いつまで同じことをいってるんだ? 労働時間短縮「目標」だけはバブル時代と同水準の残酷

 昨年2月から始まったプレミアムフライデーって、どうなったんだろう?

 ちょうど最初のプレミアムフライデーの日は、某役所に取材にいっていた。話の合間に、今日は3時で上がりではないかと尋ねたところ「そんなわけないじゃないですか……」と苦笑。正直、プレミアムフライデーだと言って楽しんでいる人を、テレビの画面の中以外では見たことがない。世の中に実在しているか疑わしいものである。

 日々出会うのは、サービス残業で家にいるのは1日に数時間、もしくは寝ている時だけという人が当たり前だ。

 そうした人々と話をすると、バブル時代は給料も高いし、残業代は出るし、遊びの時間も目いっぱい取ることができるバラ色の過去に見えるようだ。

 でも、実態はまったく違っていた。給料・残業・労働時間と、それぞれ語るだけでトピックスが作れるが、今回は労働時間から。

 現在、日本の労働時間は実質年間2,000時間で推移している(「毎日新聞」2016年9月11日付)。厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると現在、パートタイム労働者や短時間労働者以外の一般労働者の年間総労働時間は2,026時間(2015年)。これは1995年(2,038時間)と、ほぼ同水準。日本では、「長時間労働が当たり前」という風潮が、心と身体の隅々にまで行き渡っているのは、当然である。

 こうした風潮の中で、労働組合などが一つの目標として掲げる短縮目標は、年間1,800時間。けれども、プレミアムフライデーが画に描いた餅となっているように、いまだ現実的な施策は講じられていない。

 今となっては忘れ去られているが、この年間1,800時間という目標は、実はバブル時代に提案されたものなのである。

 当時の政府の諮問機関・経済審議会が1988年1月に掲げた目標では「豊かな国民生活の実現に当たっては、年間労働時間を計画期間中に欧米水準に近い1,800時間程度に短縮し、法定労働時間は週40時間制の実現を図るべき」とされていたのである(「中日新聞」1988年1月23日付)。

 実は、この提言によって確かに労働時間はちょっと短くなった。当時、すでに始まっていた週休2日制の導入は、バブル時代に著しく進んだ。花金という言葉が流行し、半ドンという言葉は消えていった。最近、サラリーマンでも土曜日にちょっとだけ仕事を進めるために出勤することを「土曜出勤」とはいうけど「半ドン」とはいわない。いや、そもそも「半ドン」って言葉は、東京メトロを指して「営団線」というくらいに通じない。

 さて、バブル時代の流行は、週休2日制に続いてフレックスタイム制の導入を根付かせること。フリーターブームに見られたように「自分らしい働き方」が話題のバブル時代。でも、自分で時間を管理して働き、余暇も増えるはずのフレックスタイム制は、浸透しなかった。好景気による圧倒的な人手不足は容易に労働時間の短縮を許さなかった。当時、労働時間が短縮されれば「より徹底した仕事の見直しが進められ、生産性の上昇に結びつく」こと。「生産水準は維持あるいは拡大されざるを得ないから、時間当たりの生産性は上昇する」と見込まれていた(「エコノミスト」1989年10月31日号)。

 こうした状況で、労働基準法も改正し法規制で年間労働時間を1,800時間まで短縮する案。さらには、欧米のような長期のバカンスを文化として社会に定着させ労働時間を短縮させようという意見だってあったのだ。(「朝日新聞」1988年4月18日付)。

「プレミアムフライデー」も「働き方改革」も、まったく実現性のない言葉に聞こえるのは、まさにこれが理由。記憶からは消えても、DNAのどこかで「いつか、どこかで聞いた話」と誰もが覚えているのである。

 もしも、もう少しだけバブル景気が継続したとすれば、リゾート開発の進展とも相まって寝る間も惜しんでバカンスを楽しむ風潮が日本社会に定着したかも知れない。

 でも、日本人はむしろ、そうではない道のほうを好んでいた。バブル真っ只中の1989年5月。オンエアが始まった、あのCMは一大ムーブメントとなった。

♪黄色と黒は勇気のしるし 二十四時間戦えますか
 ビジネスマン ビジネスマン ジャパニーズビジネスマン

 三共の栄養ドリンク・リゲイン。「テープを貸してください」「レコードはどこで売っていますか」。連日の問い合わせを受けて11月にはCDシングルもリリースされた。経営側は、もちろんのこと、労働組合までもが「サラリーマンの応援歌」だとして、さまざまな行事に利用した。

