なんとも妙な展開だ。タイトルにクレームが殺到したAKB48・渡辺麻友主演のドラマ『サヨナラ、きりたんぽ』(テレビ朝日系)が、新たに『サヨナラ、えなりくん』に変わり、物語の中身も大幅に変更されることが発表されたが、これで一件落着といえるのだろうか? 4月30日深夜にスタートが予定されている連続ドラマだが、当初は渡辺演じる女性がマザコンやケチな男に対して「阿部定事件」ばりに、男性器を切り取るという話だったはずが、その男性器を秋田県の特産品「きりたんぽ」に見立てたタイトルだったことで、同県や特産品の生産者などからの抗議が殺到。タイトルが変更されることになった。 しかし、変更はタイトルだけにとどまらず、設定も「特殊能力で男を撃退する」というものに変更。俳優・えなりかずきが、そのまま「えなりくん」なる役名で、敵役として登場するという。 しかし、ネット上では男性器の隠語を「えなりくん」に替えたと誤解する人も多々。えなりを男性器に見立てたと勘違いした人たちから、「えなりも抗議すべき」「男性器をきりたんぽにたとえるのはダメで、えなりくんならいいのか」などといった声のほか、「今後は『俺のえなりが……』なんて言い方をしそう」と言う人もいた。 えなりにとっては、受けてよかった仕事なのか? と疑問に思うほどだが、発表コメントで、えなり当人は「僕の想像力をはるかに超えた企画」「ホラーに思える人もいるかもしれない」と明るく語っている。 気になるのは、こんな急なオファーを、人気俳優のえなりが受けられたこと。ある演出家は「これは単発ではなく、連続ドラマ。3月上旬に騒動が起こって、その直後にオファーをしたとしても、4月末スタートの連続ドラマに出られるのは、仕事が少ない俳優でないと難しい」としているからだ。 まさか、えなりがヒマだったなんてことはないだろうが、実のところ、えなりには「以前より露出が減った」との声はあった。 幼少期から活躍してきた人気子役だったえなりは、人気ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)をはじめとした橋田壽賀子・石井ふく子作品の数々に「橋田ファミリー」として出演。昨年はそれ以外でも『天才バカボン~家族の絆』(日本テレビ系)、『コック警部の晩餐会』(TBS系)などに出演しており、仕事が減ったような印象はないが、ネット上ではなぜか「えなりかずきが干されたのはなぜ?」といった話が飛び交っており、「トーク番組で『本当に最近嫌い』と韓国批判をした後、あまり見なくなった」という都市伝説のような話さえ広がっていた。 ただ、前出の演出家によると「出演番組にヒットしたものが少ないと、消えたとか干されたとか疑われることがよくある」という。それでも、急なオファーを受けられたことは、時間が空いていたということでもある。 「そもそも人気俳優なら、こんな仕事を受けないんじゃないかという気もしますよね。でも、見方を変えれば、タイトルに俳優名が入っているのは冠番組と同じぐらい栄誉なことで、出演料も高いはず。まゆゆ主演のドラマですが、実質的な主演扱いはえなりさんの方でしょう。それなら、スケジュールを多少無理してでも受けたと思いますよ」(同) えなりについてはともかくとして、本来の“看板”である渡辺は「(主人公は)ピュアで汚れのない心を持っている女性。決して折れることなく、理想の純愛を探し続ける精神力の強さは、私と重なる部分があるかもしれません」と優等生なコメントをしている。 「きりたんぽ事件」でミソがついてもブレない姿勢を見せたのは、さすが人気アイドル。あとはこの妙な騒動で注目度が上がり、視聴率アップに反映されるといいのだが……。 (文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)テレビ朝日系『サヨナラ、えなりくん』番組サイトより
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タイトル変更の『サヨナラ、えなりくん』に「“えなりくん”が男性器の隠語に!?」と誤解する声が続々
なんとも妙な展開だ。タイトルにクレームが殺到したAKB48・渡辺麻友主演のテレビ朝日系ドラマ『サヨナラ、きりたんぽ』が、新たに『サヨナラ、えなりくん』に変わり、物語の中身も大幅に変更されることが発表されたが、これで一件落着と言えるのだろうか。 4月30日深夜にスタートが予定されている連続ドラマだが、当初は渡辺演じる女性がマザコンやケチな男に対して「阿部定事件」ばりに、男性器を切り取るという話だったはずが、その男性器を秋田県の特産品「きりたんぽ」に見立てたタイトルだったことで、同県や特産品の生産者などからの抗議が殺到。タイトルが変更されることになった。 しかし、変更はタイトルだけにとどまらず、設定も「特殊能力で男を撃退する」というものに変更。俳優・えなりかずきが、そのまま「えなりくん」なる役名で、敵役として登場するという。 しかし、ネット上では男性器の隠語を「えなりくん」に変えたと誤解する人も多々。えなりを男性器に見立てたと勘違いした人たちから、「えなりも抗議すべき」「男性器をきりたんぽにたとえるのはダメで、えなりくんならいいのか」などといった声のほか、「今後は『俺のえなりが……』なんて言い方をしそう」と言う人もいた。 えなりにとっては、受けてよかった仕事なのか? と疑問に思うほどだが、発表コメントで、えなり当人は「僕の想像力をはるかに超えた企画」「ホラーに思える人もいるかもしれない」と明るく語っている。 気になるのは、こんな急なオファーを、人気俳優のえなりが受けられたこと。ある演出家は「これは単発ではなく連続ドラマ。