芦田愛菜&シャーロット・ケイト・フォックスがダブル主演を務め、野島伸司氏が脚本を手掛けるホームドラマ『OUR HOUSE』(フジテレビ系)の第8話。なんと、12日放送の第9話が最終回だそうです。これは、視聴率低迷による早期打ち切りが疑わしいですね。 第8話では芦田のセリフが激減し、その穴を埋めるようにシャーロットが活躍。その上、シャーロットは5日放送のアニメ『ちびまる子ちゃん』に声優として出演。『OUR HOUSE』で演じているアリスをイメージしたキャラクターを演じ、話題作りに一役買いました。さらに同日、フジは最終回で披露されるというシャーロットのウエディングドレス姿の画像と、彼女のPRメッセージをマスコミにばら撒いた模様です。 開始当初は「芦田愛菜第2章はじまります」「子役オールスター出演」などと、シャーロットそっちのけで“芦田接待”をしていたフジですが、いまや芦田の存在感は薄まるばかり。同作の戦犯を、シャーロットに押し付けようとしているようにしか見えません。 さて、前回は、死んだ母親にそっくりな女性が奏太(山本耕史)の前に現れましたが、一体、何者なのでしょうか……? <過去のレビューはこちら(第6話)> ■芦田愛菜のセリフが激減! 突然表れた桜子(芦田)の母親・蓉子に瓜二つの女性は、蓉子のいとこの葵(渡辺舞・2役)。葵は、「私がママになります」「私はママの生まれ変わりかも」などと言い、この日から桜子の家に居座ります。 最初は戸惑う一家ですが、激似の容姿を武器に、子どもたちを1人ずつ取り込むことに成功する葵。そんな葵を、アリス(シャーロット)は「ナメクジオンナ」「ヤメナサイ ナクナッタヒトノ マネッコスルナンテ」と非難しますが、子どもたちは「ママをいじめないで!」とかばいます。これに対し、「大丈夫よ。ママは強いから、悪者なんかに負けたりしないの」とアリスを悪者呼ばわりする葵。「ダレガ ワルモノヤー!」と憤慨するアリスですが、この家でどんどん孤立していきます。 ここまで芦田は、セリフが圧倒的に少なく、なんだか表情も終始ボンヤリ。あんなにまくし立てるキャラだったのに、打ち切りが決まった途端……。さすが“芸能界のドン”のお気に入りですね。 ■全体に漂う企画倒れ感 長男の光太郎(加藤清史郎)が中学校の音楽室でピアノを弾いていると、それを普通に机に座って見ている葵。初回からそうですが、このドラマの登場人物は、学校や保育園に自由に出入りしすぎです……。 ここで、「無理だから」が口癖の桜子の担任教師・鏡(犬飼貴丈)が登場。このキャラクターも初回から意味深げでしたが、このままだと特に見せ場もなく最終回を終えてしまいそうですね。なんか問題を起こしそうなヤバイ雰囲気が漂っていただけに、このまま終わったらがっかりです。 がっかりといえば、ずっとサブストーリー的に続いている琴音(松下由樹)と拓真(高山善廣)の離婚問題も、全く盛り上がっている気配がありません。この設定って、本当に必要だったのでしょうか……? あと1話で終わるとわかっていて見ると、このドラマって、不必要な設定が多いですよね。ずっと引っ張っていた濱田龍臣演じる引きこもり生徒も、部屋から出た途端、転校してしまいましたし、もはや、アリスが外国人である意味があったのかすら、甚だ疑問です。このドラマ、“キャスティングありき”の臭いがプンプンしますし、“企画倒れ”ってやつかもしれません。 ■山本耕史のやけに生々しいキスシーン さて、ストーリーに戻りましょう。洗脳のごとく、いとも簡単に家族を味方につけた葵ですが、桜子に、奏太が初恋の人であると打ち明けます。葵曰く、蓉子が死んだことを聞きつけ、そのポジションに自分が入りたいと思ったそうです。これだけ聞くと完全にホラーですが、“激似マジック”のせいか、桜子まで葵の味方になってしまいました。ここで芦田の“泣きの演技”が投入されますが、なんで泣いているのかよくわかりません。 一方、家族から逃げるように、ネットカフェなどに身を潜めていた奏太ですが、葵と合流。葵に言い寄られ、「ちくしょう。なんでそんなに似てる!?」と言ったと思ったら、次の瞬間、ブチューとキスをかまします。そこに、なぜかアリスが鉢合わせ。結構な至近距離から見ています。おいおい、いくら視聴率が悪いからって、この強引すぎる展開は……。 もはや、しゃべらない芦田率いるおバカな一家のホラーストーリーと化した『OUR HOUSE』。次回予告も、完全にホラーの雰囲気でした。打ち切りが決まったドラマって、現場の雰囲気は最悪とはよく聞きますが、ここまで脚本が投げやりになるのも珍しいですね。野島先生には、最後まで丁寧に書ききってほしかったです。がっかり……。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)『OUR HOUSE』公式サイトより
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フジ『OUR HOUSE』最終回直前のヤケクソ脚本に唖然……芦田愛菜がセリフ激減でシャーロットを戦犯に!?
