絶好調の天海祐希主演『緊急取調室』続編内定も、手放しで喜べないテレ朝の事情

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 天海祐希主演の連続ドラマ『緊急取調室』シーズン2(木曜午後9時~/テレビ朝日系)が絶好調だ。初回は17.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とロケットスタートすると、以後、14.2%→12.4%→12.4%→13.2%と高視聴率をキープ。第5話までの平均は14.0%で、今期の連ドラの中ではトップを走っている。  在宅率が下がるゴールデンウイーク期間中、はかのドラマは軒並み低視聴率に沈んだが、同ドラマに関してはほとんど影響なく、高い数字を死守した。 『緊急取調室』は2014年1月期にシーズン1が放送され、平均12.9%を記録。15年9月放送のスペシャル版も14.6%をマークした。満を持してスタートしたシーズン2も快調とあって、テレ朝としては、なんとしてもシーズン3を実現させたいところだが、ここにきて続編放送が内定したという。 「天海は昨年10月期の主演ドラマ『Chef~三つ星の給食~』(フジテレビ系)が大爆死に終わっていただけに、『緊急取調室』の高視聴率には気分をよくしているようです。そんな折に、テレ朝から続編オファーを受けたのですから、断るはずがありません。時期は確定していませんが、来年4月期あたりが有力のようです」(テレビ制作関係者)  さぞやテレ朝は万々歳かと思いきや、手放しで喜べない事情もあるのだという。 「なにせこのドラマは、田中哲司、大杉漣、小日向文世、鈴木浩介、大倉孝二といった“売れっ子脇役”を多数起用しています。次回作でも同じメンバーをそろえるとなると、スケジュール調整が大変です。さらに厄介なのがギャラの高騰。シーズン1に続くヒットで、天海の所属事務所(研音)からは、“高視聴率”を盾に、大幅なギャラアップが提示されたといいいます。続編をやりたいテレ朝としては、その条件をのむしかなかったわけですが、制作費が膨れ上がるのは痛いところです」(同)  複雑な事情を抱えながら、シーズン3の制作が内定した『緊急取調室』。テレ朝的には、次回作も高視聴率獲得が必須となったようだ。 (文=田中七男)

絶好調の天海祐希主演『緊急取調室』続編内定も、手放しで喜べないテレ朝の事情

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 天海祐希主演の連続ドラマ『緊急取調室』シーズン2(木曜午後9時~/テレビ朝日系)が絶好調だ。初回は17.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とロケットスタートすると、以後、14.2%→12.4%→12.4%→13.2%と高視聴率をキープ。第5話までの平均は14.0%で、今期の連ドラの中ではトップを走っている。  在宅率が下がるゴールデンウイーク期間中、はかのドラマは軒並み低視聴率に沈んだが、同ドラマに関してはほとんど影響なく、高い数字を死守した。 『緊急取調室』は2014年1月期にシーズン1が放送され、平均12.9%を記録。15年9月放送のスペシャル版も14.6%をマークした。満を持してスタートしたシーズン2も快調とあって、テレ朝としては、なんとしてもシーズン3を実現させたいところだが、ここにきて続編放送が内定したという。 「天海は昨年10月期の主演ドラマ『Chef~三つ星の給食~』(フジテレビ系)が大爆死に終わっていただけに、『緊急取調室』の高視聴率には気分をよくしているようです。そんな折に、テレ朝から続編オファーを受けたのですから、断るはずがありません。時期は確定していませんが、来年4月期あたりが有力のようです」(テレビ制作関係者)  さぞやテレ朝は万々歳かと思いきや、手放しで喜べない事情もあるのだという。 「なにせこのドラマは、田中哲司、大杉漣、小日向文世、鈴木浩介、大倉孝二といった“売れっ子脇役”を多数起用しています。次回作でも同じメンバーをそろえるとなると、スケジュール調整が大変です。さらに厄介なのがギャラの高騰。シーズン1に続くヒットで、天海の所属事務所(研音)からは、“高視聴率”を盾に、大幅なギャラアップが提示されたといいいます。続編をやりたいテレ朝としては、その条件をのむしかなかったわけですが、制作費が膨れ上がるのは痛いところです」(同)  複雑な事情を抱えながら、シーズン3の制作が内定した『緊急取調室』。テレ朝的には、次回作も高視聴率獲得が必須となったようだ。 (文=田中七男)

“亀と山P”CDが「メルカリ」で3倍に!『ボク、運命の~』亀梨和也の“きょどり演技”に拍車

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「メルカリ」より
 脇役がブサメンばかりで主演のKAT-TUN・亀梨和也が「よりかっこよく見える」と話題のラブコメディ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)の第6話。平均視聴率は前回より0.4ポイントアップの9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。  亀梨と山下智久のユニット“亀と山P”が歌う主題歌「背中越しのチャンス」(ジェイ・ストーム、17日リリース)のセールスは、発売4日目で15万枚(オリコン調べ、以下同)を突破。2013年に『東京バンドワゴン~下町大家族物語』(日本テレビ系)で共演した亀梨と玉置浩二が組んだシングル「サヨナラ☆ありがとう」は初週売上8.2万枚でしたから、今回の組み合わせをジャニヲタがどれだけ待ち望んでいたか窺えます。  ただ、「背中越しのチャンス」は初回限定盤が品薄となっており、買えなかったジャニヲタから悲鳴が続出中。「メルカリ」では現在、初回限定盤2種と通常盤の3枚セットが定価の約3倍にあたる1万円前後で取引きされているようです。  そんなジャニヲタ熱狂の亀と山Pですが、ドラマのほうはいかに? 今回もあらすじを振り返ります。

