俳優・小出恵介が起こした淫行疑惑騒動の余波で、今年の『NHK紅白歌合戦』が“アミューズだらけ”になる可能性が出てきた。 人気の俳優やアーティストを多く抱える芸能プロダクション・アミューズ。26日発売の「女性自身」(光文社)は、小出のNHK主演ドラマ『神様からひと言~ なにわお客様相談室物語~』が騒動後、お蔵入りになったことから、現状、アミューズはNHKに「最大限協力するしかない」と報道。そのため、『紅白』の出場者にも影響しそうだと伝えている。 具体的には、放送中のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』の主題歌を担当する桑田佳祐や、『あさが来た』でブレークしたディーン・フジオカの出場は当確。さらに、今年のNHKサッカーのテーマソング「We are」を担当するロックバンド・ONE OK ROCKに関しても、「『紅白』を見越しての起用」だと記事は伝えている。 「『紅白』常連のアミューズ勢を見ても、約2年ぶりとなるニューシングルをリリースしたばかりの福山雅治や、NHKの冠番組『おげんさんといっしょ』が話題の星野源、9年連続出場を果たしているPerfumeあたりが落選するとは考えにくい。さらに、頑なに辞退してきたと言われるBABYMETALが、小出騒動の影響で初出場を果たすとすれば、今年の『紅白』はアミューズだらけになるかもしれません」(芸能記者) 例年、11月25日前後に出場者が発表される『紅白』だが、その都度、“ジャニーズ枠”や“AKB48グループ枠”の数が話題になってきた。 「かつては2枠だったジャニーズ枠も、みるみる拡大され、最近は6枠。これに、毎年、視聴者からは『多すぎる』との批判の声も。しかし、今年はアミューズがこれを上回り、半ば“アミューズ祭”と化す可能性も」(同) 芸能関係者からは、「アミューズがNHKの要望に応えることで、小出に関する損害賠償の話も変わってくるだろう」との声も。そんな異例の状況に、『紅白』出場を狙う他事務所の歌手たちは、戦々恐々としているかもしれない。「星野源 オフィシャルサイト」より
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27年ぶり復活のテレ朝『ビートたけしのスポーツ大将』 “王者”『イッテQ!』の牙城を崩せるか?
“伝説”のスポーツバラエティ番組『ビートたけしのスポーツ大将』(テレビ朝日系)が、10月改編で27年ぶりにレギュラー復活する。放送時間は日曜午後7時58分から8時54分で、“王者”日本テレビの人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』と、まさにガチンコ勝負となる。 『スポーツ大将』は1985年4月から90年2月までオンエアされ、たけし軍団のメンバーが一般視聴者芸能人などと、さまざまなスポーツで対戦。陸上短距離の五輪金メダリストであるカール・ルイスを模した「カール君」などが人気を集めた。 番組終了後、25年の月日を経て、2015年3月に『ビートたけしのスポーツ大将2015~ナインティナインも参戦SP~』として単発復活。その後は、16年2月、今年2月に、スペシャル番組でオンエアされた。単発放送は3回とも、日曜午後6時57分から11時10分の枠でオンエアされたが、直近の2月26日放送分は、日テレの強力な人気番組を裏に回しながら、12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率を獲得した実績がある。 復活する同番組のコンセプトは、「さらなる“金メダルの卵”発掘へ」で、番組が発掘した選りすぐりの天才スポーツキッズたちが、かつてメダルを獲得したレジェンドや「2020東京五輪」でライバルになるかもしれない現役トップアスリートたちと対決する。 激戦区の「日8」は、常時20%前後をはじき出す『イッテQ!』のほか、NHK大河ドラマ、TBS系『珍種目No.1は誰だ!?ピラミッド・ダービー』、テレビ東京系『日曜ビッグ』、3時間番組のフジテレビ系『ニチファミ!』(10月より)がラインナップされており、この中で、『スポーツ大将』が高い視聴率を取るのは容易なことではない。 「27年ぶりのレギュラー復活は、『今さら』感もあります。ただ、スペシャルでは、日テレの日曜ゴールデンの強力な番組を敵に回しながら、2ケタを取った実績があり、テレ朝も自信を持っているようです。やはり、『イッテQ!』や大河ドラマとの戦いになると思われますが、2ケタ台に乗せられればテレ朝的には御の字なのでは? さすがに、『イッテQ!』超えは厳しいでしょう」(テレビ誌関係者) テレ朝の「日8」といえば、所ジョージと林修の『人生で大事なことは○○から学んだ』が放送されていたが、これがサッパリで、すでに10日で番組は終了した。それを思えば、激戦区で10%を超えられれば、満足すべきなのだろう。少しでも、『イッテQ!』の視聴率を下げられれば上出来だ。 (文=田中七男)
27年ぶり復活のテレ朝『ビートたけしのスポーツ大将』 “王者”『イッテQ!』の牙城を崩せるか?
