藤山直美の怪演だけが光った『鬼女』、現実でもドラマでも欠如する“男の視点”

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『木嶋佳苗 法廷証言』(宝島社)

「だました男なんか、1人もいてません。私はただ、あの人らに愛されてしもうただけや」

 次々と男に金を貢がせ、2人の男を殺害した罪で起訴された三崎真由美(藤山直美)は、フリーライターの野元千明(夏川結衣)に向かって、そう語る。

 金曜プレステージ・スペシャルドラマ『鬼女』(フジテレビ系)は、婚活サイトで知り合った男たちを自殺に見せかけて次々と殺した結婚詐欺師・木嶋佳苗の事件をモデルとしている。木嶋の出身地が北海道だったのに対し、三崎の出身地は関西となっており、常に関西弁を使っている設定だ。演じるのは関西の名女優・藤山直美。外見だけならぴったりの人選だろう。