霜降り明星、ゆりやんレトリィバァが先頭を走るお笑い第7世代……ほかの世代は?

 平成から令和へと変わる2019年に、真のブレークを果たした芸人といえば霜降り明星だろう。昨年度の『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)で最年少優勝を果たし、ツッコミの粗品は『R-1ぐらんぷり2019』(フジテレビ系)でも優勝。史上初の『M-1』『R-1』2大会制覇を成し遂げた。

 彼らはこの4月からは本格的な東京進出を果たし、「お試し」として呼ばれた番組でも次々と結果を残している。『霜降りバラエティ』(テレビ朝日系)、『霜降り明星のオールナイトニッポン0』(ニッポン放送系)などコンビ名を冠したレギュラー番組もスタートし、まさに「飛ぶ鳥を落とす勢い」であり、「お笑い第7世代」の出世頭となるのは確実だ。

 お笑い芸人の歴史を世代というくくりで分けると、ザ・ドリフターズやコント55号をはじめとする草創期のテレビ番組で活躍した第1世代、タモリ、明石家さんま、ビートたけしなどの「お笑いBIG3」が含まれる第2世代、とんねるず、ウッチャンナンチャン、ダウンタウンらの第3世代あたりまではなじみが深い。ちなみにこの世代でも遅咲きの爆笑問題やバカルディ(現・さまぁ~ず)は3.5世代と扱われることもある。では、その後の世代にはどういった芸人が続くのだろうか。

「お笑い第4世代は、いわゆる『ボキャブラ天国』シリーズ(フジテレビ系)などに出演し90年代後半にブレークした芸人が該当します。ネプチューンや海砂利水魚(現・くりぃむしちゅー)、元U-turnの土田晃之などが代表的でしょう。さらに『めちゃ×2イケてるッ!』(同)の出演者であるナインティナイン、よゐこ、極楽とんぼなども該当します。」(放送作家)

 ならば、第4世代に続く、第5世代、第6世代はどんな芸人が該当するのか。

「お笑い第5世代は『爆笑オンエアバトル』(NHK)や『エンタの神様』(日本テレビ系)、『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)などのネタ番組で活躍し、2000年代初頭に頭角を現してきた芸人を指します。2001年には本格派の漫才コンテストである『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)もスタートしました。当てはまるのはチュートリアル、中川家、おぎはぎのほか小島よしお、長井秀和なども含まれますね。ネタ番組ブームから少し遅れてブレークを果たしたのが第6世代に該当します。コンビではNON STYLE、パンクブーブー、銀シャリなど、『M-1』復活後の優勝組コンビのほか、ピンではサンシャイン池崎、平野ノラなどがいますね」(同)

 お笑い第7世代は、そこからさらに時代は進み2010年代後半に頭角を現してきた世代である。霜降り明星のほかには、ガンバレルーヤ、ゆりやんレトリィバァ、濱田祐太郎らがいる。彼らのほとんどが「平成生まれ」であり、若さを武器に、今後さらなる活躍が期待できそうだ。
(文=平田宏利)

『R-1』ファイナリストも苦悩……芸人たちの“バイトの辞めどき”は?

 23日深夜放送(関西地区は20日)の『おかべろ』(フジテレビ系)において『R-1ぐらんぷり2019』(同)のファイナリストメンバーが登場した。優勝を果たした霜降り明星の粗品のほか、準決勝まで勝ち残った相方のせいや、唯一無二のかつら芸の松本りんす、13年に同番組で優勝している三浦マイルドのほか、おいでやす小田、こがけんが登場した。

 番組ではアルバイトの話になり、ロンドンブーツ1号2号の田村亮から「バイトとかやってたりとかは?」と問われると、松本はいまだ水道メーターの検針バイトをしていると話した。『R-1』決勝のあとに、雨の中で仕事をしながら、マネージャーにLINEで「そろそろバイト辞めようかな」と投げかけたところ、2秒後くらいに「落ち着いてください!!!」と返信が来て、必死に止められたようだ。まだ、そういう段階にはないということなのだろう。