 CMを製作した黒田秀樹は「週刊朝日」1989年10月13日号で、取材にこう答えている。

「働きすぎのビジネスマンをちゃかしてやろうと、シニカルにつくったつもりです。ときにはロボットのように働く彼らの姿をデフォルメして描きたくて、時任さんの表情も、あえて冷たく無表情にしました。でも、スポンサーさんも、こちらの皮肉がいま一つ見えていないようです」
(文=昼間たかし)

芳文社「まんがタイムファミリー」「ジャンボ」の休刊は、売れてないからじゃない! その真相とは……

「さすがに“まんがタイム”レーベルの雑誌は飽和状態になっていましたし、昨年から再編は予定されていたようです」

 そう話すのは、マンガ業界に詳しい編集者だ。四コママンガ雑誌の雄である芳文社が、突如「まんがタイムファミリー」と「まんがタイムジャンボ」の休刊を発表し、話題になっている。「まんがタイムファミリー」は1983年に、「ジャンボ」は95年に創刊された雑誌。どちらも、芳文社が刊行する「まんがタイム」の名を冠した四コマ誌の中でも、歴史のある雑誌である。

 芳文社は「まんがタイム」とは別に萌え系四コマが主体の「まんがタイムきらら」レーベルの雑誌も多数刊行。以前は「まんがタイム」が従来のいわゆる大人向け四コマ、「まんがタイムきらら」は萌え系四コマと住み分けがあった。しかし、近年ではアニメ化もされた『レーカン!』が「まんがタイムジャンボ」の連載作だったりと、住み分けは曖昧になっていた。

 そうした中で2誌が休刊に至った背景には、昨年来の人手不足に伴う再編があるのではないかと、ウワサされている。

 昨年10月には「まんがタイムきらら」レーベルで多数のアニメ化作品も掲載されていた「まんがタイムきららミラク」が、突然休刊を発表。この理由とされたのが人手不足と、増えすぎた雑誌の統廃合である。

「四コママンガに限っていえば、芳文社はいまだに同業他社の追随を許してはいません。ただ、マンガ雑誌そのものを“なんとなく買う”という人々が減少している中で、『刊行点数を増やして儲ける』とはいかなくなっています。雑誌の統廃合は、結果的に掲載作品のレベルアップにもつながると考えているのではないでしょうか」(冒頭の編集者)

 萌え系四コマが目立つ芳文社だが、植田まさしの『おとぼけ部長代理』が掲載される「まんがタイム」や、実験作も多数掲載される青年誌「週刊漫画TIMES」なども、いまだ手堅く部数を維持している。

 今回の2誌の休刊は「雑誌が売れない」といわれる風潮とは、まったく無縁のようだ。
(文=四コマ取材班)

芳文社「まんがタイムファミリー」「ジャンボ」の休刊は、売れてないからじゃない! その真相とは……

「さすがに“まんがタイム”レーベルの雑誌は飽和状態になっていましたし、昨年から再編は予定されていたようです」

 そう話すのは、マンガ業界に詳しい編集者だ。四コママンガ雑誌の雄である芳文社が、突如「まんがタイムファミリー」と「まんがタイムジャンボ」の休刊を発表し、話題になっている。「まんがタイムファミリー」は1983年に、「ジャンボ」は95年に創刊された雑誌。どちらも、芳文社が刊行する「まんがタイム」の名を冠した四コマ誌の中でも、歴史のある雑誌である。

 芳文社は「まんがタイム」とは別に萌え系四コマが主体の「まんがタイムきらら」レーベルの雑誌も多数刊行。以前は「まんがタイム」が従来のいわゆる大人向け四コマ、「まんがタイムきらら」は萌え系四コマと住み分けがあった。しかし、近年ではアニメ化もされた『レーカン!』が「まんがタイムジャンボ」の連載作だったりと、住み分けは曖昧になっていた。

 そうした中で2誌が休刊に至った背景には、昨年来の人手不足に伴う再編があるのではないかと、ウワサされている。

 昨年10月には「まんがタイムきらら」レーベルで多数のアニメ化作品も掲載されていた「まんがタイムきららミラク」が、突然休刊を発表。この理由とされたのが人手不足と、増えすぎた雑誌の統廃合である。

