フジテレビ月9『好きな人がいること』は第3話。視聴率は案の定、8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と1ケタに転落しました。前回は『FNSうたの夏まつり』で前後を挟み込むという異例の編成だったこともありますが、10.4%だったので、けっこう下げました。 このドラマについては、初回から一貫して「キモヲタ向けのエロゲ展開を性別ひっくり返しただけ」「桐谷の肉欲がハンパない」などと言い続けていますが、今回も「恋愛こそ人生」な価値観は見事にキープされています。 お話は大きく分けて2つありました。 ひとつは、「千秋さん(三浦翔平)好き好き」の美咲(桐谷美玲)が、千秋の元カノ・楓(菜々緒)にブレスレットひとつで買収され「あんた、あたしの友だち、だからあたしと千秋が付き合うの応援して」と約束させられ、それを後に「ホントのわたしの気持ちと違う!」とひっくり返す話。 もうひとつは、シェフ夏向(山崎賢人)が、秘伝の手作りデミソースが赤字であることを知り、一度は缶詰に切り替えることを決意するも「そんなのホントのオレの気持ちと違う!」とひっくり返す話です。 この2つが、まったく等価値というか、同じ重みをもって描かれるんですね。夏向にとって、父親から「デミソースは守り抜いてほしい」との遺言を受けて守ってきたソースを缶詰に変更することは、人生の柱を折る決意です。そんな重大な決意を美咲の恋と比較して「だから、美咲の恋心もこんなに真剣なんだよ」と言いたいところなのでしょうが、逆に「夏向のソースへの(父親への)思いもこの程度だよ」と見えてしまっている。夏向という人物そのものと、美咲の恋心が、天秤にかけられて釣り合っている。 結果、第3話に至って、このドラマの主役が誰でもなくなってしまいました。美咲でもないし、もちろん千秋でも夏向でもない。じゃあ誰かと言えば、もう人物ではないんです。美咲の「恋」そのものが主人公なんです。 その「恋」に何が訪れ、どう転び、どこに帰結するかを語るドラマになっている。彼ら兄弟には「本当の兄弟じゃなさそう」という伏線も張られていますが、それも「恋」の行く末に変化を加える要素でしかないでしょう。周囲の人物同士の継続した関係性や、それぞれの男たちの価値観はすべて、美咲の「恋」と等価交換されてしまう。 「年頃の女の子は恋に支配されているもの」だとすれば、それはそれで正しいやり方でもあるとは思います。だから、この「恋」を自分のこととして捉えることができれば、このドラマは「わたしのドラマ」になりえるでしょう。そういう意味でも“ゲーム的”なのだと思いました。 あとね、千秋と美咲が、閉館後の新江ノ島水族館に2人で忍び込むくだり。こんなことわざわざ言いたくないんですが、夜間の施設への不法侵入にはデリケートな時世でもありますので一応言っておきますと、あれはやっぱりいただけないです。ドラマと現実は別だし、こんなのに影響されて侵入する人なんているわけないとは思いますけど、フジテレビの亀山千広社長はこのドラマを「ティーン向け」と言いきってますからね。こうした犯罪行為を“素敵一辺倒”でご披露するのは、ちょっと大人のやることじゃないよ、と思います。 昨今の表現規制問題で、エロとか殺人とか暴力とか、いろいろ槍玉にあげられていますが、そうした作品の多くは行為そのものを推奨しているわけじゃないんです。でも水族館のこのくだりは「こんな素敵な恋しようよ!」という表現の一環として行われている。殺人や暴力のように誰かを傷つけるわけじゃないから目くじらを立てる必要はないというのが、まあフジテレビの言い分なんでしょう。 だけど、そんな時代じゃないと思うんですよ。世の中、コンプライアンス意識が窮屈なほど高まっています。ひと昔前だったら、捕まっても警備員室に連れて行かれて「こってりしぼられちゃった(てへ)」くらいで済んだのかもしれませんが、今だったらたぶん、即通報だと思う。で、現行犯逮捕だと思う。それが千秋のような有名なレストランプロデューサーなら、週刊誌の餌食になって即失職だと思う。Twitterや食べログでリンチされちゃうと思う。そこまで厳しくする必要ないってくらい厳しくされちゃうのが、2016年の今なんだと思うんです。 万が一ね、このドラマに影響されて高校生カップルかなんかがどこかに侵入して捕まったとき、「思ってたんと違う~」となっても遅いんです。ドラマとか作って子どもにメッセージを与えている大人のほうが「今は本当に窮屈で、本当にイヤな世の中になっちゃったど、こういうことすると晒し首になって再起不能だよ」と、注意深く教えてあげる必要があるんじゃないかと思うんです。 そういうの、いちばん痛い目に遭っているのがフジテレビという企業だと思うんですけど、やっぱりどっか他人事なんですかね。 (文=どらまっ子AKIちゃん)フジテレビ系『好きな人がいること』番組サイトより
