福山雅治主演の月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)の最終回(第10話)が6月13日に放送され、視聴率は9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)止まりだった。全話平均は8.4%で、前クールの『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(有村架純&高良健吾主演)の9.7%を大きく下回り、月9史上ワースト視聴率を更新した。 第6話、第7話で記録した6.8%は月9史上、単話での最低視聴率で、これで『ラヴソング』は不名誉なワースト2冠王となった。 「あわよくば、20%の大台超え」とのフジの期待を背負った同ドラマだが、初回から10.6%と低調。第2話で9.1%と早くも1ケタ台に転落。その後、第3話=9.4%、第4話=8.5%、第5話=8.4%、第6話=6.8%、第7話=6.8%、第8話=7.4%、第9話=8.0%、第10話=9.3%と推移し、2ケタ台回復はならなかった。 ヒロインが福山と同じ事務所(アミューズ)の無名新人歌手・藤原さくらに決定するや、“バーター感”たっぷりのキャスティングに視聴者の反感は強かった。しかも、実年齢で27歳差の福山と藤原のラブストーリーには、「キモイ」「福山ロリコン」といった声も多く、この爆死は当然の結果ともいえそう。 『ラヴソング』が月9史上ワースト視聴率となったことで、フジにとってはなんのメリットもなく、福山にとっても“黒歴史”となってしまった。 ただ、そんな中でも、得をしたのは、2人の無名新人歌手だ。藤原はこのドラマで売名に成功し、歌だけではなく、今後女優としてのオファーも期待できそう。そして、第8話から高慢な“大物歌手”CHERYL(シェリル)の役で登場したLeola(レオラ)にとっても、いいプロモーションになったようだ。 LeolaはEXILEらが所属するLDHのド新人歌手。2011年、LDHが主催したオーディション「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 3~For Girls~」でセミファイナルまで進出したが、落選。その後、レッスンを積み、4月27日に「Rainbow」(SMAR)でデビューしたばかり。同曲は『ラヴソング』の挿入歌になっており、新人ながら“破格”の扱いだ。 「実はLeolaはデビュー前、『ラヴソング』のヒロインオーディションを受けて落選しています。ところが、そのオーディン自体が、アミューズの意向に沿った“出来レース”の疑惑が出たことで、LDH側は態度を硬化。フジに抗議して、Leolaをねじ込んだようなのです。それこそ、デビューしたばかりのまったくの無名歌手ですから、ヒロインでなくても、いいプロモーションになったはずです」(テレビ制作関係者) 『ラヴソング』は月9の歴史に残る低視聴率となったが、藤原、Leolaにとっては、いい宣伝になったのは確か。いったい、誰がためのドラマだったのか? 視聴者に目が向いてないドラマが、好視聴率を取れるはずがない……。 (文=森田英雄)フジテレビ『ラヴソング』番組サイトより
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2人の無名歌手の宣伝で終わった『ラヴソング』 月9史上ワースト視聴率も当然の結果か……!?
福山雅治主演の月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)の最終回(第10話)が6月13日に放送され、視聴率は9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)止まりだった。全話平均は8.4%で、前クールの『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(有村架純&高良健吾主演)の9.7%を大きく下回り、月9史上ワースト視聴率を更新した。 第6話、第7話で記録した6.8%は月9史上、単話での最低視聴率で、これで『ラヴソング』は不名誉なワースト2冠王となった。 「あわよくば、20%の大台超え」とのフジの期待を背負った同ドラマだが、初回から10.6%と低調。第2話で9.1%と早くも1ケタ台に転落。その後、第3話=9.4%、第4話=8.5%、第5話=8.4%、第6話=6.8%、第7話=6.8%、第8話=7.4%、第9話=8.0%、第10話=9.3%と推移し、2ケタ台回復はならなかった。 ヒロインが福山と同じ事務所(アミューズ)の無名新人歌手・藤原さくらに決定するや、“バーター感”たっぷりのキャスティングに視聴者の反感は強かった。しかも、実年齢で27歳差の福山と藤原のラブストーリーには、「キモイ」「福山ロリコン」といった声も多く、この爆死は当然の結果ともいえそう。 『ラヴソング』が月9史上ワースト視聴率となったことで、フジにとってはなんのメリットもなく、福山にとっても“黒歴史”となってしまった。 ただ、そんな中でも、得をしたのは、2人の無名新人歌手だ。藤原はこのドラマで売名に成功し、歌だけではなく、今後女優としてのオファーも期待できそう。そして、第8話から高慢な“大物歌手”CHERYL(シェリル)の役で登場したLeola(レオラ)にとっても、いいプロモーションになったようだ。 LeolaはEXILEらが所属するLDHのド新人歌手。2011年、LDHが主催したオーディション「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 3~For Girls~」でセミファイナルまで進出したが、落選。その後、レッスンを積み、4月27日に「Rainbow」(SMAR)でデビューしたばかり。同曲は『ラヴソング』の挿入歌になっており、新人ながら“破格”の扱いだ。 「実はLeolaはデビュー前、『ラヴソング』のヒロインオーディションを受けて落選しています。ところが、そのオーディン自体が、アミューズの意向に沿った“出来レース”の疑惑が出たことで、LDH側は態度を硬化。フジに抗議して、Leolaをねじ込んだようなのです。それこそ、デビューしたばかりのまったくの無名歌手ですから、ヒロインでなくても、いいプロモーションになったはずです」(テレビ制作関係者) 『ラヴソング』は月9の歴史に残る低視聴率となったが、藤原、Leolaにとっては、いい宣伝になったのは確か。いったい、誰がためのドラマだったのか? 視聴者に目が向いてないドラマが、好視聴率を取れるはずがない……。 (文=森田英雄)フジテレビ『ラヴソング』番組サイトより