「四コママンガに限っていえば、芳文社はいまだに同業他社の追随を許してはいません。ただ、マンガ雑誌そのものを“なんとなく買う”という人々が減少している中で、『刊行点数を増やして儲ける』とはいかなくなっています。雑誌の統廃合は、結果的に掲載作品のレベルアップにもつながると考えているのではないでしょうか」(冒頭の編集者)

 萌え系四コマが目立つ芳文社だが、植田まさしの『おとぼけ部長代理』が掲載される「まんがタイム」や、実験作も多数掲載される青年誌「週刊漫画TIMES」なども、いまだ手堅く部数を維持している。

 今回の2誌の休刊は「雑誌が売れない」といわれる風潮とは、まったく無縁のようだ。
(文=四コマ取材班)

児ポ販売で「湘南堂書店」摘発の神保町古書店街は“治外法権状態”だった? 警察官や政治家関係者も……

 古本愛好家や古書マニアに知られた東京・神田神保町の老舗古書店「湘南堂書店」が、児童ポルノの写真集や書籍の販売で摘発された。ただ、同書店での児童ポルノ販売はこのエリアで営業する同業者や常連客の間では知られていた様子で「摘発は時間の問題だった」という声もある。

「この界隈の古書店は、150店ぐらいのほとんどが神田古書店連盟に入ってるんです。違法な書籍なんかを扱っている店は入ってこれないんで、すぐわかるんですが、湘南堂がまさにそれ」と神保町で古書店を営む男性。

 地下鉄・神保町駅を中心とした古本屋街となっている同地域は、文豪・夏目漱石も縁の深い街だが、たくさんある古書店も、よく見れば特色があるという。

「古い文学書が得意な店や、歴史資料に精通した店、美術系やサブカルチャーなど、それぞれ強みがあるものです。ただ湘南堂は、パッと見は古書店でも、品揃えは半数ぐらいがエロ本で、他は量があるだけで一般書の特色があまり感じられなかったんです。お客さんから『あそこは違法なロリコン本を欲しがる人しか行かない』なんて話を耳にしたこともあります」(同)

 湘南堂は昭和46年に開店した老舗で、名物ストリートの神田すずらん通りにあるが、少し前に栗山千明が11歳のときに撮影したヌードが掲載されているプレミア写真集『神話少女』(新潮社)も陳列し、10万円で販売していた。同書が児童ポルノ法違反に該当したという話は聞かないが、そのあたり解釈に論争があることから、多くの古書店では店頭に並べてはいない。

「でも、そういうのを置いておけば、ロリコン客が察して『その手のあります?』って聞いてくるそうです。そこでさらに違法性が強い別の商品を紹介する流れがあるとか」(同)

 警視庁によると今回、湘南堂は5歳ぐらいの幼女を含む18歳未満の少女のヌード写真などが掲載された書籍を200冊以上も販売目的で所持していた疑いで、経営者の山田忠容疑者と長男の健雄容疑者は「経営が苦しかったから」と容疑を認め、従業員の織田健太郎容疑者は「知らなかった」と否認しているという。

 ただ、古書店のこうした摘発はこれが初めてで、「ここだけは保護区というか、特区のようなものだと思っていた」と話す古書マニアもいる。

「この界隈には、いわゆるビニ本と呼ばれる昭和のエロ本で栄えた書店があって、古本文化の一端を支えてきたんですよ。それが年々規制が厳しくなって、店主が仕入れた貴重本を常連客だけにこっそり売るということも多くありました。実際のところ、区域の担当警察官にも愛好家がいて、エロ本を買いながら『あまり目立たないようにね』と助言したりすることもあったんです」(同)

 一説には、湘南堂の客には以前、有名政治家の秘書がいたことが一部でウワサになり、その政治家の使い走りではないかという疑いも浮上した。児童ポルノは、それ自体に児童の被害者が存在するものであるが、他の先進国と比較すれば、違反者の罪悪感が低いといわれる。同店の摘発にも、その罪の重さを感じるより、肩を落とす愛好家の方が多いのだろうか……?
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

大量の「アリス・クラブ」が販売されていたことも……湘南堂だけじゃない!? 古書店で売られる“児童ポルノ”