芦田愛菜&シャーロット・ケイト・フォックスがダブル主演を務め、野島伸司氏が脚本を手掛けるホームドラマ『OUR HOUSE』(フジテレビ系)の第8話。なんと、12日放送の第9話が最終回だそうです。これは、視聴率低迷による早期打ち切りが疑わしいですね。 第8話では芦田のセリフが激減し、その穴を埋めるようにシャーロットが活躍。その上、シャーロットは5日放送のアニメ『ちびまる子ちゃん』に声優として出演。『OUR HOUSE』で演じているアリスをイメージしたキャラクターを演じ、話題作りに一役買いました。さらに同日、フジは最終回で披露されるというシャーロットのウエディングドレス姿の画像と、彼女のPRメッセージをマスコミにばら撒いた模様です。 開始当初は「芦田愛菜第2章はじまります」「子役オールスター出演」などと、シャーロットそっちのけで“芦田接待”をしていたフジですが、いまや芦田の存在感は薄まるばかり。同作の戦犯を、シャーロットに押し付けようとしているようにしか見えません。 さて、前回は、死んだ母親にそっくりな女性が奏太(山本耕史)の前に現れましたが、一体、何者なのでしょうか……? <過去のレビューはこちら(第6話)> ■芦田愛菜のセリフが激減! 突然表れた桜子(芦田)の母親・蓉子に瓜二つの女性は、蓉子のいとこの葵(渡辺舞・2役)。葵は、「私がママになります」「私はママの生まれ変わりかも」などと言い、この日から桜子の家に居座ります。 最初は戸惑う一家ですが、激似の容姿を武器に、子どもたちを1人ずつ取り込むことに成功する葵。そんな葵を、アリス(シャーロット)は「ナメクジオンナ」「ヤメナサイ ナクナッタヒトノ マネッコスルナンテ」と非難しますが、子どもたちは「ママをいじめないで!」とかばいます。これに対し、「大丈夫よ。ママは強いから、悪者なんかに負けたりしないの」とアリスを悪者呼ばわりする葵。「ダレガ ワルモノヤー!」と憤慨するアリスですが、この家でどんどん孤立していきます。 ここまで芦田は、セリフが圧倒的に少なく、なんだか表情も終始ボンヤリ。あんなにまくし立てるキャラだったのに、打ち切りが決まった途端……。さすが“芸能界のドン”のお気に入りですね。 ■全体に漂う企画倒れ感 長男の光太郎(加藤清史郎)が中学校の音楽室でピアノを弾いていると、それを普通に机に座って見ている葵。初回からそうですが、このドラマの登場人物は、学校や保育園に自由に出入りしすぎです……。 ここで、「無理だから」が口癖の桜子の担任教師・鏡(犬飼貴丈)が登場。このキャラクターも初回から意味深げでしたが、このままだと特に見せ場もなく最終回を終えてしまいそうですね。なんか問題を起こしそうなヤバイ雰囲気が漂っていただけに、このまま終わったらがっかりです。 がっかりといえば、ずっとサブストーリー的に続いている琴音(松下由樹)と拓真(高山善廣)の離婚問題も、全く盛り上がっている気配がありません。この設定って、本当に必要だったのでしょうか……? あと1話で終わるとわかっていて見ると、このドラマって、不必要な設定が多いですよね。ずっと引っ張っていた濱田龍臣演じる引きこもり生徒も、部屋から出た途端、転校してしまいましたし、もはや、アリスが外国人である意味があったのかすら、甚だ疑問です。このドラマ、“キャスティングありき”の臭いがプンプンしますし、“企画倒れ”ってやつかもしれません。 ■山本耕史のやけに生々しいキスシーン さて、ストーリーに戻りましょう。洗脳のごとく、いとも簡単に家族を味方につけた葵ですが、桜子に、奏太が初恋の人であると打ち明けます。葵曰く、蓉子が死んだことを聞きつけ、そのポジションに自分が入りたいと思ったそうです。これだけ聞くと完全にホラーですが、“激似マジック”のせいか、桜子まで葵の味方になってしまいました。ここで芦田の“泣きの演技”が投入されますが、なんで泣いているのかよくわかりません。 一方、家族から逃げるように、ネットカフェなどに身を潜めていた奏太ですが、葵と合流。葵に言い寄られ、「ちくしょう。なんでそんなに似てる!?」と言ったと思ったら、次の瞬間、ブチューとキスをかまします。そこに、なぜかアリスが鉢合わせ。結構な至近距離から見ています。おいおい、いくら視聴率が悪いからって、この強引すぎる展開は……。 もはや、しゃべらない芦田率いるおバカな一家のホラーストーリーと化した『OUR HOUSE』。次回予告も、完全にホラーの雰囲気でした。打ち切りが決まったドラマって、現場の雰囲気は最悪とはよく聞きますが、ここまで脚本が投げやりになるのも珍しいですね。野島先生には、最後まで丁寧に書ききってほしかったです。がっかり……。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)『OUR HOUSE』公式サイトより
宮藤官九郎が「全然人気ない!?」『ごめんね青春!』に続き『ゆとりですがなにか』でも“枠史上最低”更新中
『あまちゃん』(NHK)の宮藤官九郎氏が脚本を手掛ける連続ドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)が、同枠史上最低視聴率を更新中だ。 同作は、岡田将生演じるサラリーマン、松坂桃李演じる小学校教師、柳楽優弥演じる住所不定の男という「ゆとり第一世代」にあたるアラサー3人が、社会問題や恋愛に直面し葛藤する社会派ヒューマンドラマ。宮藤氏が連続ドラマを手掛けるのは、おととしの錦戸亮主演『ごめんね青春!』(TBS系)以来。『ゆとりですがなにか』を、宮藤氏は「社会人経験ゼロの私が、45才にして初めて挑む社会派ドラマ」と称しているという。 そんな同作の放送枠は、日曜22時半からの「日曜ドラマ」枠。過去には、窪田正孝主演『デスノート』の初回が、平均視聴率16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録するなどヒット作を生み出しているが、『ゆとりですがなにか』は全話1ケタ。