さくらの“ホンモノ感”

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フジテレビ系『ラヴソング』番組サイトより
 フジテレビ月9『ラヴソング』は第3話。視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回に続いて痛恨の1ケタとなりましたが、福山雅治の劣化具合にも慣れてきたのか、落ち着いて見られました。  佐野さくら(藤原さくら)は、臨床心理士の神代(福山)とライブステージに立つことになりました。2人で練習に励みつつ、神代に「結婚してますか?」「彼女とか?」と、例によってどもりながら尋ねたり、ほほえましい感じです。神代はクールに受け流しつつも、なんとなくいい雰囲気。  そんな空気を感じ取ったのか、さくらの治療に当たっている言語聴覚士・夏希(水野美紀)は神代に「クライエントとの距離感、考えなよ? 陽性転移されちゃうよ?」と忠告。耳慣れない言葉ですが、カウンセラーの優しさに相談者が恋心を抱いてしまう現象のことだそうです。夏希はさくらにも「あの人がさくらちゃんを気にかけるのは、それが仕事だからなの」と釘を刺します。心配する夏希に「若い人が好きだから」とごまかすさくらですが、明らかに動揺しています。そして、家に帰ってネットで「カウンセラーを好きになってしまったら」と調べます。  正直、この第3話のシーンにいたるまで、さくらが恋に走り出した理由がぜんぜん明示されなかったので(あと、福山が著しく劣化してるので)「なんでさくらは、好きっぽい感じになってんの?」と疑問だったんですが、恋ではなく「陽性転移」だったんですね。それを見る側に納得させつつ、どうやら恋の成就は難しそうだと、物語の“振り”を利かせるあたり、なかなか鮮やかな脚本です。  さて、緊張のライブが近づいてきました。ライブハウスのマスター・ささやん(宇崎竜童)は言いました。 「緊張したら、好きな人を想って歌えばいい」  聞けば、神代も「聞いてほしい人」を想ってギターを弾いているそうです。「歌う人のためじゃないんだ」と、さくらがっくり。  それでも練習は順調に進んでいる様子でしたが、ライブ前日になって、さくらはひょんなことから神代と夏希が同居していることを知ってしまいます。自分に「神代を好きになるなよ」的なことを言ってきた夏希が……と、疑心暗鬼に陥るさくら。もう全然声が出ません。  迎えたライブ当日、会場にはたくさんのミュージシャンが集まっています。さくらの幼なじみである空一(菅田将暉)と真美(夏帆)も来ました。神代は仲間のおじさんおばさんたちとヤンヤヤンヤしています。どんどん不安が募るさくら、神代を屋上に呼び出して「陽性転移しちゃいますよ……」と告白するのでした。 「先生のことを想って歌ってもいいですか? これで歌えたら、次に進める気がする」  思うように出てこない言葉を、さくらは必死でつなぎます。 「先生にギター弾いてほしいとか、もう言わないんで、だから、最後に……」  さくらの「次に進む」という言葉に、なんか触発されたっぽい神代は、「じゃ、今夜は君だけを想ってギターを弾く」と宣言。ハイタッチしながら「行くぞ、さくら」とカッコよく決めるんですが……。  福山って、こんなに滑舌悪かったっけ? 見た目のアレにはだいぶ慣れましたが、もともともモショモショしたしゃべり方が、さらにモショってるような……。3回聞き直して、ようやく「行くぞ、さくら」が聞こえました。さくらの吃音は芝居だけど、これは……。  で、本番。  ユーミンの「やさしさに包まれたなら」、LOVE PSYCHEDELICO「Your Song」、そして往年の名曲「Summertime」──神代のギターを従えて、さくらは歌います。はい、そうでした。この人は“和製ノラ・ジョーンズ”なのでした。このドラマが隠し持っていた最大の武器が爆発してます。圧巻です。超うまい!  もう1曲、さくらにとっても神代にとっても大切な曲であるフォークソング「500マイル」を歌いきると、もうこの日は「さくらの夜」です。満場の拍手喝采、アンコール、アンコール。神代もさくらの手を取り、高く掲げて歓声に応えるのでした。 「歌いたい、もう一曲!」  もうどもることもなく、さくらは神代に言います。観客もそれを待っています。しかし、また何かが触発されたっぽい神代はギターからシールドを引き抜き、ステージを降りてしまうのでした。  いったい何があったのか……周囲はその異変に気づいていないようですが、さくらは深く傷つきました。トイレに駆け込んで、泣きじゃくります。  神代と夏希は帰路のバスの中。「アンコール、やってあげればよかったのに」という夏希に、神代はドヤ顔でこう答えるのでした。 「りえんねもちくんどぅ」  え? 「りえんねもちくんどぅ」  ちょっと何言ってるかわかんないです。10回以上聞き直したけど、わかんなかったです。  と、そんなこんなで第3話、今回は藤原さくらの歌唱シーンがすべてを持っていった感じです。しっかり尺を取って4曲も歌を聞かせるあたり、フジテレビの(というかアミューズの)藤原さくらを売るぞ! という本気度が伝わってきます。そしてこちらが「ゴリ押しやんけ!」と言いたい気持ちもふんわりと溶かしていくくらい、藤原さくらの歌に“ホンモノ感”が漂っていました。  どうやらライブにはスカウトの人も来てたみたいだし、今後も楽しみです! りえんねもちくんどぅ! (どらまっ子AKIちゃん)

