中国インカレ女子陸上競技に男性が参戦!? ホルモン投与による副作用説も……

 スポーツ競技は最も公平さが求められる分野のひとつだが、中国の女子陸上界で、それを根底から覆す疑惑が持ち上がっている。「香港01」(9月25日付)によると、7月下旬に開催された中国全国大学陸上競技選手権の女子4×100mリレーで金メダルを獲得した湖南省チームのうち、2人が男性ではないかというのだ。

 短髪ゆえに男性っぽく見えるというのは他の競技でもよくあることだが、それだけではここまでの騒動にはならない。くだんの2人には体に女性特有の丸みがなく、骨格が男性に近い。脂肪がほとんどないにもかかわらず、腰のくびれもないのだ。2人は5月に開催された「IAAF世界リレー2019横浜大会」にも出場しており、競技後にテレビのインタビューに応じたのだが、その映像も衝撃的だった。うち1人の声が完全に男性そのものだったからだ。

 この疑惑に、国内外のメディアが注目。特に韓国のメディアが率先して報じたという。収束を図ろうと、中国国家陸上チームの中国版Twitter「微博」公式アカウントは 「デマである」と疑惑を否定しているが、中国のネット上では、この件について「人権侵害だ」と憤慨する 人がいる一方で、「薬の飲み過ぎで女性ホルモンが減少したのだろう」「韓国の女子だって、整形しなければみんな男だろう」と、デマだと信じていない人が多いようだ。

 記事によると、こうした事態が起きないよう、国際陸上競技連盟(IAAF)は、1950年代には、選手を全裸にして検査を実施。68年の冬季五輪からは、国際オリンピック委員会(IOC)が遺伝子・染色体検査を導入した。しかし、それとて完璧ではなく、IAAFは92年には検査を停止し、IOCも96年に追随した。

 代わって現在、注視されているのは、男性ホルモンであるテストステロン値だ。テストステロンは筋肉の強さや骨量を増すとされており、この値が一般的な女性より高ければ不公平が生じることになる。当然、それを増やすための措置は禁止されているし、賛否がありながらもIAAFは、女性選手のテストステロンの濃度の上限を、 1リットル当たり5ナノモルに定めている。

 2人は果たして男性なのか、はたまたホルモン注射によるものなのか――。いずれにせよ、次に国際大会に参加する際は、テストステロン値の検査は免れないだろう。そこで真相が明らかになるかもしれない。

(文=中山介石)

「真剣勝負に水差すな!」サニブラウン、9秒台不発でスモークマシンの過剰演出に一斉ブーイング

 ハイレベルな選手が揃っていただけに、勝負以上に記録が期待されていたのだが……。

 6月28日、陸上・日本選手権が行われた。何といっても注目は男子100メートル決勝。9秒97の日本記録を持つサニブラウン・ハキームが大会新記録の10秒02で2年ぶり2度目の優勝を飾り、世界選手権代表に決まった。

「前日本記録保持者の桐生祥秀をはじめ、小池祐貴、ケンブリッジ飛鳥などそうそうたるメンバーが顔を揃えるなか、サニブラウンは向かい風0.3メートルの条件下で2位の桐生に圧勝。予選の10秒05と併せて見ても余裕がある感じがしました。向かい風になると途端にタイムが落ちてしまう選手も多いのですが、自己ベストと0.5秒しか違わないタイムで周囲の10.0秒台クラスの選手をぶっちぎったのは強い証拠です」(スポーツライター)

 とはいえ、やはり視聴者や陸上ファンが観たかったのは9秒台のタイム。そんな中、レース前の演出に対する不満の声が殺到したという。

「各選手が紹介されて入場する際、周囲にはものすごい数の火花が燃え盛り、選手の姿が完全に見えなくなるほど濃い煙に包み込まれていました。これにはネット上でも『今から走る選手に煙を吸わせるとか、真剣勝負に水差すなよ』『この煙は選手にとってよくない気がする』『映像観にくいわ、選手ヤケドしないか心配』『火花&煙必要?』とブーイングが飛び交う事態になりました」(テレビ関係者)

 さすがに火薬やドライアイスの煙ではなく、おそらくアーティストのライブなどでも使われているスモークマシンを使って焚いていたのだろう。人体に有害ということはないのだろうが、それでも過剰な演出がアスリートに及ぼす悪影響は無視できない。

「100分の1という極限のタイムを争う競技ですから、ストレスを感じたり、肺などに微細ほどでも影響が出ないとも限らない。この演出さえなければ9秒台が出ていたのではと感じた人も多かったようです」(同)

 主催者は、選手のパフォーマンスを妨げるおそれのある無用な演出は控えるべきだったろう。