放送済みの第8話までの全話平均は8.4%で、昨年4月に新設された同枠史上最低だ。 「前作の『ごめんね青春!』の全話平均も、『日曜劇場』史上、最低の7.7%でしたから、現時点ではクドカンは2作連続で“枠史上最低”をたたき出してしまっていることになります」(テレビ誌記者) 不名誉な記録を重ねてしまった宮藤氏だが、『ゆとりですがなにか』に対する視聴者の満足度は高いようで、ネット上では『さすがクドカン!』『クドカンの脚本、テンポもいいし、笑える!』と“クドカン賛辞”が相次いでいる。 「評判に数字が伴わないのは、“クドカン信者”と“そうじゃない人”の二極化が起きているから。クドカンのクセのあるセンスが『全く受け付けない』という人は意外と多い。これは、今に始まったことではなく、2010年の長瀬智也主演『うぬぼれ刑事』(TBS系)もプライム帯で8.2%と撃沈。ヒット作と思われがちな『木更津キャッツアイ』(同)や『タイガー&ドラゴン』(同)も、数字的には惨敗している。『ごめんね青春!』の大コケ時、クドカンはラジオで『俺が面白いと思うことは、ダメなんじゃないか』『心はズタズタ』などと嘆いていましたが、正直『今更、何を言っているんだ?』と思いました」(テレビ誌ライター) 『あまちゃん』の影響から“ヒットメーカー”のイメージが強い宮藤氏だが、『ゆとりですがなにか』の低迷は“クドカンの通常運転”だったようだ。『宮藤官九郎 最強説 ~オールナイトニッポン始めました~』(宝島社)
嵐・大野智『世界一難しい恋』かわいいシーン激減も、北村一輝の“絶倫フェイス”が大活躍!
嵐・大野智主演のコメディドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)の第8話。平均視聴率は12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、ほぼ横ばい状態です。 さて、前回は、アホすぎるキス作戦が失敗し、“高木ブー状態”で美咲(波瑠)に会社のクビを命じてしまった零治(大野)ですが、2人はこのままケンカ別れしてしまうのでしょうか? <第7話の内容はこちら> ■北村一輝の“絶倫フェイス”が大活躍! 美咲が鮫島ホテルズを退社して3日。零治は「自分史上最低な発言だった」と、美咲への暴言を反省。零治を心配した社員たちは、美咲の送別会を開いて、零治に美咲のクビを撤回してもらおうと計画します。 送別会当日、零治がダーツで333(みささん)点を叩きだし喜んでいると、美咲が登場。零治は早速、クビの撤回を伝えます。しかし、すでにライバルのステイゴールドホテルに再就職が決まっていると告げられ、大激怒。「神奈川県から出て行け!」などと暴言を連発し、美咲をショックで帰らせてしまいます。 零治は、社長の和田(北村一輝)が引き抜いたと思い込み、和田に抗議。そこで、「零治が好きだから」という理由で、舞子(小池栄子)にフラれたことを伝える和田。さらに、「彼女にもっともふさわしい役職は、社長秘書じゃない。恋人だ」などと、あの“絶倫フェイス”でささやき続けた結果、零治もその気に……。 その夜、熱っぽい零治を、自宅で看病する舞子。寝不足の零治を気遣い、足のマッサージを始めると、零治は夢心地に。次の朝、それを和田に電話で自慢すると、「付き合ってもいない女に、いきなり足の裏をマッサージしてもらうなんて、エッチの100倍難しいことだぞ。まさか洗ってない足じゃないだろうなあ。オーマイガ! 今回ばかりは負けを認めよう」と、衝撃を受けます。このドラマに出てくる女性は聡明なキャラが目立ちますが、男性陣は“愛すべきバカ”が多いですね。 ■大野くんが、かわいさを封印 ここで、零治の父・幸蔵(小堺一機)が登場。15年以上前に零治の母を家から追い出したため、零治と長年の確執がありますが、得意の手打ちそばで零治の閉ざした心をこじ開けることに成功します。この後、幸蔵はあっさりと帰っていきましたが、また登場するのでしょうか? それとも、いきなり死んじゃって、零治が「鮫島旅館」を引き継ぐパターンかな……? この夜も、舞子に足を揉んでもらう零治。突然、「お前ほど、安らぎを与えてくれる女はいない」「まずはお付き合いから始めてみては?」などと口説き始めますが、「失恋から逃げているだけです」と諭され、さらに「私といると、社長は自分の欠点と向き合わずに済む」「弱い自分と向き合って、好きな人に立ち向かってください」と突き放されます。まるで、子どもを谷底に突き落とす獅子のようです。 舞子の言葉に突き動かされた零治は、美咲がコンシェルジュとして働くホテルへ。よりを戻すため、美咲に「俺たちの愛は始まってもいない。これからがスタートだ」「俺は君だけのコンシェルジェだ」などとしつこく付きまとう零治。さらに、「俺は自分の欠点を認めずに生きてきた。俺が認めていないことを、ミサさんが認められるわけがない。これまでの問題点はそこにあった。でも心配はいらない。俺は自分の欠点を認めることに成功した(以下、続く)」と、男らしく理詰めでまくし立てますが、美咲に冷たくあしらわれて、第8話は終了です。 今回は、父を許し、母親代わりの舞子から離れるという、主人公の自立がテーマだった模様。そのため、いつものようなかわいいシーンは、ダーツの333点くらいのものでした。これまで、大野くんのかわいさを楽しむだけのドラマだと思っていた『セカムズ』ですが、この第8話で、一人の男の成長を描く人間ドラマとして、グッと深みを増した印象です。さて、次回は大野くんがカモメの着ぐるみに入るみたいです。これは、かわいいに決まっていますから、見ましょう! (文=どらまっ子TAMOちゃん)『世界一難しい恋』公式サイトより
嵐・大野智『世界一難しい恋』かわいいシーン激減も、北村一輝の“絶倫フェイス”が大活躍!