福山雅治、轟沈──!フジテレビ『ラヴソング』は、なぜ“史上最低の月9”になったのか
フジテレビ月9『ラヴソング』最終話は視聴率9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。全話平均は8.4%と、月9史上最低の結果になりました。 前クールの『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で、9.7%と初めて2ケタを割り込んだのに続き、連敗となった同枠。『いつ恋』では盛んに「それでも若年層は熱を持って見ている」「評価は高い」とアピールされていましたが、『ラヴソング』は内容的にも惨敗だったと思います。今までの月9を全部見ていたわけではないですが、名実ともに「史上最低の月9」だったのではないでしょうか。 というわけで、最終話です。 第8話で佐野さくら(藤原さくら)の喉にガンが見つかるというアクロバティックな展開を登場させたことで、この作品は第1話~第7話までの伏線を回収しつつ、8・9話でひん曲げてしまったプロットを、なんとかしてエンディングに落とし込む必要が出てしまいました。この最終話は、『ラヴソング』1~7話と『ラヴソング』8・9話という2本のドラマを同時に終わらせなければいけないという、ものすごい無理難題が課せられたわけです。 まあ、そんなことできるわけなくてね。 吃音の少女が親友・真美(夏帆)の結婚式でスピーチをするために、勇気を持って治療を始める。その治療の過程で元ミュージシャンの神代(福山雅治)に出会い、歌を歌うことに目覚め、歌に支えられて成長し、ついにその日を迎える。1~7話のクライマックスである結婚式は、最終回開始5分で処理されました。 続いて、喉のガンによって声を失うかもしれない。先延ばしにすれば命にもかかわる。その手術も「無事終了」ということで、こちらもあっさり解決。ここまで16分です。 たった16分で、お話はだいたい全部終わりました。あとは、全話を通じて脚本を紆余曲折させながらあちこちにバラ撒かれた伏線を回収して、辻褄を合わせるだけの時間に費やされます。もう誰が主人公とか関係ありません。というか、もう辻褄を合わせる努力も放棄しているように見えました。それっぽく、それっぽく。ただそれだけ。 退院後、さくらは姿を消します。真美によれば、結婚式のときには出ていくことを決めていたそうです。結婚式の直前、さくらは空一(菅田将暉)と同棲していました。遊園地デートしたり、路上ライブしたりもしました。神代と一緒に新曲「soup」も完成させました。それからたった数日の間に、夜逃げを決意したんだそうです。 空一には「気持ちに応えられない」、真美には「先生(神代)への気持ちを絶ち切れない」と書き残し、さくらはどこかへ行ってしまいました。 真美は、「さくらの気持ち、知ってたんでしょ!」と神代を突き飛ばします。どうやら神代は知ってたみたいですけど、わたしたち視聴者はよく知りません。遊園地で、路上ライブで、空一と過ごすさくらは楽しそうだったし、少し前には海辺で子どもに「わたしは強くなった」「わたしは幸せだ」なんて偉そうに説教してたし。直後に姿を消すようなことをすれば、あの子どもにもウソを言ってたことになりますからね。あの子どもは幼少期のさくら自身だったはずなのにね。 前回、第9話はストーリーが完全に破たんしているにもかかわらず、そこそこ泣けました。それは、さくらのガンが、施設で一緒に育った3人に同じ重みで降りかかった悲劇だったからです。この3人がお互いを自分のことのように考えていたからこそ、その感情のぶつかり合いに重みが出たんです。そこに、3人の「今まで」が現出したんです。親のない子たちだけが共有しているであろう「断ちがたい絆」が見えたんです。だから泣けたんです。 それも放り投げちゃうんだもんなぁ。これ、つらいですよ。案の定ワケのわからない空一はゾンビと化して「さくらー! さくらー!」と夜の町をさまよい歩くしかありませんでした。 で、もうあとは、ちゃちゃっとアレしてハイ! って感じですね。まったく泣けない。いろいろ飲み込んで、あとは泣く準備だけしてたのに、泣けない。あー。 だいたいさー、第1話でさー、タバコ吸わせたりバイクの運転や言葉遣いが乱暴だったり、さくらというのは「吃音だけど、かわいそうじゃない」「同情されたくない」キャラクターという設定が打ち出されていたわけですよ。演出も脚本も「悲劇ではありません」という部分だけは非常に強くアピールしていた。それが終わってみればガンだもんねー、もうね、何を信じていいのやら。 ■無駄なキスシーンがすべてを壊した? お話としては、やっぱり分水嶺は第4話だったと思うんです。3話のクライマックスのライブまでは実に丁寧に作られていて、放送前にさんざん「キモい」と指摘されていた藤原さくら(20)と福山雅治(47)の恋愛についても「陽性転移」という専門用語を持ちだすことで、展開しそうになっていたんです。「陽性転移」の反対語はたぶん「本物の恋」でしょうから、ドラマチックな匂いがしていました。 推測ですけど、あくまで推測ですけどね。 4話の空一とのキスシーンが最初のイレギュラーだったんじゃないかなぁ。テコ入れのために、4話のCMにキスシーンを挿入する必要があったんじゃないかと。