後半のたたみかけがすごい

 前回、アクシデントながら晴子(木村文乃)との初キスを果たした誠(亀梨)。神様(山下)から次に与えられたミッションは、晴子に「4文字以内の言葉しか発しちゃいけない」というもの。  早速、飲み屋で出くわした晴子に対し「別に」「おごる」「かまわん」と4文字縛りを守る誠。このぎこちない会話に、「返事を待たせてることを怒ってるのかな……」と乙女モードになる晴子。一方、「頭おかしいヤツだと思われた!」と落ち込む誠には、神様から次なる指令が。亭主関白の象徴である「木彫りの王将を掘れ」とのミッションが下され、誠は徹夜で王将を掘り始めます。  あくる日、誠の会社と晴子の会社が合同で飲み会を開催。そこで、誠の先輩の関原(大倉孝二)が「(誠の家に)女物のトートバックがあった」と発言したため、晴子の顔色が急変。「別の女性がいらっしゃるのに、なぜ私に近づいたんですか!?」とキレだしました。  女の影がないことを証明するため、晴子を自宅に呼ぶ誠。彫り途中の木彫りの王将を見せ、「女性に気に入られたかったら、木彫りの王将を彫ろうなんて思いません」と潔白を主張します。  すると今度は、部屋干し中の「When it rains, it pours.」(降れば土砂降り)と書かれたTシャツを見て、過剰反応する晴子。なにやら2年前、晴子が当時の恋人から「結婚してるんだ」と告げられ、道で泣いていたとき、このTシャツを着た誠から「次は勝てます!」と無責任な言葉をかけられたんだとか。  そのとき、晴子は青いコートを着ており、それだけで誠にサッカー日本代表のサポーターに間違われたことが頭にきたんだそうです。また、それ以来、晴子は自虐の意味で「When it rains, it pours.」をメールアドレスにしているそうで、誠のTシャツを見てピンときたのもそのせいだとか。なんかここの展開、やたら入り組んでますね。面白いけど。

で、晴子のどこが好きなんだろう……?

 ここで、「次の試合、私は勝てますか?」と恋愛をサッカーに置き換える晴子。誠が「勝てます。好きです!」と告げると、晴子も「私もです」とついに両思いに!  その後、棚に置いてあった米がザザーとこぼれて結婚式のライスシャワーみたいになったり、突然、雨が降ってきてTシャツの文字とリンクしたり、晴子が乗ったタクシーのラジオからサッカー日本代表が逆転勝利したとの情報が流れたりと、2人を祝福するように怒涛の運命的なミラクルが押し寄せ、第6話は終了です。  後半のたたみかけが凄まじかった今回ですが、ネット上でも「テンポが気持ちいい」「盛り上がってきた」「これまでの回で一番よかった」とすこぶる好評の様子。亀梨の挙動不審な演技にも拍車がかかり、「誠、頑張れ!」と視聴者の応援体制も万全だったのではないでしょうか。  ただ、誠があんなにつっけんどんだった晴子のどのあたりに惹かれ、“運命抜き”でも好きになったのか、まだイマイチよくわかりません。今後、そのへんもわかってくるのかもしれませんね。  というわけで、回を追うごとに盛り上がりを見せる『ボク、運命の人です。』。最終回まで、是非このテンションを保ってほしいです。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

