最高にサイテーな『徳井義実のチャックおろさせて~や』というエロの境地

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『徳井義実のチャックおろさせて~や -夏の催し-』
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。 「テレビに活気が戻ってきたね!」  業界をざわつかせ、各方面からお叱りを受け、早くも伝説になったと思われた番組『徳井義実のチャックおろさせて~や』が、反省もそこそこに帰ってきた。  司会のチュートリアル徳井には「冠の名前つけていただいてうれしいけど、ちょっとイヤ」と言わしめ、レギュラー出演する吉本新喜劇のすっちーが、前回「興奮しすぎて翌日の新喜劇に遅刻」し、1カ月の謹慎処分となってしまったというほどの番組とは一体どんなものだったのか。  『徳井義実のチャックおろさせて~や』はBSスカパー!で無料放送されている番組で、2013年3月に「春の催し」として初めて放送された。司会は前述の通り、チュートリアル徳井。レギュラーには、徳井と共に吉本の「エロ三羽烏」として知られるランディーズ中川とすっちー。それに加え、レイザーラモンRGを配した盤石の態勢。そしてアシスタントには「事務所にだまされて連れてこられた」と疑われるほど、その場にそぐわない正統派アイドルの高部あい。  番組ではRGが、「スカパー!アダルト放送大賞 2013」に出演したAV女優たちに密着取材し、それがまさかの感動VTRに仕上がっていたりしたが、この日、出色だったのはなんといっても、ある芸人の究極のチャレンジ企画だろう。  それは「はじめてのアナル」。真正のアナルバージンの男性がアナル性感を初体験し、射精に至るまでのドキュメントを撮ろうという、もはやAVとなんの遜色もない企画だ。  挑戦者に選ばれたのは、「えんにち」のアイパー滝沢。「大きな栗の木の下で」の節で「大きな組の下っ端で、杯かわし、仲良く運び出す。大きな箱の白い……ホンホン♪」などと歌う極道ネタでおなじみの芸人だ。企画内容を知らされたアイパーは、移動中のロケ車の中で、なぜか母親に電話で報告するほど動揺していた。  そして、ついにアナル性感のカリスマと対面し、一糸まとわぬ姿で体を洗われるアイパー。スタジオの芸人たちからは「一体なんの映像なんだ!」と爆笑が起こる中、アイパーは動揺が続いているのか、逆にリラックスしすぎたのか、カメラの前で放尿までしてしまうのだった。  初めてのアナルにもかかわらず、アナル性感のカリスマならではの丁寧な指入れで、すぐに「先生、イカしてください」「おかしくしてほしいです」と口走るアナルポテンシャルを見せるアイパーは「もっと太いのを」求めるまでになる。しかし「芸人なのか男優なのか」という葛藤が頭の隅をかすめ、結局射精には至らなかった。しかしこの企画は、人間のある部分での“成長”を刻一刻と見せつける、下劣で上質なドキュメンタリーに仕上がっていた。  VTRを見終わった高部あいは、顔を赤らめながら言うのだ。 「死ぬまでに1回は挿れてみます……」  そんな「春の催し」から数カ月。『チャックおろさせて~や』はその過激さを物語るようにしれっとアシスタントを替えて、「夏の催し」(※8月10日深夜に再放送予定)として第2弾が放送された。  レイザーラモンRGの「純粋にセックスを求めている女性と出会えるのか?」を検証したテレクラロケは、前述の「はじめてのアナル」に勝るとも劣らないハイクオリティのエロドキュメンタリーだったが、さらにその印象をも吹き飛ばすようなものすごい企画が用意されていた。それが「ぽこ×たて」だ。  相反する「絶対に○○なもの」同士を戦わせて決着をつける、というどこかで聞いたことがある企画だが、前回の「絶対イカない女 vs 絶対にイカせる電マ」に続く新たな絶頂対決は「絶対にイカせる男 vs 絶対にイカない男」。「絶対にイカない男」として登場したのは「射精のタイミングを自由自在にコントロールできる」AV男優の沢井亮。沢井は「AV男優は、僕を含め99%が早漏の人なんですよ」と独自の理論を展開する。 「AVの撮影では、監督がキューを出して射精するわけですよね。AV男優になるためにはイメージトレーニングや呼吸法、そういうトレーニングを積み重ねて、いつどこでも射精が可能なイク特殊能力を身につけました」  フェラチオだったら100%イカないと豪語する沢井は、前哨戦として、人気ナンバー1のデリヘル嬢と対戦。フェラが得意のデリヘル嬢の口撃を90分受け続けても、最後までイクことはなかった。  その沢井をイカせる相手として選ばれたのは、男だった。新宿2丁目でコレステロールという店を営むタクヤは、ぽっちゃりしたヒゲ面のゲイで、「リピーターは多い。どんな遅漏の人でも絶対イカせている」と胸を張る。「のど輪締め」という、モノを喉の奥まで含んでぎゅっと締める尺八奥義で、沢井に挑戦を挑む。  ついに対面した、絶対にイカせる男と絶対にイカない男。  沢井はタクヤの丸々とした風貌を見て「勃たせることも無理だと思う」と笑いをこらえているが、タクヤは「女のアソコより気持ちいい」と微笑む。 「AV男優をプロでやっているので。タクヤさんは趣味ですよね?」と沢井が挑発すれば、タクヤは「本気でやってます! 仕事と本気はちょっと違う」と返す言葉の応酬。 「AV男優をナメてもらっては困る」 「私も本気で舐めているので」  果たして、この対戦の結末はどうなるのか。対戦会場には、タクヤの口の奥から「ゴワッ、ゴワッ、ゴワ」と、聞いたことがないような吸引音が響き渡るのだった―――。  地上波テレビでのエロ系番組は、視聴者の“良識”の抗議と自主規制によって、ほぼ死に絶えて久しい。一方でCSやBSのような衛星放送では、AVが普通に放送されていることもあり、女性の裸を使ったエロ企画はなかなか成功しないのが実情だ。そんな中登場したのが『チャックおろさせて~や』だ。女性の裸を使った放送可能なエロはやり尽くした。ならば、男性の身も心も脱がしていく方向に活路を見だした。男芸人がアナルをさらし、ゲイがAV男優をイカせる。男が肉体的にも精神的にも丸裸になることで、エロと笑いが見たことのない境地で重なり合ったのだ。それは“勃ち笑い”必至の最高にサイテーなドキュメンタリーだった。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

