大手メディアとは思えないような失態を繰り返しているフジテレビ。5月28日の『ワイドナショー』でスタジオジブリの宮崎駿監督の「引退宣言」に関する架空の発言を放送したかと思えば、今月6日の『ノンストップ!』では「ガリガリ君火星ヤシ味」という実在しない商品を紹介してしまった。 いずれの失態も、ネット上の“ネタ”、つまりジョークをそのまま真実だと信じ込んで紹介したというもの。とある週刊誌記者は苦言を呈する。 「昔なら『自分の足で情報を探せ』なんて言われていましたが、今の時代、面白い情報はネットにたくさん転がっているし、むしろそのほうが早いので、ネットでネタ探しをすること自体はまったく問題ないと思います。しかし、ネットで見つけた情報を番組で紹介するのであれば、裏取りをする必要はある、ちょっと検索すればウソか本当かぐらいはわかるんだから、なぜそれを怠ったかが理解できません」 裏取り調査をしないことももちろん問題だが、そもそもネタを真実だと信じてしまうことが言語道断だ。 「ネットで面白い情報を見つけたとして、それがネタなのかオフィシャルな情報なのかを見抜けないというのは、マスコミの人間としては失格ですね。ごく普通のネットリテラシーがあれば、わざわざ裏取りなんかしなくても、ネタにだまされることなんてない。フジテレビのスタッフのレベルが相当下がっているとしか思えません」(同) 確かに、ここ最近フジテレビのスタッフの質が下がっているという話は、業界内でよくささやかれているという。番組制作会社関係者はこう話す。 「『ワイドナショー』や『ノンストップ!』のスタッフがどうなのかは別として、全体的な傾向として、他局に比べてフジのスタッフが手薄だというのは実感しています。それはやっぱり、視聴率の低迷も影響しているんだと思いますよ」 視聴率の低迷に呼応するかのように広告収入も激減。亀山千広社長はその責任を取るかたちで退任することが決まっている。 「当然ながら番組の制作費も削られていて、制作会社に支払うギャラも減っているんですよ。制作会社もピンからキリまでいろいろありますが、優秀なスタッフを抱えた会社であれば引く手あまた。『ギャラを落とされてまでもフジテレビで仕事をしなくてもいい』と他局を優先する制作会社も多いようです。それは放送作家も同様で、『ギャラが安いからフジでは仕事をしたくない』と話している売れっ子作家も少なくないですよ」(同) どうやら、制作費が削減されたことで、優秀なスタッフが確保できなくなっている様子のフジテレビ。若手スタッフの成長に期待したいところだが……。 「番組によっては『制作費を節約しろ』という上層部からの締め付けも厳しいようで、スタッフのモチベーションもどんどん下がっているみたいです。そうなると若手を育てるなんていうこともなかなかできず、どん詰まり状態ですよ。まだまだ厳しいと思いますよ」(同) 社長交代で風向きが変わればいいが……。
「011テレビ」カテゴリーアーカイブ
問題続出のフジテレビ『ワイドナショー』ダウンタウン松本人志「降りようと思っている」発言の深刻度
4日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、前週に紹介された宮崎駿監督の「引退宣言集」に誤りがあったとして、謝罪した。ダウンタウンの松本人志は「次にこういうことがあれば『ワイドナショー』を降りようと思ってる」と発言したが、事実、松本はいくつかの番組を降板している。 「よく知られているエピーソードとしては、1997年9月に『ダウンタウンのごっつええ感じ』(同)で起こった事件ですね。同25日に、2時間スペシャルが放送予定だったものが、急きょ、ヤクルトスワローズの優勝決定試合のプロ野球中継に差し替えられました。事前連絡がなかったことから、松本が激怒。音楽番組であった『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』以外のすべてのフジテレビの番組を降板しています」(業界関係者) 松本は、『ごっつ』打ち切り事件以前にも、セットの作りの甘さに腹を立て撮影をボイコットしている。このことからも、スタッフの仕事に対して高い質を求めていることがわかる。 「ダウンタウンは2005年に『リンカーン』の放送が始まるまで、TBSのプライムタイムでは長らく番組を持っていませんでした。