早稲田大学祭
“against” @2020Against @soudai_kouken 主催のイベント‼️
とっても楽しかったです😉
みんなの頑張りが一つになって、最高な生配信になったね☺️
トレンド入りも果たせたし🤩
見てくれた皆さんもありがとうございました😆
またいつかどこかで👍 pic.twitter.com/rFYL0SmL48— 田口 淳之介 (@junnosuke_tag) November 8, 2020
弱った心に入り込む、甘い言葉やラクに稼げそうな情報――。ネット上には、無責任な理論で集客しては人を食い物にするようなスピリチュアリスト、霊能者、民間資格カウンセラーなどがあふれています。彼らを信じ込んでしまえば、価値観や金銭感覚をゆがめられるのはあっという間。友人や家族を失ってからでは、もう遅い! 「スピリチュアルウォッチャー」黒猫ドラネコが、現代社会にのさばる怪しい“教祖様”を眼光鋭く分析します。
レギュラー出演していた情報番組『グッとラック!』(TBS系)を降板した、フリーアナウンサーの小林麻耶さん。降板の顛末だけでなく、YouTubeでの生配信が世間に衝撃を与えていましたが、以前から麻耶さんと怪しいスピリチュアル界隈の関係に注目してきて、夫の國光吟(あきら。)氏についても当コラムで触れたばかりだったため、「ついに注目されてしまった」という気持ちで見守っていました。
一部週刊誌では、麻耶さんと「子宮系女子」の関わりについて、やや大げさではないかと思う報道もありましたが、“深入りしないほうがいい、怪しいもの”として多くの人に認識されたなら、いい注意喚起になったと思います。
何度でも言いますが、私は「スピリチュアルが好きなこと」自体は全く否定していません。なんだか不思議なもの、解明されていない宇宙の神秘、偶然の力、パワースポットなど、興味を持つのが悪いことだとは思いません。ただし、弱った心につけ込むような「スピリチュアルビジネス」には、強い警戒心を持っています。また、こうしたスピビジネスの“宣伝”になるような発信への懸念は、もっと高まるべきだとも考えています。
麻耶さんをはじめ、知名度のある方には、「胡散臭い」「怪しい」ものに対して、もっと敏感になってほしい、そう思っているのですが……。ということで今回は、スピビジネスと著名人の“怪しい関わり”についてお伝えしていきます。
元KAT-TUN・田口淳之介、「サイキックリーダー」と共演の謎
最近では、当コラムの読者さんに教えていただいた、早稲田大学の学園祭に驚きました。「サイキックリーダー」を名乗るRay Sala(レイセーラ)という女性が、11月8日に開かれた学園祭で、大勢の学生やオンライン視聴者を前に、ゲスト出演した元KAT-TUN・田口淳之介さんの「リーディングをする」という企画があったんです。彼女は自身のブログで、“故人の代弁者”であるかのように振る舞い、発信をしている人物。今年亡くなった志村けんさんや三浦春馬さん、竹内結子さんからもメッセージを「受け取った」として、面白おかしくその内容をつづっていました。早稲田の学生は、どんなつながりでRay Sala氏に出演を依頼したのか、田口さんはなぜ彼女と関わる企画を承諾したのかと不思議です。
イベントの動画は生配信されていましたが、現在は非公開になっているため、どういったことが行われたのかはわかりません。しかし、Ray Sala氏は学園祭が行われる前に、「早稲田大学広告研究会」のスタッフらしき学生を前に、同大学の創設者・大隈重信の「霊言」を披露しています。その内容は文字起こしされ、同研究会のTwitterにアップされていましたので、一部をご紹介します。
「心を鍛えよ。必ず綱は未来へ繋がり、支えてくれるものです。心を動かし、起動せよ。心が死んだら終わりだよ。こんなじいさんの戯言のように聞こえる話でしょうが、今の学生たちの思いに乗れたことが嬉しかった。学生の輝く瞳は変わっていませんね。時代が変わっても心は変わらず、日本国としての世界の役割を全うしてください。身体は心を表す。心は身体を表す。清い思いを捨てずに、夢を持ち、綱を引き、引き合ってください。皆が仲間、皆がライバルです。たくさんの偉業楽しみにしています。重信」