“伝説”のスポーツバラエティ番組『ビートたけしのスポーツ大将』(テレビ朝日系)が、10月改編で27年ぶりにレギュラー復活する。放送時間は日曜午後7時58分から8時54分で、“王者”日本テレビの人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』と、まさにガチンコ勝負となる。 『スポーツ大将』は1985年4月から90年2月までオンエアされ、たけし軍団のメンバーが一般視聴者芸能人などと、さまざまなスポーツで対戦。陸上短距離の五輪金メダリストであるカール・ルイスを模した「カール君」などが人気を集めた。 番組終了後、25年の月日を経て、2015年3月に『ビートたけしのスポーツ大将2015~ナインティナインも参戦SP~』として単発復活。その後は、16年2月、今年2月に、スペシャル番組でオンエアされた。単発放送は3回とも、日曜午後6時57分から11時10分の枠でオンエアされたが、直近の2月26日放送分は、日テレの強力な人気番組を裏に回しながら、12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率を獲得した実績がある。 復活する同番組のコンセプトは、「さらなる“金メダルの卵”発掘へ」で、番組が発掘した選りすぐりの天才スポーツキッズたちが、かつてメダルを獲得したレジェンドや「2020東京五輪」でライバルになるかもしれない現役トップアスリートたちと対決する。 激戦区の「日8」は、常時20%前後をはじき出す『イッテQ!』のほか、NHK大河ドラマ、TBS系『珍種目No.1は誰だ!?ピラミッド・ダービー』、テレビ東京系『日曜ビッグ』、3時間番組のフジテレビ系『ニチファミ!』(10月より)がラインナップされており、この中で、『スポーツ大将』が高い視聴率を取るのは容易なことではない。 「27年ぶりのレギュラー復活は、『今さら』感もあります。ただ、スペシャルでは、日テレの日曜ゴールデンの強力な番組を敵に回しながら、2ケタを取った実績があり、テレ朝も自信を持っているようです。やはり、『イッテQ!』や大河ドラマとの戦いになると思われますが、2ケタ台に乗せられればテレ朝的には御の字なのでは? さすがに、『イッテQ!』超えは厳しいでしょう」(テレビ誌関係者) テレ朝の「日8」といえば、所ジョージと林修の『人生で大事なことは○○から学んだ』が放送されていたが、これがサッパリで、すでに10日で番組は終了した。それを思えば、激戦区で10%を超えられれば、満足すべきなのだろう。少しでも、『イッテQ!』の視聴率を下げられれば上出来だ。 (文=田中七男)
朝ドラ『わろてんか』ヒロインは“ヤクザとズブズブ”!? NHKが「大胆に再構成」を強調するワケ
10月2日スタートのNHK連続テレビ小説『わろてんか』について、ネット上では「どこまで踏み込んで書くのか?」と注目する声が相次いでいる。 同作は、吉本興業の創業者で、日本で初めて「笑い」をビジネスにした女性・吉本せいの生涯をモデルにしたドラマ。京都の老舗薬種問屋に生まれたヒロイン・てん(葵わかな)が、夫で芸人の藤吉(松坂桃李)と共に日本中の人に笑顔を届けようと奮闘する姿を描くという。 脚本は、ドラマ『働きマン』(日本テレビ系)や、映画『ホットロード』を手掛けた吉田智子氏が担当。今月20日の定例会見で、NHKの木田幸紀放送総局長は「『わろてんか』で朝から大いに笑っていただいて、エネルギーを充填していただきたいと思います」と自信をにじませた。 「モデルとなったせい夫婦は、山口組とズブズブ。吉本興業は、初代組長の山口春吉との密接な関係があったからこそ大阪で成功し、2代目の山口登のおかげで東京進出に成功したことで知られている。そのため、『わろてんか』の制作発表時から、一部で『どこまで現実に沿って描かれるのか?』と話題になっていました」(芸能記者) 案の定とも言うべきか、『わろてんか』の公式サイトには現在、「※ドラマは実在の人物群をモチーフにしていますが、その物語は一人の女性が愛と笑いと勇気をもって懸命に生きる一代記として大胆に再構成し、フィクションとしてお届けします」の注意書きが見受けられる。 