 さらに、こがけんも『R-1』決勝に残るまでの仕事は「月2回のノーギャラライブ」のみであり、もっぱらアルバイトが中心の暮らしだった。だが決勝進出が決まったことでバイトを辞め、優勝も逃したため「今、芸人人生で一番お金がないです」と苦労話を語り、笑いを誘っていた。

 芸人とアルバイトは、切っても切れない関係にある。バイきんぐの小峠英二は『キングオブコント2012』(TBS系)で優勝を果たしブレークするも、当日の朝まで害虫駆除のアルバイトに出かけていた。『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)で、合体ネタで爪痕を残したトム・ブラウンも、フィナリストの中で唯一アルバイトをしているコンビだった。しかもバイト先が番組スポンサーであるコンビニのファミリーマートという偶然も話題になった。

 ひとまずバイトを辞め「芸人の収入1本で生活」が、売れたかどうかの、ひとつの判断基準となりそうだ。

(文=平田宏利)

『R-1』ファイナリストも苦悩……芸人たちの“バイトの辞めどき”は?

 23日深夜放送(関西地区は20日)の『おかべろ』(フジテレビ系)において『R-1ぐらんぷり2019』(同)のファイナリストメンバーが登場した。優勝を果たした霜降り明星の粗品のほか、準決勝まで勝ち残った相方のせいや、唯一無二のかつら芸の松本りんす、13年に同番組で優勝している三浦マイルドのほか、おいでやす小田、こがけんが登場した。

 番組ではアルバイトの話になり、ロンドンブーツ1号2号の田村亮から「バイトとかやってたりとかは?」と問われると、松本はいまだ水道メーターの検針バイトをしていると話した。『R-1』決勝のあとに、雨の中で仕事をしながら、マネージャーにLINEで「そろそろバイト辞めようかな」と投げかけたところ、2秒後くらいに「落ち着いてください!!!」と返信が来て、必死に止められたようだ。まだ、そういう段階にはないということなのだろう。

 さらに、こがけんも『R-1』決勝に残るまでの仕事は「月2回のノーギャラライブ」のみであり、もっぱらアルバイトが中心の暮らしだった。だが決勝進出が決まったことでバイトを辞め、優勝も逃したため「今、芸人人生で一番お金がないです」と苦労話を語り、笑いを誘っていた。

 芸人とアルバイトは、切っても切れない関係にある。バイきんぐの小峠英二は『キングオブコント2012』(TBS系)で優勝を果たしブレークするも、当日の朝まで害虫駆除のアルバイトに出かけていた。『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)で、合体ネタで爪痕を残したトム・ブラウンも、フィナリストの中で唯一アルバイトをしているコンビだった。しかもバイト先が番組スポンサーであるコンビニのファミリーマートという偶然も話題になった。

 ひとまずバイトを辞め「芸人の収入1本で生活」が、売れたかどうかの、ひとつの判断基準となりそうだ。

(文=平田宏利)

霜降り明星・粗品が『IPPONグランプリ』惨敗……「真面目すぎて使いにくい」と正念場?

 昨年末の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)王者で、ピンでも今年の『R-1ぐらんぷり』(フジテレビ系)で優勝した、霜降り明星・粗品が、4月20日放送の『IPPONグランプリ』(同)に出場。漫才、ピンネタで日本一となった粗品の大喜利の腕前はいかに……とお笑い業界が注目していたが、残念ながら予選ブロック敗退となってしまった。番組を見ていた、とある放送作家はこう話す。

「個性の強い出場者たちに囲まれて、かなり苦戦していましたね。6つ獲得した『IPPON』についても、温情采配のような印象もあって、番組の中では“いちばんスベっていた”と言っても過言ではない。唯一の救いは松本人志が粗品について『お笑いIQが高すぎるところがある』とコメントしていたことでしょうか。テレビの大喜利番組では伝わりづらい回答が多かったのは事実です」

 ここまでの芸人キャリアの中で順調に結果を残していた粗品にとっては、初めての挫折となった、今回の『IPPONグランプリ』。業界内では、最近の粗品、そして霜降り明星に対して、少々厳しい声も出ているようだ。バラエティー番組関係者は言う。