「こんなじいさんの戯言」と、最後の「重信」は笑わせにきているとしか思えないんですが……。どうやら、大学宛てに抗議メールを送った方や、Twitter上で「偉人を冒涜するな」といった批判をしている人もいて、ちょっとした騒ぎになっていた様子。昔から、“故人の言葉”をひねり出すスピリチュアルな人はたくさんいますが、どうやってそれが“真実”だと証明できるのでしょうか? 「死人に口なし」を利用して“真実を作り上げてしまう”ことが、恐ろしく感じます。……まさか、この人に出演料なんて支払っていないですよね? 学費から出ていた場合、生徒や保護者は文句を言ってもいいと思いますよ。
田口さんは、“仕事の一環”として割り切って参加したのかもしれませんが、主体的にスピリチュアルな教祖様に近寄ってしまう人もいます。
「ブルゾンちえみ」として一世を風靡した藤原史織さんは、今まさに、自称スピリチュアリストにハマッている様子。10月28日付のニュースサイト「デイリー新潮」によれば、彼女は「宇宙のすべての記憶を持つ」と豪語する、まるの日圭氏に傾倒しているとか。スピ系出版社「ヒカルランド」が主催したオンラインイベントで共演し、「死後の世界」「アトランティス」「過去世リーディング」といった、スピ愛好家が好んで使うワード盛りだくさんの時間を過ごしたようです。
ちなみに、このイベントで明かしたところによると、藤原さんは母親の影響で、2014年頃からまるの日圭氏のイベントに参加していたそう。「ブルゾンちえみ with B」がブレークしたのは17年でしたから、その頃すでに、2人は出会っていたという……芸能人とスピリチュアルの“近さ”に驚かされます。
誰しも最初は無名な“小者教祖様”ですが、“大物教祖様”になるべく、自己ブランディングのために芸能人や有名人と関わる人たちもいます。「有名人が信仰している」「有名人もこのアイテムを持っている」と聞けば、たちまち「いいもの」に見えてしまう。こうして、小者教祖様に箔をつける役割を担うのが、「癒しフェア」という大規模イベントです。
「日本最大の癒しイベント」をうたっており、全国各地で定期的に開催されているこの催し。05年からスタートし、東京では毎年、東京ビッグサイトにて行われている……と聞くだけで、非常に大きなイベントだとわかるでしょう。「癒し」というだけあって、アロマやヨガ、オーガニックに関連する企業の出展や、個人でも物販やセミナーを開催することができます。
そこには特別ゲストとして、叶姉妹や冨永愛さん、アパホテルの元谷社長らが出演したことも。11月22・23日に開催された今年の「癒しフェア」には、藤原紀香さんと“ソロキャンプ動画”が人気を集める芸人・ヒロシさんが参加していました。
別に、このイベント自体をどうこう言う気はありませんが、私が懸念していることは、ここに出展すれば、誰しも「有名人が出演したイベントに参加」などと宣伝ができてしまうことです。会場マップを見ると、「マヤの聖地からの贈り物」「宇宙銀行とつながる財布」を販売しているブースも見受けられ、怪しさ満点。それでも、「藤原紀香さんも参加したイベントで大好評!」などと宣伝すれば、なんだかすごい商品に見えてしまいますよね。実質、スピ系教祖たちの「登竜門」だと思って、毎回冷ややかに見ております。
ちなみに、一昨年6月に消費契約法が改正され、「霊感その他の合理的に実証することが困難な特別な能力による知見」を用いた告知によって締結された契約は、取り消すことができるようになりました。今まで法律用語になかった「霊感」が明示され、「合理的に実証することが困難な特別な能力」を用いた商法にも、これまで以上に厳しい目が向けられるようになったのです。まさに、「この講座に参加すれば“子宮の声”が聞こえるようになる」「触るだけ、見るだけで効果がある」「私は死者と会話ができる」なんてものを指しているのでしょう。
誰でもネット上で自己発信できる時代。無名な「教祖様候補」たちも、著名な人にうまく近づけば、その能力の有無にかかわらず、あっという間に有名になれてしまいます。しかし、有名人や芸能人は、その真贋を見極めるプロでもなんでもありません。誰が“宣伝”に加担していたとしても、嘘か本当(があるのか知りませんが)かわからない時は、安易に近寄らないのが鉄則。同時に、芸能事務所や業界関係者も、“スピビジネス”とタレントの関わりに対して、もっとしっかり考えていただきたいです。好感度も信用もガクンと下がってしまうことは、麻耶さんの一件でよくわかったと思いますので。