<p> 「気が利く」とか「かゆいところに手が届く」ことを美徳とする日本社会では、相手の気持ちを先回りして考えられることを良しとする気風がある。それができる人は、相手の心の機微に敏感ということであり、繊細な感受性の持ち主であると言えるだろう。しかし、繊細な女性はあれこれ気を遣いすぎたり、優しさを食い物にされるという意味で、疲弊しやすい。このような女性は、強い精神力を必要とするオリンピックのような大舞台には向かないと思われがちだが、傷つきながらも繊細さを表現に昇華させたのが、元フィギュアスケート選手の鈴木明子である。</p>