3月上旬に騒動が起こって、その直後にオファーをしたとしても、4月末スタートの連続ドラマに出られるのは、仕事が少ない俳優でないと難しい」としているからだ。 まさか、えなりがヒマだったなんてことはないだろうが、実のところ、えなりには「以前より露出が減った」との声はあった。 幼少期から活躍してきた人気子役だったえなりは、人気ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)をはじめとした橋田壽賀子・石井ふく子作品の数々に「橋田ファミリー」として出演。昨年はそれ以外でも『天才バカボン~家族の絆』(日本テレビ系)、『コック警部の晩餐会』(TBS系)などに出演しており、仕事が減ったような印象はないが、ネット上ではなぜか「えなりかずきが干されたのはなぜ?」といった話が飛び交っており、「トーク番組で『本当に最近嫌い』と韓国批判をした後、あまり見なくなった」という都市伝説のような話さえ広がっていた。 ただ、前出の演出家によると「出演番組にヒットしたものが少ないと、消えたとか干されたとか疑われることがよくある」という。それでも、急なオファーを受けられたことは、時間が空いていたということでもある。 「そもそも人気俳優ならこんな仕事を受けないんじゃないかという気もしますよね。でも、見方を変えれば、タイトルに俳優名が入っているのは冠番組と同じぐらい栄誉なことで、出演料も高いはず。まゆゆ主演のドラマですが、実質的な主演扱いはえなりさんの方でしょう。それならスケジュールを多少無理してでも受けたと思いますよ」(同) えなりについてはともかくとして、本来の“看板”である渡辺は「(主人公は)ピュアで汚れのない心を持っている女性。決して折れることなく、理想の純愛を探し続ける精神力の強さは、私と重なる部分があるかもしれません」と優等生なコメントをしている。 「きりたんぽ事件」でミソがついてもブレない姿勢を見せたのは、さすが人気アイドル。あとはこの妙な騒動で注目度が上がり、視聴率アップに反映されるといいのだが。 (文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)テレビ朝日系『サヨナラ、えなりくん』番組サイトより
主役・長谷川博己を差し置いて、香川照之の顔芸祭り開催!『小さな巨人』第1話レビュー
2013年に放送され、全話平均視聴率28.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ/以下同)という大ヒットを記録したTBS系連続ドラマ『半沢直樹』。それと同じ『日曜劇場』枠、キャスト・スタッフの顔ぶれが似通っていることから“警察版・半沢直樹”と称されるなど、新ドラマ『小さな巨人』には放送前から注目が集まっていました。 その第1話が16日に放送されたのですが、初回平均視聴率は13.7%と、『半沢直樹』の初回平均視聴率19.4%に遠く及ばなかったどころか、前クールに放送された木村拓哉主演の『A LIFE~愛しき人~』の初回平均視聴率14.2%にも届きませんでした。 ドラマは、警視庁捜査一課強行班1係長の香坂真一郎(長谷川博己)が街中をスーツ姿で疾駆するシーンから始まります。その映像に「われわれ警察官は国民の安全を守る。しかし、その警察官を守る法律は存在しない。警察組織において自分を守るものは自分しかいない」というナレーションがかぶせられ、オープニングシーンが終了。 画面暗転して、「3週間前」というテロップの後、香坂の顔のドアップが映し出されます。『半沢直樹』を彷彿とさせるショット。カメラを睨みつけるようにして今回のドラマのキャッチフレーズ「敵は味方のフリをする」という台詞を吐き、次第にカメラが引いていくと、その視線の先には現捜査一課長・小野田義信(香川照之)の姿があります。捜査進捗を報告しているシーンなのですが、ここでの会話で、理論派の香坂と直感派の小野田の相対関係がうっすらと提示されます。 ノンキャリアの中では異例のスピード出世を果たしている香坂ですが、その陰には前捜査一課長で現・芝警察署署長の三笠洋平(春風亭昇太)の協力があるんですね。小野田に報告していた事件を無事に解決した後、香坂は三笠と料亭で祝勝会を開くのですが、そのウワサを聞きつけた小野田が登場。香坂と同じく理論派の三笠と、捜査一課長としては異色ともいえる高卒、現場からの叩き上げという小野田は水と油の関係で、香坂はその2人の板挟み状態。小野田は香坂と三笠に日本酒をお酌して去って行きます。 会食を終えて1人になった香坂は、中小企業の社長・中田隆一(加藤晴彦)を飲酒運転の疑いで取り調べすることになるのですが、このときに隆一の車を傷つけてしまいます。このことが、翌朝ネットニュースで「宴会帰りの刑事、行き過ぎた捜査で車を破損」と報じられてしまい、監査にかけられることに。そして昨夜、香坂が日本酒を口にしていたという証言を小野田がしたことが決め手となり、香坂は芝警察署に左遷させられることになってしまうのですが、出世コースまっしぐらのエリートがそんなことで左遷になってしまうのでしょうか。なんだか強引な展開に疑問が湧いてしまいます。 とにもかくにも、所轄勤務になった香坂。異動して早々、日本有数のIT企業ゴーンバンク社の社長・中田和正(桂文枝)が誘拐され、身代金5億円を要求されるという事件が起こります。なんとか手柄を立てて出世コースに戻りたい香坂は事件解決に乗り出そうとするのですが、小野田の右腕である捜査一課長付運転担当の山田春彦(岡田将生)に「所轄は後方支援。現場は本庁に任せてください」と釘を刺され、待機を命じられてしまいます。 しかし、所轄管内で起こった事件を見過ごすわけにはいかないと、香坂は芝警察署所属の刑事・渡部久志(安田顕)らの協力を得て、捜査一課とは別行動で独自の捜査を開始します。