もともとは、3話のライブにスカウトに来ていたグリスターミュージックと契約する話で、それを、なんとか4話のうちに2人にキスをさせなければならなくなり、きっかけ作りのために反故にしてしまったんじゃないかと。 そう考えると、いろいろ収まるんですよね。グリスターの取締役・桑名(りりィ)は神代と元恋人・春乃の過去についていろいろ知っている人物でした。つまり、桑名の出番が減れば減るほど、春乃について説明される機会が減るということです。この桑名が、あっという間にいなくなっちゃったことで、結局最後まで春乃については説明不足のまま、ドラマの中でなんの役割も果たせませんでした。 神代は春乃とさくらを重ねている節がありましたので、春乃について理解が進まないことには、神代のさくらに対する執着にも説明がつかなくなります。夏希の別人格が登場してさくらを攻撃しだしたときも、春乃と神代に何があったのか説明されていなかったので唐突に見えました。 シェリル(Leola)も、もしかしたらグリスターのトップアーティストだったのかもしれませんね。たとえば映画『ドリームガールズ』(2006)のジェニファー・ハドソンとビヨンセみたいなライバル関係として登場する予定だったのかもしれない。まあ、今となってはどうでもいいですけど。 CMのためにストーリーを壊すって、そんなことあるのかって常識的には思いますけど、ありそうなのが今のフジテレビなんですよねえ。推測ですけど。 ■もっとしっかりゴリ押して! もうひとつ、もともとグリスターだったんじゃないかという根拠があります。 佐野さくらは「天賦の歌声をもつ女性」として登場する予定だったんですね。これは公式に発表されていたことですし、現にグリスターのスカウト・水原(りょう)も、すぐに目を付けていたし、演出的にも3話で難曲「Summer time」を歌わせたのは、そういうことでしょう。 ところがグリスターとの契約が反故になったことで、さくらの歌声がプロの音楽家たちにとって「なんとしても世に出さなければならない絶対的な才能」ではなくなってしまった。デビューさせてもさせなくても、別にどっちでもいい程度の「天賦」だったということになっちゃったんです。 しかも、シェリルがトップレコーズの所属として登場したことで、冴えない一発屋だったはずの神代のほうが、さくらより音楽的な才能が優れていることになっちゃった。ドラマの中で、誰も「さくらこそが天才だ」と言わない。神代がさくらに「歌わせたい」動機も、「歌声」そのものではなく「歌いたいんだから歌わせたい」というカウンセラー的な思いやりになってしまっていたし、最終的には「恋」ってことになってるし。恋って。 少なくとも、企画段階でね、アミューズにとって藤原さくらは「なんとしても世に出さなければならない絶対的な才能」だったはずでしょう。そういうドラマを作るために、ゴリ押ししたわけでしょう。世間からのキャスティングに対する反発も、歌の実力で跳ね返しつつあったのに、ドラマ自体が「そんな上手くないかも」と言い出したんだもん。実は、これがいちばん残念なことでした。歌、いいんだから、もっとしっかりゴリ押して! と思ったんです。 どうあれ、さくらの歌声がドラマの中心に屹立してさえいれば、どうにかなったような気がするんです。歌の力、音楽の力が人を変えるドラマだというなら、そういう物語であるべきだと思うんです。 ■じゃあ、具体的にどうすればよかったのか? 知りませんよ。帰ったら『ドリームガールズ』のDVD見ようと思います。以上です、編集長! (文=どらまっ子AKIちゃん)フジテレビ系『ラヴソング』番組サイトより
芦田愛菜の完全なる黒歴史……フジ『OUR HOUSE』最終回の茶番に「一つも共感できない」と酷評祭り
芦田愛菜&シャーロット・ケイト・フォックスがダブル主演を務め、野島伸司氏が脚本を手掛けるホームドラマ『OUR HOUSE』(フジテレビ系)の最終回。初回から平均視聴率4.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、不穏なスタートを切った同作ですが、最終回は自己最低となる3.3%でした。あのEXILE・AKIRA主演『HEAT』(同)でさえ、最終回は3.9%だったのですが……。 さて、前回は、奏太(山本耕史)と、死んだ妻にそっくりな女性・葵(渡辺舞)が、アリス(シャーロット)の目の前で、妙に生々しいキスをかましましたが、家族はこのまま崩壊してしまうのでしょうか? ■手の平を返す子どもたち 家族みんなから虐げられ、荷物をまとめて出て行くアリス。一方、丈治(塚本高史)から、葵はパリに自分の店を持っていたはずだ、と聞いた桜子(芦田)は、本人に、海外に戻るのに「ママになる」とはどういうことだと問い詰めます。すると葵は、「いずれはという意味」「精神的に支えるという意味」と、ふわっと説明。「夏休みになったら、みんなでパリに遊びに来ればいいのよ。私まだ27歳なの」と言い放ちます。 葵がいずれパリに帰ってしまうことを知った幼い子どもたちは、「ママじゃない!」「アリスは? アリスがいい~」を連呼しながら号泣。桜子も、「アリス、カムバーック!」と絶叫します。って、先週まで、アリスにひどい態度をとっていたくせに、この家族は何を言っているのでしょうか? 登場人物の感情が不安定すぎて、ついていけません。 ■どこまでも、ずうずうしい家族 桜子とクラスメイトたちが、担任の犬飼(鏡准一)と「自殺なんて、無理だからー!」と叫ぶ、なんだか気持ちの悪い謎のシーンをはさみ、長らく離婚問題で揉めていた琴音(松下由樹)と拓真(高山善廣)のシーンへ。「いつかまた、俺と再婚してくれ!」「琴音、愛してる!」と、復縁を迫る拓真。そして、結構な時間、抱き合う2人。同時に、月9ばりのさわやかなBGM……って、松下と高山のラブシーンって誰得? もはや、この夫婦のゴタゴタ話が、ドラマに必要だったかすら疑問です。 その晩、ここまで雲隠れしていた奏太が帰宅。桜子は、アリスよりも葵を選んだ奏太に対し、「あなたはもう、パパじゃない」「二度と戻ってこないで。あなたを勘当します」と、涙ながらに絶縁を言い渡します。