思いが突き動かした! SKE48高柳明音がプロレスをやめた“深すぎる理由”『豆腐プロレス』

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テレビ朝日系『豆腐プロレス』番組サイトより
 20日深夜放送の『豆腐プロレス』(テレビ朝日系)第18話。今回はパッパラー木﨑 VSユンボ島田、バード高柳(SKE48高柳明音) VS ロングスピーチ横山(AKB48横山由依)の試合である。  同じ工事現場同盟のクイウチ松村(SKE48松村香織)との熱戦が大好評だったユンボ島田。演じる島田晴香は、この熱戦が放送されたのち、AKB48からの卒業と芸能界からの引退を発表。一部で噂されていた女子プロレスラーへの転向は、本人が正式に否定している。それだけに残りわずかな出演機会になるのだが、今回、島田の試合に割かれた時間はオープニングテーマが流れるまでの数分程度だった。  今回メインとなった試合は、バード高柳とロングスピーチ横山の試合。この「OVER THE TOP」で優勝できなかったらWIP(ワールドアイドルプロレスリング)をやめると宣言し、並々ならぬ決意でこの試合に臨んだバード高柳。  相手のロングスピーチ横山は、ドラマ前半の「錦糸町道場マッチ」でバード高柳に敗れている。それ故に彼女にだけは勝ちたいという、こちらもまたバード高柳に劣らない強い決意のもと試合に臨んでいる。冒頭から殴り合いにも果敢に立ち向かっていく横山。しかし横山の決意には複雑な事情があった。  浜屋電器の浜屋達郎(菅原大吉)と結婚し、“人妻女子高校生レスラー”になっていた横山。「OVER THE TOP」に向けてのトレーニングでは、いつもそばに夫の浜屋がいた。浜屋は、チェリー宮脇の父にして伝説のレスラーであったウロボロス洋平にそっくりだが、プロレスなどまったくわからないし、優しい性格で、プロレスで体を酷使する横山を常に心配していた。練習の途中、心配なのでプロレスをやめてくれないかと浜屋に頼まれる横山。横山は「バード高柳だけには絶対勝たなければいけない」と答えるが、これに対し浜屋は「じゃあ、バード高柳に勝ったらプロレスをやめてくれ」と懇願。横山はバード高柳に勝って、そのままWIPをやめるという決意でリングに上がっていたのだ。  序盤こそ横山優勢の試合展開となるが、途中で高柳が覚醒。鳥のように自由に羽ばたくような動きで相手を翻弄し、高柳優位の展開に。  この試合を見ていた浜屋は、横山がリング上で悩みながら試合に出ていることに気がついたのか、リングサイドに駆け寄り、「勝ってもプロレス続けていいよ!」と叫ぶ。これで吹っ切れた横山は、スリーパーホールドをなんとか抜け出し、形勢逆転。最後には同じスリーパーホールドで高柳の首を締め上げる。これに高柳がギブアップし、ロングスピーチ横山の勝利となった。  試合に負けたバード高柳は、リング下からマイクをもらい、「私、バード高柳は、WIPを卒業します」と宣言し、深々とお辞儀した。ステージで唐突に卒業を宣言する姿は、AKB48グループのメンバーのそれと被る。  このバード高柳の言葉にロングスピーチ横山は、錦糸町道場マッチのときと同じ「もう一丁や!」という言葉で辞めないでほしいという思いを伝えるが、トレーナーのアリゲート流司(今野浩喜)は「高柳のタップを噛み締めろ!」とこれを制止。高柳はWIPを卒業することとなった。  試合会場を去る高柳と、WIPの会長矢崎英一郎(渡辺いっけい))の会話のシーン。「お前はアイドルプロレスは向いていなかった。でも今回の試合はとても良かった」と矢崎は高柳に語りかける。「昔の俺に似ていたかもな」というと、高柳は「ありがとうございました」と感謝を伝えて、去っていった。  今回は、合間に描かれたバード高柳と矢崎の関係もとても面白かった。そのストイックすぎる性格からあまり友達がいなかった高柳は、練習会場に飼っていたインコを連れてきて、そこで一緒に世話もしていた。練習に時間をかけるあまり、世話がおろそかにならないようにするためである。見かねた矢崎は「俺が世話しておいてやる」といってインコを預かる。このときにはインコは、高柳が口癖のように「絶対勝つ」と言っていたのを覚えていて、「ゼッタイカツ! ゼッタイカツ!」と鳴いていた。  ラストシーンで矢崎に預かってもらっていたインコを返してもらう高柳。矢崎がその場から去ると、インコが「ナイスファイト! ナイスファイト!」と鳴き出すのである。矢崎が高柳を応援するあまり、世話している間に矢崎の高柳への応援の声が、いつの間にかインコに鳴きマネされてしまっていたというわけだ。感情を露わにしない矢崎の思いがインコの声となって表に出てくるという演出は、もともと鳥が好きという高柳明音本人のキャラクターも活かしたものでグッと来た。リング上での高柳の表情もカッコよかったし、SNS上での視聴者やファンの反応もとてもよい。工事現場同盟やSKE48須田亜香里がフォーカスされた回に並ぶ、「神回」だったといえるだろう。  一方で、島田の使い方がもったいないなとも思った。終盤のインコの声の演出もよかったものの、やはり見ていてチープだと感じた。AKB48グループは、粗いところを探せばいくつも出てくるし、「叩こうと思えばいくらでも叩ける」のである。ただこういうふうに、欠点を補って余りある面白い回を見せられると、さすがに限界があるという批判はできても、面白いものは面白い。AKB48グループの総合プロデューサーである秋元康は、そういった拙さも含めてのAKB48であるという旨の発言を、数多くのインタビューで答えている。他のドラマに比べ、回ごとの「当たり外れ」が大きいところも含めて楽しむのがAKB48の面白さなのだろう。  番組の放送時から40分ほど、バード高柳を演じた高柳明音はSHOWROOMを配信。今回の収録に関する裏話などを配信中にいくつも語っている。また、番組放送から一日たった5月21日夜、ブログにてこのバード高柳という役への思いも綴っている。ラストシーンに登場したインコは、そのまま高柳が自宅で飼っているそうだ。  そしてその配信やブログ記事によれば、もともとバード高柳というキャラクターは、本ドラマ内でここまで大きく取り上げられる予定はなかったそう。しかしプロレスの練習や本ドラマの撮影にひたむきに取り組む高柳の姿を見たスタッフが、彼女を中心として扱ったストーリーを用意したいと考え、この18話が完成したのだという。この裏話も含め、全編を通して、前回とは打って変わってとても面白い、高柳を中心としたAKB48グループの「らしさ」が詰まった回になったのではないか。  同ドラマは、プロレスをテーマとして扱っていることもあってか、全体的にいわゆる「選抜常連」の若手たちよりも、ベテランのメンバーや、いわゆる「バラエティ班」のメンバーたちの方が魅力的に映っているように思う。島田晴香であったり、須田亜香里であったり、そして今回の高柳明音もそうである。ひとつひとつの仕事にひたむきに、がむしゃらに取り組むメンバーの姿勢がそのまま制作スタッフの動きや作品のクオリティに影響してくるというのもまた、AKB48グループらしさといえるだろう。 (文=MC内郷丸)