「んんん……」誰もが唸らずにいられない『DOCTORS 2』高嶋政伸の過剰な怪演

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テレビ朝日『DOCTORS 2 最強の名医』
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。 「ん、んん、んんん……んん」  今日も、奇妙で気色の悪い唸り声が聞こえる。声の主はもちろん、高嶋政伸演じる森山先生だ。  『DOCTORS 2~最強の名医~』(テレビ朝日系)が好調だ。主演は沢村一樹。天才的外科医・相良浩介を演じ、赤字経営に苦しむ堂上総合病院を立て直すという、テレ朝が得意とする王道のストーリーである。しかし、どこかがおかしい。  まず相良のキャラクターである。一見、さわやかで腕が立ち、患者たちを救おうとする男であるが、実はくせ者である。自分の理想に合わないことや相手に対しては、叱責、脅しを厭わず、自分の思い通りに物事を進めるために計略を図る、腹黒さすらうかがえる策士でもある。彼の軽やかなダークヒーローっぷりが、このドラマの魅力の一つになっていることは間違いない。  しかし、なんといっても森山である。高嶋の過剰な怪演こそがこのドラマの見どころで、事実上の主役ともいえる。  森山は堂上総合病院の院長である堂上たまき(野際陽子)の甥に当たる外科医。腕はいいが、人格に問題がある男だ。自信過剰でプライドが高く、ほかの医者や看護師、患者たちを見下している。ボンボン育ちゆえ、傲慢で直情的で短気だ。思いどおりに行かないことがあると、自分を抑えきれず興奮し、「ん、んん、んんん……」と唸り声を上げるのだ。森山は、“チーム森山”と呼ばれる取り巻きたち(正名僕蔵、尾崎右宗、敦士)と、気に食わない相良と何かにつけて敵対し、いびり倒しているのだ。  昨年放送されたシーズン1では、森山たちのそんな腐りきった意識に相良がメスを入れ、病院を立て直した。事実、経営も安定し、森山も医師としての名声を手に入れることができた。何も問題がないよいように見えた。しかし森山は「なーんか、満ち足りないんだよなぁ」と嘆き、モチベーションが上がらない。「慢心」だ。シーズン1で積み重ねた相良の病院改革の数々を、その一言でチャラにしてしまう脚本もスゴいが、それが“説得力”を持つのも、シーズン1の森山による、ちんけで傲慢な言動の積み重ねのたまものだ。  シーズン2では、そんな慢心しきった堂上総合病院に2億円の融資話が舞い込む。それが実現すれば、経営の安定は確かなものとなる。そこで、このタイミングしかないと判断した堂上は、森山に院長就任を打診する。もともとは病院経営なんて面倒で嫌がっていた森山だったが、一転。 「それだよ、足りなかったのは……。俺が欲しかったのは、肩書だったんだよ!」  と歓喜して快諾。まだ正式に決まってもないのに、院長としての名刺を作る森山。しかもゴールドで。「初回限定だよぉ」とチーム森山に自慢する始末。その満面の笑みが気持ち悪い。院長交代の噂を聞いた看護師たちは戦々恐々。人格に問題がありすぎる森山が院長になるなら病院を辞めると、口々に言い合う。相良も森山の院長就任は「早すぎる」と感じ、一計を案じるのだった。  森山が担当する患者の術後の経過がよくないことを知った相良は、その患者の腫瘍が完全に取り除かれていないことを看破していた。しかし、「手術は成功した」と自分のミスを認めない森山に対し、相良は「勝手に」再手術を強行するのだ。それを知り激高した森山は患者たち公衆の面前で相良に対し絶叫する。 「俺が院長になったら、お前はクビだぁ!」  しかし、それを聞いていたのは患者たちだけではなかった。相良の計略により、銀行の融資担当者もいたのだ。  結果、銀行側は2億円の融資をする条件として「堂上が院長を続ける」ことを挙げる。「森山先生は人格に問題があります。そして、院長になれば、相良先生をクビにすると宣言しました。相良先生がクビになれば、病院経営は悪化します」と。  「ん、んん、んんん……んん」と唸り始める森山。堂上は、そんな森山を呆然と見つめながら吐き捨てるのだ。 「早く大人になってちょうだい……普通にちゃんとして!」  高嶋の振り切った過剰な演技は、完全にコントだ。独特に歪んだ濃すぎる顔も、さらにそれを引き立てる。その演技には異様な中毒性がある。彼の気色の悪さに身悶えながら、なぜかなんだか心地よく感じる奇妙さと快感に思わず「ん、んん、んんん……んん」と唸り声を上げずにはいられないのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

「『FNS歌謡祭』の衝撃から8カ月……」華原朋美に大惨敗した浜崎あゆみが、再び“生歌”対決に挑む!!