「現実とかけ離れているとツッコまれないためか、NHKはフィクションであることを強調。ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏をモチーフにした朝ドラ『マッサン』にも、『リアリティがない』との声が上がりましたが、『わろてんか』も同様にオリジナルストーリーが中心だとか。吉本興業としても、島田紳助の引退で『もう真っ白』であることを強調して数年しか経っていませんから、ここでわざわざ蒸し返されたくないでしょう」(同) ファミリア創業者をモデルにした『べっぴんさん』や、暮しの手帖社の創業者をモデルにした『とと姉ちゃん』など、実在の人物をモチーフにした作品が多い朝ドラ。その中でも『わろてんか』は、特にオリジナル要素が強そうだ。NHK公式サイトより
大みそか『紅白』紅組司会は有村架純で確定!? NHK側は「総合司会をタモリで」熱望も……
早くも今年の『NHK紅白歌合戦』の話題が、芸能界をにぎわせている。 司会は例年通り、10月半には正式決定される見込みで、NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』で主演を務める女優・有村架純が、視聴率好調なことから、2年連続の紅組司会に当確ともささやかれている。 そんな中、大きな注目となっているのが、タモリの出演の可否だ。 昨年の『紅白』ではスペシャルゲストとしてマツコ・デラックスとともに、紅白の舞台裏を歩き回った。だが、今年はなんと、総合司会候補にも名が挙がっているという。 「昨年は、マツコとの演出でお茶の間を楽しませました。今年はその続編があるのではないかと期待の声も上がっていますが、NHKが一番据えたいと考えているのは、総合司会のようです。ただ、タモリは年末年始に休むというポリシーがあるため、交渉は難航しているようです。昨年は、解散直前のSMAPが出演するかもということで、メンバーと親交の深いタモリが特別に、ひと肌脱いでマツコと出演したのですが、フタを開けてみたら結局、そのSMAPが不出演。せっかくスペシャルゲストでタモリが出演してもSMAPとのコラボレーションはなく、不完全燃焼になってしまいました」(芸能関係者) 今年もタモリの出演を望む声が大きい。総合司会となれば随分とハードルは高いようだが、実現すれば見どころが一段と増えそうだ。 昨年大みそかの『第67回NHK紅白歌合戦』の平均視聴率は、第1部が35.1%、第2部が40.2%(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)と、なんだかんだ言っても、高視聴率を誇るお化け番組で、歌謡界最高峰の舞台であることは、間違いない。 毎年さまざまな趣向を凝らし、そのたびに賛否や波紋を広げてきた『紅白』。大みそかにチャンネルを合わせれば、なんとなく落ち着のいい“年末の風物詩”であることに変わりはなく、今年はどんな出演者たちがどんな番組づくりをしてくれるのか、批判や期待を含め、本番までさまざまな関心を集めそうだ。
大みそか『紅白』紅組司会は有村架純で確定!? NHK側は「総合司会をタモリで」熱望も……
早くも今年の『NHK紅白歌合戦』の話題が、芸能界をにぎわせている。 司会は例年通り、10月半には正式決定される見込みで、NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』で主演を務める女優・有村架純が、視聴率好調なことから、2年連続の紅組司会に当確ともささやかれている。 そんな中、大きな注目となっているのが、タモリの出演の可否だ。 昨年の『紅白』ではスペシャルゲストとしてマツコ・デラックスとともに、紅白の舞台裏を歩き回った。だが、今年はなんと、総合司会候補にも名が挙がっているという。 「昨年は、マツコとの演出でお茶の間を楽しませました。今年はその続編があるのではないかと期待の声も上がっていますが、NHKが一番据えたいと考えているのは、総合司会のようです。ただ、タモリは年末年始に休むというポリシーがあるため、交渉は難航しているようです。