「012ドラマ」カテゴリーアーカイブ
視聴者層狭すぎ! 黒島結菜主演『時をかける少女』が大爆死も、当然の結果か……
黒島結菜主演『時をかける少女』(日本テレビ系/土曜午後9時~)第3話が7月23日に放送され、視聴率は4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、禁断の「5%割れ」となる大爆死になってしまった。日テレの「土9」ドラマで、視聴率が5%を切るのは異例中の異例だ。 裏では、フジテレビ系『FNS27時間テレビフェスティバル!』が同日午後9時~11時までの枠で13.3%の番組最高視聴率をマーク。その影響も多少はあったかもしれないが、同枠ドラマでこの低視聴率には絶句する。 初回は9.4%で許容できる範囲だったが、第2話では6.6%と急降下。第3話では初回の半分以下の視聴率まで落ち込み、早々に多くの視聴者が“脱落”したと思われる。 『時をかける少女』は、1983年に原田知世主演で映画化され、空前の大ヒットとなった日本映画史に残る名作。その後、主役を変えて、幾度も映画化、ドラマ化(スペシャルのみ)されてきたが、さすがに初の実写化から33年の月日がたっているとあって、若年層にはそれほど引きはがない。 キャストは主役が、まだ“若手女優”にすぎない黒島、準主役もSexy Zone・菊池風磨と少々弱い。そのほか、竹内涼真、吉本実憂、古畑星夏、八木莉可子、三浦透子らが出演しているが、中高年視聴者になじみのある役者は高畑淳子、高橋克実くらいのもの。青春ドラマで、かつキャストがこのメンツでは、中高年層が見続けるのは、かなりつらいだろう。また、かつての『時をかける少女』を知らない若年層も、見ているのは出演者のファンだけといってもよさそう。 ただ、日テレ側も、名作のリメイクだけに、さすがにここまでひどいとは思わなかっただろうが、はなから視聴者層が狭すぎるこのキャストでは、ある程度の“低視聴率”は想定内だったはずだ。 「『時をかける少女』は連ドラといっても、異例の全5話の予定。つまり、8月6日には早くも最終回を迎えます。その理由は、表向きはリオ五輪、『24時間テレビ』があるため、としているようですが、この編成だと9月は空白となり、特番ばかり続くことになります。リオ五輪などがあるにせよ、高視聴率が期待できるドラマなら、全8~9話で制作したはずです。『期待できないから、全5話にした』と言われても否定できないでしょう。無理に連ドラにしなくても、1話か2話のスペシャルにしたほうがよかったのでは?」(テレビ制作関係者) 黒島は人気上昇中の若手女優のひとりであるが、プライム帯の民放連ドラの主役を張るには時期尚早。残り2話(予定)の視聴率も、正直期待できそうにない。現時点に黒島の立ち位置なら、低視聴率でも大きなダメージはないだろうが、土曜ドラマ枠でこれ以上の下落はなんとか食い止めたいところだろう。 (文=森田英雄)日本テレビ系『時をかける少女』番組サイトより
視聴者層狭すぎ! 黒島結菜主演『時をかける少女』が大爆死も、当然の結果か……
黒島結菜主演『時をかける少女』(日本テレビ系/土曜午後9時~)第3話が7月23日に放送され、視聴率は4.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、禁断の「5%割れ」となる大爆死になってしまった。日テレの「土9」ドラマで、視聴率が5%を切るのは異例中の異例だ。 裏では、フジテレビ系『FNS27時間テレビフェスティバル!』が同日午後9時~11時までの枠で13.3%の番組最高視聴率をマーク。その影響も多少はあったかもしれないが、同枠ドラマでこの低視聴率には絶句する。 初回は9.4%で許容できる範囲だったが、第2話では6.6%と急降下。第3話では初回の半分以下の視聴率まで落ち込み、早々に多くの視聴者が“脱落”したと思われる。 『時をかける少女』は、1983年に原田知世主演で映画化され、空前の大ヒットとなった日本映画史に残る名作。その後、主役を変えて、幾度も映画化、ドラマ化(スペシャルのみ)されてきたが、さすがに初の実写化から33年の月日がたっているとあって、若年層にはそれほど引きはがない。 キャストは主役が、まだ“若手女優”にすぎない黒島、準主役もSexy Zone・菊池風磨と少々弱い。そのほか、竹内涼真、吉本実憂、古畑星夏、八木莉可子、三浦透子らが出演しているが、中高年視聴者になじみのある役者は高畑淳子、高橋克実くらいのもの。青春ドラマで、かつキャストがこのメンツでは、中高年層が見続けるのは、かなりつらいだろう。また、かつての『時をかける少女』を知らない若年層も、見ているのは出演者のファンだけといってもよさそう。 