嵐・大野智主演のコメディドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)の第8話。平均視聴率は12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、ほぼ横ばい状態です。 さて、前回は、アホすぎるキス作戦が失敗し、“高木ブー状態”で美咲(波瑠)に会社のクビを命じてしまった零治(大野)ですが、2人はこのままケンカ別れしてしまうのでしょうか? <第7話の内容はこちら> ■北村一輝の“絶倫フェイス”が大活躍! 美咲が鮫島ホテルズを退社して3日。零治は「自分史上最低な発言だった」と、美咲への暴言を反省。零治を心配した社員たちは、美咲の送別会を開いて、零治に美咲のクビを撤回してもらおうと計画します。 送別会当日、零治がダーツで333(みささん)点を叩きだし喜んでいると、美咲が登場。零治は早速、クビの撤回を伝えます。しかし、すでにライバルのステイゴールドホテルに再就職が決まっていると告げられ、大激怒。「神奈川県から出て行け!」などと暴言を連発し、美咲をショックで帰らせてしまいます。 零治は、社長の和田(北村一輝)が引き抜いたと思い込み、和田に抗議。そこで、「零治が好きだから」という理由で、舞子(小池栄子)にフラれたことを伝える和田。さらに、「彼女にもっともふさわしい役職は、社長秘書じゃない。恋人だ」などと、あの“絶倫フェイス”でささやき続けた結果、零治もその気に……。 その夜、熱っぽい零治を、自宅で看病する舞子。寝不足の零治を気遣い、足のマッサージを始めると、零治は夢心地に。次の朝、それを和田に電話で自慢すると、「付き合ってもいない女に、いきなり足の裏をマッサージしてもらうなんて、エッチの100倍難しいことだぞ。まさか洗ってない足じゃないだろうなあ。オーマイガ! 今回ばかりは負けを認めよう」と、衝撃を受けます。このドラマに出てくる女性は聡明なキャラが目立ちますが、男性陣は“愛すべきバカ”が多いですね。 ■大野くんが、かわいさを封印 ここで、零治の父・幸蔵(小堺一機)が登場。15年以上前に零治の母を家から追い出したため、零治と長年の確執がありますが、得意の手打ちそばで零治の閉ざした心をこじ開けることに成功します。この後、幸蔵はあっさりと帰っていきましたが、また登場するのでしょうか? それとも、いきなり死んじゃって、零治が「鮫島旅館」を引き継ぐパターンかな……? この夜も、舞子に足を揉んでもらう零治。突然、「お前ほど、安らぎを与えてくれる女はいない」「まずはお付き合いから始めてみては?」などと口説き始めますが、「失恋から逃げているだけです」と諭され、さらに「私といると、社長は自分の欠点と向き合わずに済む」「弱い自分と向き合って、好きな人に立ち向かってください」と突き放されます。まるで、子どもを谷底に突き落とす獅子のようです。 舞子の言葉に突き動かされた零治は、美咲がコンシェルジュとして働くホテルへ。よりを戻すため、美咲に「俺たちの愛は始まってもいない。これからがスタートだ」「俺は君だけのコンシェルジェだ」などとしつこく付きまとう零治。さらに、「俺は自分の欠点を認めずに生きてきた。俺が認めていないことを、ミサさんが認められるわけがない。これまでの問題点はそこにあった。でも心配はいらない。俺は自分の欠点を認めることに成功した(以下、続く)」と、男らしく理詰めでまくし立てますが、美咲に冷たくあしらわれて、第8話は終了です。 今回は、父を許し、母親代わりの舞子から離れるという、主人公の自立がテーマだった模様。そのため、いつものようなかわいいシーンは、ダーツの333点くらいのものでした。これまで、大野くんのかわいさを楽しむだけのドラマだと思っていた『セカムズ』ですが、この第8話で、一人の男の成長を描く人間ドラマとして、グッと深みを増した印象です。さて、次回は大野くんがカモメの着ぐるみに入るみたいです。これは、かわいいに決まっていますから、見ましょう! (文=どらまっ子TAMOちゃん)『世界一難しい恋』公式サイトより
フジ7月期の中島裕翔主演ドラマ『HOPE』爆死確定? ヒロインは“地味女優”山本美月
4月中旬、20歳年上の女優・吉田羊との熱愛が報じられたHey!Say!JUMP・中島裕翔が、7月期の『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ系/日曜午後9時~)で、ゴールデン帯では初となる連ドラ単独主演を務めるが、早くも暗雲が立ち込めてしまった。というのは、同ドラマのヒロインに、典型的な“地味女優”である山本美月の起用が発表されたからだ。 同ドラマは、2014年に韓国のケーブルテレビ局で放送され、大ヒットとなった『ミセン-未生-』が原作。囲碁のプロ棋士の夢に挫折した主人公・一ノ瀬歩(中島)が、ワケあって総合商社で働くこととなり、満足な社会経験も学歴もない中、組織の一員として認めてもらえるよう、ひたむきに仕事に向き合う姿を描いた作品だ。