昨年は、解散直前のSMAPが出演するかもということで、メンバーと親交の深いタモリが特別に、ひと肌脱いでマツコと出演したのですが、フタを開けてみたら結局、そのSMAPが不出演。せっかくスペシャルゲストでタモリが出演してもSMAPとのコラボレーションはなく、不完全燃焼になってしまいました」(芸能関係者) 今年もタモリの出演を望む声が大きい。総合司会となれば随分とハードルは高いようだが、実現すれば見どころが一段と増えそうだ。 昨年大みそかの『第67回NHK紅白歌合戦』の平均視聴率は、第1部が35.1%、第2部が40.2%(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)と、なんだかんだ言っても、高視聴率を誇るお化け番組で、歌謡界最高峰の舞台であることは、間違いない。 毎年さまざまな趣向を凝らし、そのたびに賛否や波紋を広げてきた『紅白』。大みそかにチャンネルを合わせれば、なんとなく落ち着のいい“年末の風物詩”であることに変わりはなく、今年はどんな出演者たちがどんな番組づくりをしてくれるのか、批判や期待を含め、本番までさまざまな関心を集めそうだ。
「お笑い」と「お笑い風」は地続き――『ゴッドタン』が開拓した、ハライチ岩井の“腐り芸”
8月26日、『24時間テレビ』(日本テレビ)の真裏で放送された『ゴッドタン』(テレビ東京系)の「最初でたぶん最後のゴールデン3時間半スペシャル」。ゴールデンで放送されたのも「まさか」の出来事だったが、このたび、ギャラクシー賞の8月度月間賞を受賞した。 10年以上続く『ゴッドタン』が同賞を受賞するのは初めて。この手の賞は、いわゆる「お笑い」を軽視しがちだが、ギャラクシー賞に関してはそうとは言えない。そのため、初めてというのは少し意外な感じはするが、それでも快挙だ。 スペシャルではさまざまな名物企画が放送されたが、中でも印象的だったのは「マジ歌選手権」でのハライチ岩井勇気のパフォーマンスだ。 「マジ歌選手権」は『ゴッドタン』初期から続き、今年は日本武道館ライブも成功させたほどの看板企画。芸人が「マジ」でオリジナル曲を作り歌うというものだ。 岩井は相方の澤部佑を従え、「OWA LIAR」という歌を披露。キーボードを弾きながら、「今日もテレビを見てたんだ 小さい頃から夢見てた 憧れの世界ゴールデン それがいま好きになれない♪」と歌い始めると、澤部が「どうした?」とツッコミを入れる。 「芸能人が笑ってる ゲラゲラ奇妙に笑ってる まったく面白くないことでバカみたいに笑ってるよ インスタで話題……どうでもいい 大御所の自慢 聞き飽きた 番宣役者を持ち上げて 芸人たちがそれっぽく 笑いに変えて見せている そんなもの……お笑いじゃない」 澤部が「岩井!」と制す中、岩井はおもむろに立ち上がる。 「『お笑い風』……俺はそう呼ぶ!」 こんな歌詞をゴールデンタイムで歌うのだから痛快だ。 この後、岩井は踊りだし、「ヘドが出そうなこの世界でたったひとつだけ見つけた 僕が好きになれたモノ」を歌い始め、オチがつく。つまり、この「お笑い風」批判は壮大な前フリなのだが、当然、いくばくかの本音も凝縮されているだろう。 それを番組では「腐り」と形容し、キャラ付けした。 そんな「腐り芸人」を集めて行われたのが、9月16日放送の「かぶりタレントキャラ統一マッチ」第2弾だ。キャラがかぶっている芸人たちを集め、誰がNo.1なのかを決めるというもの。 集まったのは、相方との格差に「ねたむでもひがむでもなく、腐るという新ジャンルを生み出した腐り芸人のパイオニア」岩井と、相方の不祥事により「足引っ張られ腐り芸人」インパルス板倉俊之、そして「ナチュラルボーン腐り芸人」の平成ノブシコブシ・徳井健太の3人。番組では、それぞれの腐りエピソードを紹介していく。 たとえば、岩井が澤部を評し、こんなことを言ったという。 「あんな奴、1を増やすのが得意なだけで、ゼロから1を作れないからね。ゼロから1を作れない奴は、芸人じゃなくて“芸人風”なだけ」 ゼロから1を作れない奴はいわば「下請け」なのだ、と。 それに呼応し、板倉は自身の体験を元に話をつなげていく。