ただ、日テレ側も、名作のリメイクだけに、さすがにここまでひどいとは思わなかっただろうが、はなから視聴者層が狭すぎるこのキャストでは、ある程度の“低視聴率”は想定内だったはずだ。 「『時をかける少女』は連ドラといっても、異例の全5話の予定。つまり、8月6日には早くも最終回を迎えます。その理由は、表向きはリオ五輪、『24時間テレビ』があるため、としているようですが、この編成だと9月は空白となり、特番ばかり続くことになります。リオ五輪などがあるにせよ、高視聴率が期待できるドラマなら、全8~9話で制作したはずです。『期待できないから、全5話にした』と言われても否定できないでしょう。無理に連ドラにしなくても、1話か2話のスペシャルにしたほうがよかったのでは?」(テレビ制作関係者) 黒島は人気上昇中の若手女優のひとりであるが、プライム帯の民放連ドラの主役を張るには時期尚早。残り2話(予定)の視聴率も、正直期待できそうにない。現時点に黒島の立ち位置なら、低視聴率でも大きなダメージはないだろうが、土曜ドラマ枠でこれ以上の下落はなんとか食い止めたいところだろう。 (文=森田英雄)日本テレビ系『時をかける少女』番組サイトより
寺尾聰『仰げば尊し』映画化か、藤原竜也ドラマにパクリ疑惑、向井理ドラマが「さむい」……初回視聴率ランキング
今月スタートした連ドラの初回ラッシュも、ひと段落。第1話の視聴率をランキング形式で振り返ります。
トップは北川景子主演『家売るオンナ』
初回の平均視聴率のトップ10は以下の通り(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。 1位『家売るオンナ』(日本テレビ)12.4% 2位『女たちの特捜最前線』(テレビ朝日)11.6% 3位『仰げば尊し』(TBS)11.4% 4位『刑事7人』(テレビ朝日)10.8% 5位『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ)10.7% 6位『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ)10.2% 7位『好きな人がいること』(フジテレビ)10.1% 8位『はじめまして、愛しています。』(テレビ朝日)10.0% 9位『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(フジテレビ)9.6% 10位『時をかける少女』(日本テレビ)9.4% トップの『家売るオンナ』は、北川景子の結婚後初となる主演作。北川は、瞳孔開きっぱなしで、ロボットのような口調で家を売りまくる主人公・三軒家万智を演じていますが、開始早々、「『家政婦のミタ』の松嶋菜々子みたい」「『ハケンの品格』の篠原涼子みたい」「『ドクターX』の米倉涼子みたい」などと、既視感を訴える視聴者が続出。総じて「二番煎じ」という評価のようです。 しかしながら、回を追うごとに役が板に付いてきた印象の北川。さらに、仲村トオル、イモトアヤコ、工藤阿須加、梶原善といった脇役陣のキャスティングが心地いい雰囲気を醸し出しています。ですが、第2話は平均視聴率10.1%まで落ちており、トップを独走するのは難しいかもしれません。
夫逮捕の恩恵!? 高島礼子主演作が好発進
2位は、撮影中に主演の高島礼子の夫・高知東生容疑者が覚せい剤取締法違反などの容疑で逮捕されたことで、しきりにワイドショーなどでタイトルが連呼された『女たちの特捜最前線』。 高島「私、明日から警官役のドラマの撮影で、長期の京都ロケで不在にするから」 高知「そうかい。君の演技は日本一だよ(わーい。五十川敦子ちゃんに連絡とって、キメセクしよーっと)」 という会話が交わされたか否かは不明ですが、視聴者の野次馬根性が視聴率を引き上げたのは確実でしょう。ちなみに、一部週刊誌が今後、劇中に覚せい剤の話が出てくると報道。主人公がどんな絡み方をするのか注目です。 3位の『仰げば尊し』は、寺尾聰が主演を務める学園ドラマ。セリフが少なくとも、顔の演技だけで日本アカデミー賞主演男優賞が取れてしまう寺尾に、「広い世界に、飛び出してみないか!」「今しかできないことをやろうじゃないか!」と、同局『スクール☆ウォーズ』よろしくベタ台詞を言わせまくる衝撃作です。 同局『ROOKIES』の脚本家と演出家が再びタッグを組んだ同作ですが、製作に東宝ががっつり絡んでおり、今後、『ROOKIES』同様に劇場版が発表される可能性は高そう。ちなみに、『仰げば尊し』の原案の舞台となっている野庭高校は、高島の母校だとか。高知容疑者も、『女たちの特捜最前線』同様に楽しみにしていたドラマかもしれませんね。
向井理主演のギャグドラマが大コケ!