相変わらず、愛菜ちゃんの泣きの演技がすばらしいだけに、「この脚本で涙を消費しないでほしい」と思ってしまいます。 別の日、アリスに、奏太との結婚式をセッティングしたとウソをつき、ウエディングドレスを着させる桜子。しかし、アリスが教会で待っていると、奏太ではなく、タキシードを来た4人の子どもたちが登場。「新しいママとして、家に戻ってほしい」とせがむ子どもたちに、「ソウタイナイ、ダンナサンイナイ、イミワカンナイ」と戸惑うアリスですが、新太郎(寺田心)に甲高い声で「ママになって」を連呼され、「ワカッタ」と受け入れます。う~ん、この流れだと、この家族は、ママの代わりなら誰でもいいとしか思えません。旦那もいないのに、子どもの世話と老人の介護をアメリカ人にせがむとは、なんてずうずうしい家族なんでしょう。 ■『OUR HOUSE』=サイコパス一族? 奏太を連れてパリに戻るため、空港で待つ葵ですが、そこに現れた奏太は手ぶら。奏太がパリ行きを断ると、葵は「さよなら」と言ってあっさり去っていきました。 その晩、何ごともなかったかのように、夕食時に帰宅する奏太。最初は「出ていって。警察呼ぶわよ!」と押し返していた桜子も、わりとあっさり「おかえり」と受け入れ、一緒に肉じゃがを頬張りだします。さっき涙を流し「勘当よ!」と言っていた桜子は、一体なんだったのでしょうか……。なんだか、この家族に人の心が通っているようにはとても思えません。『OUR HOUSE』は、“サイコパス一族”のことだったのでしょうか? 今回も奏太の見せ場であるサックスシーンはなく、最後は家族写真を撮るシーンで終了。同時に、「なんだかんだといろいろありました。なんだかんだと、これからもいろいろあるでしょう。それが夫婦でしょうか。それが家族でしょうか。それにしても、今日のよき日、笑う門には福来たると。なんだかんだと、めでたしめでたし」と、橋爪功のナレーションが入りました。雰囲気ものとはいえ、もう何がなんだか……。最後くらい、もう少しピシッと締めてほしかったです。 後半の脚本の投げやり感が印象的だった『OUR HOUSE』ですが、ネット上でも「何、このドラマ……」「1つも共感できないホームドラマって、初めて」「家族全員クズだった」「芦田愛菜の黒歴史完成」との声が。でも、野島先生もきっと、こんな茶番が書きたかったわけじゃないと思うんです! ただ、ちょっと裏でゴタゴタや制約があっただけですよね? そうですよね? ね? そうと言って、先生! (文=どらまっ子TAMOちゃん)フジテレビ『OUR HOUSE』公式サイトより
テレ朝『ドクターX』の放送日が7・3に決定! 絶対に「失敗できない」米倉涼子の事情……
今や伝説化した米倉涼子主演の人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門美知子』(テレビ朝日系)のスペシャル版が、7月3日、『日曜エンターテインメント』枠(午後9時~11時10分)でオンエアされることが明らかになった。 『ドクターX』は2012年10月期に第1シリーズが放送され、平均視聴率(全8話)19.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマーク。第2シリーズ(13年10月期)は平均23.0%(全9話)、第3シリーズ(14年10月期)は平均22.9%(全11話)と高い視聴率を記録した。なかでも、第3シリーズは全話で20%の大台を超え、最終回では全シリーズで最高となる27.4%を弾き出した。 当然、テレ朝としては続編を望んだが、「役のイメージがつきすぎるから」との米倉の意向もあり、第3シリーズをもって、いったんは封印された。 しかし、米倉を取り巻く状況が激変した。米倉は14年末、2歳年下の一般人男性と結婚し、妊活に励むため、15年のスケジュールを白紙にしていたが、結婚生活は短期間であっさり破綻。 プライベートでマイナスイメージがついてしまった米倉は、女優業復帰へ舵を切り、ドラマスペシャル『家政婦は見た!』(テレビ朝日系/同年12月5日放送)で、1年ぶりにドラマ出演。ところが、視聴率は12.6%とイマイチ。同ドラマシリーズの前作(14年3月2日放送)の17.4%から、大きく数字を落としたのだ。 さらに、4月8日に放送された、米倉主演の「松本清張スペシャル『かげろう絵図』」(フジテレビ系)は8.3%と爆死した。同ドラマは昨年末に放送される予定だったが、主要キャストだった高部あいが、麻薬及び向精神薬取締法違反(所持、使用)の容疑で逮捕されたため、一時お蔵入りを余儀なくされた“ワケあり”ドラマ。オンエアが3カ月以上遅れた裏事情があったため、同情の余地もあったが、それにしても、視聴率1ケタ台では言い訳ができない数字。 復帰後、『家政婦は見た!』『かげろう絵図』と不振が続いた米倉だけに、今回の『ドクターX』スペシャルは、絶対に「失敗できない」作品となる。 共演陣は、岸部一徳、西田敏行、内田有紀、遠藤憲一、勝村政信、鈴木浩介らおなじみのメンバーのほか、生瀬勝久、青木崇高、橋本マナミ、岸本加世子、橋爪功らが出演。さらに、米倉扮するフリーランスの天才外科医・大門美知子が勤務することになる「クロス医療センター」の病院長役でビートたけし、国民的フィギュアスケーターの患者役でHey!Say!JUMP・伊野尾慧も登場するなど、豪華な布陣だ。 「『家政婦は見た!』『かげろう絵図』がコケて、“視聴率女王”としての立場も危うくなっています。また、ブランクもあって、“忘れ去られかけた女優”になりつつあります。『米倉涼子、ここにあり!』を示すためにも、『ドクターX』スペシャルは最低でも15%、あわよくば大台を超えたいところでしょう。10月期にはシリーズ第4弾の放送が内定しているようですし、それに弾みをつけるためにも、絶対高視聴率を取る必要がありそうです」(テレビ関係者) 同ドラマでの米倉の決めゼリフといえば、「私、失敗しないので」。その言葉通り、高い視聴率を取れるのか注目だ。 (文=森田英雄)
フジ『僕のヤバイ妻』好調でも現場ギスギス……主演・伊藤英明が「早く帰りたい」オーラ出しすぎ!
