日曜劇場『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)第6話の視聴率は15.3%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と急伸。過去最高を記録し、今クール全作品を通して初の15%超えとなりました。先々週は日テレに『イッテQ!』スペシャル、先週はテレ朝に劇場版『相棒』をぶつけられて苦戦しましたが、本来これくらいの数字は持っているドラマなのかもしれません。ちなみにテレ朝ではジョイマン高木がマイク・タイソンの家に行って、2人でハトを愛でたりしていました。 さて、数字こそ上がったものの、お話はだいぶ行き詰まってきたかな、というのが正直なところです。第1話から繰り返し語られるのは、主人公・沖田(木村拓哉)が元カノ・深冬(竹内結子)の脳腫瘍の手術をすることになり、その難しい場所にある腫瘍を手術する方法が見つけられないという苦悩です。 しかし、この苦悩は「何をどうすれば見つかるのか」というきっかけすら視聴者側には何も想像がつかないので、結果として「ドラマの都合で、いつでもいい」「天才・沖田が見つけたときが、そのときだ」という状態になってしまい、まるでキムタクの苦悩に共感することができません。そうして引き伸ばされるうちに「天才なんだろ、早く見つけろよ」という気分になってきます。 それでもわりと楽しく見ていられるのは、やはりTBSが予算をしっかりかけた脇役陣の充実ぶりによるものでしょう。副院長・マサオを演じる浅野忠信の怪演は、もはや日曜名物となっておりますし、竹内結子、松山ケンイチ、木村文乃、及川光博といった“主演級”にも、しっかりエピソードが振られているので、それなりの見応えが出ています。 というか、沖田の役割が「深冬の手術はまだできない/それ以外は全部できる」というワンパターンになっているので、脇に振らないとクールが埋まらないというのが実情でしょうけれど。 というわけで、今回は松ケンと菜々緒の回でした。 ある日、パチンコ屋で倒れた60歳男性(高木渉)が救急に運び込まれてきました。心臓に動脈解離があり、すぐにでも手術が必要な状態です。 しかし、実はこの60歳男性は、檀上の美人顧問弁護士・榊原実梨(菜々緒)の生き別れの実父・榊原達夫でした。15年前に家を出て女のところへ行き、そのまま音信不通だったそうです。 父に恨みを持つ実梨は、手術同意書への署名を拒否。母娘ともども捨てられて苦労した見返りに、父を見殺しにすることにしたようです。 「オペに同意しないと、ひどい人みたいじゃないですか」 と言い張る実梨。どう見てもひどい人です。そこまで嫌悪するなら、なんで15年も榊原姓を名乗り続けているのかとか、せめてお母さんと相談したらどうなんだ、といった疑問が次々に頭に浮かんできますが、実梨の決心は固いようです。マサオが「命に関わる以上、オペをしないわけにはいかないんだ」と説得すると、今度は条件を出してきます。 「井川先生以外の執刀は認めません。他の先生が手を出しておかしなことがあったら、直ちに訴えます」 天才・沖田でもなく、外科部長・羽村(及川光博)でもなく、若手の井川なら切らせてやると。難手術なので、井川には荷が重い仕事です。 井川はこの難手術の失敗に怯え、訴訟に怯え、その恐怖を乗り越えて手術を成功させます。井川にとって荷が重い仕事でしたが、松ケンにとって今回の井川のエピソードは実に演じ甲斐のある、楽しい仕事だったのではないでしょうか。父に恨みを持つ女性が顧問弁護士を務める病院に偶然その父が担ぎ込まれ、よりによって意識不明で、娘がサイコっぷりを発揮して手術への同意書を独断で拒否するという、かなり偶然に頼った強引なプロットによって書かれた無理スジでしたが、松ケンの芝居の説得力だけで見せ切ってしまったように思います。 無理スジといえば、このドラマって沖田が「人の命より大事なものはない」と言い続けている向こうで、今回の実梨もそうですし、3話では院長(柄本明)が子どもの腸捻転手術を中止させようとしていましたし、けっこう平気で患者を殺そうとするんですよね。沖田の“孤高かつ良心的な天才”ぶりと対比させて描こうとする意図なんでしょうが、やり口が短絡的すぎて冷めちゃうんです。 でも、そんな私たちの冷めたハートに火をつけてくれたのは、今回もマサオでした。なんか、わりとどうでもいいことで「んーー! んーー! おおー!」とか叫びながら壁ボコ! 何度も言いますが、あなた脳外科医でしょ。右手は生命線でしょ……。さらに、「余命4カ月~5カ月」に怯える深冬が沖田に抱きしめられているのをしばし眺めた後、薄暗い病院の廊下をニヤニヤしながら歩いているラストシーンも、意味不明で素敵でした! (文=どらまっ子AKIちゃん)TBS系『A LIFE~愛しき人~』番組サイトより
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これはドキュメントなのか!?『豆腐プロレス』に見る、AKB48“興亡の軌跡”を紐解く
『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)第5話。錦糸町道場のトレーナーをやることを決めた坂巻流司(今野浩喜)は、まず「道場の壁にペンキを塗れ」と指示を出す。メンバーたちはその作業にどのような意図があるかよくわからぬまま、壁にペンキを塗り続ける。 坂巻は、まだ壁の一部の塗装が終わっていないことに気づくが、「まあいい。今日は終わりだ。共同作業をさせると人となりがわかる」と、練習もせずその日はメンバーたちを解散させる。 後日、練習で坂巻はメンバーたちをリングに上げ、2人ペアになってチョップの練習をさせる。しかし、前回「私、プロレスやめる。数合わせにしか思っていないんでしょ!」と宮脇咲良(役名同じ)に言った向井地美音(役名同じ)は練習に来ておらず、メンバーは5人に。喧嘩っ早く人当たりの悪い木﨑ゆりあ(役名同じ)はペアがおらず、あぶれてしまう。ほかのメンバーたちも、なよなよしたチョップを繰り返すばかり。 坂巻は「相手の技をちゃんと受けろ!」と叱咤し、あぶれていた木﨑に「お前なんで喧嘩ばかりしているんだ!」「寂しいからだろ!」と叫びながらチョップをかます。そのままそれぞれのメンバーたちに叫びながらチョップしていく坂巻。 