視聴率急落! テレビ朝日系『就活家族 きっと、うまくいく』に「暗すぎる」との声

syukatsu0113
テレビ朝日系『就活家族 きっと、うまくいく』番組サイトより
 テレビ朝日系『就活家族 きっと、うまくいく』19日放送の2話の視聴率は、9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と急落。初回2ケタという華々しいスタートでしたが、「暗すぎる」などの声もあるために、視聴者を選ぶ結果となったのではないでしょうか。  さて、大企業・日本鉄鋼金属に勤めるエリート社員の富川洋輔(三浦友和)は、中学教諭の妻・水希(黒木瞳)とOLの娘・栞(前田敦子)さらに、就活生の光(工藤阿須加)の4人家族の大黒柱。社内で採用担当とリストラ勧告を受け持っています。35年にわたって会社に奉仕し続けてきた洋輔には、役員昇格というゴールが待っていました。  洋輔の役員昇格に浮かれる富川一家は、一軒家の購入を決断。水希はいそいそとローンを通し、マイホーム生活に夢を膨らませ……というのが、前回のお話。  1話で、すでに各々が問題を抱えていた富川一家。2話は、関係が逆転しつつある父・洋輔と息子・光を中心に見ていきましょう。  1話の終わりで、後輩社員の川村優子(木村多江)にありもしないセクハラ被害で訴えられた洋輔。自身の潔白を譲らず主張しますが、事態は悪い方向へ転びます。「会社のメンツが大切だから」と、手始めに自宅謹慎を命じられ、最終的には孫請けの「日鉄鋼物流」への出向を命じられました。  “大企業のエリート社員”としてのプライドがある洋輔にとって、孫請け企業への出向は、左遷以外のなにものでもないし、プライドが許しません。「給与も役職も考慮する」との社長の申し出を切り捨て、「今月いっぱいで退職させていただきます」と勢いのまま宣言してしまうのでした。  家庭に戻ってもやることがなく、会社を辞めることでさえ“プライド”が許さず言い出せない洋輔。現役時代に築き上げたコネを使って、他社への再就職を試みますが、全滅。洋輔からすれば、なぜどこも雇ってくれないのか、全く理解できません。  洋輔が思い切って面接でそれを切り出すと、こんな答えが返ってきました。「富川さんには、『日本鉄鋼金属』という看板があったから価値があった。それがなくなると、今まで通りとはいかない」。洋輔のプライドは、自分より下の零細企業の老いぼれ社長によって簡単に壊されてしまいました。  一方の息子・光はどうでしょうか? いかにも怪しい国原耕太(新井浩文)の運営する「国原就活塾」に通い、洗脳されたかのように国原の指示に従う光。  頭からつま先まで黒ずくめの国原は、就活生たちを誘導して募金活動をさせ、その募金をポケットに入れるインチキっぷりですが、それと裏腹に国原の就活指導は的を得ているようです。光は積極的に就職活動に打ち込み、以前よりも堂々とした立ち居振る舞い。3流大学生を1流企業に送り込んだというという国原の触れ込みは、本当なのかもしれません。  洋輔の退職日がやってきました。退職を迎えたものの、再就職先は見つからず。そんな時に自分を退職に追い込んだきっかけである川村から連絡が。川村によれば、洋輔の同期で総務部長の綿引雄二(神保悟志)に「人事が変わればリストラが取消になる」とそそのかされて、洋輔を陥れたということでした。綿引は、セクハラ被害の1件を収めたとして、本来、洋輔に用意されていた役員の座に就くことに。 「本当に取り返しのつかないことをした」と反省し、自らも日本鉄鋼金属を退職した川村は叔父の経営する会社を、洋輔の再就職先として提案します。しかし、そこでもやはり“プライド”が邪魔し、「仕事くらい自分で探せるさ」と川村を突き放すのでした。  結局、なりふり構っていられなくなった洋輔は、後日川村を呼び出して、川村の叔父の会社への再就職を頼むことになります。  光は、1次面談を突破することができ、再就職がにっちもさっちもいかない洋輔と反比例するように晴れやかな顔になっていきます。  というのが、今回のお話。2話から、一家の大黒柱が無職に。予想できた展開ではありますが、転落っぷりがすごい。  さて、娘の栞は、真壁雄斗(渡辺大)の紹介で部署を異動。ジュエリーを売ってノルマを達成しなければならないのですが、栞の業績は芳しくありません。業を煮やした部長の中原綾子(山本未來)は、栞を婚活パーティーに連れて行きます。そこで栞は、体を売ってでも商品を売りつけてこいと中原に突きつけられてしまうのでした。  もうすでに、不幸が一家を覆い尽くしそうな展開ですが、最大の問題を抱えていたのは母親の水希でした。    水希が学年主任を務めていた時に同姓同名の生徒がいて、その生徒の内申書を取り違えてしまったことが発覚。結果、不良だった生徒は進学校へ、優等生の生徒は不良の方の内申書を持たされて3流高校へ。優等生は、進学先でいじめに遭い、引きこもりとなってしまったのでした。  水希は、優等生のもとに謝罪に向かいますが、父親から門前払いにされてしまいます。これは死活問題です。引き続き、解決に向けての苦労が続くことでしょう。  ところで、再就職先が見つからない洋輔が、公園で出会った失業者の天谷五郎(段田安則)という男。天谷は「お仲間でしょう?」と声かけますが、洋輔は「わたしとあなたは違う」とピシャリ。  天谷と洋輔は同じ境遇のようで、聞けば、天谷もかつては大企業で働いていたそう。「プライドで仕事を失った」と皮肉っぽく語る姿は、まるで、洋輔の未来を見ているようです。  さて、この天谷は、路頭に迷うことになるであろう富川一家にとってキリストとなるのでしょうか? (文=どらまっ子HAYAちゃん)