『SRサイタマノラッパー~マイクの細道~』第7話 セーフティーネット/家族の絆が断てないIKKU

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テレビ東京系『SRサイタマノラッパー~マイクの細道~』番組サイトより
 30歳をすぎた男たちが定職に就かずに、自分たちが唯一熱くなれたヒップホップ道を極めんと東北を旅する『SRサイタマノラッパー~マイクの細道~』。川崎クラブチッタでのライブステージまで、残り3日間というカウントダウン状態を迎え、第7話は「SHO-GUNG」の中心メンバーであるIKKU(駒木根隆介)が「おいおい、そりゃねぇだろ~!」と全視聴者がツッコミを入れたくなる迷いを見せ始めた。単にドラマの後半戦を盛り上げるためのハードルではなく、IKKUのアイデンティティーに関わる重要な問題らしい。  前回に続いて、福島県猪苗代湖近くにある世にも珍しいヒップホップ寺「竹田寺」で修業を始めたIKKU、TOM(水澤紳吾)、MIGHTY(奥野瑛太)の3人。これまでグウタラ生活を送ってきた3人にとっては、朝早い寺での規則正しい生活はかなりしんどい。『SRサイタマノラッパー』(09)では東京に向かって走るトラックをBB弾で撃つという、狂気をはらんでいたTOMだったが、修業僧から水鉄砲で起こされるとは感慨深い。  このシーンを見ながら、近年の戸塚ヨットスクールの内情を追った東海テレビ製作のドキュメンタリー映画『平成ジレンマ』(11)をふと思い出した。かつては体罰指導で不登校児を更生させたことで話題になった戸塚ヨットスクールだが、傷害致死事件が起きて戸塚校長が刑務所送りになって以降は、体罰のない緩やかな指導スタイルに変わった。今でも高齢になった親がニートの子どもの将来を心配して、安くないスクール料を払って預けにくるケースが絶えない。ところが、預けられた生徒(いい大人)は起床時間や消灯時間がきちんと決まった寮での集団生活に耐えられずに逃げ出してしまう。IKKUたちは大丈夫だろうか。  1週間の修業に耐えれば、「竹田寺」の住職である兄タケダ先輩(上鈴木伯周)が新曲を作ってくれることから、ここから逃げ出すわけにはいかない。いやいやながら小雨の降る中、草刈りを始めるIKKUたち。そんな3人に対して、見張っていた戸塚校長が、いや赤鬼(市オオミヤ)が「違うっ!!」と喝を入れる。赤鬼役の市オオミヤさん、入江悠監督が撮った『ネオ・ウルトラQ』(WOWOW)の第11話「アルゴス・デモクラシー」ではテロリスト役で出てましたね。 赤鬼「お前らのラップには詩心がない。働きながら、詩を詠め。詩の世界は広く深い。見えるもの、見えないもの、すべてが対象だ。感じたことを言葉にしてみろ」  いかつい顔して、赤鬼はポエマーだった。赤鬼の言葉を素直に受け入れ、草刈りを再開するMIGHTYたち。 「草を刈らないとさッ、草を刈らないとさッ、イヤ~♪」  舶来の音楽だったヒップホップが、日本語の労働歌として地に根を張ったものへと変わっていく。「SHO-GUNG」の3人は新しいステージへの入口をようやく見つけたようだ。  その頃、温泉に入って元気を取り戻したカブラギ(皆川猿時)はトーコ(山本舞香)を連れて「竹田寺」へ到着。なぜかスケボーを手にして立っていた青鬼(野村周平)に「カブラギは失恋を乗り越えて、ひと回り大きな男になりました。福島での仕事を片付けてから迎えにくると3人に伝えてください」と伝言を頼む。青鬼がイケメンだったことから、トーコはカブラギと別れ、「竹田寺」に残ることに。本当にいいのか、竹田寺? こんなピチピチの女の子を禁欲生活中の修業僧たちの群れに放り込んだら、阿鼻叫喚地獄になるのではないか? それもまた修業の一環なのか? スケボーは「スケベボーズ」の隠語なのか?   最初は寺での規則正しい生活に慣れなかった「SHO-GUNG」とトーコだが、リズムに乗って掃除、洗濯、炊事に取り組むようになっていく。体が自然に動くようになってくると、気持ちがいい。「言葉は友達♪」を合い言葉に、IKKUたちは軽やかなラップが口から溢れ出してくる。壁に貼られた張り紙がクラブチッタでのライブまで、残り3日になったことを知らせている。  と、ここでIKKUのスマホの着信音が鳴り、大問題が発覚! 電話を掛けてきたのはIKKUの妹・茉美(柳ゆり菜)からだった。 茉美「お兄ちゃん、どこにいるの? 今週の日曜は私の結婚式だからね。忘れてないよね?」  妹からの電話に思わず絶句するIKKU。今週の日曜といえば、クラブチッタとバッティングしている。しかも、電話を代わった父親(斎藤暁)によれば「先方は京都のホテルを予約しくれているんだぞ」とのこと。  えっ、妹の結婚式は埼玉でやるんじゃないの!? きっと埼玉の結婚式場で「SHO-GUNG」として一曲かましてから、カブラギ号に乗って川崎へ猛ダッシュで向かうことになるんだろうと予想していたのに。京都から川崎への移動はさすがに容易ではない。妹の結婚式のことを完全に失念していたIKKUは激しく動揺し、第7話はエンディングまで無気力化してしまう。シリーズ後半戦はコメディ展開でクラブチッタまでイッキに突っ走るのかと思いきや、どうやらそうではないらしい。  座禅タイムは見逃せないシーンだった。第4話の雪(中村静香)、第6話のトーコの入浴シーンに続いて、今回はTOMの脳内妄想として、TOMの外人妻トリーシャ(コロウロレナ)が入浴姿を披露する。トリーシャは相変わらず、何語でしゃべっているのかよく分からない。MIGHTYは『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(12)で遺恨を残した「極悪鳥」のことがフラッシュバックする。MIGHTYが首都圏に戻るということは、「極悪鳥」とニアミスする危険度が高まるということでもある。「極悪鳥」もクライマックスに向かって「SHO-GUNG」の前に不気味に立ちはだかる存在になりそう。そしてIKKUは座禅しても精神統一できないどころか、映像化できないほど頭の中はカオス状態に陥っていた。  座禅タイムが終わり、兄タケダ先輩から「翌朝には新しい曲を用意する」と告げられ、大喜びするTOMとMIGHTY。だが、やはりIKKUだけは浮かないまま。ここでようやくMIGHTYたちは、IKKUの妹の結婚式とライブが重なっていることを打ち明けられる。 MIGHTY「なんで言わなかったんだよ? これが最後だろ? ふざけんなよ!」  IKKUは「忘れてた。ごめん……」と弱々しく答えるだけ。ここまで『SRサイタマノラッパー』シリーズを見続けてきたファンは「なんで?」と驚いてしまう。IKKUにとってはラップだけが生き甲斐で、「SHO-GUNG」の仲間がいちばん大切だったのではなかったのか? 埼玉での閉塞的な暮らしを憎んで、ラップにその想いを叩きつけてきたのではなかったのか? サングラスをしていないIKKUのその無防備で虚ろな表情は、「SHO-GUNG」としてクラブチッタのステージに立つことよりも妹の結婚式に出席することに心が傾いていることを伝えている。IKKUはもはや「SHO-GUNG」ではなく、加賀谷郁美に戻っていた。  家族想いと言えば、聞こえはいい。だが、すごく嫌な言い方をすれば、クラブチッタのステージに立つことは一夜限りの打ち上げ花火。父親の命令に従って妹の結婚式に出席して家族としての最低限の役割を果たせば、IKKUはその後もニートとして実家で暮らし続けることができる。親が生きている間はその稼ぎや年金で食べさせてもらえ、親が死んだら実家を長男である自分のものにできる。埼玉の実家はなんだかんだ言っても、IKKUにとってどうしようもなく切り離すことのできないセーフティーネットなのだ。  IKKUがのほほんとラッパーになることを夢想し続けられたのも、実家があったからこそ。中世の宮廷画家たちが絵を描き続けられたのも王族というパトロンがいたから。「SHO-GUNG」を語る上で、IKKUの家族の存在は無視できない。これは『SRサイタマノラッパー』を撮り続けて10年になる入江監督自身にも言えることだ。『SR1』のIKKUの実家は入江監督の実家がそのまま使われている。また、『SR1』が全国各地で口コミ的に人気が広まり、入江監督は地方の劇場へ舞台あいさつに回り、このときの各地のファンの熱い想いに触れたことで、『SR』をシリーズ化することを思い立った。だがその結果、舞台あいさつに回っている期間はバイトなどができず、入江監督は東京のアパートを引き払って、埼玉の実家に一時避難している。入江監督にとっても実家は大切なセーフティーネットだった。  表現者がいかに自由に作品をつくろうとも、家族の問題からは死ぬまで解放されることはない。いや、墓のことを考えると、死んだ後も続く問題である。エドガー・アラン・ポー、オスカー・ワイルド、種田山頭火のように、流浪の果てに野垂れ死ぬ覚悟を誰もが持てるわけではないのだ。  最後にもうひとつ。お寺での夕食シーンで、それまで黙々と調理に励んでいたトーコは青鬼の計らいで、みんなと一緒に食事をすることになる。青森からずっとミニスカにブーツ姿がトーコの定番ファッションだったが、お寺での地味なジャージ姿もなかなかキュートだ。IKKUに呼ばれて、お盆を持って立ち上がるトーコはとても小さい笑みを浮かべる。1シーン1カットの長回しを多用するため、『マイクの細道』は1話におけるドラマ展開が超スローなのだが、1シーンの中で見せる演者の心の微妙な動きが伝わりやすいのが大きな魅力となっている。  IKKUの葛藤は解決し、トーコの青鬼への恋心は成就するのか? 次週、第8話が見逃せない。 (文=長野辰次)