そして捜査線上に浮かび上がった犯人は、監視カメラの画像システムの新規開発データをゴーンバンク社に奪われ、死に追いやられた風見京子(富永沙織)の父親・康夫(長江英和)でした。康夫は身代金が目的ではなく、娘の死の真相を知るために中田和正を誘拐した、というわけです。 その情報を、香坂の見張り役として同行していた山田が小野田に伝えたために、所轄の手柄は捜査一課に横取りされる形になってしまいます。しかも小野田はゴーンバンク社の不正を隠すために、単なる身代金を目的とした誘拐事件として決着させようとします。それをとがめる香坂に対して小野田は、翌日に行われる管理職昇任試験を受けるように促し、「解答用紙に名前だけ書け。それだけで合格だ」と口約束します。つまり、捜査一課に戻してやるから隠蔽には目をつぶれ、という悪魔のささやきなんですね。 これ、香坂が試験を受けている内に風見康夫を強制逮捕してしまおうという計略で、小野田には自分のポジションを脅かす香坂を本庁に戻す気などありません。しかし、小野田からの提案を真に受けた香坂は、出世を取るか正義を取るかで真剣に悩みます。 翌朝、香坂は、市川実日子が演じる妻の美沙(映画『シンゴジラ』を参考にキャスティングしたのでしょうか?)に相談したり、試験会場に向かう最中には、前日に渡部から吐き捨てられた、「敵が味方のフリをする。やっぱりあんたは向こう(本庁)の人間だったんだ」という言葉を思い出して心苦しくなります。しかしその一方で、所轄の刑事だった父・敦史(木場勝己)が果たせなかった、捜査一課長になるという夢を追いたいという気持ちも捨て難く、板挟みになってしまいます。何しろ今回の試験をパスすれば、香坂は警視に昇進し、その上は警視正、つまり捜査一課長のポジションが待っているのですから。 気持ちが揺れ動く中、香坂は渡部からの電話で捜査一課が風見康夫の潜伏先に強行突入しようとしていることを伝えられ、小野田に騙されたことを知ります。慌てて捜査本部へと駆けつけ、強制逮捕ではなく犯人の自首を促すように談判するのですが、小野田は取り合わず。結局、ゴーンバンク社の不正は隠蔽されることになってしまいました。 捜査を終えて意気揚々と引き上げる小野田に向かって香坂が、「私は所轄刑事として、捜査一課のあなたと戦ってみせる」と宣戦布告したところで第1話は終了となるのですが、このラストシーンも含め全編を通して、「歌舞伎の大見得か!」とツッコミたくなるほど、香川照之の濃い目の顔芸が炸裂しまくっています。 その一方で、長谷川博己の演技は薄味。『半沢直樹』では、主演の堺雅人が「やられたらやり返す、倍返しだ!」という決め台詞で不正を犯す銀行の上司たちをバッタバッタと切りつける姿が世のサラリーマンたちのカタルシスとなり大ヒットとなったのですが、長谷川には堺のような迫力が感じられません。 またベストセラー作家・池井戸潤の原作という骨子が失われたオリジナル脚本による“半沢もどき”には、ストーリー展開に粗が目立ち過ぎて、この先グダグダになってしまうのではないかという不安は拭えません。次回予告のテロップには、「所轄VS捜査一課 さらに戦いがエスカレート」と出ていたのですが、大ヒットシリーズ『踊る大捜査線』(フジテレビ系)で手垢が付いた流れになっていくのではないかという懸念もあります。 また、安田顕が演じる刑事役は、14年に放送されたドラマ『隠蔽捜査』(TBS系)で安田自身が演じた刑事役と「カブる」という指摘もあるようですね。好評だったドラマをごった煮にして、うまく調理しきれていないといったところでしょうか。 とはいえ、まだドラマはスタートしたばかり。小野田を捜査一課長に引き上げたのは香坂の父・敦史なのですが、その敦史を小野田が裏切ったというような含みがチラホラと出ていただけに、今後この辺りがどう展開していくのか気になるところではあります。 (文=大羽鴨乃)TBS系『小さな巨人』番組サイトより
主役・長谷川博己を差し置いて、香川照之の顔芸祭り開催!『小さな巨人』第1話レビュー
2013年に放送され、全話平均視聴率28.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ/以下同)という大ヒットを記録したTBS系連続ドラマ『半沢直樹』。それと同じ『日曜劇場』枠、キャスト・スタッフの顔ぶれが似通っていることから“警察版・半沢直樹”と称されるなど、新ドラマ『小さな巨人』には放送前から注目が集まっていました。 その第1話が16日に放送されたのですが、初回平均視聴率は13.7%と、『半沢直樹』の初回平均視聴率19.4%に遠く及ばなかったどころか、前クールに放送された木村拓哉主演の『A LIFE~愛しき人~』の初回平均視聴率14.2%にも届きませんでした。 ドラマは、警視庁捜査一課強行班1係長の香坂真一郎(長谷川博己)が街中をスーツ姿で疾駆するシーンから始まります。その映像に「われわれ警察官は国民の安全を守る。しかし、その警察官を守る法律は存在しない。警察組織において自分を守るものは自分しかいない」というナレーションがかぶせられ、オープニングシーンが終了。 画面暗転して、「3週間前」というテロップの後、香坂の顔のドアップが映し出されます。『半沢直樹』を彷彿とさせるショット。カメラを睨みつけるようにして今回のドラマのキャッチフレーズ「敵は味方のフリをする」という台詞を吐き、次第にカメラが引いていくと、その視線の先には現捜査一課長・小野田義信(香川照之)の姿があります。捜査進捗を報告しているシーンなのですが、ここでの会話で、理論派の香坂と直感派の小野田の相対関係がうっすらと提示されます。 ノンキャリアの中では異例のスピード出世を果たしている香坂ですが、その陰には前捜査一課長で現・芝警察署署長の三笠洋平(春風亭昇太)の協力があるんですね。