「霜降り明星は話題性も高いし、腕もあるのですが、いかんせん真面目すぎる。特に粗品の方は、あまりイジられるような要素もない。ネタ番組では問題ないんですが、通常のバラエティー番組の場合、真面目すぎるとなかなかうまく転がらない。そろそろ違った一面を見せてほしいところです。『IPPON』でも、トーク部分で何か引っかかりがあったわけでもないし、“イジられ役”という点では、粗品と同じく初出場だったさらば青春の光・森田哲矢のほうが断然オイシかった。今回は粗品の扱いにくさが出てしまったという感じです」

 輝かしい受賞歴が“ウリ”だった粗品が、『IPPON』で惨敗してしまったことは、今後のキャリアにも少なからず影響しそうだ。

「基本的に粗品は“センスの人”なのに、大喜利がダメだとなると、ストロングポイントがなくなってしまう。中堅クラスの芸人であれば、ネタや大喜利のセンスもそれなりにあって、体も張れて、フリートークもいけるという芸人はいくらでもいます。せっかくいい調子できていたのが、ペースダウンしかねない状況です。少なくとも、真面目すぎるキャラクターを払拭しないと厳しいかも……」(同)

 また、霜降り明星としては、急激に人気を高めるライバルの存在も気になるところだろう。

「いま、バラエティー番組関係者の間で一番注目されているのは、かまいたち。テレビ朝日の加地倫三プロデューサーに激ハマりしているということもあるし、芸人としてもオールマイティーで、いろんな番組が彼らにオファーしている状態です。もしもこのままかまいたちが一気に大ブレークしたら、霜降り明星の出番はかなり削られてしまうかもしれません」(同)

 2冠だからこそハードルが上がっているということもあるだろうが、まさかの正念場を迎えそうな霜降り明星の粗品。一刻も早く“真面目芸人”から脱却するしかなさそうだ。

霜降り明星・粗品は、せいやの付き人? 知られざる努力を語る

 17日放送の『内村&さまぁ~ずの初出しトークバラエティ 笑いダネ』(日本テレビ系)に、『M-1グランプリ2018』チャンピオンの霜降り明星が出演。この日、同番組には『キングオブコント2018』で優勝したハナコも出演し、同期芸人の共演となった。

 番組では、粗品がせいやの“付き人状態”になっているエピソードが披露された。

 霜降り明星は、もともとピン芸人をしていた粗品が、高校生版M-1といえる『ハイスクールマンザイ』で目立っていたせいやを誘う形で結成。せいやは、それまでは「普通の大学生。観光サークルで事務をしており、いかにサークルを盛り上げるだけを考えていた」そうで、芸人の道は考えていなかったようだ。せいやに芸能界を進めた粗品は、「せいやに芸人の世界は良いものだと思ってもらうため」に、さまざまな努力をしているという。

 この日の初出し話として「鼻が悪いせいやのために、常にポケットティッシュを用意している」と粗品が明かすと、せいやはまったく気づいていなかったようで「単にティッシュ持ってるだけの奴だと思った」と語り、笑いを呼んでいた。

 さらに、新幹線移動は自由席の切符が用意されることが多く、せいやはギリギリに来るため「3列シートの真ん中とかになりがち。そのため、余裕で座れる新大阪発の便を選んで案内している」と、粗品の陰の気遣いが紹介されると、移動はすべて粗品のガイドに、せいやがくっついていく形のため、「(相方が)海の中に入ったら僕も入っていくと思う」と、せいやワールド全開のボケも登場。

 まさにエピソードトークの宝庫といえる霜降り明星。これからもバラエティ番組で活躍を続けそうだ。

(文=平田宏利)

霜降り明星・粗品『R-1』優勝も、「ピン芸人潰し」「粗品を売り出したいだけ」とブーイングの嵐!