例えば、番組の初回はコンビで呼ばれる。そこでは、板倉が相方・堤下敦を徹底的にイジり、大きな笑いを生む。しかし、次回以降、MCがそのイジり方をそのまま踏襲するのだ。すると、板倉の役割が失われ、番組には堤下だけが呼ばれることになってしまう。 「作った人に対する敬意みたいなものが一切ない」 これを受け、岩井の腐りがさらに加速していく。 「俺らの思う100点の笑いってあるじゃないですか。でも、ゴールデンの笑いって、30点出せばいい。それがちょうどいい。でも、その30点を100点だと思ってる芸人が売れるんです」 一方で板倉は、自分は今、「悟り期」なのだという。「飯食って『うまい!』、犬見て『かわいい!』、アトラクション乗って『怖かった!』と言うために芸人をやっているわけではない」と先輩の小籔千豊に相談したところ、こんな答えが返ってきた。 「お前がたとえば映画を1本撮る。警察官の役をやってほしくて呼んだ役者がいる。その役者が、『殺人鬼の役をやりたいんですよ』って言うのをやってるようなもんやで」 わかりやすいと思った。自分はスタッフのことを何も考えていなかった。何もわかっていなかったんだと思った。 しかし――。 それでもなお、自分は「かわいい!」と言いたくないと思った。 「2択を突きつけられたときに『そうだ、やろう』と思える人は売れる。でも、俺みたいに意味はわかるけど、それでもお笑いだけをやりたいって人は淘汰される。で、淘汰されることに対して抵抗してないんです」 岩井の言う「お笑い」と「お笑い風」は、確かに違うかもしれない。どちらが好きか嫌いかは、人それぞれだろう。だが、そこに優劣をつけようとするとおかしくなる。いみじくも、岩井はこうつぶやいた。 「この番組では腐りキャラなんですけど、ほかの番組では、ただの腐ってる奴なんですよ」 キャラ立てし、わかりやすくするのは、実は「お笑い風」の常套手段でもある。「お笑い」と「お笑い風」は地続きなのだ。この「お笑い」番組でのキャラ立てが“取扱説明書”になり、ほかの「お笑い風」番組に波及し、ブレークした例はいくつもある。そうなったときに、それに抗う姿も魅力的だし、ギリギリのラインを探りながら順応していくのも悪くない。その葛藤と覚悟と変化を見ることが、「お笑い風」の楽しみのひとつだ。 最後に、岩井は自嘲して言った。 「この番組で視聴者から『面白い』とか言われるんですけど、一向にほかのバラエティに呼ばれないんですよ。それってなんでかわかります? 腐ってるからです」 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから 笑福亭鶴瓶論 スキマさんの新刊、好評発売中です!
「お笑い」と「お笑い風」は地続き――『ゴッドタン』が開拓した、ハライチ岩井の“腐り芸”
8月26日、『24時間テレビ』(日本テレビ)の真裏で放送された『ゴッドタン』(テレビ東京系)の「最初でたぶん最後のゴールデン3時間半スペシャル」。ゴールデンで放送されたのも「まさか」の出来事だったが、このたび、ギャラクシー賞の8月度月間賞を受賞した。 10年以上続く『ゴッドタン』が同賞を受賞するのは初めて。この手の賞は、いわゆる「お笑い」を軽視しがちだが、ギャラクシー賞に関してはそうとは言えない。そのため、初めてというのは少し意外な感じはするが、それでも快挙だ。 スペシャルではさまざまな名物企画が放送されたが、中でも印象的だったのは「マジ歌選手権」でのハライチ岩井勇気のパフォーマンスだ。 「マジ歌選手権」は『ゴッドタン』初期から続き、今年は日本武道館ライブも成功させたほどの看板企画。芸人が「マジ」でオリジナル曲を作り歌うというものだ。 岩井は相方の澤部佑を従え、「OWA LIAR」という歌を披露。キーボードを弾きながら、「今日もテレビを見てたんだ 小さい頃から夢見てた 憧れの世界ゴールデン それがいま好きになれない♪」と歌い始めると、澤部が「どうした?」とツッコミを入れる。 「芸能人が笑ってる ゲラゲラ奇妙に笑ってる まったく面白くないことでバカみたいに笑ってるよ インスタで話題……どうでもいい 大御所の自慢 聞き飽きた 番宣役者を持ち上げて 芸人たちがそれっぽく 笑いに変えて見せている そんなもの……お笑いじゃない」 澤部が「岩井!」