視聴率は1ケタだけど……フジテレビ月9『ラヴソング』に漂う“本気度”と藤原さくらの“ホンモノ感”

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フジテレビ系『ラヴソング』番組サイトより
 フジテレビ月9『ラヴソング』は第3話。視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回に続いて痛恨の1ケタとなりましたが、福山雅治の劣化具合にも慣れてきたのか、落ち着いて見られました。  佐野さくら(藤原さくら)は、臨床心理士の神代(福山)とライブステージに立つことになりました。2人で練習に励みつつ、神代に「結婚してますか?」「彼女とか?」と、例によってどもりながら尋ねたり、ほほえましい感じです。神代はクールに受け流しつつも、なんとなくいい雰囲気。  そんな空気を感じ取ったのか、さくらの治療に当たっている言語聴覚士・夏希(水野美紀)は神代に「クライエントとの距離感、考えなよ? 陽性転移されちゃうよ?」と忠告。耳慣れない言葉ですが、カウンセラーの優しさに相談者が恋心を抱いてしまう現象のことだそうです。夏希はさくらにも「あの人がさくらちゃんを気にかけるのは、それが仕事だからなの」と釘を刺します。心配する夏希に「若い人が好きだから」とごまかすさくらですが、明らかに動揺しています。そして、家に帰ってネットで「カウンセラーを好きになってしまったら」と調べます。  正直、この第3話のシーンにいたるまで、さくらが恋に走り出した理由がぜんぜん明示されなかったので(あと、福山が著しく劣化してるので)「なんでさくらは、好きっぽい感じになってんの?」と疑問だったんですが、恋ではなく「陽性転移」だったんですね。それを見る側に納得させつつ、どうやら恋の成就は難しそうだと、物語の“振り”を利かせるあたり、なかなか鮮やかな脚本です。  さて、緊張のライブが近づいてきました。ライブハウスのマスター・ささやん(宇崎竜童)は言いました。 「緊張したら、好きな人を想って歌えばいい」  聞けば、神代も「聞いてほしい人」を想ってギターを弾いているそうです。「歌う人のためじゃないんだ」と、さくらがっくり。  それでも練習は順調に進んでいる様子でしたが、ライブ前日になって、さくらはひょんなことから神代と夏希が同居していることを知ってしまいます。自分に「神代を好きになるなよ」的なことを言ってきた夏希が……と、疑心暗鬼に陥るさくら。もう全然声が出ません。  迎えたライブ当日、会場にはたくさんのミュージシャンが集まっています。さくらの幼なじみである空一(菅田将暉)と真美(夏帆)も来ました。神代は仲間のおじさんおばさんたちとヤンヤヤンヤしています。どんどん不安が募るさくら、神代を屋上に呼び出して「陽性転移しちゃいますよ……」と告白するのでした。 「先生のことを想って歌ってもいいですか? これで歌えたら、次に進める気がする」  思うように出てこない言葉を、さくらは必死でつなぎます。 「先生にギター弾いてほしいとか、もう言わないんで、だから、最後に……」  さくらの「次に進む」という言葉に、なんか触発されたっぽい神代は、「じゃ、今夜は君だけを想ってギターを弾く」と宣言。ハイタッチしながら「行くぞ、さくら」とカッコよく決めるんですが……。  福山って、こんなに滑舌悪かったっけ? 見た目のアレにはだいぶ慣れましたが、もともともモショモショしたしゃべり方が、さらにモショってるような……。3回聞き直して、ようやく「行くぞ、さくら」が聞こえました。さくらの吃音は芝居だけど、これは……。  で、本番。  ユーミンの「やさしさに包まれたなら」、LOVE PSYCHEDELICO「Your Song」、そして往年の名曲「Summertime」──神代のギターを従えて、さくらは歌います。はい、そうでした。この人は“和製ノラ・ジョーンズ”なのでした。このドラマが隠し持っていた最大の武器が爆発してます。圧巻です。超うまい!  もう1曲、さくらにとっても神代にとっても大切な曲であるフォークソング「500マイル」を歌いきると、もうこの日は「さくらの夜」です。満場の拍手喝采、アンコール、アンコール。神代もさくらの手を取り、高く掲げて歓声に応えるのでした。 「歌いたい、もう一曲!」  もうどもることもなく、さくらは神代に言います。観客もそれを待っています。しかし、また何かが触発されたっぽい神代はギターからシールドを引き抜き、ステージを降りてしまうのでした。  いったい何があったのか……周囲はその異変に気づいていないようですが、さくらは深く傷つきました。トイレに駆け込んで、泣きじゃくります。  神代と夏希は帰路のバスの中。「アンコール、やってあげればよかったのに」という夏希に、神代はドヤ顔でこう答えるのでした。 「りえんねもちくんどぅ」  え? 「りえんねもちくんどぅ」  ちょっと何言ってるかわかんないです。10回以上聞き直したけど、わかんなかったです。  と、そんなこんなで第3話、今回は藤原さくらの歌唱シーンがすべてを持っていった感じです。しっかり尺を取って4曲も歌を聞かせるあたり、フジテレビの(というかアミューズの)藤原さくらを売るぞ! という本気度が伝わってきます。そしてこちらが「ゴリ押しやんけ!」と言いたい気持ちもふんわりと溶かしていくくらい、藤原さくらの歌に“ホンモノ感”が漂っていました。  どうやらライブにはスカウトの人も来てたみたいだし、今後も楽しみです! りえんねもちくんどぅ! (どらまっ子AKIちゃん)

NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』次女役・相楽樹の「15歳スク水DVD」が“お宝”に……

sagara0425
NHK『とと姉ちゃん』番組サイトより
 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(高畑充希主演)が好調だ。初回から高視聴率を続けており、今世紀最高となった前作『あさが来た』(波瑠主演)をも上回りそうな勢いを見せている。  ヒロインである小橋家の長女・常子役の高畑(24)はもちろんだが、負けず劣らず、注目を集めて人気急上昇中なのが、次女・鞠子役を演じている相楽樹(さがら・いつき=21)だ。  ドラマの設定では、高畑が姉、相楽が妹で、実年齢では高畑が3歳上。ところが、高畑が童顔なのに対し、相楽はオトナっぽい雰囲気を持ち合わせているため、2人が並ぶと、相楽のほうが姉に見えてしまうのだ。  その相楽は、2010年7月期の連ドラ『熱海の捜査官』(テレビ朝日系)で女優デビューし、その後、数多くの映画、ドラマ、舞台に出演。短期間だが、朝ドラ『ゲゲゲの女房』にも女子中学生役で出ているが、いずれも端役が多く、つい最近まではほとんど無名だった。  その一方で、多くの写真集やDVDも出しており、ビキニ姿も披露している。所属事務所の公式プロフィールによると、バストは76cmで、少々胸元はさびしいが、当時の初々しいボディは一見の価値あり。11年2月に発売されたファーストDVD『同級生』(マックス)では、15歳時に撮影したスクール水着姿を披露。この作品は完売状態で、いまや“お宝DVD”となっている。  6月25日公開予定のオムニバス映画『スリリングな日常』の中の一編、『不審者』で主演を務めている相楽。『とと姉ちゃん』の高視聴率が今後も続けば、さらに注目度は増すのは必至。『あまちゃん』(13年度前期)の松岡茉優、『まれ』(15年度前期)の清水富美加、『あさが来た』の小芝風花、清原果耶のように、朝ドラの脇役から一気にブレークを果たす可能性も十分だ。 (文=森田英雄)

NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』次女役・相楽樹の「15歳スク水DVD」が“お宝”に……

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NHK『とと姉ちゃん』番組サイトより
 NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(高畑充希主演)が好調だ。初回から高視聴率を続けており、今世紀最高となった前作『あさが来た』(波瑠主演)をも上回りそうな勢いを見せている。  ヒロインである小橋家の長女・常子役の高畑(24)はもちろんだが、負けず劣らず、注目を集めて人気急上昇中なのが、次女・鞠子役を演じている相楽樹(さがら・いつき=21)だ。  ドラマの設定では、高畑が姉、相楽が妹で、実年齢では高畑が3歳上。ところが、高畑が童顔なのに対し、相楽はオトナっぽい雰囲気を持ち合わせているため、2人が並ぶと、相楽のほうが姉に見えてしまうのだ。  その相楽は、2010年7月期の連ドラ『熱海の捜査官』(テレビ朝日系)で女優デビューし、その後、数多くの映画、ドラマ、舞台に出演。短期間だが、朝ドラ『ゲゲゲの女房』にも女子中学生役で出ているが、いずれも端役が多く、つい最近まではほとんど無名だった。  その一方で、多くの写真集やDVDも出しており、ビキニ姿も披露している。所属事務所の公式プロフィールによると、バストは76cmで、少々胸元はさびしいが、当時の初々しいボディは一見の価値あり。11年2月に発売されたファーストDVD『同級生』(マックス)では、15歳時に撮影したスクール水着姿を披露。この作品は完売状態で、いまや“お宝DVD”となっている。  6月25日公開予定のオムニバス映画『スリリングな日常』の中の一編、『不審者』で主演を務めている相楽。『とと姉ちゃん』の高視聴率が今後も続けば、さらに注目度は増すのは必至。『あまちゃん』(13年度前期)の松岡茉優、『まれ』(15年度前期)の清水富美加、『あさが来た』の小芝風花、清原果耶のように、朝ドラの脇役から一気にブレークを果たす可能性も十分だ。 (文=森田英雄)

大コケ中の芦田愛菜ドラマ『OUR HOUSE』、見どころは“向井理似”加藤清四郎のイケメンぶりだけ!?

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『OUR HOUSE』公式サイトより
 フジテレビが「芦田愛菜第2章はじまります」「子役オールスター出演」などと煽ったものの、視聴率の爆死ぶりばかりが話題となっているホームドラマ『OUR HOUSE』。同作で日曜夜9時のドラマ枠を3年ぶりに復活させたフジですが、なかなかどうして初回平均視聴率は4.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)、24日放送の第2話も5.0%と、裏番組の嵐・松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)の背中さえ見えない厳しい状況です……。  さらに、ネット上では「愛菜ちゃんに、こんな役演じさせないで」「コメディシーンが寒い」などと酷評が目立つ始末。しかし、芦田をはじめとする天才子役陣、連続テレビ小説『マッサン』(NHK)で一躍人気者となったシャーロット・ケイト・フォックスらが出演、さらに脚本は大御所・野島伸司ですから、たぶんどこか見応えもあるはず! ということで、生ぬるい目で第2話を振り返ってみましょう。

寺田心くんが泣きまくり

 初回から、父親(山本耕史)の再婚相手・アリス(シャーロット)と、新しい母親を受け入れられない長女(芦田)が火花を散らしまくりの同作ですが、今回も冒頭から不穏な空気。「(お腹に)ベビーイマス……、ウソピョ~ン」と挑発的な態度を示すシャーロットに、芦田も「この、とうもろこし頭!」と髪形を揶揄して応戦します。そんなドンパチの最中、突然「うう、痛い……」と甲高い声で腹痛を訴える次男の新太郎(寺田心)。小さな子どもが苦しむ姿は、無条件に胸が痛むものですね……。  この日、腹痛で学校を休んだ新太郎に対し、「きっと学校でイジメに遭っているに違いない」と決めつける長女。イジメをやめさせようと、長女は新太郎の通う小学校に乗り込みますが、その身勝手な行動に、新太郎は「ばか!」「なんだよー!」「ぼくをばかにするなー!」と号泣。さらに、いろいろまくし立てる長女に向かって「ぼくなんて、うまれてこなければよかったんだー!」と家を飛び出してしまいます。あー、外はもう暗いのに……。  そんな新太郎を追いかけるのは、アリス。そのアリスのおっぱいを「うるさ~い!」と押しのける激オコの新太郎ですが、そのままアメリカ人と小2は居酒屋へ。仮病を使って学校を休んだ本当の理由が“失恋”だったと判明し、家に連れ帰ったアリスは、家族に「イジメ、チガウ。シンタロウ、スキナオンナノコガイマス」と説明します。

突如始まる学芸会にびっくり!