 ピン芸人ナンバーワン決定戦『R-1ぐらんぷり』の決勝が3月10日に開催され、セルライトスパ・大須賀健剛(34)、だーりんず・松本りんす(41)、そして霜降り明星・粗品(26)がファイナルステージに進出。ファイナルでは大須賀と粗品が同点だったが、規定により、粗品が優勝。粗品は昨年の『M-1グランプリ』に続いて連覇を達成し、ひとり芸においても高い実力を備えていることを示した。

 だが、粗品をはじめ、ファイナルに進出した芸人が全員コンビ芸人であったことに納得のいかないお笑いファンも多く、ネット上では「ピン芸人のための大会が、ピン芸人潰しになった」や「露骨に粗品を売り出したいだけの大会」など不満の声も多く上がっている。

「『R-1』はもともと、“ピン芸人ナンバーワンを決める”ということが開催趣旨であり、暗黙のルールでもあります。日頃スポットが当たりにくい、若手のピン芸人が名を売る絶好の機会でもあるので。過去には博多華丸・大吉の華丸やチュートリアルの徳井義実なども優勝・上位に食い込んでいたこともありましたが、コンビ芸人には『M-1』などほかに活躍できる場が多くありますからね。本来であれば、出場は控えたほうがいいかとは思います」(お笑いライター)

 特に批判が集中している霜降り明星は、上記のように『M-1』で優勝、東京進出も決まっている全国区の漫才コンビ。今さら『R-1』に出場しなくてもいいように思えるが……。

「相方のせいやとコンビを組む前にピン芸人として活動していた粗品は『ピン芸人には敬意を払っています』と言うように、ひとり芸にこだわりを持っているのは確かです。まあ、敬意があるのであれば、せめて新ネタ盛りだくさんで見たかったですけどね」(同)

 すでに売れっ子だけにやっかみの声も多いということだろうか。とはいえ、史上初の『M-1』と『R-1』の連覇を達成した粗品の実力は確かなもの。さらなるブレイクを期待したい。

霜降り明星・粗品、史上初『M-1』『R-1』2冠を達成したプリンスの“裏の顔”って!?

“ひとり芸日本一”を決める『R-1ぐらんぷり2019』が10日、東京・フジテレビで行われ、お笑いコンビ・霜降り明星の粗品が優勝した。賞金500万円と、副賞としてフジ系列で放送される冠番組を獲得。

 粗品にとっては昨年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)制覇に続き、史上初の2冠を達成した。

 粗品は「お笑いを始めるきっかけになったのが『R-1』。高校生の時にアマチュアで出させてもらって、準決勝まで行って『お笑い、向いてるんちゃうかな』と思った。優勝できてうれしい」とコメント。その勢いは誰にも止めることができないが、テレビカメラの回っていない“素”の粗品はというと……。

「物静かで、ストイック。相方のせいやは社交性がありますが、粗品の方は時折、近寄りがたいオーラを出していますね」(テレビ関係者)

 雑誌やテレビのインタビューでは質問に対し、眉間にしわを寄せ、1分間以上も沈思黙考することもあるという。前出関係者が続ける。

「それで面白い答えが返ってくればいいんですけど、普通だったりする(笑)。一気に売れてしまったために、ちょっとしたことでブームが去るのではとビクついているんでしょうね」

 昨年の『M-1』では優勝者よりも、その後の打ち上げで泥酔し、審査員の上沼恵美子に暴言を吐いた、とろサーモン・久保田かずのぶと、スーパーマラドーナ・武智が話題をかっさらった。週刊誌記者によれば「粗品さんに『M-1』暴言騒動の話は完全NGです。吉本興業の上層部から『絶対に答えるな!』と、きつく言われているのでしょうね。そのことに関して聞かれると、露骨に嫌な顔をするそうです」という。芸人ならば、笑ってネタにするくらいの方がいいように思うが……。

 この春から東京進出も決まった霜降り明星の2人。このまま成功を収めることができるか!?

霜降り明星・粗品が『R-1』制覇で激プッシュの吉本は安堵! ライバル不在で一気に天下取りも?

 ピン芸人日本一を決定する『R-1ぐらんぷり2019』の決勝戦が3月10日にフジテレビ系で放送され、漫才コンビ・霜降り明星の粗品が優勝した。昨年末の『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)に続いての優勝で、『M-1』と『R-1』の2冠は史上初となる。

「もともと粗品は、ピン芸人としてよしもとクリエイティブ・エージェンシーに入ってきていて、2012年に19歳でMBSの深夜番組『オールザッツ漫才』の若手トーナメントで優勝しています。当初から、『M-1』よりも『R-1』で先に結果を出すのではないかとも言われていたので、むしろ今回の優勝は遅かったくらいです」(お笑い関係者)