「最終回に向けて視聴率は右肩上がりになってきているので、徐々に現場の雰囲気も良くはなってますが、それでもまだギスギスしていますね。それもこれも、主演の人の態度が悪いからなんですけど……」(ドラマスタッフ) 伊藤英明主演で話題を呼んでいるドラマ『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)。放送開始直後からハリウッド映画『ゴーン・ガール』のパクリともいわれたが、妻を演じる木村佳乃の怪演もあり徐々に視聴率を上げていった。それでも、現場には不協和音が流れているという。 「伊藤さんは結婚してお子さんが生まれたからなのか、とにかく現場では『早く巻いて撮ろうぜ』『連ドラはテンポだからさ』というのが口癖になってますね。ちょっとでも待ち時間があると『これ何待ちなの?』と、スタッフにいつも聞いています。毎回のように言われるので、ノイローゼ気味になっているスタッフもいますよ」(同) 結婚するまでは“夜の帝王”だった伊藤だが、さすがに最近は自宅に真っすぐ帰っているそうだ。 「そのくせ、朝の入り時間には平気で遅刻してくるんですよ。しかも、特に悪びれる様子もないですからね。それも1回や2回じゃないから、スタッフもあきれてますよ。現場では『本当にヤバイのは、あいつの態度だな』って、陰でみんな言ってますよ」(芸能事務所関係者) 最終回よりも、現場での伊藤の態度のほうが気になる!?フジテレビ系『僕のヤバイ妻』番組サイトより
嵐・大野智『世界一難しい恋』ハグだけでヒクヒク……嵐ファンがスウィンギー着ぐるみ貸出に熱視線!?
嵐・大野智主演のラブコメディ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)の第9話。最終回直前の今回は、平均視聴率は13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回より0.9ポイントアップしました。 さて、前回、自分の欠点を受け入れ、美咲(波瑠)の欠点を許すことを心に決めた零治(大野)ですが、美咲を再び振り向かせることは叶うでしょうか? <第8話の内容はこちら> ■「バカげている」とわかっている零治 前回、かわいいシーンが少なかった零治ですが、今回は仕事そっちのけで美咲を追い回すストーカー気質が復活! 部下の三浦が、自転車通勤中に「美咲と毎日すれ違っている」という情報を聞きつけ、慣れないママチャリ通勤をスタートさせます。しかし、「(美咲と)すれ違いざまにハイタッチした」などと報告する三浦とは裏腹に、まったく出会えません。 美咲を追う自分を、ダイオウイカを10年間追い続けたNHKの取材班になぞらえ、「彼らから学ぶべきは、一つの作戦の固執しなかったことだ」と、作戦を変更。今度は、美咲の勤務先が見えるビルにオフィスを借りようとします。そんな無意味な行動を繰り返す零治に、呆れる秘書の舞子(小池栄子)。しかし、零治は「俺だって、バカげてないとは思っていない」と言い放ちます。 そう、なんと零治は、これらのストーカー行為を「バカげている」とわかっていながらやっているんです。過去にも、実は美咲が最初から零治の好意に気付いていたり、零治の部下たちも、実は零治と美咲の関係に気付いていたりしましたが、このドラマは一見、零治が大ボケを繰り返すコントのようでありながら、登場人物の心中はかなりリアル。それを、劇中で小出しにされるたびに、視聴者はこの世界の奥行きにハッとさせられるのです。 ■アラシックの行動力に脱帽 どうしても美咲に近づきたい零治は、横浜市中区の公式キャラクター・スウィンギーくんの着ぐるみに入ることを思いつき、着ぐるみアクターの男・藤田(上島竜兵)に金を払い頼み込みます。自主練のかいもあり、スウィンギーくんの動きをマスターした零治。着ぐるみに寄ってきた美咲に抱きつかれ、ツーショット撮影に成功。しかし、「着ぐるみを着ていない俺にも、あんな笑顔を向けてくれる日が来るのか?」と、オセンチに……。1人で行動して、勝手に暗くなっているだけのヤバイ奴ですが、応援したくなるから不思議です。 ちなみに、9年前から実在するこのスウィンギーくんですが、横浜の大さん橋のお土産屋さんで販売しているぬいぐるみは、放送直後に完売したとか。アラシックの行動力、恐るべし……。なお、中区役所のサイトでは、条件付きながら着ぐるみの貸出の申し込みが可能。過去には、新宿駅の嵐の看板前で土下座をしたり、北海道のCMロケ地に不法侵入したりと、暴走系アラシックも出没しましたから、「大野くんの汗が染み込んだ着ぐるみを、嗅ぎたい!」と、何かにかこつけて借りようとするアラシックも出てくるかもしれませんね。 ■視聴者の思いを完全に代弁する和田 空しさから、社長室で体育座りを決め込む零治ですが、ステイゴールドホテルの和田社長が、ホテル業界からドロップアウトするというニュースが飛び込んできます。慌てて和田に会いに行くと、そこにはC.W.ニコルよろしく、山小屋で薪を割る和田の姿。「今の自分は、茶碗のぬくもりだけで、十分幸せを感じられる」と本当の幸せを語る和田。彼に感化され、「みささんを追いかけているうちは、幸せには辿りつけない」と正論に辿りついた零治ですが、「お前だけは、あの女を絶対にあきらめちゃいけないんだよ!」と、なぜか和田から強烈なビンタが。 「どうしてですか!」