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フジテレビ『FNSうたの夏まつり』公式サイトより
 7月31日放送の『FNSうたの夏まつり』(フジテレビ系)の出演アーティスト一覧に10日、浜崎あゆみなど6組が追加された。  同番組は、東京・国立代々木競技場第一体育館から4時間以上にわたり80曲を披露するといい、現在、和田アキ子、ゆず、倖田來未、ももいろクローバーZ、華原朋美、Kis-My-Ft2ら60組以上の出演者が発表されている。  5月には、写真誌にレイプ疑惑を報じられたGACKTの名前が、同番組サイトの出演者一覧から消されたことに注目が集まったが、現在、また新たな話題が持ち上がっているという。 「浜崎あゆみと華原朋美の対決です。昨年12月の『FNS歌謡祭』で、浜崎が大ヒット曲『SEASONS』を披露するも、そのあまりにひどい歌声に注目が集まってしまった。一方、5年にわたり引退状態だった華原が『I'm Proud』を歌い上げると、『感動した』『まったく衰えていない』などと称賛の声が寄せられ、同じ番組で2人の明暗が分かれてしまいました」(テレビ誌ライター)  デビュー15周年のメモリアルイヤーを迎え、全国ツアー中の浜崎だが、最近はバックダンサーとの熱愛や、外国人新恋人との海外デートなど、スキャンダルばかりが取り沙汰され、本業の盛り上がりはイマイチ。そろそろ歌姫としての力量を見せつけてほしいところだ。

美奈子が明かしたビッグダディの“身長”に「意外とビッグじゃなかった!」と驚愕の声

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『ビッグダディの流儀』(主婦と生活社)
 今月、芸能事務所に所属し、公式サイトをオープンした“ビッグマミィ”こと美奈子(元・林下美奈子)さんが、4日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で、元夫・清志さんの“身長”を明かし、思わぬ反響を呼んでいるという。  美奈子さんは、大の『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日系)ファンだという作家の林真理子氏との対談記事に登場。同番組の密着カメラが、1年のうち約11カ月も撮り続けていたことや、当時、有名になっても接骨院が繁盛せず、貧乏なままだった理由、子どもを「あと4人は産みたい」と思っている胸中などを告白。  さらに先月、「週刊新潮」(新潮社)が報じた美奈子さんと講談社の担当者との不倫疑惑についても言及し、「それはないです」ときっぱり否定した。  また、美奈子さんが意外と小柄であることに驚いた林に、自身の身長を「153センチしかないんです」と説明し、さらに「清志さんもテレビでは大きく見えるそうですが、実は158センチです」と付け加えたことで、ビッグダディも意外と小柄であることが判明。  これにネットでは、「なんかイメージ変わった」「勝手に180センチくらいあると思ってた」など、驚きの声が続々と上がった。 「ビッグダディというネーミングや、子どもたちといつも同じ画面に映っていたこと、また、清志さんから漂う“大黒柱感”が、視聴者が実際よりビッグに見えた要因かもしれませんね(笑)」(テレビ誌ライター)  現在、レシピ本を制作中のビッグダディ。ファンも多いだけに、外見は意外とリトルでも、今後の活躍は引き続きビッグであり続けてほしいと願う人は多いだろう。