と制す中、岩井はおもむろに立ち上がる。 「『お笑い風』……俺はそう呼ぶ!」 こんな歌詞をゴールデンタイムで歌うのだから痛快だ。 この後、岩井は踊りだし、「ヘドが出そうなこの世界でたったひとつだけ見つけた 僕が好きになれたモノ」を歌い始め、オチがつく。つまり、この「お笑い風」批判は壮大な前フリなのだが、当然、いくばくかの本音も凝縮されているだろう。 それを番組では「腐り」と形容し、キャラ付けした。 そんな「腐り芸人」を集めて行われたのが、9月16日放送の「かぶりタレントキャラ統一マッチ」第2弾だ。キャラがかぶっている芸人たちを集め、誰がNo.1なのかを決めるというもの。 集まったのは、相方との格差に「ねたむでもひがむでもなく、腐るという新ジャンルを生み出した腐り芸人のパイオニア」岩井と、相方の不祥事により「足引っ張られ腐り芸人」インパルス板倉俊之、そして「ナチュラルボーン腐り芸人」の平成ノブシコブシ・徳井健太の3人。番組では、それぞれの腐りエピソードを紹介していく。 たとえば、岩井が澤部を評し、こんなことを言ったという。 「あんな奴、1を増やすのが得意なだけで、ゼロから1を作れないからね。ゼロから1を作れない奴は、芸人じゃなくて“芸人風”なだけ」 ゼロから1を作れない奴はいわば「下請け」なのだ、と。 それに呼応し、板倉は自身の体験を元に話をつなげていく。例えば、番組の初回はコンビで呼ばれる。そこでは、板倉が相方・堤下敦を徹底的にイジり、大きな笑いを生む。しかし、次回以降、MCがそのイジり方をそのまま踏襲するのだ。すると、板倉の役割が失われ、番組には堤下だけが呼ばれることになってしまう。 「作った人に対する敬意みたいなものが一切ない」 これを受け、岩井の腐りがさらに加速していく。 「俺らの思う100点の笑いってあるじゃないですか。でも、ゴールデンの笑いって、30点出せばいい。それがちょうどいい。でも、その30点を100点だと思ってる芸人が売れるんです」 一方で板倉は、自分は今、「悟り期」なのだという。「飯食って『うまい!』、犬見て『かわいい!』、アトラクション乗って『怖かった!』と言うために芸人をやっているわけではない」と先輩の小籔千豊に相談したところ、こんな答えが返ってきた。 「お前がたとえば映画を1本撮る。警察官の役をやってほしくて呼んだ役者がいる。その役者が、『殺人鬼の役をやりたいんですよ』って言うのをやってるようなもんやで」 わかりやすいと思った。自分はスタッフのことを何も考えていなかった。何もわかっていなかったんだと思った。 しかし――。 それでもなお、自分は「かわいい!」と言いたくないと思った。 「2択を突きつけられたときに『そうだ、やろう』と思える人は売れる。でも、俺みたいに意味はわかるけど、それでもお笑いだけをやりたいって人は淘汰される。で、淘汰されることに対して抵抗してないんです」 岩井の言う「お笑い」と「お笑い風」は、確かに違うかもしれない。どちらが好きか嫌いかは、人それぞれだろう。だが、そこに優劣をつけようとするとおかしくなる。いみじくも、岩井はこうつぶやいた。 「この番組では腐りキャラなんですけど、ほかの番組では、ただの腐ってる奴なんですよ」 キャラ立てし、わかりやすくするのは、実は「お笑い風」の常套手段でもある。「お笑い」と「お笑い風」は地続きなのだ。この「お笑い」番組でのキャラ立てが“取扱説明書”になり、ほかの「お笑い風」番組に波及し、ブレークした例はいくつもある。そうなったときに、それに抗う姿も魅力的だし、ギリギリのラインを探りながら順応していくのも悪くない。その葛藤と覚悟と変化を見ることが、「お笑い風」の楽しみのひとつだ。 最後に、岩井は自嘲して言った。 「この番組で視聴者から『面白い』とか言われるんですけど、一向にほかのバラエティに呼ばれないんですよ。それってなんでかわかります? 腐ってるからです」 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから 笑福亭鶴瓶論 スキマさんの新刊、好評発売中です!
