ゴシックな雰囲気に浸りたい! 黒髪の王と旅する超大作『賢者の石』

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 今回紹介する作品は、中世期を舞台にロマンスとミステリーが咲き乱れる超大作『賢者の石』(ぶんか社)。作者・秋乃茉莉の代表作は、ドラマ化もされたミステリー作品『霊感商法株式会社』(宙出版)や、全14巻のSFサスペンス作品『幻獣の星座』(秋田書店)、別名義では白泉社「LaLa」でも作品を発表していました。秋乃の魅力といえば、複雑に絡まり合う伏線や、ロマンティックなストーリー、絵柄の繊細さと色使いですよね。それらすべてが詰まった『賢者の石』は、現在13巻まで出ている話題作です。

原案、作画ともに乙女のツボを押しまくり! 『ラブルートゼロ』が話題

 『薄桜鬼』『遥かなる時空の中で』の共通点といえば活発なメディアミックス展開。マンガ、アニメ、キャラクラーソング、ゲームなどジャンルを超えて作品の世界を広げています。そして、今回紹介する『ラブルートゼロ』もメディアミックスで話題になっているマンガです。原案は、「花宵ロマネスク」「クラノア」など携帯ゲームのヒット作を手がけたシナリオライター・加藤千穂美。そして作画は、「花とゆめ」(白泉社)でデビューした漫画家・津々巳あや。乙女のツボを押さえた人選に注目が集まっています。

 「校庭にあるモミノキの影がちょうど十字架にかかるとき告白すると、必ず上手にいく……」そんなジンクスがある聖蘭高校に通う安達八重子は、ある日クラスメートの黒江和哉から告白をされる。幼馴染の恋人・湯原光一を持つ八重子はその場で告白を断るが、その瞬間に大きな震動が起こり、和哉と共に異空間・迷宮(ラビリンス)へ飛ばされてしまう。しかも、ラビリンスの住人に「原因も(向こうの世界への)戻り方も不明」といわれてしまい、呆然とする2人。夜が更けてきて2人っきりで過ごすことになったのだが……。

何もかも奪ったアイツが憎い! 処女の体を捧げたのにーー淫らな復讐劇が始まる

 何不自由のない生活と生まれ持った美貌、周囲からちやほやされることが当たり前のお嬢様が、ある時をきっかけに全てを失う――。ドラマでもマンガでも幾度となく使われる波瀾万丈人生の設定ですが、他人様の転落劇はその落差が激しいほど見ている側は盛り上がるもの。まさに、人の不幸は蜜の味。そして、今回紹介する作品『失楽園に濡れる花』は、お嬢様の不幸とエロスが堪能できる話題作です。

 病院長の一人娘で不自由ない暮らしをしていた英愛(えあ)。ある日、クールな紳士と出会い恋心を抱いた英愛は、自室で逢瀬を重ねていった。心も体も処女だった英愛だが、紳士との関係に溺れ、官能と幸福の世界に目覚めていく。そんな日々が続くことを疑わなかった英愛だが、ある時、医療ミスが発覚し病院長の父親が自殺。その黒幕は、あの愛した彼だった……。無一文となった英愛は、凌辱クラブで体を売る生活に落ちぶれた。「何もかも奪ったアイツが憎い。いつか殺してやる!!」、そう決意した英愛の淫らな復讐劇が始まる。

人体実験で体が入れ替わっちゃった!! 好きなアノ子の体はうれしいけど……

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 年頃の男女の体が入れ替わってしまって、さあ大変! という設定で描かれた作品といえば、『おれがあいつであいつがおれで』(山中恒/理論社)が金字塔ですよね。1982年に映画『転校生』で映像化されて以降、数々のアイドルたちが「心は男、体は女」な役を演じてきました。石野陽子主演の『転校生!おれがあいつであいつがおれで』(85年、フジテレビ系)、観月ありさの『放課後』(92年、同)、モーニング娘。吉澤ひとみの『おれがあいつであいつがおれで』(2002年、TBS系)などなど、何度ドラマ化されても評判を呼ぶ鉄板の設定です。最近では、父親と娘の体が入れ替わってしまう『パパとムスメの7日間』(TBS系)での舘ひろしの女子高校生演技に注目が集まりましたね。そして、昨今話題になっている男女入れ替わり作品が、『僕と彼女の×××』。「なかよし」(講談社)で『園芸少年』を連載していた森永あいが描く「新世紀型 愛憎悲喜劇(しんせいきがたラブストーリー)」です。

夜の技術を身に付けるための「花嫁修業」? 『夜伽執事』が教える快楽

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『夜伽執事』

 執事ブームは衰えるどころか今や女子カルチャーとしてすっかり定着した様子。メイド喫茶は抵抗があるけど執事喫茶になら行きたい、という人も少なくないのでは? そんな乙女心を受けて、マンガやドラマさらには映画にまで執事ジャンルが広がる中、ついにTLにも執事モノが登場しました。

 大財閥・鳳凰院(ほうおういん)の一人娘として育った鳳凰院小夜。女学校に通い、召使いは全員メイドという女性だけの環境で、男性との交際経験は皆無。しかし、ある日突然、母親から「鳳凰院と古くから付き合いのある由緒正しい家柄の方」と結婚が決まったと告げられる。同時に花嫁修業も始まるが、鳳凰院家の花嫁修業とは、閨(ねや)で男性を虜にするための修練だった……。そしてその手ほどきするのが、“夜伽執事(よとぎしつじ)”。毎夜、執事のハトリに教えられ、淫らな技と快楽を知っていく小夜。その快感は、ハトリへの恋心ゆえだと思っていたが……。