ヒロイン・香月あかね(山本)は、主人公と同期の新入社員。才色兼備であるがゆえに、男性社員からセクハラ・パワハラを受けながらも、その逆境に負けず、必死に男社会で闘っていく役どころだという。 女優としての山本のポジションは脇役が多く、最近では『臨床犯罪学者・火村英生の推理』(日本テレビ系)に出演。昨年はNHKドラマ『64』、月9『恋仲』(フジテレビ系)のほか、スペシャルドラマ『陰陽師』『必殺仕事人2015』(テレビ朝日系)に出演。映画も『東京PRウーマン』など3本に起用されるなど“売れっ子”のはずなのだが、とかく存在感が薄く、「顔と名前がなかなか一致しない女優」だ。 元来はモデルであり、「清楚系で好感度が高い」との“売り文句”でCM出演も多い。「2015タレントCM起用社数ランキング」(ニホンモニター調べ)の女性部門では、13社でトップの上戸彩に次ぎ、有村架純、杏、広瀬すずと並んで堂々の2位タイ(12社)で、“隠れCM女王”でもある。 これだけドラマやCMでテレビに露出しているにもかかわらず、世間の認知度が極めて低いのが山本の泣きどころ。その山本がヒロイン役だというのだから、その時点で『HOPE』は苦戦必至といえる。 このフジ「日9」ドラマ枠は、今期より3年ぶりに復活したものの、『OUR HOUSE』(芦田愛菜&シャーロット・ケイト・フォックス主演)は第7話までの平均視聴率が4.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と迷走中。現在『99.9-刑事専門弁護士-』を放送する「TBS日曜劇場」枠、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)という強力な裏番組があるこの枠で、フジが視聴率を取るのは現実として至難のワザ。 山本以外のキャストとして、人気上昇中の瀬戸康史をはじめ、遠藤憲一、ジャニーズWEST・桐山照史、山内圭哉が発表されたが、しょせんは脇役としての出演。ヒロインが弱ければ、なかなか数字には結びつきそうにない。放送開始前から爆死予想もちらつく『HOPE』。その下馬評を覆すような視聴率を期待したいものだが……。 (文=森田英雄)山本美月LINE公式ブログより
『僕のヤバイ妻』「毒を食らって、死ねえぇぇぇ!」伊藤英明から名言飛び出し、自己最高視聴率を更新
伊藤英明主演の大ドンデン返しドラマ『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)の第7話。ここにきて、自己最高の平均視聴率9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。 さて、前回は、真理亜(木村佳乃)が幸平(伊藤)を殺すことを決意し、元研究者の杏南(相武紗季)に、猛毒・アドキシンの抽出を依頼しましたが、幸平はヤバイ妻に殺されちゃうんでしょうか? さらに、夜道で有希ちゃん(キムラ緑子)に突然襲われた杏南は、無事だったのでしょうか? ■アドキシンは実在するか? 孤独なおばさん・有希ちゃんにゴルフクラブで殴られた杏南ですが、意識を取り戻し激昂! 鬼の形相で有希ちゃん家へ向かいます。すると、有希ちゃんだけでなく、レンタル夫の和くん(高橋一生)や、幸平とも鉢合わせ。腹いせに、みんなの前で偽装夫婦であることを暴露。すると、有希ちゃんは「ルルルルルルルー!」と壊れながらスタスタと家へ戻ってしまいました。これは、有希ちゃんが悪い! その後、真理亜から依頼されたアドキシンを、幸平と一緒に自宅でこしらえる杏南。3分クッキングのごとく、作り方を追って丁寧に説明してくれます。そして、幸平は真理亜を殺すための毒であると信じ、せっせとお手伝いしています。誰も疑わない様子がかわいいですね。もう、このドラマの“良心”は幸平っていうことでいいと思います! ところで、このドラマに何度も登場するアドキシンですが、杏南いわく「2mgで人を殺せる」「漆豆から抽出できる」「病死と判断される」「毒素が細胞を壊し、臓器不全で死ぬ」とのこと。恐ろしい……、と思って調べてみると、アドキシンも漆豆も、架空のモノでした。なんともありそうな名前なので、騙されちゃいました、てへ。 ■“小学生脳”幸平の名言! さて次の日、真理亜にアドキシンを渡す杏南。真理亜が今晩、幸平の好物である“カレー味のスペアリブ”に毒を仕込むことを聞いた杏南は、幸平にその計画を伝えます。 その後、デッド・オア・アライブの晩餐を迎えるため、真理亜と外で落ち合う幸平。スーパーで仲良く買い物をする2人ですが、その頃、真理亜の自宅には、岩塩にアドキシンを仕込む杏南の姿が。何やら、幸平いわく「俺がいつもアクアパッツァに使っている、こだわりの塩だ!」だそうで、幸平は自分の手料理で真理亜を殺す計画のようです。 帰宅し、早速、料理を作り始める2人。