ペンキ塗りでも読者モデルとの両立のために、途中で帰ってしまっていた加藤玲奈(役名同じ)には「お前はプロレスとモデルどっちがやりたいんだ!」、横山由依(役名同じ)には「お前他のメンバーより年増だからって年齢差を縮めようと必死すぎるんだよ!」と、作業が終わるとすぐにリングの上でサックスを吹いてばかりの古畑奈和(役名同じ)には「ここは吹奏楽部じゃねえんだ!」と伝えていく。坂巻は壁の塗装中のメンバーの様子を観察し、メンバー一人ひとりの人となり、そして彼女たちがプロレスをやっていく上での問題点を見つけていたのだ。 一方、WIP事務所では、エメラルドHARUKA(兒玉遥)が、ユンボ島田(島田晴香)のもとを訪れる。前回の試合で、ハリウッドJURINA(松井珠理奈)に対し、相手チームが執拗に怪我の完治していない右脚を狙っていたことにエメラルドHARUKAは気づいていた。それを指摘すると、ユンボ島田は「遊びじゃねえんだ。こっちは勝つためにやってるんだ」と返す。ユンボ島田は、第3話で矢崎英一郎(渡辺いっけい)からハリウッドJURINAの脚の怪我の情報を聞かされた際には「そんな卑怯なことはできない!」と強く言っていただけに、力強い言葉だ。 前回にも簡単に紹介したが、AKB48のドラマは『マジすか学園』(テレビ東京ほか)以来、キャラクター設定に、AKB48のグループ内でのキャラクターをそのまま投影することが多い。しかしそれだけでなく、グループ内の序列や立場といったシビアな部分もそのまま反映され、やはり人気メンバーには主役級の配役がなされる。今回のエメラルドHARUKAとユンボ島田のやりとりを、それぞれのAKB48グループでの立場と見比べながら、もう少し深読みしてみよう。 「工事現場同盟」は、そのままAKBグループにおける“バラエティ班”と言われるメンバーたちが演じている。バラエティ班とは、アイドルらしからぬ言動でバラエティを盛り上げる役割のメンバーたちのこと。ユンボ島田を演じる島田晴香(AKB48)は、持ち前の負けん気の強さと体格から親しまれ、AKB48の番組だけでなく、いわゆる外番組でも活躍してきた。クイウチ松村を演じる松村香織(SKE48)は研究生から上がれずにいたが、かつてキャバ嬢をやっていた過去をおおっぴらにする“タブーなしの姿勢“を貫き、キワモノとして選抜総選挙でも上位に這い上がってきた叩き上げの人である。また、セコンドにいる山田野絵(NGT48)も、酒焼けしたようなしゃがれた声で話題に。NGT48のバラエティ班として頭角を現しつつある。 対するハリウッドJURINAやエメラルドHARUKAといったメンバーは、そういった“バラエティ班”とは対照的に、“王道”として積極的に前面に立たされてきた。いわばAKBの顔となる存在。ハリウッドJURINAこと松井珠理奈は11歳でSKE48の一期生に加入すると、秋元康が大絶賛。「大声ダイヤモンド」(キングレコード)でいきなりAKB48のセンターに抜擢されて以来、選抜メンバーの常連になっていった。エメラルドHARUKAこと兒玉遥は、HKT48の一期生としてデビュー後、常にフロントメンバーとして活躍してきた。中井りか、加藤美南も、NGTのフロントメンバーとして期待されるメンバーたちである。 こういった背景から、先のユンボ島田の「遊びじゃねえんだ。こっちは勝つためにやってるんだ」というセリフには重みがある。どんなメンバーでも、「国民的アイドル」のAKB48に加入した以上、活躍したいはずだ。しかし、とにかくメンバーが多いAKB48グループのなかでは、ただかわいらしくいるだけで注目されるわけではない。 だからこそ、自分が目立つためには、アイドルらしからぬ“汚れ仕事”ですらこなす必要がある。アイドルもプロレスも“正しい”ことだけでは、這い上がれる場所ではないとでも言おうとしているのか。また、このシーンは、奇しくもどちらも「はるか」という名前のメンバーであるというところがまた面白い。 もう一つ、学校での宮脇咲良と向井地美音のやりとりのシーンを見てみよう。宮脇も向井地も、どちらもAKB48の次期センターとして将来を注目されるメンバーだ。言うなれば、センターの座を奪い合うライバルでもある。 宮脇咲良(HKT48)は、本来であればHKT48のセンターとして頭角を現すべき存在だ。だが実は、HKT48でのセンターは「12秒」(ユニバーサルミュージック)での兒玉遥とのダブルセンターのみ。にもかかわらずデビュー一年目から総選挙でランクインし、あっという間に上位へとのぼりつめた。もしかしたら、彼女がHKT48のセンターにならないのは、AKB48のセンターとして期待されているからかもしれない。 一方、向井地美音は、ドラマ『アンフェア』(フジテレビ系)で篠原涼子の娘役を演じたことがよく知られているように、子役としての経歴が長い。しかし、AKBグループとしての経歴だけでいえば、宮脇の後輩にあたる。そして、AKB48のメンバーとして、AKB48のセンターになりうる存在としてデビュー時から注目されてきてはいるものの、2016年の選抜総選挙ではまだ宮脇に追いつくことはできなかった(宮脇は6位、向井地は13位)。 また、当初は同期の大和田南那(AKB48)とのライバル関係のほうがフォーカスされてきた。しかし大和田の卒業が決まり、改めて「では、次のAKB48のセンターは誰か」と考えた場合、現実的なのが宮脇と向井地なのである。 HKT48からやってきてAKB48のセンターの座を狙う宮脇と、本丸AKB48のセンター候補でありながら、まだ少し宮脇には追いつけない向井地の持つもの持たざるものの関係。これもこのドラマの主役とその親友という立場にそのまま反映されているように思う。そんな2人が喧嘩して仲直りする、というのは、なにかの暗示に見えてしまうのは気のせいだろうか。 このように見ていくと、もはや同作品は、ただのプロレスドラマというより、AKB48内部のリアルを反映するドキュメンタリーのような要素さえある。このドラマからAKB48内の新たなメンバーたちの関係性が見えてくる。2クールあるぶん、さまざまな人間ドラマが展開されていくはずだ。まだまだ目が離せない。 (文=MC内郷丸)テレビ朝日系『豆腐プロレス』番組サイトより
低空飛行を続ける『就活家族 きっと、うまくいく』前田敦子の“キレ芸”が光る!