香里奈、『嫌われる勇気』が最後の主演に!?「フジの呪い」で“オワコン女優”へまっしぐら……

karina0220.jpg
 19日放送の香里奈主演ドラマ『嫌われる勇気』(フジテレビ系)の第2話が、平均視聴率6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。初回の8.1%から1.7ポイント落ち込んでしまった。  同作は、心理学者のアルフレッド・アドラーによるベストセラー『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)を原案とし、大胆なアレンジを加えて刑事ドラマ化した完全オリジナルストーリー。香里奈は、他人からの評価を気にしない刑事・蘭子を、すっぴん風のメイクで好演している。 「同作で再起を賭ける香里奈ですが、劇中ではアイラインもマスカラも付けておらず、アドラーの考えが身についた刑事になりきっている。サバサバとした役柄も香里奈のイメージに近く、“はまり役”と支持する声も多い。しかし、初回の脚本の評判が悪く、脱落者が多かったよう」(テレビ誌記者)  初回では、ファッションモデルの連続殺人事件が発生。ある女性のコートを見た蘭子は、「寒い日にもかかわらず首元のファーを取り外して着ている」と気付いたことで犯人を割り出したが、視聴者からは「アドラー関係ねー!」「ファーを外すことだってあるだろ」「蘭子はペラペラのトレンチ着てるのに……」とツッコミが相次ぎ、「ミステリーとしてレベル低い」「つまらない」と脚本に対する酷評が相次いだ。 「第2話は出来がよかっただけに、初回で視聴者を手放したのはもったいないですね。同枠は、前クールの『Chef~三ツ星の給食~』も、初回の脚本に酷評が殺到したため視聴者が離れてしまった。今期も同じパターンを繰り返しています」(同)  香里奈の主演ドラマは、おととしの『結婚式の前日に』(TBS系)以来、約1年ぶり。同作は、プライム帯にもかかわらず全話平均5.6%と大惨敗だった。 「“おっぴろげ写真”流出騒動が尾を引いている香里奈ですが、大コケが続くと、どうしても女優としてオワコン感が漂ってしまう。民放プライム帯での主演作は、『嫌われる勇気』が最後になるのでは?」(同)  昨年は、福山雅治主演『ラヴソング』、松嶋菜々子主演『営業部長 吉良奈津子』、天海祐希主演『Chef』と、大物俳優が主演を務めるドラマがことごとく振るわなかったことから、「フジの呪い」「大物つぶしのフジ」といった揶揄が飛び交ったフジ。香里奈もそんなフジにつぶされてしまうのだろうか?

吉高由里子『東京タラレバ娘』結婚リミット“7歳引き下げ”で別物に! 出産年齢のシビアさ排除か

yoshitaka0425.jpg
 吉高由里子主演ドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)が18日にスタートしました。原作は東村アキコの同名コミック。単行本の累計発行部数260万部超の大人気作です。 「女磨きさえやって“たら”、いい男が現れる」「自分が相手を好きになれ“れば”、結婚できる」とタラレバばかり言っていたら、独身のまま30歳を迎えてしまった3人娘が、恋や仕事に奮闘するストーリー。その3人娘を、関ジャニ∞・大倉忠義とのバリ島旅行が報じられたばかりの吉高と、新婚ホヤホヤの榮倉奈々と、元AKB48の大島優子が演じるということで、うっかり幸せオーラが出てしまわないかと心配です。  では、初回のあらすじから振り返りましょう。

30歳女性のドタバタ

 高校生からの親友同士である脚本家の倫子(吉高)、ネイリストの香(榮倉)、居酒屋の娘・小雪(大島)の3人娘。東京五輪開催が決まった2013年に、「その頃みんな、どんな人と結婚してるんだろう?」「子ども2人いけるか」などと盛り上がっていた3人ですが、ふと気付けば東京五輪まで残り3年。「浮かれたお祭騒ぎの東京で、もし1人だったら……」と、急に焦り始めます。  そんなとき、倫子にドラマプロデューサー・早坂(鈴木亮平)から「話がある」と食事の誘いが。倫子は昔、早坂に告白されて振った過去があり、今回も「告白される」と確信。香と小雪も「告白どころか、プロポくるんじゃね?」と、久々の恋バナに大盛り上がりです。  早坂からの告白に備え、胸元の開いた勝負服でデートに向かう倫子。しかし、「好きなんだ! 芝田マミちゃん(早坂の部下)のことが」と打ち明けられ、呆然。ただの恋愛相談だったことにショックを受けた倫子は、香と小雪をいつもの居酒屋に召集。「記憶喪失になりたい!」と机に頭を打ち付ける倫子を、香と小雪が励ましていると、居合わせたイケメン金髪男(坂口健太郎)に「そうやって一生、タラレバつまみに酒飲んでろよ」と会心の一撃をくらいます。  その後、3人は“相席フレンチ店”へ行くも撃沈し、「もう女の子じゃない」と痛感。これまでの自分を「みんなが戦っているのをベンチから見物して、偉そうなことばかり言ってただけ」と認め、「バッターボックスに立とう」と恋に本腰を入れたところで、第1話は終了です。