と目を白黒させていると、「面白いからだよ! お前が彼女を追い掛け回して、右往左往してるのが面白いからだよ! 期待を裏切るようなことするんじゃないよ!」と、ムチャクチャなタイミングながら、視聴者の気持ちを完全に代弁する和田。そうそう、和田はいつだって、零治の心を操っては『セカムズ』が面白くなるよう仕向けてきたんです。 ■ハグだけでヒクヒク…… 美咲の夢が、祖父が残した土地に自分のホテルを建てることだと知った零治は、「応援はするが、手助けはしない」ときっぱり。その言葉をまひろ(清水富美加)伝いに聞いた美咲は、「そんなこと言ってくれる人だと思ってなかった」とびっくり。「零治さんのこと、何も知らないのかも……」と、零治の父親(小堺一機)の元へ。ここで零治の経営者としての素質に触れ、感銘を受けます。 その後、偶然会った美咲から「社長にとっての夢とは?」と聞かれ、「絶対に消えないものだ」「つまり、君にそっくりだ」と思いを打ち明け、ぎこちなく美咲を抱きしめる零治。絶対にキスする雰囲気ですが、ハグだけというのがなんとも『セカムズ』らしいですね。零治も鼻をヒクヒクさせて、幸せそうです。 まだ関係は微妙ながら、お互い歩み寄ろうとしていた第9話。最終回がまったく読めません。そんなことより、次回の放送後、零治の社長室に飾られている「社訓」の額縁が1人に当たるプレゼントクイズが行われるようです。このレアグッズの提供にアラシックが歓喜しているかと思いきや、「これプレゼントしちゃうってことは、続編はないってこと?」と、心配する声が続出しています。果たして、次回で完全に終わってしまうのでしょうか……? (文=どらまっ子TAMOちゃん)
『僕のヤバイ妻』独身中年女性の悲哀と、血まみれの相武紗季にコーヒー豆を投げつける伊藤英明は必見!
伊藤英明主演の大ドンデン返しドラマ『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)の第8話。先週まで、裏番組の『重版出来!』に視聴率で4連勝していた同作ですが、今回は平均視聴率7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、8.8%の『重版出来!』に逆転されてしまいました。 さて、今回は、芸人のハリウッドザコシショウさんが、どこかに出演されているようです。ハンマーカンマー刑事として、緒方殺しの真犯人に辿り着いてくれることを期待しつつ、第8話を見てみましょう。 ■史上最強の「どいつもこいつもドラマ」 杏南(相武紗季)を闇夜で襲ったり、「ルルルルルルルー!」と突然壊れたりと大活躍の“孤独な中年”有希ちゃん(キムラ緑子)ですが、緒方(眞島秀和)をビルの窓から突き落として殺したのも、何を隠そう有希ちゃんでした。どっしぇー! 現在、借金だらけの彼女もまた、2億円を狙っていたようです。 そんな有希ちゃんの“レンタル夫”である和くんも、2億円を狙う1人。幸平(伊藤)の家に盗聴器をしかけ、2億円を奪うタイミングをうかがいます。 一方、人ん家のアヒージョをいきなり食べて死亡した杏南(相武紗季)を埋めるため、せっせと山中に穴を掘る真理亜(木村佳乃)。土まみれで帰宅し、罪を共有することを誓って幸平と抱き合います。 ここで、キーパーソンながら、登場シーンの少ないレアキャラ・木暮(佐々木蔵之介)が登場。訪れた刑事に、「刑事さんたちが考えている通り、狂言誘拐を考えて、裏で指揮していたのは私です」とあっさり自白しますが、緒方殺しは否定。この時は半信半疑だった刑事も、その後、犯人が有希ちゃんであることに辿り着き、「どいつもこいつも……」と溜め息をつく相馬刑事(佐藤隆太)。同時に視聴者も「全くだ!」と思ったことでしょう。このドラマは、「どいつもこいつも……」の一言につきすぎます。 ■単純でバカな主人公がかわいそう 血まみれの杏南の幻影や幻聴に苦しめられる幸平。2億円の入ったバッグが何者かに奪われたことも気付かず、杏南の幻影にコーヒー豆をぶつけ始めます。そこへタイミングよく現れる相馬刑事。錯乱状態の幸平は、「僕が杏南を殺しました」と自供しますが、警察に連れていかれると、そこには死んだはずの杏南が。どうやら、真理亜の指示で死んだフリをして、幸平の車からこっそり2億円を奪ったようです。最後まで、杏南と2億円を持って海外にトンズラしようとしていたバカ正直な幸平ですが、また裏切られちゃいました。かわいそう。 一方、「2億円用意しろ。北里杏南を殺したことを知っている」という手紙が郵便受けに入っていたことがきっかけで、自宅に盗聴器が仕掛けられていることに気付いた真理亜。おもむろにシフォンケーキを焼き始め、盗聴器に向かって「よかったら、食べにきませんか?」と話しかけ、さらに有希ちゃんの家に乗り込みます。有希ちゃんも、和くん不在時のアクシデントに、とても不安そうです。 ■本当にヤバイのは、孤独な中年女性だった! 「盗聴してたんですか?」「有希さんですよね? 緒方くん殺したの」などと詰め寄る真理亜に、初めは「意味がわからな~い」とかわいくとぼけていた有希ちゃんですが、和くんがレンタル夫であることを指摘されると、突然半狂乱に。「なんでうちまで巻き込むのよ!」と逆切れし、ナイフで真理亜のわき腹を一突きしてしまいました。金に困っている孤独な中年って、恐ろしいんですね。 その後、幸平が帰宅すると、テーブルには「妻を誘拐した。2億用意しろ。警察に連絡したら殺す」の置き手紙が。和くんが置いたのでしょうか? 血を流しながら、有希ちゃん家で放置される真理亜が痛々しいです。 真理亜のピンチで終わった第8話ですが、14日の放送でついに最終回。今のところ杏南の1人勝ち状態ですが、さらなる大どんでん返しは待っているのでしょうか? そういえば、ザコシさんは和くんのバイト先の土木作業員役で出ていたそうですが、筆者は全く気付きませんでした。なので、もう一度見直そうと思います。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)『僕のヤバイ妻』公式サイトより