すると、真理亜が前菜で作ったアヒージョにも、幸平こだわりの岩塩を入れるアクシデント! 結果、毒入りスペアリブ、毒入りアクアパッツァ、毒入りアヒージョと、食卓は毒だらけに……。なんか、アダムスファミリーみたいですね。 幸平が毒に当たらないようビビりながら食事を進めていると、真理亜がついにアクアパッツァを口に運ぼうとします。それを見て、「食え! アドキシンをくらえぇぇぇ!」「とっとと食え。毒を食らって、死ねえぇぇぇ!」と、小学生のドラゴンボールゴッコのような心の声を漏らす幸平ですが、真理亜は結局、口に入れぬまま泣き出し、「やっぱり私、あなたのこと殺せない」と、カレー味のスペアリブに毒を仕込んだことを素直に打ち明けます。 そんな真理亜に胸を打たれる“小学生脳”の幸平。次の瞬間、ピンポーンと杏南が登場。お互いに戦意喪失した2人を見て、イラッとした杏南は、何を思ったのか突然、マッハの速さでアヒージョにパクつき、血を吐いて倒れてしまいました。人ん家のもの、いきなり食べるからだよ! そうこうしてると、横路(宮迫博之)がピンポーンとやってきました。幸平が対応しているすきに、真理亜は杏南を処理するため、急いで車を走らせ、高笑いして第7話は終了です。 なんといっても幸平の「毒を食らって、死ねえぇぇぇ!」というが素敵な名言が飛び出した今回。初回に比べると、全体的にコミカルさに拍車がかかってきた『僕のヤバイ妻』ですが、来週は一体、どんな名珍場面が飛び出すでしょうか? 楽しみでなりません。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)フジテレビ公式サイトより
『ラヴソング』爆死で“崖っぷち”の福山雅治 主演映画『SCOOP!』は“最後のとりで”
福山雅治がまさに崖っぷちに追い込まれた。3年ぶりの連ドラ主演となった『ラヴソング』(フジテレビ系/月曜午後9時~)が、予想をはるかに超えた大不振となったからだ。 同ドラマは、初回こそ10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、かろうじて2ケタ台でスタートしたが、第2話で9.1%と早々に1ケタ台に転落。第3話は9.4%とやや持ち直したが、第4話=8.5%、第5話=8.4%と下がり続け、第6話では6.8%まで落ち込んだ。第7話も6.8%と変わらず、第8話(5月30日)は7.4%と若干上げたものの、たいして変化なし。 第6話、第7話の6.8%は、2014年4月期『極悪がんぼ』(尾野真千子主演)第10話の7.8%を下回り、フジ“月9”史上、単話でのワースト視聴率を更新。さらに、第8話までの平均視聴率は8.5%で、1月期に『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(有村架純&高良健吾主演)が記録した“月9”史上ワースト視聴率9.7%(全話平均)をも更新することが濃厚な雲行きとなってきた。 福山が主演した、同じフジ月9枠の『ガリレオ』は、第1シーズン(07年10月期)が平均21.9%、第2シーズン(13年4月期)が平均19.9%の高視聴率をマーク。10年度のNHK大河ドラマ『龍馬伝』も平均18.7%と上々の視聴率を記録していただけに、『ラヴソング』での凋落ぶりは目に余るものがある。 こうなってくると、各局とも福山へのドラマの出演オファーを出すことに二の足を踏むことになりそうで、“超高額”といわれるギャラも大幅ダウンを覚悟しなければならないだろう。 その窮地の福山に待ち受けているのは、主演映画『SCOOP!』(10月1日公開予定)だ。同作は、『モテキ』(11年)で『第35回日本アカデミー賞』話題賞・優秀作品部門、『バクマン。』(15年)で『第39回日本アカデミー賞』優秀監督賞を受賞した大根仁氏が監督・脚本を担当。1985年に公開された『盗写 1/250秒』(原田眞人監督・脚本)が原作となっている。 主演の福山は、以前は写真週刊誌『SCOOP!』に所属し、現在はフリーカメラマンとして活動する都城静の役。かつては、数々のスクープをモノにしてきた静だが、今は芸能スキャンダル専門の中年パパラッチとして、借金や酒にまみれた自堕落な生活を送っていた。そんな折、『SCOOP!』の新人記者・行川野火(二階堂ふみ)とコンビを組むことになり、日本中が注目する大事件に巻き込まれていく……というストーリー。そのほかのキャストとして、『SCOOP!』の副編集長役で吉田羊と滝藤賢一、ネタを提供する情報屋役でリリー・フランキーが出演する。 福山が先に主演した映画『そして父になる』(13年/是枝裕和監督・脚本)は大ヒットし、『第66回カンヌ国際映画祭』審査員賞を受賞し、福山は我が世の春を謳歌したはず。 しかし、3年たって、状況は一転した。福山は結婚、老化の影響もあってか、『ラヴソング』は大爆死。汚名返上するには『SCOOP!』をヒットさせるしかないが、逆にいえば、同作は“最後のとりで”。これがヒットしなければ、福山の“俳優”としてのブランドは完全崩壊し、“過去の人”となってしまう。 「『ラヴソング』の不振もあって、『SCOOP!』のヒットに向けた動きが求められそうです。これまでなら、ほとんど考えられなかったことですが、福山が好まないバラエティ番組やワイドショーに出演し、映画の番宣をしいられることになるかもしれません。役者生命の岐路になる作品ですから、それくらい必死でやらないといけないのでは?」(テレビ制作関係者) 果たして、『SCOOP!』はヒットするのか? (文=森田英雄)『SCOOP!』オフィシャルサイトより