年齢設定に疑問

 原作の3人娘は、東京五輪開催が決まった2013年に33歳という設定ですが、ドラマ版では17年現在で30歳と、なぜか年齢設定を大幅に引き下げています。「2020年までに結婚を目指す」という部分は同じなので、原作では40歳、ドラマ版では33歳までに「結婚しなきゃっ!」って話なんです。  初回を見る限り、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)のように「ドラマ独自の要素を加えて、さらに魅力的に!」というようなドラマではなく、原作のニュアンスを忠実に再現することに尽力している作品のようですが、この“7歳”の差はいいんでしょうか? これ、根底の部分だったりすると思うのですが。  もちろん、筆者もアラフォー女なので、30歳を迎えて結婚に焦りだす気持ちは理解できますし、多くの女性がそうでしょう。しかし、「40歳までに結婚しなきゃ~」(原作)と、「33歳までに結婚しなきゃ~」(ドラマ)は、焦り具合いがまるで違います。どうしても、出産というタイムリミットシステムがありますから。ましてや、倫子たちは劇中で何度も、子どもが何人産めるか的な話をしています。  なお、吉高、榮倉、大島の実年齢は、共に28歳。この3人なら、原作通り33歳の設定でもイケると思うのですが、女性のシビアな部分をあえて排除する狙いでもあるのでしょうか? 今のところ、結婚適齢期の女子がキャピってる様を見るドラマなのか、行き遅れの女性が切羽詰ってる様を見るドラマなのか、わかりません……。

『逃げ恥』が解いた呪いをかけ直した?

 とはいえ、初回平均視聴率は13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。同枠前クールの石原さとみ主演『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』初回が12.9%、前々クールの北川景子主演『家売るオンナ』初回が12.4%ですから、大健闘といえそうです。  ネット上では、CGで登場するレバを担当しているPerfume・あ~ちゃんの声が好評の様子。また、「この枠は、いつも気楽に見られて楽しい」「セリフが心に突き刺さる」「原作の再現度高い」という声も。また、意外と多いのが、「大島優子が松居直美にしか見えない」という声でした。  さらに、『逃げ恥』が解いた「年齢の呪い」を、『タラレバ娘』が「全力でかけてくる」と嘆く声も。確かに、『逃げ恥』の最終回では、石田ゆり子が「蔓延している年齢の呪いから、逃げてしまいなさい」と優しく語り掛けてくれましたが、『タラレバ娘』で坂口健太郎が「もう女の子じゃないんだから」と言い放ったことで、一気に元に戻っちゃいましたね。  かなり“原作負け”してしまっている部分は気になるものの、数字や反響から注目度の高さがうかがえる『東京タラレバ娘』。今後、木村拓哉主演『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)を視聴率で抜かし、今期民放ドラマ首位に躍り出る可能性は十分ありそう。日刊サイゾーでは、最終回までレビューという形で応援したいと思います。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

『A LIFE』初回は木村拓哉主演ドラマ史上最低視聴率! 14.2%は良いのか悪いのか?

『A LIFE』初回は木村拓哉主演ドラマ史上最低視聴率! 14.2%は良いのか悪いのか?の画像1
TBS系『A LIFE~愛しき人~』番組サイトより
 15日にオンエアされた木村拓哉主演の連続ドラマ『A LIFE~愛しき人~』(日曜午後9時~/TBS系)初回視聴率は14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、なんとも微妙な数字だった。「好スタート」と報じたメディアも多かったが、果たして、この視聴率は良いのか悪いのか?  木村は1996年4月期『ロングバケーション』(フジテレビ系)で連ドラ初主演を務めて以降、数々のドラマで主役を張ってきた。同ドラマをはじめ、『ラブジェネレーション』(97年10月期/同)『ビューティフルライフ~ふたりでいた日々~』(2000年1月期/TBS系)、『HERO』(01年1月期/フジテレビ系)、『GOOD LUCK!!』(03年1月期/TBS系)、『プライド』(04年1月期/フジテレビ系)、『華麗なる一族』(07年1月期/TBS系)など、数多くの連ドラを大ヒットに導き、“平成の視聴率男”の名を欲しいままにしてきた。  しかし、『月の恋人~Moon Lovers~』(10年4月期/フジテレビ系)は全話平均16.9%にとどまり、木村の主演ドラマ史上、ワースト視聴率を記録。その後の『南極大陸』(11年10月期/TBS系)は18.0%、『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~』(12年10月期/フジテレビ系)は17.7%と、いずれも20%に届かず。『安堂ロイド~A.I.knows LOVE?~』(13年10月期/TBS系)に至っては、『GOOD LUCK!!』以来、約10年ぶりに柴咲コウとのコンビが復活したにもかかわらず、12.8%と不振で、自己ワーストを大きく更新し、その人気に陰りが見えていた。 『HERO』第2シリーズ(14年7月期/フジテレビ系)では21.3%をはじき出し、なんとか“平成の視聴率男”の面目を保ったが、『アイムホーム』(15年4月期/テレビ朝日系)では14.8%と、平凡な数字に終わっていた。  そんな中、1年9カ月ぶりの主演ドラマとなった『A LIFE』の初回14.2%という数字は、木村の主演ドラマでは過去最低だった『アイムホーム』の16.7%を下回り、ワーストとなってしまったのだ。一連のSMAP解散、事務所独立騒動で、ジャニーズファンの中でも“悪役”と化してしまった木村だけに、ファンがソッポを向いたとも考えられるが、半面、注目を集めていたのも事実で、これではなんとも寂しい視聴率となってしまった。「悪くても15%、うまくいけば20%超」を、予想していたTBSとしては大誤算もいいところ。 「ヒロイン・竹内結子をはじめ、浅野忠信、松山ケンイチ、木村文乃、菜々緒、柄本明、及川光博と、キャストは超豪華。それこそ、このドラマの出演者を主演に起用して、何本も連ドラを作れるほど。当然のことながら、ギャラ総額は膨れ上がり、20%前後は取らないと採算が合わないといわれているので、14%台に低迷した初回視聴率に、制作陣は青ざめています。その意味では、初回は惨敗ですね」(テレビ誌関係者)  確かに、時代の変遷とともにテレビ視聴動向が変化し、近年ドラマの視聴率が全体的に低下傾向で「10%超えれば上出来」といわれるようになってきた。これが、ほかのドラマなら“好発進”でいいのだろうが、なんせ主演は木村だ。かつ、制作費が膨大にかかっているだけに、今後確実に15~20%は取らなければ、“高視聴率”とはいえないだろう。  むろん、ドラマはまだ始まったばかりで、結論付けるのは早計。第2話以降、巻き返しを図れれば、木村の面目は保たれるし、TBSも大損しなくて済むのだが……。 (文=田中七男)