4位の東山紀之主演『刑事7人』は、昨年の第1シリーズから1年ぶりの放送となる第2シリーズ。無遠慮で協調性のない捜査官という役どころの東山ですが、ネット上では「第1シリーズとキャラ変わりすぎ」「前のほうがよかった」「今回、かっこつけすぎ」と話題に。確かに、前回はどこか愛嬌のあるキャラでしたが、今回は全力でかっこつけた舘ひろしのようです。 どうやら、その理由は“キャラ重視”から“ストーリー重視”に方向転換されたため。しかし、これが災いしてか、第2話は1ケタに数字を落としてしまいました。 5位の『そして、誰もいなくなった』は、藤原竜也が同姓同名の男の逮捕をきっかけに追い詰められていく本格サスペンス。藤原、玉山鉄二、ミムラ、二階堂ふみ、黒木瞳といった豪華出演陣に、視聴者の期待値も高かったものの、突飛ながら陳腐な展開の連続は、視聴者の間でも賛否が。 ネット上では、「登場人物が面倒くさい」「イライラする」「ごちゃごちゃしすぎ」といった感想のほか、「オリジナルって言ってるけど、サンドラ・ブロック主演の『ザ・インターネット』のパクリでは?」という声も見受けられます。 6位の『営業部長 吉良奈津子』は、松嶋菜々子演じる広告代理店の売れっ子クリエーティブディレクターだった吉良奈津子が、3年の育児休暇を経て仕事復帰する物語。フジは「等身大の女性を描く」とアピールしていますが、主人公が“広告代理店で働くバリキャリ(しかも、ベビーシッターまで雇っている)”という時点で、バブル臭ムンムン。早くも、多くの視聴者の心を離してしまったようです。また、大ヒット作『半沢直樹』(TBS系)を明らかに意識しているシーンも見られ、フジテレビの必死さが伝わってきます。 逆に、今期もっとも大コケしてしまったといえそうなのが、向井理主演『神の舌を持つ男』(TBS)。向井、木村文乃、佐藤二朗演じる3人が、日本各地の温泉地を巡りながら事件を解決していく、ギャグ満載の“コミカルミステリー”とのことですが、初回から豪快におスベリ。演出を手掛ける堤幸彦氏は、「この構想に20年を費やした」と語っていますが、視聴者は「向井の不思議キャラがイラつく」「木村がうるさい」「驚くほどつまらない」とバッサリ。プライム帯ながら初回平均視聴率は6.4%。第2話では5.7%と、さらに数字を落としてしまいました。ここまで“おもしろいでしょう感”全開のドラマがコケちゃうのって、なんだか辛いですね……。 初回は平均視聴率10%前後のドラマが多く、上位が団子状態となっている今期。昨年は「15%超えたらヒット」と言われていたものの、今や「2ケタで万々歳」。テレビ業界の厳しい現実が垣間見えます。また、先月の株主総会で、亀山千広社長が「視聴率回復の糸口は“ドラマ”」であると明言していたフジテレビですが、今期も不発。仄暗いお台場の底から這い上がるのは、一体いつになるのでしょうか……?TBS系『神の舌を持つ男』番組サイトより
注目された3年ぶりの松嶋菜々子主演作『営業部長 吉良奈津子』は“ビミョー”な視聴率で発進
主演作『家政婦のミタ』(2011年10月期/日本テレビ系)では、最終回で40.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)というテレビドラマ史上に残る高視聴率をマークした松嶋菜々子にとって、3年ぶりの連ドラ主演作となる『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系/木曜午後10時~)の初回が7月21日に放送され、10.2%と“ビミョー”な視聴率で発進した。 この数字は、7月期の民放プライム帯の全ドラマの初回の中では、北川景子主演『家売るオンナ』(日本テレビ系)=12.4%、高島礼子主演『女たちの特捜最前線』(テレビ朝日系)=11.6%、寺尾聰主演『仰げば尊し』(TBS系)=11.4%、東山紀之主演『刑事七人』第2シリーズ(テレビ朝日系)=10.8%、藤原竜也主演『そして、誰もいなくなった』=10.7%に次いで6番目という平凡な順位。しかも、かろうじてギリギリ2ケタ台では、先行きが思いやられる。 慢性的に視聴率が低迷するフジで2ケタ発進は、確かに上々ではある。ましてや、この「木10」ドラマは15年1月期以降、平均視聴率が1ケタ台続きで“数字が取れない枠”となっているだけに御の字ともいえるが、松嶋主演作としては、なんともさびしい視聴率だ。 ドラマは、広告代理店の売れっ子クリエイティブディレクターだった主人公・吉良奈津子(松嶋)が、40歳手前で結婚し、出産と育児休暇を経て、3年ぶりに職場復帰したところ、配属されたのは古巣ではなく、成績が振るわない営業開発部の部長というポジション。納得いかない奈津子だったが、いつか元の現場に戻ることを希望に、営業部長職を務めることになる。しかし、そこにいたのはひと癖もふた癖もある部下たちで、仕事が忙しくなればなるほど、家族への負担や不満が募り、家庭と仕事の狭間で悩みが増えていく。口うるさい姑の手を借りたくないため、ベビーシッターを頼むが、その彼女の存在が、幸せな家庭を崩壊させるきっかけになってしまう。会社では自信を打ち砕かれ挫折し、やがて夫との間に大きな溝ができ始め家庭も危機に瀕する……というストーリー。 キャスティングには、「松嶋自身が目を光らせた」ともウワサされているが、主要キャストは、準主役に松田龍平(クリエイティブ局の元後輩役)、夫役に原田泰造が配されている。そのほか、石丸幹二、DAIGO、板尾創路、中村アン、足立梨花、伊藤歩らが出演しており、そこそこのメンツだ。 松嶋が前回、連ドラの主演を務めた『救命病棟24時』第5シリーズ(13年7月期/フジテレビ系)でも平均14.6%の高視聴率をマークした。だが、この3年間でテレビ視聴における環境も変わり、なによりフジが下降線の一途をたどっているだけに、松嶋主演作といえども安泰ではない。 ネット上の視聴者の感想を拾ってみると、「前にどこかで見たことがあるようなストーリーでつまらない」「同じフルで働くママですが、あんな華々しい世界でバリバリ働く姿には共感できない」「ベビーシッターなんて、富裕層にしか雇えないから、共感できない」「ストーリーが薄っぺらい。先の展開が読めてしまう」といった調子で、厳しい声も少なくないようだ。 4月期の『ラヴソング』(福山雅治主演/同)が爆死したように、もはや主役の名前だけでは視聴率は取れない時代だ。『吉良奈津子』は、“働くママ”が主人公であるだけに、特に女性視聴者の共感を得られないと、今後苦戦することになるかもしれない。 (文=森田英雄)フジテレビ系『営業部長 吉良奈津子』番組サイトより
寺尾聰がボコられながらも執念の勧誘! TBS『仰げば尊し』好調の理由は村上虹郎のトカゲフェイス!?