 粗品の『R-1』制覇でとにかくホッとしているのは、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの上層部か。

「ここ数年、よしもとは霜降り明星を相当プッシュしていました。しかも、これまでの若手芸人であればアイドル的な人気先行の“ゴリ押し”という形が多かったのですが、霜降り明星の場合は、とにかく“実力派”として売り出そうとしていた。そのためには、有名賞レースで結果を出すことが必要であって、よしもとの霜降りプッシュが賞レースに影響を与えているなどと囁かれたこともあったんです。でも、『M-1』と『R-1』とでしっかり結果を出したことで、プッシュは無駄にならずに良かったと、よしもと幹部も胸をなで下ろしているでしょう」(同)

 今回の『R-1ぐらんぷり』決勝戦の内容そのものはどうだったのか。ある放送作家はこう話す。

「このところのお笑い賞レースの場合、決勝戦に進出した中でも、3分の1から半分くらいは、スベってしまうことも多いんですが、今回の『R-1』はほぼ全組がウケていましたね。みんなが笑いをしっかり取れている状態での審査だったので、多少難しいところもあったはずです。ただ、ほぼ全組がウケていた分、粗品も含めて、突出して目立った芸人がいなかったのも事実ですね」

 賞レースでは優勝者よりも準優勝者のほうが売れるという法則もあるが、今回は当てはまりそうにないという。

「良くも悪くもインパクトを残した芸人がいなかったということで、すぐにバラエティー番組でハネそうな芸人はいませんね。そうなると、結局注目が集まるのは優勝した粗品ということになる。これは完全に霜降り明星に有利な風が吹いていますから、今年は彼らが一気にスターダムを駆け上がるかもしれません」(同)

 お笑い界に久々に現れた期待の星・霜降り明星。粗品の『R-1』優勝で、天下を取る準備は万端に整ったようだ。

松本人志「R-1の客。。。」『R-1ぐらんぷり2019』観覧客のリアクションに批判の声

 3月10日に『R-1ぐらんぷり2019』(フジテレビ系)が放送された。今回は霜降り明星の粗品が優勝し、昨年行われた『M-1グランプリ2018』と合わせて“2冠”を達成。しかし視聴者の間では、今回の大会について「観客がうるさすぎる」と苦言を呈する人が続出している。

 この日番組に集結したファイナリストは、チョコレートプラネット・松尾駿やこがけん、河邑ミクなど12名の芸人。A~Cグループまでの4人ずつに分かれ、トーナメント形式の1回戦が行われた。トップバッターを務めたのは松尾で、鉄板ネタとしているIKKOのモノマネを披露。見事会場の空気を温め、MCの宮迫博之も「勢いがつきましたね」と笑みをこぼしている。

 ファイナルステージに進む頃には、会場のボルテージがマックスに。決勝で粗品は、自分で描いた絵にツッコミを入れるフリップ芸で勝負。緩急のあるネタを披露して、会場の爆笑を誘った。

「“ピン”としての粗品の実力はすでに広く知られており、アマチュア時代に『オールザッツ漫才』(MBS)の企画で優勝した経験も。今回のネタも優勝にふさわしいクオリティーで、『完成度が随一だった』『やっぱり粗品さんのセンスはすごい』『久しぶりに素直に祝福できる優勝者』と納得の声が寄せられています。しかし問題視されたのはスタジオの観覧客で、『関係ないところで笑うな』『審査員のコメントにも“うんうん”ってリアクションするのはやり過ぎ』『客の奇声が気になって逆に冷めちゃう』との苦情が。お笑い番組で“笑い声を盛る”という話はよく耳にしますが、それにしても不自然さが際立ってしまったようです」(芸能ライター)

『R-1』の“笑い声”については、芸能人もTwitterで苦言を呈するレベル。昨年の『M-1』で話題になった“審査員批判”ならぬ、“観覧客批判”が巻き起こっている。

「きゃりーぱみゅぱみゅは自身のTwitterで、『お笑い番組で悲鳴ださないでほしいなあ』とコメント。確かに今回は笑い声だけでなく、不穏なネタが披露されると『キャー』という悲鳴も数多く上がっていました。ピン芸人のキートンは『やっぱり、賞レースでのテレビ観覧客の過剰な反応は邪魔ですな。おもしろい時に笑うだけでいい。全員おもしろいネタをやったんだからさ』とツイート。そして『M-1グランプリ』の審査員としてお馴染みの松本人志も、『R-1の客。。。』と意味深なつぶやきをしていました」(同)