小野田に報告していた事件を無事に解決した後、香坂は三笠と料亭で祝勝会を開くのですが、そのウワサを聞きつけた小野田が登場。香坂と同じく理論派の三笠と、捜査一課長としては異色ともいえる高卒、現場からの叩き上げという小野田は水と油の関係で、香坂はその2人の板挟み状態。小野田は香坂と三笠に日本酒をお酌して去って行きます。 会食を終えて1人になった香坂は、中小企業の社長・中田隆一(加藤晴彦)を飲酒運転の疑いで取り調べすることになるのですが、このときに隆一の車を傷つけてしまいます。このことが、翌朝ネットニュースで「宴会帰りの刑事、行き過ぎた捜査で車を破損」と報じられてしまい、監査にかけられることに。そして昨夜、香坂が日本酒を口にしていたという証言を小野田がしたことが決め手となり、香坂は芝警察署に左遷させられることになってしまうのですが、出世コースまっしぐらのエリートがそんなことで左遷になってしまうのでしょうか。なんだか強引な展開に疑問が湧いてしまいます。 とにもかくにも、所轄勤務になった香坂。異動して早々、日本有数のIT企業ゴーンバンク社の社長・中田和正(桂文枝)が誘拐され、身代金5億円を要求されるという事件が起こります。なんとか手柄を立てて出世コースに戻りたい香坂は事件解決に乗り出そうとするのですが、小野田の右腕である捜査一課長付運転担当の山田春彦(岡田将生)に「所轄は後方支援。現場は本庁に任せてください」と釘を刺され、待機を命じられてしまいます。 しかし、所轄管内で起こった事件を見過ごすわけにはいかないと、香坂は芝警察署所属の刑事・渡部久志(安田顕)らの協力を得て、捜査一課とは別行動で独自の捜査を開始します。そして捜査線上に浮かび上がった犯人は、監視カメラの画像システムの新規開発データをゴーンバンク社に奪われ、死に追いやられた風見京子(富永沙織)の父親・康夫(長江英和)でした。康夫は身代金が目的ではなく、娘の死の真相を知るために中田和正を誘拐した、というわけです。 その情報を、香坂の見張り役として同行していた山田が小野田に伝えたために、所轄の手柄は捜査一課に横取りされる形になってしまいます。しかも小野田はゴーンバンク社の不正を隠すために、単なる身代金を目的とした誘拐事件として決着させようとします。それをとがめる香坂に対して小野田は、翌日に行われる管理職昇任試験を受けるように促し、「解答用紙に名前だけ書け。それだけで合格だ」と口約束します。つまり、捜査一課に戻してやるから隠蔽には目をつぶれ、という悪魔のささやきなんですね。 これ、香坂が試験を受けている内に風見康夫を強制逮捕してしまおうという計略で、小野田には自分のポジションを脅かす香坂を本庁に戻す気などありません。しかし、小野田からの提案を真に受けた香坂は、出世を取るか正義を取るかで真剣に悩みます。 翌朝、香坂は、市川実日子が演じる妻の美沙(映画『シンゴジラ』を参考にキャスティングしたのでしょうか?)に相談したり、試験会場に向かう最中には、前日に渡部から吐き捨てられた、「敵が味方のフリをする。やっぱりあんたは向こう(本庁)の人間だったんだ」という言葉を思い出して心苦しくなります。しかしその一方で、所轄の刑事だった父・敦史(木場勝己)が果たせなかった、捜査一課長になるという夢を追いたいという気持ちも捨て難く、板挟みになってしまいます。何しろ今回の試験をパスすれば、香坂は警視に昇進し、その上は警視正、つまり捜査一課長のポジションが待っているのですから。 気持ちが揺れ動く中、香坂は渡部からの電話で捜査一課が風見康夫の潜伏先に強行突入しようとしていることを伝えられ、小野田に騙されたことを知ります。慌てて捜査本部へと駆けつけ、強制逮捕ではなく犯人の自首を促すように談判するのですが、小野田は取り合わず。結局、ゴーンバンク社の不正は隠蔽されることになってしまいました。 捜査を終えて意気揚々と引き上げる小野田に向かって香坂が、「私は所轄刑事として、捜査一課のあなたと戦ってみせる」と宣戦布告したところで第1話は終了となるのですが、このラストシーンも含め全編を通して、「歌舞伎の大見得か!」とツッコミたくなるほど、香川照之の濃い目の顔芸が炸裂しまくっています。 その一方で、長谷川博己の演技は薄味。『半沢直樹』では、主演の堺雅人が「やられたらやり返す、倍返しだ!」という決め台詞で不正を犯す銀行の上司たちをバッタバッタと切りつける姿が世のサラリーマンたちのカタルシスとなり大ヒットとなったのですが、長谷川には堺のような迫力が感じられません。 またベストセラー作家・池井戸潤の原作という骨子が失われたオリジナル脚本による“半沢もどき”には、ストーリー展開に粗が目立ち過ぎて、この先グダグダになってしまうのではないかという不安は拭えません。次回予告のテロップには、「所轄VS捜査一課 さらに戦いがエスカレート」と出ていたのですが、大ヒットシリーズ『踊る大捜査線』(フジテレビ系)で手垢が付いた流れになっていくのではないかという懸念もあります。 また、安田顕が演じる刑事役は、14年に放送されたドラマ『隠蔽捜査』(TBS系)で安田自身が演じた刑事役と「カブる」という指摘もあるようですね。好評だったドラマをごった煮にして、うまく調理しきれていないといったところでしょうか。 とはいえ、まだドラマはスタートしたばかり。小野田を捜査一課長に引き上げたのは香坂の父・敦史なのですが、その敦史を小野田が裏切ったというような含みがチラホラと出ていただけに、今後この辺りがどう展開していくのか気になるところではあります。 (文=大羽鴨乃)TBS系『小さな巨人』番組サイトより
『孤独のグルメ Season6』第2話 「ご飯の劣勢は必至」豚バラ生姜焼き定食の恐るべき破壊力!