フジテレビ月9『ラヴソング』視聴率0.6%アップと引き換えに“失ったもの”
フジテレビ月9『ラヴソング』第9話。視聴率は8.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と“微増”しましたが、もはや全話平均の月9史上最低記録更新は免れない感じです。 今回、脚本は第5話と同じ神森万理江さん。そもそも“「フジテレビヤングシナリオ大賞」の倉光泰子さんによるオリジナルストーリー!”という触れ込みで始まった同作ですが、ちょっと話がブレるたびに神森さんが登板してきて、なんだか現場の裏側を垣間見る思いです。まあ、今をときめく三谷幸喜大先生だって『振り返れば奴がいる』(1993)のときに脚本をムチャクチャにされて、その反動で『ラヂオの時間』を書いたということもありましたので、フジテレビではよくあることなのかもしれません。 そんなこんなで第9話、振り返っていきたいと思います。 前回、喉にガンが見つかったことで「吃音なんて、たいしたことないや!」と、第1話に提示されたドラマのモチーフを放り出してしまった同作。案の定、懸案の「結婚式のスピーチ」は、手術で声が残るかどうか、間に合うかどうかの時間軸の問題にすり替わってしまいました。 さくら(藤原さくら)は、気持ち的にもう吃音を乗り越えていますので、このスピーチの成否は脚本家の“神の手”でどうにでもなります。手術を成功させてドモリながらも堂々とした感動のスピーチをさせてもいいし、失敗させて悲嘆にくれさせてもいい。いっそのこと、さくらをガンで殺してしまって、結婚式では録音テープを流すという「草太兄ちゃん方式(@『北の国から』)」でもいいかもしれません。あれ、泣けるよね~。 いずれにしろ、この連ドラのクライマックスになるべきスピーチに主人公の意志や心の機微は一切関係なくなったので、もう藤原さくらに複雑な演技プランは必要ありません。「歌いたい」と「真美に幸せになってほしい」と「手術怖い」だけやっとけばオッケーです。 同様に、空一(菅田将暉)と真美(夏帆)も“親友の声が出なくなる問題”によって、ほかのことがどうでもよくなったので、おのずとテンションの高い芝居だけしていれば成立するシーンが続きます。わりと丁寧にネタ振りされていた空一の“年上女問題”も、真美の“旦那の両親問題”も、あっという間に解決です。 で、これがちょっと、いい方向に出てしまっているように感じたんですね。さくら、空一、真美という幼なじみ3人組の演技合戦が熱を帯びて、見ているだけでジーンとしちゃうんです。登場人物にとっても視聴者にとっても、いろんなことがどうでもよくなっちゃったおかげで、それっぽいセリフが熱っぽくやり取りされていると「いい芝居を見ている」という幸福感だけが伝わってくるようになったんです。結果『ラヴソング』第9話は、ちょっと泣けるんです。 わたしたち視聴者はズルいですし、文句を言うためにドラマを見ているわけじゃないですからね。これを「お涙チョーダイ闘病物語」だと一度受け入れしてしまえば、ありもしないセリフの行間を勝手に脳内補完しながらウルウルできる。そういうテンプレートは頭の中に山ほどありますから、プロの役者が芝居をして、プロのカメラマンが撮って、それっぽく編集された映像を見ていれば、泣けてくるんです。ドラマを見て泣くのはとても気持ちがいいし、せっかく見てるんだから気持ちよくなりたいし。 だってもうね、物語は本当にムチャクチャになってしまったと思うんですよ。 第8話から登場したシェリル(Leola)なんて、最初から最後まで何がやりたいのか全然わからないブレブレっぷりだし、さくらの喉の主治医・増村(田中哲司)は患者本人より先にみんなに「さくらはガンです」「声が残る確率は10%です」とか言いふらすし、いざさくら本人へは診察室じゃなくロビーで告知するし、夏希(水野美紀)は自分が死んだ姉と神代(福山雅治)との因縁にいちばん固執してたくせに、今回は神代に「お姉ちゃんのことは忘れて」みたいなこと言うし。志津子(由紀さおり)は看護師さんに当たり散らして「神代を呼べ!」状態だったのに、謎の投薬でも受けたのか「あなたはここにいるべき人じゃないでしょ」とか言って神代の背中を押してみたり……例を挙げれば本当にきりがないけれど、『ラヴソング』はもうダメなんです。 今回、1話目からちゃんと見てきた視聴者がフォローすべきストーリーは特にありません。福山雅治はただ、菅田将暉の熱演を引き立てるだけの“4番手”あたりの脇役に成り下がりました。第2話でキチンと張られた「7秒の勇気が世界を変える」の伏線も、めっぽう雑に回収されました。最後の噴水広場のライブもまったく意味わからないけど、もういいです。視聴率も上がったし、泣ける成分も増えたし、これが正解ってことなんでしょう。『ラヴソング』が、ここ数話で“失ったもの”についての話は、もうやめにします。 さあ、次回は最終回。号泣する準備はできている! (文=どらまっ子AKIちゃん)フジテレビ系『ラヴソング』番組サイトより