『A LIFE』初回は木村拓哉主演ドラマ史上最低視聴率! 14.2%は良いのか悪いのか?

『A LIFE』初回は木村拓哉主演ドラマ史上最低視聴率! 14.2%は良いのか悪いのか?の画像1
TBS系『A LIFE~愛しき人~』番組サイトより
 15日にオンエアされた木村拓哉主演の連続ドラマ『A LIFE~愛しき人~』(日曜午後9時~/TBS系)初回視聴率は14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、なんとも微妙な数字だった。「好スタート」と報じたメディアも多かったが、果たして、この視聴率は良いのか悪いのか?  木村は1996年4月期『ロングバケーション』(フジテレビ系)で連ドラ初主演を務めて以降、数々のドラマで主役を張ってきた。同ドラマをはじめ、『ラブジェネレーション』(97年10月期/同)『ビューティフルライフ~ふたりでいた日々~』(2000年1月期/TBS系)、『HERO』(01年1月期/フジテレビ系)、『GOOD LUCK!!』(03年1月期/TBS系)、『プライド』(04年1月期/フジテレビ系)、『華麗なる一族』(07年1月期/TBS系)など、数多くの連ドラを大ヒットに導き、“平成の視聴率男”の名を欲しいままにしてきた。  しかし、『月の恋人~Moon Lovers~』(10年4月期/フジテレビ系)は全話平均16.9%にとどまり、木村の主演ドラマ史上、ワースト視聴率を記録。その後の『南極大陸』(11年10月期/TBS系)は18.0%、『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~』(12年10月期/フジテレビ系)は17.7%と、いずれも20%に届かず。『安堂ロイド~A.I.knows LOVE?~』(13年10月期/TBS系)に至っては、『GOOD LUCK!!』以来、約10年ぶりに柴咲コウとのコンビが復活したにもかかわらず、12.8%と不振で、自己ワーストを大きく更新し、その人気に陰りが見えていた。 『HERO』第2シリーズ(14年7月期/フジテレビ系)では21.3%をはじき出し、なんとか“平成の視聴率男”の面目を保ったが、『アイムホーム』(15年4月期/テレビ朝日系)では14.8%と、平凡な数字に終わっていた。  そんな中、1年9カ月ぶりの主演ドラマとなった『A LIFE』の初回14.2%という数字は、木村の主演ドラマでは過去最低だった『アイムホーム』の16.7%を下回り、ワーストとなってしまったのだ。一連のSMAP解散、事務所独立騒動で、ジャニーズファンの中でも“悪役”と化してしまった木村だけに、ファンがソッポを向いたとも考えられるが、半面、注目を集めていたのも事実で、これではなんとも寂しい視聴率となってしまった。「悪くても15%、うまくいけば20%超」を、予想していたTBSとしては大誤算もいいところ。 「ヒロイン・竹内結子をはじめ、浅野忠信、松山ケンイチ、木村文乃、菜々緒、柄本明、及川光博と、キャストは超豪華。それこそ、このドラマの出演者を主演に起用して、何本も連ドラを作れるほど。当然のことながら、ギャラ総額は膨れ上がり、20%前後は取らないと採算が合わないといわれているので、14%台に低迷した初回視聴率に、制作陣は青ざめています。その意味では、初回は惨敗ですね」(テレビ誌関係者)  確かに、時代の変遷とともにテレビ視聴動向が変化し、近年ドラマの視聴率が全体的に低下傾向で「10%超えれば上出来」といわれるようになってきた。これが、ほかのドラマなら“好発進”でいいのだろうが、なんせ主演は木村だ。かつ、制作費が膨大にかかっているだけに、今後確実に15~20%は取らなければ、“高視聴率”とはいえないだろう。  むろん、ドラマはまだ始まったばかりで、結論付けるのは早計。第2話以降、巻き返しを図れれば、木村の面目は保たれるし、TBSも大損しなくて済むのだが……。 (文=田中七男)