鈴木敏夫の引き出す力 『仕事ハッケン伝』で見せたジブリの真髄

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『NHK 仕事ハッケン伝』より
中田の出演回は、7月3日(水)午後4時05分~4時53分に再放送予定。
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。 「頑張る必要ない。才能出してくれれば」 これはスタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫が、オリエンタルラジオ中田敦彦に初対面で言い放った言葉だ。 「あなた、才能あるんでしょ?」という鈴木の問いかけに、「…や、頑張ります」と中田が答えたのを受けてのものだった。  『仕事ハッケン伝』(NHK総合)は「もし今と違う仕事についていたら、どんな人生を送っていたのだろう」をコンセプトに、各界の著名人がさまざまな職種の企業に実際に1週間程度“入社”し、その仕事を体験するというドキュメンタリー。2011年5月に第1シーズンが始まり、現在第3シーズンを迎える。今回のシーズンではこれまでも、吉木りさがバスツアー企画、平山あやがファッションエディター、小島よしおが食品スーパーなどと、実にさまざまな職種に挑戦している。ちなみに13年4月11日に放送された「冨永愛×左官」は、ギャラクシー賞月間賞を受賞した。  6月27日放送回で中田が“入社”したのは、憧れの会社「スタジオジブリ」。巨匠・宮崎駿を擁し、名プロデューサー鈴木らが『となりのトトロ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』など、数々の大ヒット作を生み出してきた、世界を代表するアニメ映画制作会社だ。中田が配属されたのはプロデューサー室。映画のヒットに直結する広告やパンフレット、公式グッズなどを制作する部署だ。そこで鈴木が中田に課したのは、宮崎監督5年ぶりの新作『風立ちぬ』の新聞広告のデザインだった。  そんな“難問”に対し、中田は実に彼らしいやり方で、その“解答”を導き出そうとする。中田は自ら「受験パンク」と呼ぶように、ベッドを破壊して椅子に自分を縛り付けて寝ずに勉強して倒れ病院に運ばれたり、“右脳と左脳を交互に休ませれば、眠る必要はない”という独自の理論から眼帯をつけて勉強したほど、学生時代、勉強に没頭した。受験勉強に最も大切なのは「傾向と対策」だ。出題者の意図をくみ取り、相手の求めていることを探るのが解答への近道。中田はお笑い芸人としても、受験と同じようにこの傾向と対策を徹底的に分析しネタを作り、自分の立ち位置を選び取っていった。だから、今回も彼はその方法論を採用する。  まずは絵コンテを読み込み、印象的なシーンやセリフを抜き出しメモを取っていく。さらに“過去問”にあたるようにジブリの過去の新聞広告をひとつひとつ、つぶさに見て、その傾向を分析していく。会議では自分が発言するよりも、その様子をじっくりと観察していく。そうして中田の手元には、膨大な量の書き込みであふれるメモの山ができ上がっていた。  「強烈なビジョンを鈴木さんが持っていて、それをみんなで削りだしていくっていう作業」だと、中田はジブリの企画会議の傾向を挙げ、「まったく新しいアートというか、僕がいいっていう、ひとりよがりのものは絶対はじかれる」と対策を練っていった。  さらに中田は、過去の新聞広告から“解答”には「(1)メインコピー (2)オリジナルコピー (3)テーマ (4)煽り (5)劇中セリフ (6)歌 (7)宮崎語録」の7つのバリエーションが存在すると分析。そして「ジブリ」が「熱風」という意味であることに目をつけた中田は、“解答”を導き出してコピーを作り上げた。 「『風の谷のナウシカ』から29年。/この夏、ジブリに新たな『風』が吹く。」  自信作だった。しかし鈴木は「基本的には面白い」と評価する一方で「まだ終わったわけじゃないから」と納得しない。そして2人の話し合いの中から、宮崎による企画書を全文掲載するという斬新なアイディアが生まれる。  「しゃべってると刺激を受けるんですよ。自分ひとりで考えていたって(いいアイディアは)出てこない」という鈴木の言葉に、中田は「『今話してて思いついたんだよ』って強調してくれたのは『お前がいてよかったよ』っていうメッセージですから、うれしかった」と素直に喜んだ。  「人数が多いほうが面白いものができる」というのが、鈴木の信念なのだという。それは宮崎も同じだ。彼はありとあらゆることを他人に訊いて回るのだという。そうしてその反応を作品に反映させていく。ひとりで考えていただけでは、いいものは完成しないのだ。中田はそのことに苦しんできた。デビュー以来、ネタはほぼすべて自分ひとりで考えてきた。しかし、近年、それに限界を感じ始めていたのだ。  鈴木から中田は新たな課題を出される。企画書を全文掲載したポスターに添える煽りコピーを考えてほしい、というものだ。  鈴木がこれまでの最高傑作と考える「天才・宮崎駿の/凶暴なまでの情熱が/世界中に吹き荒れる!」という『もののけ姫』の煽りコピーを超えるものを、というのだ。  中田はデビュー当時、100個ネタを書くことを自らに課した。それが、中田が思う芸人としての“通過儀礼”であり、最善の策だったのだ。今回もまた、中田は「天才・宮崎駿」に代わるものを見つけるため、100個コピーを考えることを自らに課す。  最初は、言葉から発想し、別の言葉を探していた中田。しかし、それでは言葉が「記号化」してしまう、と気づき、鈴木の過去の言葉と傾向を頭の中からいったん“捨てた”。そして、中田自身が作品を見て感じたことを言語化していった。すると、止まっていたペンが一気に動き出したのだ。その膨大なコピーの中から、どれを選ぶのか? 「自分で作るけど、選ぶのは他人かもしれない」  デビュー当時、100個のネタの中から、あの大ブレイクした「武勇伝」の原型となるネタ「中田伝説」をやろう、と言い出したのは相方の藤森だった。中田はデビューの頃と同じように、藤森に意見を聞いた。  そして中田は藤森たちからの反応が良かった、 「『誰かのため』ではなく/『自分のため』に作った。/宮崎駿、七十二歳の覚醒。」 「トトロの姿が見えなくなった大人たちへ。/宮崎駿がもう一度、夢を見せます。」 「どう生きるか。どう愛すか。/大人には教科書がない。/でも宮崎アニメがある。」 など、13個の案まで絞り、鈴木に提出した。 「すごいね、君、才能あるね!」鈴木は、それらのコピーを見て称賛する。そして、あるひとつのコピーに眼の色を変えた。 「『巨匠・宮崎駿』ではなく、/『人間・宮崎駿』としての処女作。」  「これいいねえ。刺激を受けた。だって新鮮だもん! 『人間・宮崎駿』だけでもすごいですよ。まったく自分の中になかった」と絶賛したのだ。そして「欲を言えば、完成度」と、その仕上げを中田に求めたのだ。  「自分だったら……?」。そう中田は自問自答する。「大事な局面で素人が案を出しても、100%使わない」と。だったら「鈴木さんの中にある言葉を削りだす」と戦略を立て、中田は再び自分の言葉を“捨てた”。それが、相手が求めている答えのはずだと考えたのだ。これまでの対話の中で鈴木から出た言葉の中から組み合わせて、中田はコピーをひねり出す。それを見て「最後はやっぱり難しいよね」と鈴木はつぶやき、自分が考えてきたという1枚を机に広げようとした。その瞬間の中田の表情は、明らかに落胆していた。自分が傾向と対策を分析し導き出した解答は間違っていたのだ、と。やっぱり、すでに鈴木の中には鈴木なりの答えがあったのか、というような一瞬の表情だった。  しかし、中田は実際にポスターに添えられたコピーを読んで驚愕する。 『人間・宮崎駿、七十二歳の覚悟。』  それは中田が生み出した言葉から発想されたコピーだった。中田は解答を間違えた。しかし、間違えたのは生み出した言葉ではない。少年漫画のような気持ちのいい逆転劇。 鈴木の答えは、中田の中にあったのだ。  「君が考えたことをテクニックでまとめることだけをやろうと思ってた」と鈴木は言う。けれど、中田の出した中に使えるものがひとつもなかったらどうしたのだろうか?「あるんだよ!」と鈴木は力強く即答する。「それは自信があるの、俺。いろんな人と付き合ってきて。大概の人は、一個は持ってる」と。  鈴木の引き出す力で、中田の言葉を引き出し、完成された“作品”に昇華させた。それが、鈴木敏夫の真骨頂であり、スタジオ・ジブリの真髄だ。 「もし俺が『君の案はダメ。自分で考えます』とやったとするじゃん。そうしたら俺の負け。その人から引き出せないってことだから」  鈴木が引き出したのは中田の言葉だけではない。彼の芸人としての向き合い方、方法論。そして他人との信頼関係。その苦悩、すべてを削りだした。それらは決してひとりだけで傾向と対策を練るだけでは辿りつけない“解答”のヒントだった。  「全部間違えてた。人を使うって難しいんですよ。(略)その結果、ひとりでネタ作るって結論に戻っちゃってたんですよね。人がうまく使えなくて。今日の鈴木さんの言葉に、お笑いに対する向き合い方の答えがあった気がする」  鈴木は、そうやって「人間・中田敦彦」を削りだし、その魅力を引き出したのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