これは、1992年から93年にかけて放送された『生生生生ダウンタウン』のスタッフが“学校の放送部レベル”だったことが原因といわれています」(同) 番組制作は、タレントとスタッフの信頼関係で成り立っている。タレントはスタッフから与えられた素材を使うしかない。松本の指摘は至極まっとうだ。ただ、現在のフジテレビは『世界の何だコレ!?ミステリー』で「月は自転しない」と中学レベルの理科の知識を間違え、『ノンストップ!』においてネット情報をもとに「存在しない『ガリガリ君』の味」を取り上げてしまうなど、致命的なミスを連発している。もはや“大学生のコピペレポート”レベルの番組制作能力しかない現在のフジテレビに、松本の“警告”は届くだろうか? (文=平田宏利)
かたくなに素顔を隠すりゅうちぇる、子役時代から計算高い加藤諒……最新“ビジネス”おネエ事情
6月4日放送『ボクらの時代』(フジテレビ系)に、りゅうちぇる×ぺえ×加藤諒の3人が出演した。 「乙女男子のガールズトーク」と題されたこの日の座組。だが、よく考えると、一貫しているようで実はしていない。加藤は「女の子が好き」と公言しているし、りゅうちぇるに至っては昨年末にぺこと結婚している。真の“おネエ”は、ぺえのみなのだ。 ■加藤諒、男の子への告白は“本音”ではなかったとカミングアウト ということは、りゅうちぇると加藤がテレビで見せるおネエ的な振る舞いはキャラでしかないのか? その辺りの種明かしに躊躇しないのは、加藤だ。 とにかく彼、プライベートを隠そうとしない。りゅうちぇるとぺえから女性との交際歴を問われるや「女性と付き合ったことがないの! でも、チュウはある。でも僕、ベロチュウがダメなの。唾液とか、他人の液体系がダメなの……」と、余計なパーソナリ自ら率先して公開する始末。ちなみに加藤、今年2月にバラエティ番組の企画でモデル・前田希美に告白し、見事にOKの返事をゲットしている。それらを含め、プライバシーの切り売りには迷いがないタイプだ。 加藤によるぶっちゃけトークは、“キャラクター”を売りにする芸能人にとっての生命線にまで及んだ。子役時代、『あっぱれさんま大先生』(フジテレビ系)に出演していた加藤は、同じく子役として共演していた男の子・三浦海に「好きになっちゃった」と打ち明けたことがある。それからは加藤が三浦にアピールし続けるという関係性が、当時の同番組では好評を博していた。 しかし、何度も言うが、加藤が好きなのは女性だ。彼は、子役時代を振り返りながら「周りが盛り上がるかな? という感じで。空気読んでた」と、三浦への告白には芸能人ならではの計算が働いていたことをカミングアウトしたのだ。 ■りゅうちぇるの“オン”と“オフ”を指摘した途端、不穏に 一方、キャラの裏に潜む“素”の露呈を嫌がるタイプなのは、りゅうちぇる。「メイクポーチが大きかったので、中学の遠足では一人だけキャリーバッグで行っていた」「ぺことは、2段ベッドの1段目でファーストキスをした」とパブリックイメージに即した逸話を次々と披露していく。 しかし、プライベートでも親交があるぺえから「すごい、やりにくい。普段のりゅうちぇるは……」と“オン”と“オフ”を指摘された途端、事態は急変。一瞬であからさまに顔色を変え、なんの脈略もなく「諒くん、親孝行はできてるの?」と、話題を無理やり変えようと試みたのだ。 この妙なくだりのせいで、不穏な空気が流れ始める。さすがに「話が飛ぶんだけど(笑)!」とぺえは指摘するも、「その話は使えないもん!」と、りゅうちぇるは頑として痛いところを突かせない。この時の彼は、完全に真顔だ。 そんな修羅場を乗り越えて迎えた番組のエンディングで、りゅうちぇるは「すごい楽しかったよね。3年後にも、同じ番組(『ボクらの時代』)で!」と2人に呼びかけた。確かに、彼の3年後のスタンスは気になる。現在のキャラクターを貫き通しているのか? それとも、肩の力を抜いて“素”の自分を柔軟に見せられるタレントとなっているのか? “おネエ”として活躍しようにも、現代の芸能界は椅子取りゲームとして過酷すぎるが……。スターレイプロダクション公式サイトより
テレ東が世界卓球&錦織圭で高笑い! フジテレビとの差は、どこでついたのか