草なぎ剛『嘘の戦争』視聴率上昇で、木村拓哉『A LIFE』超え!? 問題は「セクゾ・菊池風磨の演技」か

kusanagi0813-200.jpg
 元SMAP・草なぎ剛が、ショーンKよろしく「俺、ハーバード大卒なんだ」「俺、コンサル会社社長なんだ」とホラを吹きまくる連続ドラマ『嘘の戦争』(フジテレビ系、関西テレビ制作)の第2話。平均視聴率は、初回をわずかに上回る12.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。評判も至極上々です。  SMAP解散後初主演とあって、木村拓哉主演の日曜劇場『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)との視聴率対決が注目されていますが、『A LIFE』の初回は14.2%で今期ドラマの初回暫定首位。しかし、キムタク主演の日曜劇場は、『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』で初回19.2%から、第4話にして10.3%まで暴落させた前科がありますから、まだまだ勝負の行方はわかりません。 ■犯人が集まってくるシステム?  初回では、自身の家族を惨殺した実行犯とタイで偶然出会い、日本に戻ってこてんぱんに懲らしめた浩一(草なぎ)ですが、第2話でもまたもや、30年前に嘘の証言をした六反田(飯田基祐)に偶然出会っちゃいました。毎回、こうやって犯人が集まってくるシステムなんでしょうか?  なお、初回のラストシーンでニシナグループ会長・興三(市村正親)を庇ってナイフで一突きされた浩一ですが、内臓を損傷し、入院。浩一いわく、「内臓の位置はわかってる。刺される瞬間に致命傷は避けた」そうです。す、すごい。  一方、命を助けられた興三は、「あの男は何者だ? 会ったばかりの私を庇って刺されるとは、単なるバカか? よほどの魂胆があるのか……」と浩一に感謝するどころか、ドン引きしちゃってます。浩一の思惑が外れたってこと? でも、浩一はいつだって「詐欺師になりたきゃ賢くなれ。幅広い知識と教養だ」と自信満々だし……。ああ、どこまでが計算なのかわからない! こんなところも、同ドラマの魅力なのでしょう。 ■草なぎくんの感情が爆発! 「頼りない兄が連れてきたから」という一点だけで、初対面から浩一を疑いまくりの隆(藤木直人)ですが、今回も「楓とはどこで会った!」「君の事務所のビルを見てきた。随分と古いビルだな」「仁科家に、急に縁が繋がりすぎてないか」と入院中の浩一に詰め寄ります。でも、考えてみると、浩一は仁科家にまだ何もしてないんですよね。なんか、隆がギフハブに怯えるASKAに見えてきました。  早々に退院した浩一は、仁科家の顧問弁護士を務めている六反田への復讐を開始。ハルカ(水原希子)の潜入捜査により、六反田が詐欺集団と共謀して被害者から金を巻き上げていることを突き止め、逮捕に追い込みます。  さらに、六反田から奪った音声テープから、30年前、バカな大学生グループが起こした婦女暴行殺人事件が発端で家族が殺されたことを知った浩一は、あまりの不条理さに「あああああああ!」と感情が爆発。半狂乱で「くそ! くそ! くそ! くそ!」と壁を叩きます。いやあ、鬼気迫る演技ですな。 ■Sexy Zone・菊池風磨に違和感  浩一は、興三に近づくため、楓(山本美月)に急接近。「家族旅行中に事故に遭い、1人だけ助かった」などと嘘を並べると、楓は「こんなこと、私に話してくれるなんて!」といった様子で、たちまち目がトロ~ン。そんな楓に、浩一はすかさずキス! 25歳と42歳の結構な“年の差キス”ですが、草なぎくんなら問題ありませんね。  また、初回から「あいつらに地獄を見せてやる!」と決め台詞を放っていた浩一ですが、今回、「地獄」の定義を明言しました。いわく、「罪を告白させ、土下座させて、全てを奪う」だそうです。やっぱ、土下座は外せませんよね。  早くも30年前の事件の真相が判明した第2話。とにかくストーリのテンポが抜群で、見応え十分。漫画ちっくなキザなセリフも、キャストの高い演技力で違和感なく見られます。……が、詐欺師見習いのカズキを演じるSexy Zone・菊池風磨のシーンだけ、なんか笑っちゃうんですよね……。“元引きこもり”という設定ですが、おしゃれな不良にしか見えないし。ただ、草なぎくんのドラマにSexy Zoneのメンバーが出ているというのは、飯島三智マネジャーの残り香が感じられてなかなかオツなもの。というわけで、早く菊池の演技に慣れるよう、努めます。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