フジテレビ月9『ラヴソング』視聴率0.6%アップと引き換えに“失ったもの”
フジテレビ月9『ラヴソング』第9話。視聴率は8.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と“微増”しましたが、もはや全話平均の月9史上最低記録更新は免れない感じです。 今回、脚本は第5話と同じ神森万理江さん。そもそも“「フジテレビヤングシナリオ大賞」の倉光泰子さんによるオリジナルストーリー!”という触れ込みで始まった同作ですが、ちょっと話がブレるたびに神森さんが登板してきて、なんだか現場の裏側を垣間見る思いです。まあ、今をときめく三谷幸喜大先生だって『振り返れば奴がいる』(1993)のときに脚本をムチャクチャにされて、その反動で『ラヂオの時間』を書いたということもありましたので、フジテレビではよくあることなのかもしれません。 そんなこんなで第9話、振り返っていきたいと思います。 前回、喉にガンが見つかったことで「吃音なんて、たいしたことないや!」と、第1話に提示されたドラマのモチーフを放り出してしまった同作。案の定、懸案の「結婚式のスピーチ」は、手術で声が残るかどうか、間に合うかどうかの時間軸の問題にすり替わってしまいました。 さくら(藤原さくら)は、気持ち的にもう吃音を乗り越えていますので、このスピーチの成否は脚本家の“神の手”でどうにでもなります。手術を成功させてドモリながらも堂々とした感動のスピーチをさせてもいいし、失敗させて悲嘆にくれさせてもいい。いっそのこと、さくらをガンで殺してしまって、結婚式では録音テープを流すという「草太兄ちゃん方式(@『北の国から』)」でもいいかもしれません。あれ、泣けるよね~。 いずれにしろ、この連ドラのクライマックスになるべきスピーチに主人公の意志や心の機微は一切関係なくなったので、もう藤原さくらに複雑な演技プランは必要ありません。「歌いたい」と「真美に幸せになってほしい」と「手術怖い」だけやっとけばオッケーです。 同様に、空一(菅田将暉)と真美(夏帆)も“親友の声が出なくなる問題”によって、ほかのことがどうでもよくなったので、おのずとテンションの高い芝居だけしていれば成立するシーンが続きます。わりと丁寧にネタ振りされていた空一の“年上女問題”も、真美の“旦那の両親問題”も、あっという間に解決です。 で、これがちょっと、いい方向に出てしまっているように感じたんですね。さくら、空一、真美という幼なじみ3人組の演技合戦が熱を帯びて、見ているだけでジーンとしちゃうんです。登場人物にとっても視聴者にとっても、いろんなことがどうでもよくなっちゃったおかげで、それっぽいセリフが熱っぽくやり取りされていると「いい芝居を見ている」という幸福感だけが伝わってくるようになったんです。結果『ラヴソング』第9話は、ちょっと泣けるんです。 わたしたち視聴者はズルいですし、文句を言うためにドラマを見ているわけじゃないですからね。これを「お涙チョーダイ闘病物語」だと一度受け入れしてしまえば、ありもしないセリフの行間を勝手に脳内補完しながらウルウルできる。そういうテンプレートは頭の中に山ほどありますから、プロの役者が芝居をして、プロのカメラマンが撮って、それっぽく編集された映像を見ていれば、泣けてくるんです。ドラマを見て泣くのはとても気持ちがいいし、せっかく見てるんだから気持ちよくなりたいし。 だってもうね、物語は本当にムチャクチャになってしまったと思うんですよ。 第8話から登場したシェリル(Leola)なんて、最初から最後まで何がやりたいのか全然わからないブレブレっぷりだし、さくらの喉の主治医・増村(田中哲司)は患者本人より先にみんなに「さくらはガンです」「声が残る確率は10%です」とか言いふらすし、いざさくら本人へは診察室じゃなくロビーで告知するし、夏希(水野美紀)は自分が死んだ姉と神代(福山雅治)との因縁にいちばん固執してたくせに、今回は神代に「お姉ちゃんのことは忘れて」みたいなこと言うし。志津子(由紀さおり)は看護師さんに当たり散らして「神代を呼べ!」状態だったのに、謎の投薬でも受けたのか「あなたはここにいるべき人じゃないでしょ」とか言って神代の背中を押してみたり……例を挙げれば本当にきりがないけれど、『ラヴソング』はもうダメなんです。 今回、1話目からちゃんと見てきた視聴者がフォローすべきストーリーは特にありません。福山雅治はただ、菅田将暉の熱演を引き立てるだけの“4番手”あたりの脇役に成り下がりました。第2話でキチンと張られた「7秒の勇気が世界を変える」の伏線も、めっぽう雑に回収されました。最後の噴水広場のライブもまったく意味わからないけど、もういいです。視聴率も上がったし、泣ける成分も増えたし、これが正解ってことなんでしょう。『ラヴソング』が、ここ数話で“失ったもの”についての話は、もうやめにします。 さあ、次回は最終回。号泣する準備はできている! (文=どらまっ子AKIちゃん)フジテレビ系『ラヴソング』番組サイトより