長谷川博己、焦りのあまり違法捜査に踏み切る! ドラマ『小さな巨人』第5話レビュー

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TBS系『小さな巨人』番組サイトより
 14日に放送された長谷川博己・主演ドラマ『小さな巨人』(TBS系)の平均視聴率が13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。これまで最高だった初回の13.7%を更新しました。おめでとうございます。  さて、前回のおさらいを少し。開発エンジニア・風見京子(富永沙織)の殺害容疑で、電子部品会社ナカタエレクトロニクスの社長・中田隆一(加藤晴彦)を捜査していた警視庁芝警察署の刑事課長代理・香坂真一郎(長谷川博己)は、ある疑問を抱きます。  その疑問というのは、警察内部に隆一およびその父親で、日本有数のIT企業ゴーンバンク社の社長である中田和正(桂文枝)に内通している者がいるのではないかというもの。それまで、捜査の重要な局面に差しかかると必ずといっていいほど妨害が入ったからです。  香坂は内通者を見つけ出すためにトラップを仕掛けます。捜査本部でわざと大きな声で、隆一のアリバイ偽装に加担した山本アリサ(佐々木希)が、翌日に署に出頭して自首する予定であることを言いふらすのです。しかし、実際にはアリサはすでに署にいます。  裏切り者を捕まえるため、香坂はアリサが潜伏していることになっている隆一の別荘で待機します。そして、そこへ現れたのは、香坂の恩師であり芝警察署の署長でもある三笠洋平(春風亭昇太)でした。尻尾をつかまれてしまった三笠ですが、「99%の疑いがあっても、100%の確証がなければ意味がない」と居直ったところで第4話は終了となりました。  ここから第5話がスタート。京子が死んだ日、アリサが隆一から預かったというUSBメモリに欠けている部分があることから、香坂はそれが京子と一緒に落下したのではないかと推測します。鑑識の報告によれば現場にUSBの破片はなかったとのこと。警察が来る前に誰かが持ち去ったのではないか、と香坂は考えます。  そのUSBの破片を三笠が持っていれば、隆一とのつながりが立証できる。そう判断した香坂は、三笠が署を離れている隙に所轄の刑事たちを引き連れ署長室へと忍び込みます。そして、鍵がかかった机の引き出しに証拠品が隠されているのではないかと睨みます。しかし、タイミング悪く三笠が戻ってきてしまったため、捜査は失敗。さらに、三笠に捜査を勘づかれ、証拠品を証拠品保管庫に隠されてしまいます。  そんな中、隆一が日本を離れるという情報が流れてきます。逮捕令状を発行するには、隆一が日本を発つまでの8時間以内に証拠品を見つけ出さなくてはならなくなった所轄メンバーですが、証拠品保管庫には5千以上もの証拠品があります。  まさに、干し草の中から針を探すような作業。しかし、捜査一課が協力してくれたお陰で、三笠が隠したUSBの破片を無事に見つけ出し、ギリギリのところで隆一の国外逃亡を阻止することに成功します。  その後、USBの破片には京子の血液が付着していたことが特定され、USBがビルと同じ高さで落ちた衝撃により破損したことが判明します。つまり、京子がビルから落下死した時にUSBも一緒に落下。その破片を現場から持ち去った三笠が、隆一の協力者であることが証明された、というわけです。香坂の論理によれば、ですけど。  アリサらの証言もあり、隆一は逮捕。父・和正からも見放され、これで一件落着。かと思われたのですが、隆一に内通していた三笠は、別の所轄へ署長として横滑り転出が決まっただけでお咎めなしに。三笠はこれまで、警察幹部たちの天下り先としてゴーンバンク社を斡旋していたため、警察内部から大きな力が働いて不正が隠蔽されることになったのです。  その一方、内通者を炙り出すために第4話で、和正が隆一の殺人を隠蔽している疑いがあることを新聞社にリークした香坂は、その行為を罰せられるカタチで豊洲署へと左遷されることが決定。そこで第5話は終了となりました。  そんなわけで、『芝署編』が終了したわけですが、今回は解せない点だらけでした。なぜ三笠は証拠品を処分せずにいつまでも隠し持っていたのでしょうか? 中田親子に向かって「念のため」と、証拠品の所持を匂わせていましたが、ゆすりにでも使うつもりだったのでしょうか? また、USBの破片を見つけたことで香坂は三笠に対して、「正真正銘、100(%の証拠)だ!」とドヤ顔を見せていましたが、それほど強力な証拠には思えません。そもそも署長室に無断で入ったりしてましたけど、無茶苦茶すぎませんか? 「正面突破が無理なら奇襲しかない」というのが香坂の弁ですが、思い切り正面突破の違法捜査です。  なんとなく消化不良のまま次週から『豊洲編』がスタート。和田アキ子、梅沢富美男、ユースケ・サンタマリアと一気に濃いメンバーが登場するということで、ネット上では早くも賛否両論が飛び交っているようです。前回、今回と視聴率が上昇傾向にあるだけに、新キャストがさらなるカンフル剤となるのか、あるいは視聴者離れを引き起こすことになるのか。新天地での香坂の活躍も含め注目していきたいと思います。 (文=大羽鴨乃)

第6話で『孤独のグルメ Season6』にも痴漢冤罪が発生か? ゴローちゃんを驚かせた「ヤラシイネー」とは!