金曜深夜にやってくる究極の飯テロ番組『孤独のグルメ Season6』(テレビ東京系)。朝まで空腹を耐えることできるのか、視聴者の胃袋を攻撃しまくる番組は早くも第2話。今回は、どんな夜明けと共に出かけたくなる店を投入してくるのか……。 では、第2話「東京新宿区 淀橋市場の豚バラ生姜焼定食」の世界をレビューしていきましょう。 さて、ゴローちゃんこと井之頭五郎(松重豊)がやってきたのは、新宿区大久保。前回は大阪の下町まで営業に出かけてたけど、今回もシブい街。個人で営む輸入雑貨商のゴローちゃん。今回は、カフェで始まる洋食器の展示会の什器一切を取り扱っている様子。けっこうな儲けなのではないでしょうか。 そんな将来性もある大口顧客が相手だからということでしょうか。朝も早くから、搬入だけでなく、あれこれとお手伝い。喫茶店主が、真中瞳……じゃなかった東風万智子ですから。まあ、美人は得ということか。 ひとまず仕事はやり終えて、時間はまさかの午前8時30分。「4時起きだったからな」と、やり遂げた感を語るゴローちゃん。え、喫茶店での会話で東風が「今日のイベントに間に合いそうです」と語っていたけど、ホント、ギリギリでの開店なのか……。大丈夫かな、この喫茶店。 ともあれ、そんな早朝から働いていれば、腹が減るのは当たり前。それも、ガッツリと減るに決まってます。 「モーニングのトーストじゃ物足りない。米、ごはん食べたい……」 一瞬「牛丼の店か……」と、簡単に済ませようと思ったゴローちゃん。でも、そんなゴローちゃんの目の前に現れたのは、新宿は淀橋市場。総武線の窓からも、ちょっと見えるアレです。 素直に「食堂はどこですか?」と聞けばよいのに、なぜか市場をウロウロと店を探して歩くゴローちゃん。見つけたのは市場内の食堂「伊勢屋」です。 「いかにも、市場の食堂……。この人たちも、今がまさに昼飯時」 ワクワクとはしながらも、パリっとスーツ姿で、少し座り心地の悪そうな感じもしているゴローちゃん。未知の世界といえる市場食堂は、すべてが珍しい様子。ちょっとしたことにも感動です。メニュー表のライスの増減の値段を見ただけで、こんなセリフ。 「50円引き……増しと引きがあるのか」 そして、この食堂はメニューの数もたくさん。定番メニューに日替わりメニュー。固定のものとは別に黒板にもズラりとメニューが。定食だけでなく副菜もいっぱい。 そんな「溜め」のシーンの連続によって、ゴローちゃんの胃袋は一気に拡大しているのでしょう。 「アジフライにも惹かれるけど、今は労働後の肉。プラス小鉢の連打だな」 かくて、最初の注文は、豚バラ生姜焼き定食、納豆と竹の子の土佐煮、明太子、トマトの酢漬け……。 でも、ここで、ご飯は丼に普通盛りで注文してしまうゴローちゃん。ダメだよ、ゴローちゃんが普通盛りで耐えきれるわけがないではありませんか! それに、豚バラ生姜焼き定食は『孤独のグルメ』においては、忘れ得ぬメニュー。記念すべき原作第1話で、ゴローちゃんが豚汁とかぶったことを、ちょっと後悔しつつもモリモリ食べた、アレです。 こうなると視聴者視点では「さあ、くるぞ、くるぞ……」しかないではありませんか。 ここでまた、生姜焼きの出来上がっていくシーンを挿入するという、とんでもない飯テロ。制作陣は悪魔ですか……。 そうして、定食+小鉢の群れがやってきました。 「あららら……朝からすごいことになっちゃったな」 その一言と共に始まる、ゴローちゃんの名言劇場。 「おお、質実剛健。空腹にズバっと応えるパンチと香り」 「やっぱり、豚バラ生姜焼定食は定食界でも別格だな」 「この時期、タケノコの文字を見ると条件反射的に頼んじまう。四季のあるニッポン、旬のあるシアワセ……」 「味噌汁もいいじゃないか、ここ、ホントに誠実な店だ」 「この店の小鉢は、ちゃんと小鉢然とした量でうれしい」 「このサイズで、この破壊力。ご飯の劣勢は必至」 ここで、ゴローちゃん。豚バラの利点を生かして、メシの巻き食いを始めます。こんなことしたら、もうご飯が足りるはずもありません。 「付け合わせのキャベツも、この店では立派なごちそうだ」 そして、いよいよ手をつけたトマトの酢漬け。ああ、ここで酢の物を入れたら食欲がさらに増大するのは必至。 「最高だ……9時3分の食堂で生姜焼定食の充実」 「ううむ、うまい。生姜焼きのタレをつけたキャベツ。これは名も無きひとつの料理だ」 そして感動と共にやってくるのは、満腹ではなくコンティニュー。 「食べながら考えていたんだ。納豆を食うタイミング。大丈夫、この店にはあの手がある」 そして来た! ご飯のおかわり、茶碗の八分目。 ついに上着を脱いで、まくり食いに突入するゴローちゃん。納豆は、とにかくよくかき混ぜる派のようで、執拗に混ぜ続けるのです。 「白飯と相思相愛、地味だがしっかりと仕事する納豆は朝ご飯に欠かせない名脇役だ」 かくて、最後に1枚だけ残した豚バラを口に運ぶときに飛び出す一言……。 「街の食堂がなくなっている今どきに、こんな定食が食べられるシアワセ」 ああ、まさにその通り。筆者の近所も相次いで食堂が消滅。牛丼屋とオシャレカフェになってしまい、食生活は悪化の一途。きっと、多くのみなさんが同じ思いを抱いているでしょう。 誰か、志ある人が昔ながらの食堂を始めてくれないかなあ。そんな働く者に優しい世界の実現を夢想してしまう、第2話でした。 (文=昼間たかし)テレビ東京系『孤独のグルメ Season6』番組サイトより
沢尻エリカ『母になる』で大どんでん返し! ジャニーズ俳優の“衝撃の棒演技”はわざとだった!?
沢尻エリカが12歳の子持ちを演じる『母になる』(日本テレビ系)の第2話。平均視聴率は初回から0.1ポイント増の10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。 初回では、主人公の息子役を演じるジャニーズJr.・道枝駿佑による衝撃の“棒演技”が視聴者をザワつかせた同作ですが、今回はどんな塩梅でしょうか?
なんていい子なんでしょう
前回、3歳で誘拐された息子・広(道枝)と9年ぶりに再会した結衣(沢尻)ですが、2人は最初から仲良さげな雰囲気に。児童養護施設で生活する広ですが、電話をかけてきた結衣から「どんなものが好き?」と聞かれると、「ツナサン」と答えます。 早速、スーパーでツナ缶を買い、ツナサンドを作る結衣。ツナサンドを頬張りながら、次に広に会える日を楽しみに待ちます。 あれ? 道枝くんのしゃべり方が前回より自然になってる? 何があったの? あれれ(真相はこの後、明らかに……)。 一方、児童福祉司の木野(Hey! Say! JUMP・中島裕翔)は、広が見つかったことを伝えるため、DNA鑑定の結果を持って父親の陽一(藤木直人)の元へ。元々大学の准教授でしたが、誘拐事件をきっかけに自宅に引きこもっているとか。なんだかドン引きするほどゲッソリとやつれています。藤木の役作りすごい! その夜、養護施設を抜け出し、結衣のアパートを訪れる広。寝付く前には、「お母さん。お母さんだね! お母さんがいる。お母さ~ん。お母さん。お母さーん」と、あらゆるパターンでお母さんを連呼し始める広。ああ、なんていい子なんでしょう。結衣も超幸せそうです。道枝くん、ごめん!