 そして、物語は衝撃の山場へ。新太郎のクラスの体育の授業中、クマのコスプレをした新太郎、サックスを奏でる父親、打楽器を叩くアリスらが乱入。新太郎が好きなクラスメートにアピールすべく、「森のくまさん」を踊りだすという突飛な展開に視聴者の私はついていけませんでしたが、意中の女子はなんか好感持ったみたい。めでたし、めでたし。それにしても、この学校のセキュリティーはどうなってるんでしょうか……。  心くんがメーンの今回でしたが、もう一つの見どころは、なんといっても長男役の加藤清四郎のイケメンぶりでしょう。中3となった彼にかつての「こども店長」の面影はなく、向井理チョイ似のイケメン俳優へと仕上がっております。ちなみに、次回は長男がメーンの話のようですから、彼のイケメンぶりで視聴率が上がるといいですね。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

月9ヒロイン・藤原さくらに父性本能をかき立てられる男性急増? “裏ヒロイン”新山詩織との対決に注目

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フジテレビ系『ラヴソング』番組サイトより
 18日に放送された月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)第2話の平均視聴率が、9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。早くも2ケタを割ってしまったことに、ネット上では悲観論が目立つようになってきたが、ヒロインを務める藤原さくらに「父性本能をかき立てられる!」と、男性からの注目が集まり始めているようだ。 「福山雅治を主演に据え、フジテレビとしては満を持して臨んだドラマなだけに、初回放送から平均視聴率10.6%と出鼻をくじかれ、続く第2話で早くも2ケタ割れというのはショックが大きいようです。前クールに同枠で放送され、全話平均視聴率9.7%で月9史上最低記録を更新した『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』は、初回が11.6%、第2話が9.6%でしたから、このままいけば、『ラヴソング』が最低視聴率を更新することは目に見えています。視聴率低調の原因としては、『ヒロインの子が暗いし、月9のヒロイン向きの顔じゃない』『福山と藤原の年齢差が生理的に受け付けない』など、女性視聴者からのウケが悪いことが挙げられているようですね。親子ほど年齢の離れた福山との恋愛ストーリーに『キュンキュンしてくれ』といわれても、視聴者は受け入れがたいでしょう。しかし、男性の視聴者からは、『吃音を必死に克服しようとする健気な姿に父性本能をかき立てられる』『美人すぎないのがいいし、デビュー作とは思えないほど演技がうまい』と、藤原のルックス・演技力に注目が集まっているようです」(芸能関係者)  相手役がイケメン若手俳優ではなく、親子ほど年齢の離れた福山だからこそ、特に中年男性を中心に父性本能をかき立てられる藤原ファンが急増しているようだ。 「かつてのスター然とした福山ではなく、老化やぽっこりおなかが指摘され始めている今の福山だからこそ、中年の男性視聴者も少しは自分と重ねてドラマを楽しむことができているのではないでしょうか。第2話では、藤原が福山に恋心を抱き始めている様子も見え始めていますし、これからますます、男性ファンを虜にしていくことでしょう。さらに注目なのが、福山演じる神代広平の元恋人・宍戸春乃の存在。すでに他界しているのですが、神代はその記憶を今も引きずっているようで、第2話では藤原演じる佐野さくらにその姿を重ね合わせる様子も見せていましたから、今後“元カノの幻影”として、佐野と神代の間の障壁となるかたちで、出番も多くなってくるのではないでしょうか。そんな“裏ヒロイン”とも呼べる宍戸ですが、これを演じている新山詩織もまた、藤原と同じくミュージシャンで、今作がドラマデビューとなっているだけに、『リアルでもドラマ内でも良いライバル関係なのでは?』と、ヒロイン・裏ヒロイン対決に注目が集まっているようです」(同)  新山は、ヒロインである藤原を差し置いて、ドラマ挿入歌に使用されている福山作詞作曲の新曲「恋の中」を歌っているとあって、「福山と同じアミューズ所属だったら、この子がヒロインだったのでは?」との臆測もネット上では広まっているようだ。