鈴木敏夫の引き出す力 『仕事ハッケン伝』で見せたジブリの真髄

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『NHK 仕事ハッケン伝』より
中田の出演回は、7月3日(水)午後4時05分~4時53分に再放送予定。
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。 「頑張る必要ない。才能出してくれれば」 これはスタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫が、オリエンタルラジオ中田敦彦に初対面で言い放った言葉だ。 「あなた、才能あるんでしょ?」という鈴木の問いかけに、「…や、頑張ります」と中田が答えたのを受けてのものだった。  『仕事ハッケン伝』(NHK総合)は「もし今と違う仕事についていたら、どんな人生を送っていたのだろう」をコンセプトに、各界の著名人がさまざまな職種の企業に実際に1週間程度“入社”し、その仕事を体験するというドキュメンタリー。2011年5月に第1シーズンが始まり、現在第3シーズンを迎える。今回のシーズンではこれまでも、吉木りさがバスツアー企画、平山あやがファッションエディター、小島よしおが食品スーパーなどと、実にさまざまな職種に挑戦している。ちなみに13年4月11日に放送された「冨永愛×左官」は、ギャラクシー賞月間賞を受賞した。  6月27日放送回で中田が“入社”したのは、憧れの会社「スタジオジブリ」。巨匠・宮崎駿を擁し、名プロデューサー鈴木らが『となりのトトロ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』など、数々の大ヒット作を生み出してきた、世界を代表するアニメ映画制作会社だ。中田が配属されたのはプロデューサー室。映画のヒットに直結する広告やパンフレット、公式グッズなどを制作する部署だ。そこで鈴木が中田に課したのは、宮崎監督5年ぶりの新作『風立ちぬ』の新聞広告のデザインだった。  そんな“難問”に対し、中田は実に彼らしいやり方で、その“解答”を導き出そうとする。中田は自ら「受験パンク」と呼ぶように、ベッドを破壊して椅子に自分を縛り付けて寝ずに勉強して倒れ病院に運ばれたり、“右脳と左脳を交互に休ませれば、眠る必要はない”という独自の理論から眼帯をつけて勉強したほど、学生時代、勉強に没頭した。受験勉強に最も大切なのは「傾向と対策」だ。出題者の意図をくみ取り、相手の求めていることを探るのが解答への近道。中田はお笑い芸人としても、受験と同じようにこの傾向と対策を徹底的に分析しネタを作り、自分の立ち位置を選び取っていった。だから、今回も彼はその方法論を採用する。  まずは絵コンテを読み込み、印象的なシーンやセリフを抜き出しメモを取っていく。さらに“過去問”にあたるようにジブリの過去の新聞広告をひとつひとつ、つぶさに見て、その傾向を分析していく。会議では自分が発言するよりも、その様子をじっくりと観察していく。そうして中田の手元には、膨大な量の書き込みであふれるメモの山ができ上がっていた。  「強烈なビジョンを鈴木さんが持っていて、それをみんなで削りだしていくっていう作業」だと、中田はジブリの企画会議の傾向を挙げ、「まったく新しいアートというか、僕がいいっていう、ひとりよがりのものは絶対はじかれる」と対策を練っていった。  さらに中田は、過去の新聞広告から“解答”には「(1)メインコピー (2)オリジナルコピー (3)テーマ (4)煽り (5)劇中セリフ (6)歌 (7)宮崎語録」の7つのバリエーションが存在すると分析。そして「ジブリ」が「熱風」という意味であることに目をつけた中田は、“解答”を導き出してコピーを作り上げた。 「『風の谷のナウシカ』から29年。/この夏、ジブリに新たな『風』が吹く。」  自信作だった。しかし鈴木は「基本的には面白い」と評価する一方で「まだ終わったわけじゃないから」と納得しない。そして2人の話し合いの中から、宮崎による企画書を全文掲載するという斬新なアイディアが生まれる。  「しゃべってると刺激を受けるんですよ。自分ひとりで考えていたって(いいアイディアは)出てこない」という鈴木の言葉に、中田は「『今話してて思いついたんだよ』って強調してくれたのは『お前がいてよかったよ』っていうメッセージですから、うれしかった」と素直に喜んだ。  「人数が多いほうが面白いものができる」というのが、鈴木の信念なのだという。それは宮崎も同じだ。彼はありとあらゆることを他人に訊いて回るのだという。そうしてその反応を作品に反映させていく。ひとりで考えていただけでは、いいものは完成しないのだ。中田はそのことに苦しんできた。デビュー以来、ネタはほぼすべて自分ひとりで考えてきた。しかし、近年、それに限界を感じ始めていたのだ。  鈴木から中田は新たな課題を出される。企画書を全文掲載したポスターに添える煽りコピーを考えてほしい、というものだ。  鈴木がこれまでの最高傑作と考える「天才・宮崎駿の/凶暴なまでの情熱が/世界中に吹き荒れる!」という『もののけ姫』の煽りコピーを超えるものを、というのだ。  中田はデビュー当時、100個ネタを書くことを自らに課した。それが、中田が思う芸人としての“通過儀礼”であり、最善の策だったのだ。今回もまた、中田は「天才・宮崎駿」に代わるものを見つけるため、100個コピーを考えることを自らに課す。  最初は、言葉から発想し、別の言葉を探していた中田。しかし、それでは言葉が「記号化」してしまう、と気づき、鈴木の過去の言葉と傾向を頭の中からいったん“捨てた”。そして、中田自身が作品を見て感じたことを言語化していった。すると、止まっていたペンが一気に動き出したのだ。その膨大なコピーの中から、どれを選ぶのか? 「自分で作るけど、選ぶのは他人かもしれない」  デビュー当時、100個のネタの中から、あの大ブレイクした「武勇伝」の原型となるネタ「中田伝説」をやろう、と言い出したのは相方の藤森だった。中田はデビューの頃と同じように、藤森に意見を聞いた。  そして中田は藤森たちからの反応が良かった、 「『誰かのため』ではなく/『自分のため』に作った。/宮崎駿、七十二歳の覚醒。」 「トトロの姿が見えなくなった大人たちへ。/宮崎駿がもう一度、夢を見せます。」 「どう生きるか。どう愛すか。/大人には教科書がない。/でも宮崎アニメがある。」 など、13個の案まで絞り、鈴木に提出した。 「すごいね、君、才能あるね!」鈴木は、それらのコピーを見て称賛する。そして、あるひとつのコピーに眼の色を変えた。 「『巨匠・宮崎駿』ではなく、/『人間・宮崎駿』としての処女作。」  「これいいねえ。刺激を受けた。だって新鮮だもん! 『人間・宮崎駿』だけでもすごいですよ。まったく自分の中になかった」と絶賛したのだ。そして「欲を言えば、完成度」と、その仕上げを中田に求めたのだ。  「自分だったら……?」。そう中田は自問自答する。「大事な局面で素人が案を出しても、100%使わない」と。だったら「鈴木さんの中にある言葉を削りだす」と戦略を立て、中田は再び自分の言葉を“捨てた”。それが、相手が求めている答えのはずだと考えたのだ。これまでの対話の中で鈴木から出た言葉の中から組み合わせて、中田はコピーをひねり出す。それを見て「最後はやっぱり難しいよね」と鈴木はつぶやき、自分が考えてきたという1枚を机に広げようとした。その瞬間の中田の表情は、明らかに落胆していた。自分が傾向と対策を分析し導き出した解答は間違っていたのだ、と。やっぱり、すでに鈴木の中には鈴木なりの答えがあったのか、というような一瞬の表情だった。  しかし、中田は実際にポスターに添えられたコピーを読んで驚愕する。 『人間・宮崎駿、七十二歳の覚悟。』  それは中田が生み出した言葉から発想されたコピーだった。中田は解答を間違えた。しかし、間違えたのは生み出した言葉ではない。少年漫画のような気持ちのいい逆転劇。 鈴木の答えは、中田の中にあったのだ。  「君が考えたことをテクニックでまとめることだけをやろうと思ってた」と鈴木は言う。けれど、中田の出した中に使えるものがひとつもなかったらどうしたのだろうか?「あるんだよ!」と鈴木は力強く即答する。「それは自信があるの、俺。いろんな人と付き合ってきて。大概の人は、一個は持ってる」と。  鈴木の引き出す力で、中田の言葉を引き出し、完成された“作品”に昇華させた。それが、鈴木敏夫の真骨頂であり、スタジオ・ジブリの真髄だ。 「もし俺が『君の案はダメ。自分で考えます』とやったとするじゃん。そうしたら俺の負け。その人から引き出せないってことだから」  鈴木が引き出したのは中田の言葉だけではない。彼の芸人としての向き合い方、方法論。そして他人との信頼関係。その苦悩、すべてを削りだした。それらは決してひとりだけで傾向と対策を練るだけでは辿りつけない“解答”のヒントだった。  「全部間違えてた。人を使うって難しいんですよ。(略)その結果、ひとりでネタ作るって結論に戻っちゃってたんですよね。人がうまく使えなくて。今日の鈴木さんの言葉に、お笑いに対する向き合い方の答えがあった気がする」  鈴木は、そうやって「人間・中田敦彦」を削りだし、その魅力を引き出したのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