しかし、翌朝、事件が発生。結衣がツナサンドを用意すると、広は「ツナサンって、ゲームのことだったんですけど」とがっかり。しかし、すぐさまサンドイッチを食べ始め、「おいしそう! いただきまーす! うま! おいしい本当に!」とべた褒めします。あれ? また棒読みスイッチが入った。この安定しないしゃべり方は何? でもいい子! その後、結衣が広を養護施設に送り届けると、そこには陽一が。陽一と広が感動の再会を終えた後、おもむろに結衣に一通の手紙を差し出す木野。それは、広を7年間育てた門倉麻子(小池栄子)という女性が養護施設に預ける際に広に宛てたもの。 そこには、“お母さんと名乗る知らないおばさん”が現れたときの教えが綴られており、「一つ、ママはママじゃなくなるときがきます。一つ、その時はちゃんとご挨拶するのよ。お母さん、会いたかったって。できたら涙ぐんだりするのもいいかもしれない」「一つ、相手はいきなり抱きしめてくるかもしれない。嫌がらずにじっとしていること」「お母さん、お母さんって、甘えた感じで何度も言ってあげるといいと思います」「何を出されても、おいしいと言って食べなさい。こんなおいしいもの初めて食べたと言って喜びなさい」などなど……。 ひいいいい! 広に騙されてたあああ! あの“完全なる棒演技”と“少し棒演技”の違いは、育ての親の申しつけを守っているシーンと、そうでないシーンの違いだったんですね! 道枝くんごめん! 前回のレビュー(こちら)で、「ジャニーズ俳優が衝撃の“棒演技”」なんてタイトルを付けて、世界中に配信しちまいました! 私、完全に騙されてました! 恥ずかしいほどに! 道枝くん、「衝撃の棒」とか言ってごめんなさい! ジャニー社長はじめ喜多川一族に土下座したいくらいです!脚本のクセが強い!
とはいえ、それを抜きにしても相変わらず抑揚のない道枝くんですが、声変わり真っ最中の男の子のしゃべり方としては、リアルにも思えてきました。中学生くらいの男の子って、なんだかみんな棒読み気味にしゃべってません? ほら、そう思うと、急に道枝くんが演技派に見えてきましたよ。ほらほら。 また、沢尻の“泣きの演技”が100点なのは当然ですが、藤木のヤツレ具合が妙にセクシー! 目は潤み、涙袋は垂れ下がり、頬はゲッソリ。毛先が遊んでいるからか、今一歩“イケメン俳優”の枠から抜け出せないでいる印象の藤木ですが、前クール『嘘の戦争』(フジテレビ系)での“疑り深い社長役”に続き、私の中での株はうなぎ上りです。 さらに、前回の「イトシイダヨ……」や、今回の「お母さん」の連呼など、同作は全体的に「なんだそれ(笑)」とツッコミたくなるクセの強いセリフが多い! でも、そんな嘘っぽさとリアルを行ったり来たりするムズ痒い感じがとっても楽しいです。その辺は、同じ脚本家が手掛けた『ホタルノヒカリ』シリーズ(日本テレビ)に通じるものがあります。 第2話で思わぬ大どんでん返しを見せた『母になる』。今後がさらに楽しみになってきました。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)『人は見た目が~』は“企画ミス”!? フジテレビが桐谷美玲に“女性モドキ”を演じさせた裏事情
連続ドラマが続々スタートする中、『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)の不振が際立つ状況となっている。 「今期のプライム帯ドラマの視聴率は、どれも2ケタ発進となっており、1ケタは『人は見た目が100パーセント』のみ。視聴者からは『企画ミス』との指摘が相次いでいるにもかかわらず、フジ内部では評判がよく、制作スタッフもなぜか出来に自信満々です」(テレビ誌記者) 同作は、同名コミックが原作のコメディドラマ。「女子力」や「美」とは無縁の人生を送る理系女子研究員の純(桐谷美玲)が、会社が化粧品会社に吸収されたのを期に、同じ研究室の満子(水川あさみ)、聖良(ブルゾンちえみ)と共に流行のメークやファッションを探っていく物語だ。 桐谷といえば、「世界で一番美しい顔」に4回ランクインしたほか、昨年12月にも雑誌「VOCE」(講談社)が選ぶ「2016年最も美しい顔」に選ばれるなど、芸能界きっての美貌の持ち主。そんな桐谷をあえてこの役に抜擢した理由について、ドラマプロデューサーは「主人公の必死にもがき、頑張る姿が、モデルだけでなく、女優、声優、ニュースキャスターと次々と活躍の場を広げて、常に新しいことに挑戦し続ける桐谷に相応しい」と語っている。 「こんなの後付けもいいとこ。最近、女優からことごとくオファーを断られているフジは、昨年7月期の月9『好きな人がいること』で主演を務めた桐谷に再度オファー。桐谷の所属事務所がゴリ押しする元KARA・知英がドラマ主題歌を担当することで話がまとまったそうです。しかし、桐谷が“女子力ゼロ”の主人公を演じるのは、どう考えても無理がある。案の定、ネット上では『違和感しかない』『全く感情移入できない』と酷評が相次いでいます」(同) 早くも先行き不安な『人は見た目が100パーセント』。「企画倒れ」と言われているだけに、起死回生は難しそうだ。
昼顔より怖い!? “ゲス不倫”ドラマ『あなたのことはそれほど』に見るTBSの本気度