 神保町・すずらん通りにある古書店「湘南堂書店」が児童ポルノを販売していたとして、店主ら3名が逮捕された事件が話題になっている。

 新聞各紙の報道によれば、同書店では写真集などを“プレミア価格”で販売。これが、タレコミによって当局の知るところとなったという。

 実写の少女ヌードなどを扱う、いわゆる“児童ポルノ”を販売することが法律で禁じられてから、来年でいよいよ20年を迎えようとしている。それでも古書店の店頭やネット販売で、現在では“児童ポルノ”として販売を禁じられている写真集や雑誌を見つけるケースは多い。

 ただ、今回の事件のように、それがロリコンにとっては大金を払ってでも欲しいということがわかった上で、プレミア価格をつけて販売している古書店というものは、少ないように見受けられる。

 以前、サブカルチャーに強い馴染みの古書店で「『ヘイ!バディー』は、まだ在庫にあるんじゃないの?』と聞いてみたことがある。「ヘイ!バディー」とは、白夜書房が発行していた、グラビアは少女ヌード、モノクロページはサブカル文化人の原稿だらけという伝説的雑誌。そのほとんどの号のグラビアは、ワレメ無修正である。すると店主はあきれた顔で、こう言った。

「あっても売れないよ……『ビリー』ならあるけど……」

 古書店でも「児童ポルノが含まれるものは、売ってはいけない」というのは常識。それでも、古書店の店頭や市場に出回ることは、けっこうある。

「だいたいは無意識で陳列したり、ネットに登録したりするものだけど……まあ、これくらいならいいか……と、売ってしまう古書店も、ままあるものです」(ある古書店主)

 最近は、古書の販売もネットが主流になりつつある。大量に扱う中で、チェックしきれないのだろう。特定のキーワードで検索していると、ときどき“児童ポルノ”に該当する写真集や雑誌が浮上してくる機会は多いものだ。

 それとは別に、店頭で大量に「児童ポルノ」が並んでいるところを、過去何度も見たことはある。一度、店員に聞いて見たことがあったが「大量に持ち込まれたので……」と言う。どうも、マニアが死んだか何かで遺品を整理していた家族が処分に困って持ち込んだようだった。その時並んでいたのは、大量の「アリス・クラブ」と「小説アリス」だったが。引き取ったから売るのも、どうかと思う。でも、死後、これを見つけた家族の心中を察するに痛い。

 結局のところ、警察当局による取り締まりの主眼は、現在もリアルタイムで被写体となる児童が虐待されている可能性がある部分に当てられている。それらは、主にネットを通じて取引されており、大量の犯罪者の摘発も容易だからだ。

 今回のように、あまりに堂々と販売している事例は、むしろレアケースだと思いたい。
(文=昼間たかし)

千葉市に続き、新たな“コンビニのエロ本規制”を要求……「新日本婦人の会」の正体とは

 コンビニのエロ本規制が、全国へと拡大していくことになるのだろうか。

 昨年、千葉市の主導で始まった、コンビニチェーン「ミニストップ」全店でのエロ本撤去は、新たな形での「言論/表現の自由」への介入として注目を集めた。これは「子どもへの配慮のほか、2020年東京オリンピック・パラリンピックで外国人旅行客が増える」ことを理由に計画されたもの。当初、千葉市では、大阪府堺市が実施している「有害図書を店頭に陳列する際に、市が独自に定めたフィルムで覆う」施策を計画。だが、計画を持ち込んだ市内のセブン-イレブンから断られたことで、計画を再考した結果が、このような形になったのである。

 あくまで「民間企業の判断」として、責任の所在を曖昧にする千葉市の姿勢に批判が殺到したことは記憶に新しい。だが、ミニストップを除くコンビニチェーンでは「あくまで、ミニストップの判断」として、追従する姿勢は見せず、自体は一段落しようとしていた。

 ところが、ここにきて千葉市の規制に便乗する形で、全国レベルの規制を要求する新たな動きが始まっている。

「新日本婦人の会」による「『成人向け雑誌』を全店から撤去、販売を中止してください」という呼びかけがそれだ。同組織の発表によれば、すでに昨年末には、セブン-イレブン本社に対して「成人誌の撤去、販売中止を申し入れ」を実施。さらに、各地域の組織に、近くのコンビニに同様の申し入れを行うように呼びかけている。