「太平洋横断はメンテナンス不足だった!?」ブログ削除の辛坊治郎と『24時間テレビ』のつながり

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『見せかけの正義の正体 この国で起きている本当のこと2013』(朝日新聞出版)
 小型ヨットでの太平洋横断に失敗し、22日に吉本興業・東京本社で会見を行ったフリーアナウンサーの辛坊治郎さんと、全盲セーラーの岩本光弘さんについて、「横断は『24時間テレビ』(日本テレビ系)の企画だったのではないか?」との声が出ているという。  2人は、米サンディエゴを目指し、16日に福島県いわき市を出発。しかし、21日朝に小型ヨットが浸水し、同日午後6時過ぎ、海上自衛隊によって救助された。  それまで、航海の様子を詳しくブログに綴っていた辛坊さんだが、救助後間もなくブログをすべて削除。しかし出発2日前に、「完璧に整備したと皆が思い込んでいたエオラス号にいくつかの問題点が見つかったんです。まず一つは、船の舳先に突き出ている大きな棒、これをバウスプリットって言うんですが、この根元から少量の漏水が発見されました」(原文ママ)などと不具合を訴える内容が投稿されていたことが判明し、「メンテナンス不足のまま出航したのでは?」との疑惑が持ち上がった。  また、その理由として、ゴールを8月10日頃に予定していたことから、8月24~25日放送の『24時間テレビ36 愛は地球を救う』(日本テレビ系)に間に合わせるため、との憶測が広がっている。 「そもそも横断企画の発端は、『24時間テレビ』のマラソンランナーの指導や伴走を行う、ランナーズ・ウェルネス社の比企啓之氏が発起人。比企氏といえば、間寛平の元マネジャーで、昨年までよしもとデベロップメンツ代表取締役社長を務めていた人物。間のアースマラソン挑戦の際、一緒にヨット(エアラス号)へ同乗して、洋上での動画撮影やブログの更新を行ったパートナーとしても知られています。  そんな比企氏が、ヨット雑誌『Kazi』(舵社)で、自身が所有するエアラス号を、“大洋クルーズに出たいという夢を持っている人に貸したい”と募集をかけたんです。そこに全盲の岩本さんが応募し、後に辛坊さんが加わる形で今回の挑戦に至った。そんな経緯があるので、『24時間テレビ』で放送予定だったとしてもうなづけますね」(芸能記者)  ウワサが本当だとしたら、あと2カ月で放送の穴を埋めるため、『24時間テレビ』のスタッフは現在、大わらわかもしれない。

「何者かに侵入されテレビが点けっぱなしに……」ビッグダディ元嫁・美奈子、千葉転居で露出急増か!?