物語も折り返し地点に突入した、テレビ朝日系『就活家族 きっと、うまくいく』。後半戦を占う16日放送の6話の視聴率は8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。低空飛行状態ともいえそうです。 6話のレビューに入る前に、見事なまでの転落を完遂した富川一家4人の現在の状況を軽く振り返りましょう。 父・洋輔(三浦友和)は、大企業のエリート社員。長年の社畜生活が功を奏し、役員の打診を受けていました。ところが、同僚の策略によって、洋輔に思いを寄せる後輩社員・川村優子(木村多江)に“セクハラ”を働いたとのレッテルを貼られてしまいます。我がプライドが許さない洋輔は、会社を退職。その後、職探しをしますがエリート社員たるプライドと経歴が邪魔をして無職のままです。 母・水希(黒木瞳)は、中学教師。長く仕事を続けたいと思っていましたが、自身の起こした問題が元で、その計画が水の泡に。さらに上司である校長との折り合いがつかず、学校を退職。癒やしを求めて足を踏み入れたホストクラブに、どっぷりハマってしまいました。 娘の栞(前田敦子)は、職場でセクハラに遭っていましたが、恋人の真壁雄斗(渡辺大)の部署に転属に。そこで新たなスタートを切るつもりも、上司の中原綾子(山本未来)との確執が決定的に。というのも、真壁と中原は以前に関係があったからなんですね。栞は一方的に中原に退職願を叩きつけます。 名は体を表すではないですが、唯一上手くいってそうに見えるのが息子で、絶賛就活中の光(工藤阿須加)。「国原就活塾」で国原耕太(新井浩文)の指導の下、内定を掴みかけますが、憧れていた経済誌の編集部でのアルバイトに没頭し、内定を蹴ってしまいました。 前回の終わりで、やっと失業したことを家族に告白した洋輔。水希のホスト狂いと抱き合わせでの最悪のタイミングの告白で、家族の心はバラバラになってしまいました。家族4人で囲んだ食卓はゴミの山になり、水希は家族を放ったらかして、温泉旅行へ。 助っ人として手伝った店舗の規模拡大の一件の報酬を同級生の夏野久美(キムラ緑子)から受け取り、社畜としてのプライドを少しだけ取り戻した洋輔は、晴れ晴れとした表情に。そんななか、かつて「私とあなたは違う」と、強烈なマウンティングをぶつけていた天谷五郎(段田安則)から、自営のコンサルタント業を勧められ「コンサルタント料ってのをもらったのが嬉しくてですね……」なんて言っちゃう始末。まるで学習してない! 洋輔は、新居を事務所として利用して、自営のコンサルタント業を開業することを決意。洋輔の頭の中では、コンサルタントで成功し家族に尊敬される自分の姿が、ありありと見えているのでしょう。 6話の大きな動きと言えば、もう一件あります。娘の栞の恋愛に進展がありました、今までのらりくらりとしながらも、なんだかんだで栞に愛を示していた真壁が、ついに栞との結婚を考え始めたことです。真壁は、前回、栞と中原がケンカ別れしたことを受けて自身も転職。しかもただの転職ではなく、ヘッドハンティングという出世コースです。 一方の栞は、やりたいことだったファッション業界への転職を目指しますが、鳴かず飛ばずです。それでも、幸せな結婚生活を夢見る2人は、どんどん親密になっていき、入居する前の新居でお忍びでデート。 しかし、タイミング悪く洋輔が入ってきてしまいます。洋輔が目撃したのは、下着姿の娘と、よく知らない男。洋輔は、真壁を掴み出し栞も洋輔に逆ギレして家を出ていきます。 またもや、家族を引っ掻き回した洋輔でしたが、この一件が思わぬ展開を見せます。翌日、気まずい雰囲気の食卓ですが、水希の「娘がいれば、いつかそんなことだってあるわよ」のひと言で、今まで語られなかった洋輔と水希の出会いから結婚までの話に。 そして、栞の「お父さんが会ってくれるなら」とのお願いに、洋輔「そこまで言われたら、断れないな」と返し、栞の結婚は前進していく模様。 お互いの秘密をそれぞれ腹に抱える一家4人が、はじめて家族らしい会話をしたことを受けて、「なんかさ……前より家族っぽくなったよね、うち」と光がポロリ。皮肉にも、バラバラになった“理想の家族”を、再び結びつけたのは“失業”の二文字でした。 