 この新日本婦人の会は、日本共産党傘下の女性組織だ。近年では、東京都の青少年健全育成条例や児童ポルノ法をめぐる問題などで「言論/表現の自由」を擁護する意見を発することもある日本共産党だが、エロ本やオタク文化に対して真に理解する姿勢であるかは疑わしい。

 というのも、日本共産党は長らく「ポルノ」に対して時の政府以上に、弾圧する姿勢を見せ、マンガを「低俗な文化」として切り捨ててきた歴史がある。

 筆者の記憶でも、2010年以前は、マンガやポルノの「言論/表現の自由」に対して意見を求めると、拒否されている。それ以降でも、“中央”に近いメンバーに「いつから態度を改めたのか?」と問うと「いつからでしょうか……」と言葉を濁されたことがある。

 意見はさまざまあるだろうが、日本共産党が、この問題に対して日和見を貫いていることは、紛れもない事実である。昨年の衆院選での議席の激減を経て、再び旧来の姿勢へと移行したということであろうか。

 過去「言論/表現の自由」に強い関心を抱く人々の間では、日本共産党はこれを擁護する政党であるとして、投票の選択肢とすべきだという意見も多々見られた。しかし、事ここに及んで、その抑圧的な体質はなんら変化がないことが暴露されつつある。改めて、議会制民主主義に頼ることの空虚さを感じている人も多いのではなかろうか。
(文=昼間たかし)

小室哲哉のスキャンダルで大逆風の“文春砲”、名物編集長の行く末は……

 音楽プロデューサー・小室哲哉の不倫疑惑を報じた「週刊文春」(文藝春秋)に批判が殺到した問題について、同誌の新谷学編集長とカンニング竹山が27日夜のトークイベントで、意見をぶつけ合った。

「文春」の公式Twitterアカウント「文春砲」が投稿した小室のスキャンダルに関するツイートには、4,300件を超えるコメントが寄せられており、「廃刊しろ」「もっと他に暴くことあるだろ」などの意見が殺到。発行元の文藝春秋社で開かれた同誌のデジタル会員向けのイベントで、新谷編集長は「厳しい意見もいただき、胸に手を当てて考えていきたいが、不倫摘発雑誌のようにとらえられるのは切ない」と述べた上で、「人間のいろんな面を伝えていきたい。KEIKOさんの介護をしているという表の顔の裏で、女性との息抜きを求めていた。大変な介護の中で息抜きもしたくなるよなという、介護の理想と現実というものを伝えたかった」と掲載理由を説明した。

 イケイケで知られる新谷氏だが、社内に目を向ければ、その立場が危うくなってきているというのだ。

 事情通によると、「売り上げも出しているのに、新谷氏の社内評価は低い。上層部にアンチが多いようです。実は、今春にも他部署への異動が命じられることになっていた」とか。ただ、後任の編集長に指名された編集者が拒否したため、新谷氏は今年も“ミスター文春”として君臨するという。

「およそ2年前に、新谷氏は江戸時代の浮世絵『春画』に関連する記事で、上層部から3カ月間の休養処分を命じられた。新谷氏がいない3カ月間、現場記者は同氏への忠誠心から特ダネをあえて入れず、結果、雑誌の売り上げは減少。今回の小室の記事による逆風もあって、上層部は新谷氏を代えたいが、この過去の事例をみると代えられないというジレンマに陥っている」(同)

 小室の不倫疑惑よりも、文春社内の権力闘争の方が面白いかもしれない!?

小室哲哉のスキャンダルで大逆風の“文春砲”、名物編集長の行く末は……

 音楽プロデューサー・小室哲哉の不倫疑惑を報じた「週刊文春」(文藝春秋)に批判が殺到した問題について、同誌の新谷学編集長とカンニング竹山が27日夜のトークイベントで、意見をぶつけ合った。

「文春」の公式Twitterアカウント「文春砲」が投稿した小室のスキャンダルに関するツイートには、4,300件を超えるコメントが寄せられており、「廃刊しろ」「もっと他に暴くことあるだろ」などの意見が殺到。発行元の文藝春秋社で開かれた同誌のデジタル会員向けのイベントで、新谷編集長は「厳しい意見もいただき、胸に手を当てて考えていきたいが、不倫摘発雑誌のようにとらえられるのは切ない」と述べた上で、「人間のいろんな面を伝えていきたい。KEIKOさんの介護をしているという表の顔の裏で、女性との息抜きを求めていた。大変な介護の中で息抜きもしたくなるよなという、介護の理想と現実というものを伝えたかった」と掲載理由を説明した。