第6話で『孤独のグルメ Season6』にも痴漢冤罪が発生か? ゴローちゃんを驚かせた「ヤラシイネー」とは!の画像1
テレビ東京系『孤独のグルメ Season6』番組サイトより
 今週の『孤独のグルメ Season6』(テレビ東京系)では、どんな飯テロが!? というわけで、1週間のご無沙汰を経てゴローちゃんこと井之頭五郎(松重豊)がやってきたのは、高田馬場。今回は、のっけから腹が減っております。ちょうど昼飯の時間。女のコたちに人気のメロンパンに、腹の虫が騒いでたまりません。  とはいえ、いくら腹が減ってはいたとしても、仕事を優先するのがゴローちゃんの素敵なところ。かくして、やってきたのは「正道会館」。あれ、空手道場にゴローちゃんはなんの用事が? これは道場破りか? ゴローちゃんの必殺アームロックに敵う相手が、世界に何人もいるとはけっして思えません。  というわけで、お届け物を届ける相手の師範代は高橋努。その気迫になぜかビビってしまうゴローちゃんなのです。  なんと高橋、これから意中の女性に告白するためのプレゼントを、ゴローちゃんに注文していたというわけです。そんな個人的なプレゼントのためのアンティーク雑貨も、注文次第できちんとあつらえるゴローちゃん。ホントに、小商いにも手を抜かない人ですねえ。  しかし、ここで驚きが。  道場にやってきたのは、昼飯時。練習中だからと、隅っこで待って仕事も終了。そして、時間は3時半。いやいや、いくらなんでも待たされすぎでしょう……。それとも、高橋のために用意した雑貨が2ケタ万円とかで、今日はもう仕事を上がってよいムードだったのか?  ともあれ「腹ががらんどうだ」と、いつも通りに飢えの表情へと至ったゴローちゃん。さっそく店探しを初めます。  しかし、この時間に開いている店など、そんなにありません。でも「ここも準備中」とつぶやきながら通りがかるのが「やきとん みつぼ」。いや、ここ居酒屋だからさあ。  この時間帯は、仕事で外回りをする人ならわかる、魔の時間帯。なにせ世の中にはランチタイムが終わったら、一旦店を閉めてしまうところが多いんですから。だいたい、負けた気分になって牛丼屋に入ってしまったりするもの。でも、ゴローちゃんは、そんな敗北主義者ではありません。きちんと店を見つけます。  そして目に入ったのは「ノング・インレイ」。  そこはミャンマーはシャン料理店。いや、この店、けっこう物好きには知られている店です。それは昆虫料理を食べられるから! ああ、ほかの料理も美味いことこの上ない、結構なメジャー店です、ハイ。  さて「通し営業か~」と救われた気分で、看板に近寄るゴローちゃん。ミャンマーとかシャン料理という不思議な響きに、ちょっと様子見をしますが、店の人に見つかって入店。  ちょっとぎこちない様子で座るゴローちゃん。 「まったく未知の相手、ミャンマー出身のシャン。どこからどう攻めたらいいのか……」 と、いつも通りメニューを見渡すゴローちゃんですが、「竹虫」「小コオロギ」という言葉に恐れおののきます。メニューには写真付きで載ってはいますけど、画面には映さず。なんでも食らうゴローちゃんですが、さすがに空腹に食べ慣れない虫を注ぎ込むのは遠慮したいということか。  というわけで、比較的おとなしめのメニューを、あれこれと迷い始めるゴローちゃん。「パクチー大盛り、そういうのもあるのか」などとつぶやきながら、迷うことひとしきり。 「スタンダードがわかんないだけに……」 と、とてもフツーな反応です。ですから、まずは店の人に聞いてみましょうと、ゴローちゃん。 「あの~、シャンってなんですか?」  当然、店の人からは「シャン族の食べる物」と返されます。 「それじゃあ、全然わかんないよ……」  困惑の末にゴローちゃんの注文したのは、シャン風高菜漬け炒めを豚で。お茶っ葉のサラダと餅米。 「味も量も未知数だし、ひとまずこれで相手の出方を見よう」  確かに、どんな量が出てくるのか謎すぎます。いや、たとえ食べきれない量でも、食べ尽くしてくれるのがゴローちゃんでしょうけど。  食べ慣れないミャンマー料理に、あれこれと興味津々のゴローちゃん。別の客が使っている調味料などにも興味津々です。  そして、ついにやってくる最初の皿は茶葉サラダ。視聴者視点からも、おそらくは驚くような見た目。なにしろ、サラダなのに茶色なのですから。 「初ミャンマー。ちょいピリ辛……トマト豆茶葉」  視聴者にもわかりやすく、説明してくれる言葉がとても素敵なゴローちゃん。 「なんだろう。食べたことないのに懐かしいような味……これ、すっごくおいしいんじゃないかな」 「サラダというより、スナックを食べているような味」  そして、材料を炒めている心地よい音と画像を挿入して、シャン風高菜漬け炒めが登場。同時に運ばれて来た、餅米は、ちょっと容器が特殊。おそらく蒸し器なのでしょうけど、開け方に困るゴローちゃん。  ようやく皿に置いてから「でも、このサイズ感かあ……」。むむ、これはゴローちゃんの胃袋には足りないということか?  そりゃそうでしょう。シャン風高菜漬け炒め。見ただけで丼飯がかき込める雰囲気。 「あ、こちらはガツンとオカズ味だ」  心地よい音楽と共に、食事シーン。 「ほうら、合う合う餅米がおいしい」 「高菜が餅米を呼び、餅米が高菜を呼ぶ。たかもちたかもち止まらない。シャンの攻撃が止まらない」  しかし、その攻撃も一瞬。なぜなら、餅米は、予想外に小さなサイズだったのですから。 「こうなることは、最初からわかっていた」  まずは、餅米のおかわりを投入。 「ならば、今度はこうして……」  ここでゴローちゃんが編み出したのは、炒め物の皿に餅米をあけて、よーくまぜまぜ。 「こういう返し技はどうだ。オレ流、シャンへの逆襲」  なんという新たな、正道食いでしょう。 「いいじゃないか、これで五分と五分だ」  しっかし、まぜまぜの具合が視聴者にも食欲をそそる具合に。なんで、こんな上手な混ぜ方ができるのか。松重ゴローの技か、あるいはスタッフが心得ているのか。 「ミャンマーの街の食堂って、こんな感じかな」  こうして、満足をしたと思いきや、餅米がミニサイズのためでしょうか。まだまだ、ゴローちゃんは本気を出していません。 「まだ、腹六分目……」  そして手に取るメニュー!! 「麺に変えるか、米で押すか」  そして「牛スープそば」を注文するゴローちゃん。出てきた若い店員は「春雨ですか?」と。ゴローちゃんも視聴者も「??」となります。  そうこうしていると、出てきたおばちゃん。張り紙を指さして「この牛スープそばですか?」と言います。どうも、日本語で書いてあるものとミャンマー語で書いてあるのは、別の牛スープそばの様子。なんだかわからないけど「この、牛スープそばをください」というゴローちゃん。  高田馬場にいるはずが、遙かな異境に足を踏み入れた気分ですね。  待っている間、かしましい女性客たちのテーブルに並んでる料理を眺めてしまうゴローちゃん。「ヤラシイネー」と言われてビックリ。ここで説明されますがミャンマー語では「ヤラシイネー」は「おいしいね」の意味だそうです。  思わず、ゴローちゃんも痴漢冤罪? と思った瞬間でありました。  ともあれ、今回は演出なのか、ちょっと大根な演技で次々とミャンマー人らしき客が入ってきます。 「孤立無援、ミャンマー包囲網」  これも、知らない外国料理の店ならではの醍醐味でしょう。  かくて運ばれてきた牛スープそばは、フォーに似た食べ物。一口すすって「等身大のおいしさだ」とつぶやくゴローちゃん。  そんなゴローちゃんが提案する通な食べ方として、器に移してちょっとずつテーブルの上の調味料をかけること。 「シャン通気分に、うまさマシマシ」 「野菜と肉のシャキトウなせめぎ合いが、こたえられない」 「深いなあ、シャンの森」 「もうちょっと、ミャンマー奥地に踏み込んでみるか」  唐辛子の酢漬けなど、さまざまな調味料を試すはいいけどむせてしまい「いかん、深入りしすぎた」とゴローちゃん。 「これ、いろいろと入れて、育てれば育てるほど美味さで応えてくれる」  さらに育てようと、パクチー追加もしちゃうゴローちゃん。 「最終的な味付けは食べる人に委ねるおおらかさ」 「ミャンマーの人の知恵と優しさを感じる一杯だ……」  とにかく大満足で、食べ尽くした様子のゴローちゃん。でも、残り3分ほどの時間で、まだ「大満足」には追加がありました。 「ごちそうさま」とはいいつつも、別のテーブルに運ばれてきたパフェに興味津々。メニューを開けば、ミルクティーと揚げパンのセットを注文してしまうのであります。  そんな揚げパンは、ミルクティーにつけて食べるのがオススメ。 「うん、いいね……。日本の発想では揚げ物をお茶につけないよな。でも、食べてみるとほっこりする……」  こうして、大満足の特上を楽しみきったゴローちゃん。  次々と行ってみたくなる店を登場させるこの番組でもありますが、今回はさらに行ってみたい度の高い、お店のセレクトだったのではないでしょうか。何せ、未知の味だというのに、すべてがおいしそう。それに、ゴローちゃんは忌避したけど、虫料理を試してみたいという人も多いのではありませんか?  ひとまず「ヤラシイネー」という言葉だけは、覚えておきましょう。 (文=昼間たかし)