でも、やっぱりこのドラマはハッピーな気分のまま終わらせてくれません。ドラマ冒頭から洋輔に付きまとう女・川村。「そんなに大切な家族なんですか? 私のほうが、富川さんを幸せにできるんです」と、川村は洋輔に迫りますが「それは勘違いだよ」と拒まれちゃいます。そりゃあそう。 しかし、新居から川村が涙を流して出てきたところに、水希が鉢合わせてしまい、洋輔と川村の関係を決定的なものだと確信。 さらに、“セクハラ”の弱みを握られ、否応なしに国原の悪事の片棒を担ぐことになった洋輔。エリート社員時代に築き上げた人脈やノウハウを国原のために利用されるのは、洋輔にとって屈辱でしかありません。国原は、やっぱり悪人でした。息子の光に内定を取らせる一方で、父・洋輔にはヤバそうな仕事をさせる。なんという飴と鞭! ところで、今回は前田敦子の“キレ芸”が光りました。面接で都合の悪いことを聞かれ、ムッとした顔になり、セックスの最中に飛び込んできた洋輔には般若のような顔でまくし立てる。女優として伸び悩む前田ですが、尾上松也との破局の際には、どんな“キレ芸”をかましたんでしょうかね。歌舞伎俳優だから、尾上もすごい顔してそうだけど。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)テレビ朝日系『就活家族 きっと、うまくいく』番組サイトより
「年間ドラマ大賞2016」嵐・大野智『世界一難しい恋』が三冠!「『逃げ恥』だろ」茶番はなぜ起きた?
テレビ情報誌「TV LIFE」(学研プラス)が、「第26回年間ドラマ大賞2016」の各賞を発表。大賞は『世界一難しい恋』(日本テレビ系)、主演男優賞は同ドラマ主演の嵐・大野智、主題歌賞も同ドラマ主題歌の嵐「I seek」だった。 同賞は、「TV LIFE」と同誌のサイト上で投票を実施したもの。ちなみに、主演女優賞は『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の新垣結衣で、助演男優賞、助演女優賞、新人賞は来月1日に発表されるという。 同誌は、大野の“トリプル受賞”を強調し、「ひたむきでとことん不器用な零治を演じた大野の、つい応援したくなるキュートな演技が多くの視聴者の心をつかんだ」と分析。さらに、「大野が主演男優賞を受賞するのは、『魔王』『怪物くん』『鍵のかかった部屋』『死神くん』に続き5度目」と紹介。大野の喜びのコメントを掲載している。 しかし、ネット上では「大賞はどう考えても『逃げ恥』か『ドクターX』だろ」「“ジャニーズドラマ大賞”って名前に変えろよ」といった声が相次いでいる。 「『TV LIFE』は毎号ジャニーズが表紙を務め、誌面もジャニーズが中心。読者はほぼジャニヲタですから、このような結果になるのは当たり前。『世界一難しい恋』で大野が好演していたのは事実ですし、平均視聴率も最終回で16.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と健闘。しかし、世間の反響を考えると違和感しかありません」(テレビ誌記者) なお、過去の主演男優賞の受賞者は、1996年以降、ほぼジャニーズ。同賞が「茶番」であるのは確かだが、一方で「ジャニーズ内の人気の変遷が窺える」という見方も。 「2009年までは、SMAPのメンバーを中心に、滝沢秀明や赤西仁などが受賞してきましたが、10年以降は7年にわたって嵐のメンバーが独占。これは、嵐の人気ぶりを示すと同時に、“嵐以下”のジャニーズが俳優として苦戦している表れとも。昨年は、Hey! Say! JUMP・山田涼介主演の月9『カインとアベル』(フジテレビ系)や、同・中島裕翔主演『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(同)がゴールデン帯で大コケ。このままでは、嵐の人気が低迷した場合に、後がありません」(同) 世間との温度差が如実な「年間ドラマ大賞」。内輪の賞にすぎないことを、知っておく必要がありそうだ。
「年間ドラマ大賞2016」嵐・大野智『世界一難しい恋』が三冠!「『逃げ恥』だろ」茶番はなぜ起きた?