草なぎ剛『嘘の戦争』視聴率上昇で、木村拓哉『A LIFE』超え!? 問題は「セクゾ・菊池風磨の演技」か

kusanagi0813-200.jpg
 元SMAP・草なぎ剛が、ショーンKよろしく「俺、ハーバード大卒なんだ」「俺、コンサル会社社長なんだ」とホラを吹きまくる連続ドラマ『嘘の戦争』(フジテレビ系、関西テレビ制作)の第2話。平均視聴率は、初回をわずかに上回る12.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。評判も至極上々です。  SMAP解散後初主演とあって、木村拓哉主演の日曜劇場『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)との視聴率対決が注目されていますが、『A LIFE』の初回は14.2%で今期ドラマの初回暫定首位。しかし、キムタク主演の日曜劇場は、『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』で初回19.2%から、第4話にして10.3%まで暴落させた前科がありますから、まだまだ勝負の行方はわかりません。 ■犯人が集まってくるシステム?  初回では、自身の家族を惨殺した実行犯とタイで偶然出会い、日本に戻ってこてんぱんに懲らしめた浩一(草なぎ)ですが、第2話でもまたもや、30年前に嘘の証言をした六反田(飯田基祐)に偶然出会っちゃいました。毎回、こうやって犯人が集まってくるシステムなんでしょうか?  なお、初回のラストシーンでニシナグループ会長・興三(市村正親)を庇ってナイフで一突きされた浩一ですが、内臓を損傷し、入院。浩一いわく、「内臓の位置はわかってる。刺される瞬間に致命傷は避けた」そうです。す、すごい。  一方、命を助けられた興三は、「あの男は何者だ? 会ったばかりの私を庇って刺されるとは、単なるバカか? よほどの魂胆があるのか……」と浩一に感謝するどころか、ドン引きしちゃってます。浩一の思惑が外れたってこと? でも、浩一はいつだって「詐欺師になりたきゃ賢くなれ。幅広い知識と教養だ」と自信満々だし……。ああ、どこまでが計算なのかわからない! こんなところも、同ドラマの魅力なのでしょう。 ■草なぎくんの感情が爆発! 「頼りない兄が連れてきたから」という一点だけで、初対面から浩一を疑いまくりの隆(藤木直人)ですが、今回も「楓とはどこで会った!」「君の事務所のビルを見てきた。随分と古いビルだな」「仁科家に、急に縁が繋がりすぎてないか」と入院中の浩一に詰め寄ります。でも、考えてみると、浩一は仁科家にまだ何もしてないんですよね。なんか、隆がギフハブに怯えるASKAに見えてきました。  早々に退院した浩一は、仁科家の顧問弁護士を務めている六反田への復讐を開始。ハルカ(水原希子)の潜入捜査により、六反田が詐欺集団と共謀して被害者から金を巻き上げていることを突き止め、逮捕に追い込みます。  さらに、六反田から奪った音声テープから、30年前、バカな大学生グループが起こした婦女暴行殺人事件が発端で家族が殺されたことを知った浩一は、あまりの不条理さに「あああああああ!」と感情が爆発。半狂乱で「くそ! くそ! くそ! くそ!」と壁を叩きます。いやあ、鬼気迫る演技ですな。 ■Sexy Zone・菊池風磨に違和感  浩一は、興三に近づくため、楓(山本美月)に急接近。「家族旅行中に事故に遭い、1人だけ助かった」などと嘘を並べると、楓は「こんなこと、私に話してくれるなんて!」といった様子で、たちまち目がトロ~ン。そんな楓に、浩一はすかさずキス! 25歳と42歳の結構な“年の差キス”ですが、草なぎくんなら問題ありませんね。  また、初回から「あいつらに地獄を見せてやる!」と決め台詞を放っていた浩一ですが、今回、「地獄」の定義を明言しました。いわく、「罪を告白させ、土下座させて、全てを奪う」だそうです。やっぱ、土下座は外せませんよね。  早くも30年前の事件の真相が判明した第2話。とにかくストーリのテンポが抜群で、見応え十分。漫画ちっくなキザなセリフも、キャストの高い演技力で違和感なく見られます。……が、詐欺師見習いのカズキを演じるSexy Zone・菊池風磨のシーンだけ、なんか笑っちゃうんですよね……。“元引きこもり”という設定ですが、おしゃれな不良にしか見えないし。ただ、草なぎくんのドラマにSexy Zoneのメンバーが出ているというのは、飯島三智マネジャーの残り香が感じられてなかなかオツなもの。というわけで、早く菊池の演技に慣れるよう、努めます。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

主役・柴咲コウが出てこない! 大河ドラマ『直虎』子役による“学芸会”に視聴者の不満噴出

主役・柴咲コウが出てこない! 大河ドラマ『直虎』子役による学芸会に視聴者の不満噴出の画像1
NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』 - NHKオンライン
 柴咲コウ主演のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』に開始早々、暗雲が立ち込めた。同ドラマの第2話が15日に放送され、視聴率は15.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と伸び悩んだ。初回は16.9%で、今世紀では井上真央主演『花燃ゆ』(2015年)の16.7%に次いでワースト2位のスタート。その『花燃ゆ』は第2話で13.4%と急降下したが、『直虎』も同じような推移となった。初回19.9%から第2話で20.1%とアップした、昨年の堺雅人主演『真田丸』とは大違いで、先行きが思いやれる結果に……。  敗因のひとつとして挙げられるのは、初回に続き、第2話でも、主人公・井伊直虎(おとわ)たちの幼少期が描かれており、主役である柴咲がストーリー・ラインにまったく登場せず、視聴者をヤキモキさせている点だろう。  朝ドラでは定番の手法だが、たいていは1週目のみで、2週目からは本来の主役が本格的に登場する。『直虎』では、脚本家・森下佳子氏の「直虎の子ども時代は重要」との強いこだわりで、なんと第4話まで子役によるストーリーが続くというのだから驚きだ。視聴者としては、早く柴咲と、いいなずけの井伊直親(亀之丞)役・三浦春馬、幼なじみの小野政次(鶴丸)役・高橋一生との絡みを見たいはずなのに、1カ月も待たなければならないのだ。  ネット上での視聴者の反応は、「おとわ役の子(新井美羽)はかわいいけど、セリフと動きがお遊戯レベル」「子役の演技がわざとらしくて見ていられない」「子役の出番が多すぎ。あまりにもオーバーな演技で、学芸会を見てるようで笑ってしまう」「子どもの鬼ごっこを見させられている感じ」といった調子で、“学芸会”状態に不満が噴出しているようだ。 「子役による演技が第4話まで続くのは大河では異例で、NHKの本意ではありません。ただ、脚本家の強い意向とあって、どうにもならないのです。森下氏は杏主演の朝ドラ『ごちそうさん』を大ヒットに導いた功労者。他局でも『JIN-仁-』『とんび』『天皇の料理番』(すべて(TBS系))などを手掛けたヒットメーカーですから、NHKとしては森下氏に任せた以上、意見するわけにはいかないようです」(テレビ制作関係者)  柴咲、三浦、高橋以外のキャストでは、杉本哲太、財前直見、小林薫、宇梶剛士、吹越満、ムロツヨシといった演技派がそろっているが、そのメンバーで高視聴率が取れるほど甘くはない。  子役による演技が第4話まで続くとなると、果たして、そこまで視聴者が待ってくれるのかどうか、甚だ疑問だ。同時間帯では、常時20%前後を弾き出す『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)という強力な裏番組もあるだけに、主役の柴咲が登場する前の段階で、視聴者が脱落する可能性も高そう。NHKとしては、第5話以降、低空飛行を続けた『花燃ゆ』の二の舞いだけは避けたいところだろうが……。 (文=田中七男)