テレビ東京がスポーツ中継で気を吐いている。「スポーツ祭」と称し、5月28日から世界卓球とテニスの全仏オープン中継を実施。5月29日~6月4日までのゴールデンタイムの平均視聴率が8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、開局以来初となる民放3位の座に躍り出た。テレビ局関係者が語る。 「卓球中継は、テレビ東京が2005年から育ててきたコンテンツです。当初は福原愛の“愛ちゃんブーム”から始まりましたが、昨年行われた団体戦決勝の中国対日本戦は、14.6%の視聴率を記録。全仏オープンについては、同局の人気番組『YOUは何しに日本へ?』でしっかり中継を宣伝したり、『さまスポ』でさまぁ~ずをパリに行かせるなど、テレ東の番宣の巧みさも目につきました」 卓球では石川佳純や平野美宇ら女子選手の活躍に加え、リオ五輪メダリストの水谷隼と、13歳の新鋭・張本智和との対戦も実現。一方の全仏オープンも、錦織圭もベスト8入りという実力通りの結果を見せた。追い風ムードのテレ東だが、それと対照的なのがフジテレビだ。 「フジのスポーツ中継といえば、柱はバレーボール、フィギュア、なでしこジャパンなどですが、どれも明るいニュースがありません。バレーボールは長年人気を支えた木村沙織が引退、フィギュアも浅田真央が引退を発表しました。なでしこジャパンも昨年のリオ五輪に出場できず、アルガルヴェ杯も6位どまり。現在開催中のサッカーのU-20W杯も放送権を持っているのはフジですが、期待されたにもかかわらず決勝トーナメントの初戦であっさり負けてしまいました」 勝負は時の運とはいえ、フジテレビの“引きの弱さ”は気になるところ。週刊誌記者がフジテレビの“惨状”を語る。 「週間視聴率ランキングの上位常連だった『サザエさん』は、『真相報道バンキシャ!』(日本テレビ系)に押されて視聴率が2ケタを割るようになったうえ、スポンサーの東芝は倒産危機に陥っています。放送中の月9『貴族探偵』も現時点では2ケタ超えは初回だけ。3月には『アナと雪の女王』を放送しましたが、エンディングの合唱企画で炎上し、これには内部から『どうやったらアナ雪を炎上させられるんだ』といった声も聞きました」 テレビ業界には長年「振り向けばテレ東」という言葉があったが、ついにテレ東の背中を見ることになったフジテレビ。今月退任する亀山千広社長(60)の後任には、BSフジ社長の宮内正喜社長(73)が就任する予定となっているが、現社長より一回り上の新社長が“フジテレビ離れ”に待ったをかけられるのか、その手腕に注目が集まりそうだ。
新人アナが異例の『ダウンタウンなう』出演! 安上がり企画頼みのフジテレビ“ジリ貧”事情
6月9日放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に、この4月に入社した新人アナウンサーが出演する。今年の新人アナは、女性2名、男性2名の計4名。研修期間4日目という異例の時期の出演となる。 「新人アナが出演するのは、同番組の人気企画『本音でハシゴ酒』のコーナーです。昨年度にも研修を終えたばかりの新人アナウンサーが出演して話題となりましたが、今年はさらに日程が前倒しとなりました」(業界関係者) フジテレビのアナウンサーは、有名大学出身者に加え、ミスコン王者、芸能人二世など輝かしい経歴の持ち主が多い。それらの要素を“イジる”ことで、バラエティ映えするのは確かだろう。その一方で、あの“恒例企画”の立場がなくなりつつある。 「『27時間テレビ』のエンディングにおける提供クレジット読みですね。従来ならば、この場所で研修を終えたフジテレビの新人アナウンサーがお披露目され、初仕事として提供読みが行われていました。この企画は、面白みとは別のひとつの“儀式”のようなものです。その前に、新人アナがお披露目されてしまっては、企画の持つ重要度が薄まってしまいます」(同) さらに、5日からは深夜の帯番組として新人アナが芸能界の先輩たちとの交流を行う『夜のアナウンサー研修』がスタートしている。もはや、“何を打っても響かない”状態のフジテレビにおいて、新企画すら安上がりな“新人頼み”の情けない状況が到来しているのだろう。 (文=平田宏利)フジテレビ系『ダウンタウンなう』番組サイトより
フジテレビ『とんねるずのみなさん~』収録でケガ人続出! ノブコブ・吉村崇も「あわや半身不随」!?