もはや『みなさん』に未練なし!? フジテレビは「今が切り時」とんねるず・石橋貴明をクビにできるか
視聴率が低迷するフジテレビの番組に出演中の大物タレントたちは、いつクビになるかと戦々恐々だが、その中にあって“あの男”だけは余裕のようだ。 「フジは経費削減のために1人のカメラマンが撮った映像を報道、情報、スポーツで使い回すようにしたり、ゴールデンのバラエティ番組の制作費をこれまでの半額以下の1本1,500万円にまで引き下げたりしています。高額出演者も順次降板させていく方針のようで、手始めに『とくダネ!』の菊川怜、『ユアタイム』の市川紗椰のクビを切り、鳴り物入りで始まった『フルタチさん』を打ち切って、古舘伊知郎への特別扱いをやめました。安藤優子、小倉智昭ら、大物への“リストラ宣告”も時間の問題でしょう」(テレビ関係者) その流れからすると、バラエティ番組の打ち切り筆頭となりそうなのが、局のお荷物番組と化している『とんねるずのみなさんのおかげでした』だろう。しかし、当のとんねるずには、まったく焦りはないという。いったいなぜか? 「石橋貴明は海外の投資マンションなど多数の不動産を所持していて、株でもボロ儲け。関係者によると総資産は50億円あるそうで、もはやがむしゃらに働く必要はまったくない。本人はタレント活動に未練がなく、興味はもっぱら番組制作。妻・鈴木保奈美と前妻合わせて4人の子どもがいる彼は、子煩悩なことでも知られていますが、今の夢は子ども向けの番組を作ることだとか。9月7日放送の『みなさんの~』ではEvery Little Thingの伊藤一朗に子どもがいたことが発覚し話題を呼びましたが、実はその前段に石橋が『将来は子ども番組をやりたい』とコメントしているんです。出演者らはスルーしていましたが、あれは本音ですよ」(業界関係者) 相方の木梨憲武も画家活動に注力したい考えのようで、フジとしては今が絶好の“切り時”かもしれないが……。
フジテレビの“お荷物番組”『めちゃイケ』が、ジャニーズのおかげで「打ち切り回避」
視聴率が惨敗続きで、いまやフジテレビの“お荷物番組”と化しているのが『めちゃ×2イケてるッ!』だ。一部ネットメディアが3月打ち切りと報じたが、ここにきて終了させられない事情が出てきたようだ。 フジといえば、ドラマやバラエティなど、あらゆる番組がこぞって大爆死中。出演すればタレントの商品価値が暴落するリスクが高いため、オファーを拒否する芸能プロが続出しているという。そして、いよいよあの事務所にも見放されてしまったようだ。テレビ関係者が語る。 「亀山千広前社長とジャニーズ事務所は蜜月関係にありましたが、現社長の宮内正喜氏には義理がまったくない。昨年末に『SMAP×SMAP』が終わるにあたって、迷惑をかけたジャニーズ側は、関ジャニ∞で穴埋めすることを申し出ていた。そのつなぎとして始まった『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』は9月終了が既定路線。ところが、10月から同枠の真裏で、TBSが関ジャニ∞の冠番組『ペコジャニ∞!』を始めることが決定した。ジャニーズ側は、先日放送された『27時間テレビ』のMCに関ジャニ・村上信五を出すことでこの件を“手打ち”としたばかりか、日テレで新たな嵐の番組を作るため、放送中の『VS嵐』も終了させたいようですね」 ジャニーズから三くだり半を突きつけられたフジがすがりつく事務所といえば、もはやひとつしかないだろう。人気お笑いタレントを多く抱える吉本興業だ。 「視聴率競争でテレビ東京にすら抜かれようかという状況の中、吉本にまで見放されたら、それこそフジはご臨終です。『めちゃイケ』はバリバリの“吉本案件”ですから、他局なら即打ち切りの数字でも、フジは終わらせるわけにいかない。おそらくは、来年春以降もダラダラと続けざるを得ないと思いますよ」(同) 『めちゃイケ』メンバーは、ジャニーズに感謝したほうがよさそうだ。