18日放送の『あなたのことはそれほど』(TBS系)。初回の視聴率は11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と快調な滑り出し。不倫という、ここ数年世間を騒がすワードに注目が集まった結果でしょうか。 主演の波瑠は、昨年の4月クールで嵐・大野智主演『世界一難しい恋』(日本テレビ系)でヒロインを好演。久々の恋愛ドラマへの登板です。一方で、刑事ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(フジテレビ系)で変わり者の女性刑事を演じるなど、この1年で着実に力をつけたはず。さて、『あなたのことはそれほど』は、数字を残すことができるのでしょうか。 恋愛ドラマといっても、フジテレビ十八番のチープでスカスカのドラマとは違い、こちらは「不倫」を前面に押し出したスパイシーな仕上がり。波瑠のほか、イケメンと美女たちが、イケない恋愛に墜ちていくようです。 それでは、1話を振り返っていきましょう。主人公の渡辺(三好)美都(波瑠)は、眼科の医療事務で働く26歳。小学校からの腐れ縁の飯田香子(大政絢)と、婚活や合コンに勤しむ“今時の独身女性”です。 年収や学歴に固執する香子と対象的な結婚観を、美都は持っています。それは、一番好きな人と結婚すること。この2人の対比が、美都の性格やキャラクターを際立てる仕組みになっています。香子が現実的なのに対して、美都は夢見がちで未熟な感覚だと言っていいかもしれません。 香子がセッティングした合コンに付き合うものの、なんとも言えない感じの美都。しかし、彼女の思い描いていた“運命”が突如としてやってきます。 美都の職場にやってきたインテリア会社に勤める冴えないサラリーマン、渡辺涼太(東出昌大)。涼太の忘れていったスーツを美都が届けたことで、2人の仲は急接近。何度かデートを重ねたところで、涼太は美都に結婚を申し込みます。 晴れて2人は夫婦に。パッとしないし、イケメンでもない。でも、料理ができたり、家事ができたり妻への配慮を欠かさない……と、理想的で“優しすぎる”男性として描かれる涼太ですが、一方で日常生活で起きたことや感じたことを逐一連絡してくるなど、ちょっと重そうなタイプ。そんな涼太を「ポジティブすぎる人なんですよ」と、美都は受け流しますが、裏を返せば束縛の激しい性格が顔をのぞかせています。 そんな涼太との結婚生活を送る美都には、忘れられない人がいます。それは、初恋の人、有島光軌(鈴木伸之)。高校時代に優しくされたことが、ずっと美都の心を照らしていました。一度、心通わせたものの、どうしていいかわからず、有島を美都は拒絶。結果、それ以降言葉を交わすこともないまま、有島は転校してしまうのでした。 不倫ドラマのお決まりで、そんな初恋の人と東京で偶然再会。旦那の年収や地位などでマウンティングの取り合いが繰り広げられた女子会の帰り道、くたくたに疲れた美都は、ふらりと立ち寄ったグルメバーガーショップで有島と再会します。つまづき、倒れそうなところを腕をガシっとつかまれて、振り返ると眼前にはかつて好きだった人。美都の頭の中では、「これこそが運命!」の大合唱だったはず。 初恋の人とのロマンチックな時間にうっとりした様子の美都。さらに、当時を振り返り、互いに好きだったということが判明。美都も有島も互いがフラれたと勘違いしていたようです。そこに、なぜか都合よくラブホテルが建っているんだから、あとはラブホに入ってバチコンと一発かますだけ。 美都は、一番好きな人との恋愛に強い希望を持っています。男をとっかえひっかえだった母親・三好悦子(麻生祐未)を反面教師とし、一番好きな人と結婚することで、母親のようにはなるまいと、自身の運命から逃れるためです。 しかし、占い師の「二番目の男と結婚すると幸せになれる」という言葉が、呪詛のように作用し、“二番目の男”である涼太との結婚を選択したのでした。 そんな矢先に再会した“一番好きな人”。美都は、してはいけないことだと理解しつつも、有島と関係を持つ……というのが今回のお話。 不倫と銘打ったドラマなので、出会いから結婚、そして不倫までのテンポが、まあ早いこと。ですが、強引さや設定のほころびはなく、スムーズな印象でした。初回ということで、評価のことはさておき主演の波瑠、東出昌大以外にも、最近は主役級も演じる山崎育三郎などを配し、TBSの同ドラマへの期待を強く感じます。 このドラマ、パッと見ると柔らかな印象を受けますが、「フィール・ヤング」(祥伝社)で連載中の原作は「昼顔より怖い不倫」との触れ込み。今回で見せた普遍的な夫婦生活がどう崩れていくのでしょうか。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)TBS系『あなたのことはそれほど』番組サイトより
嵐・相葉雅紀主演“本格ミステリー”月9『貴族探偵』11.8%スタート! フジテレビに希望はあるか
2015年冬クールの『5→9 ~私に恋したお坊さん~』を最後に、5クール連続で全話平均視聴率が1ケタに沈んでいるフジテレビ月9枠。今クールの『貴族探偵』が不調に終われば、いよいよ枠そのものの撤廃も視野に入ってくるといわれています。 そんな『貴族探偵』の初回視聴率は、11.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、まずまずの結果。しかし、数字以上に好印象な作品となっていました。 物語は、正体不明の「貴族探偵」を名乗る男(相葉雅紀)が側近を引き連れて殺人現場に乗り込み、鮮やかに事件を解決していくというもの。ところが、肝心の貴族自身が推理をせず、執事や運転手、メイドたちが実際に事件を解決するというのが、本作の特色です。 原作は麻耶雄嵩という作家さんの『貴族探偵』(集英社)と、その続編となる『貴族探偵対女探偵』(同)。ドラマでは第1話から女探偵が登場していますので、人物配置は『──女探偵』を下敷きとしつつ、両書から事件を引用していくようです。 この『貴族探偵』シリーズという作品。「主人公の貴族が推理をしない」というところ以外は、ゴリゴリの本格ミステリーです。麻耶さんは一般的な知名度こそ低いものの、一部ミステリーファンからは熱烈な支持を受ける推理小説界のトリックスター的存在だそうです。 原作を一読してみたところ、ガチガチに事件の設計を固めて伏線をばらまき、読者の視点を思いのままにコントロールしながら解決に落とし込むこと「だけ」に特化した作品だと感じました。とにかく事件の概要説明と現場の状況、容疑者の配置や関係性を手抜かりなく説明して、その事件を論理的に解決する。