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『完全読本 その後の美奈子ファミリー』(講談社)
 ビッグダディこと林下清志さんの元妻で、告白本『ハダカの美奈子』(講談社)が30万部を突破した林下美奈子さんが、6人の子どもを連れて弟が住む千葉県へ引っ越していたことが分かった。  美奈子さんは今年3月に離婚。清志さん一家と生活していた香川県を離れ、宮崎県日南市で暮らすも、わずか2カ月後の今月7日、千葉県へ再び転居した。  美奈子さんは14日、自身のTwitterで「日南で頑張ってると思って応援してたのに。。って方もいらっしゃったのでお詫びを兼ねてご報告です。実は少し前に関東に引越ししました。怖いことがおこってしまい、子供達の安全を考え、子供達と相談した結果です」(原文ママ)とあらためて報告。  この「怖いこと」については、14日発売の「FRIDAY」(同)で「留守にしている間に何者かに家に侵入されてテレビや電気が点けっぱなしになっていたり、また別の日には、家のチャイムを延々と鳴らされ続けることもあったり……」と恐怖体験を告白しており、これを弟に相談したところ「千葉に来ればオレが面倒を見てあげるよ」と言われたことを明かしている。  また、転居理由を一部週刊誌に「芸能活動をしていく上で便利だから」と報じられたこと対し、「それはありません」と否定。新生活については、「まずはアルバイトを探して、子ども6人分の莫大な食費をカバーしなきゃいけませんね」と話したという。 「『ハダカの美奈子』はもちろん、その後に発売したムック本『完全読本 その後の美奈子ファミリー』(同)も売れ行きは好調。7日に出演した『中居正広のキンスマスペシャル』(TBS系)も14.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高視聴率をたたき出し、放送後、視聴者から『涙が止まらなかった』『美奈子さん頑張って!』などと応援メッセージが殺到したそうです。  今回、千葉に移住したことで、東京のマスコミは気軽にオファーしやすくなりました。美奈子さんは『バイトを探さなきゃ』と言っているようですが、マスコミからのオファー対応で、しばらくはそれどころではないと思いますよ」(芸能記者)  ビッグマミィ旋風は、まだまだ続く!?