テレ朝・尾野真千子『はじめまして~』は“ヤリ捨て”ドラマ!?「最終回がクソ」定着の脚本家に不安視
代表作に『家政婦のミタ』(日本テレビ系)があるベテラン脚本家・遊川和彦氏が手掛ける連続ドラマ『はじめまして、愛しています。』(テレビ朝日系)が7月にスタートすることがわかり、ネット上では「また裏切られるのでは?」との声が相次いでいる。 同作は、尾野真千子と江口洋介が演じる子どものいない夫婦が、親に捨てられた5歳の男の子と出会い、特別養子縁組を決意することから始まる物語。ほかに、藤竜也、坂井真紀、速水もこみち、余貴美子らが出演。遊川氏は、同作について「子どもを大事にすることが世界を幸せにする大きな要素だということを、一人でも多くの人に知ってほしいです」とコメントしている。 「遊川ドラマらしく、今回も、江口演じる夫が妻にも打ち明けていない家族の秘密を持っていたり、5歳の男の子が口を開かないために名前すら不明だったり、余演じる児童相談所の職員が意味深げな不気味さを漂わせていたりと、人物設定の時点で視聴者を引きつける要素が盛りだくさん。ただ、彼の近作を見る限り、奇をてらった設定がすべて生かされるとは思えません」(テレビ誌ライター) 遊川氏の近作は、『純と愛』(NHK)を除けば、視聴率的には好調だが、一方で最終回の放送後、「なんだ、このクソドラマ!」「見続けて損した!」と視聴者の態度が一変することで有名だ。 「『○○妻』(日本テレビ系)の最終回では、これまで無関係だった高校生不良グループに突然襲われ、主人公が死亡。『偽装の夫婦』(同)も、ゲイやレズビアン、子どもといった登場人物を容赦なく傷つけ、終了。この時は、『LGBTを軽視してる』と批判が殺到した。ただ、最終回まで視聴者を離さなければ、放送後に激怒しようが視聴率には関係ない。遊川ドラマは、気を持たせるだけ持たせて、最後は雑に処理して逃げ……、もはや“ヤリ捨て”に近いドラマといえる。『はじめまして、愛しています。』も、最終回には期待しないほうが、身のため」(同) 早くも不安視されている『はじめまして、愛しています。』。視聴者は、またもや雑にヤリ捨てられてしまうのだろうか?テレビ朝日公式サイトより
まだ史上最低ペース! フジテレビ月9『ラヴソング』7.4%も、ストーリー“大迷走”で……
フジテレビ月9『ラヴソング』も、クライマックスに差し掛かって第8話。視聴率は7.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回前々回の6.8%からちょびっとだけ改善したものの、相変わらず月9史上最低ペースの低空飛行です。フジテレビの亀山千広社長は先週の定例会見で「まだ反省しないでいいから、今まで見てた人を大事にね」的なことを言ってましたが、ホントそう思います。大事にしてほしい! というわけで、今回はさくら(藤原さくら)の喉に悪性の腫瘍が見つかります。幸い転移はしていないそうですが、声帯を摘出する可能性もあるそうです。切開してみないとわからないって。早く手術しないと、命にかかわるって。 いや、もうね。ホントに、今まで見てた人を大事にしてほしいんですよ。 このドラマは、吃音の少女が悩みながら生きていく話だったはずでしょう。少なくとも前回までは、そうだったんです。一人の少女の「生きづらさ」の話だったんです。吃音で悩んで、他人とうまくコミュニケーションを取れなくて、頼りにしてた親友も結婚することになっちゃって、好きになった大人の男にもフラれて、それでも「生きていかなくちゃいけない」から、さくらは悩んでいたんです。苦しんでいたんです。そこをどう描くかが、このドラマのストーリーラインだったわけです。 藤原さくらは、新人だし役者でもないのに、よく応えていたと思います。キャスティングについていろいろ言われたけど、百戦錬磨の夏帆(役/真美)や、今もっとも勢いのある菅田将暉(役/空一)を向こうに回して、堂々と演じていたと思う。歌はもちろんすごくいいし、存在感もあるし、もともと翳っている表情をパッと明るく切り替える瞬発力なんか、実に女優然としてきました。 そうして、このドラマは佐野さくらというキャラクターを作り上げてきたはずでした。脚本家や演出家の仕事というのは、自らが作り上げたキャラクターと同じ方を向いて、その人生を一緒に生きて見せることです。