フジテレビは5日、バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』の収録中に、おぎやはぎ・小木博明が右鎖骨を骨折する事故が起きたと発表した。 小木は4日、旅企画で訪れたシンガポールのプールでバランスを崩し、転倒。5日朝に帰国したが、7日の同局『バイキング』の出演は見合わせるという。 なお、収録は22日放送のスペシャル向け。予定通り放送はするが、事故に関連するシーンはカットするという。 「フジは『危険を伴うような状況ではなかった』と説明しており、実際、小木は1人でバランスを崩しコケたそうです。にもかかわらず、この一報が出るや否や、ネット上では『全落では?』『水落だろ』という臆測の声が相次いだ。『みなさんのおかげでした』では、全落・水落シリーズを頻繁に放送しているが、そのたびに『取り返しのつかない事故が起きそう』と視聴者をヒヤヒヤさせてきた。そのため、事故と同企画を結びつける人が続出したようです」(テレビ誌記者) 全落・水落シリーズとは、何も知らない芸能人を落とし穴や水中に落とし、とんねるずやスタッフが大笑いするというもの。小木は、同企画の常連で、3月放送の「全落ハイサイクラシック」でも、落とし穴に豪快に落とされていた。 「1年前の『全落オーガスタ』では、平成ノブシコブシ・吉村崇が後頭部から首の辺りを台に強く打ちつける様子が放送された。一歩間違えば半身不随になる恐れもあっただけに、視聴者から『こんなの放送するな』と批判が相次ぎました」(同) また、2012年のスキー場でのロケでは、ずんのやすが水上スキー用のゴムボートで走行し、トタンに腰を強打。全身麻痺状態となり、約半年間の活動休止を余儀なくされた。 「03年には、出演者が“人間大砲”で空中を飛びながらヒット曲を歌うという企画で、葛城ユキが胸椎骨折の重傷を負い、半年間の活動休止に追い込まれたことも。重傷者が続出しながらも、わざわざ“落とし穴”を目玉企画に掲げ続ける同番組には、首を傾げざるを得ません」(同) またケガ人が出てしまった『みなさんのおかげでした』。事が起きてからでは遅いことを、制作サイドは理解しているのだろうか?
とんねるず・小倉智昭はアウト! フジテレビが、ついに“史上最大のリストラ”を敢行!?
フジテレビの亀山千広社長が事実上の更迭に追い込まれ、新社長に宮内正喜氏が就くことが決まった。これにより、フジテレビには“史上最大規模の大リストラ”が敢行される見込みだという。 「フジの制作スタッフの平均年収は2,000万円といわれ、40代で年収3,000万円の局員もいる。そこにメスを入れ、“テレ東よりも給料が安い”とされる日本テレビをモデルにしたいようです。さらに、凋落の原因との声が上がっているコネ入社も廃止されるといいます」(テレビ関係者) ビクビクしているのは局員だけではないようだ。フジテレビ関係者が明かす。 「すでに局員には、ギャラの高いタレント、フリーアナ、コメンテーター、放送作家らのリストを出すように指示が下っていて、制作費の高い番組は片っ端から排除されるのが確実です。タレントでは、とんねるずや小倉智昭はほぼ間違いなくアウト。『めちゃ×2イケてるッ!』や月9ドラマも終了となるでしょうね」 いずれも、これまで改編期のたびに降板や打ち切りがささやかれていたが、亀山社長との関係性から生き延びてきたといわれている。しかし、今後は一切のタブーがなくなるという。その理由は、新社長のこんな決意にも表れている。 「宮内さんは社長就任の話が出た際に、日枝久会長ほか、誰にも自分のやり方に口出しさせないという条件を付けたそうです。その代わり、2年間で結果を出す。結果が出なかった場合は自ら社長を辞任すると、腹をくくっているといいます。すでに73歳で失うものはありませんから、大ナタが振るわれるのを局員は覚悟していますよ」(同) 昨今は「ウジテレビ」と揶揄されるフジテレビだが、その“ウジ”を一掃することで、かつての栄光を取り戻すことができるだろうか?