69歳の寺尾聰が高校生にボコられまくる日曜劇場『仰げば尊し』(TBS系)の第2話の平均視聴率は11.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、初回よりも0.3ポイントアップ。フジテレビ系『FNS27時間テレビ フェスティバル!』のグランドフィナーレとモロ被りでしたが、なんら影響はなかったようです。 初回では、寺尾演じる樋熊が“吹奏楽部勧誘おじさん”と化し、「何かしたいんだろ? そうなんだろ? 今しかできないことをやろうじゃないか!」「広い世界に、飛び出してみないか!」と進研ゼミのキャッチコピーのようなセリフを連発。「うるせー!」と、不良たちにケガを負わされながらも、不屈の精神を見せつけましたが、第2話でもそんな勧誘は続きます。 その甲斐あって、少しずつ部員が増え始めた美崎高校の吹奏楽部。しかし、吹奏楽部の甲子園といわれる「全国吹奏楽部コンクール」の出場資格を得るまでには、まだ人数が足りません。 そんな中、青島(村上虹郎)率いる不良5人衆が、自身がバンドを辞めるきっかけとなった卒業生・陣内(高畑裕太)に遭遇。陣内に「お前らバンドやめたの?」と吹っかけられ、一触即発ムードに。UAと村上淳の息子・虹郎、千葉真一の息子・真剣佑、中野英雄の息子・太賀、高畑淳子の息子・裕太と、二世俳優たちの出演が話題の同作ですが、中でも虹郎のUA譲りのトカゲフェイスが目を引きますね。 その後、美崎高校に「青島ー! 出てこーい!」ブ~ンブブ~ンとバイクで乗り込んでくる陣内一派。ここに、『ねるとん紅鯨団』(フジテレビ系)のごとく「ちょっと待ったー!」と丸腰で突入していく樋熊。「彼らにちょっかいを出さないでくれ」としつこく懇願しますが、陣内に「てめえ、頭おかしいんじゃねえか!」とボコられてしまいました。それでも、顔を血だらけにしながら青島に「お前ら、音楽が好きなんだろ。俺は待ってるぞ」と勧誘を忘れない樋熊。さすが、初対面の陣内に「頭おかしい」と言われただけのことはあります。 その後、不良5人衆の1人・安保(DISH//・北村匠海)は、樋熊の「頭で考えるな。心で動け」というブルース・リーの受け売りのような言葉が胸に突き刺さり、ついにトロンボーンのマウスピースを購入。次の日、音楽室の鍵を針金でピッキングし、吹奏楽部のトロンボーンを眺める安保。その現場を不良仲間の桑田(佐野岳)と高杢(太賀)に見つかり、音楽室を後にします。ここの安保の心情は、トロンボーンを吹いてみたい思いが募り、ピッキングをしてしまったということでいいのでしょうか……? そんな安保は、青島に「もう自分にウソをつきたくないんだ。俺は青島と、また一緒に音楽をやりたい!」と思いをぶつけますが、「黙れ!」と殴られてしまいます。これをきっかけに、殴り合いになってしまう不良たち。青島は「解散だ。俺たちは解散だよ」と言い放ち、仲良し不良グループは壊れてしまいました。 結局、不良5人衆の中から、安保、高杢、桑田の3人が吹奏楽部に入部。不良たちに光が差したと思いきや、陣内一派が再登場。高杢と桑田が海辺でリンチされ、第2話は終了です。 2話にわたって勧誘し続けた結果、不良を入部させることに成功した樋熊。しかし、まだ青島と木藤良(真剣佑)が入部していないので、今後も執念の勧誘は続きそうです。 ちなみに、同番組のLINEスタンプがリリースされたのですが、全40個のうち、登場人物のモチーフは16個のみ。残りが楽器のイラストであることに納得がいきません。しかも、寺尾のスタンプは「おめでとう」「諦めないぞ!」の2個のみ。バイクで轢かれる寺尾も、高校生にボコられる寺尾も、ベタな名言を連発する寺尾も、初回で出てきたタバコの吸殻が頭に着地し、頭から煙を上げる寺尾も見当たりません。「樋熊名言スタンプ」だったら買ったのに……と肩を落としつつ、次回の放送を楽しみに待ちたいと思います。TBS番組サイトより
迷走フジの大きな勘違い? 今さら鈴木保奈美、安田成美が連ドラ主演って……
鈴木保奈美(49)が、8月13日に放送開始予定のフジテレビ系連続ドラマ『ノンママ白書』(土曜午後11時40分~)で、1998年の『ニュースの女』(同)以来、18年ぶりに連ドラ主演することがわかり、テレビ業界、視聴者が騒然となっている。それもそのはず、いくら深夜ドラマとはいえ、今さら鈴木を主役に据えることに疑問の声が続出しているのだ。 『ノンママ白書』は、バツイチで子どもがいない広告代理店勤務の主人公・玲子(鈴木)が、ワーキングマザーが台頭する時代で、会社や世間に振り回されながらも孤軍奮闘する姿を描いた作品だという。 鈴木は、91年に主演した『東京ラブストーリー』(同)が大ヒット。まさに“トレンディードラマの女王”として、90年代を席巻した。しかし、98年にとんねるずの石橋貴明と再婚し、3人の娘を出産すると、育児・主婦業に専念していた。