テレビ情報誌「TV LIFE」(学研プラス)が、「第26回年間ドラマ大賞2016」の各賞を発表。大賞は『世界一難しい恋』(日本テレビ系)、主演男優賞は同ドラマ主演の嵐・大野智、主題歌賞も同ドラマ主題歌の嵐「I seek」だった。 同賞は、「TV LIFE」と同誌のサイト上で投票を実施したもの。ちなみに、主演女優賞は『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の新垣結衣で、助演男優賞、助演女優賞、新人賞は来月1日に発表されるという。 同誌は、大野の“トリプル受賞”を強調し、「ひたむきでとことん不器用な零治を演じた大野の、つい応援したくなるキュートな演技が多くの視聴者の心をつかんだ」と分析。さらに、「大野が主演男優賞を受賞するのは、『魔王』『怪物くん』『鍵のかかった部屋』『死神くん』に続き5度目」と紹介。大野の喜びのコメントを掲載している。 しかし、ネット上では「大賞はどう考えても『逃げ恥』か『ドクターX』だろ」「“ジャニーズドラマ大賞”って名前に変えろよ」といった声が相次いでいる。 「『TV LIFE』は毎号ジャニーズが表紙を務め、誌面もジャニーズが中心。読者はほぼジャニヲタですから、このような結果になるのは当たり前。『世界一難しい恋』で大野が好演していたのは事実ですし、平均視聴率も最終回で16.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と健闘。しかし、世間の反響を考えると違和感しかありません」(テレビ誌記者) なお、過去の主演男優賞の受賞者は、1996年以降、ほぼジャニーズ。同賞が「茶番」であるのは確かだが、一方で「ジャニーズ内の人気の変遷が窺える」という見方も。 「2009年までは、SMAPのメンバーを中心に、滝沢秀明や赤西仁などが受賞してきましたが、10年以降は7年にわたって嵐のメンバーが独占。これは、嵐の人気ぶりを示すと同時に、“嵐以下”のジャニーズが俳優として苦戦している表れとも。昨年は、Hey! Say! JUMP・山田涼介主演の月9『カインとアベル』(フジテレビ系)や、同・中島裕翔主演『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(同)がゴールデン帯で大コケ。このままでは、嵐の人気が低迷した場合に、後がありません」(同) 世間との温度差が如実な「年間ドラマ大賞」。内輪の賞にすぎないことを、知っておく必要がありそうだ。
吉高由里子『東京タラレバ娘』速水もこみち登場シーンがヘン! またもや“原作改悪”か
三十路女の恋愛模様を描く吉高由里子主演ドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)の第5話。平均視聴率は前回から0.1ポイントアップの11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。 劇中では、「みんな1回、不幸になればいいのに」と直接的なセリフの多い吉高ですが、Twitterではなかなかのポエマーぶりを発揮。15日には「心に足が生えたような感覚で 生きていきたい 身体を追い越してっちゃうような 心で動きたい」とツイートしたほか、「冬晴れの中の春の匂い 時間は常に動いてる 今日が1回しかないのなんて 当たり前なのにね なんだか5、6年前にぴゅいんと戻れそうな気持ちになるのは なんなんだろうね 戻れるわけないのにね ひしひしと感じております」と、遠まわしに何かを訴えています。 今、芸能人のこういうの見ると、「芸能界って言いたいことも言えない世界なんだろうな」とか、「そりゃあ、出家したくもなるわな」とか、思わず千眼美子こと清水富美加の心中を察してしまいます。そういう時期ですね。 さて、今回もあらすじを振り返っていきましょう。
もこみち登場!
KEY(坂口健太郎)にフラれたうえに、脚本家の仕事もないニート状態の倫子(吉高)、丸井(田中圭)と不倫中の小雪(大島優子)、涼(平岡祐太)の“都合のいい女”を続ける香(榮倉奈々)は、人生の指針を求めて占い師(山村紅葉)のもとへ。 占い師にズバズバ言い当てられ、「男って、高級アイスを食べていても、たまに棒つきアイスが食べたくなるもんなんだよ!」とトドメを刺された香は、「私、涼ちゃんとはもう会わない!」と宣言。小雪も「私、不倫やめる」と誓います。 一方、「私だけ、解決策がない!」と途方に暮れる倫子は、1人でスーパーへ。しかし、金欠ゆえに、キャベツの高さに驚愕。残り1個のもやしに標準を合わせるも、ほかの客に取られてしまいます。 そんな倫子を見て「あっははは」と笑うイケメンの奥田(速水もこみち)が登場。キャベツを手に、「あのー、もしよかったら、一緒に食べませんか?」と、倫子を自身が営む“映画バー”に誘います。初対面ながら、のこのこついていく倫子。話も弾み、恋の予感ビンビンです。 その後、早坂(鈴木亮平)からドラマ脚本のコンペに誘われ、やる気を出す倫子。寝ずに書き上げるも、コンペで敗北。仕事から逃げるように奥田のバーへ。2人は一気に距離を縮め、奥田は次の日の水族館デートで告白。イワシの大群の前で「好きです! 俺と付き合ってもらえませんか?」とド直球です。 数年ぶりに恋人ができた倫子は、「木も建物もみんな、私を祝福してくれてるみたい!」と脳内お花畑状態に。そんな倫子を羨んでか、小雪は距離を取っていた丸井に「バカ、嘘つき、大っ嫌い」と自分からキス。香も涼へのLINEの“未読スルー”を止めてしまいました。奥田登場シーンは改悪!?