「どうした!?片岡鶴太郎」『芸人報道』で見せた、“鶴ちゃん”の芸人魂

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片岡鶴太郎オフィシャルブログより
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。  『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で、文化人的活動を広げていた品川庄司の品川をターゲットにした企画「どうした!? 品川」が放送されたのは記憶に新しいが、「どうした!?」というフレーズが最も似合うのは、片岡鶴太郎ではないか。いまや完全に俳優や芸術家としての顔のほうが一般的になってしまったが、彼は芸歴37年を数えるお笑い芸人である。いわば鶴太郎は、“「どうした!?」芸人”のリビング・レジェンドなのだ。  24歳の時にものまね芸人としてテレビデビューすると、『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)などにレギュラー出演を果たし、大ブレイク。テレビで見ない日はないほどの活躍で、最盛期にはレギュラー番組の数は13本にも上った。  「マッチでーーす!」の近藤真彦、「おばちゃまはねぇ……」の小森のおばちゃま(小森和子)、「ナイスですね~」の村西とおるなどのものまね芸はもとより、『ひょうきん族』のコントでハプニング的に誕生した「熱々おでん」をはじめとする芸は「元祖リアクション芸」ともいわれている。1986年には「頭の思考回路が切れた、あるいは切れている状態を表現する擬音語」として、鶴太郎による造語「プッツン」が流行語大賞大衆賞も受賞した。  しかし、32歳の頃に始めたボクシングにのめり込み、翌年プロライセンスを取得。それまで小太りでチャーミングだった身体は見違えるようにシャープで引き締まった身体に変貌を遂げた。さらに、同時期に俳優業にも本格的にチャレンジし始める。映画『異人たちとの夏』では日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。NHK大河ドラマ『太平記』での好演で性格俳優としての評価を決定付け、86年から92年まで続いた自身の冠番組『鶴ちゃんのプッツン5』(日本テレビ系)の最終回では「バラエティでのレギュラー司会は最後になるかと思います」と宣言し、活動の主軸を俳優業にシフトした。40代になると、絵画や書道にも打ち込み、“芸術家”としても高い評価を受けるに至ったのだ。  果たして、鶴太郎は芸人の魂を忘れてしまったのか?  それを検証したのが、6月3日に放送された『芸人報道』(日本テレビ系)だった。もともとは「お笑い芸人が記者に扮し、徹底調査したテレビ業界のさまざまなニュース、芸人たちの生態を報道番組風に紹介する」という番組だったが、最近では次世代を担う若手女芸人のオーディション企画や「すぐ言う芸王座決定戦」「女性迎合ロケツアー」など、さまざまな企画も放送している。  この日は鶴太郎や笑福亭笑瓶をゲストに迎え、ダチョウ倶楽部や松村邦洋らの証言をもとに片岡鶴太郎伝説を検証する、まさに『芸人報道』と呼ぶべき内容だった。  彼らの証言によれば、鶴太郎はモテモテだったという。当時の鶴太郎といえば、「抱かれたくない男」ナンバー1に選ばれたこともあったほど。しかし、実際には女優やアイドルなどを含め、同時に8人の女性と付き合っていたというのだから驚きだ。また、いまやリアクション芸の代名詞的存在となったダチョウ倶楽部が鶴太郎から受け継いだのは、リアクション芸だけではなかった。それは「お脱ぎの芸」だ。  かつて、鶴太郎がカラオケで歌うと、一緒に行っていたダチョウ倶楽部はそれに合わせて悪ノリで裸踊りをしていた。ある日、鶴太郎から「僕も脱がせてくれる?」と頼まれたダチョウ倶楽部は、鶴太郎の服を次々に脱がせ全裸にした。すると、鶴太郎は突然、“プッツン”したのだ。 「どんなに裸になっても、靴下は脱ぐな! そこは守れ!」と。  当時を振り返って鶴太郎は、それが「お脱ぎの芸の鉄則」だと解説する。 「素っ裸だと、おチンチンがあまり目立たないんですよ。靴下を履いているからこそ、これが余計にチャーミングでいいんですよ」  確かに思い起こすと、上島竜兵が脱ぐ時、靴下は履いたままだ!  番組の冒頭で、お笑い芸をやらないのは「やらせてくれる場所がないからだ」と嘆いていた鶴太郎は、最後にお約束のように持ち芸を披露した。九官鳥のキューちゃん、小森のおばちゃま、近藤真彦、具志堅用高、村西とおる……次々に演じられたものまね芸は身体が痩せシャープになったことで、さらに似たり、逆にアンバランスさが際立ったりで一層おかしかった。  鶴太郎は生真面目な男である。そして常に俯瞰して物事を見る男だ。28歳の時のインタビューで、すでに「ものまねはとりあえずのキッカケ」「(ものまねは)わかりやすいし、ウケる糸口みたいなもん」「早くキャラクターが前に出て、ものまねが後ろにいるようになりたかった」(「宝島」1983年5月号)と語っている。その思惑通りになった最盛期も、彼は自分を客観視し続けた。だから、間近で見るビートたけしや明石家さんまのような天才にはなれない、ということに早々に気づいたのだろう。そうして彼は俳優や芸術家にものまねするように憑依し、それを生真面目に取り組んだ。やがて“文化人”片岡鶴太郎として絶大な評価を受けるようになったのだ。  けれど、僕らは“鶴ちゃん”が好きだったのだ。『芸人報道』で久々に復活した“鶴ちゃん”。それは一夜限りだったのかもしれない。存分にフリが効いている状態だった。だから、その痩せた身体をブリーフ一丁で晒した姿で見せるものまねや、熱々おでんのリアクション芸は、どれもが破壊力満点だった。熱々おでんを前に、鶴ちゃんはブリーフ一丁の姿で、そっとメモを渡した。 「1つみれ/2しらたき/3きんちゃくは出汁を含んでかなり熱いので最後のオチで」  それは、生真面目で分析家の鶴太郎らしいメモだった。もしかしたら鶴太郎の文化人活動は、人生をかけた、長い長い前フリだったのかもしれない。だとするならば、この日の鶴太郎はまだまだオチ前の小ボケにすぎない。願わくは一夜限りではなく、その大オチを僕らの好きな“鶴ちゃん”の姿全開で、また見せてほしい。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

レギュラー全滅危機の矢口真里「ファミ通」連載だけは「ぜひ続けたい」と編集部も……

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『銭湯の娘!?DVDBOX』(ポリドール映像販売会社)
 不倫騒動の渦中にいるタレントの矢口真里(30)が、続々とレギュラー番組を降板し、今後のタレント生命が心配されている。  現在、矢口は急性胃腸炎で休養しており、生番組を先月から休んでいたが、所属事務所は4日、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)、『ゴゴスマ~GO GO!Smile!~』(CBC)、『女子力cafe~やぐちんげーる~』(アメスタ)の3番組の降板を発表。  CMキャラクターを務めるゼリア新薬も5日、「一連の騒動」を理由に商品公式サイトから彼女の写真を削除し、「降板を検討中」としている。  また、残りの『福島をずっと見ているTV』(Eテレ)、『ジョブチューン』(TBS系)の2本の今後についても「協議中」としており、不定期で出演していた『アッコにおまかせ!』(同)も、このままフェードアウトする可能性が高そうだ。  テレビのレギュラーが全滅となると、残っている仕事は連載コーナーを持つゲーム誌「週刊ファミ通」(エンターブレイン)のみ、ということになる。  ちなみに、不倫報道直後に発売された同誌の連載で、矢口はゲーム『トモダチコレクション 新生活』(任天堂)を紹介。「4月30日は旦那さんの誕生日☆だから、盛大なパーティーをやりましたよ~」と、ゲームの仮想世界の中で、自分や夫を模したキャラクターたちがケーキを囲む画像を紹介したため、「もう別居してただろ」「現実世界とのギャップw」などと読者から失笑を買っていた。  また、最新号(6月6日発売)では、「連載200回越え記念企画」として、矢口とゲームクリエイターの対談を掲載。矢口は終始相打ちを打っているだけで、当たり障りのない内容となっている。200回以上も続いたこの連載も、テレビ同様に打ち切りとなってしまうのだろうか? 発行元の関係者は次のように話す。 「ファミ通編集部は、事務所からまだなんの相談も受けていないようです。人気連載なので、編集部サイドも『ぜひ続けたい』と言ってますし、何号か先までの原稿はすでにあるようですから、突然打ち切りということはないでしょう」  連載ページの写真では、左手薬指にしっかりと指輪をはめている矢口。こんな矢口が見られるのは、もう「ファミ通」だけだ……。