一見、極めて精緻なミステリーに見えて、時おり強引な推理の踏み抜きが行われたりして(みんなが犯人だと思っていた人が、実はソックリさんだったとか)、不思議な味わいの小説でした。 そして、不思議な味わいといえば、やっぱり「貴族探偵」という人物そのものの奇怪さです。なぜいつも事件の現場にいるのか、なぜ警察の上のほうと通じていて現場の捜査員から追い出されたりしないのか、っていうか、そもそも「貴族」ってなんなのか、というあたりは一切説明されません。ただ、いるのです。そして、側近に事件を推理させるのです。自分は紅茶を飲んだり、事件の関係者の女性とディナーに行ったりするだけ。登場人物というより、マクガフィンとして扱われている感じといえばわかりやすいでしょうか。動的には機能していないけれど、それがないと物語が展開しないという存在です。とはいえ「貴族探偵」も人間ですので、この配置によって、人物描写のリアリティに「一般人」と「貴族一派」という2本の線が引かれることになっています。 その2本の線の描写が、ドラマになったときに、ことごとくうまくいっていると感じたんです。成功してるぞ、と。 相葉くんの演技は、いつにも増して、とことん“棒”です。しかし、貴族然とした衣装に身を包み、突拍子もない行動を繰り返す「貴族」ですので、その演技プランに生活者としてのリアリティは必要ありません。むしろ、相葉ちゃんがバカみたいな振る舞いをすればするほど、原作小説では人物像がボヤけていた「貴族探偵」の輪郭が、よりくっきり見えてくるという好循環が起こっています。執事・山本(松重豊)と運転手・佐藤(瀧藤賢一)の“無表情コンビ”は盤石ですし、メイド・田中を演じた中山美穂の浮世離れした存在感も、「貴族」の世界観をよく表しているように見えてきます。 普通、ここまで荒唐無稽なバカ貴族軍団を4人も登場させれば、ドラマそのものが散漫になりそうなものですが、容疑者や被害者、女探偵(武井咲)や鼻形警部補(生瀬勝久)との掛け合いが実にリズミカルに、テンポよく描かれることで飽きさせません。そして、もともとミステリーを構築するというジャンルでは「現役の日本チャンピオン」ともいえる麻耶さんによる事件設計なので、どれだけ演出面で弾けても根幹がブレないのです。原作の段階で、「謎を作る」「謎を解く」という作業そのものに、作家の魂が込められているからです。プロが作った原作をプロが料理している感じがして、たいへん気持ちがよかったです。 いや、1話だけでここまでベタボメするのもどうかと思うんですが、前作の『突然ウンコしました』みたいな作品があまりにひどい出来だったので、もうフジテレビの月9には真面目にドラマを作ろうとする人は誰もいないのかと絶望していたんです。今回、少しはいるよ、ということはわかった。面白いものを作ろうと思っている人が、少しはいた、ということがうれしかった。やっぱりなんだかんだ、フジテレビを見て育ってますし、フジテレビに愛着があるんですよ。 ドラマはまだFODで見られますので、事件のあらましについては、とりあえず今回は記しません。「ジャニーズ」だとか「月9」だとか「フジテレビ」だとか、そういう単語だけで敬遠している方がいるなら、1話だけでいいから見てみてほしいと願うのです。少なくとも、近年の連続ドラマでは見られなかった本格的な推理と、戯画的な演出による楽しさを併せ持った良作だと思います。 逆にいうと『貴族探偵』を、ちょっと数字が悪いからって『ラヴソング』みたいに壊しちゃうようだったら、もうフジテレビは救いようがないなと思います。はい。 (文=どらまっ子AKIちゃん)フジテレビ系『貴族探偵』番組サイトより
小栗旬、新ドラマのヒゲ面が「信長っぽい」と話題に ナンパシーンに「ナチュラル演技だな」の声
11日に放送された新ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)の初回平均視聴率が13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好スタートを切った。今後のストーリー展開、視聴率の推移が注目されるのと同時に、主演の小栗旬のヒゲ面にも注目が集まっている。 「小栗が演じるのは、国家転覆を企むテロリストや新興宗教団体、軍事スパイなどを取り締まる公安機動捜査隊特捜班の巡査部長役。男臭さを出すためか、西島秀俊と同様に無精ヒゲを生やして役作りをしているのですが、これに対して『似合ってない』と指摘する声がチラホラ。小栗といえば、2014年に放送された主演ドラマ『信長協奏曲』(同)で織田信長を演じていましたが、今回の鼻の下に八の字に伸ばしたヒゲが、よく教科書で見かける狩野宗秀作の信長の肖像画にソックリで、『信長協奏曲のときに、そのヒゲ面で役作りすればよかったのに』といった声も寄せられているようです」(芸能関係者) また、今回のドラマで小栗が演じる役柄には、“女好き”という側面があるのだが、初回のラストシーンで見せたバーでのナンパ姿は、「ナチュラル演技だな」「普段もこうやってるのでは?」などと指摘されている。 「公安機動捜査隊特捜班という職業柄、常に命の危険がつきまとう任務にあたっているため、ただの女好きというよりも、1人の女性と深い関係に踏み込むことができない孤独な男の陰の部分を印象付けようとしているのでしょう。しかし小栗といえば、山田優と結婚する前には数々の浮名を流していただけに、ドラマ終盤でのバーで待ち合わせをすっぽかされた女性を口説くシーンに対しては、『どうしてもチャラく見えてしまう』『プライベートでのテクニックを披露?』などと揶揄する声も少なくないようです」(同) いずれにしろ、ドラマの不調が続くフジテレビにとっては久々のヒットとなりそうな今回の作品。どんな巨悪犯罪と対峙することになるのか、今後も披露されるであろう小栗のナンパテクニックも含め、注目していきたい。フジテレビ系『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』番組サイトより