答えは求めない――「禅寺密着」が可視化した、NHK『ドキュメント72時間』の独特な構造
お寺で行われている修行の過酷さは、われわれには想像がつかない。宮城県仙台市にある福聚山 慈眼寺の住職・塩沼亮潤氏は「大峯千日回峰行」に入る時、師から「最低3回は生きるか死ぬかの瀬戸際を通過しなければいけない」と言われ、事実、死を覚悟するような瀬戸際を3度くぐり抜けたという。 一方で、昨今はカジュアルな形で開放されているお寺も少なくない。俗世間を離れ、禅寺修行に参加する現代人たち。自分自身と向き合う貴重な場としても機能しているのだ。 ■サーティワンアイスクリームに“生きるありがたさ”を感じる女性 5月26日に放送された『ドキュメント72時間』(NHK)のテーマは「禅寺修行、始めてみました。」。京都府亀岡市にある「宝泉寺」では1泊数千円~という手軽な形で禅寺修行の受け入れを行っており、今回、番組は大型連休を利用して修行に訪れた参加者の3日間(72時間)に密着している。 宝泉寺では、禅の基本が学べる3泊4日のコースが人気だそう。この短い期間に基本を身に着けるのだから、締めるところは締めなければならない。修行体験へ入る前、お寺から参加者たちへ「下山日まで、つらいことがあっても、すべて修行と受け取ってやり遂げましょう」と注意事項が伝えられている。 そうして、まず始まったのは座禅。否応なしに場の空気は一変するが、15分で終了する。続いて1時間半の休憩タイムが設けられていたから、いささか拍子抜けしてしまった。初めての人でも無理なくこなせるよう、意図的にゆるめのスケジュールが組まれていたのだ。 ここで参加者たちに話を聞いてみると、元レースクイーンで、現在はフランスでフリーのカメラマンとして活動している女性は、禅寺修行に取り組んだきっかけを笑顔で語ってくれた。 「集団生活って、大人になってどうなんだろうって思いません? ……(番組スタッフに目をやって)会社に属されてるとちょっと思わないかもしれないですけど、私は個人で生きてる人間なので、どうなのかなと思って(ニコッ)」 千葉県から参加した舞台役者の女性は、修行5日目で家族に電話。ホームシックゆえに、母親の声を聞いて涙を流してしまった。 「声聞いて、泣いちゃいましたね(笑)。あー、やばい。また、きちゃいますね……」 岡山県から来た保育士の女性は、休憩時間を利用して、外のサーティワンアイスクリームへアイスを食べに行ったという。 「めっちゃおいしかったです(笑)。これが、ありがたいということなんですね……」 パッと見は朴訥とした感じのある男性、実は元ホストであった。月に数千万円稼いだこともある実績の持ち主だ。 「お金で遊んだりとかモノ買ったりするのも人より全然できたと思うんスけど、それもなんか飽きちゃう。あとは“無の境地”を手に入れたいなと、ちょっと(笑)」 ものすごくカジュアルな形で禅寺修行の受け入れが行われていることは、存分に伝わってきた。 ■修行体験したからって“答え”なんか見つからない もちろん、深い事情を抱えて修行に励む者もいる。22歳の女性は、かつて警察官になりたいという夢を抱えていたそうだ。 「警察官、パトカーに乗りたいという夢を持っているのに、私は人をひいてしまった。……それを思ったときに、自分は警察官になる資格もないし、パトカーに乗れないと思って(泣)」 これからどう生きていけばいいのか迷ってしまった彼女。自身の事情を知っている人から離れれば、本当に自分がしたいことが見えてくるのでは? と、お寺へやって来たのだ。 契約社員として働く40代の既婚女性は、子どもが3人いるという。この女性、お寺へ来た本当の理由を家族に伝えていない。現在のご主人とは再婚で、前夫は離婚した後に自殺してしまったそうだ。 「実は今日、命日なんですよ。お寺っていうのもあるから、供養ではないですけど、ちょっとそういうのを考えたいなと思って」 宝泉寺の住職は、こう語っている。 「ここで自分の問題が解決するとかいうことは、そんなにないと思いますよ。ただ一回、荷物を下ろして、自分の生命力を高めて、それでもう一回荷物を持って自分の人生を生きていくというね。そこに意味があるわけですよ」 やはり、修行体験で“答え”を導き出すのは難しい。無の境地やこれからの道筋を、3泊4日の修行で手にするなんて、そもそも無茶な話だろう。 ■『ドキュメント72時間』の独特な構造 結論ありきで制作されるドキュメントは少なくない。そんな中、『ドキュメント72時間』の構成は新鮮だ。結論はあまり重要ではなく、とにかく72時間カメラを回すだけ。この手法が評判を呼び、今ではノンフィクションとして独特の立ち位置を確立した。 “答え”はあまり重要ではなく、迷える現代人を受け入れるままの禅寺。カメラを回し続けて素材は提供するものの、結論は視聴者へ委ねる『ドキュメント72時間』。 今回のテーマ「禅寺修行、始めてみました。」は、この番組の構造そのものと、驚くほどにリンクしていた感がある。うがった見方をすれば、ちょっとした特別回だったように思う。 (文=寺西ジャジューカ)『ドキュメント72時間』NHK