2008年に活動を再開すると、11年のNHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国』で本格的に女優復帰。その後は、『家族ゲーム』(13年/フジテレビ系)、『SMOKING GUN~決定的証拠~』(14年/同)、『わたしをみつけて』(15年/NHK総合)などに出演したが、あくまでも“脇役”に徹してきた。 『ノンママ白書』が放送される「オトナの土ドラ」枠で現在オンエアされているのは、安田成美(49)が主演の『朝が来る』。安田にとっては、16年ぶり連ドラ主演となっている。安田もまた、90年代のトレンディードラマを彩った代表的な女優のひとり。94年にとんねるずの木梨憲武と結婚し、2男1女をもうけた。出産・育児のため、休業・復帰を繰り返したが、00年以降、マイペースに仕事を続けていた。連ドラ主演は、同年の『リミット もしも、わが子が…』(日本テレビ系)以来。 ドラマ自体は、初の金髪に挑んだ川島海荷ばかりに注目が集まり、安田の存在感は正直薄く、“脇役”の印象が強い。視聴率は3~4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)台で低迷している。 『オトナの土ドラ』と称しているからには、フジがターゲットにしている視聴者の年齢層は高い。中高年を引きつけるドラマとは、その年齢の視聴者でも満足できるような内容の深いものでなければならないはず。決して、“昔のキャスティング”ばかりを中高年層が望んでいるとは思えない。“昔のキャスト”が出演しても、脇役で十分だ。「90年代の女王を主演に据えれば、“オトナ”の視聴者が喜ぶ」との安直な発想は、まさにフジの迷走ぶりを如実に表している。 『ノンママ白書』は、『朝が来る』同様、苦戦が予想されそうだが、周囲の大方の下馬評を覆して、“鈴木保奈美・完全復活”がなるのか、注目したい。 (文=森田英雄)フジテレビ『ノンママ白書』番組サイトより
ディーン・フジオカ、“賞味期限”は、まだ切れてなかった! 民放での争奪戦は今後も過熱しそうな気配
大ヒットしたNHK連続ドラマ小説『あさが来た』での薩摩藩士・五代友厚役でブレークした国際派俳優ディーン・フジオカが7月18日、NHK特集ドラマ『喧騒の街、静かな海』で地上波ドラマ初主演を果たした。 平均視聴率は7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。民放ドラマで7%台は、かなり厳しい数字だが、そもそも大河、朝ドラを除いたNHKドラマの視聴率は低く、5%を取れればいいほうだ。現在放送中の金曜ドラマ『水族館ガール』(松岡茉優・桐谷健太主演)も5%前後でウロウロ。今年1月から2月に放送された土曜ドラマ『逃げる女』(水野美紀主演)に至っては、2%台を連発してしまった。2月から3月に全3話でオンエアされた特集ドラマ『恋の三陸 列車コンで行こう!』(松下奈緒主演)も2~3%台に終わった。 それらと比較すれば、『喧騒の街』の7%台は、NHKドラマでは群を抜いて“好視聴率”なのだ。ディーンが『あさが来た』での出演を終えて約半年が経過したが、まだまだ“五代ロス”現象は継続中で、“賞味期限”は切れていないようだ。 朝ドラ後、ディーンは1月期の『ダメな私に恋してください』(TBS系)に、主演・深田恭子の“ドS上司”役で出演。準主役扱いで、朝ドラの五代役とはまるで違う役柄を演じ、幅の広さを発揮。爆死続きだったTBSの「火10」枠で、平均9.5%まで押し上げた“実績”もある。 その後、6月22日に配信開始したAmazonプライム・ビデオのオリジナルドラマ『はぴまり~Happy Marriage!?~』で主演。来年1月から放送予定のNHK大河ファンタジー『精霊の守り人』」シーズン2への出演も決まっている。 「所属事務所のアミューズは、オファーを慎重に判断しているようです。ギャラはともかく、ブレークのきっかけとなったNHKとの付き合いは大事にしているみたいですね。水面下では民放各局が争奪戦を繰り広げていますが、ヘタに今、連ドラの主役を受けて視聴率が悪かったら、商品価値を落としかねない。当面は準主役級のポジションのオファーを受けるのではないでしょうか。それで、朝ドラを見ない層の視聴者にも浸透していけば、との考えのようです。ファンからは待望論がありますが、民放プライム帯の連ドラで主役を張るのは、もう少し先になりそうです」(スポーツ紙記者) 初の主演ドラマ『喧騒の街』で、合格点の視聴率を弾き出したディーン。今後、民放ドラマでの活躍が期待されるところだ。 (文=森田英雄)NHK『喧騒の街、静かな海』番組サイトより
“善人夫婦”は、どう壊れていくか……『はじめまして、愛しています。』の残酷な世界