低空飛行続くTBS系『あなたのことはそれほど』 本当に不幸なのは誰!?

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TBS系『あなたのことはそれほど』番組サイトより
 演じる本人も役を否定するほどの身勝手な主人公・渡辺美都(波瑠)が“ゲス不倫”にまい進する『あなたのことはそれほど』(TBS系)。16日放送の第5話の視聴率は9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、低空飛行状態が続いています。  同ドラマの主人公・美都なんですが、夫の渡辺涼太(東出昌大)をうまく飼い慣らしているように見えますが、美都は“嘘が吐けない”という欠点があるんですね。  不倫劇といえば、水面下で関係を重ね、バレて壮絶な修羅場が待っている……というのがセオリー。ですが、“普通じゃない”涼太は、1話ですでに妻の微妙な変化を感じ取り、スマホをチェック。一方の美都の不倫相手である有島光軌(鈴木伸之)は、妻の麗華(仲里依紗)とともに住むマンションの隣人・横川皆美(中川翔子)に、美都とのやり取りを、やはり目撃されてしまいます。  ドラマのスタートから不倫がパートナーにバレているという構造。これから先、4人の騙し合いになっていくのでしょうか。  さて、今回は、“普通じゃない”夫の涼太がいよいよ動き出します。すでに涼太は、美都と有島の関係を把握しており、有島の電話番号を入手済み。だからと言って、殴り込みをかけたり離婚をしないのがこの男の怖いところ。前回の終わり、結婚記念日のディナーで、美都の不倫を把握していることを告白した上で「それでも愛することができるよ」と言うシーンは、こちらまで心臓をつかまれるような気分でした。  公園にいる有島と麗華と娘に接触する涼太。電話を受け取った有島の顔をきちんと確認してからわざとぶつかって、偶然を装う周到さ。美都も騙された(?)その張り付くニコニコ笑顔で、有島と懇意になると、一緒に喫茶店まで行っちゃう。マジでサイコパス。  その道中ついに涼太が自身の正体を明かすと、有島の顔はみるみるうちに曇っていきます。曇るというか、もう怯えきった顔に。涼太が去ったあと、タイミング悪く電話をよこした美都に「もうヤバいわ、これ」と力なく言うしかありません。身の危険を感じた有島は、美都に関係をやめることを提案します。それを承諾すればドラマは終わってしまいます。さて、美都の答えは……。  一方の麗華も“普通じゃない”片鱗がチラリと見えてきました。麗華は、洞察力に優れ有島の所作を逐一じっと観察しています。公園で涼太と出会ったとき、偽装した偶然を見抜いたり、最近そわそわしっぱなしの有島を試すように「変だなあ」なんて言葉を食卓に並べちゃう。こちらもぐわっと心臓をつかまれたような気分です。  既婚者の美都と有島による“ゲス不倫”のドラマだと思ったら、もしかすると“普通じゃない”人間と結婚してしまった人の不幸なお話なのかも。涼太を操っているように見えた美都は、早々にその嘘を看破されてしまったし、麗華によって有島の牙城が崩されるのは、時間の問題でしょう。  普通なら、不倫がバレた場合離婚するのが常。「そもそもドラマなので」という点は無視して、麗華と涼太がなぜ、不倫を認知していながらこだわり続けるのか。今回、その理由が語られます。  麗華と有島の出会いは、高校生のときだったそう。暗くて地味だった麗華の家庭は、父親が暴力をふるうような悲惨な状態でした。そんなとき、いつも駆けつけてくれたのが有島だったんですね。  大切な用事を抜け出してまで会いに来てくれ、さらにぐちゃぐちゃになった実家を文句言わず片付ける有島の姿を麗華は強烈に覚えています。まさに、有島がいなくなったら自分は生きていけない、ということでしょうか。モテる有島に釘を刺すようなことはしません。  涼太がここまで美都に固執するのは、裏を返せば一途だと言えます。その証拠に、まず不倫を知った上で愛し続けると宣言しているし、次回予告では、服装や髪型を有島のような感じにしています。これもまた、一途だからこそ。  だけれども、その変貌ぶりに美都が離れていくのは、目に見えてるし、涼太としては努力を否定されたも同じなので、こちらの夫婦はどんどんすれ違いが重なりそう。  と、なれば矛先がどこに向かうのかは、想像できますね。有島と麗華の子どもを「可愛いですね」と言う涼太の笑顔が、筆者はもうすでにトラウマです。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)