結構重要なシーンが、ちょこちょこと原作と異なっており、これまで何度か物議を醸してきた同ドラマですが、今回は倫子と奥田の出会いのシーンが波乱の予感。 原作では、偽装結婚モノの脚本の仕事が急に振ってきた倫子が、締め切り直前に「参考作品ないとムリ…」とTSUTAYAへ。お目当ての映画『グリーン・カード』が貸し出し中だったため、店員に「これって、1枚しか置いてないの? 古いとはいえこんな名作を…」と文句を垂れていると、奥田が「それ俺が借りちゃってます…」「良かったら一緒に観ませんか?」と映画バーに誘います。 要は、原作の倫子は、“イケメンだから”というだけでなく、“映画を見ないと仕事が進まない”という口実があったんです。 それが、ドラマ版では、奥田が“一緒にキャベツを食べよう”と……。これは明らかに“ナンパ”ですね。キャベツを理由にするなんて、どう見ても口実ですから。 もちろん、奥田は、新メニューの「キャベツとサーモンのファルシー」の試食をしてもらいたかったんでしょうけど、それにしてもスーパーでキャベツを手に取った女性にいきなり声をかけるなんて、まじでヤバイ奴ですよ。 うーん、それにしても、キャベツってなんでしょう……。もちろん、原作モノのドラマに対して「原作と違うから、うんたらかんたら……」とむやみに批判するのは、ナンセンスだとは思うのですが、それにしてもこの謎の変更は……。 なぜ、レンタルDVD屋じゃダメだったのでしょうか? 奥田がキャベツ農家の息子だったとか、奥田には友だちがおらず、試食を頼める人がいないとか、来週、新事実が明らかになるのでしょうか? だったら、ごめんなさいと言いたいです。 そんな、もこみち登場シーンがどうしても気になってしまいましたが、やっぱり倫子&香&小雪の女子会シーンのテンポは、見ていて気持ちがいいですね。3人が本当に楽しそうで、ずっと見ていたいです。それに、性格に面倒くささが微塵もない分、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の主人公・みくりなんかより、よっぽどいい女たちです(面倒な性格の女が好きな男もいるんだろうけど)。 また、独身女性の“タラレバ話”は、既婚者の“タラレバ話”と違って夢があっていいですね。閉塞感バリバリの既婚者の“タラレバ話”は、逃げ道がない分、まさにホラー。同作はきっと、結婚に焦っている視聴者には「結婚しないとヤベー」と思わせ、既婚者には「独身羨まし~」と思わせる、そんなドラマなのでしょう。 しかし、3人が魅力的な一方で、KEYが全く魅力的に見えないのはなぜなのでしょう……。ドラマと原作の最たる違いは、KEYの性格の部分だと思うのですが、初セックスシーンの違和感(関連記事)を抜きにしても、ドラマ版のKEYが全然好きになれません。なんだかこのモヤモヤを抱えたまま、この先、「死んだ元妻に倫子が似てるから」と全てを強引にまとめられてしまいそうで怖いです。 というわけで、今のところ一人勝ち状態の倫子ですが、ドラマはまだ折り返し地点ですから、きっとまだ幸せにはなれないんでしょうね。最終回まで見守りましょう。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)草なぎ剛『嘘の戦争』視聴率ダウンは平野レミ“ちくわストロー”の影響!? インコの声の主にズコー!
元SMAPの草なぎ剛が天才詐欺師を演じる『嘘の戦争』(フジテレビ系、関西テレビ制作)の第6話。平均視聴率は前回から1.2ポイントダウンし、自己最低の10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となりました。やはり、裏番組の『マツコの知らない世界』(TBS系)で、料理家の平野レミがちくわをストロー代わりにしていたからでしょうか?「ちょっちょっちょ、飲んで? 飲んで?」と、マツコに冷製スープをちくわで飲ませていました。 さて、前回までは、主人公の浩一(草なぎ)が1人ずつ復讐する1話完結でしたが、今回から続きものとなるようです。早速、あらすじを振り返りましょう。
市村正親が大活躍!
楓(山本美月)の婚約者として、ついに仁科家に入り込んだ浩一。事前に「最後まで嘘をつききれたやつの勝ちだ!」(キメ!)と気合いを入れていた浩一は、30年前に家族を殺すよう命じた興三(市村正親)から「今この場で、婚約してしまえばいい!」と結婚を認めてもらえちゃいました。いやあ、市村の大降りな芝居が面白すぎますね。 しかし、これは興三いわく、浩一を監視するための作戦だそう。「あの男は危険だ。おだやかな笑顔の裏で、何を考えてるのかまるで読めない」と警戒心バリバリです。 また、今回は浩一がちょっとした失敗をしてしまったせいで、隆(藤木直人)に千葉陽一名義のブログ「千葉陽一のオーストラリア生活」が嘘っぱちだとバレてしまいます。焦った浩一は、詐欺仲間に「もっと大きい嘘を仕掛ける」と宣言し、「最後まで嘘をつききれたやつの勝ちだ!」(キメ!)と、さっきと同じことをもう一度言います。大事なことなので、2回言ったみたいです。 「浩一=陽一」だと気付いた隆は、早速、浩一が暮らす養護施設へ。すると、そこにいるのは、浩一ではなくブログの男(小松利昌)。この時を狙っていた浩一は、“偽・陽一”をオーストラリアからわざわざ呼び寄せたんだそうです。当然、隆は驚愕。びっくりした瞬間に「カーン!」という効果音が入るほどです。 さらに、別の部屋で聞き耳を立てていた浩一は、すかさず「嘘は最後までつききったやつの勝ちだ」と例のキメゼリフを挟んできました。なんと、本日3回目です。くどいです。 ちなみに、この“偽・陽一”は、タイで出会った元詐欺師で、今は足を洗ってオーストラリアで農業をやっているとか。ブログの名前とプロフィールを浩一に変えられていますが、それなりの報酬は受け取っているようです。 その後、浩一は興三に誘われ、2人きりで仮面ライダーと怪人が戦ってそうなだだっ広い草原へ。昔はここに村があり、興三はここで育ったんだそうです。 ここまでご機嫌で昔話をしていた興三ですが、突如「で、君の狙いはなんだ。お前は一体何ものだ?」と豹変。浩一に「とぼけるな! 正直に言え! お前の望みはなんだ!」と声を荒げた次の瞬間、白目で倒れこんでしまいました。興三は心臓に持病を抱えていましたから、死んじゃったのかもしれません。 「キューキューシャ……」と白目を剥きながら声を絞り出す興三ですが、浩一は興三を恨んでますから、放置。「30年前の報いだ……」とつぶやき、その場から笑顔で立ち去ります。 と思いきや、浩一は一筋を涙を流しながら、来た道をダッシュ!「お前の地獄はまだ、これからだ。ふざけんな。こんなあっさり死なれてたまるか! 生きろ! 生きてもっと苦しめ! 死ぬなー!」と興三に心臓マッサージを施し、第6話は終了です。インコの声の主にズコー!