「前半は丁寧に作りこんで、後半グダグダにして最終回でドーンと壊す」でおなじみの脚本家・遊川和彦にとって初めてのテレビ朝日系ドラマとなる『はじめまして、愛しています。』は第2話。視聴率は初回の10.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から11.4%と、けっこう上がりました。初回の再放送やネット配信を見た人が2話目を“待って見た”ということですので、高評価なのでしょう。 特別養子縁組についての物語、前回は信ちゃん(江口洋介)と美奈ちゃん(尾野真千子)の梅田夫婦が、見知らぬ男の子を引き取る決意を固めるところまでが描かれました。 信ちゃんは、とことんポジティブな熱血漢。突然、家に現れた男の子を引き取る理由を「運命だ」「運命だ」「運命なんだ」と言い張り、強引に物事を進めてしまいました。美奈ちゃんは当然、戸惑いを見せるものの、信ちゃんへの絶対的な信頼感でもって、話に乗ることにしました。 ここまで、夫婦の人物像は“善き人”としか描かれていません。どうやら経済的にも安定しているし、地域にも溶け込んでいるし(主に信ちゃんの性格によるものですが)、ケンカもなさそうで、平和そのものの家庭です。いかにも「養子を取るのに向いている夫婦」という描かれ方でした。 第2話では、そんな夫婦に闇が差してきます。特別養子縁組を前提に、まず里親になるための研修を受ける必要がありました。児童相談所の堂本(余貴美子)による遠慮のない「面接」によって、夫婦が互いに「秘密にしてきたこと」「別に言う必要がないと思っていたこと」が次々に暴かれます。 「ご家族のことを教えていただけますか?」 信ちゃんは8歳のときに兄と父を交通事故で亡くし、それ以来、母はアルコールに溺れてしまったこと。美奈ちゃんは5歳のときに、母が入水自殺してしまったこと。そのとき、美奈ちゃんも「2人で海に入っちゃおっか」と誘われたことを告白します。それは互いに、10年の結婚生活の中で話していなかったことでした。 「どうして話してくれなかったのか」 2人の間で、ピキピキと緊張感が走ります。そこに堂本の冷静な言葉が降ってきます。 「なんなら(養子縁組を)やめても構いませんよ」 こうして面接をしていくうちに、互いの知らなかった面を知り、大ゲンカして別れた夫婦もあるそうです。 その後も堂本は、チクチクと夫婦の「話したくないこと」ばかりを聞いてきます。 夫婦はともに片親で、信ちゃんはアル中の母に、美奈ちゃんは父親の愛人に育てられました。そして2人とも大人になった今、その遺された親との関係がよくありません。一見、子どもがいないだけの“普通の家庭”に見えた梅田家でしたが、“普通の家庭”で育った人間は、この家にはいないのでした。 そうした人間が里親に向いているのかどうか、おそらく堂本には経験上、ひとつの推論が働いているように見えます。だからまるで、信ちゃんと美奈ちゃんの関係を破壊し、再構築しようとしているかのようです。知らない子と「本当の家族になる」ためには、まずは夫婦が「本当の家族」かどうかを試す必要があるということでしょう。養子を取るために必要な覚悟が、リアリティをもって描かれていきます。 児相によるテストが終わり、夫婦は都の児童福祉審議会で「里親認定」の審議を受けることになりました。その結果を待つ間、2人は「あの子に会いたい」と施設を訪ねます。施設の職員も堂本も「話しかけても無駄だ」「あの子は何も答えない」とあきらめムードですが、男の子は美奈ちゃんをしっかりと見つめ、立ち上がるのでした。男の子にとっても、2人が他の大人とは違う特別な存在であることが明らかになりました。 まるで家族のように手をつなぎ合って動物園に向かった3人でしたが、ここで男の子が迷子になってしまいました。園内放送をかけようにも、男の子には名前がありません。必死で探す中、また2人は、面接で互いに打ち明けた過去について言い争いになります。美奈ちゃんは「やっぱりやめよう、養子なんか。こんなんじゃ無理だよ、あの子を育てるなんて」「あの子がうちにきたのも、ただの思い込み」とまで言い出してしまいました。 そこに現れたのが、またピアノでした。広場にあったピアノを係員さんに頼み込んで弾かせてもらうと、男の子が引き寄せられてくるのでした。 また手をつないで、3人は施設に戻ります。来るときは信ちゃんから強引につないだ手でしたが、帰るときには、手を差し伸べようとする信ちゃんを、美奈ちゃんが制しました。 「そっちから、ちゃんと手をつなぎなさい」 「この人はあんたを裏切らない。そんな人の手は絶対離しちゃダメ」 美奈ちゃんの脳裏に、手を離してしまった母が海に入っていくシーンがよぎるのでした。 信ちゃんと美奈ちゃんは里親認定を受け、里親になる資格があると登録されました。今後は、里親委託という形で、男の子と同居することになります。 しかし、2人の間で明らかになったわだかまりは、何ひとつ解決されていません。互いに不満を飲み込んだまま、男の子を家に招き入れることになるのです。 