絶好調のNHK朝ドラ『とと姉ちゃん』に意外な不評「残念な場面が……」

toto0423
NHK『とと姉ちゃん』番組サイトより
「初回視聴率は今世紀2番目」「第1週平均視聴率で『あさが来た』超え」「自己最高更新&平均視聴率2週連続で20%の大台突破」などなど、連日、華々しい数字が取り上げられ、「好調」とうたわれているNHK朝ドラ『とと姉ちゃん』。  だが、朝ドラファンの間では、こうした報道を疑問視する声も出ている。 「近年の朝ドラのあおりは、ちょっと度が過ぎる印象がありますね。『ゲゲゲの女房』で放送時間を変え、『あまちゃん』以降には男性視聴者からも注目されるようになったこと、ドラマが軒並み数字を取れない時代に20%を獲得するのが、もはや朝ドラくらいだということに異論はありませんし、『あさが来た』が好評だったことはわかります。でも、その『あさが来た』も“今世紀最高”とやたらとうたうのは、違和感がありますね。そもそも2003年の『こころ』までは20%を下回る作品はひとつもありませんでしたし、『おしん』に至っては平均視聴率52.6%ですからね。時代が違うとはいえ、いま朝ドラが史上最高の盛り上がりにあるような言い方は、ちょっと違うんじゃないかと思います」(朝ドラウォッチャーの週刊誌記者)  また、テレビ誌記者も言う。 「朝ドラの1週目の視聴率は、前作の視聴者を引き継いでいるだけに、アテにならないですし、真価が問われてくるのは後半以降、どこまで視聴者を離さないかですよね」  報道の盛り上げ方だけでなく、ドラマの内容そのものに対して違和感を唱える声もある。 「暮しの手帖」愛読者でもある、朝ドラファンは言う。 「モチーフ本のほうでは、病床のお父さんのために鎭子さん(ヒロインのモデル)が何かしてあげたい、喜んでもらいたいと一生懸命に考えて作ったのが、枕元に置く紙くず入れでした。しかも、親戚にもらったどら焼きの箱に、バラの花の模様のイモ判を押したもので、肺結核のお父さんの病状を考えて作った実用的なものだったんです。これこそが『暮しの手帖』の仕事ぶりに通じるところだと思うのに、ドラマでは一生懸命作ったのが、会社の人など大人も総動員で作った『花さかじいさん』的な桜の木でした。子どもの発想と力で、お父さんの役に立つささやかなものを作るからこそ、泣かせるのに、なぜあんなお涙頂戴の大仰な演出になってしまったのか……残念な場面でした」  また、「とと姉ちゃん」誕生のきっかけとなる、死の間際の約束のシーンでは、父からこんなセリフが語られていた。 「常子。こんなことを託して……すまないね。ただ君たち3人とかかを残していかねばならないのが無念でね。心配なんだ。この世の中で、女4人で生きていく困難を思うと……だから……約束してくれないかい? ととの代わりを務めると」  これに涙した視聴者は多かったが、その一方で、「呪縛」「呪いの言葉」と見る視聴者たちもいる。  前述の朝ドラファンは言う。 「モチーフ本のセリフは、もっとずっとシンプルで『お父さんは、みんなが大きくなるまで、生きていたかった、でもそれがダメになってしまった。鎭子は一番大きいのだから、お母さんを助けて、晴子と芳子の面倒をみてあげなさい』というものでした。『ととの代わり』なんて言葉は、本人が自分で言いだすのならともかく、親が子に与えてはいけない言葉では? 母親の立場もないがしろにしている感じがありますしね。しかも、実際には、お父さんは病気になってから急にわがままになったことや、お母さんとよく押し問答をしていたことなど、人間的な弱さが描かれていたのに、ドラマの描くお父さんにはそうした人間臭さが全然ありませんでした。だからこそ、親が子を縛り付ける言葉に聞こえてしまったのではないかと思います」  このように厳しい意見もチラホラあるが、ともあれ、今も好調を続ける『とと姉ちゃん』。物語の上では、まだスタートラインにも立っていない段階だけに、今後どんな展開を見せてくれるのか期待したい。