1話完結じゃなくなり、ますます面白くなってきました。中でも、“偽・陽一”が振り向いた瞬間には、視聴者の興奮も最高潮に達したのではないでしょうか? 好演ぶりが高い評価を得ている草なぎですが、今回は“悲しげな笑顔”を浮かべるシーンが多く、何度もグッときました。特に、亡くなった父親にかけて楓を幸せにすると誓うシーンでは、SMAPラストステージで「世界に一つだけの花」を歌った時と同じ表情をしていました。 そういえば12日に、主人公やカズマたちが集う「BAR800」の看板インコの声の主が、女芸人のゆりやんレトリィバァだと発表されましたね。 この手の話題作りは、連ドラではもはや定番となっていますが、大概大物芸能人だったり、意外な超人気者だったり、主演俳優と同じグループのメンバーだったりするものですが、ゆりやんて……。 今回は「元SMAPの誰か」だと信じて疑わなかった視聴者も多く、案の定、ネット上のジャニヲタからは「ふざけんな!」「キムタクじゃないのかよ!」「香取くんだと思ってたのに」といった声が相次いでいます。これは、ゆりやんが完全に被害者ですね。あ~あ、かわいそうに。 だって、2000年に草なぎが主演を務めた連ドラ『フードファイト』(日本テレビ系)の九官鳥のシークレット声優はキムタクだったんですよ。あ~あ。あ~あ。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)フジ『Chef』で大コケした天海祐希に“汚名返上”の好機到来! 4月期にテレ朝『緊急取調室』第2弾放送が決定
昨年10月期に主演した連続ドラマ『Chef~三ツ星の給食~』(フジテレビ系)が平均視聴率7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と低迷し、その株を下げていた“高視聴率女優”天海祐希に、汚名返上の絶好の機会が訪れた。4月期に『緊急取調室』第2シリーズ(テレビ朝日系/木曜午後9時~)で主演することが決まったのだ。 同ドラマは、2014年1月期に第1シリーズが放送され、全話平均12.9%をマーク。15年9月にオンエアされたスペシャルも14.6%と高い数字をはじき出し、同局内では第2弾の制作が待望視されていたという。本来なら、同局の4月期の「木9」ドラマ枠では『警視庁捜査一課9係』が放送されていたが、主演の渡瀬恒彦が胆のうがんで闘病中であるため、この時期に『緊急取調室』をオンエアすることになった模様だ。 天海が演じるのは、警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」(通称キントリ)に所属する叩き上げの取調官・真壁有希子役。キントリは可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チームで、真壁らが数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる姿を描いた作品。第1シリーズ放送後の16年5月、取り調べの可視化を義務付ける「刑事司法改革関連法」が可決され、第2シリーズでは、それを踏まえた上でストーリーが構成される。 天海は第1シリーズ撮影の際、役のイメージに合わせ、トレードマークのロングヘアーを約20センチもカットして臨んだが、今回は25センチ切るなど、意欲を見せている。 共演陣は第1シリーズに続き、田中哲司、でんでん、大杉漣、小日向文世、鈴木浩介といった実力派が再び集結。さらに、スペシャルに登場した大倉孝二が、新たにレギュラーとして加わる。 脚本は、『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)、『遺産争族』(テレビ朝日系)、現在放送中の『お母さん、娘をやめていいですか?』(NHK総合)など、奇抜なストーリーでおなじみの井上由美子氏が担当。 テレ朝の「木9」ドラマは、今期の三浦友和主演『就活家族~きっと、うまくいく~』こそ苦戦をしいられているが、大ヒットドラマ『ドクターX~外科医・大門美知子~』を生み出すなど、数字を持っている枠。『緊急取調室』は第1シリーズ、スペシャルで実績があるだけに、同局の期待は高い。 天海個人としては、『Chef』で赤っ恥をかかされただけに、人気ドラマの第2シリーズで高視聴率をマークして、健在ぶりを示したいところだろう。 (文=田中七男)
フジ『Chef』で大コケした天海祐希に“汚名返上”の好機到来! 4月期にテレ朝『緊急取調室』第2弾放送が決定
昨年10月期に主演した連続ドラマ『Chef~三ツ星の給食~』(フジテレビ系)が平均視聴率7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と低迷し、その株を下げていた“高視聴率女優”天海祐希に、汚名返上の絶好の機会が訪れた。4月期に『緊急取調室』第2シリーズ(テレビ朝日系/木曜午後9時~)で主演することが決まったのだ。 同ドラマは、2014年1月期に第1シリーズが放送され、全話平均12.9%をマーク。15年9月にオンエアされたスペシャルも14.6%と高い数字をはじき出し、同局内では第2弾の制作が待望視されていたという。本来なら、同局の4月期の「木9」ドラマ枠では『警視庁捜査一課9係』が放送されていたが、主演の渡瀬恒彦が胆のうがんで闘病中であるため、この時期に『緊急取調室』をオンエアすることになった模様だ。 天海が演じるのは、警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」(通称キントリ)に所属する叩き上げの取調官・真壁有希子役。キントリは可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チームで、真壁らが数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる姿を描いた作品。