そうして視聴者に開かれたキャラクターの人生が何を伝え、見る側に何を残すかというのがドラマという媒体の勝負なんです。 ところが今回『ラヴソング』は、ここまで2カ月かけて作ってきた佐野さくらという人物の喉元にガンを埋め込み、メスを突き立ててしまった。「どう生きていけばいい?」と問い続けてきた佐野さくらに、向き直って「いつでも殺せるぜ」と言い始めたんです。ドラマがキャラクターの生殺与奪を握ってしまった。あと何回あるか知りませんが、視聴者はこの残酷ショーを眺め続けるか、降りるかしかなくなりました。わたしは仕事だから見ますけど、普通もう見ないですよ。 最初から「いつでも殺せるぜ」と言いながら始まった『セカチュー』とか『余命1カ月がどうたら』なら別にいいんです。彼らは最初から「死」と向き合うことを表現するために、わたしたちの前に現れたんです。佐野さくらは、そうじゃなかったよね? そういうことです。『ラヴソング』は、ここで試合を放棄したんです。 そういうわけで、今回から別のドラマが始まることになりました。吃音で、歌が好きで、喉にガンがあって、1カ月後に手術が決まっていて、声を失うかもしれない少女が主人公の、まったく新しいドラマです。リニューアルです。 そのリニューアルを象徴するシーンがあります。結婚が決まってさくらとの同居を解消することになった真美が、さくらに言います。 「(結婚式の)スピーチ、よろしくね」 このセリフの意味が、まるで変わってしまったんです。 これはもともと第1話で、吃音のさくらに設けられた無理難題でした。わたしは期待したんです。真美の結婚式で、さくらはどんなスピーチをするんだろう。それまでに吃音は治るのかな? 治らなくても、堂々とスピーチできるのかな? どんなふうに、その日までを過ごして、その日を迎えるのかな? どうか、逃げ出さないでほしいな、真美もさくらも、幸せになってほしいな……そこまでの、さくらの心の動きを描くための「スピーチをしてほしい」だったはずなんです。 ところが、ガンという設定を追加したことで、スピーチの日まで声帯が残ってるかどうかの話になっちゃった。生きてるか死んでるかの話になっちゃった。 吃音もコミュ障も失恋も、死ぬよりマシです。声を失うよりずっとマシです。さくらがガンになったことで、このドラマが深刻な悩みとして提示してきた数々の問題は、別に深刻じゃなくなったんです。 だからさくらは今回、死ぬことと声を失うこと以外の悩みを、ポンポン解決していくことになります。単独ライブの開催を自ら決定し、いざこざのあった夏希(水野美紀)や、ろくに話したこともない同僚を誘いまくります。「死ぬかもしれない」「声を失うかもしれない」から、そういうことが怖くなくなったんです。 海で偶然出会った吃音に悩む女児(あまりに偶然すぎるので、たぶん妖怪か何か)に対し、さくらはド正面からド正論をぶちかまします。 「お姉ちゃんも笑われたけど、歌に出会って世界が変わった」 「自分を好きになって、前よりも強くなれた」 「怖いものが減ったの」 「私、今幸せだよ」 「強くなれば幸せになれる、絶対に」 「だから強くなりな」 それは本来、最終回にとっておくべき克己だったのでしょう。実に感動的で立派な「スピーチ」でした。 佐野さくらという人物の「ガンにならなかった未来」が描かれることは、もう二度とありません。単独ライブが無事終了した後、空一が抱きしめてキッスしたさくらは、わたしたちの知っているさくらではないんです。だから空一の「やっぱお前のこと好きだわ」の「やっぱ」が意味をなさないんです。彼らが連続した時間を生きていないから。 結局のところ、こういう迷走というのは演出家や脚本家の責任ではないのだろうなと推測するんです。そもそも藤原さくらをオーディションで大抜擢したはずの西谷弘監督はとっくにクレジットから外れていますし、ヤンシナ獲るような脚本家がこんな出鱈目な脚本書くわけないんです。フジテレビのどこかに「なんとかしろよ」と言っている人がいて、その人に誰かが「なんとか頑張ってます」と言うためだけに、こんな変な設定の追加が起こるんでしょう。悲しいことです。 第1話で、さくらが「押し扉」と「引き扉」を間違うシーンが2度出てきました。あのとき、このドラマは、こんなふうに人物を細やかにキャラクター付けしていくんだろうなと思ったんです。その後、どんどん大味になっていったんですが、前回また、1度だけそのシーンがあったんですね。あれを入れたのって、現場の最後の意地だったんじゃないのかなぁ。悲しいなぁ。 ちなみに、神代(福山雅治)はレコード会社からさくらをデビューさせるために変なアイドルの曲を作ることになって、いろいろ葛藤してるみたいですけど、生きるか死ぬか、声を失うかってときにレコードデビューがどうこうって、何言ってんのって感じですよ。はい。次回も頑張って見ます! (文=どらまっ子AKIちゃん)フジテレビ系『ラヴソング』番組サイトより