ビートたけし司会のフジ『27時間テレビ』は日本礼讃番組!? “テレ東に類似”で心配の声
フジテレビは2日、恒例番組『FNS27時間テレビ2017』(9月放送予定)の総合司会がビートたけしに決定したと発表。さらに、今年のテーマである「にほんのれきし」の案内役キャプテンを、関ジャニ∞・村上信五が務めるという。 フジは、「お笑いに特化したこれまでとは全く異なる」と強調。「学び、笑い、楽しむ」が詰まった「完成されたエンターテインメント」を追求するといい、「日本ってこんなにおもしろい国だったんだ、日本人で良かったな、と心に染みる27時間を目指す」とアピールしている。 「今月28日開催される株主総会で、日枝久会長や亀山千広社長の退任が正式発表されるフジですが、『27時間テレビ』のリニューアルは新体制をアピールする狙いもありそう。確かにフジが再生するためには、バカ騒ぎ系バラエティのイメージから一度離れる必要があるかもしれない。しかし、煽り文句を見る限り、巷にあふれる日本礼讃番組と何が違うのかと疑問。さらに、たけしはTOKIO・国分太一と共にテレビ東京の日本紹介番組『たけしのニッポンのミカタ!』の司会を8年間務めており、既視感が漂う心配も。『27時間テレビ』ならではのオリジナリティが求められそう」(テレビ誌記者) 昨年7月に放送された『FNS27時間テレビ フェスティバル!』の平均視聴率は、7.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と自己最低を記録。総合司会を立てず、司会者がリレー形式で入れ替わる構成で、目玉企画は「FNS全国高校生スーパーダンク選手権」なる素人参加企画だった。 「昨年は、明石家さんまが中居正広にSMAPの騒動について切り込んだ以外、これといった盛り上がりもなく、グランドフィナーレで行われたHey! Say! JUMPによる『27人スーパーダンク』もグダグダ。フジの“ジャニーズ接待”ぶりばかりが目につき、視聴者置いてけぼりのある意味“フジらしい”内容だった。今年は昨年のように、視聴者をガッカリさせなければいいですが……」(同) どうしても『たけしのニッポンのミカタ!』を彷彿とさせる今年の『27時間テレビ』。イメージ一新への気負いが空回りしなければいいが。
やっぱり太川&蛭子じゃないと……テレ東『バス旅』が早くも存続危機で、現場から復帰熱望の声
「もうすぐ第2弾の旅に出るのですが、すでに暗雲が立ち込めている感じですね。第1弾の視聴率も歴代最低でしたし、何より制作側と演者側の間に、かなりの温度差があるようです」(テレビ東京関係者) 太川陽介、蛭子能収のコンビで人気を博したテレ東の『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』の続編、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』が早くも存続の危機に立たされているという。 「続編は、俳優の田中要次さんと作家の羽田圭介さんがコンビを組んでいますが、田中さんはドラマの仕事が忙しくて、スケジュール調整がなかなか大変なようです。それと、この旅はマネジャーも一緒に行動するのですが、想像以上にきつかったみたいで、彼らのマネジャーが続編にあまり乗り気ではないそうです(苦笑)」(テレビ局関係者) 鳴り物入りで放送された第1弾の視聴率が7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と低迷したこともあって、テレ東は早くも“禁じ手”に動きだしたという。 「もう一度、太川さんと蛭子さんのコンビでできないか、水面下でそれぞれの事務所に打診したそうです。2人は番組を卒業してからも『いい旅・夢気分スペシャル』(同)で2度バス旅をしており、数字もいい。そのため、局としては単発でいいので“復帰”してほしいとお願いしているそうです」(芸能事務所関係者) 実際、今回の田中・羽田コンビと太川・蛭子コンビの違いは旅に対する“熱量”だと、番組スタッフは話す。 「バス旅に対する太川さんほどの情熱は、田中・羽田コンビからは伝わってきませんよね。それが視聴者にも伝わって、数字が伸び悩んだのかもしれません。また、太川・蛭子コンビは2人の個性が強かったのでマドンナは多少弱くてもよかったのですが、田中・羽田コンビだと、マドンナがある程度強くないと番組的に厳しいというのが実情です。そういう意味では、ルート選びだけでなく、マドンナの選考も難航しています。第2弾は夏の特番で放送予定ですが、ここでも数字が悪かったら、応急的に太川・蛭子の“再登板”を現場からも懇願するかもしれませんね」(番組スタッフ) もう一度、あの“迷コンビ”のバス旅も見てみたいのだが、果たして――。『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』テレビ東京