白泉社の人気少女マンガ家が描き下ろし! 「深紅のエスカ」に注目

「深紅のエスカ」

 美内すずえや佐々木倫子を始め、あまたの少女マンガ家を世に輩出してきた白泉社。「花とゆめ」「LaLa」と共に少女時代を過ごした方も多いのではないでしょうか。そんな名門少女マンガ誌で『フルーツ果汁100%』や『瞳のなかの王国』を連載していた岡野史佳による描き下ろし作品『深紅のエスカ』が話題になっています。「花とゆめ」時代からファンタジー作品に定評があり、絵の繊細さと色使いにファンも多い岡野作品。この『深紅のエスカ』も、得意のファンタジーのジャンルでありながらサスペンス要素も入った世界を展開しています。

 近未来、日本と敵対関係にある某国が落としたミサイルの爪痕が残る、日本のとある地方都市。晴名学園の特殊能力クラス・E班に所属している岸原瞳子は、心臓が弱い代わりに透視と予知能力を持っている。好奇の目で見てくる一般生徒との関係に悩みながらも、同じく特殊能力を持った仲間たちに支えられて学園生活を送っていたが、1年前に死んだクラスメート・杏奈の死因に瞳子は疑問を持つように……。それ以降、仲間が次々と殺されていき、瞳子も身の危険を感じていく。 事件の真相は、真犯人は? 瞳子を取り巻く恐ろしい陰謀とは? 

学生寮は男女同室、超VIP高校は子作り学校だった!? 王道TLを楽しむ!

『エロラバ』

 女性の中ではすっかり市民権を得たティーンズラブことTL。男女の間で繰り広げられる刺激的な展開が醍醐味で、いまや少女マンガと同じくらい身近に楽しんでいる方も多いのでは? 有名無名問わず数あるTL作品の中で抑えておきたい一作といえば『エロラバ』。原作は携帯サイトで連載されていた同名の小説で、同作の人気を受けてマンガ単行本化されました。

 ごく普通の高校生活を過ごしていた中西実矢は、ある日両親の独断により、超セレブばかりが通う「国立鷹央学院」に編入させられます。高級ホテルのような学生寮は豪華絢爛で施設も充実のいたれりつくせり……しかし、その寮は“子作りのため男女同室”というありえない校則が! ルームメイトは寮長の香澤平治(へいじ)。見た目はギャルだけど、まだ処女の実矢に向かって入所早々に「奪ってやる」と宣言する強気な平治。ルックスは最高だけど性格は超オレ様の平治のことを、嫌だと思いつつも魅かれていってしまう実矢……。超VIP校の奇想天外な学校生活と、平治に振り回されることになった実矢の心とカラダの行方はいかに?

TLよりも刺激的な魅惑の世界! 「女性向けエクスタシーコミック誌」が誕生

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『禁断Lovers Vol.001』

 「an・an」(マガジンハウス)のセックス特集や女性向けアダルトビデオなど、日に日に女性向けセックス市場が拡大している現在ですが、一番身近で手軽に楽しめるのはやっぱりティーンズラブ(TL)コミックですよね。コンビニでも購入できるし、ネットでも読むことができて、しかも作品ジャンルが幅広いのがTLのうれしいところ。とはいえ、「TLよりもっと刺激的な作品が読みたい!」とウズウズしていた女性もいるはず。そんな貪欲な女性の心を潤す、「女性向けエクスタシーコミック誌」が初創刊されました。

社会人なのに男子高校生に翻弄されちゃう! 年下男子に教わる恋と性!?

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『年下男子に魅せられて』

 ――男子高校生と恋に落ちた社会人の私。こんな気持ちを抱くなんていけないってわかっているのに、なぜか惹かれてしまう――。古典的な設定ながら女性の心を揺さぶるラブストーリーの設定といえば、男子高校生×社会人女性のラブストーリーですよね。1999年に放送されたドラマ『魔女の条件』(TBS系)も、松嶋菜々子演じる女性教師が教え子の滝沢秀明と恋に落ちるストーリーが話題を呼び、高視聴率を記録しました。とはいえ、そんな設定が現実に叶うわけもなく、もし叶ったとしても社会的にバッシングを受ける可能性も高いという非常にリスキーな恋愛。ならば、誰にも邪魔されないマンガの世界で思いっきり浸ってみませんか? 『年下男子に魅せられて』という直球タイトルのこの作品は、男子高校生との恋愛に憧れる全女性のツボを押しまくること必至の作品です。

美しい双子の兄弟と溺れる、愛と肉欲の世界……「愛と欲望の螺旋」のエロス

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『愛と欲望の螺旋』(双葉社)

 いつの時代も、女性は愛と性の物語が好きなもの。王道のラブストーリーマンガも、悲恋が定番の韓国ドラマも、嫉妬渦巻く昼メロドマラも然り。時間を忘れるほど物語の世界に引きこまれる快感は代えがたいですよね。そんな、女性が大好きなときめきや切なさ、裏切りや罠、そしてめくるめくエロスの世界が堪能できるのがマンガ『愛と欲望の螺旋』(双葉社)です。

 ティーンズラブ(TL)作品の中で絶大な人気を誇る本作は、コミックだけでなく単行本としても発売されているTL界の名作。性描写の過激さだけが話題になりがちなTLですが、『愛と欲望の螺旋』はストーリーがしっかりと作り込まれ、人物の心理描写も丁寧。TLの枠を外して、人間ドラマとして読んでも興味深い作品です。