やっぱりイノッチじゃ……故・渡瀬恒彦さん不在の『警視庁捜査一課9係』が、史上ワースト視聴率更新で“打ち切り”か!?

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 3月14日に多臓器不全のため逝去した、渡瀬恒彦さん主演の連続ドラマシリーズ『警視庁捜査一課9係 season12』(テレビ朝日系)の雲行きが怪しくなってきた。  同ドラマは渡瀬さんの訃報を受けても放送中止とはせず、撮影を続行。4月12日に迎えた初回は11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好発進し、第2話も11.6%と高視聴率をマークした。さらに、第3話は13.9%まで跳ね上がったものの、第4話(5月3日)は7.2%と急降下。  これは、ゴールデンウイークまっただ中で在宅率が下がったためと思われたが、GW明けの第5話(5月10日)でも9.4%までしか回復せず、2週連続1ケタ台に甘んじてしまった。  同ドラマは2006年4月期に『season1』がオンエアされ、平均13.7%の高視聴率を記録。その後、シリーズ化され、ほぼ全話で10%超えの安定した数字をキープ。同局では、水谷豊主演『相棒』、沢口靖子主演『科捜研の女』と並ぶ人気ドラマシリーズとして定着していた。昨年4月期に放送された『season11』は全話で2ケタ超えを達成し、平均12.2%と好成績を残していた。  それだけに、今シリーズへの期待も高かったはず。ところが、主人公が不在となり、渡瀬さんとコンビを組んできたV6・井ノ原快彦が急遽“主役代行”となったが、ここにきて、まさかの視聴率不振に陥ってしまった。  これまでの単話最低視聴率は14年7月期『season9』第7話の9.0%だったが、今シリーズの第4話で大幅にワースト記録を更新してしまった。全話平均では、『season9』の11.4%が過去最低だが、今シリーズは第5話までの平均が10.7%と低調。今後も不振が続くようなら、平均でも自己最低を記録するばかりか、シリーズ史上初の1ケタ台に転落する可能性も出てくる。そうなれば、今シリーズを最後に、不名誉な形で“打ち切り”となってしまうかもしれない。  低視聴率の責任が井ノ原にあるとはいわないが、ファンに愛されてきたドラマだけに、ここからの巻き返しに期待したいところだ。 (文=田中七男)

やっぱりイノッチじゃ……故・渡瀬恒彦さん不在の『警視庁捜査一課9係』が、史上ワースト視聴率更新で“打ち切り”か!?

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 3月14日に多臓器不全のため逝去した、渡瀬恒彦さん主演の連続ドラマシリーズ『警視庁捜査一課9係 season12』(テレビ朝日系)の雲行きが怪しくなってきた。  同ドラマは渡瀬さんの訃報を受けても放送中止とはせず、撮影を続行。4月12日に迎えた初回は11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好発進し、第2話も11.6%と高視聴率をマークした。さらに、第3話は13.9%まで跳ね上がったものの、第4話(5月3日)は7.2%と急降下。  これは、ゴールデンウイークまっただ中で在宅率が下がったためと思われたが、GW明けの第5話(5月10日)でも9.4%までしか回復せず、2週連続1ケタ台に甘んじてしまった。  同ドラマは2006年4月期に『season1』がオンエアされ、平均13.7%の高視聴率を記録。その後、シリーズ化され、ほぼ全話で10%超えの安定した数字をキープ。同局では、水谷豊主演『相棒』、沢口靖子主演『科捜研の女』と並ぶ人気ドラマシリーズとして定着していた。昨年4月期に放送された『season11』は全話で2ケタ超えを達成し、平均12.2%と好成績を残していた。  それだけに、今シリーズへの期待も高かったはず。ところが、主人公が不在となり、渡瀬さんとコンビを組んできたV6・井ノ原快彦が急遽“主役代行”となったが、ここにきて、まさかの視聴率不振に陥ってしまった。  これまでの単話最低視聴率は14年7月期『season9』第7話の9.0%だったが、今シリーズの第4話で大幅にワースト記録を更新してしまった。全話平均では、『season9』の11.4%が過去最低だが、今シリーズは第5話までの平均が10.7%と低調。今後も不振が続くようなら、平均でも自己最低を記録するばかりか、シリーズ史上初の1ケタ台に転落する可能性も出てくる。そうなれば、今シリーズを最後に、不名誉な形で“打ち切り”となってしまうかもしれない。  低視聴率の責任が井ノ原にあるとはいわないが、ファンに愛されてきたドラマだけに、ここからの巻き返しに期待したいところだ。 (文=田中七男)