特別養子縁組という制度は、子どものための福祉制度だそうです。つまり、親になる側が「ほしい」とか「愛してる」とか言っても、基本的にはその希望が叶えられるものではありません。その「ほしい」「愛してる」が、決してひとりよがりの感情や一時の欲望ではなく、子どもにとって最適な環境を作りえると裁判所に判断されたときにだけ、認められるのです。 だから、この2人にどんな過去や、どんな家族とのトラブルや、どんなトラウマがあったとしても、まったく関係ありません。信ちゃんが養子に固執する理由が、まだ明かされていないその過去にあったとしても、その過去を克服しようとどれだけ頑張っても、その行為が子どもにとって「ちょっとあんまりよろしくないね」ということになれば、認められないわけです。この子のために、自分の歴史と未来を犠牲にすることが強いられるわけです。自分の幸せより、この見知らぬ子どもの幸せを優先しなければならないということです。この先、ずっと。 筆者の知り合いにも、児童障害者福祉に身を投じた人間がいます。その人は、「施設の子のことを考えると、自分の子どもが運動会なんかで走り回っているのを見るのが忍びない」と言って、子どもの学校行事などに一切参加しませんでした。そして、その子が18歳になるのを待って、一家は離散しました。 福祉の世界は、「与える側」の頑丈な心も、容赦なく壊す世界です。普通の人も、普通じゃいられなくなる世界です。あんまり頑丈そうじゃない過去を持った夫婦がどのように壊れていくのか……いよいよ、今回はいつもより早く、遊川らしい残酷な世界が描かれそうで楽しみですね☆ (文=どらまっ子AKIちゃん)テレビ朝日系『はじめまして、愛しています。』番組サイトより
「フジテレビの悪いクセが全開!?」松嶋菜々子『営業部長 吉良奈津子』が“まったく共感できない”ワケ
松嶋菜々子が主演を務めるフジテレビ系連続ドラマ『営業部長 吉良奈津子』に、「全然共感できない」との声が相次いでいる。 同作は、松嶋演じる広告代理店の売れっ子クリエーティブディレクターだった吉良奈津子が、3年の育児休暇を経て仕事復帰するストーリー。脚本は、同局『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』の井上由美子。初回は、古巣のクリエイティブ局に復帰できると思っていた奈津子が、復帰初日に営業開発部への異動を命じられ、困惑。仕事で遅くなる日に、ベビーシッターの坂部深雪(伊藤歩)に息子を預けるも、奈津子が作り置きしたハンバーグを、なぜか深雪がホームレスに与える様子などが描かれた。 放送前、松嶋は「女性の社会進出、産後復帰、そして家庭と仕事両立など、今の時代を生きる等身大の女性。たくさんの方に共感していただけるような作品にしていきたい」と意気込んでいたが、ネット上では「設定に現実味がなくて、まったく共感できない」「広告代理店のバリキャリってだけで、もう遠い世界のお話」「3年の育休明けで、会社の配置換えに文句言い過ぎ」「3年休めるなんて、ファンタジー」「一度も上司と連絡取らないまま復帰するとか、ありえない」「現場目線での取材が足りないのでは?」といった声が上がっている。 「放送前、制作サイドが『等身大の女性を描く』と強調したことが仇に。主人公は、早期復帰を促されながらも、3年満了まで休んだ理由を『子どもが小さく生まれたため』と説明しているものの、そもそも3年が満了の企業は、大企業か公務員くらいのもの。子どもが0歳のうちに社会復帰する女性も多い昨今、この設定で共感を得るのは無理があったのでは? むしろ、『私は、産んですぐに復帰したのに……』『ベビーシッターを雇える経済状況がうらやましい』と疎外感を感じた視聴者も多いのでは?」(テレビ誌記者) また、「せっかく松嶋が主役なのに、内容が薄っぺらくて残念……」「要素が多すぎて、うるさい」「フジテレビのドラマって、なんでこんなに薄いのか」といった声や、「演出が古臭い」「いつか見たトレンディドラマみたい」という意見も。 「初回は、育児あるあるや、キャリア女性あるある、広告業界あるあるに、ベビーシッターが怪しい動きをするサスペンス要素まで加わり、結局何が描きたいのかわからない。また、奈津子の部下役は、板尾創路、DAIGO、岡田義徳、中村アン、足立梨花、白洲迅、高木渉と、人数が多いうえにキャラが強く、なんだかごちゃごちゃ。さらに、石丸幹二演じる取締役と奈津子のやり取りや、DAIGOの裏切りシーンなど、明らかに『半沢直樹』(TBS系)を意識したシーンも多く、『他局のヒット作をパクる』という、フジのいつものクセが出た印象も」(同) なお、初回の平均視聴率は10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と微妙な結果に。ヒット作の多い松嶋だけに、この先、挽回してほしいところだが。フジテレビ番組サイトより