 イケイケで知られる新谷氏だが、社内に目を向ければ、その立場が危うくなってきているというのだ。

 事情通によると、「売り上げも出しているのに、新谷氏の社内評価は低い。上層部にアンチが多いようです。実は、今春にも他部署への異動が命じられることになっていた」とか。ただ、後任の編集長に指名された編集者が拒否したため、新谷氏は今年も“ミスター文春”として君臨するという。

「およそ2年前に、新谷氏は江戸時代の浮世絵『春画』に関連する記事で、上層部から3カ月間の休養処分を命じられた。新谷氏がいない3カ月間、現場記者は同氏への忠誠心から特ダネをあえて入れず、結果、雑誌の売り上げは減少。今回の小室の記事による逆風もあって、上層部は新谷氏を代えたいが、この過去の事例をみると代えられないというジレンマに陥っている」(同)

 小室の不倫疑惑よりも、文春社内の権力闘争の方が面白いかもしれない!?

伝統的なアイドル雑誌テイストの安心感は編集者のウデか? 老舗出版社が新たに挑戦するVRサイト「LOVR」

 VRの技術を用いたコンテンツは、着実に進化し普及している。2017年も数多くのさまざまなVRコンテンツが話題となったが、これに本格的に参入をしようとしているのが出版業界である。

 これまで多くの人に論じられているように、従来の紙媒体の発行・流通は徐々に時代に合わなくなっている。それでもなお、出版業界には「現状のスタイルを維持できないか」という声も多く聞かれる。

 だが、進取の気性に富むタイプの出版人は、そうしたコンサバな志向に見向きもせず、胎動を始めている。

 12月、出版社・ジーウォークでは、ケータイ小説の草分け的存在である「魔法のiらんど」などで知られる株式会社エヌ・ティー・エスと組み、スマホ向けのVRサイト「LOVR(https://lovr.jp/)」をスタートさせた。月額課金制のこのサイトで提供されるのは、アイドルコンテンツ。スマートフォンとVRゴーグルを用いて、アイドルと各地に出かける。あるいは「スク水露天風呂」などのVR動画が適用されている。わかりやすくいえば、VRを用いてアイドルを一人占めして、デートできるというものだ。

 ジーウォークは、これまでアイドルなど芸能コンテンツのほか、アダルト・成年コミックやBLなどで実績を重ねてきた出版社だ。かつては、アダルト系に強い出版社であったが、近年はサブカルチャーや料理本などの刊行も増加し、総合出版社へと進化している。

「出版社が、紙以外の商売にもシフトしていくのは必然。今はまだ種まきの時期、刈り取りは先かも知れませんが……」

 同社の担当者は、そんな言葉を漏らす。でも、それは昏い言葉ではない。むしろ、次々と増殖する新規・珍奇なVRコンテンツの中で、出版社は優位性があるという自信を持っている。

「21世紀に入ってから、男性誌を中心にDVD付録も当たり前になっていました。ですので、動画制作のスキルを持ち、読者の嗜好を読める編集者はたくさんいます。これからは、そうした人材がVRを担っていくことになるでしょう」

 とりわけ、アイドルなどの実写コンテンツでは「誰」を「どのように」登場させるかが、人を惹きつける要素となる。さらには、前例のないことに挑戦させる事務所との折衝など、そうしたバックグラウンドの部分のスキルで、出版社には確かな信頼がある。

 VRに限らず、ネット発のコンテンツというものは、何かしらの規制や忖度のようなものが当たり前のようについて回る。だが、多くの出版社には枷を解き放つ突破力が確かにある。

 さらに、担当者からは、こんな優位性についての言及も。

「紙媒体の流通インフラを用いることで、書店やコンビニエンスストアを介した販促・宣伝ができるのも、出版ならではだと思っています」

 VRというと、どうしても若い世代のためのコンテンツという意識が強い。しかし、紙媒体を併用すれば、その主な読者層である中高年をも取り込める……そんなことも意識されているようだ。