14.2%スタートのTBS『A LIFE~愛しき人~』木村拓哉が見せた“意外すぎる成長”とは?

alife0116
TBS系『A LIFE~愛しき人~』番組サイトより
 SMAP解散後、木村拓哉にとって初の俳優仕事となる日曜劇場『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)も、満を持してスタート。初回視聴率は14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、それなりの注目度を示しました。  木村が扮するのは、メス一本で勝負する“職人外科医”沖田。10年前にシアトルに渡って外科手術の最前線を体験し、卓越した技術を身に付けた天才肌という役柄です。  そんな沖田が10年前まで勤めていたのが、東京にある壇上記念病院。熱い医師魂を抱く老院長・壇上虎之助(柄本明)と、ビジネスセンスに長けた副院長・壇上壮大(浅野忠信)が切り盛りする大病院です。ちなみに壮大は院長の娘婿(つまり逆玉の輿)で、娘の深冬(竹内結子)も小児科医として同病院に勤務しています。  物語は、その院長・虎之助が意識を失って倒れたことから始まります。病名は大動脈弁狭窄とみられ、外科部長・羽村(及川光博)の見立てでは、院長の年齢と心機能ではオペは難しく、かえって命の危険があるとのこと。「もって半年」という診断が下されます。  しかし虎之助は、「沖田先生に診てもらいたい」と言い出しました。「シアトルにいる沖田だ」と。実は、10年前に沖田を渡米させたのは虎之助自身でした。虎之助に恩を感じている沖田は、すぐさまビジネスクラスで機上の人に。ちなみにGoogleフライトさんによると、シアトル・成田便のビジネスは41万円とか。さすが天才外科医だけあって、稼ぎもいいようです。寝転がりながら悠々と帰国してきます。  茶色の革ジャケットで壇上記念病院に駆け付けた沖田。『HERO』の茶色ダウンと同じ色味なので既視感バリバリですが、この直後、木村拓哉に明らかな変化が見られます。  出迎えた壮大こと浅野忠信(179cm)と、ほとんど同じ身長……! せ、成長してる……!  で、沖田は周囲の反対を押し切って難しい手術を決行し、一旦は成功するも、“不測の事態”で虎之助は意識不明に。周囲は「オペしなければもっと生きられた」「どうせダメだから実験的オペか」「もうそっとしといてやれ」などなど言いますが、沖田は再手術の方法を考え抜き、深冬の許可を得て再びメスを入れ、院長の命を救うことに成功しました。  このあたりの医療シーン、聞いたこともない専門用語がひたすらに羅列され、ほとんど説明されません。しかし、医療監修に順天堂大学医学部附属順天堂医院が入っていることもあり、なんとなくリアルに感じます。オペシーンが、まったくドラマチックに描かれることなく淡々とした演出なのも好印象です。  また、そうした淡々としたシーンの中で、オペナース・柴田(木村文乃)の有能ぶりがさりげなく描かれたかと思えば、その柴田が沖田の“バディ”として展開に深く関わってくるなど、人物紹介の手際も実にスムーズ。  さらに沖田が天才的技量を持った外科医であることも、大げさにならない程度に、かつスマートに描かれます。  たとえば最初の手術で、院長の出血量は50ccでした。再手術では100cc。その記録を見た若手医師・井川(松山ケンイチ)に「1ケタ間違えてる」と言わせることで、まさしくその技術が「ケタ外れ」であることが語られました。  また、手術のシーンで沖田が「ちょっと急ぎます」と言って器具を持ち替える動作があり、それを見た井川が「左手!?」と、思わず声を上げてしまうシーンもありました。きっと、普通の外科医は左手でその動きをできないし、しようともしないのでしょう。そういう説得力が、細かく細かく描かれていたということです。  第1話は、病院の愛娘で副院長の妻・深冬に脳腫瘍が見つかったところで終わりました。  夫の壮大は副院長であり、脳外科のエキスパートです。実は沖田とは幼なじみの関係であり、深冬は沖田の元カノ。さらに、沖田の渡米は、深冬と病院を手に入れようとした壮大の謀略によるものであることも明らかに。  その壮大が、沖田に「おまえが切るしかない」と言って、妻の手術を依頼します。沖田は「脳は子どもしか切ったことがないし、日本の(脳外科医の)トップは壮大だろ」と固辞しますが、「家族のオペはできないだろ。おまえしかいないんだよ、切れるよな?」と……。  第1話を見た限りでは、今クールの日曜劇場は、実に手堅く、高品質に仕上げてきたという印象です。比較的ぶっ飛んだキャラを演じることの多い印象の菜々緒や田中泯といった脇役陣も、ドラマが描こうとするリアリティの枠内にギリギリ収まっているし、何より竹内結子は、やっぱりすごく上手いと思う。  と、ここまで書いてきて、やっぱり違和感は木村拓哉ということになってしまうんですよねえ。背が伸びたことは別にいいんですが、画面の雰囲気が硬質で、キャストが豪華で、演出も巧みで、木村拓哉の能面芝居だけが、ドラマが描こうとするリアリティの枠からはみ出しているように見えてしまう。これはもう、どうしようもないことなんですが。  ともあれ、「絶対にコケられない」というTBSの気合はビシビシ感じましたし、単純にお話が面白いので楽しみに追いかけられると思います。主人公、できれば堤真一あたりで……と思ったけど、それだったらまんま映画『孤高のメス』(10)になっちゃいますね。 (文=どらまっ子AKIちゃん)