第1シリーズ放送後の16年5月、取り調べの可視化を義務付ける「刑事司法改革関連法」が可決され、第2シリーズでは、それを踏まえた上でストーリーが構成される。 天海は第1シリーズ撮影の際、役のイメージに合わせ、トレードマークのロングヘアーを約20センチもカットして臨んだが、今回は25センチ切るなど、意欲を見せている。 共演陣は第1シリーズに続き、田中哲司、でんでん、大杉漣、小日向文世、鈴木浩介といった実力派が再び集結。さらに、スペシャルに登場した大倉孝二が、新たにレギュラーとして加わる。 脚本は、『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)、『遺産争族』(テレビ朝日系)、現在放送中の『お母さん、娘をやめていいですか?』(NHK総合)など、奇抜なストーリーでおなじみの井上由美子氏が担当。 テレ朝の「木9」ドラマは、今期の三浦友和主演『就活家族~きっと、うまくいく~』こそ苦戦をしいられているが、大ヒットドラマ『ドクターX~外科医・大門美知子~』を生み出すなど、数字を持っている枠。『緊急取調室』は第1シリーズ、スペシャルで実績があるだけに、同局の期待は高い。 天海個人としては、『Chef』で赤っ恥をかかされただけに、人気ドラマの第2シリーズで高視聴率をマークして、健在ぶりを示したいところだろう。 (文=田中七男)
早くも月9最低視聴率を更新! 6.6%の『突然ですが、明日結婚します』開始5分で視聴者の心を折る演出術
フジテレビ月9『突然ですが、明日結婚します』第4話。視聴率は、ついにこれまでの同枠単話最低だった『ラヴソング』6・7話の6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を下回る6.6%を記録しました。 ちなみにメーンの脚本家は、どちらも倉光泰子さん。『ラヴソング』では途中から大幅なプロット変更を迫られ、今作では急ごしらえの企画に据えられ……と、その境遇には同情を禁じ得ません。 しかし、同情を禁じ得ないからといって、このドラマを楽しめるかといえば、まったく別の話。『突然ですが、明日結婚します』は、どうひいき目に見ても長所を探すのが難しい作品となっております。 前回、どうやら付き合うことになったらしい“ナナリュー”こと名波竜(flumpool・山村隆太)とあすか(西内まりや)。今回はその、初デートからスタートです。 あすかの母・典子(石野真子)いわく「四捨五入したら30の娘」ことあすかは、初のデートに大はしゃぎ。一方、キー局の人気アナであるナナリューも気合を入れた変装で表参道に現れます。 2人は、ナナリューが先輩からチケットをもらったプライベートスパへ。個室の岩盤浴でイチャつきますが、ナナリューのスマホに、かつての不倫相手である女優・桜木夕子(高岡早紀)から着電。スルーするも「もう、ダメみたい」というショートメールが入ると、やにわに立ち上がり「桜木さんのとこ行ってくる」と、あすかを置き去りにしてしまいます。 「桜木さんのとこ行ってくる」って。 なんで言うの、それ? 今週はもう、このシーンで見ている私の心が折れてしまいました。オープニングテーマより前です。 終始このパターンなんです。このドラマは美男美女の人形をゴムひもでつないで(そもそも大して美男じゃない)、引っ張ったりくっつけたりする作業をしているだけなんです。 「桜木さんのとこ行ってくる」という非常識でリアリティゼロのセリフを吐かせないことには、そのゴムひもが伸びないから、そうしているだけなんです。 初デートで少女のようにウキウキしているあすかを演出した直後に、「バレンタインのこういう感じイヤ、クリスマスイブとか、雰囲気勝負みたいな感じしない?」と言わせます。「私には期待しないでね」と。キャラ的にまるで整合性がありませんが、これは今回のラストでコンビニを駆け回ってナナリューの好きなコインチョコを買い漁る行動とのコントラストのためだけに追加されたセリフでしょう。 もう原作なんて関係ありません。かといって、オリジナルの物語をつづろうという意識もありません。バレンタインに近い放送日だから、「バレンタインなんてくだらない」と思っている女性が、好きな男性にチョコをあげるシーンをロマンチックに撮り上げようという、そういう単純な意図だけが全編にわたって露見している空虚な回でした。 最初と最後が決まっていて、その間を埋めるだけのために2人をケンカさせ、仲直りさせる。そんなんじゃ1時間ももたないのに、もたせるために、ナナリューに携帯電話を放置させたり、ナナリューと夕子が笑顔で語り合っているところに、あすかを狙っている神谷(山崎育三郎)を登場させて目撃させたり……放送時間でいうところの21時45分くらいまで2人を仲直りさせるわけにいかないので、脚本はあの手この手でゴムひもを伸ばし続けました。最後の最後にゴムが縮んで、顔面と顔面が接触して、大団円です。 しかし、また次回に向けてゴムひもを伸ばしておかないといけないので、後日ナナリューの見ている前で、神谷があすかに強引にキスして終了。普通に強制わいせつ罪ですが、そんなツッコミさえ入れる気力がなくなるほど、脱力感に包まれてしまいました。 途中、飲み屋で飲んだくれているあすかの携帯に、ナナリューから「会って話したい」というLINEが届きます。それにあすかの友人が、こう言います。 「『りょ』って返せばいいだけじゃん。2文字だよ、2文字」 LINEでのコミュニケーションで「りょ」という2文字が「了解」の意味であることがわかる層だけをターゲットにしていることが、明確に語られる場面です。 でもさ、そういう層にだってバレますよ。こんな作り方してたら、見捨てられますよ。 作り手側が「T層とF1層だけ狙ってるんだから、これでいいんだ」と思っているなら、視聴率も評価も、そうとう厳しいことになると思います。はい。 (文=どらまっ子AKIちゃん)フジテレビ系『突然ですが、明日結婚します』番組サイトより