 観覧客のオーバーリアクションで、賞レースとしては致命的な“嘘くささ”が出てしまった今年の『R-1』。ファイナリストたちのネタは間違いなく面白かっただけに残念でならない。

吉本の思惑通りか? 期待の新星現れず「霜降り明星」が総取りの2019年お笑い界

 毎年恒例となっているピン芸人日本一決定戦『R-1ぐらんぷり』。今年の決勝戦は3月10日に関西テレビ・フジテレビ系で放送されるが、先日その決勝進出メンバーが発表された。

 そのメンバーはというと、こがけん、チョコレートプラネット松尾、松本りんす、ルシファー吉岡、三浦マイルド、河邑ミク、おいでやす小田、クロスバー直撃・前野、セルライトスパ大須賀、霜降り明星・粗品の10名。さらに、当日行われる準決勝敗退者による「復活ステージ」で勝ち上がった2名を加え、計12名で決勝戦が戦われる。

「毎年地味なメンツがそろうR-1の決勝戦ですが、今年も同様ですね。IKKOのものまねでおなじみのチョコプラ松尾、M-1王者である霜降り明星・粗品、そして過去にR-1王者となっている三浦マイルドあたりは注目ですが、それ以外は全国的な知名度は低め。今年は、まだブームとなるような芸人も出てきていないし、仕方ないということなのでしょうか」(お笑い業界関係者)

 2017年であればブルゾンちえみ、18年であれば、ひょっこりはんといったように、毎年ブレーク芸人が生まれているが、たしかに今年はいまのところ、まだ目立った存在がいない。

「毎年ブレーク芸人を輩出している正月の『おもしろ荘』(日本テレビ系)では“パンケーキ食べたい”の夢屋まさるがブレークしそうだったものの、まだまだ知名度はイマイチ。そのほかチャラ男芸人のEXITや、和田アキ子のモノマネのMr.シャチホコ、超ネガティブ漫才の宮下草薙なども、ネクストブレークを期待されていますが、現時点ではそれほどでもない。R-1でスターが生まれてくれればいいのですが、それもちょっと難しそうです……」(同)

 ブレーク芸人が出てこない状況にバラエティー番組関係者も頭を抱えているようだ。

「例年であれば、勢いのある芸人をブッキングすればいいのですが、今年はまだ誰も浮上してこないから、キャスティングが難しい。『この若手は売れるぞ!』と思って起用したところで、全く跳ねないということも多いですからね」

 そんな中、“安全パイ”としてオファーが増えているのは、昨年のM-1チャンピオンである霜降り明星だ。

「基本的に“ネタ重視”のコンビだとは思いますが、ボケのせいやはいじられる要素がたくさんあるし、ドッキリなんかにも向いている。M-1王者という肩書も含めて、『ほかにブレークしている芸人もいないし、とりあえず出しておくか』という感じで、ブッキングする番組が多いようです。霜降り明星が所属するよしもととしては、してやったりなのでは」(同)

 よしもとは、ここ数年、霜降り明星を強力にプッシュしており、その努力が昨年のM-1グランプリで結実した形となった。

「ブレーク芸人が出てしまうと霜降り明星の存在感が薄れてしまうということで、よしもとはあえてブームになるような若手芸人を推していない、とさえささやかれています。そういう意味では、霜降り明星を売ることが至上命題だったよしもとにとっては、今の状況は大歓迎でしょう。しかも、R-1の決勝戦にも粗品が進出しているので、ここにも注目です。よしもとは是が非でも粗品に優勝させたいはず。ほかの決勝進出メンバーのメンツが地味なのも、実は粗品を目立たせるためなのでは……なんて妙な勘繰りもしてしまいます」(同)

 どうやら、霜降り明星を中心に動いていきそうな今年のお笑い界。『R-1』で粗品が優勝し、M-1とR-1の二冠獲得というシナリオも現実味を帯びてきた。