14.2%スタートのTBS『A LIFE~愛しき人~』木村拓哉が見せた“意外すぎる成長”とは?

alife0116
TBS系『A LIFE~愛しき人~』番組サイトより
 SMAP解散後、木村拓哉にとって初の俳優仕事となる日曜劇場『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)も、満を持してスタート。初回視聴率は14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、それなりの注目度を示しました。  木村が扮するのは、メス一本で勝負する“職人外科医”沖田。10年前にシアトルに渡って外科手術の最前線を体験し、卓越した技術を身に付けた天才肌という役柄です。  そんな沖田が10年前まで勤めていたのが、東京にある壇上記念病院。熱い医師魂を抱く老院長・壇上虎之助(柄本明)と、ビジネスセンスに長けた副院長・壇上壮大(浅野忠信)が切り盛りする大病院です。ちなみに壮大は院長の娘婿(つまり逆玉の輿)で、娘の深冬(竹内結子)も小児科医として同病院に勤務しています。  物語は、その院長・虎之助が意識を失って倒れたことから始まります。病名は大動脈弁狭窄とみられ、外科部長・羽村(及川光博)の見立てでは、院長の年齢と心機能ではオペは難しく、かえって命の危険があるとのこと。「もって半年」という診断が下されます。  しかし虎之助は、「沖田先生に診てもらいたい」と言い出しました。「シアトルにいる沖田だ」と。実は、10年前に沖田を渡米させたのは虎之助自身でした。虎之助に恩を感じている沖田は、すぐさまビジネスクラスで機上の人に。ちなみにGoogleフライトさんによると、シアトル・成田便のビジネスは41万円とか。さすが天才外科医だけあって、稼ぎもいいようです。寝転がりながら悠々と帰国してきます。  茶色の革ジャケットで壇上記念病院に駆け付けた沖田。『HERO』の茶色ダウンと同じ色味なので既視感バリバリですが、この直後、木村拓哉に明らかな変化が見られます。  出迎えた壮大こと浅野忠信(179cm)と、ほとんど同じ身長……! せ、成長してる……!  で、沖田は周囲の反対を押し切って難しい手術を決行し、一旦は成功するも、“不測の事態”で虎之助は意識不明に。周囲は「オペしなければもっと生きられた」「どうせダメだから実験的オペか」「もうそっとしといてやれ」などなど言いますが、沖田は再手術の方法を考え抜き、深冬の許可を得て再びメスを入れ、院長の命を救うことに成功しました。  このあたりの医療シーン、聞いたこともない専門用語がひたすらに羅列され、ほとんど説明されません。しかし、医療監修に順天堂大学医学部附属順天堂医院が入っていることもあり、なんとなくリアルに感じます。オペシーンが、まったくドラマチックに描かれることなく淡々とした演出なのも好印象です。  また、そうした淡々としたシーンの中で、オペナース・柴田(木村文乃)の有能ぶりがさりげなく描かれたかと思えば、その柴田が沖田の“バディ”として展開に深く関わってくるなど、人物紹介の手際も実にスムーズ。  さらに沖田が天才的技量を持った外科医であることも、大げさにならない程度に、かつスマートに描かれます。  たとえば最初の手術で、院長の出血量は50ccでした。再手術では100cc。その記録を見た若手医師・井川(松山ケンイチ)に「1ケタ間違えてる」と言わせることで、まさしくその技術が「ケタ外れ」であることが語られました。  また、手術のシーンで沖田が「ちょっと急ぎます」と言って器具を持ち替える動作があり、それを見た井川が「左手!?」と、思わず声を上げてしまうシーンもありました。きっと、普通の外科医は左手でその動きをできないし、しようともしないのでしょう。そういう説得力が、細かく細かく描かれていたということです。  第1話は、病院の愛娘で副院長の妻・深冬に脳腫瘍が見つかったところで終わりました。  夫の壮大は副院長であり、脳外科のエキスパートです。実は沖田とは幼なじみの関係であり、深冬は沖田の元カノ。さらに、沖田の渡米は、深冬と病院を手に入れようとした壮大の謀略によるものであることも明らかに。  その壮大が、沖田に「おまえが切るしかない」と言って、妻の手術を依頼します。沖田は「脳は子どもしか切ったことがないし、日本の(脳外科医の)トップは壮大だろ」と固辞しますが、「家族のオペはできないだろ。おまえしかいないんだよ、切れるよな?」と……。  第1話を見た限りでは、今クールの日曜劇場は、実に手堅く、高品質に仕上げてきたという印象です。比較的ぶっ飛んだキャラを演じることの多い印象の菜々緒や田中泯といった脇役陣も、ドラマが描こうとするリアリティの枠内にギリギリ収まっているし、何より竹内結子は、やっぱりすごく上手いと思う。  と、ここまで書いてきて、やっぱり違和感は木村拓哉ということになってしまうんですよねえ。背が伸びたことは別にいいんですが、画面の雰囲気が硬質で、キャストが豪華で、演出も巧みで、木村拓哉の能面芝居だけが、ドラマが描こうとするリアリティの枠からはみ出しているように見えてしまう。これはもう、どうしようもないことなんですが。  ともあれ、「絶対にコケられない」というTBSの気合はビシビシ感じましたし、単純にお話が面白いので楽しみに追いかけられると思います。主人公、できれば堤真一あたりで……と思ったけど、それだったらまんま映画『孤高のメス』(10)になっちゃいますね。 (文=どらまっ子AKIちゃん)