 実際、そのための動きも始まっている。新サイトに併せて、同社では12月末にムック『VRデート』を発行。既に類似書籍でも実施されているように、本書でもゴーグルが付属し、新たな読者層の開拓を狙っている。

 VRは、最先端の技術。ゆえに、どうしても体験する段階で身構えてしまう感覚は拭えなかった。ところが、ジーウォークのVRコンテンツの雰囲気は、伝統的なアイドル誌の、それ。それが安心感を与えている。なるほど、これが出版社の強みなのか。
(文=昼間たかし)

●LOVR(ラヴァー)
https://lovr.jp/

●ジーウォーク『VRデート』
http://gwalk.sakura.ne.jp/item-html/01_mook_item-html/2017-12_VRdate.html

 

 

業界騒然!! エロマンガ読み放題サービス「Komiflo」が修整基準を緩和に踏み切った理由を直撃する

 成人向けコミック雑誌の読み放題サービスを展開する「Komiflo」が、これまで紙媒体
よりも厳しかった修整基準を緩和。紙媒体と同等に変更することを発表し注目を集めている。

 この発表に併せて昨年12月26日配信の『COMIC X-EROS』62号から修整基準の変更が行われている。

 さまざまなネットサービスでアダルトコンテンツの規制が強まっていると感じられた2017年。その中にあって、規制の緩和にはいかなる戦略があるのか。話を聞いた。

 まず確認したのは、修整基準の変更の内容だ。発表では「紙媒体と同等の基準」という言葉を用いているが、修整が完全に雑誌とイコールになるのということなのか。念を押すような問いに、担当者はこう答えた。

「その通りです。また、今後もし新たな雑誌が加わる場合、許諾をいただけるようであれば基本的に紙雑誌と同等の基準で掲載できればと考えております。もともとの基準からさらに緩和されるわけではないので、その点はユーザーにもご理解いただく必要はあります」

 ならば、今回の基準変更は、かなり強気にも思われる。というのも「Komiflo」では、これまで白抜き修整を用いていた。これが、紙媒体と同等となるというのは、劇的な変化に見えるからだ。だが、取材に応じた担当者は「特に強気な行動というわけではない」と話す。

「今回の修正に関してはあるべき形に戻したというニュアンスが強いので、特に強気の行動というわけではありません。今後も各出版社と協力しながら、あくまで配信会社としてコンテンツをお借りできればと考えております」

 修整基準の変更を決断した、最大の理由はユーザーからの要望であった。実は、サービス開始当初から、雑誌と同等の修整を求めるユーザーからの声は多かった。それを受けて「Komiflo」は関係各者と交渉。結果、なんとか2017年内に基準を変更することができたというわけだ。

 ここで、疑問なのは読者にとって修整の濃淡は、そんなに重要な問題なのかということ。これにはさまざまな議論もあるが、「Komiflo」では売り上げへの影響はあり得ると考えている。

「ある程度は存在するように思われます。特に、オリジナルの修正からさらに厳しいものになった場合、既存のユーザーにとってはあまり喜ばしいものではないでしょう。そういった意味でも紙雑誌と同等の修正はKomifloの重要な課題となっておりました」

 17年、アダルトコンテンツでは劇的ではないものの、さまざまな規制の強化が見られた。こうした中で「Komiflo」の修整基準の変更は、明るい話題だ。それについて尋ねると担当者は、言葉を選びながら、こう話した。

「各社それぞれの方針は存在するので、何ともいえない面は大きいです。ただ、弊社としてはルールを守りながら、極力ユーザー・作家の希望に近い形で配信を行えるように努めたいと考えております」

 現在では、紙雑誌の電子配信がメインの「Komiflo」であるが、オリジナル作品も次第に数を増やしている。そうした作品の修整についても「可能であれば、その予定です」という。

「現在進めているサイトデザインの改善・自動再生機能の追加と合わせて、2018年は、より“使いやすい”サービスの展開を行えればと考えております」

 サービス開始以来、1年あまりの間に、日本、台湾、シンガポール、マレーシアの4カ国で展開される国際的なサービスとなった「Komiflo」。18年は、さらなる参入雑誌の増加など、日本の成人向けコミックを飛躍させる起爆剤となりそうだ。
(文=昼間たかし)

■Komiflo公式サイト
https://komiflo.com/
公式Twitterアカウント
@komiflo